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リッチな国の航空会社

マレーシアにヴァカンスに行く息子の飛行機は、
「エミレーツ?!」
ローコストの航空会社の飛行機は危ない、と思っている私を、息子はウンザリした顔で見る。ネットで評判を調べたら、どっこいすごくいい:飛行機は新しい、遅れない、座り心地がいい、食事はまとも、乗務員が感じいい・・・存じませんでした。

ヴェールのようなスカーフのような・・・

エミレーツ

一方日本に行く娘の航空会社は、
「エティハド?!」
聞いたことがなかった。
エミレーツがアラブ首長国連邦のドバイなら、こちらはアブダビの航空会社。まあアラブの国はお金があるから同じようなものだろう。

エティハド

別々に発った2人は申し合わせたように9月11日の便で帰ってきた。「9・11」を恐れてないのね。私も気にしなかったけど。
テロリストは自分たちの行為を誇示したいから、同じ日にはやらないと思う。混同されるとイヤだから。

娘の便は朝の7時40分。果たして時間通りに着き、道が渋滞して30分も待たせることになり、帰りの道はもっと混んで往復3時間!
夜は8時到着の息子を迎えに再びロワシーに向かった。
私は運転できないから夫ひとりで行けばいいはずが、
「標識がよく見えない」
「 なんで?そういえばメガネどうしたの?」
「メトロの中で落とした」
「そんなこと聞いてない!」
というわけで、私が標識読みとして2回とも随行することに。居眠りもできない。

「(2階建てだった!」(ただし2階はビジネス&ファーストクラス)「テレビ画面がでかい」「映画の選択肢が多い」「WIFIが2時間無料(エミレーツ)」と2人はアラブの飛行機を褒めたけど、

エミレーツ

映画には検閲あり。
アクション、ヴァイオレンスには寛容で、恋愛物はカットの連続。
「2人がキスするか・・・と思うともう終わってスタスタ歩いてる。きわどいセリフも“ぼかし”がかかって聞き取れない」
かえって想像力かき立てられていいかも。

さて肝心のハウマッチ:エミレーツのパリ/クアラルンプールは512ユーロ。エティハドのパリ/東京(成田)は619ユーロ。
次回はアブダビ経由で日本に行きたくなった。


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暑すぎ巡礼地、ロカマドゥール

なぜ巡礼者たちはサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指して歩くのか?というと、聖ヤコブの遺骸があるとされているからだ。
ローマ、エルサレムと並んでキリスト教の三大巡礼地になっている、とウィキペディア。

“サンティアゴ・デ・コンポステーラへの道”上にあるフィジャックでもバックパックに2本の杖を持った巡礼者と時々すれ違う。
“道”の出発点のひとつがスペイン国境の近くのサン・ジャン・ピエ・ド・ポールで、そこからサンティアゴ・デ・コンポステーラまで約800㎞、歩くと31日~33日。ということはフィジャックで出会う巡礼者は出発点にたどり着こうと歩いていることになる。
もちろん一気に歩く人は稀で、毎年何十㎞か制覇し、各拠点で巡礼手帳に証明のスタンプを押してもらう。つまりスタンプラリー。

巡礼者の数は年々10%ずつ増え、20万人を超えるそうだ。その理由のひとつに宗教的な理由なしで、歩きたくて歩く人が増えているとか。

“サンティアゴ・デ・コンポステーラへの道”の拠点のひとつ、ロカマドゥール。20年くらい前、息子がロカマドゥールというチーズが好きで、私はチーズの名前かと思っていた。

ロカマドゥール チーズ


後に、崖っぷちに建てられた教会と黒い聖母で有名な町の名前と知って、一度行ってみたかった。
義弟ジャン=ルイに聞くと、
「まあ、風景は素晴らしいけど」
「けど?」
「人が多すぎる」
巡礼は4月からボチボチ始まり、8月がピークなのだ。
「少し離れたところから観たほうがいい」つまり一緒に来る気はなさそなので、夫と2人で出かける。

遠くから見ると「おお、壮観!」150mの断崖にしがみつくように建てられた教会とシャトー。
しかし、どうやったらあそこまでたどり着ける?

