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東駅ホーム全力疾走

シャンパーニュの田舎の従妹に会いに行くので、東駅で電車を待っていた。

Gare de l'Est、東駅。名前の通りフランスの東方面の電車が発着する。

パリ東駅/Gare de l'Est

いつもなら2時間で着く距離が、8月線路工事のため、他の線を乗り継いで4時間近くかかる。でも約束したから行かねばならぬ。

午後2時36分発の電車のホーム番号が、10分前になっても表示されない。おかしい・・・と思って電光掲示板を見ていると「30分遅れ」。
アララ、まともに着いても夕方6時なのに。
お昼を食べ損ねた私はポールでシーザーサラダとパンを買い、電光掲示板を睨みつつ食べていると「1時間遅れ」
「!?」
先に行っている夫に電話して従妹との夕食を翌日に延ばしてもらう。7時に着いて買い物してご飯作ってたら10時になってしまう。

私の周囲には同じ電車に乗る人がいて「今度は“1時間半遅れ”って出るんじゃないですか」と冗談を言っていたら、現実になった。
この電車は永久に発たないかも。他の手段を講じなくては!
駅には10人くらいのSNCF職員が“インフォメーション役”でウロウロしている。でも誰に聞いても首を傾げて、駅の端っこにあるSNCFのオフィスに行ってくれ。

スーツケースをゴロゴロ引きずってオフィスに行き、番号を取って自分の番を待つ。
国鉄のミスで予約した電車に乗れないのに、なぜ解決策は向こうから来ないのか?

「なんとしてもこの駅に着きたい」と窓口のオジサンに言うと、
「では、TGVでランスまで行き、そこから各駅でショーモン、そこでまた乗り換えて・・・75ユーロになります」
東京から掛川に行くのに、名古屋まで新幹線で行き戻ってくる、というようこと。
高いけど最初のチケットは払い戻しになるし、第一迷っている暇はない。「ランス行きTGVは後6分で発車します」
お金を払い、チケットを受け取るとオジサンはにっこりして「28番ホームです」
「!!?」
現在位置は1番ホームの前なのだ。
ヨーイドンで私は走り出した。人をかき分け、ぶつかりそうになり、息を切らして28番ホームに着くと、改札のドアが閉まったとこ。
「安全のため発車2分前に閉めます」と駅員さん。
ふざけるんじゃないよ!1時間半遅れの説明は全くなく、75ユーロ払って別の電車に乗ろうと言うお客の鼻先で改札閉めて喜んでんの !?
そこまでは言わなかったけど、私はよほど険しい顔をしていたに違いない。
3人いた駅員は顔を見合わせ、「マダム、最初の扉から乗ってください。急いで!」
チケットのバーコードでスルスルとドアが開く。駆けつけると、乗客のひとりがスーツケースと私を引っ張り上げてくれ、同時にTGVの扉が閉まった。
不幸中の幸いと言うべきか。
それにしてもフランス国鉄!これが日本だったら責任者が辞職しているとこだ。


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他所の猫、うちの猫

コートダジュールは文字通り“紺碧の海岸”が有名だけど、本当に美しいのはArrière-paysと呼ばれる内陸部だ。
お薦めはPeillon/ペイヨンとHaut de Cagnes/オー・ドゥ・カーニュ。

ボーリューからペイヨンへは、細くクネクネした山道で、上からはスピードを出した車がビュンビュン降ってくる。
かなりスリルがあり、夫は「心臓麻痺になる」と騒ぎ、そりゃ困る、と途中で断念。
お土産物屋が並ぶ通りもなく、中世の姿を保っているのは、”行きにくい”からに違いない。
他所にない美しい村で残念。

ペイヨン
photo:peillon .fr

オー・ドゥ・カーニュはペイヨンよりは行きやすい。海岸電車でCagnes sur mer/カーニュ・シュル・メールまで行き、そこから無料シャトルバスが往復している。今度で確か3回目。 何度来ても飽きない。

美しい家が多い。でも道に人影はない。

オー・ドゥ・カーニュ

小さなプールがある家。プールというより露店風呂に近いけど贅沢!

