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カンヌ映画祭ザッピング

幕開け上映はジム・ジャームッシュの『The dead don’t die/死人は死なない』(たしかに・・・)
ビル・マーレイ、アダム・ドライヴァー、ティルダ・スウィントンン、クロエ・セヴィニー・・・ジャームッシュお気に入りのスターが勢ぞろい。評判は残念ながらソコソコ。
セレナ・ゴメスの耳元で何やら囁くビル・マーレイ。『ロスト・イン・トラスレーション(ソフィア・コッポラ』の最後でこんなシーンなかったっけ?この人がやると、何を言ったか気になる。

第72回カンヌ映画祭

近年、人気急上昇のベルギー人シャンソン歌手アンジェル。天使のように可愛いだけじゃなく歌が上手い。開幕式で歌った。

第72回カンヌ映画祭

第72回カンヌ映画祭開幕を宣言した、ジヴァンシーのドレスのシャルロット・ゲンズブールとハビエル・バルデム。

第72回カンヌ映画祭

21歳の最年少審査員、エル・ファニングはディオール。『Somewhere』(これもソフィア・コッポラ)では少女だったのにね。
ショパール主催ののディナーパーティで、ヴィンテージのプラダのドレスがきつすぎて失神してしまった。昔の女性は気付け薬を持ち歩いていたんでした。

第72回カンヌ映画祭

演劇界で不吉な色とされているグリーンのドレス、ジュリアン・ムーア。これだけ似合えば着たくもなる。

第72回カンヌ映画祭

タランティーノの『Once upon a time in Hollywood』で共演の巨大スター2人。
ブラッド・ピットがレオナルド・ディカプリオを“立てていた”という噂。
上映後の評判は・・・「ムラがある」「センチメンタル」「長すぎる(2時間45分!)

ブラッド・ピット、レオナルド・ディカプリオ
photos:Getty images

去年のカンヌでは是枝さんの『万引き家族』がパルム・ドールだった。あれからもう1年、樹木希林さんはもういない、とセンチになるわたし。


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アラン・ドロンの涙

60年以上のキャリア、ヴィスコンティ、アントニオーニ、メルヴィル、ルネ・クレマン・・・名監督の映画80本に出演したアラン・ドロンが、カンヌで一度も賞を取っていなかった 、というのはびっくりだ。

日本でこそ人気があるけど、母国では傲慢で自意識過剰、扱いにくい、と言われ、カンヌとも長年仲が悪かった。
それで83歳まで待たされたのか・・・ようやく、これまでの功績にパルム・ドール名誉賞が与えられることになった。という発表に、Women and Hollywoodというアメリカのアソシエーションが反対署名運動を始めた:人種差別、ホモ差別、女性蔑視のアラン・ドロンに名誉賞などとんでもない!
署名は2万5千を超えた。

19日のジュルナル・デュ・ディマンシュのインタビューでドロンは、
「そんなことを言うアメリカ人は誰なんだ?彼女たちの作り事だ。私はゲイの結婚に反対ではない。そんなことどうでもいい。好きなようにすればいい。でも同性の両親が養子を取るのには反対だ。子供には父親と母親が必要だと私は思う。
私が女に平手打ちを食わせた?それは事実だ、でも自分がやったのより多くの平手打ちを食らっている」
「これだけ長年やってると鬱陶しがられる。『アイツまだいるのか』と。長続きする成功は嫌われ、色々言われることになる」
だからいちいち気にしていられるか、と。

83歳にしては、背筋がピンとして歩き方も堂々としている。お腹がちょっと出た?

アラン・ドロン、カンヌ映画祭
photo:linternaute.com

19日夜、パルム・ドール名誉賞が、娘さんのアヌーシュカの手から渡されると、毒舌は姿を消し、感動で涙声になった。

アラン・ドロン、カンヌ映画祭
photo:closer

「私がスターだとしたら、それはほかの誰でもない、観客のみなさんのお陰だ」
ピガールのチンピラだった自分をスカウトしてくれる人がいなかったら、今頃死んでいたか、刑務所だっただろう、とインタビューでも語っていた。
「最初、私の武器は顔(美貌!)だけだったけど、それだけなら1年と持たなかったはず。私が大根だったら、これだけ長続きしなかった」と付け加えるのを忘れない。

カンヌのステージでは「こんなにメソメソするのは滅多にない」と自嘲し、
「私はいずれ“旅立つ”。でもみなさんにお礼を言わないでは旅立てない」
“傲慢さ”が微塵もない映画界大モンスターの挨拶に、会場は盛大で長い拍手を送った。

さて、パパにパルム・ドールを手渡したアヌーシュカ・ドロン。
ドロンの女たちの中で母親は誰でしょう?
ロミー・シュナイダー、ドイツ人歌手ニコ、フランシーヌ・カノヴァ(ナタリー・ドロン、アントニーの母)、ダリダ、ミレイユ・ダルク・・・答えはオランダ人モデル、ロザリー・ファン・ブリーメン。ドロンは彼女との間に2人の子供、アヌーシュカとアラン=ファビアンがいる。


