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Category : フランスの男と女

恋愛も消費社会・・・

東駅で電車を待っていたとき、私の前に16~17歳の女子2人が座っていた。チュニジアまたはモロッコ系。
彼女たちのたわいのない話を聞くともなく聞いていたら、若い男子が通りかかった。
「Salut !(やぁ!)」「Salut」
知ってる子にばったり出会ったのかと思ったら、
「可愛いね、君の06教えて」と男子。06は携帯番号のこと。
「いいよ、じゃまず君の教えて。送るから」
「ナディアだね、はじめまして!ぼくマリック。じゃまたね!」
「またね!」
はじめまして?初対面なんだ。

この早さ、簡単さにびっくりして娘に話すと、
「今の若い子はそうよ」とオバサンのようなセリフ。
この前も、どう見てもハタチ前の女の子がFace bookにきわどい写真(胸の谷間とか)を載せているのを私に見せ、
「ったく最近のガキは何考えてんだか」とぼやいていた。

即決で決めるナディア&マリックはTinderの出会い方なんだ、と後日気づく。
位置情報を使ったマッチング出会いアプリTinder。

マッチング出会いアプリTinder
image:lesinrocks.com

アルゴリズムがマッチングの可能性ありと選び出す候補者たちから、好みなら右スワイプ、ボツなら左スワイプ。
お互いに気に入ればチャットできて、位置情報があるからすぐに会うこともできる。

『L’amour sous algorithme/アルゴリズム下の恋愛』という小説を書いた女性作家が、
「気に入らなければ捨ててすぐに次の候補を探す、恋愛も消費社会」とラジオで話していたのを思い出す。

たしかに、気に入れば「Wish list」に入れながら次々に飛ばしていくとこは、プレタのオンラインショップを見るのに似ている(私はやりだすと止まらなくなるので点数が多いと寝られない)。

でも相手をそうやって決めるのは、夢がないというか外見重視すぎというか・・・恋愛というより“欲望の消費社会”に近い気がする。


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小泉進次郎氏と滝川クリステルさんのことだけど、この組み合わせがフランスにはかなりいる。
ただしフランスの場合、アナウンサー兼ジャーナリスト。切り口や突っ込み方が買われて、政治&時事バラエティ番組を司会している女性が多い。

年齢の上から行くと、ベルナール・クシュネルとクリスティーヌ・オクラン。

政治家とアナウンサーのカップル
photo:Abaca

クシュネルはNGO“国境なき医師団”“世界の医療団”の創立者のひとりで、自らもお医者さん。
ミッテラン大統領時代の保健相、サルコジ大統領時代の外務相。
ベルギー人のクリスティーヌ・オクランは、1988年、女性では史上2人目の「20時のニュースキャスター」(Antenne2 、現在のFrance2)となり、法外なサラリー(12万フラン+5.5万フランの経費)が物議をかもしたがモノともせず、次々と政治討論や時事番組をプロデュース&司会。ルックスの通りシャープできつそうだけど“フレンチドクター”を魅了した。

忘れてはならないDSKことドミニク・ストロス=カンとアンヌ・サンクレール。

政治家とアナウンサーのカップル
photo:Ladepeche

アンヌ・サンクレールは、87年から10年間、『7sur7』という政治討論番組の花形キャスターで、「妻にしたい女性1位」になった。
番組で出会った社会党政治家のDSKと出会い一緒になる。
IMF専務理事だったDSKは2012年の大統領選で、左派最有力候補だったのに、NYのホテルでの性的暴行容疑で逮捕され、政治家生命を絶たれた。間もなくアンヌ・サンクレールにも愛想をつかされた。

