Category : モード・コスメ
話は戻って、ソティス研修の最後の夜は、Bateaux Parisiensの船を貸し切ってセーヌ・クルーズだった。Debilly桟橋にたどり着いたら、船が何艘も停まっている。ここでウロウロしたら凍える・・・あれだ!とアジア人のいる船に駆け込んだら、中国大使館のパーティで、「ようこそマダム」と言われ、回れ右をした。

その隣の船だった。ガラス張りで眺めは素晴らしいけど、船は暖房があまりきかないそうで寒い。私が寒がりなだけ?

Bateaux Parisiens バトー・パリジャン
photo:bateaux parisiens

20時にエッフェル塔の足元を出発し、右(つまり西)に向かい、自由の女神まで行って方向を変え、オステルリッツ駅当たりで逆戻りする。約2時間半。
パリは夜のほうが美しい街だし、エッフェル塔は1時間に一度輝く。でもみんな、夜景よりおしゃべりのほうに忙しい。

ディナーのアントレはドンとフォアグラ、イチジクのコンポート。フォアグラ苦手な人が少なくなく、残している人、この量は食べられんという人多数。私も苦手。ネコに小判・・・もったいない。

バトー・パリジャン、ディナー

メインはスズキのグリル、寒いんで飲むピッチも上がり、写真を撮るのも忘れた(いつも後で後悔)。

そして最後にはダンスタイムになった。選曲はちょっと古かったけど、寒いときは踊るしかない、と私も加わったら、ソティスのフランス女子たちが豹変していた:昼間はマジメで控えめだった彼女たちが本性を現し、フロア中央を占領。(控えめに)踊っている社長や上司の手を取り、主導権を握り、振り回す。上下関係大逆転。
みんな息を切らして23時半、下船になった。

3日間ずっと一緒にいたソティス・ジャパン&研修の方たちと別れるのは名残惜しく、手を振ってバスが遠ざかるのを見送った。
タクシーに乗ったら娘のSMS「どこで何してるの ?!」
「今夜は遅いって言ったじゃない。20分で着く」
うちに帰りついたら「心配するじゃないの!」
「何を?」
「どっかで凍えて動けなくなってるかと思った」
「??」
「この前は風で吹き飛ばされそうになったじゃない」
「!!」
ま、心配してくれる人がいるのは有難い。夫はもうイビキをかいているし。
「それナニ?」娘は目ざとくソティスの紙袋を見つけて奪い取る。
中にはおみやげの春夏メイクとボディケアの新製品。娘はすぐメイクの箱を開け、

Sothys maquillage ソティス春夏メイク2017

「ちょうどアイライナーがなくなってた!こういう高品質のを使わなくちゃだめなのよね、シャドウの色もいい・・・」と、携帯でぱっぱと写真を撮り友達に送っている。
「でもそれ、私の・・・今からそんなの使ったら・・・」
「わーい、クリスマスみたい!じゃボンヌ・ニュイ。バタン」と部屋のドアを閉めた。
新製品はすべて娘の手中に。もしかして私の身の上を心配するより、おみやげを待っていたのでは・・・

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フレンチ・コスメ先端事情

フランスの高級コスメブランド、Sothys/ソティス。製品はパラファーマシーやデパートにおいていなくて、インスティテュートかスパでしか買えない。テレビドラマで「私、ソティス使ってるの」(わっハイソ!)というようなセリフが出てくるブランドだ。

その日本総代理店ソティス・ジャパンの研修団が毎年1月にパリに滞在し、研修の通訳をするようになって・・・もう5年!毎年3日間、新製品の成分、効用や、新しいエステ技術が紹介される。

このブランドの信念は、美しい肌は、サロンでのトリートメント+自宅での毎日ケアでしか得られない。つまりプロのエステティシャンの役割が大切なわけだ。貧富の差が大きいこの国で定期的にエステに通える人はほんの一握りで、当然その“一握り”に入っていない私は、時々「これでよいのだろうか?」と。

友人でエステサロンChichi Parisをやっているヴァンデック詩帆さんは「定期的に来ている人は本当に違う」と言うし、このソティスのインスティチュートには創立(1985年)以来、毎週1回ケアを受けにくるマダムがいるそうだ。
31年間、1年52週、そういうマダムは2か月はバカンスに行くだろうから44週×31年=1364回・・・“75歳にはなってるはずだけど、全然そうは見えない”というそのマダムに一度会ってみたいもんだ。

