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Category : モード・コスメ
お風呂場の“娘のコーナー”には、ティーツリー、ラヴェンダー、パルマロサグラスなどなど、エッセンシャルオイルが並んでいる。

aromazone2 (2)

「ラヴェンダーは枕に数滴たらすとよく眠れる、ニキビにも効く。ティーツリーは風邪のひきかけにハチミツと飲むの。パロマロサは殺菌効果、コブや青あざにはイモーテル・・・」
ふむふむ。
私が、爪が折れやすいと言ったら、Ricinという植物油を薦めてくれた。
「まつげにもつけたら?増強するって」
私のまつげがどうだって言うの?
Ricinの日本語訳を調べたら「ひまし油」!ひまし油って日本では下剤じゃない。私の知る限り、爪やまつげにはつけない。

このフィトテラピー(植物療法)ブームは、自然志向のボボだけでなく全国的。市場は毎年20%増だそうだ。
エッセンシャルオイルを扱う薬局が増え続け、オデオンのAroma Zoneはいつも混んでいる。この写真じゃわからないけど。

Aroma zone/アロマ・ゾーン
photo:challenges.fr

ここには植物性オイル、エッセンシャルオイル、植物の粉末が揃っていて、自家製コスメのレシピも紹介している。このDIY(Do it yourself)もウケていて、娘も原料を買って自分で作ると言うんで、
「でも餅は餅屋っていうじゃない」
「なに、モチワモチワって?」
「何でも、その道の専門家に任せるのがいいってこと」
「フン」

フィトテラピーに詳しい友人に言わせると「Aroma Zoneのエッセンシャルオイルは質がちょっとねぇ・・・」
たしかに安い:オーガニック・ラヴェンダー200mlで3.9ユーロ、ティーツリー30mlが5.5ユーロ。娘が色々買っているはずだ。
高い方が効くというわけじゃないけど、質の違いは当然あるはず。

オーガニック・エッセンシャルオイルを組み合わせたドゥース・アンジュヴィヌの美容液マニフィカを使っているけど、値段はもとより、ランクの違いを感じる。最初は「薬草っぽい」と感じる香りもやみつきになる。

自家菜園のオーガニック薬草をエッセンシャルオイルに漬け込んで作っている。

ドゥース・アンジュヴィヌ
photo:douces angevines

「40種以上のオイルを調合するなんて薬草学の専門家じゃないとできないでしょ」
「でもママンが使ってるのはエイジングケアでしょ。あたしには必要ないのよ」
今度は私が「フン!」と言う番だった。


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ソルド:期待も儚く・・・

ジレ・ジョーヌが11月末から7週連続土曜日にデモをやったおかげで、書き入れ時のデパートから小売店まで大損害を被った。
売り上げ30%~50%減。
年末に企業組合が「ソルド開始を1週間繰り上げて1月2日スタートにしてほしい」と政府に懇願したけど「準備が間に合わない」と却下。
何を準備することがあるのか、と思わないでもないけど、あるんでしょうね。
却下されても多くのブティックやデパートはプライベートセール-実は誰でも利用できる-と称して先駆けしていた。政府の言うことをきかないのだ。

オフィシャルには9日開始の「今年のソルドは面白い、最初から思い切って値下げする」と言われていたけど、そうかな?
そんなに思い切りよくはないみたい。
値札に4色のシールを貼って20%~50%オフを色分けしているのが多い。50%オフは稀だ。

水曜の夕方、私はギャルリー・ラファイエットに駆け付けた。初日だと言うのに驚くほどの人出ではない。中国人客はが目立つ。

ソルド、ギャルリー・ラファイエット

こんな見晴らし台ができたのね、気が付かなかった。

ソルド、ギャルリー・ラファイエット

目的地は一か所:ボッテガ・ヴェネタ。日頃は10年以上前の、猫のひっかき傷があるフュルラを愛用しているけど、ボッテガの手編みバッグが好き。小ぶりの斜め掛けバッグを狙っている。

ボッテガ・ヴェネタ
photo:carousell

高級ブランドはソルドをしない、は知っているけど、ボッテガはクリエイティヴディレクターが去年夏、ダニエル・リーに代わった。
17年間、君臨したトーマス・マイヤーは、とりわけこのイントレチャート(手編み)バッグをアイコンとして成功させ、10億ドル以上の売り上げを達成した、と言われる。
「ダニエル・リーの2019春夏コレクションは革新的に変わる。アイコンの手編みバッグも変わるかもしれない」という噂を聞き、それならもしかして万が一、ソルドにするかもしれない、と。しかし淡い期待も儚く消えた。

