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Category : パリ雑記

最後のチーズケーキと郵便局

外出禁止7日目
行きつけのパン屋の可愛い店員さんが、
「マダム、悪いニュースがあります」
「?!」
「チーズケーキがコロナで・・・」
「え!チーズケーキにウィルスが?」
ガハハと店員さんは笑って、「まさか」
彼女の説明によると、従業員数が減っているので、売れる数が少ないケーキを一時的に止めることにした。
そのマイナーケーキの中にチーズケーキが入っていたのだ。
甘いものがあまり好きじゃないわたしは、ここでチーズケーキしか買わない。
だからご親切に「今日のが最後」と知らせてくれたのね。残念だけど、それくらい我慢。

わたしのパン屋さんは東京にもリッパなお店があるMaison Landemaire

landemaire2 (2)


外出禁止8日目
「マスクと消毒ジェルがないので開けられません」と貼り紙があった郵便局が開いたので出かけたら、長蛇の列、と言ったらオーバーだ。前の人との間隔を2mくらい空けているので長いことは長いけど、人は多くない。

人がポツンポツンと立っているだけに見える”行列”。肝心の郵便局はこの10mくらい先。

外出禁止のパリ

15分くらいで入り口にたどり着くと、マスクの局員が立っていて「何の用か?」とひとりひとりに聞いている。「野菜を買いにきた」と言いそうになったけど、冗談を言う雰囲気ではなかったのでやめた。
中はかなり広いのに3人ずつしか入れない。見張りの局員に質問しようとして、10㎝くらい前に出たら、向こうは10㎝後ずさる。この用心深さ、エライ!
日本への郵便物はいつも通り送れると言われ一安心だ。

車が通らないので、ハトが道の真ん中をあるいている。歩行者天国!

外出禁止のパリ

・・・でもこれ、“外出禁止日記”と言いながら、外出のことを書いてる。矛盾といえばすごい矛盾だ。


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春なのに・・・

「3月の雹/giboulée de mars」という表現まであるのに、毎日きれいに晴れる。皮肉なことに。
この天気なら、冬ごもりしていた虫たちがゾロゾロ出てくるように(啓蟄!)道もカフェのテラスも人で一杯のはずなんだけど。

いつも渋滞していたバスティーユ広場

パリ、バスティーユ広場

ヴォージュ広場。カフェの代わりに公園に人が集まったので、鍵がかけられた。

パリ、ヴォージュ広場

幽霊都市のようなパリは「いつもと違う魅力がある」という人もいるけど、やっぱり異常な、哀しい風景だ。
やっと春が来たのに。

地上階のうちのアパルトマンも、春分の日から陽が差す。

陽だまりを探す猫たち。タマは”デッキチェア”で

タマ

リュリュ!踏んづけそうになったじゃない!

リュリュ

娘は友達2人と田舎に籠っている。
「庭の桜につぼみ!」

田舎の空は青さが違う。

cerisiers Spoy2 (3)

東京の桜の写真は息子から送られてきた。

東京の桜

今年は花見の酒宴もないし(ないでしょ?)桜も拍子抜けしているでしょうね。
せっかく咲いたのに・・・


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人はなぜ買いだめするのか?

「多くのスーパーに買いだめの人が殺到し、長い行列ができています」とニュースで繰り返し言っている。
そのすぐ後に経済相が、
「ストックは十分あるから買いだめする必要はない」
煽っては鎮める、脅かしては安心させる、その繰り返し。

朝市のシャルキュトリー屋さんでは「200ユーロ買い込んだ人がいた」と店員のお兄さん。
「でもハムとか3日しか持たないでしょ」
「そう言ったんスけど、聞かないス」
スーパーでキャディ2台分買い込んだオジサンはインタビューされ、
「品切れが怖いからじゃなくて、隔離に備えてです、ハハハ」
でも食料&生活必需品調達には出かけていいのよ。

さてうちの近くのスーパー。入店制限を始め、出た人の数だけ入れている。人との間隔1mだから列は長い。

フランス人はトイレットペーパーを必要不可欠と思わないのか在庫があり、なくなるとすぐ補充される。補充直後の図。

フランス、コロナウィルス、買いだめ

食べ物には危機感あり。缶詰の棚。

フランス、コロナウィルス、買いだめ

こちらは初めて見るピカールの“空っぽ”さ。

フランス、コロナウィルス、買いだめ

人はなぜ買いだめするのかを、ゲーム理論で説明している記事『トイレ紙買いだめ理にかなった行為か』を朝日新聞で読んだ。
会員限定の記事なので、こういう内容だ。

“他人の言動によって自分の言動が左右される状況の分析には、社会・経済現象をゲームとして捉える経済学の『ゲーム理論』が有効。
消費者が『プレーヤー』、トイレットペーパーを買いだめるか否かの選択がが『戦略』、その結果に応じた各プレーヤーの損得がゲームの『利得』。
現在、多くのプレーヤーが「買いだめする」戦略を選び、「自分ひとり戦略を変えても得しない」状態にある。だから状況は動かない(トイレットペーパー品切れが続く)。
品切れを打開するには「みんな一斉に買いだめをやめる」のがポイントで、それには『他の人も買いだめをしていない』と確信することが必要。その方向に持っていくのはマスメディアの役割だ・・・”

ふむふむ。シンプルでわかりやすい論理。

だからこそ、冒頭のような、買いだめを促進させる報道(しかも国営放送)はしないでいただきたい。


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次期パリ市長は誰だ?