フォーブール・サントノレにあるInstitut Sothys

ソティス インスティチュート

これはVIPルーム。ドアの横には訪れた有名人のメッセージボードがあり、女優のエルザ・ジルベルスタイン、エマ・ドゥ・コーヌ、歌手のトマ・デュトロン(ジャック・デュトロンとフランソワーズ・アルディの息子)、前厚生相ロズリーヌ・バシュロ(あまり宣伝にならない?)など・・・

ソティス インスティチュート

第一、毎年お会いするソティス・ジャパンのスタッフも、5年来全然変わらない。「アラたかこさん、疲れてません?」なんて言われるとギョッとする。そんなわけで毎年1月は「今年はなんとかせねば・・・」と肝に銘じ、しかし長続きしない。

それはおいといて、最近の高級コスメの傾向のひとつ:
セラム(美容液)が不可欠:日本では長いこと“ローション+クリーム”だったような気がするけど、フランスでは、有効成分が凝縮されていて、値段も高めだけど少量ですむセラム(美容液)+クリームが増えている。

ネーミング:“アンチエイジング”という言葉を使わなくなり、その代わりjeunesse/若さ。
「肌の老齢化を防ぐ」より「若さ(自分の一番美しい時!)を維持する」という発想の転換?

そういえば日本語で「まあ、お子さん大きくなったわね!年を取るはずねぇ」というところを、フランス語では「ça me rajeunit pas/私が若くないってことね」というものね・・・


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最近、目頭の小さいシワに気付いた。こんなの前からあったっけ?目の下のクマも濃くなったような・・・
目といえば、ジェーン・バーキンほど年齢で目が変化した人はいないのでは。顔の中で目の役割の大切さがわかるというもの。

ジェーン・バーキン

ジェーン・バーキン

彼女がどんなケアをしたか、しなかったか知らないけど、こうなったら遅いのである。
「バーキンは、アルコールやタバコや肌に悪いことを目一杯やったからよ」と言われても安心できない。私だってタバコを吸うしお酒も飲む。まぁ、量の問題だろうけど。
一度、ラジオNOVAですれ違ったことがある。収録が遅れてことに文句を言っていて、かなり高慢で感じ悪くてびっくりした。

さて話を戻して。仕事柄、コスメの試供品はたくさんもらうので、その中からコーダリーのプルミエ・クリュ・アイクリームをつけ始めた。ポリフェノールをはじめブドウ種と茎の有効成分に注目したブランドで、フランスではニュックスと並んで“中級コスメ”の筆頭だ。

コーダリー創立者のマチルド・トマ。創立当時より綺麗になっているのが説得力あり。

コーダリー創立者、マチルド・トマ

プルミエ・クリュは総合エイジングケア・ラインで、コーダリーの中では一番高い。そのせいかどうか、2週間後、目頭のシワは確実に減った。クマのほうはまだ変化なし。
[使用者の意見]を読んでいたら、アイクリームは、この一番高いラインよりも、レスベラトロール[LIFT]のアイリフティング・バームが効くと書いている人がいた。瞼が下がってくるのが一番ヤバイからリフティング、いいですね!次はこっちを試そう。

先日、メナードの新ライン・プレス発表に行った。オペラ通りとヴァンドーム広場を繋ぐ、モノポリーで一番高い通り、rue de la Paix のお店は日仏プレスで混雑していた。
Embellir(エンベリエと発音)は、霊芝(レイシ)というキノコが有効成分。写真の右にあるのが実物。
別名、万年茸(マンネンタケ)で、名前からしてエイジングケアの香り。表面がニスを塗ったように艶やかで、メナードはこのツヤ部分の抽出に成功、1980年代からの研究の成果だそうだ。

メナード、エンベリエ

洗顔、マッサージ、リクイド(乳液)、エクストラクト(美容液)、デイクリーム、ナイトクリームがフルコースだ。洗顔クリームの泡がきめ細かく、美容液の前に乳液をつけるのが珍しい。美容液は肌がピンと突っ張る感じ(おお、引力に逆らっている!)

霊芝という高価そうな成分と容器のリッチ感から、ワンランク上のラインと予想したけど、ワンどころではなかった。フルコース揃えると1600ユーロ!キャビアを使っているラ・プレリーと肩を並べる。可愛い容器の試供品を有難くいただいた。目下、他のブランドを使っているので、その後に試すことに。混ぜるとわからなくなるものね。
日本にいた頃、メナードにあまりお目にかからなかったのは、「美容社員がお宅に伺う」販売法だったからだ。

コスメ各社のエイジングケア競争はこれから益々過熱し、保湿(乾きが諸悪の根源というので)に効く植物や成分があちこちで発見、発明されるだろう。
問題は、自分の肌と予算(!)に合った製品を見つけることですね・・・

