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アングレームの受賞作

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アングレームのBD(コミック)フェスティバルの最後のお楽しみは、最優秀アルバムなどの受賞式。10年以上前、会場にいて、編集に加わったバルの『太陽高速』が最優秀アルバムに選ばれて嬉しかったのを思い出す。その翌年は、やはり編集に加わったボードアンの『旅』が最優秀シナリオを取った。2作とも講談社のモーニングへの書き下ろし連載で、日本で出たあと、カステルマンが版権を買って、フランスで出版された。めずらしい逆輸入。

さて今年は・・・夢幻的な絵と『私たちの父親が行く場所』というミステリアスなタイトル、聞いたことがなかったオーストラリア人作家の作品が最優秀アルバム賞を取った。

ひとりの男が未知の国にやってきて、そこの奇妙な風習や考え方に慣れようとする。彼は妻と子供たちを、より暮らしやすい故郷に残してきている・・・
作者のShaun Tan(何て読むんだろう?ショーン・タン?)は1974年生まれのオーストラリア人。移民というテーマをメタファーに溢れたシナリオと、幻想的な画風で描いた作品。他の文化に順応しようとする人々の苦労と喜びは、どの国の読者も分かち合えるはず、とアングレームの公式サイトに書いてあった。
移民である私は、是非読みたい。

作家の創作活動全体に対して与えられるグランプリはDupuy&Berberian(デュプイ&ベルベリアン)。デビューして20年という2人組は、自伝的BD『ムッシュー・ジャン』のシリーズが有名、ワインチェーン、Nicolasの広告もフレンチタッチで素敵だった。
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Angouleme

1月最後の週末といえば、アングレーム国際漫画フェスティバル。今年で35回目を迎える。
去年は水木しげるの『ののんばあとオレ』がグランプリに輝いたけど、今年も日本人漫画家が何人もノミネートされている:松本太陽『鉄コン筋クリート』、小畑健&大場つぐみ『Death Note』(フランスでも話題)、東ひでお『失踪日記』・・・さらに今回は、漫画ビルディングというのが設置され、関西の女性漫画集団CLAMPのエクスポジションが開かれ話題になっている。インパクトのある原画展、彼女たちのアトリエも再現されている。

フランスのバンド・デシネ市場でアジア系の作品が40%を占めているそうだ。もちろん日本の漫画の翻訳が中国・韓国を大きく抜いて一位。

バンド・デシネの仕事をしていた時代は、アングレームのフェスティバルに毎年行っていた。ニュースでフェスティバルの話を聞くと、湿気と坂の多い街を思い出す。最後に行ったのは99年?今は、招待作家のリストを見ても知らない人ばっかり。最近の傾向は、子供の本棚を見て“学んで”いる。
フェスティバルの公式サイトはこちら

実は美味しいコレット

evian

コレットの地階のレストランで、ニコラマーシャと待ち合わせ。「フランス人のプロフィール」にも登場した2人はWEBデザイナー、ニコラはコレットの長男でもある。
お昼時なのですごく混んでいて、待っている人もいる。コレットのお客さんもいるけど、近くで働いている人も多い。
「こういうレストランで高くてまずいと思って来たことがなかった」と白状すると、「実は美味しいんだ、何でも美味しい」とニコラ。そしてそれは真実だった。
メニューの数は多くなくて、サーモンのプレート、フィッシュバーガー、ズッキーニのスフレにサラダ、チキンのパスタなど。お値段は12~15ユーロくらい。材料が新鮮で、ボリュームもあって一皿で十分。私はニコラと同じ、緑のプレート。ブロッコリー、フヌイユ、マッシュルームなど色々な野菜が彩りよく並んでいて、シェーヴルチーズと一緒に食べる。どの野菜もそれぞれ下味がついていて、なかなか芸が細かい。デザートには大きなチーズケーキを3人で分けた。カメラを忘れて残念!また来るしかないわね。

