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Category : モード・コスメ
燃えるような赤毛、黒づくめの魔女、ソニア・リキエルが86歳で亡くなって3年後、彼女のブランドが倒産した。

ソニア・リキエル倒産
photo:Bestimage

60年代終わりに生まれたブランド、ソニア・リキエル、ピッタリしたセクシーなニットは“女性の解放”を謳い、パリジェンヌのイメージで忽ち人気になる。

ソニア・リキエル倒産
photo:le vif weekend

身体のラインを綺麗に見せてくれる気がして、私もファンだった時代がある。80年~90年代のセーターをまだ持っている。

ずっと高級プレタの先頭を走っていたブランドは、2018年、3500万€の売り上げ、3000万€の損失。
倒産時に従業員はたった131人になっていた。
なぜ?
2012年、数少ない独立(コングロマリットの傘下に入らない)ブランドのひとつで、従業員400人。でもソニアは、中国の投資会社First Heritage Brandsに80%の譲渡を決める。つまり決定権がなくなったわけだ。

First Heritage Brands-ベルギーのバッグブランドDelvauxも傘下-はソニア・リキエルの資本金を倍にしたのはいいけど、
「ブランドのトレードマークであるニットやストライプは続けず、よりリュクスなラインを目指し、アイディンティティを失った」と30年ソニアで働いたスタッフ。
さらにソニアの死でさらに落ち込んだ。彼女のカリスマとイメージで持っていたブランド、代替えはきかなかったのかもしれない。

「ソニア・リキエルは2度死んだ」と嘆くのはアニエスb。「彼女は一生頑張ったのに悲しい最後。モードの一時代が終わった、と感じる」
「だってディオールもYSLも今はブリンブリン。パリジェンヌのエレガンスはもうないじゃない」
bling bling/ブリンブリンとはヒップホップカルチャーで、宝石をジャラジャラつけたファッションのこと。フランスでは見せびらかしの成金趣味の意味でも使われる。
例:ニコラ・サルコジはブリンブリン。

お金だけあって、モードもエレガンスわからないコングロマリットが、歴史あるブランドをダメにしてしまうのは本当に残念。
日本でも人気のDelvauxがブリンブリンにならないといいけど。


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フランス女性は美しい?

特にパリジェンヌは魅力的な女性の代名詞、みたいになっている。
ところが、フランス女性の60%が自分の容姿を「凡庸」「ふつう」と思っている。

「美しい」と思っている女性は22%(そのうち18%が「けっこう美しい」4%が「すごく美しい」)という意外な結果。
18歳以上の女性を対象にイギリス、ドイツ、フランス、スペイン、イタリアで行われたアンケート結果だ。回答者数は5026人。

アンケート 自分は美しい?

意外なのは自分を美しいと思っている人が5か国の中で一番少ないこと。
イタリア:39%(!)
スペイン:28%
イギリス:28%
ドイツ:27%
フランス:22%

それに比例して、「美しくない」と答えている人はフランスがトップで18%(そのうち14%が「あまり美しくない」4%が「全然美しくない」
「あなたの身長と体重は?」の質問から「肥満」といえる女性の割合は、
イギリス:21%
ドイツ:20%
スペイン:17%
フランス:16%
イタリア:13%
つまり、フランス女性の6人に1人はデブで、約5人に1人はブスで、ほっそりした美人はイタリアに多い、ということ?
イタリア女性はうつりのいい鏡を使ってない?

このアンケートはダイエットのアドバイスをしている会社の依頼、と知って、以前かかってきた電話を思い出した。
「・・・のアンケートにご協力いただけますか?」
「ちょっと急いでいるんで」(別に急いでいなかったけど)
「2分ですみます!」
ほんと2分ね?と念を押し、最初の質問は確か、
「あなたは植物由来の製品を使っていますか?」
「はい」
「あなたのパンツのサイズは?」
「身長と体重は?」
そんな立ち入ったことを!
その次の質問が、
「あなたにとって女性の理想パンツサイズはいくつでしょうか?」
なにソレ?!
「身長や骨格はそれぞれ違うから、自分の理想サイズはあっても、ジェネラルな理想サイズなんかありえないでしょう? その質問、性差別じゃないですか?」
電話の男性は慌てて、
「あ、そうですね、その通りです。あなたはあと何キロ痩せたいですか?」
「なんで痩せなくちゃいけないんですか?もう2分経ちました」
もしかして、あの電話がこのアンケートだったのかしら?