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今からでも遅くない!顔ヨガ

今からでも遅くない!顔ヨガ
顔にはなんと60個の筋肉(表情筋)があって、年齢とともに重力に逆らえず落ちてくる。筋肉に密着している皮膚も一緒に落ちてくる・・・という怖い話を、エステティシアンのヴァン・デック詩帆さんから聞いた。日本語はあんまり抑揚がないせいか筋肉を20%しか使わないそうだ。英語・フランス語は50-60%。
一緒にオーガニックコスメ・サロンに行った帰りのRERの中、「これを一日30回やると顔が変わる」という、舌を口の中で左右に動かす顔ヨガを教えてもらう。ヘンな顔で舌を動かしているアジア女2人に、幸い他の乗客は無関心であった。

このご託宣の後、ヴァン・デック詩帆さんが、シャトレの天理日本語学校で顔ヨガ教室を開催すると聞いて駆けつける。彼女が日本で顔ヨガをやってパリに戻ってきたとき、「顔の輪郭が変わった!」「顔がホッソリなった」とエステのお客さんたちがびっくりしたという。
さて表情筋が落ちてくると、まず毛穴が目立つようになる(知らなかった!皮脂だけのせいだと思っていた)、次に目元がたるむ(ジェーン・バーキンの昔と今を比べるとよくわかる)、ゴルゴライン(そんな名前がついているとは!)、ほうれい線・・・その後、首まで落ちまくる、と詩帆先生。

この輪郭、説得力あり!

顔ヨガ

「そこまで落ちたら、もうヨガやっても遅いんでしょうか?」と聞きたくなった。
「いいえ、ハセガワさん、まだ大丈夫ですよ」
「 ・・・」
私は一般論として聞いたのに・・・プロの目から見ると、私は“そこまで落ちてる”ってこと?
いささかショック、「自分のことじゃないんだけど・・・」とブツブツ・・・

気を取り直して、最初のウォーミングアップ:唇をキスする形に突き出して右・上・左・下と回す体操。これがけっこう難しく、唇が思うように動いてくれない。ウォーミングアップからこれじゃ先が思いやられる、と心配したけど、後の3つのストレッチ-大頬骨筋や側頭筋などを鍛える-はなんとか人並みにできた。みんな可笑しな顔をしているらしく、先生が時々笑いを堪えている。先生、笑っちゃダメでしょ。
でも説明はわかりやすく、周ってきてひとりひとり直してくれるし、楽しいクラス。うちで毎日やれば、ゼッタイ顔の形が変わるという。自然だし、お風呂でできるし、続けてみようか。


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2015年1月に出たミッシェル・ウェルベックの『Soumission/服従』という小説:
2017の大統領選で-世の中は右に寄っているのに-左派の大統領が選ばれるといシンジラレナイ結果に。
その後間もなく、ムスリム友愛党というイスラム政党が生まれ、温和主義の政策で着実に支持を増やしていく。
2022年の大統領選が近づく。極右フロン・ナショナルが絶対優勢。左派と右派がこれを阻止しようと躍起になっている間に、ムスリム友愛党の立候補者が大統領に選ばれてしまう、という近未来のお話。
しばらく地方に行っていた主人公の大学教師が、パリに戻ってきてイタリー広場のショッピングセンターに行くと、顕著な変化が起きていた:ミニスカートやお尻の形がわかるスリムパンツは全く姿を消し、見かける女性のほぼ全員がパンタロン。ブティックにはヴェール、体の線がわからないチュニックが増えている・・・

これを読んだとき、まさか!でもウェルベックって予見力があるからちょっと怖い、と。

そしたら「ドルチェ&ガバーナのヒジャブ(頭を覆う布)&アバヤ(体の線を隠す長い服)コレクションが物議をかもしている」とニュースで聞いた。

ドルチェ&ガバーナ ムスリムコレクション

サウジアラビアなどの富裕層がターゲットで、まさにサウジアラビアの女性は外出時にヒジャブとアバヤで全身を覆うのが法律で定められている。髪の毛や体の線を見せてはいけない性差別。この規律に縛られている女性を、収益目的で利用している、というのが批難の理由。確かに。売る側としては、アジア(中国)の次は中東、なんだろうけど、この女性たちの立場が問題になる。

マークス&スペンサーは全身を覆うムスリム水着、この下は足首までのパンタロン

マークス&スペンサー ムスリム水着

こちらも批難を浴びたH&Mのキャンペーンポスター

H&M ムスリムコレクション

そういえばユニクロは去年、ムスリム・ラインを出している。
ウェルベックは、モードの近未来像は見抜いたということだ。でも2017年の大統領選で左派が勝つ、というのはどう転んでもありえない気がする。

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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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