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Category : ニュース

ついに!

「45日間のストで疲れたから一休みする」とはRATPのスト参加者のセリフ。
アンタに言われたくない!とはこのことだ。
誰もストをしてくれなんて頼んでない。

45日間通勤に苦労した人たちや、

Greve-a-la-RATP.jpg

売り上げが半減した店舗、レストラン、ホテルの身になってくれ。

そういえば、ストで得した人の中にパン屋がいる。もともとパン屋は(よほど不味くない限り)不況知らずと言われているけど、更に儲かった。理由は:
-通勤に時間がかかるのでみんな早く会社を出る。昼はパン屋のサンドイッチやサラダで済ませる人が増えた。
-デモのコースではデモ隊が腹ごしらえにパンやサンドイッチを買う。
-今まで地下に潜っていた人たちが地上に出てきた(どうりで人が多いと思った)ので、今まで毎日パンを買わなかった人も買う。

とにかく。20日の月曜日からRATPのストは一休み。「他の抗議方法を考える」
一休みと言いつつ、メトロ5番線、13番線、RER-B線は、未練がましく間引き運転を続けるそうだ。

この宣言がある前から、スト参加者は日に日に減り(スト参加中は給料が払われないから)久しぶりに7番線に乗れた。
ホームにメトロが入ってきて、ドアが開いたときは思わず感激!し、ハタと、この感覚、ヘンじゃない?
あんまり長く続いたので、ストと共に生きることに慣れてしまった?
お金を払っている公共交通機関が動くのは当たり前、感激することはないのだ。

お金といえばいいニュース。12月分のNavigoが全額払い戻しになるそうだ。
でも自動的ではなく、月末に立ち上がるサイトにNavigoの番号を入れて申請する。
既に偽サイトができているというからご用心。

公式払い戻しサイトのURLは決まっていて、
www.mondedommagementnavigo.com

お忘れなく!(わたしも忘れないようにしなくちゃ)

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いい加減でスト終結?

ニュースに繰り返し「アージュ・ピヴォ」という言葉が出てくる。Age pivot/軸年齢=64歳。
年金改革案反対の理由のひとつだ。64歳まで働け、ということだろうけどそれだけではなさそう。
第一、この改革案はテクニカルでわかりにくい、政府の説明が足りない、と批判されている。
今さら人には聞けないし、と探したらル・モンドの解説が簡潔だった。

現在の制度では62歳から定年退職していい。でも年金額は満額とは限らない。
加担料を納めた期間が、法が定める43年間より短い人は、最初年金が減額され、67歳で自動的に満額になる。

改革案は、分担金を払った期間ではなくポイント制にし、同時に67歳満額もなくなる。
その代わり64歳を軸年齢にし、
-64歳以下で退職した人は年金減額。
-64歳以上で退職した人にはボーナス。
つまり2年余計に働けばご褒美が出る。

ポイント制なので、遅くから働き始めた人や、仕事を転々とした人には有利なシステムと言われる。
この案に猛反対しているのは、早くから(20歳前から)働き始め、現在の年金制度では62歳で定年できるはずの人たち。
62歳で退職すれば減額になり、満額のためには2年余計に働かなければならない。

お隣のドイツで定年年齢は65~67歳。目下、この67歳を69歳に引き上げようという提案がされている。
平均寿命が延び、老齢社会になった今、引き上げは必然なのがわからんか?

土曜日にフィリップ首相はこの軸年齢=64歳を「一時取り下げる」と発表した。

FR3の20時のニュースに出た時、久しぶりでアップの顔を見た。髭の一部がメッシュのように白いのね。

フィリップ首相

ストを終結させるためには、どっちかが譲歩するしかない。
フィリップ首相は切り札を出したつもりだったけど、それでストの終わりにはならなかった。

労組は、イデオロギーの違いで色々組合があり、代表的なのがCGT、CFGT、FO、CFTC・・・
その中のCGTとFO(Force Ouvrière)が改革案まるごと撤退を要求し、スト続行を決める。

でもスト参加者はずっと下降線を辿り、SNCFで6%、RATPで4.3%。
12月前半のピーク時は、なんとSNCF運転手の70%がストをしていた。
スト中は給料が払われないから(いくらなんでも!)1か月半も続くと家計は苦しくなってくる。
「いち降りた!」と仕事に復帰する人が増え、メトロも殆どの線がラッシュ時だけ動いている。
けど、ラッシュ時だけじゃ困るのよ。今週の終わりにはフェイドアウトするのではないか、は希望的観測だろうか?