ソルドをしている隣のロンシャンには行列ができているのに、ボッテガにはお客がひとりもいない。入りにくいけど入って、お目当てのNodiniを試してみる。1350ユーロ。
欲しいけど、家の工事も終わってないし、今買うのはちょっとね。それにこのサイズなら赤もいいかも・・・
などと考えながら、何色か試していると、店長さんと思しき男性が恐ろしく愛想よく笑いかけてきた。
愛想よくしていただいても買うつもりはないんだけど、と思う間もなく、彼はお盆にオレンジジュースとミネラルウォーターの瓶とグラスを乗せて現れた。
「!? ありがとう、でも急いでいるんです!」と私はあわてて逃げ出した。
”試し逃げ”はしても”飲み逃げ”はしたくない。
期待を持たせてごめんね!

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イヴ・サンローランは40年間、カトリーヌ・ドヌーヴの公私の服をデザインし、ドヌーヴは彼のミューズであり広報だった。

カトリーヌ・ドヌーヴ、イヴ・サンローラン
photo:grazia.fr

2002年の最後のデフィレでは、タキシードのカトリーヌ・ドヌーヴとレティシア・カスタがフィナーレを飾った(もう一度観たい!)。

カトリーヌ・ドヌーヴ、イヴ・サンローラン
photo:francetvinfo.fr

そのドヌーヴ(75歳)がイヴ・サンローランの服を全部クリスティのオークションに出す。コート、スーツ、ドレス、アクセサリーなど300点近く。彼女のために作られた一点ものも多い。
「イヴの服はずっとノルマンディの家に保管していました。今度その家を売ることになり、心残りですがイヴのワードローブとも別れることになりました。彼は、女性をより美しく見せる服しか作らなかった才能あふれるデザイナーです」
ドヌーヴの短いメッセージ。

2019年1月、オートクチュールのパリコレクション中に、約150点がパリのクリスティーズでオークションにかけられ、残り半分はネットオークションだそうだ。
「フランスの最も有名な女優と、最も有名なクチュリエの組み合わせ、大イベントになる」とクリスティーズの責任者は今から興奮しているらしい。
という話を友達にしたら、
「でもサンローランの服はヴィンテージショップでもすぐ売れるし、流行に関係なく着れるのにね・・・」
確かに。ヴィンテージ・ショップで見つけたYSLのスカート3枚は、流行がどんなに変わろうともビクともしない。
ドヌーヴがお金に困っているとも思えないし・・・
問題はサイズではないか?
年齢とともに貫禄と横幅が増したドヌーヴは、300着もあるYSLの服がもう着れないんだと思う。来日した時に着物をプレゼントされたら“前が合わせられなかった”という話はもう十何年も前のことだ。

ドヌーヴほどの大女優になると“周囲が彼女に合わせる”のに慣れていて-禁煙の場所で彼女がタバコに火をつけても誰も何も言わないそうだ-自分の体型を服に合わせる、という考え方はしない気がする。
全然違っていたらごめんなさい、ドヌーヴさん。
でも40代、50代の頃より今の貫禄ドヌーヴ-『太陽のめざめ』の判事とか-のほうがカッコいい。

2002年以前の彼女のサイズは不明だけど、クリスティーズのオークション、行ってみたい。
2019年1月19~24日
Christie’s : 9, avenue Matignon 75008


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以前は、ステーキを食べながら「この牛はどうやって飼育されたか?」なんて考えなかった。
顔にクリームをつけながら「この製品は動物実験されただろうか?」はさらに考えなかった。

「人間は動物を摂取することなく生きるべき」と、卵、乳製品も摂取しないヴィーガニズムはコスメ界にも広がっている。オーガニックが食品からコスメに広がったように。
「動物由来の原料を使っていない。製品、原材料の製造過程で動物実験を行わない」を掲げるヨーロッパのメーカーは2017年100%増、つまり2倍になった:Patyka/パティカ、Urban Decay/アーバンディケイ(ロレアル傘下), Caudalie/コーダリー、ロレアルの新ヘアケアラインBotanicals、Pai Skincare, Maria Nila(スェーデンのヘアケアブランド)などなど。

