Category : モード・コスメ
Natexpo/ナテクスポはビオ(オーガニック)のエクスポ。nature +expoでこの名前に。食品、ワイン、サプリメント、コスメの850社が出展し、前回(2015)より会場面積も倍近くなった。

Natexpo/オーガニック製品のエクスポ

フランスはヨーロッパではドイツに続いて2位のオーガニック消費国。消費のトップはやはり野菜&果物、次いで乳製品&タマゴ・・・
私が興味あるオーガニック・コスメの消費も毎年前年比+10%と伸びていて、種類、質、パッケージ(以前はダサかった)も向上している。入場バッジももらっていたから、7区でエステサロンをCHICHI Parisを経営している立神詩帆さんと、遥かVillepinteまで出かけていくことにした。

北駅のRERホームで待ち合わせし、「RERって間違うと大変なことになるから・・・」「これはシャルルドゴール空港直行だから次だね」と2人で電光掲示板を確認。
乗って座ったらたちまちコスメの話で盛り上がり、気がついたら終点で車内には誰もいない。Mitry-Clayeという聞いたことのない駅名。
「ヤダ!分岐点で降りるの忘れたのよ!」
B線はAulnay -Sous-Boisで別れる。そういえばさっきアナウンスで「シャルルドゴール空港へはここで乗り換えてください」と言っていた。私たちの目的地Parc des Expositionsは空港のひとつ前なのだ。
「あなたが座ったままだったから、乗り換えなくていいと思ったの」
「私はあなたのほうが知ってると思って・・・」
となすり合っている場合ではない。電車を降りるとホームには駅員の姿もなく雨が降り、若い男子が2人、ぶらぶらしている。
「Parc des Expositionsに行きたいんだけど間違っちゃって、Aulnay -Sous-Boisまで戻らないとダメよね?」と聞くと、当たり前のことを聞くなという顔をされた。ごもっとも。
それにしても電車は空っぽで、発車時刻も表示されないし、前もって取ったアポイントの時間には既に遅れている。なんというドジ。
その時、詩帆さんが、
「去年も同じことやらなかった?」
「・・・そういえばやった」
去年は同じ会場の別のオーガニックサロンに一緒に行って、話に夢中になり、気が付いたら空港だった。
でも去年は一駅戻ればよかったのに、今度はもっと深刻な間違え方だ。
ようやく電車が走り出し、Aulnay -Sous-Boisに着くと、次の空港行きは、
「29分後 !!?」
「タクシーに乗ろう」
ようやくエクスポ会場につき、「どーもどーもスミマセン」とドゥース・アンジュヴィヌのスタンドに行き、新製品を見せてもらう。

100%オーガニックの石鹸、4種類

ドゥース・アンジュヴィヌ


その後、コスメ関係のスタンドは駆け足で見たけど、

Natexpo/オーガニック製品のエクスポ

とにかくメーカーが増えていて、ケアだけでなく、オーガニックのメイクも種類が多くなった。
プロ対象のサロンなんで買えないのが残念

Natexpo/オーガニック製品のエクスポ

食品のほうまでたどり着く前に、「間もなく閉館となります」のアナウンス。
去年もこんな感じだったような・・・
「まったく進歩がない」
と私たちは再びRERに乗り-さすがに間違えず-パリに戻ったのであった。


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半世紀以上前に作られた服なのに、少しも古びず、時代を超えたエレガンス、シルエットに見とれたクリスチャン・ディオール展《夢のクチュリエ》
モードのエキスポはたくさん行ったけど、これほど「盗みたい」と思ったのは初めてだ。
7月あたまにプレスオープニングの招待状をもらっていたのを忘れて、ストックホルムに行っていて、後で気づいて「アホか」と深くガッカリ。
その後2回行って、来年初めの最終日まで「もう一度行くかも」というくらいよかった。

クリスチャン・ディオール回顧展

エクスポはクリスチャン・ディオールの子供時代の写真から始まるが、そこは飛ばして早く服が見たいという人も、最後の告別式のヴィデオだけは必見。モード界の巨匠にお別れを言う黒山の群衆。
今日誰が亡くなってもこんない人は集まらないだろう。彼はフランスモードのエレガンスを世界的に確立した人なのだ。

ディオールはデザイナーになる前、絵画ギャラリーのディレクターだった。《アートとフォトグラフィー》、《パリジェンヌの端正なエレガンス》、《花モチーフの幻惑》・・・などテーマでくくられた服は、アートギャラリーを思わせる展示の仕方。壁に飾られた絵を見て、一緒に行った友人が「ギャッ、これ本物!」

クリスチャン・ディオール回顧展

かと思うと、ミニチュアのドレスやコート、アクセサリーがカラー別に展示されていて、これも盗みたくなる。このエクスポはセノグラフィー(舞台演出)も抜群だ。

クリスチャン・ディオール回顧展

ディオールの服が表紙を飾ったモード誌、全員集合!

