FC2ブログ
Category : グルメ・レシピ

修羅場の日曜日

子供たちのゴッドファーザーやマザー、ずっと会っていなかった友人との夕食は、娘の引っ越しや、ワールドカップ(大事な試合があると息子はテレビにくぎ付け)などの難関を乗り越え、日曜日になった。

うちの家族は4人だったはずが、子供にそれぞれ彼女、彼ができて気がつくと6人になっている。
「座って食べるなら6人呼んで12人が限界。立食ならもっといける」
「立食は疲れる」と夫。
では12人。
「メニューは前もって作れるもの:2種サーモンのテリーヌ、オッソブーコ」
「ママンはチョコレート好きじゃないから、抹茶チーズケーキも作ろうか」
とデザート係の娘。おお、素晴らしい!

日曜の昼頃起きた娘は、まず“日曜日一日開いているスーパー”探しから始めた。前途多難。
午後4時。テーブルはこういう状態に。”修羅場”という言葉を思い出した。

dessert1.jpg

私の担当はもうできてるから余裕で写真なんか撮ったけど、果たして20時までに準備終わるの?
オッソブーコのカレー煮込みは大勢のときの定番。見かけはイマイチだけど実は美味しい。

osso bucco

「ギャッ、チーズケーキは一晩寝かさないとダメなの忘れてた!ごめんね」と、はかなく却下。

18時。チョコレートケーキの土台ができた。オーブンには私のテリーヌが入っているので順番待ち。娘イライラ。

dessert2.jpg

土台2つを重ね、間と周囲にチョコレートソース。

dessert3.jpg

18時半。テリーヌ完成。これを3つ作った。

terrine.jpg

息子と彼女が“手伝いに”到着。「シャワー浴びる」「着替えたい!」それは“手伝う”とは言わないよ。

予想通り20時きっかりに娘のゴッドファーザー、セルジュがマダムと到着。エプロン姿の私を見て「あら、早すぎた?」
それから他の人も到着して、アペリティフ、夕食・・・と嵐のように時は過ぎ、午前1時近く「終電!」と慌てて帰り出すまで、出来上がったケーキの全身写真を撮るのも忘れ・・・最後の一切れ!

gateau chocolat

最後のひとりは明日、娘さんがバカロレアの初日。「ちょっと迷ったけど、私がいないほうがプレッシャーが少ないだろうと思って」
正しい。貼りつかれるより、千鳥足で帰ってくる母親の方がラクに決まってる。

一緒に食べて、飲んで、たくさんしゃべって・・・ああ、楽しかった、と深夜のお風呂。話に夢中であまり食べる暇がなかった私はお腹が空いてきた・・・

ランキングに参加しています。クリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村






スポンサーサイト

うちの定番ピカール

うちの食卓は朝市とピカールなしには考えられない。
ピカールは特に野菜が便利。洗ったり筋を取ったりする手間なしに、蒸し器やフライパンにぶち込むだけ。野菜ミックスは付け合わせのワンパターンから抜け出せる。

例えばグリル野菜(ズッキーニ、ナス、パブリカ、玉ねぎ)のミックス。

ピカール野菜

野菜の顔ぶれはラタトゥイユに似ているけど、ラタトゥイユが夏野菜のごった煮なら、より炒め物に近い。
肉、魚、何にでもに合う。

グリル野菜のタジン風

ピカール野菜

これも夏野菜の煮込みだけど、味がより濃厚&スパイシーなので淡白な白身魚や鶏の胸肉の付け合わせに。パスタのソースにもなる。冷凍ホタテ貝とこれをフライパンで解凍している間にスパゲティを茹でる、という荒っぽい料理を時々する。
どうやら私はズッキーニやナスの夏野菜が好きなんだ。

ジャガイモのロテサリー風

ピカール野菜

ニンニク丸ごと入り、カリッとして美味しい。
一度冷凍のジャガイモ料理を買うと、ジャガイモの皮をむき切り、下茹でして炒めるなんて「やってられるか」という心境に。しかも自分で作るより美味しい。

調理していない生の魚もよく買うけど(Flétan=オヒョウ:大味、骨なし、フライに最適、Dorade Sébaste=メバル科?オーブン焼きやムニエル)日本には入っていない。やっぱり魚は冷凍じゃないものを買う習慣?そうでしょうね。

