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Yさん、お元気ですか?

すれ違いで、東京で会えなくて残念でした。今回も暑くて、慌しく、密度濃い2週間でした。
さて、ストンと15度は低い曇り空のパリに戻ってくると、「田舎に帰ってきたみたい」というのが娘の第一声。
たしかに、忙しくめまぐるしく活動し続ける東京から戻ると、対照的な静けさ。
そして東京は、消費への誘惑が絶え間ない街です。10mおきにあるコンビニ(珍しいからつい入って、要らないものを買ってしまう。でもこれだけあってよく共存していけるなあ・・・)、林立する自動販売機、お惣菜が勢ぞろいするデパ地下(東京にいたら、多分料理をしないでしょう)、日曜日に全部開いているお店(ご存知のようにフランスで日曜日開店の許可を得るのは至難の業)・・・

それに日本人は“隙間なく”モノを発明するのが得意ですよね。例えばサランラップ。フランスのサランラップはワンサイズ、レモンの切り口を包むのだってでかいのピッと・・・切りたいとこだけど、切れません!ギザギザがちゃんと作られていないので無理に切ろうとすると、箱のほうがグニャと変形してしまいます。日本には用途に応じて3サイズくらいあるし、切れ味も抜群。

パリと東京で共通なのが「物価上昇、上がらないのは給料だけ」という現状です。
でも、日本人のほうが大変なんじゃない?というのは、フランスにはお金をかけないで楽しめる娯楽が結構あるから。パリの区ごとにあるプールは1,5ユーロ、夏の間、セーヌ河岸をビーチに変えるパリ・プラージュはタダ、美術館もタダで入れる日を設けているところが増えています。
バカンスだって、田舎や海辺に住んでいる友達の家に転がり込むという習慣(?)があって、不況になるとバカンス村やホテルを倹約して、友達の家にいく人が増えます。狙われた“友達”はいい迷惑、と思うでしょうが、彼らがパリにくるときは逆に泊めてもらうのでバーターというわけ。
一方、日本では娯楽、ストレス解消というと、真っ先に思い浮かぶのが買い物・・・レストランや旅行にしてもお金がかかるものが多いので、節約の時代はストレスが溜まりそう。

フランスにはコンビニはないし、自動販売機はお釣りが出ないし、8月は多くの店がバカンスで閉まっているし、それで「購買力が伸びない」と嘆いているから、両極端ですね。日本と足して2で割ればちょうどいい・・・と思いつつ、デパ地下がないから、今夜もご飯を作る私。

ではでは、パリか東京で再会できるまでお元気で!



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TOKYO雑記

yanaka neko

ミッドナイトタウンやお台場などお上りさんコースを得意とする私だけど、今回はブームに乗って下町特集(早い話、影響され易いんだわ)谷中の墓地を歩いたり、谷中銀座の雑貨屋さんを物色した。
後日、売れっ子のデザイナーに会ったら、谷中は彼の地元で今、カッコいいスポットという話になった。「あ、おととい谷中にいました」と軽くいったら「へえ」という顔をされた。「『一寸亭』で冷やし中華食べたり・・・」「通だね!『一寸亭』はチャーハンが美味しいの」
全く偶然だったんですけど・・・
写真は墓地で出あった猫。ご主人の墓を守る忠猫ではなく、日陰のひんやりした墓石を渡り歩いてお昼寝をしていた。

暑い国の人たちは、一番暑い時間はお昼寝をして、午後の4時頃から活動開始するとかバテない工夫をしている。日本ではこの暑さにも拘わらず、みんないつもと同じように働いて、動き回っている。ぶっ倒れないんだろうか。毎年、この暑さが続くんだから、暑い国対策をしたほうがいいんじゃない?と思うが、そういうシステムを作るのも大仕事だろうな。

oniyage

友達からもらった日本的に画期的なおみやげ:山手線各駅のテーマメロディ。アリバイ作りにも使えそう。ピンクの四角はプチプチ。壊れ物を包むビニールのプチプチつぶしを限りなくやりたい人に。長方形は、マニキュア要らずの爪やすり。ナチュラルなマニキュアを塗ったような光沢になる。不思議・・・

ユーロが高くてパリにくると何でも高い、という声を聞くけど、そんなに違うかな。
外食は東京のほうが、安くてそこそこに美味しいレストランがたくさんある。例えばトンカツ屋さん。キャベツ、ご飯お代わりし放題の、食べ盛りの子供2人にとって嬉しいメニューが1300円、8ユーロ足らず!フランスではマクドナルド行っても8ユーロくらいかかってしまう。

一方、交通費は日本のほうがずっと高い。3人で移動していると千円札がどんどんなくなる。倹約のため、子供の切符を買う大人が増えている、と新聞で読んだけど、その気持ち、わかるなあ。
その上、2日に1回くらい誰かが切符をなくした。本来なら、もう一度払わなくてはいけないが、2回に1回は「次から気をつけて」と見逃してもらえる。見逃してもらう手管としてジュリアンは「すまながっている美青年(?!)」を演じて成功、「ちょっと頭の足りない子」のカミーユはだめだった。私まで一度なくして、子供たちに笑われながらお財布を出したら「今回は特別いいですよ」!
「ぼーっとしているオバサン」もうまく行くことがある。希望を持とう!




