Archive

パリで一番きれいな公衆トイレ!

CIMG3540.jpg

シャンゼリゼ通りでトイレに行きたくなったらどうします?
シャンゼリゼだけでなく、パリではどこでトイレに行きたくなっても不便だ。たまたまシャンゼリゼ通りの下のほうにいて、「カフェに入ろうか、我慢しようか」と思っていたとき、救世主のような看板が目に入った。英語、フランス語、スペイン語、日本語でトイレと書かれ、「un coin de bien-etre」、癒しのコーナー?
矢印に導かれていくと、可愛い雑貨屋さんのコーナーがあり、その奥に清潔で綺麗なトイレが。使用料、1,5ユーロ。
公衆トイレって、ダム・ピピと呼ばれるおばさんが、かったるそうに立っていてお金を徴収するけど、ここにはお洒落な初老のマダムが、トイレをピカピカにするのが喜びとでもいうように、きびきびと動き回っている。
女性トイレは5つあり、それぞれインテリアが(便器のデザインも)違う。より広くデザインも凝っているデラックスとお母さんと子供が入れる2人用は2ユーロ。

入り口にある雑貨屋さんはよく見ると、トイレグッズばかり。個性的なトイレットペーパーの数々、中でも延々とスドクが続いているのはプレゼントに(?)画期的。ナポレオンの妻ジョゼフィーヌが用足しに入ったボルドーのシャトーが、それを記念して作ったというワイン「ジョゼフィーヌのトイレ」や、ここのトイレも載っている、パリのベスト デザイン エリアのガイドブックなどもある。

私がバラエティ豊かなトイレットペーパーに見とれていると、日本人女性が3人入ってきて、有料と聞くと「じゃいい、我慢する」と去っていった。シャンゼリゼでカフェに入ればカウンターだって2ユーロ以上。見掛けはシックでもトイレがきれいという確証はない。それに我慢しちゃ身体に悪いのに!

肝心の住所はシャンゼリゼ大通り26番地、11時から19時半まで、無休だそうです。
スポンサーサイト

ベジャール他界

bejart

モーリス・ベジャールが木曜日未明亡くなった。「彼はさっそく星たちを躍らせているにちがいない」とエトワールダンサー、パトリック・デュポン。イタリア人バレリーナのカルラ・フラッチは「バレエの神様が逝った」。
「人間は必ず“定刻通りに”死ぬ。人それぞれ違った定刻が決められているが、その時が来れば死ぬ」といっていたというベジャール。80歳が彼の“定刻”だったわけだ。
ここ数年、健康を害し、心臓と腎臓の集中治療のため先週から入院していた。それでも、12月20日にローザンヌで初演が予定されている『80分間世界一周』の稽古には来ていたという。このスペクタクルはローザンヌからパリに来て、そのあと、世界のあちこちで公演される予定。

140の振り付けをし、とりわけラヴェルの『ボレロ』でバレエのファン層を広げた。その証拠に全くバレエに興味がなかった私が、ルルーシュの『愛と悲しみのボレロ』のカセット(DVDはなかった頃!)を買い、最後だけを何度も繰り返して見た。
シャイヨー宮に設けられた朱塗りのような円形舞台で、上半身裸の男たちが踊る、未体験の美しさ。決して美形ではないジョルジュ・ドンが動いたときの感動的な迫力は忘れられない。

パリのスト現状

400668.jpg

ストの影響が大きい5番線のサン・マルセルまで行かなくてはならなくて、自転車で出かけたときのは夜の7時。
「バスティーユから運河沿いを通り、オステルリッツ橋を渡ると植物園に出るだろ。あとは一直線、わかるよね?20分ってとこかな」
いとも簡単に夫が説明してくれるけど、普通の人で20分なら私は30分だ。
まず橋を渡るとこで3車線合流していて、どの波に乗ったらいいかわからず、自転車を押して歩く。橋からは自転車車線があるのでもう安心!と思ったら、大間違い。ストのラッシュ時とあって、皆さん急いでいて、バイクが自転車車線にどんどん入ってくる。私の腕に触るくらいの距離で、すごいスピードで追い越していく。何が悲しくてこの時間に!と言いたくなるゴミ収集の大型トラックやら貨物トラックが擦り寄ってくる。
目的地についた時は、脚がスキーの初日みたいにガクガクした。日曜日に自転車でオペラまでお豆腐を買いに行くにとは大違い。スト中の自転車はかなり怖いアヴァンチュールだ。

