Category : グルメ・レシピ

仕出しランチ比べ

研修は、朝9時から遅いときは19時まで続き、お昼も時間節約のためにケータリングの食事が届く。
Plateau repas(食事プレート)と呼ばれ、一見機内食に似ているけど、より美味しい。
一日目:Nos bons plats chez vous(私たちの美味しい料理をご自宅で)という長ったらしい名前のケータリング。7人の、そこそこに有名なシェフがメニューを作っている。本家はリヨン。27.39ユーロ。

フランスのケータリング

この日はフレデリック・ベルトというリヨンのシェフ作の:
-野菜のコンポテ、茄子のキャビア
-子羊のラザーニャ
-アーモンド入りフィナンシエとフレッシュフルーツ

サイトでは「メイン:昔ながらの子牛のブランケット」になっているけど、出てきたものは紛れもないラザーニャ。オードヴルが美味しかった。ここのウリはメインが保温バッグに入れられて届くこと。

2日目:les Jardins d’Epicure(エピクロスの庭)のグルテンフリー・メニュー 21.9ユーロ。

フランスのケータリング

-オーガニックレンズ豆、ペリゴールのクルミ、フェタチーズのサラダ
-サーモンの蒸し焼き、インゲン、小玉ねぎ、ヴィネグレットソース
-フレッシュハーブ入りフロマージュブラン0%
-アジャン産プラムのクラフティ
これを食べると、昨日の“シェフの料理”は凝っていた。遅ればせながら。
でもサーモンの蒸し加減はよく、レンズ豆のサラダは日本人好みであった。

3日目は大御所フォションの登場。32.89ユーロ

フォション ケータリング

-栗とかぼちゃの(冷たい)ポタージュ
-正山小種(ラプサン・スーチョン)茶でローストした鶏、クロゼ(サヴォアのパスタ)とアーティチョーク、赤玉ねぎのピクルスのサラダ
-柑橘類添えフィナンシエ、ライムのクリーム

なぜ鶏を正山小種茶でローストするの?パサつきがちの鶏の胸肉がしっとりしていたのはそのせい?
付け合わせのパスタサラダも美味しかった。
栗&かぼちゃのポタージュは「これアントレ?デザート?」と一瞬思う味。最近、こういう微妙な味に出会う。京料理みたい。

日本から研修に来た方々と一緒にご飯を食べて感じたのは、食習慣と量の関係。
仕出しランチの量は私にはちょうど良かったけど、平均的日本人には“多すぎる”。特にサーモンや鶏が「いくら食べても減らない」(まさか)「もう夜は食べなくてもいい」(ウソ・・・)
フランスのほうがタンパク質の量が多いってことだ。私はすっかり食べて、びっくりされた。

そのくせ、仕出しランチをパスしてオペラに駆けつけ「ラーメンと餃子と野菜炒めを食べた」人もいた。ラーメン一杯が食べきれないフランス人は少なくないから、習慣は大きい。
という話を、夜娘にしたら、
「そう、シリアからの難民がフランスで痩せるんだって」
「??」
「フランスの食べ物が口に合わないから」
「なるほど・・・でもシリア料理って?」
「すごく美味しいんだって」
存じませんでした。

ランキングに参加しています。クリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村






スポンサーサイト
どうしたら悪酔いしないか? ご馳走シーズンに太った分をどうやって落とすか? デトックスにいい食べ物は・・・という記事が毎年末あちこちにに載り-毎年飽きもせず読むんだけど-その中で、へぇーと思ったのが、『アルコールを混ぜると悪酔いするというのはウソ』(ル・モンド紙)
「一種類のアルコールを大量飲むのと、数種類のアルコールを混ぜるのと被害は変わらない。一方、アルコールと他の物質(ドラッグ、薬、スタミナドリンク)を混ぜると、予期せぬ危険な結果になる可能性が。
アルコールに唯一よい効果をもたらすのは食べ物。食べ物が脂っこいほど、アルコールの浸透が遅く、まわりにくく、血液中のアルコール度を抑える。
でもあまり脂っこい、カロリーの高いものを食べると、今度は消化不良になる。」
本当かね・・・?個人的には混ぜたときのほうが残るから、これは肝臓のデキが違うフランス人に限ったことではないかと。

ちなみに12月にフランス人は何リットルのシャンパンを飲むかと言うと:
毎年12月に世界中で4000万本のシャンパンが売れる(でも全部飲まれるとは限らない)。その3分の2がフランス(!)

