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セシリア邸で盗まれた宝石

セシリア・アティア、って言われると聞き覚えがないけど、サルコジ大統領の前妻といえば、ピンときますよね。セシリア・サルコジはリシャール・アティアと再婚して、アティア夫人になっている。
右の男性。ファーストレディをやっていたときは、仏頂面が多かったセシリアだけど、アッティア氏と一緒になってから晴れやかな顔をしている。

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去年の大晦日に、ヌイイの彼女の家に泥棒が入っていたことを、一ヵ月後に日刊新聞『Le Parisien』がすっぱ抜いた。
泥棒たち(複数の犯行らしい)は2階の窓を割って侵入し、宝石類をごっそり盗んだ。総額50万ユーロ(約6000万円)。自分で買ったのか、贈られたのか知らないけど、持っている人は持っているもんである。

大体、このヌイイ(東京なら田園調布)の家は、もと貴族の館。セシリアは、新郎とドバイに住んでいて、子供も現地の学校にいっているので、このヌイイの邸宅には殆ど帰ってこないそうだ。もったいない話。泥棒に入られたことをを発見したのも、お手伝いさんだった。

このニュースが流れた翌日、ロイターが「盗まれた宝石の総額は50万ユーロではなくて5万ユーロだった」と訂正。
ゼロの数を間違えるのはワタシの得意とするところだけど、新聞が一桁も間違えるかしら?おそらく前夫サルコジが「私がそんなに買ってやったと思われたらヤバイ。賃上げ、購買力上げのストの最中だけに尚更だ。ゼロをひとつ落としてくれ」とか圧力かけたのではない?

誰もがいうことだけど、セシリアとカーラって似ていると思いません?
年は10歳違うけど、2人ともクール系美人。

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しかし、お金持ちにはお金持ちの苦労があるもんだ。高価な宝石や絵画を持っていれば、必ず、目をつけられて狙われる。
夫の会社が「フランスにおけるユダヤ人の歴史」のDVDを作ったとき、ハイソなユダヤ人の晩餐会(と呼ぶほうが似合う)によばれた。
その時、彼らの多くが、本物の絵画や宝石は金庫にしまい、複製の絵を飾り、偽の指輪をして歩いていることを知って驚いた。最初、冗談かと思ったほど。
だって、有名なタブローや美しいジュエリーを買っても、それを楽しまず金庫に隠し、偽物を毎日眺めているなんて、ほとんどギャクじゃない!
その夜は、そんな話題ばっかりで、私は別の惑星に来たように感じたものだ。

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食べたくなるジュエリー

「どう頑張っても手の届かないものを見たってしょうがないじゃない!」と友人。
「そうかな・・・手の届かないものだから夢見れるんじゃない」とワタシ。
「でも手の届かないものが欲しくなったら、すごいフラストレーションじゃない」
「欲しくなるわけないじゃない。第一似合わないもん。でもブツブツ言うなら一人で行くよ!」

ブシュロンの新作オート・ジョワイユリーのプレス発表に行く途中の会話。結局友人は、コレットで立ち読みしてたほうがいい、と脱落し、一人でヴァンドーム広場へ。

オート・ジョワイユリーのオートは、オート・クチュールのオートで、つまり1点ものの高級ジュエリーのこと。
今年のテーマは「パリ 狂騒の時代の女たち」。去年、誕生150周年を祝ったブシュロンは、今年もお祭り気分を続けようと(いい心がけ)、ムーラン・ルージュやダンサーやシャンパンで彩られるレ・ザネ・フォルをジュエリーで再現。

これは映画『ムーラン・ルージュ』のサティンヌをイメージしたパリュール(parure:ネックレスとイヤリング、リングなどがセットになったのをこう呼ぶそうだ)。総ダイアモンドで、ぶら下がっているのはシャンデリアのモチーフ(大きさは特大タマゴくらいある)、先端のダイアモンドは取り外しできて、チャームとしても使えるそう。
思わずお値段を聞いてしまった。スタッフが資料を見ながらゼロの数を数えて・・・50万ユーロ(6千万円)! これをつけるのはニコル・キッドマンしかいないでしょう・・・

moulinrouge

レ・ザネ・フォルのダンサー、リュシーにインスピレーションを得たエメラルドのネックレス。こういう1点ものは最低800時間くらいかかるそうだ。誰の白い胸元を飾るんだろう、と想像しながら石を削り、磨くのだろうか?

Lucie

ジョゼフィン・ベーカー(バナナを腰巻代わりにつけて踊った黒人のダンサー)のイメージ。ルビーとダイアモンド。ジュエリーが飾られているのは毛皮(フェイク)でできた特製ルーレット台。

baker

ラデュレのジャンヌ・ラデュレのイメージ。カフェとパティスリーを一緒にした“サロン・ド・テ”を発明した女性だ。マカロンやルリジューズがジュエリーで。美味しそう!

laduree

マカロンのリングとネックレス。可愛い!一口齧ってあるのが画期的!
リングは“手の届く値段”で、4000~6000ユーロ(50万~75万円)。

macaron

collier


不景気の風を吹き飛ばす、美味しい白昼夢・・・であった。

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スト現場よりお伝えします

250万人を動員、20年来の大規模スト、というのが労組側の発表。例によって、内務省の数字はその半分だ。
ほとんどのストの拠点となるバスティーユの住人(つまりワタシ)の目撃によると:

わりとのんびりしたムードの午後1時。

朝

夕方5時。松明を持った人も登場して人出はすごい。デモ隊の歩く方向に逆らって歩けない。

5時

6時。バスティーユ広場。発炎筒の煙がもくもく、時代映画のワンシーンのようではない?

