Archive
2006.06.23 | カテゴリー:パリ雑記

日本にいた頃、つまり20年以上前、初めてフォションのアップルティを飲んだときの感激は忘れられない。今でもフォションと聞くとあの香りと味が蘇る(つまりほかのものはあまり知らない)。マドレーヌ広場の本店、ここに来るのも久しぶり。ピンクと黒がイメージカラーになって、フレンチ・コードのまねしたな!なんていうと殴られるだろうけど、はっきりしたコントラストで新しいイメージ。地上階は見るからに美味しそうなお惣菜、パティスリーにケーキ。2階のティルームは間もなく閉店してパティスリーを作るスペースになる。その代わり、今秋隣の建物に、あの狐野扶実子さんのレストランがオープンするそうだ。
ここにしかない食材、創作的な調理法、芸術的なディスプレイ・・・食品店というより、食のアートのテーマパーク。あれもこれも欲しくなって結局何も買わずに出てきてしまった。この次はお惣菜を買うぞ!
スポンサーサイト
2006.06.16 | カテゴリー:パリ雑記

フランス全土、いきなりの猛暑に襲われた週末。日曜日は朝の11時に既に30度近く、市場の帰りに「この卵、家に帰り着くまでに半熟になってるんじゃ・・・」と心配したほど。夕方から、ローラーブレードの娘とサンマルタン運河に散歩に行った。川風が気持ちよく、ほっとする爽やかさ。川べりに座って涼んでいる人や寝転んで日焼けしているでいっぱいだ。10年前くらいからおしゃれになってきたこの通り、火付け役になったのは川上の一角を買い占めたアントワーヌ&リリと、ステラ・カデントだ。アントワーヌ&リリの原色・無国籍の服や雑貨は相変わらず、ステラ・カデントのほうは、蛍光ピンクやグリーンのセーターやチュールつきのドレスが並び、学芸会の衣装屋のようだ。運河沿いにはブティックは増えず、ぶらぶら散歩にきている子供づれやカップルが多い。「消費ばかりが脳じゃない」のがいい感じだ。突然音楽が始まった。最近耳にする東ヨーロッパの民族音楽で、ちょっとレトロなこの地域によく似合う。