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Category : ニュース
と、内閣改造のキャスティングに抗議するデモが各地に広がっている。

7月10日、パリ市庁舎前。「恥の内務相!」「どうして警察の親分になれるのか?」「女性の怒り爆発」・・・

新内閣に抗議デモ
photo:AFP

抗議の対象は強姦セクハラで訴えられている内務相ジェラルド・ダルマナンだけでない。
法相になったエリック・デュポン=モレティはメディアでも有名な辣腕弁護士。
悪いことをして訴えられ、有罪判決が出そうな政治家の救世主、といったほうが当たっているかもしれない。
怖そうでしょ?

フランス、新法相
photo:capital

中でも今回、問題視されているのはジョルジュ・トロン裁判。
サルコジ大統領時代の閣外相、イル・ド・フランスのドラヴェイユ市長のジョルジュ・トロンは2011年、「権力を有する人物による集団強姦・性的暴行」で複数の女性から訴えられた。早い話、ノンと言えない部下の女性にしていた、とうこと。

最初、禁錮6年、被選挙欠落5年の判決が出ていたところ、2017年、エリック・デュポン=モレティが弁護士になり、無罪判決(!?)になった。その時の判決文は、
「非常にセクシーな雰囲気の中で行われた集団性的戯れに参加した」が、ジョルジュ・トロンが「強制したという証拠はない」というシュールなものだった。
かくしてジョルジュ・トロンは今も悠々と市長と足フェチを続けているのだ。

最近では#metoo運動に反対-推定無実を尊重-して物議をかもした。
内務相ジェラルド・ダルマナンのように自分が訴えられているのではないけど、アンチ・フェミニストな弁護で知られ、行く先々で非難の声を浴びている。
ただでさえ警察官の人種差別、女性差別が問題になっているところへ、“警察の警察”である法相と内務相のプロフィルは、確かに問題でしょうね。大統領と首相への信頼度に跳ね返ってくる。

一方、拍手で迎えられたのは文化相になったロズリーヌ・バシュロ。シラク大統領時代のエコロジー相、サルコジ時代の健康&スポーツ相。国会議員・・・の重鎮。73歳には見えないでしょ!

フランス、新文化相
photo:télérama

単刀直入な発言が好かれ、TVやラジオの政治バラエティ番組の司会もしていた。
コロナで大打撃を受けたカルチャー界(映画、演劇、コンサート・・・)を救済する任務を負い、男女同権評議会のメンバーでもある貫禄マダムには、女性の期待も大きい。


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新内閣のセクハラ大臣?

フィリップ首相(左)は、大統領より支持率が高くなった絶好のタイミングで辞任。地元ル・アーヴル市長に再選され、ジャン・カステックスにバトンタッチした。

フランス新内閣
photo:Actu.fr

新首相ジャン・カステックスは55歳、プラード市長、地方議員、サルコジ時代は大統領官房長補佐・・・という地味で堅実な経歴で、一般には知られていない。
“一般には知られていない”点は、エドゥアール・フィリップが現れたときと似ているけど、元首相が人口17万3000人のル・アーヴル市長なら、カステックスは人口6000人のプラード市長。さらに地味だ。

といっても、ジャン・カステックスが初めてニュースに登場したのは2か月前。デコンフィヌマン(隔離解除)を仕切るように名指しされたのが彼で、ムッシュー・デコンフィヌマンと呼ばれた。
マクロンは既にカステックス氏の起用を考えていたに違いない。自分より人気のあるエドゥアール・フィリップに我慢できなかった?