まだ記憶に新しいオランド元大統領とヴァレリー・トリールヴァイレール。

政治家とアナウンサーのカップル
photo:Abaca

彼女は雑誌の政治記事編集者を経て、2005年にできた新チャンネル、Direct 8の政治番組の司会。
オランドとの関係はその前、2000年から始まっていた。
2012年、フランソワ・オランドが大統領になると、彼女はファーストレディと呼ばれるのを拒み、アメリカのメディアから“ファースト・ガールフレンド”と呼ばれる。
オランドは間もなく新しいガールフレンド、ジュリー・ガイエの元に走った。ヴァレリー・トリールヴァイレールはエリゼ宮を去り、復讐本を著すが、オランド中傷に満ちた内容で非難される。

・・・と、すぐ浮かぶのだけでも、この倍くらい政治家&アナウンサーのカップルがいる。やっぱり出会い易いんでしょうね。
これらの女性たちに共通するのは、みんな野心家。政治家のマダムになってもキャリアを貫いている。
滝川クリステルさんも自分のキャリアを大切にする人に見えるけど、どんなマダムになるでしょうか?


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私と夫、どっちが美しい?

しかしアンケート結果を読み進むと、思ったより奥深く、社会階層的な分析になっている。
肥満は:
-50~59歳に一番多く(50%)
-学歴が低いほど多く(49%)
-田舎に行くほど多く(48%)
-プロテスタントに多く(59%)逆にムスリムに少ない(21%)
-政治傾向は急進右派に多い(49%)
確かにジャン=マリー・ルペンもマリーヌ・ルペンも細くはないわね。

左:フランスで肥満の域に入る女性は5か国中4位だけど、年々増えてきているの図。
右は肥満は北フランスに多いの図。

アンケート結果 肥満

次なる質問、「現在の配偶者はあなたより美しいか?美しくないか?」で、フランス女性の29%が「配偶者のほうが自分より美しい」と答えている。
スペイン:28%
イギリス:27%
イタリア:23%
ドイツ:19%

つまりフランス女の3人に1人は「配偶者のほうが美しい」と思い、ドイツ女は5人に1人。

フランス女性は近隣ヨーロッパの国の女性より謙虚ってこと?と思わないでもないけど、分析は違う。
「女性は以前として社会的プレッシャーを受けている。容姿の自信なさは、今日の“美しさのステレオタイプ”に支配されていることの結果だ。フランスではその支配が他のヨーロッパの国より強いということ」

なるほど。雑誌や広告に登場する美しい(フォトショップされた)女性に、少しでも近づこうとする傾向が強い、ってことらしい。
また、
「パートナーの態度も自己評価に大きく影響する:パートナーが関心を持つほど、女性は美しいと感じ、無関心ならその逆だ」

フランス男はドイツ、イタリア男に比べて、無関心で注意を払わないってこと?
イタリア男にすればよかったかな、なんて、もう遅すぎる・・・


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恋は、残念ながら続かないものだ。いくら好きになって一緒になった2人でも、時間とともに当初の感情は褪せてくる。
子供がいればパパとママの役割が男女の関係を侵食してしまう。
そして、子供が独立してうちを出ていくと“中年クライシス”:これからの余生、このパートナーと2人、どうやって暮らしていくんだろう?
この疑問を先に持つのは概して妻のほうらしい。
私も陥ったこのクライシスを、ユーモアでかわしてくれたのがこの作品。
アルゼンチン映画『Retour de flamme』

映画『Retour de Flamme』

結婚25年のマルコとアナ。ひとり息子が留学でスペインに発ってから、アナは息子シックになり、同時にカップルの行き先に疑問を持つ。
「私はこのまま色あせて、しおれてしまうんだわ」
これからは2人で仲良くやっていこう、という夫の楽天ムードも彼女の不安を取り去ってくれない。

夫役はアルゼンチンの名優、リカルド・ダリン。妻はメルセデス・モラン。

映画『Retour de Flamme』
photos:allociné

「じゃ私にまだ恋してる?」
と問い詰められると、マルコも返事に困る。アナを愛してはいても、“amoureux(恋してる)”とは言えない。
「でしょ?私もあなたに恋してない。だから・・・」