オー・ドゥ・カーニュ

リュリュの弟?怖がらないからどこかの飼い猫でしょうね。

オー・ドゥ・カーニュの猫

窓から外を眺めていたシャム猫、

オー・ドゥ・カーニュの猫

呼んだら降りてきた。日本語がわかる!

オー・ドゥ・カーニュの猫

うちの猫たちは元気にしてるかね?と留守番の娘に聞いたら、すぐに証拠写真が送られてきた。

lulu_tama.jpeg


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“美しい場所”のおばあさんと眼医者さん

結膜炎みたいなので薬屋さんで買った目薬を差していたけど悪化するばかり。段々ウサギのような赤い目になり、4日目には両目が見事に腫れていた。
人の顔の変化に無頓着な夫が「おお!」と言うほど。

すぐ薬屋さんに駆け付ける。アジア人はみんな目が腫れぼったい、と信じて「大したことない」なんて言ったら怒るよ。
そしたら、
「アラ、両目腫れてる。お医者に行ったほうがいいですよ」
「でも明日帰るんで(グスン)」
「それでも今日お医者に見せたほうがいい」
と薬屋のおばさんは3人の眼科医の電話番号を書いてくれた。

パリの眼科事情(2か月待ち)を思い出し、あまり期待せず1人目に電話したら、「ふむ、じゃ45分後にいらっしゃい」とウソのようにあっけなく予約できた。
その眼科医は、今まで行ったことのない一画にあり、小さな朝市を発見。

ボーリュー朝市

道の名前が表示されていないので、途中で小柄なおばあさんに、
「Marinoni通りに行きたいんですけど」と尋ねると、
「ここがMarinoni通りですよ。36番地?じゃこのまままっすぐ」
と教えてくれる。
Spotifyのプレイリストを聴きながら歩き、ふと番地を見ると「10」じゃない!
逆方向だったんだ、と回れ右したら、さっきのおばあさんがこっちに向かって走ってくるのが見えた。
「間違えたわ!逆でした」
「追いかけてくれたんですか?」
「そう、呼んだけど聞こえないみたいだったんで」
スミマセン・・・音楽聴いてました。
おばあさんは私を36番地まで送ってくれた。すごく親切。

大阪のオバサンに道を聞くと、ほぼみんな「わたしも同じ方向に行くから」と連れていってくれる、という話を思い出す。
日に焼けて引退間近に見える眼医者さんは、より強力な目薬を処方してくれた。
思わず、
「あの、ふつうは何日待ちくらいで予約が取れるんですか?」
「ふつうは当日」
ウソ・・・
「ご存知と思いますけどパリは平均2か月待ち」
「あの法外な家賃なら!30年前40年前の家賃を払っているお医者が引退した後、それを引き継ぐ若いもんがいないのは仕方ないでしょう」
ごもっとも。
しかし人口3500のボーリューに眼医者3人はすごい。シャンパーニュの田舎町は人口3700で眼医者ゼロだもの。
冬は零下10度になるところより、風光明媚な南仏に開業したい、その気持ちはわかるなあ。

「フランス女性はなぜ産んでいるか」についてのインタビュー記事です。ご興味あれば!


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コートダジュールのロシア人

ニースの旧市街は、迷路のような道に、観光客向けのレストランやお土産物屋が並んでいる。
と書くと面白くなさそうだけど、私はここをブラブラ歩くのが好きだ。
こんなに同じような店が林立して、よくやっていけるわね、と思うけど、前に来た時、娘がバッグを買った店、四角いピザのレストランもちゃんと残っている。

子豚の丸焼き!しかもファルシ!