15日の地方選挙第一回投票をやるか、延ばすか議論されていたけど、予定通り行われることになった。
投票所は一日開いていて、一度にどっと人が押し寄せることはないから、まぁそうだろう。
入り口にはアルコール消毒ジェルが置かれ、筆記用具は各自持参すること。

地方選挙で一番注目されるのは何といってもパリ市長選だ。
投票意思のアンケートによると、
1.アンヌ・イダルゴ(社会党)26%。現パリ市長。
2.ラシダ・ダチ(ラ・レピュブリカン)23%。現7区区長。サルコジ大統領のお気に入りで、フィヨン内閣時代の法相。
3.アニエス・ビュザン(ラ・レピュブリック・アン・マルシュ)19%。3週間前まで健康相。性的スキャンダルで失墜したバンジャマン・グリヴォーに代わって出馬。

左からラシダ・ダチ、セドリック・ヴィラニ(無所属)、セルジュ・フェデルブッシュ(極右、国民連合)、アンヌ・イダルゴ、アニエス・ビュザン、ダニエル・シモネ(急進左派、La France Insoumise)、ダヴィッド・ベリアール(ヨーロッパ・エコロジー緑の党)と、他にも立候補者がいるけど、

パリ市長選
photo:LP

事実上女3人の戦いになる。この3人の弱点は、
アンヌ・イダルゴ:“パリから車締め出し計画”で車道を狭めため、かえって渋滞がひどくなっている。自転車、キックスケーターの事故増加。
ラシダ・ダチ:金持ち優遇の政治家。庶民のことがわかっていない。
アニエス・ビュザン:市長選に出たくないのに引っ張り出されたピンチヒッター。
投票5日前の討論では、討論というより、敵の弱点を攻撃し合った。
イダルゴはダチに、
「パリの公営住宅に住む、子供2人の夫婦の平均収入をご存知ですか?」
ダチ「2万~9万7000ユーロ(240万~1164万円)」
イダルゴ「一か月の平均収入ですよ」
ダチ「フランスの平均より上です」
ヒダルゴ「ご存知ないようなので言いますと・・・」
ダチは最後まで言わせず、
「わたしはあなたの生徒じゃありません!」
故フランソワ・ミッテランがジスカールデスタンとの討論で言った有名なセリフだ。
「・・・・子供2人の夫婦の平均収入は3000ユーロです」とイダルゴ先生。

ラシダ・ダチはいつもブランドの服やバッグで、政治家というより芸能人っぽかった。

ラシダ・ダチ
photo:20minutes

ところが、パリ市長の選挙運動に入ってから着るものもふつうにし、突然メガネをかけ出した。

ラシダ・ダチ
photo: francetvinfo

そしてメガネ後、支持率が上がってきた。
「確かに成金っぽさが減ってマジメに見える」と夫。

この変身の仕掛け人は、電通イージス・ネットワークなんだって!
電通は近年、フランスのメジャーなアンケート調査もやってるけど、メガネのアドバイスまでするとは!

さて日曜日の開票結果どうなるか?
正直、ダチ市長はごめんだ。個人的にはアニエス・ビュザンを押すけど、間際のピンチヒッターというハンディ、勝ち目はないわね。無難なところで現市長再選に落ち着くだろうか。


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「スピリタスは消毒剤じゃない!」

朝市でよく行くニシン・バー。ポーランドのオジサンが玉ねぎ、フヌイユ、ドライトマト、粒マスタード・・・と20種類くらいのニシン・マリネを売っている。

パリ朝市、ニシン・バー

このオジサンはフランス人にニシンの食べ方を紹介しようと10年前にやってきて、今では行列ができる人気になった。

パリ朝市、ニシン・バー

奥さんは国に残っていることが多いので、ひとりの夜にポーランド衛星放送で映画を観るのが趣味。
そのうち古い日本映画にハマり、わたしの顔を見る度「日本映画クイズ」をする。
わたしが大の映画ファンになったのはフランスに来てからで、昔の日本映画は黒沢、小津と成瀬しか知らない。
だから「トシローミフネが初めてサムライじゃない役をやったのはどの映画?」(正解は忘れた)とか、
「TVシリーズ『将軍』の主役のイケメンアメリカ俳優は誰?」などという質問には全く答えられない(正解はリチャード・チェンバレン)。

そのオジサンに会ったら、いきなり「ウォッカは飲むもので消毒薬じゃない!」
「???」
彼によると日本で消毒用アルコールが在庫切れなので、世界一アルコール度の強い(96度!)スピリタスというポーランドウォッカで消毒剤を作るのが横行していて、品切れになっている。
「またまた・・・そんなのフェイクニュースよ」
「ホントだよ。あのスピリタスは旨い酒。消毒剤じゃないって君の国の人に言ってくれ」

まさか、と思ったけど、念のためネットで見たらほんとだ:「2月上旬から国内注文増加」「酒類も扱っているビックカメラでは全店舗で在庫なし」「スピリタス7:精製水3で使うとスピリタスのほうが断然安い」・・・・

オジサンは正しかった。しかもわたしより早く日本のニュースをゲットしていた。

しかし。この集団パニックの原因のひとつは政府の不透明さ?
日本人が同調しやすい、というのもあるだろう。
息子がリンクを教えてくれたJapantimes記事に「日本のコロナウィルス検査の仕方は、東京ドームでペンライトを使ってピンポン玉を捕らえるようなものだ」 とあった。
上手い事言うわね、と感心している場合じゃないのだ・・・


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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