だから・・・これといって問題のなかったカップルが、あっけなく別れることになり、夫は友達のアパートで居候を始める。
“自由”になった2人は、出会いサイトや職場でせっせと相手探しを始めるのだ。

フランス語版はタイトル『Retour de flamme/情熱のカムバック』で結末を言っちゃってるのが惜しい。
原題(スペイン語)の『不確実な愛』のほうがずっといいのに。

共感するのは女と男の温度差だ:男は、日常生活にさして不満がなければ続けていけると思うのに、女にとってそれは惰性。
子供が出て行った後の空洞も母親のほうが強く感じるし。
さらに女性には男性より“年齢制限”が厳しい。アナが「私はこのまましおれてしまう」と憂いるように、誰かと“情熱的に”出会える年齢を逃しちゃいけないのだ。

アナの気持ちに共感する女性は多いはず。そして「アタシだけじゃないんだ」とちょっと安心する。
主役の2人がとてもいい。
5月初めに封切りになったので、上映館が少ないです。お早めに。

Retour de Flamme
ファン・ヴェラ監督作品
主演:リカルド・ダリン、メルセデス・モラン
2時間9分


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ル・モンド紙によると、1986年、雑誌Egoïste/エゴイストがヌイイーの邸宅でリリアン・ベタンクールにインタヴューした。
記事のタイトルは『財産が一定の数字を超えると、人はおかしくなる』(同感!数字を読むほうもおかしくなる)。
ベタンクール夫人を撮影したカメラマンはフランソワ=マリー・バニエ。彼女65歳、彼40歳。

バニエ氏は大富豪の邸宅を訪れるようになり、2人の関係が始まった。と言っても“ブリジット&エマニュエル・マクロンの先駆者”だったわけでは全然ない。バニエ氏はゲイで、いわば「芸術擁護者とアーティスト」の関係だった。

1991年からベタンクール夫人は”贈り物”を始め、ブラック、マティス、ピカソ、レジェ、ムンク・・・などのタブロー、生命保険、現金など計9億9300万ユーロをバニエ氏は受け取った。
これが芸術擁護 ?? 彼女の頭ははっきりしていたのか?バニエ氏に強いられたのでは?・・・まあ誰でもそう思うだろうけど、一番危険を感じたのはベタンクール夫人の一人娘だ。

2010年6月、Paris Matchの表紙になった2人(写真は2006年のもの)、タイトルは『特殊な友情』

リリアンヌ・ベタンクール&フランソワ=マリー・バニエ

2009年、ル・モンド紙の質問にフランソワ=マリー・バニエは、
「この贈与は完璧に明晰な女性からもらったものだ。私がゆすったという噂は実にくだらない」と断言。

その翌年、リリアンヌ・ベタンクールはル・モンドの記者の質問に答えた。
-バニエ氏はあなたにお金を強要したんですか?
いいえ、私は自覚をもって、財産の一部を彼にあげました。私は物質的なものに執着しないんです。
-彼はしょっちゅうお金を要求しましたか?
“しょっちゅう”ってどの位のこと?1年に一度?まぁそんなもんでしょう。フランソワ=マリーはとても説得力があって知識が広く、モノに情熱がある人。断るには意志の力が必要です。私はその力がありました。

ということは断る力がなかったら、贈与はもっと巨額になっていたということ?これは知的ゆすりと言えないだろうか。

バニエ氏はその15年間の間、ベタンクール夫人に手紙を送り続け、夫人はそれを大切にアルバムに保存する。彼女から時々出す返事はバニエ氏を創作に駆り立てようとするものだった。
「私の望みはあなたが認められること。でもそれはあなたのためです」

19歳で最初の小説を書き、フランソワ・モーリアックに奨励され、ルイ・アラゴンが「これ以上、度はずれた人物には出会えない」と称したフランソワ=マリー・バニエに、大富豪夫人はすっかり魅了されたのだ。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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