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パリの隠れパーティ色々

夜11時過ぎ、頭の上から大音響のロックが聞こえてきた。階上のアパルトマンは大家が地方に住んでいてAirBnBにしている。
コロナ以前は色んな国の旅行者が入れ代わり立ち代わり借りていた。
コロナ以後は、時々グループが借りて、飲んだり踊ったりしている。

しかし今夜のはヴォリュームが大きく、いきおい話し声も大きい。
「でも騒ぎたい気持ちはわかる」と娘。
同感。学生の頃は随分遊んで騒いだもんだ。
マクロンが言うように「2020年に20歳は辛い」。
だからもう少し騒がせてやろう、と寛容になったものの、零時半になっても“パーティ”が続いているので上がっていくことにした。
夫はすでにイビキをかいているので、娘の彼を“ボディガード”に連れて行く。
この前、隠れパーティがあったときはガラの悪いヤツらで「音を小さく!」と叫んだら、「うるせぇ!」と逆に怒鳴られたのだ。

階段を上がると、同じ階に住むオバサンがパジャマ姿で立っている。
「ドアを叩いても音楽が大きくて聞こえないみたい」
この小さなアパルトマンに何人いるんだろう?マスクをしてきて良かった。

↓こういう光景を予想していた。

fete.jpg
photo:paris-normandie

“ボディガード”がその腕力で何度かドアを叩くと、若い男子が現れ、
「えっ!うるさかったですか?気が付かなかった(!)んですみません。すぐ止めます」
とあっけないほど素直。は、いいけど、ドア越しに見えた部屋の中には誰も見えなかったのだ。
あの騒ぎ-踊ったり飛び跳ねたり叫んだり-をひとりでやってたの?
誰かがトイレに隠れたとしてもせいぜい2人だ。
よっぽどストレス溜まってるんだろうね・・・

友人のひとりは、階下のパーティがうるさくて、足を踏み鳴らして訴えようとした。
一昔前は箒の柄で天井や床を叩いたらしいけど、今、箒なんてないものね。
階下が騒ぎを止めないので、意地になって足を踏み鳴らしたり飛び跳ねたりしたら、
「足の甲の骨が折れた!?」
「そうなの、痛かったけどまさか骨が折れてるなんて思わなくて、やっとお医者に行ったら『これでよく歩けましたね』だって」
「なぜ警察に電話しなかったの?」
「電話したら警察がまずウチに来ると思って。もうパジャマだったから」
「警察はまっすぐ騒音のするアパルトマンに行くわよ」
可哀そうに彼女は1か月松葉づえの生活だ。

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違法ディナー続々と

テレビM6のルポルタージュ番組が「違法ディナー」を暴露し、企画人ピエール=ジャン・シャランソンとシェフのクリストフ・ルロワが拘留された。
エキセントリックな風貌のPJ・シャランソンはナポレオン・ボナパルトの熱烈な支持者、その傍らTV司会者でもある。
2015年、彼はパリ市内のモンモランシー・リュクサンブール旧貴族館を600万€で買い、パレ・ヴィヴィエンヌと改名。自分の住居兼ナポレオングッズ博物館にしている。そこで“違法ディナー”を企んでいた。

pj charencon
photo:le Parisien

シェフのクリストフ・ルロワがシャランソンとの2ショットをインスタに公開し、
「4月1日、パレ・ヴィヴィエンヌで17時45分からキャヴィア&シャンパンの特別ディナー」と宣伝した。
それでM6の隠しカメラが入り込んだわけらしい。
BFMTVのニュースでインタビューされ、“自分はナポレオンの擁護者であり、没200年を記念して5月にイベントを企画していて、そのための写真撮影だった”
「テーブルにはグラスが並びディナーのセッティングがされてましたけど」
「イベントの広告写真だから、それっぽくするためです。わたしはプロですから」
「参加者は何人?」
「6~7人・・・もう少しいたかな」
「シェフ、クリストフ・ルロワが映ってるのでディナーがあったのでは?」
「それも本当らしく見せるためでディナーなどやってません。第一17時半から夕食はないでしょう。19時には終わってました」
「クリストフ・ルロワのインスタは?」
「あれはポワッソン・ダヴリル(エイプリルフール)のギャグですよ。この国はユーモアを忘れちゃったんですか」と苦しい言い訳を続け、
「参加者は誰もマスクをしてませんね」というアナウンサーに、
「そりゃ食べるときは誰もマスクをしませんよ」と墓穴を掘り、その後シェフもろとも拘留になった。
「他人の生命を危険にさらした」廉と「労働の隠ぺい」。いい気味だ。

