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“リカちゃん”の年齢

帰る前日、パリの天気予報を見てガックリする。もう秋じゃない・・・
帰る日の朝、“最後の海岸”に行き、アパルトマンの掃除をした。
清掃費は滞在費に含まれているけど、ざっときれいにしておかなくちゃ、と。

鍵を返し残金を払うので、ドミニックは「12時半に行く」と言っていたけど1時間遅れでやってきた。
コートダジュール13件のアパルトマンを管理している彼は、マントン、ニース、カーニュを飛び回っていて、必ず遅れてくる。
短パンで現れると、すぐ清掃係に変身。最初「清掃係」と三人称で話していたけど、ドミニックが兼ねていることが判明した。
コロナ以来、清掃・消毒の規定が厳しく、清掃費は50€から75€、50%増しだ。
「とくにシーツ類がうるさい。3日間“隔離”してから60度で洗わないといけない」
借りるほうとしては安心だけど。
美味しいバルサミコ酢が半分以上残っているので、これよかったら、と言ったら、
「うーん、ありがたいけど、今引っ越し中なんで・・・」
「引っ越し?」
「“息子の母親”がカンヌに転勤になったので、行き来しやすい街に引っ越すことになった」
養育権折半で、息子さんは1週間おきに母宅、父宅を行き来しているらしい。
「それに5人になったから」
「5人!?」
なんでも先日紹介された“リカちゃん”は2人の子持ち。
「えー!若いのに」
ドミニックはフフッと笑い、
「でも40歳だよ」
「 !!?」
わたしがシンジラレナイという顔をすると、
「あなたたち(日本人)と一緒で、(セルビア人も)食べてるものが違うんだ」
日本人の長寿や年齢不明の理由は-最近ではコロナ感染者が少ないのも-食べ物が違うから、と言われる。
セルビア人の食生活は知らないけど、日本に全く興味なさそうなドミニックが言うのがおかしかった。

「このパラソル、来年まで取っておいてね」と頼み、わたしたちは駅へ向かう。
今年、夫が来れたのは本当によかった。来年、2人とも元気でまた来れるだろうか。あのパラソルが使えるだろうか・・・
と思いながら、誰もいない駅で電車を待っている。

beaulieu gare


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短期充実型 VS 長期空っぽ型

わたしたちは飽きもせずに海岸に行き、寝転がって本を読み、スーパーで買い物し、ご飯を作って食べ、Netflixでシリーズを観る、を繰り返していた。
平均的フランス人が3週間のヴァカンスで使う額と、日本人が1週間の休暇で使う額(どちらも国内)は同じくらいじゃないかと思う。
主観的どんぶり勘定だけど、アンケート調査したら(誰もしないだろう)そういう結果になるはず。
休みの少ない日本人はホテルに泊まり、色々なところを見物し、評判のレストランに行き・・・と短期充実型であるのに対し、フランス人は“長期空っぽ型”。前者は内容の豊かさ重視、後者は「予定がない、時間がある」のが贅沢なのだ。

日本の友達と四国を旅行した時もそれは歴然だった。
わたしたちが朝食に降りていくころ、彼女は既に「〇×へ行ってきた」。行動量は優に倍だった。

さて。駅前にあるスーパーUは、ヴァカンス客でいつも混んでいる。夏季の2か月で1年分稼ごうとパリ並みに高く、魚はパリより高い。パリの朝市で1㎏26€の鮭が30€。
「どうしてパリより高いの?」と思わず聞いたら、
「皮が取ってあるから」というふざけたお答えだった。皮ぐらい自分で剥がせるわよ。
同じ鮭をさしみの柵のように切ったのを「pour Sashimi」と称して36€!

ピーマンやトマト、ズッキーニの夏野菜も値段はパリと一緒、でも太陽を一杯浴びた野菜は味が違う。ラタトゥイユを作ったら、甘みがあって格段に美味しい。

ratatouille.jpg

毎朝、広場に出る野菜果物マルシェ。当然、スーパーのより美味しい。

コートダジュール、マルシェ

黄色、オレンジ、赤のピーマンをニンニクとオリーヴオイルで炒めただけも甘くて、魚にも肉にも合う。

plat_20200826192332f4d.jpg

あんこう、オヒョウ、鱈・・・魚料理が多く、我ながらよくできた料理もないではなかったけど、いつも“気がついたら半分食べていた”で、出来上がりの写真がこれしかないです・・・


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幽霊が出そうもない墓地

わたしたちは再び無賃乗車でエズ/Ezeの村まで行こうとしている。
海岸電車にもエズという駅があるけど、Eze sur mer(海際のエズ)で、エズ村は標高400mの鷹巣村。
電車で行くと、きつい坂道をよじ登るハメになるのでバスにした。

バスは沿岸道路を離れ、山道を上りだす。上からどんどん車が降ってきて、ヘアピンカーヴもあるのにスピードを落とさない。
景色とスリル!
エズ村はシャトー・エザ(イタリア語ではEzeがEzaになる)とシェーヴル・ドールというライバル高級レストランで有名だ。
眺めの良さも値段も似たり寄ったり、5年前、大学の友達10人と南仏旅行したとき、どちらにしようか迷ったあげく、電話の応対が感じよかったシャトー・エザにした。
料理は美しく凝っていて、でも味はびっくりするほどのことはなく、風景とサービスはとびきりよかった。
でも夫はレストランの入り口のメニューを見て、
「こんなとこで食べたの!?」と羨ましそう。

エズ村もお土産物屋やシロウトっぽい絵を並べたギャラリーが並び、大して観るものもないけど、教会のそばに墓地は美しい。
地面が岩石で掘れないのか、大きな石棺を並べたようになっている。太陽を燦燦と浴びて、陰気さのかけらもない。

南仏エズ

幽霊も遠慮しそうな明るさ。でも、ここまでよじ登ってお墓参りに来る人がいるだろうか?

