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Category : パリ雑記

同性カップルの結婚式

夫の“また従妹”が結婚する、のは珍しい話じゃないけど、彼女は63歳で、相手は70歳の女性だ。

そう、私たちは初めて同性の結婚式に参列することになった。
フランスで同性の結婚が認められたのは2013年5月。それから2017年末まで4万組の同性カップルが結婚しいる。

ところで、“また従妹”カップルは30年も一緒に暮らしているのに、なぜ今さら結婚するのか?
別の友人カップル(ヘテロ)も60歳をはるかに過ぎて結婚した。それは、どっちかが先に死んだ場合(まず同時に他界することはないから)結婚していないと、遺産が子供(いなければ甥、姪)に直行してしまうからだ。
残されたほうが、家を追い出され路頭に迷うことがないように、という計らい。

新婦たちはモントルイユに住んでいるので、結婚式はモントルイユ市庁舎で行われた。
市庁舎で結婚するにはウェイティングリストが長くて待たされる。彼女たちも春から待って10月になった。
私たちも市庁舎で結婚したけど、やっぱり順番待ち。息子の出生届を大使館に出す期限があったので待っていられず、越境して結婚したんだった。

助役の女性が参列者を席につかせると間もなく、市長さん登場。若い。30代に見える。

同性の結婚式

結婚の誓約にサインする2人。

同性の結婚式

隣に座っている新婦の姉に「市長さん、左派?右派?」とヒソヒソ声で聞くと、
「ううん、ゲイなの」という答え。
彼女にとってはそれで十分、左派でも右派でもかまわんらしい。

確かに。パリ市長だったドラノエさんは、選挙前に自分がゲイであることを表明し、堂々当選。ホモセクシュアルを日向に出すのに大きく貢献した。

市庁舎での結婚式は20分くらいで終わる。若いカップルのアツアツはなくても、長年の愛情が感じられて、何より2人がとても幸せそうで感動的だった。

その後、彼女たちの家で行われたブッフェも感動的に美味しかった。
手前はスズキとサーモンのカルパッチョ。いくつでも食べられる!

同性の結婚式

デザートはティラミスとパナコッタ。

同性の結婚式


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日本語の生徒さんたち

日本語を教えていたナタン君は日本に発ち、それっきり帰ってこなくなった。ご両親の心配が的中したってこと。彼が懐かしいけど、その後、生徒さんは増えて今3人。

ひとりはエルメスで働くイタリア&フランスハーフ、じゃなくて“ダブル”で、日本人と結婚している。
大坂に住んでいたので関西アクセントのチャーミングな日本語を話す。
彼女とはJLPT(日本語能力試験)の準備をしていて、そのテキストを使っている。

彼女が来ると、猫たちがやってきて膝に乗ったりノートの上に座ったりする。
「アンタたち去勢してるのに、若くて綺麗な女性が好きなのね!」と言いたくなるけど、動物は動物好きをすぐに嗅ぎ分けるのだ。
彼女はエルメスのサンダルやアクセサリーをつけていて、
「素敵!社員バーゲン?何%オフ?」
時々(しょっちゅう?)エルメス談義になる。
授業料もらっておしゃべりして悪いけど、今でもエレガンスを保ち続けているブランドはエルメスくらいではない?

もうひとりの生徒さんは、もと英語教師でリタイアした女性。
貸し部屋をしていて時々日本人が滞在するので、日本語を習いはじめて2年。
彼女とは「まるごと」という教科書を使っている。「まるごと」は話す・聞くを優先して文法説明は殆どない。

彼女が来ても猫が寄って来る。
「2年前に17歳猫が死にました」
やっぱり。
「猫かいたい。でもアレルギーの人来るから」
なるほど。

タマは彼女のバッグの上で寝てしまった。アザラシのように。

IMG_20190914_154110.jpg

もうひとりはアイウエオから始める全くの初心者。Appleに勤めていて、
「日本が好きで日本語をマスターして東京のAppleに転勤したい」
・・・目標は高いほどいいです。
彼女とは「みんなの日本語」を使う。

つまりレベルもまちまちなら使う教科書もそれぞれ違い、従って準備も異なる。
あまり採算が取れないのが難だけど、日本語を教えるのは楽しい。
しかしなんと難解な言語!母国語でよかった。


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不審な白い粉

うちに入ろうとすると、ドアの前に瓶が置いてある。手書き文字でFleur de sel(天下塩)。
誰が置いていった?なんか気持ち悪い、と思うのは、“不審物”に敏感になっている(なりすぎ?)せい?
私は瓶をそのままにうちに入った。
間もなく帰ってきた娘も「ママン、見た?何コレ?」
彼女は瓶を持って入ってきた。
「ほんとに塩?」と私。
「ヘロインはずっと細かい粒子よ」
「よく知ってるわね」
と話していたら、ベルが鳴ってロベールが立っていた。
「それ、お土産」
「 お土産?」ロベールがベルを押すのは何かねだりに来るときと決まっていた。
「ホラ、留守の間、花に水をやってくれたでしょ。母と僕からのお礼」
「ありがとう!嬉しい!Fleur de selを使うと料理の味が違うのよ。バカンス、どこに行ってたの?」
「Ile de Ré/レ島」
なるほど。レ島の天下塩はゲランドと並んで有名だ。