ラクロワがデザインした限定ボトルのエヴィアンのおみやげにもらった。もちろん飲まないで飾ってある。

ツイてない日

ciel paris

悪いことが重なる日ってあるもんだ。
灰色の空の月曜日、というだけでも憂鬱なのに、仕事でとても腹の立つことがあった。
コンタクトが痛くて、外したのはいいけどメガネを忘れて、霞の中にいるよう。すべてぼんやり。頭までぼんやり・・・
お昼に外に出ると、頭に何かポトリ。雨?と思って触ったら鳩のフン!フン害!
メトロに乗ったら他の駅で事故、少し進んでは5分止まるという繰り返しで、20分でいくところが40分かかった。
うちに帰ってパスタを茹でようとしたら、手が滑って箱の中身を全部床にぶちまけた。
四つんばいになって、拾い集めながら、あーあ何て一日!2度あることは3度ある、を通り越して、こう続くと、もう何でも来い!という気持ちに・・・ならないんですよね。
明日は別の日、早く明日になれ!おやすみなさい。

ソルド!

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ノエルも過ぎ去り、大晦日のバカ騒ぎも終わり、残る(?)お楽しみは9日から始まるソルド!
年末の冬物の売り上げはイマイチだったそう。理由はなかなか上昇しないフランス人の購買力。購買力が伸びないのは物価が高すぎるせいで、その証拠に前シーズンストックを安くで売る店や定価より安いネットショップが大躍進している。
もうひとつの理由はソルドの開始とクリスマスが近すぎるせい。
「プレゼント何がいい?」「うーん・・・ソルドまで待とうか」「そうだね、プロパーで買うのもばからしい」という私たちみたいな現実的で夢のない人が多数いるらしい。クリスマス直前の寒波で厚手のコートなどが売れたらしいけど、ストックはまだたくさん残っている。つまり「おいしいソルド」になる気配。
さて直前対策としてはやはり事前のチェック。嵐の前の静けさのブティックに赴き、「どうせ買わないんでしょ」という店員の視線を無視してしっかり試着。

夏と冬、年2回のソルドは開始日と終了日が決められていて、抜け駆けは罰金対象になるんだけど、必ず抜け駆けするのがあのコレット。今年も2日からプレタ全商品50%オフ、一般のソルドが始まる日には売り切っている。何も言われてないみたい・・・パリの七不思議のひとつ。

BONNE ANNEE!

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ボナネ!
新年、明けましておめでとうございます。

ノエルから新年の“お祝いの季節”に欠かせないのがシャンパーニュ。31日の年越しに友達を呼んで「アペリティフは何がいい?ウィスキー、ポルト、ウオッカにトマトジュース・・・それからシャンパーニュ」と聞くと、ひとりが「あたし、シャンパーニュ」「ぼくも」「じゃ一緒」と結局みんなシャンパーニュが好きなんだ。

夫の家族がシャンパーニュ製造業なので、身内ブランドのはよくもらうけど、時々ほかの銘柄も買う。一番好きなのはDeutz とHenriot。後者はソムリエたちが選んだ「コストパーフォマンス・ベスト10」で昨年1位に輝いた。お値段は23ユーロ。
シャンパーニュ地方のVin tranquille(静かなワイン)のひとつ、Bouzy rougeも美味。文字通り発泡性ではない軽い赤ワインで冷やして飲む。

シャンパーニュ地方の言い伝えに、生まれたばかりの赤ちゃんの唇にシャンパーニュをたらし、しかめ面をしなかったらその年は当たり年、というのがある。うちの子供が生まれたときも、夫が産院にシャンパーニュを隠し持ってきて、赤ちゃんの唇を湿らせた。
お祝いのときには子供たちも「グラスに半分」のシャンパーニュを飲むのが普通だけど、この「子供の頃からちょっと」が危ない、と雑誌に書いてあった。アルコール依存症の下地を作るってこと?
あれもダメ、これも要注意と、お楽しみをひとつひとつ取り上げられるみたい。そう、1月2日からフランスは禁煙国になりました!
プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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