ニース旧市街

石鹸屋さんも多い。お土産に良さそう。

ニース旧市街

お土産物屋が途切れると、イタリアのような光景に出会う。

ニース旧市街

「歩き疲れた」と夫(そんなに歩いてない!)
「もうちょっと歩いたらビールを飲もう」と私。彼は歩くのが嫌いでニンジンをぶら下げないと歩いてくれないのだ。
Desperadosというビール。テキーラが少し入っている。

ニース旧市街

夜7時半なのに、海辺にはまだ人出。一方、左の有料ビーチは・・・ 自然はタダが正しい。

ニース海岸


ニースもロシア語がよく聞こえてくる。ボーリューの海岸も左側(イタリア寄り)はロシア語圏。
右のほうに行くとイタリア語、フランス語半々になる。
沖に見える豪華客船もロシアンらしく、料理長らしき人がスーパーで盛大に買っていた。

ロシア人がコートダジュールに惚れたのは1世紀半前に遡るけど、富豪がサントロペ、モナコ、カンヌ、ニースに別荘を買い始めたのは90年代の中頃で、不動産価格を釣り上げた。

1996年にアンティーブ岬のお城を買った成金ボリス・ベレゾフスキーが皮切りと言われる。価格は10憶€!

chateau de la garoupe
photo:MAXPPP

今では富豪だけでなく、ふつうの中流ロシア人も多いけど、「せっかく外国に来たのに2m置きにロシア人とすれ違うのは鬱陶しい」とコートダジュール離れが起こっているとか。
次にやってくるのは・・・中国人。6月に北京/ニース直行便が始まったものね。
観光業界は喜ぶだろうけど、海辺に中華レストランが並んだりしたら、雰囲気変わりますよね・・・


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一年ぶりの再会

11時20分発のニース行き便は20分遅れて離陸した。
理由は「バゲージが多すぎて積むのに時間がかかったから」
相変わらず人のせいにするのが得意だ。

8月最初の週末は「一番大きなchassé croisé、土曜はフランス全土で計726㎞の渋滞」とニュースで言っていた。
バカンスの民族大移動で、発つ人たちと帰る人たちがすれ違うのをシャッセ・クロワゼと呼び、この週末は8月に出かける人たちが一斉に出発した。
オルリー空港は“芋を洗うよう”かと思ったらそうでもなく、やっぱり車で出かける人が多いということ。

20分遅れで13時に到着。すぐにレンタカーオフィスに行き、駐車場の言われた番号に行くと、真っ赤なトゥインゴ。
「派手!」と私。「目立っていい」と夫。

コートダジュール、バカンス

私達は去年と同じアパルトマンをボーリュー・シュル・メール/Beaulieu sur merという小さな海岸町に借りていて、その管理をしているオジサンから鍵を受け取らなくてはならない。この週末、彼も発つ人&着く人の世話で飛び回っている。
「もうすぐ空港を出ます」とメッセージを送ると
「〇×通り〇×番地にいるので来てください」
道を間違えて遅れて着くと、彼はもう他のアパルトマンに行っていて、
「八百屋が見えるでしょ?」
「はあ」
「そこの店員に『袋を取りに来た』と言ってください」
「は?あなたの名前を言って?」
「いえ、話は通ってます」
なんかスパイ映画みたいじゃない。
お客のいない八百屋に男性がポツンと座っていて、私を見るとビニール袋を差し出し、中に鍵が入っていた。

14時を過ぎていて、今食べないとぶっ倒れる。私たちはニースの旧市街のカフェに入り、イワシのグリル。
すごい量!に見えるけど食べるとこはそんなにない。大根おろしと醤油が欲しかった。

コートダジュール、バカンス

アパルトマンに着くと夫は昼寝を始め、いつ目を覚ますかわからん。
どうしても今日中に海を見たかったのでひとりで出かける。

コートダジュール、バカンス

”蟻の入江”と呼ばれる小さな海岸に来るのは、4回目?5回目?
一年会わなかった友人に再会するみたい。「全然変わってないね!」


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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