Velib(パリ市のレンタル自転車)の取り合いで殴り合いになった、なんて話を聞く一方、観光バスが、人がたくさん待っているバス停に止まって「これからコンコルドに向かうけど、タダで乗せてあげるからどうぞ」とか、ヒッチハイクで目的地にたどり着いた友達など、助け合いのシーンも多い。しかし、早く終わって欲しい。

簡単レシピ

recette

ほうれん草の芽(pousse d’epinard)って知ってました?
市場や大きな八百屋で見つかるほうれん草の若芽で、サラダにして食べる・・・ということを実は私も最近知った。レストランで「スパイス風味チキンとプース・デピナールのサラダ」というのをとってみた。苦味はなくしゃきっとしているけど、柔らかい歯ざわり、美味しい!別のレストランではブルーチーズと組み合わせていた。クセのない味だから主張のある味を合うみたい。
市場で探したら、ルコラやマッシュなどの個性派サラダと並んで売られていて、1kg15ユーロくらい。300gも買えば、4~5人のアントレになる。

私の発明(!)は、蒸し鶏とほうれん草の芽のカレーサラダ。とても簡単で、子供たちも喜んで食べる。
ほうれん草の若芽はきれいに洗って水を切る。
鶏の胸肉1枚(200gくらい)はホイル焼きかフライパンで両面を焼く。残り物の白ワインがあればジャっとかけて蒸し焼きにする。
ソース:大きなサラダボールにヴィネガー大匙1、サラダオイル大匙2、塩、カレー粉大匙1(好みでもっと辛くしても)をトロリとなるまでかき混ぜる。ここへ生クリーム大匙2を入れ、クリーミーになるまでかき混ぜる。
手で裂いた鶏とほうれん草の芽を入れ、ソースを全体にからめて出来上がり。お試しください!

ボージョレ・ヌーヴォー

20071117014457.jpg


ボージョレ・ヌーヴォー、昨日が解禁日だったんですね!
ストのせいで霞んだのか、国内で人気低下なのか、今年は不出来なのか、話題にならず気がつかなかった。「BEAUJOLAIS NOUVEAU EST ARRIVE」というポスターも見かけなかったし、お昼に入ったビストロでも勧められなかった。なぜなぜ?とネットで探したら、いきなり箱根のボージョレ・ヌーヴォー・スパの写真が出てきてびっくり。

例年より早く8月末に収穫されたヌーヴォーの今年の出来は“普通”。フランボワーズの香りが勝ったフルーティで飲みやすい葡萄ジュース(ですよ、アレは)。今年からロゼ(写真)が登場し、40万本出荷された。クラシックな赤ボージョレは5000万本、その半分が海外に輸出される。

さてストは、2日目の楽観的見通しから変わって、日曜日まで続きそうな気配とか。SNCF(フランス国鉄)の労使が「始めたからには要求を通さずに引き下がれない」と、態度を強化させている。といっても、運行率は昨日より上がり、メトロ1番線はほぼ正常、一番影響のある5番線、8番線で45分に1本。3番線は殆ど普通。ストに寒さにめげず、みなさん、よい週末を!

スト2日目

スト1日目の昨日、水曜日、メトロは予想(10本に1本)より動いて、平均5本に1本。線によってばらつきがあり、通常通り動くのが14番線(無人だから当たり前!)。いつもダントツに被害が少ないのが利用者が一番多い1番線。そしてなぜかいつも被害大なのが8番線で(利用者多いはずだけど)昨日は全く運行されなかった。

