FC2ブログ
Category : ニュース
エマニュエル&ブリジット・マクロンのボディガードだったアレクサンドル・ベナラ。5月1日のデモで警官の武装をし、デモ参加者を殴っているヴィデオがスキャンダルになった。

上院調査委員会でのベナラ喚問が火曜日にあり、ラジオでちょっと聞こうと思ったら、面白くてやめられなくなった。

左端のあごひげ青年がアレクサンドル・ベナラ

アレクサンドル・ベナラ
photo:franceinfo

なぜ警官でもないのに警官の服装をしていたのか。上級公務員官舎に住み、車を与えられる恩恵はなぜ?
弁護士と練習したとはいえ、ベナラはどんな質問にも落ち着いて答え、質問を巧妙にはぐらかし、頭と度胸のいい青年だな、と思わず感心。
例えば、なぜ武器を所持していたか?の質問に、エリゼ宮職員の武器所持の決まりについて長々と語り、自分は大統領選のミーティングや演説に同行し、いつも危険にさらされていたため、自衛のために自ら武器所持の許可を頼んだら、持たせてくれた。

さらに、自分はマクロン大統領のボディガードだったことは一度もない。集会やイベントがある度に保安のミッションを受けていた。
・・・と報道とは食い違うお答え。
「今の役職は?」の質問には、すかさず「失業者です」(彼はスキャンダル後、クビになった)
とにかく饒舌で煙に巻く。フランス語でいうとNoyer le poisson、魚を溺れさせる=大量の言葉で相手を混乱させる(フランス人のお得意!)

このベナラ事件、野党はマクロン叩きの絶好の道具にし「国家的事件」と騒ぎ、ちょうどニュースが少なかったメディアは毎日何か見つけて、“夏の連載小説”にした。異常に膨れ上がった責任はメディアにもある。

18歳で社会党マルティーヌ・オブレイのボディガードになり、柔道選手のようなボディと頭が切れるのを認められ、どんどん昇進した青年が舞い上がっって・・・本人が言うように「バカなことをしました」

アレクサンドル・ベナラ
photo:franceinfo

ラジオで政治評論家が「バットマンの衣装を与えられたら、自分がバットマンだと信じた」と評していた。
まったく。
その“バットマン青年”を政治家、警察の重鎮が何人も取り巻いて質問するのも、”異常に膨れ上がった”結果ではない?

この委員会の後のアンケートで、回答者の半数が「国家的事件なんかじゃない」
そして「ベナラの答弁の全部は信じられないけど、落ち着いていてインテリでびっくりした」
ほらね、国民のほうがちゃんと見てる・・・


ランキングに参加しています。クリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村



スポンサーサイト

自然は日本に優しくない・・・

「ニュースを聞いて、あなたのことを思ったんですよ」と朝市のチーズ屋オジサン。
「災害は日本にばっかり。ひどいじゃないですか」
ほんとにこれでもか、これでもかという感じだ。
日本に行っている娘が大阪を離れた2日後にあの激しい台風。車が横倒しになり、屋根が吹き飛ぶ荒々しい光景に唖然となった。
関西空港の水が引かないうちに、今度は北海道の地震。
なんでこんなに次から次へと・・・自然は日本に優しくない。
そこへチーズ屋の息子さんもやってきて、
「ほんと、日本は昔から災害続きだ。ホラ、広島だって!」
「・・・・」
「そりゃおまえ、ちょっと違うだろう」私が口を開く前にお父さんが言ってくれた。
“ちょっと”どころかすごく違う。

10日前に環境相ニコラ・ユロが突然辞職した。
政府にとって環境問題は二の次三の次、自分は孤立している、環境運動家である自分がこのポストにいることで、環境問題に善処しているという幻想を、国民に与えたくない。ウソはつけない・・・
“人生で一番辛い決断だった”というユロは“反対されるのを恐れて”ラジオでいきなり辞職宣言。

環境相 辞職
photo:JDD

マクロン大統領、フィリップ総理には寝耳に水だった。

この数日後、リベラシオンの寄稿欄に、科学者や俳優の有名人が連名で、
「環境門問題、明日では遅すぎる、政治家たち、目覚めなさい!」

さらに8日(土)は《Debout pour le climat/環境のために立ち上がれ》と名付けられた行進がフランス各地で。
パリは市庁舎前広場。主催者発表で5万人(警察発表18500人)

