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Category : ニュース

支持率と体重が一緒に増える

マクロン大統領の支持率が5ポイント上がって42%、カステックス首相は+6ポイントで同じく42%になった。
2月17~18日のアンケート結果。与党だけでなく野党支持者の支持率も上がっている。
カステックス首相は去年7月就任時の56%から1月の36%まで続いていた下降線に歯止めがかかった。

sondage macron castex
photo:orange actu

さらに最近のコロナ対策-「再コンフィヌマン(ロックダウン)にしない」という選択-に63%が賛同している。
医療関係者たちが、早いとこ国民を閉じ込めろ、と主張していた1月末、カステックス首相が「もう一度、自分たちにチャンスを与えたい」と演説したとき、みんばびっくり、拍子抜けした。
再び籠るのは考えただけで気が滅入る。でもホッとする一方で、危ない賭けではない?と不安になる。
「人間が死ぬ原因は伝染病だけじゃないから」と夫。
借金で首が回らなくなり自殺する人もいれば、コンフィヌマンの孤独に耐えかねて窓から飛び降りた人もいる。
実際、わたしたちの周囲にも抗うつ剤を飲んでいる人が複数いる。

医療・経済・国民の心理の3つを秤にかけた結果が「ワクチン接種者を増やしつつ」「18時から夜間外出禁止」。
感染者は横這いと微かな下降線を繰り返し、ワクチン接種者は241万人。
「この賭けに勝てばマクロン大統領の再選も可能になってきますな」と政治評論家が言っていた。
そう言えばフランスの大統領選まであと14ヶ月だ。

そのマクロンが「何㎏か太った」というニュース。
エリゼ宮はこれを「朗報」と言っている。
「コロナ(12月に罹った)から無事に回復した証拠であり、この数㎏は大統領に重みと成熟度を与える」
これほど大変な任期を務めた大統領はいないのに太るなんて・・・一体どういう体力&精神力の持ち主なんだろう?


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医療関係者たちがこぞって「予防的ロックダウン」を薦めたのに「しない」とマクロンが決めてから2週間ちょっと。
この1週間、一日の感染者数は2万人を超えず、入院患者も微かに減りつつある。
「2021年がコロナのヴァリエーションの年ではなく、パンデミーに勝つ年であるように」と健康相オリヴィエ・ヴェロン。

この楽観的展望に一部の地方議員は怒っている。
北フランスのダンケルクでは10万人中658人が感染(国の平均は200人弱)。その大半がオリジナル版より感染力が強いイギリス版コロナ。ダンケルク市長は学校閉鎖を提案したが聞き入れられず、その代わり追加ワクチン2400が送られてきた。

東フランス、モーゼルは感染者の3分の1以上が南アフリカ版コロナ。市長は2月の冬休み前に学校閉鎖を主張したが、答えは同じく追加ワクチンだった。
「ワクチンを打つのは何日もかかる。感染にすぐブレーキをかける措置が必要だ」
全国一律ではなく、地域別の対策をしろと政府を非難している地方議員はこの2人だけではない。

しかし、マクロンは譲らない。譲ろうにも「もうお金がない」のが現実。
1か月ロックダウンにすると経済活動の10~18%の損失、金額にすると200憶ユーロ以上という、日本円にしたらゼロがいくつかわからない数字になる。
もう一年近く部分的失業保険(給料の84%)をとって“何もしていない人”は1200万人を超える。
レストラン業界が騒げば助成金をだし、カルチャー関係(演劇、映画、美術館)が悲鳴を上げればお金を出し、学生には学食1食1ユーロ・・・と、まるで「お札を刷ればいい」というように気前がよかったけど、ない袖は振れなくなったのね。

門限18時は誠に不便で、「許可証を持てば夜でも散歩できたロックダウンのほうがよかった」と言っていたわたしも、この金額を聞くと黙るしかない。
今日は仕事で少し遅くなったので、久しぶりに18時過ぎに(許可証を持って!)メトロ3駅分、歩いて帰ってきた。
この時間でも明るい、日が長くなったのに気づいて嬉しくなる。

place des vosges 18h40

建物が傾いているのではなく、わたしの撮り方のせい。空のブルーに見とれた。

beaumarchais.jpg

春近し!

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かっての健康相ベルナール・クシュネールの娘で、法学部助教授のカミーユ・クシュネールが著した本
『Familia Grande/ファミリア・グランデ』は、彼女の双子の弟が13~15歳のとき、義父に受けた性的暴力を暴いている。

kouchner.jpg
image:viabooks.fr

と聞いて、理解するのに少し時間がかかった。
まず、双子は同性とか限らないことを思い出し、次に「義父」とは、実父ベルナール・クシュネールと実母エヴリーヌ・ピジエ(故人)が離婚後、エヴリーヌが再婚した相手のことだと。

