FC2ブログ
Category : モード・コスメ

長生きする夏服たち

今でこそパリにも真夏日があり、酷暑にまでなるけど、10年くらい前までは「夏がない」夏もあった。
夏服を着る機会がなく、八百屋の店先のスイカは寒々しく見え、不発の花火みたいに欲求不満が残ったものだ。
そのせいかどうか、わたしの夏服は長生きし、何年、どころか何十年も登場している。
それに昔の服のほうが質がいい。
「どこで買ったの?」と聞かれて、
「前世紀のもの、ユーロ以前に買ったのよ。ハハ」

この夏、ヴァカンスに持ってきた服も去年のと殆ど変わらない。

KENZO JUNGLE(KENZOのセカンドライン)のスカートは20年以上前。
今でも大好き。東京のPleats Pleaseで買ったトップと合い、涼しい。

IMG_20200813_184304.jpg

海岸に行くときは水着にこのスカート。

IMG_20200813_184447.jpg

Pleats Pleaseの水玉トップ、これも古いわね、20年?夏の最多登場選手だ。
一昨年ZARAで見つけた綿レースのスカートと。このスカート、パリではちょっと浮くけど海辺ではハマる。

IMG_20200813_184151.jpg

東京のデパートで25年前に買ったワンピース。
同じスタイルで黄色の無地があり、迷っていたら、幼稚園だった息子が「両方買えば?」
結局1枚で我慢したのを後で後悔。息子の言うことを聞くべきだった。

IMG_20200813_184541.jpg

トルコブルーのワンピースは15年くらい前と比較的新しい(!)。シャーリングがあり、ウェストがフィットする。

IMG_20200813_184959.jpg

これも15年くらい前のPleats Please。プリーツではなくクシャクシャ加工。夜出かけるときにも。

IMG_20200813_185225.jpg

Pleats Pleaseは洗濯機で洗えて数時間後には乾いているので旅行にはすごく便利。

夏の写真はどれも同じ服を着ているから、いつのかわからない。判断要素は子供の年齢と顔のたるみ具合だ。


ランキングに参加しています。クリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村









スポンサーサイト



メトロの廊下で時々ポスターを見た、ウェディングドレスのプレタブランドPronuptia/プロニュプシア。
1000ユーロ~でそんなに高くないけど、ポスターは時代を感じさせた。でも「倒産」のニュースにはびっくり。

ウェディングドレス、フランス

近年、背中を見せるドレスが人気。これなんか素敵だけどね・・・

ウェディングドレス、フランス
images:Pronuptia

大きな原因は結婚する人が減っていること。
2000年には305.000組あった結婚が、2019年には227.000組(うち6000が同性結婚)で25%減。
だからといって独身が増えている訳ではなく、パックスやユニオンリーブルやただ同棲しているカップルが増えているってこと。

結婚の減少に加えて不況もあり、Pronuptiaの売り上げが落ちだしたのは10年近く前。
2012年に会社更生法が適応され、借金返済10年分割プランが建てられた。
でも2019年末、借金はまだ900万ユーロも残っていた。
1958年に誕生、フランスに16店舗、従業員234人を抱えたブランドは、2月6日倒産宣言のはめになる。

メディアの人間や評論家が討論するニュースショーで、この倒産が話題になった。
30代の女性ジャーナリストは、不況が拍車をかけたと言い、
「一度だけ着るものに大金出すのはバカらしい」
40代の男性評論家は、
「いや、一度だけだから非常識な出費をするとこがいい」
やっぱり男の方がロマンチストなんだ。

でも、特にフランスでは、一度だけじゃすまない場合が多くなっている。
二度目はいくらなんでも白いウェディングは着ない。ましてや一度目と同じドレスは着ない。
教会で結婚するカップルが減っているのも理由のひとつ。市役所にウェディングドレスはあまり似合わない。

わたしたちも市役所で、2人とも二度目(マルイチ!)だったので、薄いグレイのスーツを着た。
3か月になる息子を抱いた写真は、日本で「なに、コレ!」という目で見られたけど。もう30年近く前のこと。
30年!わたしたち、そんなに我慢強かった?


ランキングに参加しています。クリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村






試したことのあるアライアのドレスは、立体的なフォルムの中に身体を閉じ込め、つまり身体の線が露わになる。
これでご飯食べたらお腹がボコッと出るじゃない!値段だけでなくフォルムも高嶺の花。でもうっとりするくらい美しい。

アズディヌ・アライアが亡くなったときは、だから悲しかった。年齢不明だったけどもう82歳だったのだ。

2007年、彼は自分の作品とモード&アート収集品を護るアソシエーションAssociation Azzedine Alaïaを作り、そこでエクスポが開催されている。『アライア&バレンシアガ、フォルムの彫刻家』

1968年、バレンシアガは飛躍しつつあったプレタポルテの波に乗れず(ごもっとも)突然メゾンを閉めることにした。
メゾンの№2だったマドモアゼル・ルネは、残ったドレスや生地を前に途方に暮れる。お蔵入りさせるのはもったいない。
バレンシアガの技術は継承されるべきだ。彼女の頭に浮かんだのがアライアだった。
「好きなものを持っていって」と言われた若いアライアは、その構築的なフォルム、高度なテクニックにぶっ飛ぶ。
以来、バレンシアガは彼の“お手本”となった。
「お客さんが『直してくれ』とバレンシアガの服を持ってくると、それをもらって新しい服を提案した」とアライア。師の作品にハサミを入れることはできなかった。