環境保護デモ行進 パリ
photo:AP

マルセイユ。「地球のために投票します」

環境保護デモ行進 マルセイユ
photo:AP

ニコラ・ユロの辞任が、国民を覚醒させる“瓢箪からコマ”の結果になった。
日本を襲う自然災害が、温暖化と直接関係あるかはわかっていないそうだけど、世界各地で「気象台始まって以来の暑さ」「異例の降雨量」・・・があり、地球が怒っているのは確かだ。その怒りが日本で噴出している・・・

関西の台風、北海道の地震の犠牲者の方たちのご冥福をお祈りします。
被害に遭われた方々、避難所での生活の不安や不便は想像することしかできません。一日も早く元のような生活が戻りますように。

ランキングに参加しています。クリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村



マクロン政権の一大事?

アレクサンドル・ベナラ/Alexandre Benalla。今まで誰も知らなかったこの男性は、先週末から全国的に有名になり、毎日ニュースに登場。目下、警察に拘留されている。

5月1日、メーデーのデモの時、警官2人がデモ参加者を殴っている場面を数人がヴィデオに撮った。撮ったのは反マクロンを掲げる“France insoumise/屈しないフランス”の闘士たち。5月1日はブラック・ブロックスが店のウィンドウを次々に叩き割ったりして300人近い逮捕者が出た。ヴィデオは話題にならなかった。
ところが7月19日になって、デモ参加者を殴っているひとりが警官ではなく、エマニュエル・マクロンとブリジットのプライベート・ボディガードのアレクサンドル・ベナラと判明。

グレイのフードが見えるのが彼

マクロンの危機、アレクサンドル・ベナラ
photo:huffingtonpost.fr

警官でもないベナラがなぜ警官のヘルメットをかぶり、ここにいたのか?
誰がその権限を与えたのか?(誰が与えたにしても警官でもない人が警官の“仕事”をするのは非合法だ)。
彼の上司たち(一番上は内務相)はこのことをいつ知ったのか?
知っていて隠ぺいしようとしたのか?

野党、特にFrance insoumiseは「国家の一大事」と騒ぎ、メディアはこのスキャンダルで炎上している。野党じゃなくても説明してほしい事件だ。

アレクサンドル・ベナラは若干26歳。2011年から社会党のマルティーヌ・オブレイ、次いでフランソワ・オランド前大統領のボディガード、アルノー・モントブールの運転手。
2016年、エマニュエル・マクロンが立候補を決めると、選挙戦の保安責任者としてマクロンに付き添った。大統領になってからは、ベナラの仕事場はエリゼ宮。“大統領の安全”に関わる部署の“コーディネーター”となる。

左でカメラマンを制しているのがベナラ

マクロンの危機、アレクサンドル・ベナラ
photo:le sud-ouest

エマニュエル・マクロンの左。大統領の行く先々、常に彼の姿がある。

マクロンの危機、アレクサンドル・ベナラ
photo:Franceinfo

公務員官舎に住み、推定7000ユーロ(手取りじゃなくて額面)の給料を取り、武器の携帯を許され、GSPR(共和国大統領職の保安班)と射撃、ボクシングの練習をする・・・この優遇、この昇進はなぜ?
私生活では数週間前にパパになり、21日に決まっていた結婚式は延期になった。

内務相ジェラール・コロンは「ベナラの存在すら知らなかった」
大統領選挙からマクロンに”一番近い”彼が知らないはずはないだろう。もう少し信憑性のある説明はできないもんか・・・
若いボディガードが自分の権限を越えて暴走したってこと?
マクロンはこれについて口を開いていないけど、野党は追及してくるでしょうね・・・


ランキングに参加しています。クリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村





映画オタク囚人の映画のような脱獄

刑務所の中庭に突然ヘリコプターが着陸、カラシニコフを持った男2人が降り、発煙銃で監視カメラを煙に巻き、囚人のひとりを乗せて飛び去った。
映画の話じゃない。でもセーヌ・エ・マルヌの刑務所で日曜日の朝起こった脱獄劇は、ニュースキャスターが興奮するほど映画っぽかった。