その義父、オリヴィエ・デュアメルは憲法&政治学者でFondation Nationale Science Politique /国立政治学基金のプレジデントという権威のある有名人。
女学生をくどきそうな雰囲気は大いにある。

duhamel.jpg
photo:francetvinfo.fr

『ファミリア・グランデ』(大家族?)は、デュアメルが自分の取り巻きの知的エリートグループにつけた名前だ。
デュアメルと母親エヴリーヌは南仏の別荘に友人たちをよび夏を過ごしていた。ポスト68の進歩主義に傾倒する人たちで、“自由”を尊重するというと聞こえはいいけど、別荘はヌーディストクラブと化し、デュアメルは大人子供の裸の写真を撮り、壁に張り巡らしていた。
近親相姦も強姦も「自由」や「解放」というスローガンで片付けられていた、とんでもない世界。
被害者ヴィクトール(仮名)はずっと本の刊行に反対してきたが、カミーユ(44歳)も2児の母になり、黙っていられなくなった。デュアメルだけでなく、知っていて口をつぐんでいた母親や大学関係者を訴えるために。
本が起こした雪崩は大きい。
今まで何年も何十年も秘密を押さえ込んでいた蓋が開いたように、被害者たちが口を開いた。
デュアメルは全職を辞任し、“見て見ぬふりをしていた”側近たちも次々に辞職。
キリスト教教会関係者のペドフィリアも、蓋が開くまで長い時間がかかった。
性的暴行が権力と結びつき、イヤと言えない。家族(加害者でない)に話しても信じてもらえない。その結果、重い塊を何十年も抱えることになるのだ。
日本にも言えないでいる被害者が多くいるはずだ。沈黙を破るきっかけになる著書なり告白の功績は大きい。


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肩肌脱いだ健康相

アストラゼネカのワクチン27万個がフランスに届き、追加の約30万個も数日中に届くらしい。
このワクチンは2度~8度、つまり普通の冷蔵庫で保存でき、3月から薬局でも接種できるようになるのがメリット。
一方、65歳以上には予防能力が低いという欠点があり、まず50歳未満の医療関係者が受けることになった。

そのデモンストレーションに、健康相オリヴィエ・ヴェロンがカメラの前でワクチンを受けた、というのをラジオで聞いていたけど、ネットの画像を見てびっくり。

ここまで脱いだの?百聞は一見!

健康相オリヴィエ・ヴェロン ワクチン
photo:TF1

この映像が公開されるや否や、、
「わーすごい筋肉!」
「ベンチプレス120回やってる二の腕!」
「マクロンも嫉妬する」
「いい男!少し胸毛があったらパーフェクト」(言えてる。脱毛してるの?)
・・・・というメッセージがTwitterに押し寄せた。
つまり、ワクチンよりオリヴィエ・ヴェロンのナイスバディの宣伝になった。ウソみたい。

ヴェロンは40歳。もと神経科医でも今は政治家なので、
「医療関係者でもなく、危険要因があるわけでもない。なんで優先的に!?」
という非難も少なくないけど。
とにかく今「olivier veran」と叩くとすぐ「muscle/筋肉」がついてくる。
そういえば「ニコラ・サルコジ」と叩くと「身長」、ブリジット・マクロンは「年齢」がついてくるから、「筋肉」で文句は言えないわね。


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マクロンの心理作戦?

一月半ば『全国18時から夜間外出禁止』になってから、医療関係者は「早くロックダウンにすべき」と繰り返し、メディアも「ロックダウンは避けられない」というメッセージを流し続けた。
その結果、誰もが「いつ発表になるか?」とハラハラするようになっていた。
仕事の打ち合わせを決めるのに「ロックダウン解除後にしましょう」という返事も来て、アララ、そんな差し迫った話になってるの?

ところが金曜日の夜。マクロン大統領、首相、関係大臣が議論した後、出てきたのはカステックス首相
しかし発表の場所がエリゼ宮なので「発表するのはわたしだけど、決めたのは親分(大統領)」という意味合いらしい。

pas de confinement 29_01

カステックス首相ってアルベール・デュポンテルによく似てません?

Dujardin-malade-de-Dupontel.jpg

(元へ)そして開口一番「ロックダウンにはしない」
ニュースキャスターも一瞬あっけにとられた。
その代わり、
〇EU圏外の国へ(からの)行き来禁止。
〇2万㎡以上の食料品を除くショッピングセンター&デパート閉鎖
という新たな規制も「ロックダウンにならない!」というニュースのインパクトで霞んだ。
よく考えると、日本には行けないということで、個人的には重大事なんだけど。

日曜日の朝、著名らしい心理学者が「フランス人の今の精神状態を考えた巧妙な方策だ」
どうして?
彼曰く「ロックダウン噂が流れ始めてから、不安で呼吸が苦しくなったり鬱状態になって精神科や分析医を訪れる人が一気に増えた。このニュースにほっと胸をなでおろした人が大多数に違いない」

さらに「今後ロックダウンになるか否かの鍵は、あなた方の手中にある」とカステックスの言葉を取り上げ、
「これまで政府は、外出するな、隠れパーティするな、マスクを外すな・・・とうるさく言い、守らないと罰してきた。つまり、国民を“子ども扱い”してきたのに『鍵はあなたたちの手中にある』と責任を投げた。これは、落ち込んでいた精神状態を持ち上げる効果がある」
ふむ、なるほど。

マクロンを躊躇させていた理由のひとつは”国民の許容範囲”だったから、この方策になったのか。

心理的にはよい方策でも、医療的、経済的には「したほうがいい」のかもしれない。
コロナ時代の指導者は、この3つを秤にかけなければならないのだ。
マクロン叩きしかしない野党の党首らに「そんなら自分でやってみろ」と言いたくなる。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(単純計算しても歳は出ません!)
訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とヴィンテージの服、デビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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