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Category : 映画
ギャツビー(ティモシー・シャラメ)とアシュレー(エラ・ファニング)は大学生で恋人同士。
大学の新聞に記事を書いているアシュレーは、有名作家のインタヴューでNYに行くことになり興奮している。

ウッディ・アレン 『A rainy day in New York』

NY出身のギャツビーは“ロマンチックなNYの週末”を計画。ギャンブルで大儲けしたばかりの彼は、高級ホテルとシックなレストランを予約する。
ホテルに荷物を置くまではいいけど、そこから何事も予定通りに運ばない。
おまけに雨が降り出し、2人は離れ離れになり、それぞれ予想外の出会いをする・・・

83歳のウッディ・アレンの50作目(確か)『Un jour de pluie à New York/ア・レイニー・デイ・イン・ニューヨーク』

ウッディ・アレン 『A rainy day in New York』

この作品、アメリカでは公開中止になった。昔の性的暴行の疑いが原因:1992年、当時の彼女だったミア・ファローの養女にウッディ・アレンが性的虐待を加えた容疑で訴えられたが、証拠不十分で不起訴になった。
忘れかけていたスキャンダルが、ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ&暴行が明るみに出て「# Me too運動」が始まり、再浮上したというわけ。
フランスでは推定無罪(日本語では「疑わしきは罰せず」)、だからかどうか知らないけど公開になり、昔のウッディ・アレン節が戻ってきた、と評判がいい。たしかに『アニー・ホール』を思い出させる。
アニー・ホールではシニカルな文学青年を自ら演じていたけど、83歳じゃ絵にならん、とティモシー・シャラメに(Timothéeをティモテじゃなくてティモシーと読ませるの?)
ウッディ・アレンの身代わりにはちょっと美しすぎない?

ウッディ・アレン 『A rainy day in New York』

個人的には、今ひとつ深みに欠け、『君の名前で僕を呼んで』『ビューティフルボーイ』のシャラメのほうがよかった。

恋人アシュレーはエラ・ファニング。時にコミカルな天然美少女の役が、私には新境地に見えたけど、

エラ・ファニング
photos:allociné

上手いか、下手かで意見が分かれるところ。
日本では公開が決まっていないようだけど、お奨めです。

Un jour de pluie à New York
ウッディ・アレン監督作品
主演:ティモシー・シャラメ、エラ・ファニング、セレーナ・ゴメス、ジュード・ロウ・・・
1時間31分
フランスで公開中


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家族とは一体・・・

母アンドレア(カトリーヌ・ドヌーヴ)の誕生日を祝うため、子供、孫が実家に集まってくる。田舎の大きな、掃除の大変そうな家だ。
長男のヴァンサンは妻と男の子2人、安定した暮らしぶりがうかがえる。
映画監督を目指す次男、ロマン。「小津のように家族を撮りたい」と、ガールフレンド(何人目?)とカメラを担いでやってくる。公私ともに不安定。
庭にテーブルを出し、食事の準備が始まり、孫たちは庭を駆け回る。
そこへ突然のにわか雨。
それが予兆だったかのように、長女のクレール(エマニュエル・ベルコ)が大荷物を抱えて現れる。

映画 『fete de famille』

実の娘をアンドレアに託し、恋人とアメリカに行き、何年も音信不通だった。
恋もお金も失い戻ってきたクレールは「人生をやり直したいから」、遺産の自分の取り分を今もらいたい、というのだ。
母親アンドレアは娘との再会を喜ぶが、平和に始まろうとしていた誕生日が、わめき、泣き、笑うクレールでかき乱される。
でもおかしいのはクレールだけ?