メトロに変わる手段は、自転車(Velibは全台貸し出された)、トロチネット(キックボード)、ローラーブレード・・・自転車は寒い、という人は歩き。パリは大抵のところへ歩いていけちゃう広さなのだ。例えばお隣の会社の女性は北マレから東駅まで歩いて35分だそう。方向音痴だととんでもないところに着きそうだ。
タクシーはラッシュ時間を外せば、わりと簡単に見つかり、私は午前11時にタクシーステーションで待たずに乗れて、朝1時間かかった距離を15分で走った。

2日の今日。パリ市内の渋滞は昨日より深刻。これは、働く子持ち女性で水曜日を休みにしている人が多い。さらに、一日目はRTT(週35時間制になってから、1週間に半日休みを取れる。2週間に一度丸1日取ることも可能)を使って休んだ人がいたけど、2日続けては休めない、という理由からだ。一方メトロはより頻繁に運行していて、1番線はほぼ正常。最悪の8番線で1時間待ち。組合と政府の話し合いは続いていて、事前予想の「ストは週末まで続く」事態は回避される見込みだ。

今でも語り継がれる1995年の5週間続いたスト!クリスマスが近づく頃で、小売店やレストランの倒産が相次いだ。5週間続いたのは、当時のシラク内閣が歩み寄りをしなかったから。サルコジー内閣は「ストが続けば、政府も組合も利用者もみんな損をする」ことを知っているから、早く終結させようとするんだとか。そうして欲しい。

ストの日にラジオの録音

maison de radio

予定通りにフランス国鉄、SNCF、パリのメトロ公団RATPはストに突入。オフィスは歩いていける距離だけど、運悪く遠い15区のメゾン・ド・ラジオフランスに行かなくてはならない。うちには車がないし、第一私は免許を持っていない。2日前にタクシーを予約しようとしたら、全車予約済みと言われた。
友達に頼んで車で迎えに来てもらう。こんなに混んでいるパリの道は初めて!リヴォリ通りなんか全然動かない。通常の2倍以上かかったけれど、約束の時間にメゾン・ド・ラジオの巨大な建物に着いた。

ここまで来た理由は、漫画についてしゃべって欲しいといわれたからで、そんなことはしょっちゅうないから、頑張ってやってきたというわけ。
番組はFrance Culture のPeinture Fraiche(ペンキ塗り立て)という番組だけど、建物はペンキを塗り直したほうが良さそうな雰囲気。送ってくれた友達によると1968年に建てられて、今、改装工事をやっているそうだ。
スタジオに入ると、別の録音取りをやっていて、「今にコーヒーが来るから待っててね」。なるほど間もなく給食を思い出させるワゴンに、コーヒー、紅茶、ジュースがのって運ばれてきた。

さて私は人前やマイクの前で話すときすごく緊張して声が上ずり、上ずった自分の声を聞いてさらに緊張し、考えてきたことを忘れてパニックになるというパターンが多いんだけど、なぜか今回はすごく気楽に話せて、「メルシー」といわれたとき「えっもう終わり?」といいそうになった。
12月28日、夜9時から放送、でも何人かがインタビューされていて、私はその中の一人です。
Lagerfeld

「入ってもいいかな、カール」という監督のセリフで映画は始まる。7区にある旧財閥邸にあるラガフェルドのアパルトマン。美しいはずの部屋は本が溢れるほど積み重なり、所狭しと服や紙袋が置かれ、乱雑そのもの。たんすの上には彼のトレードマークであるシルバーのリングやブレスレットやネックレスが何百と並んでいる。旅支度をしているカールは、リングを10個くらいはめ、少しためらってから「万が一のため」とさらに何十個ものリングをポーチに入れる。

初めてラガフェルドが信頼し、その日常に入り込むことを承諾した監督、ロドルフ・マルコーニ。彼のカメラは、デッサンする、男性モデルの写真を取る、ショーの準備をする・・・ラガフェルドを追いかける。