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ナタンの便り

期待と不安が半々のナタンが東京に発ってから1か月半。
最後に会ったとき「メールで近況教えてね」と言うと、困った顔になった。
「ぼくは書くのがとても難しい」
そういえば、私からのメッセージへの返事も「Oui 」「Non」「 Parfait」。
最初のボンジュールも最後のボンヌ・ジュルネもない素っ気ないもんだった。
「友達にも書かない。電話もきらい」
「2行でいいから!」と言うと、「ふふふ」と曖昧な笑いを浮かべ去っていった。
果たして何の連絡もないので、便りのないのは良い便り、と思おうとしていたら、ナタンを紹介してくれた友人が「妹さんに聞いたらうまくやってるみたい」
その友人はナタンの家の隣に住んでいる。
「発つ前の日に挨拶に来たの。“スゴイ先生”を紹介してくれてありがとうって」
“スゴイ”のニュアンスは不明だが、いい意味と思いたい。ゼロから始めて1年で日常会話はできるようになったんだもの。ま、本人もスゴク勉強した。

私も直に近況が知りたくなり、元気?学校はうまくいってる?とメールを送ったらすぐに返事が来た。フランス語で。
「たかこさん、あなたもぼくのように元気だといいです。
10連休に当たったのは確かにチャンスでした。新天皇の即位は印象的でしたが、周囲の日本人がそれについて何もコメントしないのは驚きました。バーという場所のせいかもしれません。(バーに入り浸ってるわけ?)
友達はできましたが、日本人と出会うのは思ったより複雑です。それでもぼくは東京の生活が気に入り、今の学校で1年の学生ヴィザを申請しようと思っています」
相変わらず、ボンジュールもア・ビアントもないけど、2行よりは長い。努力して書いたんだろうね。

彼の通ってる学校はDokodemoといい、住居探し、学生ヴィザ取得もフランス語で手伝ってくれる。東京、京都、大阪、福岡、ついで札幌、那覇にも開校したから需要があるんだろう。

生徒の50%が中国人、20%ベトナム、10%韓国、パキスタンとフランスがそれぞれ9%

日本語学校 Dokodemo
photo:dokodemo

「日本に行ったら戻ってこないんじゃないか?」というナタンの両親の危惧は当たっていたわけだ。両親は”日本の女性に出会って”
と思っているけど、今のとこそれはないみたい。
どっちみち、私がナタンに再会するのは東京のようだ。


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麻酔医はシリアルキラー

ブザンソンのサン・ヴァンサン・クリニックの麻酔医、フレデリック・ペシエ、47歳。ここ数日、何回もニュースに登場した。
2006~2016年に、患者24人の麻酔に、過剰な部分麻酔薬かカリウムを混入。どの手術も生死の危険のないものだったのに、患者は手術中に心臓停止になり、そのうち7人は死亡している。被害者は4~80歳。
アデノイドの切除で麻酔をした4歳の男の子は、2度の心臓停止を生き延び、両親が訴えた。

「私は自分の好きな仕事をし、それに多くの時間を費やし、常に向上させようとしている。その私が麻酔に毒性のある薬を混入し、そのあとで蘇生したというんですか?そんなバカげた話がありますか?」

frederic pechier
photo:l'Est Republicain

と本人は否定するけど、捜査官は“バカげた話”とは思わない。
「昏睡させてから蘇らせ、全能感を感じる、それが動機だった」
“消防士が放火魔”と同じロジック。
その通り、同僚の多くからスター扱いされ、一方で、「高飛車」「自分に自信がありすぎる」と敵意を持つ者もいた。

フレデリック・ペシエは2017年から司法監視下(医療に一切携わってはいけない、フランス領土を出てはいけない)だったが、今度新たに17件の疑いが加わり拘留された。勾留時間切れの48時間後、一時釈放され、ラグビーマンのような体躯の彼が“娘の腕の中に崩れこんだ”とか。心臓専門医の奥さんは現れなかった。
ブザンソンの検事は確信ありげで、終身刑になる可能性大と言われる。
そりゃそうだ。お医者さんの姿をしたシリアルキラーなんて怖すぎる・・・


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経験不足のスリ

アルルで屋外の有料駐車場に入った。係員らしき人はいない。メーターで午後4時まで料金を払い、駐車券をボードの上に置く。
並んでいる車を見ると、無料駐車もいるじゃない。誰も回ってこないんだろうか?

arles parking

あちこち観て戻ってきたら、4時を30分過ぎていた。そそくさと立ち去ろうとしていると、忽然と大男が現れ、
「時間過ぎてますよ。払わないと出られません」
「ぼくが行く」友人のひとりがすぐ車を降りる。ちょっと胡散臭さを感じて私も一緒に降りた。
メーターに車のナンバーと時間を打ち、カードを入れるんだけど、グズグズしていると時間切れになって最初からやり直さなくてはならない。友人がコードを打とうとしていると時間切れ。
「もう一度コードを打って」と大男が言ったとき、差し込み口からカードが消えていた。
「ちょっと何してんの !?」私は大男の手を掴み、友人のカードをむしり取った。
「やり方はわかってるから離れてて!」
私が男を睨んでいる間に、友人はコードを打ち30分の追加料金を払った。
「ぼくはやり方を見せようとしただけですよ」と大男。
「それはご親切に!」

カードをかすめ取り「もう一度打って」とコード番号をゲットする、という手口なんだ。
駐車場を出るとき、果たして何のチェックもなく「払わないと出られません」からウソだった。

危うくスリを免れた“快挙”を、後日、家族に話したけど・・・私にもわかったということは、あの大男、経験不足の初心者だったに違いない。経験を積んだスリがいるだろうから、この手口にご用心!


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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