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Category : ニュース
2016年6月、ルノーは“芸術保護協定の一部として”5万ユーロ(約650万円)をヴェルサイユ城に支払う。その代償として、社の祝賀会やパーティにヴェルサイユ城のひと間を使わせてもらう約束。
その年の10月、カルロス・ゴーンは2人目の妻との盛大な結婚式をヴェルサイユ城で行った。芸術保護費が、この会場費用(ちょうど5万ユーロ)に当てられていた。

カルロス・ゴーン ヴェルサイユ城
photo:town&country magazine

ルノーは11月、カルロス・ゴーン逮捕直後から社内捜査を始め、結婚式の請求書を発見。
カルロス・ゴーンの結婚式が芸術保護?のわけない。ルノーは証拠が揃い次第、訴訟を起こすそうだ。
翌日、ゴーンの弁護士がインタビューで「単なる誤解で、カルロス・ゴーンはは5万ユーロを返済する」
単なる誤解?
「ゴーン氏はタダだと思っていた」
どこの惑星に住んでいるヤツなんだろう?
日本のニュースでは、なぜか結婚式ではなく“誕生日”になっている。

追記:その訳は、結婚式と誕生日、両方やったから!2014年、3月9日、カルロス・ゴーンは60歳の誕生日をヴェルサイユ城で祝った。お城の賃貸料、アラン・デュカスの料理、花火、招待客の”お車代”など、計63万ユーロ(約8000万円)をルノー・日産が払った。
今年の誕生日は、多分まだ刑務所でしょうね・・・

一家5人惨殺犯人の仮釈放要求が却下
ジャン=クロード・ロマン。自分は世界保健機関に勤める医師であると、18年間家族を騙し続けた。
株の売買のため父から預かった大金を使いこんだり、詐欺行為で暮らしていたが、ついに妻にウソがバレそうになり、麺棒で撲殺。子供2人(当時7歳と5歳)を銃殺。
その後、新聞を買いに行き、うちでテレビを観て過ごした。
翌日、両親の家で一緒に昼食を食べたあと、2人を銃殺。犬まで殺した。
その翌日、家にガソリンを撒き、10年前に使用期限切れになった睡眠薬を飲んで火をつけたが、消防隊が駆け付けて助かった。1993年のこと。
最低禁錮機関22年(23年目から釈放の可能性あり)の無期懲役の判決が下り、去年から、条件つき釈放を要求していたが2月9日、却下された。

ジャン=クロード・ロマン
photo: LCI

映画のような事件。逆に、この実話をもとにエマニュエル・カレールが『L’Adversaire/敵』を書き、映画にもなった。
一家を殺した後、テレビを観ているような人間は釈放しないほうがいい。


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人類が月を歩いたなんて作り事、ダイアナ妃の事故死、実は殺人・・・などは、世界的に有名な陰謀説/ Théorie de complot。
フランスでは10人に1人が、12月13日のストラスブルグ・テロは「政府が、ジレ・ジョーヌの抗議から注意をそらすため仕掛けた」と思っている。
半分近い43%が「健康省は製薬業者とグルになって、予防注射の有害性を国民に隠している」というアンケート結果。
左派の政治研究・調査機関、ジャン・ジョレス基金の依頼で行われたアンケート結果から、“陰謀説”を信じる人のプロフィルが浮かび上がった。
年齢:
18-24歳がトップで28%、25-35歳27%。50歳以上ではガクッと下がる。
学歴:
ディプローム(卒業証書、バカロレア)なし27%、職業適性証あり28%
生活程度:
低所得者層67%
2017年の大統領選挙で投票したのは:
マリーヌ・ルペン27% 、ニコラ・デュポン=エニャン23%(2人とも極右)

つまり、比較的若く、学歴がなく貧しく、陰謀説を「おかしい」と思う分析力がない人が信じる、という結果。

マリーヌ・ルペンの「外国人を追い出せば失業者が減る」「ユーロ圏から抜けて国の貨幣にすれば景気が上昇する」という単純でわかりやすい政策を支持する人たちのプロフィルに重なる。

もちろんこのプロフィルに入らない、陰謀説支持者もいるだろうけど。
「アンケート結果は水着と同じ。(ボディの)大体のところはわかるけど、すべてが見えるわけではない」、と言ったのは誰だったっけ?


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24歳のアントニー・ゴーンは、スタンフォード大学を出て、アメリカで“将軍”という名の住宅ローン会社を経営している。

カルロス&アントニー・ゴーン

お父さんの逮捕後、家族を代表して弁護士たちと連絡を取っているという彼が、初めてジュルナル・ドゥ・ディマンシュに登場した。

「父は無罪と確信している。彼は絶対あきらめない」
「日本の制度では、拘留された者に、検事は訴因を少しずつ明らかにしていく。その都度、父は弁護士と分析して、弁護法を考えなければならない」
「釈放の条件にひとつに“供述を日本語で書き署名する”というのがあるが、父は日本語を書けない」

“供述を日本語で”は日本の新聞(毎日と朝日)には書かれていなかった。もし事実なら拘留された外国人にとっては致命的ハンディだ。
フランスのニュースは「カルロス・ゴーンはchaussons/部屋履きで出廷した」のを強調していた。”靴までが服の一部”の欧米人にとってはびっくりの姿なのだ。

ゴーン事件で、日本の司法制度の特異性に世界が驚いた。起訴されていない人物をこんなに長く(最長23日、フランスは最長48時間)拘留できる。さらに有罪率99.7%。
犯罪をする予定のある人、日本は避けたほうがいい。フランスの刑務所にはテレビがあるし。

122歳と164日で亡くなったジャンヌ・カルモンはフランスが誇る長寿世界一。

ジャンヌ・カルモン

ところがロシアの数学者&老人学者コンビが「ジャンヌ・カルモンは詐欺師だ」という研究発表。
彼らは、老婦人のインタビュー、写真、アルルの記録資料などを調べて、
「ジャンヌ・カルモンはもっと前に亡くなっていて、娘がなり代わっていた」!?
でも一人娘イヴォンヌは1933年に肺炎で亡くなっているし、この2人のロシア人は他に何の研究発表もしていない。
人騒がせなフェイクニュース・・・詐欺師はどっちだ?


