FC2ブログ
Category : モード・コスメ
イヴ・サンローランは40年間、カトリーヌ・ドヌーヴの公私の服をデザインし、ドヌーヴは彼のミューズであり広報だった。

カトリーヌ・ドヌーヴ、イヴ・サンローラン
photo:grazia.fr

2002年の最後のデフィレでは、タキシードのカトリーヌ・ドヌーヴとレティシア・カスタがフィナーレを飾った(もう一度観たい!)。

カトリーヌ・ドヌーヴ、イヴ・サンローラン
photo:francetvinfo.fr

そのドヌーヴ(75歳)がイヴ・サンローランの服を全部クリスティのオークションに出す。コート、スーツ、ドレス、アクセサリーなど300点近く。彼女のために作られた一点ものも多い。
「イヴの服はずっとノルマンディの家に保管していました。今度その家を売ることになり、心残りですがイヴのワードローブとも別れることになりました。彼は、女性をより美しく見せる服しか作らなかった才能あふれるデザイナーです」
ドヌーヴの短いメッセージ。

2019年1月、オートクチュールのパリコレクション中に、約150点がパリのクリスティーズでオークションにかけられ、残り半分はネットオークションだそうだ。
「フランスの最も有名な女優と、最も有名なクチュリエの組み合わせ、大イベントになる」とクリスティーズの責任者は今から興奮しているらしい。
という話を友達にしたら、
「でもサンローランの服はヴィンテージショップでもすぐ売れるし、流行に関係なく着れるのにね・・・」
確かに。ヴィンテージ・ショップで見つけたYSLのスカート3枚は、流行がどんなに変わろうともビクともしない。
ドヌーヴがお金に困っているとも思えないし・・・
問題はサイズではないか?
年齢とともに貫禄と横幅が増したドヌーヴは、300着もあるYSLの服がもう着れないんだと思う。来日した時に着物をプレゼントされたら“前が合わせられなかった”という話はもう十何年も前のことだ。

ドヌーヴほどの大女優になると“周囲が彼女に合わせる”のに慣れていて-禁煙の場所で彼女がタバコに火をつけても誰も何も言わないそうだ-自分の体型を服に合わせる、という考え方はしない気がする。
全然違っていたらごめんなさい、ドヌーヴさん。
でも40代、50代の頃より今の貫禄ドヌーヴ-『太陽のめざめ』の判事とか-のほうがカッコいい。

2002年以前の彼女のサイズは不明だけど、クリスティーズのオークション、行ってみたい。
2019年1月19~24日
Christie’s : 9, avenue Matignon 75008


ランキングに参加しています。クリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村





スポンサーサイト
以前は、ステーキを食べながら「この牛はどうやって飼育されたか?」なんて考えなかった。
顔にクリームをつけながら「この製品は動物実験されただろうか?」はさらに考えなかった。

「人間は動物を摂取することなく生きるべき」と、卵、乳製品も摂取しないヴィーガニズムはコスメ界にも広がっている。オーガニックが食品からコスメに広がったように。
「動物由来の原料を使っていない。製品、原材料の製造過程で動物実験を行わない」を掲げるヨーロッパのメーカーは2017年100%増、つまり2倍になった:Patyka/パティカ、Urban Decay/アーバンディケイ(ロレアル傘下), Caudalie/コーダリー、ロレアルの新ヘアケアラインBotanicals、Pai Skincare, Maria Nila(スェーデンのヘアケアブランド)などなど。

「動物由来の原料」とは牛乳、ハチミツ、蜜蝋、海洋コラーゲン(魚の皮)、ケラチン、動物の毛(ブラシ、筆用)、ラノリン(羊毛からとった脂肪)などで「えーっ !?」というものはない。時々使うニュクスのレーヴ・ド・ミエルのリップバーム、“蜜の夢”というぐらいでハチミツが入っている。
クラランスでは、まだ使われている唯一の動物由来が“カイガラムシの粉末”からできる深紅色。ロレアルは、動物性グリセリンとケラチン。どちらも「早急に植物性のものと取り替える」
「ひぇーっ!」と思うのはヒトの骨髄幹細胞やプラセンタエキス。ヨーロッパでは禁止されたけど、コスメサロンで見たし(確か台湾のメーカー)、日本のアマゾンで売ってない?