ロカマドゥール

道がみつかった。平坦な道なのに既にバテている。暑すぎ。

ロカマドゥール

城門をくぐるとそこは“モン・サンミッシェル状態”(=聖地グッズや全然関係ないもののお土産屋ばかり)

ロカマドゥール

ここから上の聖域(12世紀に建てられ、19世紀に修復された7つの教会、12世紀に遺骸が見つかった聖アマドゥールのお墓、黒い聖母・・・)へは巡礼者用の道(もちろん上り坂、最後の216段の階段は膝をついて上る・・・人もいる)と、救いのエレベーター!
巡礼者たちが何分かけて上るか知らないけど、この暑さでエライ、同じ人間とは思えない。信仰の力だろうか。
信心深かった祖母なら、歩いて上ったでしょうね。
私たちは軟弱に2つのエレベーターを乗り継いで、3分くらいで頂上に着いた。

ロカマドゥール

帰ってからジャン=ルイに「黒い聖母がみつからなかった」
「 ??!!」
よく話し合ってみると、大きな聖母像を思い描いていた私たちは、聖堂で小柄な聖母像を見て、それがあの有名な黒い聖母とは思わなかったのだ。

ロカマドゥール 黒い聖母

「もう一度行ってこい!」とジャン=ルイ。
はいはい、涼しい時にもう一度・・・


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女性遍歴から猫好きへ

そこから私たちは、夫の弟カップルがシャンブル・ドットを経営しているフィジャック市内に向かう。
すなわち、私たちのヴァカンス前半は“怠惰な海辺の日々”、後半は“南西フランスご招待ツアー”となった。

弁護士だった義弟ジャン=ルイは結婚せず親元で暮らし、女性遍歴を続けていた。ラテン系風貌、よく気がつきユーモアがあり、モテるタイプだわね。
“モテるのは男の甲斐性”と母親は自慢し、浮気をしたこともなかった父親は密かにあこがれ・・・50歳近くなっても実家にいるのを少しもヘンとも思わないヘンな親たちだった。
それが15年前、弁護したコルシカの未亡人に“がっしり首筋を掴まれ”、以来一緒に暮らしている。ジャン=ルイのモト彼女たちの共通点は:
①南(イタリア、コルシカ、南仏)の出身
②嫉妬深い
③小柄で可愛い
④義弟のことがすごく好き
だったのに、コルシカ未亡人マルティーヌには①と②しか当てはまらない、ばかりか文句ばっかり言っている:(義弟が)飲み過ぎる、食べ過ぎる、服を買い過ぎる、声が大き過ぎる(弁護士だったから仕方ないでしょ)・・・なぜ続いているのかほんとに不思議。

2人はフィジャックに素敵な館を買い、全4室の高級シャンブル・ドットを始めた。部屋は広く各室バスルーム&トイレがあり、日本の民宿より高級感あり。

フィジャック、シャンブル・ドット

朝食用の食堂。フィジャックにはレストランがたくさんあるので夕食は出さない。

フィジャック、シャンブル・ドット

フィジャックはサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路にあり、4月~10月はお客が絶えない。シャンブル・ドット(一泊65-85ユーロ)に泊まるのは旅行者とハイソなMarcheur (お遍路さん)、ふつうのお遍路さんは地上階にあるGîte(簡易宿泊所)に泊まる。共同シャワー、トイレ、キッチンにシングルベッド6つ。一泊17ユーロ。

フィジャック、巡礼者用宿舎

フィジャック、巡礼者用宿舎

さて、女性遍歴をやめたジャン=ルイの新しいパッションは・・・猫。2年前に来た時は、裏庭の野良猫にエサをやっていて「へぇー、動物好きとは知らなかった」と見直した。
今回行ったら、その中の一匹を“養子”にしていて、ミミ(雄なのに!)という名づけられた猫は家の中を自由に徘徊している。
ミミにはマイクロチップが埋め込まれていて、それで台所の彼専用の小さなドアが、開くようになっている。専用自動ドア!マイクロチップとドアにそれぞれ100ユーロかかったとか。

ジャン=ルイのお腹の上で安心しきって寝るミミ。

IMG_20180816_225832_resized_20180817_075442480.jpg

いつもイライラ文句ばっかりのマルティーヌが「猫が膝にいるときだけ鎮まる」とジャン=ルイ。
ここでも猫が鎮静効果を発揮していた。
昔、トルコでは長い航海にでるとき、船に猫を乗せ、船員の怒りやホームシックを鎮めていたそうだ。フランスでも最近、認知症の老人ホームで猫を飼うところが出てきた。
そろそろタマとリュリュの待つ“猫の家”に帰りたくなってきた。