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「可愛い寝坊」というピアス

娘の誕生日に、息子が緑の石がついたピアスをプレゼントした。
シンプルで素敵!と言ったら、「今度一緒に行く?好きそうだよ」
私はいつもプラチナの小さいピアスをしていて、それが身体の一部みたいになっている。
一度、片耳失くして家中四つん這いになって探したけど見つからず、買った店もなくなっているので絶望していたら、食洗機の中にあって大喜びした。

でも時々色物もつけたい、と思っていたところ。それに珍しく息子が誘ってくれるし(ただし「一緒に行こう」で、プレゼントしてくれる気はなさそう)後日一緒に行くことに。
Turennes通りの、見過ごしてしまいそうな小さな店、Zooloo/ズールー
日本語の響きは美しくないけど覚えやすい:ズルズル、ズルい・・・

ブティック Zooloo/ズールー

30代のカップルがやっていて、指輪やピアス、ネックレスはすべて彼らの手作り。
碧玉、ラピスラズリ、カーネリアン、砂金石・・・などの貴石、金具は真鍮のゴールドめっき。
材料はすべてMade in France。これにこだわる人が最近増えている。つまり、儲けるために人件費の安い国で作っていない、ということ。
ブレスレット70ユーロ。リング65ユーロ、ピアス35ユーロ~。

ブティック Zooloo/ズールー

「私には可愛いすぎる?」思ったら、そうでもない。夏はワンピースやTシャツの色でピアスを変えたくなり、値段も35ユーロと買いやすい。何色も欲しくなってしまう。

ミニマルなピアスには「Petite dormeuse/可愛い寝坊」という名前がついている。

ブティック Zooloo/ズールー

ただしすべてゴールドなので「シルバーが好きだから」とつぶやいたら、
「シルバーも作り始めています」と店員さんが引出しから出してくれた。Amazoniteという淡いブルーの貴石に決める。

それをつけて帰ったら、「マネした!」と娘が騒いだ。
そういえば最近、子供に教わることが多くなっている。

ZOOLOO
73 rue de Turennes 75003
営:11h30-19h30


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服もそうだけど、いい中級ブランド靴を見つけるのが難しい世の中。
Heyraudというブランドは200ユーロくらいで足に合った靴が見つかったけど、安ブランドErumに買収され、店の殆どがなくなっている。
あちこちにあるJonakで買った娘の靴は、靴修理に持っていったら「靴底が革じゃないんで修理できない」と言われた。「ほら、これ段ボールだよ」 段ボール!! 

つまり、中級だったブランドは下降し、ピンキリ二極化が進んでいる。その中で生き残って欲しいのはCarel。
適度に流行で、私の足に合い疲れない。

ちょうどディオールのニュールックの頃生まれたグルノーブル出身のブランドで、最初のブティックは1952年にできた。
当時の広告。

靴ブランドCarel
photo:carel.fr

昔、これの猫バージョンを持っていた。

靴ブランドCarel
photo:carel.fr

サンダルはここのソルドを狙おうと、サイトで下調べ。
色が綺麗なんで赤にも惹かれたけど、服を選ぶからね・・・

靴ブランドCarel
carel.fr

結局、ギャラリー・ラファイエットで右下のキャメルのサンダルを買う。255ユーロが30%引きで178.5ユーロ。

靴ブランドCarel
carel.fr

そういえば、ネットでCarelを検索したら、いきなりブリジット・マクロンが出てきた。

ブリジット・マクロン

ドレスはLouis Vuitton, 靴はCarelだって。
大抵LVの服を着ているから靴までそうかと思ったら、靴は自分の好きなブランドを選ぶのかな、とちょっと身近に感じた。


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夏のソルド・チェックリスト

アクセサリーで特に好きなスカーフ&マフラー。持ち服(特にコートやジャケット)の表情を変えてくれますよね。
しかし。ソルドが始まった先週はあまりに暑すぎて、首に何か巻く、と考えただけで汗が出た。冷たいタオル以外巻きたくない心境。
やっと平年並みになった今週、精を出して物色せねば。
高級ブランドじゃなくて、上質で個性的なスカーフなら最近迷わずイヌイトゥーシュ。
北フランスの海辺で、デザイナーの女性2人が書いた絵と、インドの機織り、印刷、刺繍の技術が出会って10年。
-デッサンに1週間
-デザイナーがインドに赴き、布地、印刷方法を検討に2週間
-布織りに3週間
-シルクスクリーンに1日
という工程で生まれるスカーフは毎シーズン40点以上。デザイナーも5人に増えた。
テーマは自然、動物、風景・・・だけど、巻いているときはモチーフみたいに見え、

イヌイトゥーシュ スカーフ

広げると絵になっている。2CVというタイトル。

イヌイトゥーシュ スカーフ

イヌイトゥーシュ スカーフ

ライオンさんでした、という“開けてびっくり”が愉しい。

イヌイトゥーシュ スカーフ

同じ絵柄の色違いもある。夏はコットン、コットン&シルク。秋・冬コレクションの素材はウール100%が中心。シルク、カシミア混もある。
目下春夏コレクションが30%オフ。例:75€→53€。

正方形のシルクスカーフもあるけど、このブランドは長方形がいい。一重巻きで両側に垂らすか、二重巻きでクシャクシャッとするか、鏡の前で試行錯誤。
デパートで最初にコーナーを作ったのが“敷居の高さ”で知られるボン・マルシェ。今はギャラリー・ラファイエット、BHVにもコーナーがあるけど、充実しているのはやっぱりオデオンとマレの路面店。

INOUÎTOOSH-オデオン店 560

プレゼントにもいいし・・・夫にブルーの2CVを買ってあげようか?

Inouitoosh/イヌイトゥーシュ
オデオン店
21 rue de l’Odéon 75006
マレ店
17 rue des Blancs Manteaux 75004


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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