舞台となったレオー/Réauの刑務所

フランス、映画のような脱獄
photo:Franceinfo

脱獄したのはレドアン・ファイド46歳。子供の頃からギャング映画のファンで、6歳から万引き。
1990年、18歳で銀行強盗デビュー、クレディ・デュ・ノールの支店を襲う。そのお金でラスヴェガスに行き、映画『レインマン』に出てきたホテルのスィートに泊まった。
『レインマン』の次にはまったのはアル・パチーノ&ロバート・デ・ニーロの『ヒート』。映画館で7回観たのちDVDを買って100回近く観て準備したのち、1995年、装甲車でBNPの支店を襲う。

3年間の逃走の果て逮捕されて18年の刑をくらうが、品行方正で10年で出てくる。
そして自分の体験を書いた本を出し(それ以来、職業は”作家”)本の宣伝にTVにも出て、自分は“悔い改めた銀行強盗”で「自分の中の悪魔は死んだ」と語った。

銀行強盗というよりタレントっぽい顔・・・

フランス、映画のような脱獄
photo:valeursactuelles.com

しかし悪魔はちゃんと生きていた。2010年3月、武装襲撃、今度は犠牲者(女性警官)が出た。レドアン・ファイドは翌年の6月に逮捕されムショ入り。
ところが2013年4月、4人の人質を取り、洗濯物の中に隠した武器で脅して脱獄。インターポール加盟190か国に指名手配が出て、1か月半後に安ホテルで逮捕された。
これまでの武装強盗や強盗未遂の罪が足し算され、今年の4月に結局禁錮25年の判決が下りたとこだった。
さて、刑務所から遠くないところで放火されたヘリコプターが見つかり、車で逃げた模様。

フランス、映画のような脱獄
photo:la-croix.com

その車は、オルネイ・シュル・ボアのショッピングセンターで放火されて見つかり、小型トラックに乗り換えた模様。そのトラックも焦げて見つかった。周到な計画。複数の共犯者が必要だ。
「そういえば数カ月前から刑務所の上をドローンが飛んでいた」と、刑務所の監視員。
今頃言ったって遅いのよ。
「なんで脱獄常習犯をふつうの刑務所に入れたんだ !?」と野党がわめく。

脱獄から3日間経った今もレドアン・ファイドの行方はわからない。一体今度はなんの映画からインスピレーションを得たんだろう?


ランキングに参加しています。クリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村




日常生活にストの影響はない?

3日運行して2日ストするという国鉄ストが始まって早1か月、4月28-29日は6回目のストだった。

国鉄SNCFのスト続行
photo:Ouest-France

スト参加の鉄道員は次第に減り(スト中は給料が出ないし)、29日(日)はTGV2本に1本、地方線TER5本に2本が運航した(4月3日第一回目のストはTGV8本に1本、TER5本に1本)。
学年末でもうさぼれないのに、アングレームに戻れない!と騒いでいた娘も17時半のTGVに乗れた。
一方、田舎に行っていた息子は電車(TER)がなくて一日早く帰るハメになった。

ストの影響についてのアンケート調査によると「日常生活に影響はない」と答えた人が74%( ?!)
「悪い影響」は21%
「良い影響」2%(タクシーの運転手とストを口実に会社に行かなくていい人?)

「悪影響」はパリを中心とするイル・ド・フランスでは35%に上り、理由は「道程の不確実さ」(今日はどの電車が走っているか?)、「道程が厄介」(いつもより時間がかかる、渋滞する・・・)
ところが「悪影響」と答えた人の半分近く46%が「でも簡単に解決法が見つけられる」で、わけがわからん。

考えてみると、パリ市内にいる限りメトロは動いているし、「渋滞してるからバスには乗ってはダメ」と思うくらいで、私も「日常生活に影響はない」範疇だ。
でもさらに考えてみると、祝日が多い5月になり、観光シーズンになり、加えてエールフランスもストをしているし、仏経済には-とくに旅行業界には-痛手。すでにどこかの地方駅の構内カフェ&レストランは4月の売り上げ40%減といっていた。
国鉄&エールフランスのスト早見表はこちら


ランキングに参加しています。クリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村





プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

カレンダー
09 | 2018/10 | 11
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
最近の記事
カテゴリー
おすすめ書籍
RSSフィード
おすすめコスメ
フランスに行くなら
プロヴァンスの田舎町をまわる1日
アーカイブ