アンドレアの冷静さも不自然だ。自分が見たくないものには蓋をしてしまうエゴ?
「今日はわたしの誕生日、楽しいことだけを話したいの」の台詞が象徴的だ。

映画 『fete de famille』カトリーヌ・ドヌーヴ


セドリック・カーンの『Fête de famille/家族パーティ

映画 『fete de famille』
photos:allociné

誕生日やクリスマスで家族みんなが集まるとき、秘密や恨みが浮上して大変なことになる、のはよくあること。それをテーマにした映画も多い。
アルノー・デプレッションの『クリスマス・ストーリー』では、難病の母(またカトリーヌ・ドヌーヴ)に子供の誰かが骨髄を提供しなればならなくなって、クリスマスに実家に集まる話。
是枝裕和の『海岸dialy』は父親のお葬式に行った3姉妹が、異母妹に出会って引き取る話。
一番怖いのは、デンマーク映画『セレブレーション』(トマス・ヴィンターベア)。有名なホテル王の父親の還暦祝いの席で、父親が息子と娘に性的虐待をしていたことが暴かれる。
家族とは・・・?
愛と憎しみは表裏一体?
仲がよく穏やかな家族を“演じる”ために隠していたものが、一旦あふれ出ると収拾がつかなくなる?

『家族パーティ』に戻って。カトリーヌ・ドヌーヴがお母さん役をやると、彼女の存在感でお父さんが霞んでしまうことが多い。この作品も然り。ところがその貫禄カトリーヌもタジタジとなるエマニュエル・ベルコの迫力。なりふり構わぬ演技に拍手!

Fête de famille
セドリック・カーン監督作品
主演:カトリーヌ・ドヌーヴ、エマニュエル・ベルコ、セドリック・カーン、ヴァンサン・マッケーニュ
1時間40分
フランスで上映中


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海岸ウォッチング

「バカンスどこに行くの?」と聞かれ、
「ボーリュー」と言うと、「ああ、あそこは美しい」という答えがよく返ってくる。

Beaulieu sur mer=海辺の美しい場所、だから反射的に「美しい」というみたいで、その人が本当にボーリューを知っているかは別問題だ。
人口3700の小さな町で、駅の横に大きなスーパーがあり、山側に古びたホテル、ピザ屋、あまり入る気がしないプレタのブティックなどが並ぶ。
「美しい」という形容詞はすぐ浮かばないけど、カンヌやモナコのようにブリンブリン(見せびらかしモード)でなくて感じがいい。

この小さな海岸町がニュースになったのは、マクロン大統領が中国の習近平との会談をここで行ったときだ。
ルノートルの会議・パーティ場が使われた。

ボーリュー

ボーリュー、マクロン
photo:paris match

さて蟻の入江に私は寝そべって、ロバート・ケネディ暗殺のミステリーを読みながら、時々周囲の人間を観察している(だからけっこう忙しい)。
みんな、日本人がぶっ飛ぶくらいガンガン焼いている。日焼けすると引き締まって見える、元気そうになるから。
私は焼いても平気な肌だったけど、数年前、パリに帰ったら、シミができていた。ヤバい。年のせい?
以来、脚は日向に、顔は日陰にし、コーダリーのラディアンスセラムを使っている。シミ防止に効くみたいで現状維持。その上にクラランスのSpray solaire 50+というのをつける。身体にもたっぷり。

この女性、よく見るとビキニの上に小さなタトゥー。この場所にタトゥーしている女性が多い。

ボーリュー海岸

そこへ現れた家族、3児の母は腕にびっしり、パラソル立てにいそしんでいるお父さんもお揃いのタトゥー。
娘たちはさすがにまだだ。
彼女(彼)の名前を彫って、別れたあと消すのに苦労する人が多いそうだ。

コートダジュール海岸

フランス人の36%がタトゥーをしているそうで、一番多いのはイタリアで2人に1人。
日本では刺青=ヤクザ、暴力団、のイメージがあって、タトゥー、刺青のある人を禁止している温泉やプールがかなりある、と聞くのでこの人たち、拒否されるってこと?
2020年オリンピックに外国客がたくさんやってきて、温泉にもプールにも入れないとなると・・・少し緩和したほうがいいんじゃないでしょうか。


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子供と観るアニメ

(というと、小さい子供がいるみたいだけど)
「さまつなふかくていようそ、ってどういう意味?」
「些末な不確定要素 !? うーん、それは・・・」
「りょうじょくされたって?」
「凌辱っていうのは・・・」
「てめえぶっ殺すぞ!」
「!?アンタ、何みてんの?」
「『ハンターXハンター』に決まってるでしょ!」