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精神分析家のウラ話

「家が5件もあって掃除が大変でしょ。お手伝いの人が来るの?」
「定期的にお手伝いさんが来るけど、泊まった人が掃除していくのよ」
ははぁ、これは「帰る前に掃除して」というメッセージである。了解。

ちょうどその前に「今まで来た親戚・友人の中で、イギリス人が一番片付けないし汚す」とヴィヴィアンヌが顔をしかめ、「日本人が泊まると、チェックイン前よりきれいにして出ていく」というパリのホテルの噂を私がしたところ。
そのセリフがわが身に降りかかるとは!夫と私はプティット・メゾンの隅々まで掃除するはめに。

精神分析家だった2人は、引退して時効になったのか、患者さんの話をする。
ヴィヴィアンヌのもとには日仏ハーフの女性2人が通っていたそうで、
「2人とも母親(日本人)の愛情表現の少なさに悩んでいたわ」
Mon amour、Mon trésor(わたしの宝物)、チュッチュッというフランス式に比べたら、日本人の親は表現しないものね。

中国人の患者さんは4人いて「価値観がお金だけなんでびっくりした。そのうち2人はフランス人男性と暮らしているんだけど、大切なのは年収、車、持ち家・・・愛情とか相性はぶっとんでるの」
へぇーと思うのと同時に、日本もバブルの頃はそうだったのでは?

お昼寝が終わった子供たちがプールに飛び込みだす。
裸にアーム浮輪、末っ子のサロメ(右)がめちゃくちゃ可愛い。

piscine560.jpg

ヴィヴィアンヌ&ロラン夫婦は、自分たちの生活スタイルや趣味がほとんど制度化していて、以前はよくイラついた。
今は、お互い年とともに丸くなったのか、馴染んだのか、いい友達になり、定期的に4人でご飯を食べる。
彼らにしたって“子供のベビーシッターの友達”だった私と30年以上付き合うようになるとは思わなかっただろう。

帰る時、2人は私を抱きしめ、その抱きしめ方に歳月が作った暖かみを感じた。


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山道で出会った猫、名前は“嵐”

敷地の周囲を歩いてみる。何分かかるだろう?
これが林。管理は樵さんに任せているそうで、誰も入らないみたい。じゃなぜ買ったの?

trados foret

木陰でガサゴソと物音がした。門も囲いもないこの敷地、どこかに変質者が隠れていても不思議じゃない!隠れるべきか逃げるべきか、一瞬迷っていたら、小さな猫が現れた。
脅かさないでよ!猫が3匹いると聞いていたけど、あなたがその一匹なの?

tempete.jpg

シマシマの猫は、用心深く私を見ていたが、近寄ってきた。撫ぜるとグルグル言い出し、脚にすり寄って来る。しばらく私の手にじゃれついて遊んでから、突然用事を思い出した、というようにどこかへ走り去った。

その晩、母屋からプティット・メゾンまでの帰り道、昼間の猫がまた現れ、一緒に家に入ってきた。また用事を思い出して出ていくだろうと思ったら、ベッドに飛び乗り、先に寝ていた夫の足元で、脚を舐め始める。
外泊していいの?ヴィヴィアンヌたち、心配しない?

tempete2.jpg

夜中に目を覚ますと、子猫は夫に蹴飛ばされたのか私の横に寝ていて、撫ぜるとグルグル。猫の温かい重みは子守歌のようだ。

翌朝、一緒に寝た話をすると、「誰とでも寝るのよ」(?!)とヴィヴィアンヌ。
私だけと思っていたら、ちょっとガッカリ。名前はTempête/嵐。
5ヘクタールの“庭”を駆け回っているせいかほっそりしていて、幅はタマの半分もない。若く見えるけど2児の母。
2匹の息子たちも時々見かけるけど、懐っこいのは“嵐”だ。
「猫って鎮静作用があるわね。私、いつもせかせかしてるでしょ(自覚はあるんだ)。猫が膝にいるとなんか落ち着くの」

その晩、留守番している娘に電話。
「昨日SMS送ったのに返事がないから・・・」
「殺されたかと思った?」
「誘拐されたかと」
「それで誰が猫の世話をするか心配になった?」
「・・・・」


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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