クリスチャン・ディオール回顧展

1957年、クリスチャン・ディオール亡き後の後継者たちのコレクション:
21歳でメゾンを任されたイヴ・サンローラン、彼が徴兵され、鬱になって入院し、
1960年にマルク・ボアンが呼ばれる。既にディオール・プレタポルテのデザイナーだった彼は、28年間、オートクチュール・メゾンを仕切る。
1989年、ジャン=フランコ・フェレを任命したのは80年にディオールを買収したベルナール・アルノー。
96年に引き継いだジャン・ガリアーノは、オートクチュール、プレタだけでなく、ブランドイメージも任される。《ポルノ・シック》と呼ばれた煽情的なデザインは-好き嫌いは別として-ディオールの転機になる。ガリアーノが反ユダヤ主義&人種差別発言で訴えられ解雇され、
2012年、ラフ・シモンズが引き継ぐ。最初のコレクションまでの舞台裏を描いた『Dior et moi/ディオールと私』はもう一度観たい映画だ。
2017年、ついに女性登場、マリア・グラツィア・キウリ-。
それぞれの個性でディオールのアイデンティティを表現していて面白い。

なにコレ?自分の個性が前面に出ているガリアーノ

クリスチャン・ディオール回顧展


エクスポのフィナーレはBal/舞踏会。ライトの色が変わる。

クリスチャン・ディオール回顧展

絶対お奨めのエクスポ。
ネットで予約していくと(14ユーロの均一料金)、この長蛇の列に並ばなくて済む。

クリスチャン・ディオール回顧展


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パリとマラケシュ、既に話題になっている2つのサン=ローラン美術館のオープン(10月初め)を待たず、ピエール・ベルジェが亡くなった。

ピエール・ベルジェ死去
photo:AFP

モロッコ、マラケシュの美術館。

マラケシュ、サン=ローラン美術館

サンローランの半世紀の伴侶であり、保護者であり、クチュール・メゾン、イヴ・サン=ローランの支柱となった人。メセナ(芸術擁護者)であり、エイズ患者のために戦った実業家・・・

イヴとピエールが出会ったのは、1958年2月、ハーパース・バザー主催のディナーの席。その前の年、ディオールの主任デザイナーに抜擢されたイヴは21歳。18歳でパリに出てきて本屋を経営していた文学青年、ピエールは27歳。2人は忽ち恋に落ちた。
当時ピエール・ベルジェは画家ベルナール・ビュッフェの恋人で、彼のビジネスを仕切っていたが、この日以来、イヴのために同じことをするようになる。
60年、イヴはアルジェリア戦争に徴兵され、すぐに抑うつ症になりヴァル・ド・グラース病院に収容された。同時にディオールを解雇されたことを、お見舞いに行ったピエール・ベルジェが告げると、イヴの返事は、
「じゃ僕たち2人で別のメゾンを作ろう、君が運営するんだ」
1962年、イヴ・サン=ローランYSLが生まれ、2人の「僕は創る人、君は売る人」のデュオは、2002年、イヴが引退するまで40年続く。イヴ・サン=ローランは確かに天才的デザイナーだったけど、ピエール・ベルジェの運営力がなければ、フランスのエレガンスの代名詞にまでならなかったに違いない。

1970年、”幸せなモロッコ時代”。真ん中は当時、”ヒッピー・シック”のアイコンだった女優&モデルのタリタ・ゲティ。

イヴ・サン=ローランの伴侶ピエール・ベルジェ死去
photo: Paris Match

1998年。

イヴ・サン=ローランの伴侶ピエール・ベルジェ死去
photo: orange

ベルジェの野心はYSLだけにとどまらず、74年、『Mode et Création/モードとクリエーション』グループを作り、イヴはもちろん、ディオール、ウンガロ、ソニア・リキエル、ドロテ・ビス、Kenzo・・・を擁護し、86年にモード研修と専門職の鑑定を行う『Institut Français de la Mode/フランス・モード・インスティテュート』を作る。プレス界にも進出し、1990年、新聞Courrier international、95年 に雑誌Têtuを創刊。ル・モンドの大株主でもあった。

失敗もあったというけどピエールが関わればビジネスは概ね成功し、イヴと巨万の富を成し、世界中の美術品を買い集める。
2009年、イヴが亡くなった翌年、思い切りよく美術品の殆どを競売に出し、グラン・パレで《世紀のオークション》が開かれた。
売り上げは3億7500万ユーロ(約487億5千万円。ゼロの数が違う世界で暮らしていた!)。

映画『イヴ・サン=ローラン』では、鬱とアルコール、ドラッグに閉じこもりがちな天才デザイナーを立ち上がらせ、励ますピエールをギヨーム・ガリエンヌが演じている。

数年前からミオパチー(筋ジストロフィーなど筋肉の難病)に苦しんでいたけど、精神力で最後まで仕事をし、サン=ローラン美術館のオープンを待ちかねていた・・・
あの世でイヴと一緒にオープニングを見守るんでしょうね。


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試着は危険!