後日、シェフ(右)が「参加者は37人で午前1時まで続いた」と白状、したのはいいけど、
「わたしは盗みも殺しもしていない。悪いことをしたとは思っていない」
教会のミサ参加者と一緒で反省の色は全くない。

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photo:programme-television.org


パリではこの他にも違法の豪華ディナーがいくつか摘発され、参加者の中に前内務相ブリス・オルトフーもいた。サルコジの側近で前から嫌いな政治家。
メディアに質問されヌケヌケと「違法とは知らなかった」だって。
1年近くみんな我慢して、違反すれば罰金を払わされ、コンフィヌマンも3回目で欲求不満が募っているのに、どいつもこいつも・・・


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靴修理屋さんの話

靴屋は閉まり、靴修理屋は開けていい。この線引き、靴屋は文句を言うけど、わたしには興味深い。
感染防止対策だけでなく「買わずに修理して履け」というエコロジー&スローファッションのメッセージを感じる、のはわたしだけかもしれないけど。
30年前に買ったフランソワ・ヴィヨンのブーツをまだ履いているわたしは、靴修理屋の常連で、行きつけの修理屋のオジサン、ミッシェルがまたヴィンテージな人だ。
北マレにあるお店の、埃をかぶったウィンドウにはプレートが2つ

cordonnier 1

「ここでは可能なことは既にやり、
不可能なことはやっている最中で、
奇跡を起こすためには48時間必要です。」
左は、
「理論とは
理屈はわかっているのに上手く行かないこと。
実践とは
上手く行くが、その理由がわからないこと。
この店ではこの2つに成功した:
何も上手く行かず、その理由は誰も知らない。」
その他「いつもユーモア」「静かな男」・・・

店内はお客がやっとひとり入れるスペース、その奥ははたから見ればアリババの巣窟だけど、彼にとっては「あるべきものがあるべき処にきちんとある」らしい。

cordonnier 2

先日、修理する靴を持って行くと、
「この前、靴修理の修行をしたいという若者が来てね・・・」
今は退職した傘修理のオジサンを思い出す。後を継いだのはアメリカ人夫婦だった。
「いいじゃない、貴重なノウハウは伝えていかないと」
「いやいや、10人のうち8人がテニスシューズを履いている時代に靴修理じゃ食っていけないよ」
そうだ、おっしゃる通り。この前メトロの中で乗客たちの足元を見ていたら、ほとんどがテニスシューズだった。
彼の店もお客が減ったけど、理由はテニスシューズではなくコロナ禍以来、パリ住民の地方脱出が増えているせいだという。
先日亡くなった映画監督のベルトラン・タベルニエもかっての常客で、
「すごく気さくな人だった。有名人には感じ悪いのもいるけどね」
えー感じ悪いのって誰?!とわたし。
彼はちょっと考えてから、
「レア・セイドゥとか」
アハハ、見るからに横柄そうだ。

わたしはヒールがすり減ったブーツとパンプスを預け「じゃまたね。夜間外出禁止の前に帰らないと」と言うと、別の話題を始め、
「ほんとに行かなくちゃ」(時計は19時を過ぎている!)とドアを開けても話し続けるので立ち去れず・・・すごいおしゃべりなんで、急いでいるときは行けないのが欠点だ。