半透明のガラスで仕切られた会場には、バレンシアガとアライアの作品が並んでいる。
立体的、構築的な作り方は共通、でも決してコピーではない。服に対して同じ信条を持つ2人の、2つの時代の表現法だ。

アライア&バレンシアガ展

アライア&バレンシアガ展

会場は『写真はOK、でも触ってはダメ』
でも思わずアライアの革のスカートに触り、その柔らかさにびっくりし、背中の切り替えのこだわり(こうしないと身体に添わないのね)に感激した。

アライア&バレンシアガ展

アソシエーションの中にバッグ、靴、香水まで揃ったブティックがある。でも「写真禁止。触るのもダメ」。
「触っちゃいけないって、でもここブティックでしょ。試着できるんでしょ?」と聞いたら、
展覧会で触れなかったので、フラストレーションになった人が触りまくるので、というお返事。
「とりわけ白いシャツに触るんですよ」
なるほど。
仲良しの新間美也さんと娘と一緒に「これ、あなたに似合いそう」と夢みたいなことをいいながら、アライアの世界に浸った。

アライア亡き後、デザインチームが過去の作品から選んでコレクションを作っているそうだ。
バレンシアガはアライアが継承した。アライアを継ぐ人が現れるだろうか?

ALAIA et BALENCIAGA
18 rue de la Verrerie 75004 Paris
毎日11h~19h
入場料:5ユーロ
6月28日まで


ランキングに参加しています。クリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村

ブールデル美術館でやっている「Back side, dos à la mode/バックサイド、モードの背中」展。

バックサイド展 ブールデル美術館

絶対行きたいと思いつつ、一緒に行こうとした友人とは日程が合わず、夫はの休みで田舎に行っている。
グズグズしていたら終わってしまう。ひとりで行こう!
18時閉館なので17時につけばいいだろう、モンパルナスだから30分、と16時半に出た。
そしたら道を間違え、引き返し着いたのは17時過ぎ。美術館のバッジをつけたおねえさんが入り口に立っている。
「入れますか?」
「常設展ですか?」
「いえ、“背中”」
「17時15分で入場券販売は締め切りました」
携帯を見ると17時18分。
そんなことサイトに書いてなかった!勝手に決めないでよ。
「たった3分・・・」
おねえさんはにっこり笑う。
「遠くから来たのに・・・」(よく言うよ)
譲る気配はない。

道さえ間違えなかったら!と自分にも腹を立て、このまま帰るのも悔しい。
4番線でオデオンに出てAroma Zoneに行こう。
自然&オーガニック志向でエッセンシャルオイルを買う人が増えていて、アロマゾーンはいつも繁盛だ。
レシピも紹介しているので自分で組み合わせて作る人もいる。私はそこまでやらず、顔にはドゥース・アンジュヴィヌのエッセンシャルオイル美容液を使っている。肌の調子が良くて、薬草っぽい香りも病みつきになる。
アロマゾーンで買うのはプチグランオイルやマッサージオイル。
オデオンで降りてお店の前まで行くと、いやな予感。シャッターが閉まっている。
今日は土曜日、まだ6時前。なぜ閉まってるの?と入り口を見ると「工事のため11月8日まで休業」
ガーン!
2度あることは3度ある。大人しくうちに帰ることにした。
3度目は何だろう?湯沸かし器が故障してお風呂に”入れない”とか?
戦々恐々としていたら、何事もなく午前零時が過ぎた。
ほっ。


ランキングに参加しています。クリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村


アンジェ近くのBeaulieu-sur-Layon/ボーリュー・シュル・レイヨンに、ルイ・ヴィトンの新しい革製品アトリエ(6000㎡)ができ、LV社長、労働相や市長が落成を祝った。
ロワールワイン、Coteaux du Layonで知られる地区に高級ブランドのアトリエ、というステイタスが加わって、

ルイ・ヴィトン革製品アトリエ
photo:courrierdelouest.fr

「これがきっかけで他のブランドも来るのでは!」と、市長さんはホクホク。
「パリから電車で1時間。パリからクリエイティヴが来て生産者と話し、できた試作品を生産者がパリに見せにいくのに便利な距離。この連結プレーが高級革製品の秘訣です」とLルイ・ヴィトンの社長さん。

既に4300人を雇っているLVアトリエは全国15か所。2022年までにさらに1500人雇い入れる予定で、失業減らしにも貢献する・・・いいことずくし?

シャネルも新アトリエをオワーズ県Verneuil-en-Halatteで着工。2020年末完成予定で面積は2万5000㎡。
完成予想図

シャネル革製品アトリエ
photo:fashionnetwork

エルメスはノルマンディのモントルーに、2022年完成予定・・・
なぜ高級ブランドが次々と新アトリエ?
深く考えるまでもない、売れすぎて生産が追いつかないのだ。
「世界のお客さんの要求を満足させるため」とブランド側、でも目玉は中国人だ。
どういう計算か知らないけど、ルイ・ヴィトンのポテンシャル顧客が中国に5憶人!と言う。

その上バッグの寿命が短くなっている:かっては3年、今は6カ月、とニュースで言っていた。
高いバッグを買っても半年後は戸棚の奥で忘れられる、ということ。
高級バッグは使い込んで馴染んだのがいいと思うけど、6カ月じゃZARAのバッグと一緒じゃない・・・


ランキングに参加しています。クリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村





プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

カレンダー
08 | 2020/09 | 10
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 - - -
最近の記事
カテゴリー
おすすめ書籍
RSSフィード
フランス語講座
おすすめコスメ
アーカイブ