さて新内閣のキャスティングが発表になり、物議をかもしているのは内務相になったジェラルド・ダルマナン。既にフィリップ内閣の国家予算相だったのが昇進した。
38歳の若さ、野心とエネルギーが詰まった小柄な体躯は・・・そう、ニコラ・サルコジの若い時を思わせる。

右は評判の悪かった前内務相、クリストフ・カスタネール

フランス新内閣
photo:voix du nord.fr

このダルマさん、じゃないダルマナンは、2018年に、強姦、セクシャルハラスメントで訴えられてた。本人は全面否定。
証拠不十分で一度、予審免訴になったものの、最近、破棄院(最高裁判所)が掘り返して、再審を始めた、というもの。
今のところ、推定無罪、疑わしきは罰せず、だけど、破棄院の再審で白と出るか、黒と出るか?
グレイのニュアンスは濃く、フェミニズム団体が抗議している。

前途多難な”600日の新内閣”。そう、大統領選まであと600日だ。


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モト首相フィヨンに実刑判決

2017年の大統領選で、支持率トップを走っていたフランソワ・フィヨン。サルコジ大統領時代の首相で、いつもすごく仕立てのいい高そうなスーツを着ていた人。
選挙戦の真っ最中に、カナール・アンシェネ紙が、奥さんペネロープの架空雇用をすっぱ抜いた:“議会アシスタント”の名目で計60万ユーロ(7000万円強)が払われたのに、議会でペネロープ・フィヨンを見かけた人がいなかった・・・
大統領選3か月前というタイミングだけに「これは陰謀だ」とフィヨンは叫んだけど、架空雇用の事実は消せなく、候補を降りた。

それから3年。パリ裁判所が下した判決は;
フランソワ・フィヨンに禁錮5年、うち実刑2年。37万5000€の罰金。10年間の被選挙欠落。
ペネロープには執行猶予つき禁錮3年、同額の罰金。

フランソワ・フィヨンに有罪判決
photo:AFP

厳しい判決の理由は、模範を示すべき立場の人間が「個人の利益を公共利益に優先させ」「国民の信頼を裏切った」。
おっしゃる通り。
選挙運動中、フィヨンは誠実さ、クリーンな政治を掲げていたのに、実は私腹を肥やすことばかり考えていたのね。
裁判所によると、奥さんだけでなく子供2人にも払われた上院下院の公金を足し算すると、なんと115万6000€(約1億4000万円)に上るそうだ。
それでSartheのシャトーに住み、いつもオーダーメイドのスーツを着ていたなんて、全く。

フィヨン夫妻の弁護士は控訴すると言っているけど、横領の事実は変えられない。
そういえば、2012年の大統領選で有力候補だったDSKことドミニック・ストロス=カーンは、セックススキャンダルで政治生命を絶たれた。支持率トップはヤバいことが多い。


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フランス警察、差別と暴力

逮捕中に窒息死したジョージ・フロイド事件で、警官の人種差別への抗議デモがアメリカ各地で起こり-ワシントンのデモは史上最大-世界中に広がっている。
フランスでも警官の暴力、差別は問題になっていて、4年前のアダマ・トラオレ事件は抗議の起爆剤になった。

2016年7月19日、パリ郊外のボーモン・シュル・オワーズに住む青年アダマ・トラオレは憲兵2人に身分証明書を求められる。
身分証明書を携帯していなかったアダマは逃げ出し、憲兵が追いかける。アダマは知り合いのうちに逃げ込んだが見つかり、憲兵3人が床に押し付け馬乗りになり手錠をかけた。
憲兵隊本部までの車の中でアダマは気分が悪くなり、45分後、救急隊が呼ばれたときはもう息をしていなかった。
1時間あまり蘇生が試みられたが19時に死亡が確認された。
この日はアダマ・トラオレの24歳の誕生日だった。

解剖の結果、アダマには持病はなく、窒息状態になった結果の死亡という鑑定が出る。
その鑑定に反論が出て心臓肥大、肺水腫の持病が原因とされ、それにアダマの家族が異議を唱えて別の医師による鑑定があり・・・と死因が二転三転。その間、アダマを押さえつけた憲兵3人は何事もなかったかのように職務を続けている。

