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「コカイン?!!」

コートジボワールから命からがら帰りついた娘がスーツケースを開けると、

コートジボワール、アチェケ

「コカイン ?!!!」。
よく見ると粒がコカインより大きく(テレビや映画で見たのに比べて、ということ。念のため)クスクスに近い。

これがアチェケ。キャッサバ(マニオク)を発酵させて作られる。鶏や魚、野菜のソース煮と一緒に、右手でお団子状にして食べる。

アチェケ
photo:Qooq

コートジボワール&フランスハーフのボーイフレンド宅では大量に食べるので、娘が運び屋をやったというわけか。
「よく税関突破できたね!」
「コートジボワールにお国帰りしてた人たちはみんな持ってくるから税関員も知ってるの。彼は15㎏持ってきたのよ」
娘のスーツケースにも10㎏近く入っていた。
クスクスのように乾燥じゃないのですぐ冷凍、うちの冷凍庫は白い袋で満杯になる。
25㎏は食べ過ぎよ、うちにも少し置いていってよ。

次にスーツケースから出てきたのはコットンのテーブルクロス。荒い織りで手触りがとてもよく色合いも素敵。
よく見ると、別々に織った布のパッチワークになっている。

コートジボワール

巨大な倉庫のような屋根の下、機織りは男性の仕事。一見、大工さんが家を作っているみたいだけど。

コートジボワール

私には粘土から作ったネックレスとブレスレット。ブルーグレイがワタシ好み。

コートジボワール

男性がこうやって足の上に支えて、回しながら色付けをするんだって!

コートジボワール

アフリカは北のチュニジア、モロッコしか知らなかった私にはすべて珍しい。
でも上のナフキンが30€、コートジボワールの最低保証賃金(月額)が90ユーロ、と聞くと複雑な気持ちになる。


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恐怖のアビジャン-パリ便

娘がコートジボワールから帰ってくる。
アビジャン23時発のトルコ航空。イスタンブールで乗り継ぎがありパリに着くのは翌日の12時半。

飛行機は一番安全な乗り物、とわかっていても事故があれば致命的だ。
車輪が滑走路につくまで気がかりで、フライトインフォメーションを頻繁に見る。自分が乗る時はあまり考えないのにね。

最初の飛行機は1時間遅れで出発。
「次の飛行機待っててくフランスれるかしら?」と娘のメッセージ。
フランス国鉄のアホは待たなかった。果たしてトルコ人は?

トルコ航空

翌朝イスタンブールに着くと、乗り継ぎの飛行機は待っていた。
そこまではよかったんだけど、娘を乗せた飛行機は滑走路の端まで走ったところで停まる。
説明がないまま停まり続ける。
乗客がザワザワし出したので「機械の支障を点検中です。間もなく離陸します」のアナウンス。
そのまま1時間が過ぎ、2時間が過ぎても「機械の支障」は続く。
乗客から「飛行機を変えてくれ」「降りたい!」の声が出始める。
やっと機長が口を開き、機械の支障=ブレーキがきかない、が判明した。
乗客は騒然となる(当然!)。
トルコ語、コートジボワール語、フランス語で怒声が飛び交う。
「子供が待っている、降ろしてくれ」と泣き始める人。
お祈りを始める人。

アナウンスは「あと15分で離陸」「あと20分」と引き延ばし、結局飛行機は4時間半、立ち往生していた。
その間、トイレは行けるけど、飲み物も食べ物もなし。みんな脱水状態。

ようやくブレーキが直ったとき「どうしても降りたい」人が2人いたけど、飛行機は滑走路の果てにいるので、車が迎えに来て、彼らのスーツケースを探し出して降ろさなければいけない。
「そんなことしていたらまた1時間待ちだ」
「これ以上遅らせるな」と他の乗客たちに反対され、2人は黙った。

飛行機が飛び立ってから「着地した!」のメッセージが来るまでの3時間、気が気ではなかった、のはご想像の通り。

機内のパニックはうちに帰りついた娘から聞いた。
「あなたは降りたいと思わなかったの?」
「とにかく早く帰りたかった。みんながパニックになるほうが怖かった」
Turkish airlinesの評判をネットで見たら、これがけっこういいんだわ。私たちは2度と乗らないけど。


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一度あることは二度ある・・・

翌日はパリに戻らなければいけない。帰りは電車→工事中の部分はバス→電車で、4時間弱の道程だ。
無事に帰りつけるだろうか・・・猫2匹がお腹を空かせて待っている。

夫がバール・シュル・オーブ/Bar sur Aubeの駅まで送ってきて、一緒に待った。
電車は5分遅れてやってきた。
「バスは待ってくれるかしら」
「そりゃ待つさ」
そうだよね、いくらなんでも。

30分でトロア/Troyesに着き、ホームの駅員さんに聞くと
「そのバス、もう出ましたよ。次は50分後です」
ちょっとそれ、ひどすぎない !! 
窓口で再び聞いても同じ答え。「私じゃなくて電車が遅れたのに、なぜ待ってくれなかったの ?!」には誰も答えない。

私は駅のベンチに座り、読みかけのミステリーを取り出したけど、怒りのあまり全然頭に入ってこない。
仕方なくスーツケースを転がして駅を探検し、トイレを見つけたけど、なんと鍵がかかっている。
トロアはオーブ県の県庁所在地で、16世紀の建造物が残る旧市街や

トロア
tourisme-troyes.com

広大なアウトレットも有名だ。その駅のトイレが使えない!
とカッカしているうち50分が経ち、バスに乗り込んだ。
ガラガラに空いている高速を飛ばし、Spotifyを聴きながらウトウト。
1時間でシャロン・アン・シャンパーニュ/Châlons en Champagne駅に着く。