このモード界の大御所を一度見たことがあった。サントノレ通りに路面店を開いたメークアップブランドのオープニングに行ったら、そこに彼が現れた。会場が「おお!」「カールだ」とどよめき、シンボルマークの高いカラーにサングラスのラガフェルドが姿を現した。
この映画はそのときの第一印象(スタイリッシュで偉そうな感じ)を覆す。すごくユーモラスで機知に富んだ人だ。例えば、「あなたの・・・その特殊な性向が現れだしたのはいつ頃でしょう?」というインタビュアーの質問に、「あんた、はっきりモノをいいなさいよ。僕がホモセクシュアルってこと言いたいんでしょ」とニヤニヤ笑う。自宅のトイレには「あちこちにオシッコ飛ばす人は全然シャネルじゃない」と張り紙がしてある。
「成功はね、すぐ無効になるんだ。だから毎回、やりなおさなければいけない、それも違ったやり方でね」プレッシャーはいかに、と想像するけど、それを面白がっているような軽いフットワークの70歳。スゴイの一言。『Lagerfeld Confidentiel』、まだ公開中です。

ゴンクール賞発表

Pennac

ゴンクール賞とルノドー賞が今日5日の午後に発表された。ゴンクールはジル・ルロワの「Alabama Song」。『グレート・ギャツビー』などで知られる米作家フランシス・スコット・フィツジェラルドの妻、ゼルダの生涯を、一人称で語ったもの。虚構の自伝小説にしないで、大作家の陰で生きることを強いられた女性の苦悩を描いているそう。ルノドー賞は大作家、ダニエル・ペナック(写真)に。最終選考の5作に入っていなかったのに、飛び入り受賞だ。受賞作「Chagrins de l’ecole」(学校の苦悩)は、劣等性だった自分の小学校時代を綴った自伝小説。フランス語の先生でもあったペナックいわく「劣等性という“病”は、それが治っても、受けた傷は残る」。そういうもんかな・・・私も一時かなり落ちてマークされたことがあったけど、傷が残っているかな?いずれにしろ、どちらも苦悩を描いた小説です。
さて文学賞の発表は毎年、Drouant(ドルーアン)という高級レストランで行われる。オペラ通りの裏手にあり、1週間に一度くらいはここで食べる、なんて言ってみたいが前を通るだけ。BOOK OFFに行く道にあるからだ。数年前、一度だけお昼を食べたことがあるが、白い壁、白いナプキンのクラシックな格式あるレストランで、お皿のごく一部に料理がのっていて、とても軽くて高かったという記憶。このレストランの対面にジェラール・ドパルデューのLa Fontaine Gaillon(フォンテーヌ・ガイヨン)があり、予約をとるのが困難なほど流行っているという。すぐ近くにあるカーヴ、ベルナール・マグレズにはドパルデューの作っているワインがあって美味という噂。

エルメスはスゴイ

hermes

エルメスはどこのブティックもエレガントだけど、フォーブール・サントノレの本店はエルメスの魂が感じられる。なにしろ1880年からここに居座っているんだから、魂くらい宿るだろう。ずっと拡張工事をしていて、やっと改装オープンになったので、それを見る口実で寄ってみた。スカーフやバッグは素通りして、見たいのはプレタポルテ。デザイナーがゴルチエになってから少し斬新さは加わったけど、独特の色合いやエレガンスの基本は変わらない。くすんだオレンジや枯葉の黄色、明るめのグレーなど得意な色が並ぶ。すそに10cmほどプリーツがついたトレンチ(つまりコートからスカートが出ているようなトロンプ・ロイユ)3200ユーロ!その優雅なラインに溜息、手の届かない値段にもうひとつ溜息。ところで、あちこち見ている間、店員が誰も声をかけてこない。透明人間になったような気分だ。エルメスの店員ともなると「ただ眺めている人」と「買うつもりのある人」を見分けるのかもしれない。
秋の初めにかなり金持ちの友人と車でエルメスの前を通ったら、彼が「エルメスはすごいよね、何を作っても他のブランドと一線を画している。僕が金持ちだったら店ごと欲しくなる」といっていた。金持ちにとっても高いブランドなのだ。
お店を出るときエルメスのマガジンを忘れずにもらっていこう。写真がだんとつに綺麗で何度見ても飽きない。
プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから20年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書2冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

カレンダー
10 | 2007/11 | 12
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
最近の記事
カテゴリー
おすすめ書籍
RSSフィード
おすすめコスメ
フランスに行くなら
プロヴァンスの田舎町をまわる1日
アーカイブ