もうひとつの発見は、『オーガニック鮭がふつうの鮭より汚染されていた』という記事。これはラジオのニュースでも言っていた。
鮭はフランス人が一番好きな魚(あまり選択肢がないけど)。

オーガニック鮭とふつうの養殖鮭

『6000万人の消費者』というメディアが、出所の違う鮭の切り身10、スモークサーモン15を分析した結果、オーガニックのほうがPCB 、ペスティサイド(農薬)などの含有量が多かった!
オーガニック食品への信頼が揺らぐ結果だ。
理由はエサ。従来の養殖鮭は、主として、穀物のプロテイン(つまり植物性)を食べている。
オーガニック鮭は「できるだけ自然に近い食べ物を」とエサの70%はプロテインと動物性脂肪。この動物性脂肪に使われる野生の魚が汚染されている、つまり魚がいる海が汚染されていることだ。

子供も鮭も過保護にしないほうが元気、というトンデモナイ結論に達する私。

ランキングに参加しています。クリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村






オッソブーコでボナネ!

新年、おめでとうございます!
去年より世の中が穏やかで、みなさんがご健康で(それが一番!)いいことがたくさんある年でありますように。

さて時間を戻して大晦日19時。
私は年越しごはんの仕上げに取り掛かる。音楽は(もちろん)デヴィッド・ボウイ。
オッソブーコ(子牛のすね肉)のカレーは2日前から煮込んであるし、アントレのワカメ・きゅうり・サーモンの胡麻ソースサラダは簡単だし、シャンパンのおつまみにに鶏ひき肉の蒸し物も作ったし、友達には21時と言ってあるので余裕だわ、と思っているところへ、娘とその親友が躍り込んできた。
彼女たちは、パリ郊外のレコーディングスタジオに30~40人集まって年越しを祝うことになっている。
「食べ物を持って行かなくちゃいけないの。オーヴン使っていい?」
私の返事を待たず、テーブルの上に買ってきた食料を並べ出す。どこで見つけたレシピか知らないけど、ピザの皮に挽肉カレー、モツァレラ、ニンニクを入れて巨大な餃子のようなものを作ろうとしている。

pauline_camille.jpg

「切り分けてアペリティフに食べるのよ」
切り分けたら中身がポロポロ落ちてすごく食べにくそうだけど、ま、私には関係ない。

そこへリュリュが自分も何か食べたいとやってきた。
アンタはまだ軽いからいいけど、タマがそれをやると椅子がひっくり返る。

lulu31-12-16.jpg

せっかく心静かに料理しようと思っていたのに、娘たちは大声でしゃべり、猫は鳴き、ボウイもかすむ騒ぎになる。
気が付けば20時、もう全然余裕じゃない!
さて写真で見ると不味そうだけど、すごく好評だったオッソブーコのカレー

veau au curry

[8人分]
オッソブーコ(Sauté de veauとかOsso buccoという名前で売られている。1㎏15ユーロくらい・・・と記憶 )2㎏、4-5㎝四方に切る。
玉ねぎ大3個
ニンニク3かけ
ニンジン大3本
クミンシード/タイム各大匙1
カレーパウダー大匙4~5
小麦粉大匙4~5
ノイリープラット(ドライベルモット)
ビーフブイヨン1個半
1.クルーゼなどの大鍋にオリーブ油を適宜入れ、2つ割りにして芽を取ったニンニク、ざく切りにした玉ねぎを炒める。
2.玉ねぎが透き通ってきたら、子牛肉を入れ、中火で表面に焼き色をつけ、塩コショウ。
クミンシード、タイム、カレーパウダーを入れ、全体に絡めるようにする。
3.小麦粉を振り入れ全体に絡め、ノイリープラットを肉が半分かぶるくらい(アバウトでごめんなさい)入れる。少しアルコールを飛ばしてから、ヒタヒタになるまで水を足し、ブイヨンを加える。
4.小麦粉が鍋底につかないようにかき混ぜ、輪切りにしたニンジン3本を加え、蓋をして煮込み開始。
時々、鍋底をこそげるようにかき回しながら5~6時間煮込む。うちのレンジはタイマーがついているけど、焦げ付かせると2㎏の子牛が無駄になるので、なるべく台所にいるときに煮込む。
前もって用意できるし、わりと簡単。白ワインではなくノイリープラットを使うのがソース成功の素、と私は思っている。
とにかく大好評でみんなお代わり、ワイン4本、シャンパン2本が空いた(7人中1人は全く飲めないので、かなり飲んだわね・・・)
チーズとデザートの間で2017年になった。ボナネ!
午前2時半、友達が帰る時は雪がちらついていた。