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神はコロナも制す

パリ9区、サントュジェーヌ・サント・セシル教会。
4日の夕方、復活祭のミサが行われているこの教会の前を通った男性は「仰天した」。
教会内は「黒山の人で、殆どの人がマスクをつけていなかった」

messe paques

病院はパンク状態、コロナ死者は10万人に達しつつあり、ついにマクロンも1か月ロックダウンを発表した矢先。
マスクもソーシャルディスタンスも無視。ホスチア(聖体のパン)も司祭の手から直接与えられた。

messe paques2
photo:LCI

参加者は290人と言われ、ラテン語のトリエント・ミサで4時間も続き、19時からの夜間外出禁止も物ともせず・・・
YouTubeに上がったヴィデオを観たパリ司教区も「唖然!」

ところがミサに参加した信者たちは「それがどうした?」と反省の色がない。
「ここに来る人たちは祈るために来ている。わたしたちは希望の論理で行動しているんです」
「司祭はマスクをつけるように薦めましたけど、それは個人の自由でしょ」
「教会は広いから・・・」
「だって復活祭という特別な日じゃありませんか」
司祭のひとりは、
「マスクしていない?聖歌の楽譜が顔の前にあるから同じことでしょう」

信仰はコロナも打ち負かすと思っているのか。宗教は何であれ、熱心さが一線を越えると理性がなくなる。
パリ検察庁は『他人の生命を脅かした』廉で捜査を始めた。そうでなくちゃ。
クラスターになっているのは、マスクを外して抱き合ったりする結婚式とかお葬式とか、こういう宗教的集会だ。

YouTubeと言えばドラッグ密売で手配中の男性の話。
彼の趣味は料理で、YouTubeでレシピを紹介していた。さすがに顔は隠していたけど、捜査官が「こいつだ!」と判ったのは、腕の刺青。手配中なのに料理を見せたがったのが可笑しいというか、顔が見てみたいというか。

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復活祭ギャグ

復活祭の月曜日。キリスト教徒にとってクリスマスより大事なお祝いだ。
生まれたのと蘇るのとでは、やはり後者のほうが神々しい。
だからマクロンも復活祭の3日間の週末は10㎞制限せず、実家に帰りたい人や都会を脱出したい人はこの間に動きなさい。

「復活祭の外出禁止は上手くいった試しがない」(キリストもお墓を出てきちゃった・・・)

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「みなさん、わたしが見えますか?」

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猶予は10㎞だけで、“戸外での集りは6人まで”は変わりないのに、ヴォージュ広場の若者(高校生?)たちは完全無視。6人以下のグループを探すのが難しいほど。警官は影も形もなく。

復活祭 ヴォージュ広場

マルセイユで6500人を集めた非正規カーニヴァルはもちろん、こういう違反は日本ではないだろう(お花見の時だけ?)。

先週日本に発った友人は3日間ホテルに閉じこめられ、それもお弁当と水が差しいれられるだけの本物の監禁。
解放された後もGPSで追跡され、勝手に公共の交通機関は使えないようになっているとか。
そんなことをフランスでしたら暴動が起こるわね。
彼らは「日本でなんで感染が少ないのか不思議」と言っているが、実は不思議はないのだ。

一方、ワクチン接種はノロノロと進んでいて「少なくとも最初の1回をした人」は13.8%に達した。
アストラゼネカ・ワクチンは、フランスでは「55歳以上にするように」。自然免疫が強い若い人ほど副作用が強いからだ。
55歳以上の人でも拒否する人が相次ぎ、ワクチンが余っているそうだ。
夫はモデルナだったけど何の副作用もなく「頑丈な人だ」と喜んでいたら、自然デファンス力が弱まっているからだった。ガッカリ。

ワクチン接種スピードアップのため、獣医さんも駆り出されることになって、

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カステックス「こんなことになるとは想像しなかったのを認めざるを得ません」
マクロン「よく言うよ。獣医のとこでワクチンするなんてバカな考え・・・ !!」

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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(単純計算しても歳は出ません!)
訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とヴィンテージの服、デビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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