「動物由来の原料不使用」は、もちろん効き目とは関係ないけど、動物保護・権利を叫ぶ声が大きくなっている今日(いいことだ)、ブランドの倫理、モラルの問題だ。最近、肉屋が何件かヴィーガンに襲撃されてニュースになった。
「動物実験」は、欧州連合で2013年から禁止されている:動物実験した製品は販売、輸出してはいけない。問題は“動物実験が義務づけられている製品がある”中国。ヨーロッパブランドたちは、中国に売らない(まさか・・・)か、中国のディストリビューターが現地でテストする、の選択を迫られるとか。
動物実験ってアレルギー反応とかだろうけど、ネズミの顔のシワが減ったとか、年齢より若く見える、とかも見るんだろうか、とバカなことを考えるアタシ。


ランキングに参加しています。クリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村




オーガニックコスメと筆

小笠原さんはオーガニックコスメ、ドゥース・アンジュヴィヌの愛好者 。シワ伸ばしとかシミ取りの即効性はなく、皮膚の自然能力をジワジワ回復するオーガニックと、筆2本でリンパのツボをマッサージする小笠原さんの“気が合った”のも考えてみればロジックだ。
「毎日顔につけているものがどうやって作られているか見てみたい」と、受講生の方も一緒に、ロワールのほとりにあるドゥース・アンジュヴィヌの薬草園&ラボを訪ねた。

バイオダイナミック農法で作られた庭。その原則は、季節や月の満ち欠け、採取のタイミングを守り、あまり干渉しないこと(子供と一緒じゃない!)そして、植物は植物で治療する・・・

ドゥース・アンジュヴィヌ薬草園

ちょうど小笠原さんが、
「バラは害虫がつくでしょ。どうやって退治するんですか?」と尋ねた。切り花しか触らない私には思いつかない質問だ。
ブランド創立者のミッシェールのお答えは、「イラクサの“煎じ茶”」
雨水にイラクサを10日~15日間漬け込んだ液体は、殺菌効果だけでなく、寄生虫や病気への抵抗力を増す。このイラクサ水をバラに限らずすべての植物の葉や根っこにかけてあげるそうだ。

庭には、野性すみれ、パープルコーンフラワー(ムラサキバレンギク)、芳香クマツズラ、オトギリソウ・・・などが同棲している。名前と顔が一致しないけど。

ドゥース・アンジュヴィヌ薬草園

去年の夏に摘んだ野性ラヴェンダーを準備する研修生。
この小さいラボで作られる美容液がヨーロッパ中、そして日本まで送られる。

ドゥース・アンジュヴィヌ

見学のお礼に、小笠原さんがミニ筆リンパマッサージを。
まず大御所ミッシェールに。

ドゥース・アンジュヴィヌ

施術のインストラクター、ソフィは「ああ、気持ちよかった!」

ドゥース・アンジュヴィヌ

2人とも喜んでいたけど、それは単なる“儀礼的”なものではなかった。後日ソフィから、
「あの筆の感触が忘れられない。ドゥース・アンジュヴィヌの施術に使いたいと思うけど可能だろうか?」
ほほう !凍りコンニャクや米ぬか袋を現代版にした「まかないコスメ」のように、熊野の筆がフランス上陸か?
日本の伝統がこの国でも受け継がれるのは嬉しいことだ。

ただし、この筆はリンパマッサージのために考案・特注されたものなので、研修が必要。一朝一夕には使えないのだ。ソフィさん、日本まで行って研修受けて!


ランキングに参加しています。クリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村








魔法の筆

整形・ボトックス・スレッドリフトVS自然&オーガニックコスメ・マッサージ・・・エイジングケアはどんどん二極化している。
私は断然、後者だけど、今まで“つける”だけだった。
しかし。マッサージとか顔ヨガで顔を運動させたほうがいいのでは?そういうことを毎日やっている人の肌や輪郭が文句なく綺麗だからだ。大いに説得力あり。
エステティシャンで顔ヨガ講座も開催している立神詩帆さん、会うたびに「あたしも何かしなくちゃ」と思うし、筆リンパマッサージの小笠原実穂さんも然り。
フランスでは大学生で通りそう。実は高校生のお嬢さんが2人。

筆リンパマッサージ 小笠原実穂さん

小笠原さんは、ヨーロッパに昔からあるマニュエル・リンパドレナージュとベトナムのディエンチャン反射療法の資格を取り、施術をされていた。
ある日、カリグラフをしていた彼女は「筆を使ってリンパマッサージをやったら・・・?」
試してみると、手でするより均一の強さでマッサージでき、顔の繊維を傷つけることがない。手が疲れない。肌触りがよく、筆の柄の先でツボを押すことができる・・・

小笠原さんは広島出身、広島の熊野は江戸時代から筆の産地で有名だ。地元の筆会社と試行錯誤してマッサージ用特注の筆が誕生した。同時に小笠原さんは、筆凛波®︎(筆リンパ®︎)という独自のメソッドを開発。

