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フランスの子供がマセてる訳

フランス 子供

9月10月はなぜか誕生日が多い。よく考えれば、クリスマス休暇にできた子供たちだ。納得。娘も毎週のように誕生日に呼ばれているが、10歳を境に誕生パーティーが一変した。それまでのゲームをしたり、公園にいって遊んだりというのは“子供”の誕生日で、10歳からはラ・ブーム(ダンスパーティ)だ。ソフィ・マルソーを有名にした映画「ラ・ブーム」もそれをテーマにしたもの。でもあれは16歳じゃなかったっけ。先週の土曜日に娘が呼ばれたブームは、30人の女の子、男の子が招待されて5時から9時まで。うっすら口紅などつけた娘は5時が待ちきれず、早めに行きたいという。「向こうも準備があるんだから、早く着いたら迷惑よ」というあまり効き目のない説得をしていると、息子が「一番につくのはブスって決まってる。スターは気をもたせて遅れて着くもんだ」。これはてきめん効果があって、娘はすぐ「私、遅れていくわ」。割れ鍋に綴じ蓋の兄妹だ。9時に迎えに行くと、サロンはテーブルも椅子も運び出してダンスフロアになり、ミラーボールが光をちりばめる中で子供たちが踊っている。パーティ用にレンタルで借りたそうだ。親もがんばるなあ。汗びっしょりで頬を上気させた娘は「スロー、10回も踊っちゃった」と興奮冷めやらぬ様子。10歳からこれじゃ、先はどうなるんだろう。そんなに早く大人にならなくてもいいのにね。

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話題の・・・失敗作

フランス 映画

カンヌ映画祭の公式参加映画で、キャストの顔ぶれからも期待されていたニコル・ガルシアの最新作「Selon Charlie」(シャルリーによると)を見た。フランスの海辺の町を舞台に、町長(ピエール・バクリ)、もと優秀な研究者で、今は高校の先生(ブノア・マジメル)、タラソテラピーの職員(ヴァンサン・リンドン)、コソ泥(ブノア・プルヴォルド)、将来を期待されるテニス選手(見たことのない俳優)の日常が平行して描かれる。大きな事件やヤマはないけど、一人一人の個性と人生が交差し織り交じり、共感を呼ぶストーリーというのはフランス映画のお得意のひとつだが、残念ながらこれは失敗作、と私は思う。前半、シーンを細かく切りすぎてなかなかお話の中に入っていけないし、キャラクターの設定もいまひとつあいまいで説得力に欠ける。それとこれだけいい役者をそろえておきながら、彼らが固定イメージ通りだ:皮肉屋でセンチメンタルなバクリ、まじめでナイーヴな青年マジメル、一見ワイルドに見えてデリケートなリンドン・・・と「あ、またバクリがバクリを演じてる」と思ってしまう。フランス語の表現にあるla mayyonaise n’est pas montée.=材料は揃っていたけど、混ぜ合わせたところうまくマヨネーズになりませんでした、というヤツだ。ニコル・ガルシアはご存知の通りモト女優だけど、カメラの逆側に回るというのは難しいんでしょうね。

リッチな人たちの苦労

フランス 暮らし

友人が「フランスにおけるユダヤ人の歴史」という、まじめに見たら75時間というDVDを5年かかって作り、その完成記念ディナーに呼ばれた。住所はフォーブール・サントノレ通り33番地、名前はInterallie(アンテラリエ、写真が入り口)。そんなところにレストランなんかあった?と思いつつ着いてみると、そこは会員制のクラブ。何でも1917年にマルク・ド・ボーモン伯爵とフォッシュ将軍が、アメリカが参戦したのを機会に連合国の要人を迎えるために作った、という由緒ある建物だそうだ。今はロータリークラブのように、選ばれた会員が高い年会費を払って使っている。樹木が美しい中庭でシャンパンが抜かれ続いて夕食。メンツは、リッチでインテリなユダヤ系フランス人が主で、私の前には上院議員夫人、隣は財政コンサルティング会社社長など。かなり退屈したが、フランスの金持ちは本当に金持ちだと実感。別荘を持つ苦労とか宝石の隠し場所など、実用的ではないけどへぇーと思う話題が3時間続いた。ちなみに宝石の隠し場所はですね、?子供部屋、?靴下の中 ?冷凍庫。でも、冷凍庫にジュエリーを隠してバカンスに出かけている間、冷凍庫が故障し、留守番のお嬢さんが気を利かせて「中身を全部捨てて、掃除しといたわ」という失敗例もある。パリの骨董屋と地方の別荘荒しが連携しているというのも知らなかった。骨董屋から「xx年代の家具が欲しい」と“注文”を受けると、目星をつけておいた別荘に盗みに入るというわけ。中には、誰かに入られた形跡があるのに、何も盗まれていない。おかしいな、と思っていたら、自分の家具や絵画が地元骨董屋のカタログに全部のっていた、という話もある。金持ちもそれなりに苦労が多いんだ、と、まぁあまり退屈はしなかったわけです。

プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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