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フランス電力、お前もか!

17日、3回目の年金改正反対デモのコースは、レピュブリック⇒バスティーユ⇒ナシオン。
うちはコースのど真ん中で、メトロのストは続いているし、今日はどこにも出られない、と思ったものの、用事があって出かけた。
バスティーユ広場には、すでに警察やCRS(保安機動隊)の車が列をなしているけどまだ静かなもん。

カフェはしっかり閉めている。

12月17日、パリのデモ

ところが午後に戻ると、デモ隊が溢れ、道は封鎖され、「うちに帰るだけ」と言っても身分証明書を求められる。

12月17日、パリのデモ
photo:le Parisien

うちにたどり着き、もう出られん、とパソコンに向かっていたら突然電気が消えた。ネットの接続も切れた。
窓から外を見ると、建物全部が暗い。
EDF(フランス電力)の工事で時々そういうことがある。大抵すぐ復旧するので慌てず騒がず待っていたが、30分経っても戻らない。夕方の5時だから外も暗くて何もできない。
EDF urgenceに電話にすると「何区?4区ですか?担当に繋ぎます」
“担当”というのは録音された音声で、
「ただ今あなたの区は停電になっています。係員が復旧に務めていますのでしばらくお待ちください」

電気がないと、料理ができないし、暖房がないし、テレビもないし、動けばモノにぶつかるし、すなわち何もできない。
夫は「寝るしかない」と達観したことを言うけど、私は寝たくもないので外に出た。
外は雨が降っていて、まだデモが続いている。

12月17日、パリのデモ

クリスマスプレゼントをひとつ済ませ「帰ったら電気が点いてるかも!」と期待したけど、建物は暗いままだ。

8時になった。私は仕方なくロウソクを買いに行った。水害などで何日か停電が続いた人たちの苦労がすこーしわかる。
買って帰ると建物の扉が閉まっている。電気がないとドアコードも作動しないので、扉は開けてあったのに、どっかのアホが閉めたんだ!
夫に電話するしかない。でもなかなか出てくれない。眠ってるの?目を覚ませ!・・・やっと電話に出て、中から開けてもらった。

玄関、キッチン、洗面所にロウソクを灯すと、家の中がゆらゆらする光の中に浮かび上がった・・・途端、電気がついた。
気分まで元気になるような明るさだ。時間は9時になっていた。
その後、ニュースを聞いていたら、
「EDFの労組員が電流を切り、パリでは4区、11区・・・が停電になりました」
「!!!」
あれはEDFのストだったのね!「・・・係員が復旧に務めています」なんてよく言うわよ。
配電盤を見ながら「じゃ4区と11区、いってみようか?」「ちょうどデモのコースだしね」なんてやったに違いない。
ああ、どいつもこいつも!


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5日のデモはフランス全土で80万~100万人が参加(CGT労働総同盟の発表は150万人)。
政府の予想(25~30万人)を遥かに上回った。

パリ東⇒レピュブリック広場⇒ヴォルテール大通りを通ってナシオン広場、の4.4㎞のデモコース。
人が多すぎて前に進めないので予定よりずいぶん遅れてゴールに到着した。

パリ、12/5の年金改革反対デモ
photo:france bleu

SNCF(国鉄)とRATPは少なくとも9日(月)までスト延長を決め、マクロンにとって形勢は不利になってきている。

このデモ&スト、外国のメディアには「フランスの不思議」のひとつ。
「68年5月革命から、激しい黄色いベスト運動まで、ストと抗議はフランスの特徴として知られている。車に放火したりウィンドウを壊したりの暴力に、これほど寛容な国は民主主義の欧米諸国にない」
「外国、特にアメリカから見ると、マクロンの提案する年金改革は決して急進的ではない」とワシントンポスト。