ランキングに参加しています。クリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村








豚に真珠・・・

友達のグルメ夫婦がうちに来るときは-会って話すのは楽しいけど-何を作ろうかで頭を悩ます。マダムはレストランを開こうと思った、というほどの料理好き。いつも凝った料理を(好きか嫌いかは別として)作り、2人ともワイン通。太刀打ちできるのは日本食しかない。
そこでメニューは鶏ひき肉の和風ロールキャベツ、タラとネギの白みそソース、インゲンの胡麻和え(ぎりぎりまでかかり、写真どこではなかった!)、これならさすがのグルメも喜ぶであろうと。

ところが。2人が美味しいと言ったのは、ピカールのアペリティフ、シェーヴルチーズ、ズッキーニ、トマトのケーキ。
これは美味。飽きない味。

ピカール

「これ、たかこが作ったの?」
「・・・」

それとデザート。ランドメーヌのアプリコットタルト。
皮が薄くて(その名もtarte fine=薄いタルト)、リンゴ、梨、秋はレーヌ・クロード(プラム)などある。

ランドメーヌ

彼らが帰ったあと、
「ちょっと聞いた?私の作ったものには何もいわないで!」
「1995年のメルキュレにも何も言わなかった」と夫。
「でもワインはあなたが作ったんじゃないでしょ」

翌日、ふと「あの夫婦は異国料理が好きじゃないのかも」
田舎の従弟に、初めて日本食を作ったとき「あなりお腹が空いていない」とあまり食べなかった。
いつもよく食べて飲む彼にしては珍しい・・・
ところが2回目も「食欲がない」。もしかして、と後で奥さんに聞いたら、
「夜中にステーキ食べてたわよ」
「 !?」
フランス人に限ったことじゃないけど、自分の守備範囲以外の食べ物は美味しいと思えない人たちなんだ。
そういえば義父は、握り寿司をパンと一緒に食べていた・・・


ランキングに参加しています。クリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村

バスティーユ広場からヴォルテールに向かうrue de la Roquette/ロケット通り。
ここには何軒か“Restaurant japonais”を謳っている店があるけど、Fujiyama 、Sakura、 Yakidai(焼鯛!)・・・日本人が絶対つけそうにない名前で、実際、どこかの工場で大量生産された寿司と焼き鳥、塩辛いだけの薄い味噌スープを出している。パス。

ところがある日、この通りを歩いていたら、黒板に日本語の手書きメニュー。シックな店構えで名前は“KAWAMOTO”。
おお、本物の日本レストラン!
一緒にご飯を食べるときは「日本食!」という友人と早速行ってみた。
20席くらいの小さなお店で、奥の厨房に男性がひとり、サービスの女性がひとり。オープンして3か月だそう。
お昼のメニューは前菜盛り合わせ、茄子の味噌田楽。ここまでは一緒で、メインは、鮭、その日のお魚、牛肉の照り焼きか醤油バター焼き、ちらし寿司、握り寿司から選ぶ。
ちらしか握りで迷っていたら、「日本人の方はよくちらしを選ばれます」と聞いて、ではちらし!影響されやすい。

前菜:インゲンの胡麻和え、ワカメとキノコのお浸し、アヴォカドのタマゴマヨネーズ、枝豆、果物はライチでもブドウでもなく、聞くのを忘れたけど美味しかった。
友人は枝豆の皮まで食べていた。

レストラン KAWAMOTO

揚げ茄子に西京味噌の田楽。美味。ちゃんと木のスプーンがついてくる。
「皮も食べられる?」と友人。またか。「試してみたら?」
茄子はトロトロでイタリア茄子?もしかして日本の茄子?と思ったら「ふつうのフランス茄子です」

レストラン KAWAMOTO

浅めのおどんぶりに入ったちらし寿司。金糸タマゴが敷かれ、すし飯も美味しい。

レストラン KAWAMOTO

これにデザートかコーヒーで20ユーロ。
この友人とは、オペラの日本レストランは何軒か行ったけど、特にお昼のメニューはそこそこ。
こんなに丁寧に作られた美味しいお昼は稀だ。果たして彼にこの違いがわかっただろうか?枝豆の皮まで食べちゃって・・・

KAWAMOTO

43-45 rue de la Roquette
75011
火~土、12-14h、19-22h

ランキングに参加しています。クリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村




プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

カレンダー
02 | 2017/03 | 03
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
最近の記事
カテゴリー
おすすめ書籍
RSSフィード
おすすめコスメ
フランスに行くなら
プロヴァンスの田舎町をまわる1日
アーカイブ