Netflixで見つけて文字通りハマっていて、
「ママン、ちょっと見て!この格闘シーンすごいんだから、キャー!腕がもげちゃった!」
と、興味のない格闘シーンを無理やり見せられる。
『テラスハウス、軽井沢』はけっこう面白くて一緒に観たけど。

ネットで見たら1998年に連載開始とあるから随分息の長いマンガ+アニメ、フランスでもファンが多いらしい。ナレーション部分はすごく文学的で「些末な不確定要素」なんて言葉が出てくる。
主題歌を覚えて歌っている娘に「あなた、おいくつ?」と言いたい。

でもアニメは好きなんで『Toy Story4』は子供(大供?)2人と観に行った。

Toy story4

『Toy Story1』は好きで何度観ただろう?
息子は小さい時、ピトゥというクマのぬいぐるみといつも一緒で、ピトゥなしでは眠れなかった。耳がもげかけたり、片目が取れたりして、慣れない裁縫をしたもんだ。
ある日、そのピトゥが押し入れの奥に突っ込まれているのを見て、ああ、お役目終了なのね、とピトゥが可愛そうになった。
だから、オモチャ側の言い分という視点は画期的だ。

『4』は私には面白く、笑って、最後にほろり、とまさに製作者の思うツボだったけど、息子は「3でやめとくべきだった」
私はその3を見逃したみたい。
「すごくいいファイナルだったのに、もうひと稼ぎできそうと作ったんだろう。確かに面白いよ、でもちょっと搾りかすっぽい」

でも安物のぬいぐるみコンビ(ブルーと黄色の)なんか、

Toy story4
images:allociné

声優がキーガン=マイケル・キーとジョーダン・ピール(『ゲットアウト』『アス』の監督)コンビですごく可笑しかった。
子供と一緒にアニメなんて久しぶり。「あなた、おいくつ?」と言われそうだけどけど。


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映画ザッピング:最後で泣く

ネヴァダの草原、野生の馬が群れている。
寝そべっていた馬が突然ピンと耳を立てて起き上がる。人間が感知できない音か気配に気づいたのだ。
数秒後にヘリコプターの音が聞こえてくる。馬の群れはヘリから逃げようと駆け出す。自由で美しい馬たちのギャロップ。しかしその先には囲いができていて、馬たちは追い込まれる。

ネヴァダの刑務所では野生の馬、ムスタングの調教を受刑者の《社会復帰プログラム》に組み込んでいた。
調教された馬は、競売にかけられ国境警備隊や警察に引き取られていく。

受刑者のロマンは人間関係を一切拒絶し、面会に来た娘にさえ「もう2度と来るな」と。

映画『Nevada/ネヴァダ』マティアス・スーナールツ

怒りや後悔を自分の中に閉じ込め、それは突然、暴力になって噴出する。
刑務所の教育者は野生馬の調教にロマンを加えた。とりわけ手懐けにくい馬を与えられ、性格の似た人間と馬の戦いが始まる。

映画『Nevada/ネヴァダ』マティアス・スーナールツ


ネヴァダの刑務所で実際に行われていることをもとにした『Nevada/ネヴァダ』(原題は『The Mustang』)

映画『Nevada/ネヴァダ』マティアス・スーナールツ

堂々とした体躯に甘いマスク、寡黙で何を考えているか読めない元殺人犯がはまり役、マティアス・スーナールツのために作られたような物語だ。
馬を調教するうちに、自分でコントロールできなかった感情も調教していく。
土色の荒野と馬、オレンジの囚人服、常に警戒していないと生き延びられない刑務所の暮らし・・・シンプルなシナリオだけど引き込まれる。女性監督なのね、びっくり。

私は猫で十分で馬を飼おうとは思わないけど、物言わぬ動物には愛おしさを感じて、最後で泣いた。
でもこのシーンではない。

映画『Nevada/ネヴァダ』マティアス・スーナールツ
photos:allociné

NEVADA
監督:ロール・ド・クレモン=トネール
主演:マティアス・スーナールツ、ジェイソン・ミッチェル、ブルース・ダーン他
1時間36分
フランスで上映中(お早めに)


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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