これはグリーンランドのFlétan/オヒョウ。1㎏パック23.95ユーロ・・・だから日本だったら5000円近くするかも。日本の値段は1.5掛けくらいの感じだ。

ピカール魚

調理品では小エビのタイカレー風味

ピカール

ピーマン、エシャロット、レタスのサラダにのせると本格的(?)タイサラダになる。ただし電子レンジで解凍すると海老がゴムみたいになるので、フライパンでゆっくり、片面火が通ったらひっくり返すくらいの忍耐力と気遣いが必要。でも美味しい。

アトランティックサーモンのタルタル(電子レンジはダメ)、イカリングフリットも家族みんなが好き。飽きがこない味。

・・・と書くと、ピカールから何かもらってるでしょ、と思われそうだが、20年以上ピカールの忠実な顧客なのに何の優遇もなかった。つい最近、やっとPicard et moiというカードができて、会員のみプロモーションがある。でも買い物するたびにポイントが溜まる、というのはない、片手落ちのカードだ。
ピカールは値段設定が良心的だからまあいいけど。そう、日本では“高級冷凍食品”の扱いだけど、フランスでは“高級”のイメージはないわね。冷凍食品はイマイチ美味しくない、種類が少ない、というイメージを打開した功績はあるけど。


ランキングに参加しています。クリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村




タカさんと食す脳死の魚

「シュマン・ヴェール通りに仏人がやっている活〆の魚屋さんがあって、なんとランチのちらしが10ユーロなんですって!」とタカさんに誘われた。
番組で知り合ったタカさんは、実はブログで順位争いをしていた『あたしだってパリジェンヌ』の筆者。
「チッ、また抜かれた」と言いながら、面白いので必ず読んでいた・・・つまり旧知の仲だった。

あたしだって噂に聞いていたEbisuというこの魚屋さん、Ikejimeをウリにしているけど、ところで“活〆ってなに?
生け簀で泳いでいる魚をお刺身にするのは“活き造り”だから別物よね、とネットで調べたら、果たして全く別物(何年、日本人やってんの ?):
魚を脳死状態にしてから血抜きをする。この方法で90%のバクテリアを駆除できる。さらに糸で神経線維を切り、腐敗の一部を食い止める。
・・・と聞くと恐ろしいけど、魚の身になってみると、船の上で何時間ものたうち回るよりはるかにラクであろう。この方法で魚は生で食べる前に2週間保存でき、血の味がしなくてまろやか、だそうだ。
さてEbisuに着くとタカさんは先に来ていて、メニューを見ると、今日のちらし10ユーロ、オーガニック鮭ちらし、オーガニック鮪ちらしが14ユーロ。
「一種の魚のちらしのほうが高いわけ?」
「オーガニックだから?」
「ちらしはやっぱり色んな魚が乗ってるのがいいわよね」
とヒソヒソ話していると、隣のフランス人2人連れにちらしが運ばれてきた。
「!?」
通常お丼に入っているちらしが、ここではそんなに大きくない深皿。
「量が少ない・・・」
「2杯は行けちゃいそう」
そこでアントレから、タカさんはあん肝のタルティーヌ、私は鮭のリエット。

初めて飲むKaguaビール。ボトルもお洒落。

パリ活〆魚屋&レストラン Ebisu

分け合って食べたところ、鮭リエットが正解。

パリ活〆魚屋&レストラン Ebisu

朝市ニシン・バーのサバのリエットに似ているけど、鮭だから味はより上品。しかも脳死の鮭・・・
今日のちらし。美味しい、海老がプリプリ。でもご飯と魚の比率がイマイチ・・・しかし10ユーロじゃ文句は言えない。

パリ活〆魚屋&レストラン Ebisu

売り場はお昼時カバーがかけられていて魚の顔が見れずに残念。
オーナーのパトリック。8区の高級和食レストラン『奥田』のシェフ、奥田さんに活〆を教わったそうだ。

パリ活〆魚屋&レストラン Ebisu
photo: leparisien

お店の人に、いろいろ聞きたいと思っていたのに、タカさんとおしゃべりに忙しく聞き忘れた。

Ebisu
30 rue du Chemin Vert 75011
営:水~土、8h30~13h 16h~19h30
レストランは12h~14h30

ランキングに参加しています。クリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村





朝市のニシン・バー

ビストロの定番オードヴルに“ニシンの油漬け、ジャガイモ添え”というのがある。オイルの中に泳いでいるようなニシンはすごく塩辛くて好きじゃない。青い魚は好きなんだけど。
そこへ。「フランス人はニシンの食べ方を知らん。ひとつポーランドのニシン・マリネを広めてやろう」と思い立ってくれたポーランドのオジサンがいて、パリの朝市にニシン・バーの屋台を出した。Bar à Harengs。
最初に見つけたのは夫、それ以来、毎週通うようになった。