筆リンパマッサージ 小笠原実穂さん

2014年、マレのギャラリーで筆リンパマッサージのイベントをきっかけに、フランス人にもファンができた。それ以来毎年2回、受講生も一緒に施術をしに来られる。
私は2年くらい前、小笠原さんに「フランスのオーガニック傾向の話をしていただけますか」「私でよければ」とお受けしてお知り合いになった。

筆リンパマッサージは、実は懐疑的だった。「一年に1回か2回やって効果があるものか?」そういうこと言ってるから何も始められない。受講生の方たちの肌も綺麗だし、今回やっていただくことに。

最初、筆の柄の先であちこちを軽く押すと痛い場所がある。「イテッ」と言うと「目が疲れてる」「ここは胃腸」と小笠原さんが説明してくれる。筆の柔らかい感触を感じていると、半分眠っているような、意識はあるのに自分の寝息が聞こえるような、それは不思議な感覚。気持ちいい。
1時間半があっと言う間で、「はい、終わりました」と言われたときは、現実に引き戻された気分。「え、ここはどこ?」

「あら、たかこさん、顔が変わってる」
と言われ鏡を見ると、おお!よく眠った朝の顔、何より輪郭が引き締まった感じ。日本人はシワはあまりできないけど、重力には勝てず、気になるのはたるみだ。
リンパドレナージュだから毒素を排出し、循環がよくなった結果?
「この顔、どのくらい持つんですか?」
「2日間」
2日間でどこに行こうか?誰に会おうか?と焦る私に、小笠原さんは、
「自分でもできますから。こうやってシュッシュッと朝晩2~3分でいいんです」と両手に1本ずつ筆を持ち、鼻の脇から耳に向かって、何回か撫ぜる感じ。その後、耳の付け根から首に向かって降ろす。

筆リンパマッサージ 小笠原実穂さん

自分でやるマッサージ用に作られた筆。毛先のカットが微妙でフォルムが美しい。

fude560.jpg

ほんとにそれだけ?
簡単じゃないと続かない。顔ヨガ(けっこう難しい。できない顔がある)は三日坊主だったけど、今度は続けられるか?・・・

ランキングに参加しています。クリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村





毎日シャンプーはなぜ悪い?

この国で「髪を毎日洗っている」というと99%の人が「それはよくない」と言う。「今にハゲになるわよ」
「日本では朝晩シャンプーしている人もいる」なんて、信じないだろうから言わない。

なぜよくないかと言うと、皮脂は髪を保護し、保湿する。皮脂を取り過ぎると頭皮は自己防衛でもっと皮脂を出す。もっと頻繁に洗いたくなる・・・という悪循環。髪を痛めるだけではなく、ますます脂っぽくなる、という頷ける理由(一度もシャンプーしていない猫の毛の艶を見よ!)
ヘア専門家の中には「カシミアのセーターを毎日洗ったらどうなると思います?」という人もいる。

コスメやメイクの記事を読みまくっている娘は、1週間髪を洗わないという“ケア”をやった。
ポニーテールにしていたからそんなに目立たなかったけど、最後にはかなりベッタリしてきて、よく我慢できると感心。
その甲斐あってか、3日に一度のシャンプーで済むようになったとか。私はショートだからすぐにペチャっとなる。2日に一度が限度だ。
娘によると、コーヒーの出し殻が皮脂の正常化に効果がある。自然素材だし、どうせ捨てるもんだから、と試してみた。
シャンプー少々に混ぜないとパラパラしてつけにくいし、バスタブが出し殻だらけになるので一度でやめた。

一方、毎日洗うのは必ずしも悪くはない、要はシャンプーの量と洗い方による、という専門家もいる。
まずブラッシング(やってない!)して髪を濡らし、少量のソフトなシャンプーを毛根につけ、強くマッサージせずに洗う(やってる)。その後、十分にすすぐ、水ですすぐのが理想的(寒すぎ)。

そういえば日本ではシャンプーと対になっているリンスが、フランスでは一般化していない。ヘア製品の老舗René Fuetererのサイトにヘアマスク、ヴィネガー、オイルはあっても、おから入りシャンプーまであっても、リンス/Après shampooing はない。

おから入りシャンプー

私も使っていないけど、不思議といえば不思議・・・


ランキングに参加しています。クリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村


プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

カレンダー
11 | 2018/12 | 01
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
最近の記事
カテゴリー
おすすめ書籍
RSSフィード
おすすめコスメ
フランスに行くなら
プロヴァンスの田舎町をまわる1日
アーカイブ