駅の電光掲示板を見て、私の電車は20分後と確認したとき、目の前のホームにパリ行きのTGVが音もなく入ってきた。
私は迷わず駆け出し、駅員さんにチケットを見せ、
「乗っていいですか?」
「これはTGVなんで乗れません、料金が違うんで」
そこで私はキレたわね。
「1時間遅れで私がここにいるのは誰のせいなんです?電車が遅れたのにバスが待ってくれなかたからなの。どうしても19時にはパリに着かないと、子供たちが待ってるんです!」
“子供たち”とは正確には猫たちなんだけど。
そこに別の駅員さんが現れ、
「マダム、お乗りなさい」
「ボクも同じ」
という声に振り返ると、私の後ろに同じ状況の男性が5人も続いていて、みんな乗れることになった。
私の背後にいた青年は「言ってみるもんですね」
自分で言ったんじゃないでしょ。
これで1時間の遅れを取り戻し、19時にパリ東駅に着いた。
でもSNCFのミスに変わりはない。フランスは自称“鉄道先進国”だって、まったく・・・


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男たちが好きな“オモチャ”

通常2時間半の道程を6時間、でもまだ目的地に辿りついていない。実家の村から50㎞のショーモンという駅に降りた。

まだ夜の7時というのに人っ子一人いない駅前広場。

chaumont.jpg

誰も迎えに来なかったらどーしよう?とポツンと座っていると、10分ほどで夫の車が見えた。

翌日は、私の苦労を報いるようないい天気。義父が「サラの庭」と呼んでいた地所に行き、鶏に追いかけられ、

jardin de Sara

ミラベルの木をゆすって果実を拾い、

jardin de Sara2

今年の夏は暑く、太陽をたくさん浴びたミラベルは甘い。でも浴びすぎるとトマトも果実も皮が厚くなるのを発見。

ミラベル

人間の肌と一緒だ。

夫は、舞台の大道具を作っている友達と来ていて、2人で家のあちこちを修理している。
「ぼく達のSexshopに行こう」というので一緒に行ったら、ブリコラージュ(日曜大工)の大スーパーだった。

ご存知の方はご存知のように、フランスにはブリコラージュが好きな男が多い。
納屋や荒れた空き家を買って、少しずつ工事してセカンドハウスにしてしまった友達が何人もいる。

釘だけでこの豊富さ。

bricolage1.jpg

スコップ、シャベル、鍬・・・・

bricolage2.jpg

2人は興奮して店内を走り回り、新しい“オモチャ”を見つけて喜んでいる。まさに“ぼく達のSexshop”であった。


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東駅ホーム全力疾走

シャンパーニュの田舎の従妹に会いに行くので、東駅で電車を待っていた。

Gare de l'Est、東駅。名前の通りフランスの東方面の電車が発着する。

パリ東駅/Gare de l'Est

いつもなら2時間で着く距離が、8月線路工事のため、他の線を乗り継いで4時間近くかかる。でも約束したから行かねばならぬ。

午後2時36分発の電車のホーム番号が、10分前になっても表示されない。おかしい・・・と思って電光掲示板を見ていると「30分遅れ」。
アララ、まともに着いても夕方6時なのに。
お昼を食べ損ねた私はポールでシーザーサラダとパンを買い、電光掲示板を睨みつつ食べていると「1時間遅れ」
「!?」
先に行っている夫に電話して従妹との夕食を翌日に延ばしてもらう。7時に着いて買い物してご飯作ってたら10時になってしまう。

私の周囲には同じ電車に乗る人がいて「今度は“1時間半遅れ”って出るんじゃないですか」と冗談を言っていたら、現実になった。
この電車は永久に発たないかも。他の手段を講じなくては!
駅には10人くらいのSNCF職員が“インフォメーション役”でウロウロしている。でも誰に聞いても首を傾げて、駅の端っこにあるSNCFのオフィスに行ってくれ。

スーツケースをゴロゴロ引きずってオフィスに行き、番号を取って自分の番を待つ。
国鉄のミスで予約した電車に乗れないのに、なぜ解決策は向こうから来ないのか?

「なんとしてもこの駅に着きたい」と窓口のオジサンに言うと、
「では、TGVでランスまで行き、そこから各駅でショーモン、そこでまた乗り換えて・・・75ユーロになります」
東京から掛川に行くのに、名古屋まで新幹線で行き戻ってくる、というようこと。
高いけど最初のチケットは払い戻しになるし、第一迷っている暇はない。「ランス行きTGVは後6分で発車します」
お金を払い、チケットを受け取るとオジサンはにっこりして「28番ホームです」
「!!?」
現在位置は1番ホームの前なのだ。
ヨーイドンで私は走り出した。人をかき分け、ぶつかりそうになり、息を切らして28番ホームに着くと、改札のドアが閉まったとこ。
「安全のため発車2分前に閉めます」と駅員さん。
ふざけるんじゃないよ!1時間半遅れの説明は全くなく、75ユーロ払って別の電車に乗ろうと言うお客の鼻先で改札閉めて喜んでんの !?
そこまでは言わなかったけど、私はよほど険しい顔をしていたに違いない。
3人いた駅員は顔を見合わせ、「マダム、最初の扉から乗ってください。急いで!」
チケットのバーコードでスルスルとドアが開く。駆けつけると、乗客のひとりがスーツケースと私を引っ張り上げてくれ、同時にTGVの扉が閉まった。
不幸中の幸いと言うべきか。
それにしてもフランス国鉄!これが日本だったら責任者が辞職しているとこだ。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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