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Category : パリ雑記

母は魚嫌い、息子はチーズ嫌い

日本語を教えているナタン君は、去年の年末に段ボール会社のバイトを辞めた。
「じゃ毎日何してるの?」
「おとさん、おかさんに手を貸します。洗濯して、買い物して、ごはん作ります」
へぇーえらいのね、うちの子供に聞かせたい。
「ごはん、何作るの?」
「ラザーニャとかロンティーユのダンゴ」
「レンズ豆のダンゴ?だれかベジタリアンなの?」
「おかさん、肉好きじゃない」
「おかあさん、魚は食べる?」
「魚は大きらい。魚見ると逃げ出す」
「どーして?!」
「おかさんのおかさんがロールモップス作って、それがきらいで全部好きじゃない」

ピクルスをニシンの酢漬けで巻いたロールモップスは、ドイツ、東欧でよく食され、瓶詰も売っている。
味が強いので魚好きでも食べない人がいる。私も進んで食べるほうじゃない。

ロールモップス
photo:Wecook

義妹も魚を一切食べない。原因は-本人によると-父親がイワシを食べろ、と強要したせい。
その結果、義妹宅のメニューは牛・豚・鶏の悲しいローテションだ。
ロールモップスといいイワシといい、最初クセのある魚に出会ったせいで魚嫌いになったのか?
サーモンに出会っていたら彼女たちの人生は違っていたかもしれない。

さてレンズ豆ダンゴの作り方を聞くと、
「ロンティーユとオニオン煮て、こうやって(マッシュ機でつぶすジェスチャー)から、タマゴいれて焼く」
つまり挽肉の代わりにレンズ豆のハンバーグだ。めんどくさそうだけど美味しいかも。

レンズ豆のハンバーグ
photo:Nidocooking

「ほかに何作る?」
「家族みんなヘンだから作るのタイヘン」
「みんなヘンて、ナタン君は何が嫌いなの?」
「チーズ!」
フランス人でチーズがきらい・・・味噌がきらいな日本人みたいなもんだけど、これが意外といる。
「匂いが大きらい」
「じゃ日本のごはんは?」
「ぜんぶ好き!」
この会話、この通りすべて日本語で行われたのだ。
「すごいじゃない!」
ナタンは誇らしげな顔で笑った。

しかし、魚もチーズもない生活なんて考えられない・・・


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ソルドに行ってLotoを買う

土曜の夕方、ソルドが見たい、と娘が言うので出かけた。
通りがかりに宝くじを売っているカフェを見つけ、「やってみない?」
ソルドの前にLoto(宝くじ)は正しい順序であるし、くじ運は彼女の方が良さそうだ。

カウンターには中国人の女性。近年、タバコと宝くじを売っているカフェは中国人経営が多い。
中国人は概しておしゃべりじゃなくテキパキしているけど、カウンターの横で、家族がラーメンをすすっている、という光景は「ここはどこだ?」と言いたくなる。フィガロ・ジャポンに出ているような、かっこいいギャルソンのパリらしいカフェとは程遠い。

Lotoは一列2.2ユーロ。5列まで賭けられるけど、一列だけ。
「ほら、5つ数字を選んで、下のチャンス数字をひとつ選ぶの。誕生日で選ばないほうがいいよ」
数字は1~49。家族の誕生日を選ぶと32以降の数字がカバーできない、という事実に私は最近気づいた。
「これは何?」
『どの抽選に参加しますか?』という質問で、月、水、土から選ぶ。
私だって片手で数えられるほどしかやったことがない。お姉さんにきいてみよう。
「一番早い抽選に参加したかったら土曜を選べばいいんですか?」
「そうです」
「3つとも選んだら3回チャンスがあるってこと?」
「いいえ」
娘と私は顔を見合わせる。いいえって・・・でも3回やれば勝率上がるよね。と思ったら、掛け金も3倍になると言われて、「じゃ土曜でいいです」。
お姉さんは笑いをかみ殺していた。

Loto 宝くじ

さて夜、ネットで抽選の結果を見たら、数字がひとつだけ合っていた。でも数字は最低2つ合ってないとダメで、それもたったの5ユーロ。ケチ。
5つの数字+チャンスの数字が合っていた人:ゼロ
5つの数字が全部合っていた人:2人。10万ユーロ。
4つの数字が合っていた人:60人。1000ユーロ(とここでガクッと額が落ちるのは確立の問題?)
義弟は毎週2回欠かさず賭けていて、今まで3000ユーロ勝った、と言っていた。
1年に一回やって当たるほど、世の中甘くないのだ。
ボッテガのバッグは遠のいた。


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宗教&文化ミックスの国で

「いいクリスマスを過ごした?」
会社の経理のセルジュにお決まりのセリフを言って、しまった!と思ったけど遅い。
「わたしたちはクリスマスを祝わない」
彼は敬虔なユダヤ教徒。ユダヤ教では12月にハヌカーを祝うけど、これはマカバイ戦争時(紀元前)のエルサレム神殿奪回記念日で、クリスマスとは全く関係ない。

これがハヌカーのシンボル

ハヌカー

セルジュはShabatt(安息日)も必ず守り、金曜日の日没から土曜日の日没まで仕事をしない。日が一番短い今の季節、金曜日は午後4時過ぎに仕事を止める。料理も日没前に作っておいて、土曜日は何もしない。
電気のスイッチに触ってはいけないので、ロウソクで暮らす。電話もTVもパソコンも禁止。
「で、何をするの?」
「家族みんなで話し合う。素晴らしい時間だ」
そりぁお父さんにとっては素晴らしくても、子供たちはどうなんだろう?

