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2006.11.24 | カテゴリー:映画/TVシリーズ

長年、癌と戦っていたフィリップ・ノワレ(76歳)が木曜日に死亡。映画界だけでなくシラク大統領、ドラノエ・パリ市長までがフランスを代表する名優の死を悲しんだ。125本の映画に出演し、セザール賞も2回受賞、舞台も数多い。「ニュー・シネマ・パラダイス」の映画技師アルフレード、と言えばピンとくる方もいるはず。この秋、マドレーヌ劇場で「Love Letters」をアヌーク・エメと共演していたのを、見たいと思いつつ逃してしまったのがすごく悔やまれる。木曜日の深夜からWEBやテレビで彼の死が報道されたが、一番繰り返されたノワレの形容詞は「エレガント」「優しい」であった。一見とぼけたお人好しという風貌なので、「エレガント」を意外に思われるかもしれないが、フランス語でエレガントというとき、それは高級な服やバッグで決めていることでは全然なく、知性や身のこなしなど含めた全体的な印象のこと。英国紳士風の着こなしやゆったりしたしゃべり方は確かに優雅だった。今週末はテレビでノワレ出演の映画が放映されるはず。
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2006.11.16 | カテゴリー:モード・コスメ

2004年のカール・ラガフェルド、2005年のステラ・マッカートニーに続いてH&Mがゲスト・デザイナーとして招いたのはヴィクトール&ロルフ。テーマはAmourで、胸に大きなハートがついたシャツ(メンズのセーターにはハートを射る矢がついている)、すそ広がりで女らしいフォルムのトレンチやドレスなどロマンチックなデザインが多い。愛の行き着くところと言えば(?)結婚、話題のマリエ(ウエディングドレス)は、胸いっぱいに広がるリボン、そこから流れるようなラインで298ユーロ。簡単には手の届かない高級デザイナーを大衆ブランドに呼んでくるというのはなかなかいいアイディア。以前、モノプリにイザベル・マラン、靴のアンドレにガスパール・ユルキエヴィッチもコレクションをデザインした。デザイナー、ブランド双方のイメージアップになる。次はシャネルがユニクロに・・・なんてありえないでしょうね。
2006.11.13 | カテゴリー:モード・コスメ

CelineのオフィシャルサイトやコレクションのDVDの日本語バージョンを担当している。やり始めてもう数年になるので、さすがにCeline の歴史やメゾンの専門用語もしっかり頭に入った。このブランド、マーク・ジェイコブスが去ってからイマイチだったのが、去年クロアチア出身のイヴァナ・オマジッチがアートディレクターに選ばれて再び元気になった。2007年の春・夏コレクションは、薄い透ける素材を重ねたドレスや男の子っぽいショートパンツも素敵だ。色は白やシルバーが多い。日本の帯とか畳をヒントにしたという靴がすごいインパクト、ヒールは20センチくらいあって、ポックリのようなサンダルもあった。これを履いて歩くのは大変という以前に、小柄な人が履くと靴が歩いてるみたいになりそうだ。DVDを作っているのは一見モードっぽくない男性ばかりだが「こっちのバッグのほうが素敵だ」などとコメントしているので、結構敏感なのかも。写真はイヴァナとCelineの新社長。彼女が美人なのもブランド人気に一役買っている。
2006.11.06 | カテゴリー:モード・コスメ

セフォラが変わった、という噂は聞いていたけど、ほんとに心を入れ替えていた。以前は質問しようにも、商品を探すのにも店員さんがいなくて巨大な店内をぐるぐる歩き回ったあげく、何も買わず不機嫌に出てきたものだ。セフォラのシャンゼリゼ店の前を通りかかり、あの噂は果たして本当であろうか、と入ったのだが、やたらに店員さんが多く、「何をお探しでしょうか?」と何人かに尋ねられた。雑誌でみたドクターコスメの試供品ありますか?と聞くと、あちこちの引き出しを開けて探してくれた。私の定番マニキュア、シャネルのベージュ・ナチュレルもすぐ見つかった。セフォラが日本から撤退したのも、店員さんがちゃんと構ってくれないスーパー的コンセプトがウケなかったからと記憶している。今のセフォラなら日本でもいけるのでは?店内は10代から初老までの女性で賑わい、新製品を試したり、香水をふりかけたりして長居している。いたるところにコットンとクレンジングが用意されていて、メイク試しも思いっきりできる。コスメのワンダーランドという感じだ。