岡山の海岸

plage

ジャパンレールパスを買ったからには元を取らなくちゃ。京都の次は金沢、能登半島などと期待を膨らませていた私であるが、ジュリアンとカミーユ(長男と長女)から反対が入る:海辺に行きたい!
ふむ。この暑さ、海に飛び込めるのは悪くないかも。京都から行き易く、海がきれいで、宿泊施設があって・・・と探したところ、岡山の瀬戸内の海岸が浮上した。

私たちは岡山に出て、そこからローカル線に乗って1時間半、渋川海岸というところを目指した。
きれいな砂浜以外には何もないところに、真っ白い軍艦のようなホテルが立っている。瀬戸内マリンホテル。巨大なシャンデリア、ロココ調風の椅子やカーテン、白いピアノからはトトロのテーマソングというロビーを浴衣姿のお客がウロウロしている、という光景に、目を丸くする息子。このキッチュな組み合わせの妙が君にはまだわからないだろうね。
一方、お刺身、焼き魚、チャーハン、ステーキと何でもありのビュッフェは大喜びしていた。

東京も京都も忙しく活動する街だけど、ここは夏休みで来ている人ばかり。温泉、海、そしてまた温泉とのんびり休暇を楽しんでいるのを見ると、こっちもすごく寛いでしまう。その上、ソフトバンクの携帯の電波が届かない場所だったらしく、誰からも電話がない。みんなから見捨てられたかと思う一方、現実から切り離されて気持ちよかった。

女の子3人を連れて海水浴にきているお母さん、と思いきや実は若いおばあちゃんと仲良しになる。言葉があまり通じなくても、カミーユはすぐ一緒に子供たちと遊びだす。
海に入ったら出てこない魚のような彼女は、ここで暮らしたい、と言い出した。確かに綺麗な海と砂浜は、立ち去りがたい感じ。またいつか来よう。

写真の遠くに見えているのが瀬戸大橋。ということは向かいの陸地は四国・・・ですよね。





8月の京都!

train
御無沙汰していました。今、子供2人と日本にいます。

今回はJapan rail passというのを買ったので、1週間目一杯使おう、とまず京都にやってきた。
Japan rail passとは、JRなら1週間乗り放題のパス、「東京・京都を往復してローカル線にちょこっと乗れば元が取れる」と旅行会社の人がいっていたけど、かなりお得のようだ。

さて、「京都に行く」と友達にいうと、ウソでしょ、という顔をする人や、フフフ・・・と意味ありげな笑いをもらす人がいたけど、新幹線から降りた途端、その理由がわかった。凄まじく暑い。オーブンに入れられた鶏の感覚がわかるような気がする。
お寺めぐりなど始めたら、2件目で行き倒れになりそうだ。
でも来たからには何かしなくっちゃと、保津川の船下りに連れていくことにする。嵐山からトロッコ列車というのに乗って上船場の亀岡へ。写真は昔のトロッコ列車の前で。
濃い緑の景色の中をガタンゴトンと走るレトロな列車、冷房はない。念のため。眼下には保津川の流れが見える。
hozugawa

亀岡に着くと、20人乗りくらいの船に乗り別れて、いざ川下りへ。
チョコレート色に日焼けした船頭さんが3人乗って交替で漕ぐ。最初のうちは平坦な川を漕いでいくので、大変そうだけど、ちゃんと解説もしてくれる。
そのうちに川幅が狭くなって、流れが急になっていく。べったりした肌に水しぶきがかかり、川風が気持ちいい。
紅葉の頃はさぞ綺麗だろう。船頭さんにきくと、その時期が一番混んで、1日に4往復。「4回目は口をきく気にもなれない」そうだ。この日は2回目で最後。「2時間の行程を漕ぐと1kg痩せるけど、その後ビールをたくさん飲むからすぐ戻る」とか。
昔は船を陸地に上げて、船頭さんたちが亀岡まで4時間かけて運んだ。今はトラックが運んでくれる。

情緒のある船旅で私は楽しんだけど、2時間はちょっと長い感じ。最後のほう、居眠りをしている人もいた。子供たちはもっとスリルのあるジェットコースターみたいなのを想像していたようだ。
船から見る渡月橋も美しい。京都ではここが一番好きな場所だ。


プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから20年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書2冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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