フルール・ド・セル、サン=クレモン・デ・バレーヌ。Saint-Clément des Baleines はレ島の町。クジラのサン=クレモン。

フルール・ド・セル

ロベールはちょっと見ない間に背が伸びて、青年ぽくなっている。でも画期的に変わったのは中身のほうだ。
小さいときから反抗的で悪知恵があり、夫は「養子はやっぱり難しい。いずれ非行少年だ」と自信を持って言っていた。
ロベールのようなロシアからの養子に問題児が多いそうだ。
中学に入ったとき、それがただの非行ではなく、アスペルガー症候群とわかる。
母親はむやみに怒鳴るのをやめ、間もなく中学を変わった。

彼が通っていたシャルルマーニュ中・高校はうちの子供も行っていたけど、進学校として知られ、平均以下の生徒を持ち上げる努力をせず、逆に追い出そうとする。
息子の時代(10年以上前)で既に追い出し傾向はあったから、今はさらにエリート志向に違いない。
対人関係に問題ありで、集中力のないロベールが苦労したのは当然だ。
より人間的な公立中学に代わり、セラピストがつき、人が違ったようになった。
よかったね。
ロベールの手書き文字の塩は、より美味しい気がする。


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私がよく使うカフェはバスティーユ広場に面したカフェ・フランセ。

バスティーユ広場、カフェ・フランセ

高い、サービスがそんなによくない( “ルックスだけで選ばれた”と雰囲気の スタッフ。お尻すれすれのミニスカートを履いたウェイトレスはモデルのようなポーズで立ち、なかなかやってこない)、という短所はあるけど、だだっ広く、テーブル間隔が十分とってあり、椅子が座り心地いい。つまり長い打ち合わせにはちょうど良くて、考えてみたら今週は8時間近くここで過ごした、暮らしたといってもいい。

このカフェは有名なコスト兄弟カフェのひとつ。
アヴェイロンのレストランで働いていた兄弟はパリにやってきてカフェで働き始める。
80年代、フィリップ・スタルクと出会い、地元の融資を得てシャトレにカフェ・コストを開く。モダンなインテリア、美形のギャルソン&ウェイトレス、行きたくなるトイレ。つまりそれまでのカフェのイメージの逆をやって大当たり。コスト・ブランドが生まれた。その後、ホテル・コスト、カフェ・ボブールなど次々と40件、すべてメトロ1番線沿いに開く。とりわけホテル・コストは芸能人やモード関係が出入りするスノッブ・パラダイスとなった。

今、カフェ・フランセがある場所には昔(1990年代終わりごろまで)2件の伝統的なカフェがあった。コスト兄弟は2件とも買って、ぶち抜き、大きなカフェにしたというわけ。
私がこのカフェを選ぶもうひとつの理由は猫。カフェに住んでいる猫がいるからだ。

小柄で美しい猫は空いている席で眠り、

バスティーユ広場、カフェ・フランセ

「まあカワイイ、こっちにお出で」というお客を無視し、広いカフェを自由に歩き回っている。

バスティーユ広場、カフェ・フランセ

友人に大の猫嫌いがいて(前世はネズミだったそうだ)、当然うちには寄り付かず、このカフェに猫がいるのを知らずに(ほんとに)連れてきたら大変なことになった。
でも他にそのようなパニックシーンを見たことがないので、パリも猫好きが多いのかも。


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中年男の暇つぶし?

バス停に着いたら、中年のフランス男と韓国人らしき女性が路線図をのぞき込んでいる。
女性は20代そこそこの若さで、綺麗な子。
「ホラ、ここで降りればいいんですよ」と英語で中年男。
「サンキュー」
そこで会話は終わるかと思ったら、
「どこから来たんですか?」と中年男。
「は?」
フランス人の英語ってわかりにくい。
「ど・こ・か・ら・き・た・の?」
「ソウル」(やっぱり)
「ソウルのどこ?」
「北の方・・・」
「パリにはいつまで?」
目の端で観察していると、中年男は少しずつ距離を縮めて接近し、それにつれて女の子は少しずつ後ずさりして、私の視界から見えなくなる。
中年男は、誰と来たのか?パリのどこに行ったか?とかつまらない質問を次々にし、こいつ、お茶にでも誘うつもりだろうか?

arret de bus
image:les brèves d'ans

バスが来るまで後3分。ヤダ、男は女の子の肩に手をかけたりしている。
そこへやっとバスが来た。
女の子はグッバイと入り口に向かい、男は、バスに乗らず(つまりバスを待っていたんじゃなく)手を振っている。
ちょうど私の向かい側に座った女の子は「まったく、ヤレヤレ」という顔をした。
まったく。こういう暇でマメな男がいるんだわ。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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