教会前広場からの眺めも素晴らしい。

南仏エズ

エズは人口2300人、エズの住民はエザスク/Ezasquesという。町とその住民の呼び方はクイズになるほど面白い。
パリはパリジャン、ニースはニソワ、リヨンはリヨネ、リールはリロア・・・と“法則”が読めるのもあるけど。
モナコがモネガスク、サンテティエンヌがステファノア、と納得できないのもある。
東京の住民はTokyoïte(トーキョイット)と呼ばれる。なぜイットになるのか全然わからんけど。


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海岸ウォッチング

「トンネルを抜けるとそこは地中海だった」
着いた日、1年ぶりに見る海はいつも感激的だ。

IMG_20200821_114906.jpg

その日から時間が経ち、帰る日が近づいてきた。ぐすん。
8月15日過ぎると海岸にイタリア人が多くなった。聞こえるのはイタリア語ばかりで、ここはどこの国か?と思うほど。その上、20人ほどいるイタリア人がみんな知り合いみたいに名前を呼び合い「やぁやぁ」「元気か」というようなことを言っている。
イタリア人は海端会議が好きなので遠くからでもわかる。足だけ海に浸かっている4人のオバサンたちは延々とおしゃべりしている。なぜ座って話さないのか不思議。

italiennes.jpg

パラソルの下に押し合いへし合いの東欧家族。

famille est

お姉ちゃんと遊ぶ女の子が可愛くて眺めていた。両親の部屋(左のパラソル)と子供部屋が別れている。

deux soeurs

あら、Tシャツに着替えたの?親は泳ぎ行っていて留守。

deux filles

お姉ちゃんが泳ぎに行って、ひとりで遊んでいる。母親はけっこう無関心。独立心の強い子!

deux soeur 2

わたしが泳いでいるとき、子供に水泳を教えようとしているお父さんがいた。
4歳くらいの男の子は怖がってヒーヒー泣いているのに、お父さんは諦めないで、
「パパがお前を溺れ死にさせると思うか?オレはそんなにクレージーじゃないぞ」
もうちょっと安心させるセリフがあるんじゃない?困ったお父さん。

夫は海の中にいる時間が長いけど、わたしは本を読んだり、景色を眺めたり、周りの人を観察している時間のほうが長いので、かなり焼ける。
顔はいつものようにコーダリーのラディアンスセラムを朝晩つけている。8年前に目の下にシミができてから毎夏使っているけど、これはほんとに効く。
身体は皮膚科の先生が薦めてくれたラ・ロッシュ・ポゼのAnthelios XLがよかった。
いつも海老のように赤くなる夫が「きれいにムラなく焼けた」と満足そうであった。


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紺碧バスと海岸電車

去年も一昨年もニースの空港でレンタカーを借りたけど、今年は車なし。
理由は駐車場だ。アパルトマンの周辺に駐車スペースがあまりない。いい場所に駐車できると、「場所を取られるから車を動かしたくない」と夫。
そんな本末転倒!と思うけど、わたしは運転できないので決定権は100%彼が握っている。
ある日夫が決心し、隣町のヴィルフランシュに車で行ったときは、駐車する場所を探してグルグル走り回り、町はずれに停め、結局、長距離歩くハメになった。
だから車を借りといて、殆ど使わなかった。
例の海岸電車がすべての町を繋いでいるし、今回はLigne d’azur/紺碧ラインという素敵な名前のバスも試す。

色も紺碧にすればよかったのに・・・

lignes-d-azur.jpg

初めて乗ったとき、運転手さんに、
「2人ですけどいくらですか?」
「どこまで?」
「終点のサン・ジャン・キャップ・フェラまで」
「切符はないんですよ」
「??」
じゃなぜ行先聞くのよ。
「あなたのような人がたくさん乗ってます」
タダで乗ってる人ってこと?
運転手さんはにっこり笑って走り出した。

後日ツーリストオフィスで聞いたら、コロナのせいで3月から車内でチケットを売らなくなった。
その代わりアプリを作ったけど大急ぎで作ったのでバグが多い。
チケットオフィスはニースとか大きな町だけで、ボーリューにはないので、運転手さんも「買ってこい」と言えず、タダで乗せている。
隣町のチケットオフィスの住所を教えてくれたけど、タダで乗せてくれるのにわざわざ買いに行く人がいるだろうか?
無賃乗車を取り締まる車掌さんが3人組で乗り込んでくるパリのバスとはえらい違いだ。

タダで、クーラーが効いていて、その上アトラクションつき:慣れた運転手はクネクネした坂道をぶっ飛ばすので、ジェットコースターみたい。手すりに捕まっていないと座席から振り落とされそうになる。
本数が少ないのが難だけど、紺碧ラインがヴァカンスの友に加わった。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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