朝市のニシン・バー

バスティーユは(木)(日)で、その他の日はポパンクール、ナシオン、ヴィレットの朝市に出している。

玉ねぎ、にんにく、ドライトマト、粒マスタード、フヌイユ(フェンネル)・・・などとマリネにしたニシンはどれも美味しくて、安くて(1kg 19.9ユーロ、 4種類買って10~12ユーロ)行列ができる人気だ。

朝市のニシン・バー

胡麻やクミンシード入りの黒パンに合う。

朝市のニシン・バー

マッシュルームや大根、エンダイヴなどのサラダに混ぜると、目先の変わったオードヴルになる。
「ポーランドではそういう食べ方はしない」とオジサン。
「ニシンと黒パンを一口食べて、冷えたウォッカをキュッとやる。だから太るんだ」
フランスではヴィネガーの入った料理にワインを合わせないけど、なるほどウォッカの“酒の肴”なのね。だから「バー」なの?

いつも買うサバのリエットが今日は売り切れ。見かけはツナのマヨネーズ和え、マスタード、玉ねぎ、ゆで卵入りで、パンやエンダイヴの葉にのせてアペリティフに出すとみんな喜ぶ。
「あなたが作ったの?」
「ふふふ・・・」

ポーランド式スモークサーモンは高温処理、低温処理の2通りがある。私は前者が好き。脂が乗っていて、塩加減もちょうどいい。

朝市のニシン・バー

写真撮ってもいい?と聞くと、わたしなんか・・・と躊躇ってから、ポケットから手鏡を取り出してチェックしてニッコリ。

朝市のニシン・バー


ランキングに参加しています。クリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村


「1杯は大丈夫、3杯は危ない」有名なアルコール依存症予防スローガン。それに「2杯はまだ大丈夫」という新解釈を与えたのはマクロン大統領。
「私は昼食でも夕食でもワインを飲んでます。ジョルジュ・ポンピドゥーの(飲むなと言って)『フランス人をうんざりさせるな』というセリフに賛成です」

マクロン、ワインが好き

アララ、食事のときは水を飲んでるイメージだけど、マクロンさん、見直した!
「若者が強いアルコールで急速に酔おうとするのは社会問題です。でもそれはワインではない。私が大統領であるうちはエヴァン法を強化しません」

エヴァン法は1991年にできたアルコール・タバコ規制政策。テレビ、映画館でアルコールの広告は禁止され、禁止を免れた広告も映像とスローガンに規制があり“飲み過ぎは健康に危険”というメッセージを加えなければいけない。小さい文字で書かれた「節度を持って飲みましょう」などがそれ。
レピュブリック・アン・マルシュの党首も大統領に賛同。
「ワインもアルコール飲料だけどアルコール度は弱い。ワインはフランス文化と伝統、国のアイデンティティのひとつ。私たちの敵ではない」

もともとフランス人は「ワインは別」と考えている向きがある。
アペリティフに「ウィスキー、ジン?」と聞くと、「アタシ、アルコールは飲まないの」「じゃ、ジュース?」「いえ、ワインをいただくわ」という発言、聞いたことありません?ワインだってアルコールだろうが。
食卓で子供にも「味の違いを教える」とワインを舐めさせるし。夫の実家はシャンパン製造をしていたので、子供が生まれたとき“シャンパン洗礼”という習慣がある。生まれた翌日に、シャンパンを赤ちゃんの唇につけて、顔をしかめなかったら「おお!家族だ」。
コルクが飛ぶ音に看護婦さんが駆けつけてきた。

話を戻して。大統領の“寛容さ”に反対するのは厚生相アニエス・ビュザン。
「ワイン製造業界は、ワインは他のアルコールと違うと信じさせようとしています。でも公共衛生の観点から、ワインもビールもウォッカもウィスキーも全く同じです」
確かに。
「ワインは身体にいい効果があると思っている人もいるけど、それはウソ」
一時、赤ワインは心臓動脈疾患を予防すると言われ、日本ではワインが飲めない人用に赤ワインキャンデーができた。

厚生相の言うことはもっともだけど、ちゃんと料理した時、ワインがないというのは考えられない。食事の一部だ。つまり飲みすぎなきゃいいってことで、つまり私の食生活は変わらないってこと。


ランキングに参加しています。クリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村







プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

カレンダー
08 | 2018/09 | 10
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
最近の記事
カテゴリー
おすすめ書籍
RSSフィード
おすすめコスメ
フランスに行くなら
プロヴァンスの田舎町をまわる1日
アーカイブ