NYタイムズは「先進国の中で、フランスの定年年齢は最も低い国のひとつ、年金額は最も高い国のひとつ」なのに、この抗議。
それは「マクロンは、決断する前に大衆の声を聞く、と言っていたのに、結局、上から下に強制する形になったから」
つまり改革の中身でなく、やり方に問題あり。

確かに「職業によって特権的年金制度(42もある)を止め、国民に共通の年金にする」というだけで、具体的な中身を発表しないのが労組の不満・不安を膨らませた。

「伝統的なフレンチパラドックスがここにも見られる:国民の大多数がスト参加者を支持し、同時に年金改革も支持している」というのはロンドン・タイムズ。

「ストが続かなければ、不人気な大統領は戦いに勝つが、国民の信頼を取り戻すという重い任務に専念することになる」
もし負ければ?
「紛争の絶えない長い冬に突入する」

結局「フランス人はデモ・ストが好きで、変化を嫌悪する国民」に要約される。
変化が嫌い、というより一度勝ち取った権利は、いかに状況が変わろうと失いたくないのだ。

日本ほどではないけど、フランスの老人人口は増える一方。フィリップ首相によると、今のままの年金制度では、2025年に79憶~172憶€という膨大な赤字になる。年金改革は必然なのに。

ところで、外国メディアが観た「フランスの不思議」はけっこう面白い。
例えば「どうしてバゲットの袋はパンの長さより短いのか?」とか、
「風采の上がらぬ政治家(ニコラ・サルコジ、フランソワ・オランド・・・)がなぜ美しい伴侶をゲットできるのか?」とか。
全くおっしゃる通り。


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ブラックな週末とストの関係

土曜日のオペラ・デパート街は今まで見たことのない人出で、なかなか前進できない。
ブラックフライデーのせいだ。アメリカで感謝祭(11月の第4木曜)の翌日に行われる一掃セール。
フランスでは2014-15年にアマゾン、Fnac、Dirtyなどネットショップから始まり、実店舗にも派生した。

フライデー=金曜日はフランス人も知っているけど(“フリデー”と発音する人がたまに)今年は日曜日まで3日間のセールにしているところが多い。
5日から交通網のストで動けなくなるのが見えているから、今のうちにできるだけ売りたいのだ。
その上、1年前から「黄色いベスト」運動が毎土曜日あり、商店の売り上げは落ちている。黄色いベストは5日にデモを決めていて、この土曜日は現れない、チャンス!というわけ。気持ちはわからないでもない。

わざわざオペラに行ったのは、今年はギャラリーラファイエットのクリスマスが綺麗、と聞いたから。
毎年同じデコレーションを出すので評判になっていたけど、なるほど単色で美しい。
木の枝につけるの、えらく時間がかかったのでは?

ブラックフライデー、パリ

ギャラリーは中には入らなかったけど、全品20%オフ(赤い丸マーク以外。この赤マークが意外と多いとか)。
食品(ラファイエットグルメ)は除外。娘が週末バイトしているパティスリーのスタンドでは、
「え?20%オフじゃないの?じゃ買わない」というお客もいたそう。
つまり“必要だから、食べたいから買う”じゃなくて、安いから買う。

この理由から、ブラックフライデー反対者も今年は多い:「過剰な消費を促すイベント」
「ファストファッション(低価格の服を大量生産&販売)を増長する」。
ファストファッション企業の労働条件(バングラデシュでは子供を働かせる)も批判されている。

デパートになだれ込んだエコロジストもいたし、こちらは“過剰生産&消費”のシンボルであるアマゾンの集配所。
エコロジストと労組がブロックした。
「Amazonは雇用と環境を破壊する!」

ブラックフライデー、パリ
photo:la voix du nord

靴が見たかったけど、人混みにめげて、京子食品でお豆腐とお米を買って帰る。
ちょっと前までここで働いていた息子が、今は東京にいる。1万kmはやっぱり遠い。重いから持ってきて、と言えないし。

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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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