先週パリであった警察暴力への抗議集会でも、“フランスのジョージ・フロイド”としてアダマ・トラオレの写真が掲げられ、彼の家族が正当な判決を訴えた。

フランスの警察暴力
photo:leparisien

奴隷制度があったアメリカは黒人差別、植民地主義だったフランスは移民が差別の標的になる。
コロナで外出禁止中、パリ市内では許可証のコントロールをする警官はごく少なく、移民の多い郊外に集中していた。
そしてコントロールはしばしば不必要に暴力的だったと言われる。
でも警察の差別的、ファシスト的体質は、移民だけではなく国民全体の不信感をつのらせている。
今年1月末のアンケートで「警察を信頼する」人は43%で史上最低になった。

2015年、シャルリー・ヘブドのテロ直後「表現の自由」を訴えるデモに参加したとき。警備に出ていた大勢の警官たちにデモ隊から拍手が起こり、鳴りやまなかったのが印象的だった。
あれから何が変わってしまったんだろう?


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開く-開かない-開くとき

パリの公園を開けてくれ」とパリ市長アンヌ・イダルゴが政府に懇願しているけど、答えはノン。
「パリは赤ゾーンでしょ」と健康相。

アララ、ちょっと見ない間に黄色がなくなって2色になっている。赤は要注意ゾーン。

隔離解除後のフランス、パリ

隔離解除の夜、サンマルタン運河添いで祝杯をあげていた人たちもいたし、パリには反抗児が多い。
カフェ・レストランが閉まった翌日の日曜日、公園に寄り集まって同じことをしていた前科もある。
あれは3月15日。2か月前なのにずっと昔のことに思える。

ノルマンディ、ブルターニュの海岸は開きだした(ああ、海が見たい!2か月籠ったあとだけに、海の近くに住む人がいつにも増して羨ましい。)
でも。海で水泳、サーフィン、海辺を走る、歩くは認められているけど、座って海を眺めたり、寝転がったり、ピクニックしたりは禁止。つまりわたしのやりたいことは全部禁止。
第一、Plage Dynamique(活動的な海岸)という新語ができている。ほら、外出禁止中「戸外で運動」はできたけど、座って日向ぼっこしていたら警官に咎められた。あれと同じ理屈のようだ。
定。8月までに「怠惰な海岸」も解除になるだろうか?

なるほど。海岸の外なら座っていてもいいのね。コートダジュールの海岸開きはこの週末。

隔離解除後のフランス、パリ

レストランはまだ開店許可が出ていないけど、許可になった暁には「4㎡にお客ひとり」が条件のひとつ。これでは今までのお客の30%しか入れず「開けてもしょうがない」「やっていけない」店が殆どらしい。
マスクをして食事はできないからこの距離、になるらしいけど「4㎡にひとり」だと大声で話さなくちゃいけないし、一皿を分け合うのも無理だ(分け合うのは禁止になるという噂)。そんんあらデリバリー料理の方が“友達や家族と一緒に食べる”ことができる。
「Covid-19はフランスのアール・ド・ヴィーヴルと相性が悪い」エマニュエル・マクロンが言っていた。
美食の街からレストランが減っていく・・・

デパートは大きいほど損。ル・ボン・マルシェやBHVは扉を開けたけど、4万㎡以上あるプランタン、ギャラリーラファイエットの再開はなんと7月10日予定。

隔離解除後のフランス、パリ
photo:AFP

ラファイエット・グルメでバイトしている娘は「部分的失業」(80%が払われる)になり、有給休暇を今取ってほしい、と言われて隔離中に取った。
まあ、2つともコングロマリットの傘下だから流動資金はたくさんあるだろうけど、4か月近く、つまり一年の3分の1閉店だからラクじゃないだろう。

楽天的な義弟はウィルスが「やってきた時と同じように突然去っていく」と言っているけど、そんなの夢のまた夢。
今は「Covidと共に生きる」生活に慣れなくてはいけません・・・


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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