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卑劣なストラスブルグ・テロ陰謀説

11日、ストラスブルグのマルシェ・ド・ノエルで銃撃テロ(3人死亡、5人重傷)があった直後、

ストラスブルグ・テロ
photo:le point

ジレ・ジョーヌのFacebookで始まった陰謀説(théories de complot):
「マクロンと政府は故意にテロを起こし、緊急事態を発動してジレ・ジョーヌの革命を阻止しようとしている」
「政府が計画したことはみんな知っている」
「タイミング良すぎ。マクロンにとっては有難いテロ」

アンタたち正気?
デモを阻止するため、政府がテロを自作自演したっていうの?
死者まで出して?

テロがある度に陰謀説は出る(9.11まで!)。
“陰謀説家”は「すべてを疑ってかかるのが好き。証拠が少ないほど陰謀説の可能性が出る」そうだけど、ジレ・ジョーヌから、テロ直後に出たのは悪質。犠牲者への配慮がなさすぎ。

教育相は「卑劣な行為がある度、それに加わろうとする卑劣な人間がいる」「犠牲者の家族のことを、フランスと世界にとって重大なことが起きたということを考えろ」

「媒体は何であれ、間違った、または嘘のニュースを公開、流布、転載し、国家秩序を乱す」は犯罪になっていて、45.000ユーロ(約620万円)の罰金刑。
卑劣で無責任な陰謀説を流した奴らを取り締まって、罰金を払わせたい、と思うけど、FacebookやTwitterは仮名が多いし捕まえるのは難しそうだ。

テロの後、土曜日のデモを取りやめるように政府は促している。テロの犯人は捕まっていないので、警官、CRS(国家機動隊)、軍隊まで駆り出されている。治安部隊の人数だって限りがあるからデモの警備は人出不足になる(と書いた後で犯人は見つかり銃殺されたと)。
それでもジレ・ジョーヌは「予定通りやる」(ストラスブルグのみ中止)。
月曜のマクロン大統領の“歩み寄り“も「不十分」。

ジレ・ジョーヌさんたち、ちょっと考えてみてよ:フランスだって不景気で失業者数は多い。すでに3回の土曜日ストでデパートやブティックは大損害。レストランやホテルの観光業にも被害が出ている。ストを続ければ、リストラや倒産が出て、経済はもっと厳しくなり、国民の生活はもっとラクじゃなくなる。自分たちの脚を引っ張るようなことしてると思わない?


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ずっと沈黙を守っていたエマニュエル・マクロンが20時のニュースでついに口を開く。
既に来年1月1日に決まっていた燃料税引き上げは取りやめ(約40憶ユーロの“儲けそこない”)、それでも鎮まらないジレ・ジョーヌにどんな条件を出してくるか?と週末から待ちに待たれていた。

マクロン、ジレ・ジョーヌ

13分間の演説で:
〇SMIC(最低賃金)受給者に月額+100ユーロ
〇残業手当を無課税に。
〇2000ユーロ以下の年金受給者にCSG(国民保険と失業保険に融資するための源泉徴収)免除。
・・・とかなりの歩み寄り。

一方、ジレ・ジョーヌの要求していたISF(富裕者税)の回復はノン。
理由は、富裕者が税率の低い国に引っ越すのを食い止め(有名どころではLVMH社長ベルナール・アルノー、ジェラール・ドパルデュー、ちょうど1年前に亡くなったジョニー・アリデー・・・)彼らが国内で投資するのを促そう、というもの。
理屈はわかるけど、外国に逃げ出そうとする大金持ちに「税金安くするから行かないで」というのもヘンな気がする。
個人的には燃料税取り消し分をISF回復でチャラにしたら?と思ったんですが。

マクロンの演説を聞いたジレ・ジョーヌたちの反応は「前進だ」「不十分」に別れる。
とくに《SMIC受給者に毎月+100ユーロ》は、「SMIC(最低賃金)よりちょっと高いサラリーをもらってるけど生活が苦しい人はどうなる?」
インタビュアーにマイクを向けられたジレ・ジョーヌは「不十分」派が多かったけど、ニュースの切り取り方を鵜呑みにはできない。

でもこれらの提案を3週間前にしていたらデモを鎮められていたし、お店壊し、車に放火も避けられたのではと思ってしまう。
なんでもっと早く言わなかったの、マクロンさん。
演説の中で「私の言葉が傷つけたこともある」と反省の色も見せた。

上の3つの“歩み寄り”は来年初めから実施され、ざっと見積もっても80~100憶ユーロかかるという。
ラジオに出てきた右派の議員は「一体そのお金はどこから出てくるんでしょうか?」
私もまったく同じ疑問。どっかを削らないと捻出できないのではない?
フランス語で「ピエールを脱がせてポールに着せる」という表現があるけど、脱がされるのは誰か?


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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