彼の娘さんの結婚式に呼ばれ、シナゴーグに初めて入り、一番後ろの席に座ったら、たくさんの視線を感じた。
あなたたち、アジア人見たことないの?と思ったら、前のオジサンが「あなたの席はあっちです」
男女の席が真っ二つに分かれていたのだ。無知でした・・・

セルジュのあと、近所の服の直し屋さんに行ったら、前のお客がクリスマスをノルマンディで祝った、と話していた。
「私たちには関係ないよ」と仕立て屋のオジサン。彼はムスリムだ。
「クリスマスなんて消費文化のお祭りだ」
たしかに。でも離れて暮らす家族が集まる機会だ。日本のお正月みたいに。
「大体、イエズスの誕生日なんてでっちあげだし、コーランにそういうウソはない」
私は答えず「じゃスカートお願いね」と店を出る。

この国で宗教と政治の話題は-一般論を除いて-避けた方が賢明だ。
うちのクリスマスでも、甥っ子が「ジレ・ジョーヌは・・・」いいかけたら、「その話はやめよう!」とほぼ全員が叫んだ。

そういえば明日の土曜日、またジレ・ジョーヌがデモを予定しているらしい・・・


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個人的クリスマス風景

日頃、頭の隅に押しやっていた家族の問題が浮上するクリスマス。うちも然り。義弟と義妹は仲たがいしていて、義弟は今年もクリスマスに来ない。
「どっちも歩み寄らないから・・・困ったもんだ」と夫はため息。

子供(大共?)たちは少ない予算でプレゼント探しに奔走してけっこう楽しそうだ。
たしかにプレゼントは選ぶほうが楽しい。

ラッピングはセルフだったり、してくれない店もあるので、手先の器用な娘が一手に引き受ける。
「この子は色々使い道がある」と夫。
「デパートのラッピング係?でも一年に一度よ」

クリスマス2018

左は目下うちに住んでいる娘の友達。彼女の両親は離婚し、父親はその後2回結婚し子供(各一人)を作り離婚し、今3回目をやっている。再々々構成家族なんでプレゼントも大変だ。

「食べるものはなさそうだ・・・」

クリスマス2018

片付けなさい!

クリスマス2018

日曜日。私は朝市へ。人出は少ない。

クリスマス2018

クリスマス時期、朝市は不況ってご存知でした?理由は、地方の実家に帰る人が多いから。お盆の東京と同じだ。

今年は義妹の住むディジョンで祝うので、私はアントレ係。テリーヌ2品を作った。
定番となった2種サーモンのテリーヌ。魚介類の嫌いな義妹のために鶏と赤&黄ピーマンのテリーヌ(左)。

terrines_20181224232458eb8.jpg

後者は初めて作ったからちょっと心配だけど。レシピの写真は断然美味しそうで、こういう断面になるはず。

クリスマス2018


どうぞ楽しいクリスマスを!


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キックスケーターに惹かれたけど

夜道を友達とキックスケーターで走っている娘。そのヴィデオを観て猛烈にやりたくなった。
車の少ない深夜の道なら安全だし、気持ちよさそう!
自転車、スクーターに続いてパリ市が始めたセルフサービスの電動キックスケーターLime。
道に乗り捨てられているのを見かけたことがあるでしょう?

パリ市の電動キックスケーター

「危なくない?スピード出ない?」
「ハンドルで調節できるから大丈夫」

話は変わって、娘の友達がうちに居候している。親は地方に住んでいて、パリでアパルトマンを探しているけど、なかなか見つからず、うちに住んで2か月になる。
その子がびっこを引きながら帰ってきた。ジーンズの膝が大きく破れ、包帯に血がにじんでいる。
娘のヴィデオを観てやりたくなったのは私だけではなかった。
「いきなりスピードが出て100mで投げ出された」

傷を見せると薬局のお姉さんが目を丸くし口に手を当てて、
「すぐお医者にいかなくちゃダメよ!」
でも近所のお医者はどこも予約できず、消毒薬や包帯を買った。35ユーロ
夕方ようやく予約なしのお医者が見つかっていくと、
「君、破傷風の予防注射はしてる?」
「記憶にないです」
処方箋を持って近くの薬局でワクチンを買い注射してもらう。24ユーロ

さらに、キックスケーターを乗り捨てたときロックするのを忘れ、ほかの人(たち)が(タダで)使ったので、50ユーロの請求がきた。
キックスクーターの使用料は1ユーロ+15サンチーム/1分。
「つまり2分間の体験が100ユーロ以上かかったってこと 」

それはまさに私が辿るはずの運命・・・即キックスケーターを諦めたのは言うまでもない。
こんな感じ、やりたかったんだけど・・・夢で終わった。

パリ市の電動キックスケーター


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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