「動物由来の原料」とは牛乳、ハチミツ、蜜蝋、海洋コラーゲン(魚の皮)、ケラチン、動物の毛(ブラシ、筆用)、ラノリン(羊毛からとった脂肪)などで「えーっ !?」というものはない。時々使うニュクスのレーヴ・ド・ミエルのリップバーム、“蜜の夢”というぐらいでハチミツが入っている。
クラランスでは、まだ使われている唯一の動物由来が“カイガラムシの粉末”からできる深紅色。ロレアルは、動物性グリセリンとケラチン。どちらも「早急に植物性のものと取り替える」
「ひぇーっ!」と思うのはヒトの骨髄幹細胞やプラセンタエキス。ヨーロッパでは禁止されたけど、コスメサロンで見たし(確か台湾のメーカー)、日本のアマゾンで売ってない?

「動物由来の原料不使用」は、もちろん効き目とは関係ないけど、動物保護・権利を叫ぶ声が大きくなっている今日(いいことだ)、ブランドの倫理、モラルの問題だ。最近、肉屋が何件かヴィーガンに襲撃されてニュースになった。
「動物実験」は、欧州連合で2013年から禁止されている:動物実験した製品は販売、輸出してはいけない。問題は“動物実験が義務づけられている製品がある”中国。ヨーロッパブランドたちは、中国に売らない(まさか・・・)か、中国のディストリビューターが現地でテストする、の選択を迫られるとか。
動物実験ってアレルギー反応とかだろうけど、ネズミの顔のシワが減ったとか、年齢より若く見える、とかも見るんだろうか、とバカなことを考えるアタシ。


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オーガニックコスメと筆

小笠原さんはオーガニックコスメ、ドゥース・アンジュヴィヌの愛好者 。シワ伸ばしとかシミ取りの即効性はなく、皮膚の自然能力をジワジワ回復するオーガニックと、筆2本でリンパのツボをマッサージする小笠原さんの“気が合った”のも考えてみればロジックだ。
「毎日顔につけているものがどうやって作られているか見てみたい」と、受講生の方も一緒に、ロワールのほとりにあるドゥース・アンジュヴィヌの薬草園&ラボを訪ねた。

バイオダイナミック農法で作られた庭。その原則は、季節や月の満ち欠け、採取のタイミングを守り、あまり干渉しないこと(子供と一緒じゃない!)そして、植物は植物で治療する・・・

ドゥース・アンジュヴィヌ薬草園

ちょうど小笠原さんが、
「バラは害虫がつくでしょ。どうやって退治するんですか?」と尋ねた。切り花しか触らない私には思いつかない質問だ。
ブランド創立者のミッシェールのお答えは、「イラクサの“煎じ茶”」
雨水にイラクサを10日~15日間漬け込んだ液体は、殺菌効果だけでなく、寄生虫や病気への抵抗力を増す。このイラクサ水をバラに限らずすべての植物の葉や根っこにかけてあげるそうだ。

庭には、野性すみれ、パープルコーンフラワー(ムラサキバレンギク)、芳香クマツズラ、オトギリソウ・・・などが同棲している。名前と顔が一致しないけど。

ドゥース・アンジュヴィヌ薬草園

去年の夏に摘んだ野性ラヴェンダーを準備する研修生。
この小さいラボで作られる美容液がヨーロッパ中、そして日本まで送られる。

ドゥース・アンジュヴィヌ

見学のお礼に、小笠原さんがミニ筆リンパマッサージを。
まず大御所ミッシェールに。

ドゥース・アンジュヴィヌ

施術のインストラクター、ソフィは「ああ、気持ちよかった!」

ドゥース・アンジュヴィヌ

2人とも喜んでいたけど、それは単なる“儀礼的”なものではなかった。後日ソフィから、
「あの筆の感触が忘れられない。ドゥース・アンジュヴィヌの施術に使いたいと思うけど可能だろうか?」
ほほう !凍りコンニャクや米ぬか袋を現代版にした「まかないコスメ」のように、熊野の筆がフランス上陸か?
日本の伝統がこの国でも受け継がれるのは嬉しいことだ。

ただし、この筆はリンパマッサージのために考案・特注されたものなので、研修が必要。一朝一夕には使えないのだ。ソフィさん、日本まで行って研修受けて!


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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