オペラ座の左手にお店を開いた高級カシミアニットのブランド、ラナ・ディ・カプラ。ロロ・ピアーナから仕入れたカシミア糸、ヒルカス山羊の下毛を使っている、と言われてもすぐにはピンとこない。
ロロ・ピアーナは日本にもブティックがある、知る人ぞ知るイタリアの最高級ウール・カシミアニットブランド。エルメス、シャネルと同じカシミア糸と言われるとさらにわかりやすい。1頭からわずか100gしかとれない希少な毛で、その結果ロロ・ピアーナのタートルセーターは1400ユーロ!
ラナ・ディ・カプラのカシミアセーターは約半分の値段(それでも高い)。デザインがクラシック(Vネック、丸首、カーディガン)じゃなくて、一度見てみたいと思っていた。先日オペラにいたら突然土砂降りになり、私は迷わずラナ・ディ・カプラに飛び込んだ。

色が綺麗。

カシミアニット ラナ・ディ・カプラ

カラーバリエーションがこんなにあって「このモデルをこの色で」とオーダーできる。オーダーは3-4週間、外国にも送ってくれる。

カシミアニット ラナ・ディ・カプラ

このモデルが人気はちょっと意外。「イタリア人が好き」と聞いてなるほど。

カシミアニット ラナ・ディ・カプラ

フランスでcamionneurと呼ばれているプルオーバー。トラック(camion)の運転手が着ていたからこの名前になったけど、女性が着ても素敵。

カシミアニット ラナ・ディ・カプラ

これもメンズ。ツインセットにできる。

カシミアニット、ラナ・ディ・カプラ


デザイナーのシャルレーヌ、しょっちゅうお店に出ているそうだ。

カシミアニット ラナ・ディ・カプラ

“ちょっと見るだけのつもり”だったけど、来たからには試着してみよう。特に惹かれたこのブルーを・・・

カシミアニット ラナ・ディ・カプラ

それが間違いのモトだった。肌触りが違うし、サイズが細かくある(XS~XXL)ので身体にピッタリ。肩のスリット(?)も素敵。丈が長いのでスカートの中に入れても出てこないし、パンツにも合う。
脱ぎたくなくなった。
「高い(700ユーロ)けど一生ものよ!ロロ・ピアーナと比べたら半額じゃない」「9月は新年度で物入りだから・・・」の2つの声に引き裂かれる。
クリスマスに誰かに贈らせよう、という結論に達し、やっと脱いだ。
これだから試着は危険だ。でもやめられない・・・

公式サイトはこちら。でも値段は表示されていない。プルオーバー700ユーロ~、ワンピース1000ユーロ前後、メンズは800ユーロ~



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5月14日に就任してからの3か月分のメイク代として、2万6000ユーロ(約338万円)の請求書がエリゼ宮に送られた、とすっぱ抜いたのはPoint誌。

マクロン大統領のメイク代

エリゼ宮の側近は、「メイク係は、記者会見やTV出演や地方・外国訪問など色々な機会に大統領に同行する」
つまり頻繁にメイク直しやヘアの乱れ直しのため、大統領にくっついているので、移動&拘束時間が長く、この金額になるということ。金額を下げるため、今後、雇用契約を結んで給料制にする予定である、と。
「確かに高額、でも前任者たちより安いです」

オランド大統領はフルタイムのメイク係を月手取り6000ユーロ(約78万円)で雇っていた。それに税金、社会保障負担額を加えると、雇い主には3ケ月3万ユーロかかる。
そういえばオランドのお抱え理容師の給料が問題になったっけ。9895ユーロ!
この時もエリゼ宮の言い訳は“常時詰めていて、ヘアを整える”だったけど、「何を整える?」「大臣の給料と同じ!」と物議をかもした。
しかし・・・残り少ない髪をこのように均等に配分する作業であれば、けっこう技術を要するかも。

オランド元大統領のヘアメイク代

ニコラ・サルコジは外注のメイク係に月8000ユーロ(約104万円)払っていて、会計検査院から“待った”がかかった。
メイク前と後でどのくらい違うか(違わないか)見てみたいもんだ。

プロのメイクアーティストに言わせると「私たちの給料平均からみると、確かに高い。でもメイク直しのためずーっと付き添っているなら、この値段ありかも」
つまり、大統領たちは特別高価なファンデーションやコンシーラーを使っているわけでなく、外国や地方出張、拘束時間の長さでこの額になるってこと。
マクロンなら「お金を払ってでも付き添いたい」という女性がいるかもしれない。

「これだけしょっちゅう写真を撮られ世界中に流される。コミュニケーションが大事な今日には避けられない出費」というのは、『L’argent caché de l’Elysée/エリゼ宮の隠れたお金』の著者で社会党議員のルネ・ドジエール。

エマニュエル・マクロンの爽やかでフォトジェニックな顔にはお金がかかっていたのね・・・


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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