6時

1時間後。《夕方5時》と同じ道がウソのように誰もいなくなった。みんなおウチに帰ったのかな。清掃車がビラだらけの道をせっせと掃除している。

ごみ

利用者が一番困るのは“足”だけど、かなり前から予告されていたストなので、休む・うちで仕事をする・歩いてくる・友達の車に拾ってもらう、など対策を講じていた人が多い。パリのメトロは予想以上に動いていた。
ストの参加者は全体の4分の1強だったとか。

学校関係の参加者は3分の1(労組の説は3分の2)。結局授業がまったくなかった娘は、友達が前夜から泊まりに来て、予期せぬ休日を目いっぱい楽しんだ。

これだけの動員で表現された《サルコジ政策への不満》、どれだけ効果があったのかはWAIT AND SEE。
不況の真っ只中だけに、金持ちを優遇する傾向のサルコジ大統領はますます批判されそうだ。

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ゼネスト前夜

「明日、どうやって来るの?」
「途中まで車で送ってもらってそこからヴェリブ(レンタル自転車)よ」
「うちは郊外で遠いから休むしかない」
今日はこんな会話があちこちで聞かれる。明日は大規模なストが予定され、“Jeudi noir/暗黒の木曜日”と名前までついているのだ。
ストという言葉、日本ではもう聞かれないのでは?
その昔、私が日本で学校に行っていた頃、たまに国鉄のストがあって学校が休みになり、大喜びしたっけ。今の子供たちはそういう楽しみがなくて可愛そうだ。

フランスでは相変わらず公務員のストがさかんだ。
さて明日は誰が何に抗議してストをするか?
-全国77都市の公共交通機関。パリはRATP(パリメトロ公団)RER(郊外電車)。給料、購買力のUPを要求(銀行や自動車業界にばかり援助するな)。特にラッシュ時を狙って大幅な間引き運転。

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(どうして明日の写真がもうあるのかって?フランスではしょっちゅうストがあるので、写真のストックがあるんです。)

-学校:10人中7人の先生がスト。教員の人員削減など学校制度の改革に反対。高校生もこの抗議デモに参加する予定。
娘の中学は、“断固ストに参加しない”先生が1人いるので1時間だけ授業。大学生なりたての息子は、中間試験の真っ最中。郊外から通う学生も多いので延期になる可能性大。つまり2人はストを歓迎しているが、国民が一番困るのはこの2つ。会社に行く交通機関がマヒするだけではなく、子供の学校がないので、休みをとって子供とつきあうことに決めた人も少なくない。

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サルコジ政府の政策全般に抗議して、民間企業や左派もスト加わるので、サルコジにとっては最大のピンチではない?
その上、アンケートによると国民の60%以上が、ストを認めている。

これは今週のテレラマ(週間テレビガイド)の表紙。サルコジの顔に「過剰な安全は自由をはなはだしく害します」。タバコのカートンに貼ってある「喫煙は健康をはなはだしく害します」のパロディだ。

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警察の取り締まりや、精神病院患者の監視などを強化しようというサルコジ政策(あらゆる分野をコントロールしようとする専制主義!)を批判したものだ。
それにしても大胆なことやるわね。硬い雑誌なのに・・・それにサルコジってこんなに白髪があったんだ。


さて明日のデモ行進はバスティーユ広場を14時に出発してオペラ広場に向かう。ということは、バスティーユ広場からレピュブリック広場を通って、サン・マルタン大通りをひたすらまっすぐ進むはずだ。
その辺にいる予定の方はデモ隊の波に巻き込まれないようにご注意ください。という私も、その辺にいる予定だ。気をつけないと。

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6年ぶりの再会!

カミーユ(娘)とサルヴァトールはいつも一緒で、将来結婚・・・?を噂される仲だった。
サルヴァトールはお父さんがイタリア人(正確にはシチリア人)、お母さんはギリシャ人。
「・・・ということは、子供ができたらイタリア・ギリシャ・フランス・日本の混血になるってわけか。イタリアもギリシャもファミリーの結束が強いっていうから、家族付き合いが大変じゃないか」と夫は気の早い心配をしていた。

当事の2人(5歳)
SC0

小学校に入るとき、カミーユは区の指定の公立へ、サルヴァトールはちょっと遠い私立へ、と2人の道は別れる。「一緒に行けたらよかったのに・・・」とカミーユはがっかりした。
それ以来、2人はそれぞれの友達や宿題で忙しく、電話をかけ合うことも、道ですれ違うこともなく、6年の歳月が流れた。

最近、ばったり父親に出会った。
「おお、たかこ、久しぶり!」ひとしきりカミーユやサルヴァトールの話をした後、父親は、
「今夜は君の国の料理を食べに行くんだよ」と目の前の中華レストランを指差す。
「アタシ、日本人なんですけど」
「あーそうだった!まあ同じようなモンさ」
と笑い飛ばして、レストランに入っていった。
自分は「ご出身はスペインでした?」なんて言われると激怒するくせに。

数日後、今度は母親に出会った。ギリシャのミューズのような彫の深い顔立ちの美人だ。
そしてカミーユとサルヴァトールを再会させよう、ということになった。
カミーユに話すと「会ってもいいわよ」という返事。
「今更会ってどうすんの?オムツの頃の友達じゃない」という返事を予期していた私は意外や意外。
サルヴァトールの家によばれて6年ぶりの再会が実現した。

最初は2人ともはにかんで、私を介して間接的に話していたけど、しばらくすると2人でサルヴァトールの部屋に入っていった。のぞいてみると肩を寄せ合って・・・プレイステーションに興じている。

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妹のフローラが一緒に遊びたくて、ひっきりなしに割り込もうとするので、なかなか2人だけになれない。

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離れがたいようだったけど8時近いので「今度はうちに遊びにおいでよ」と帰った。
「なかなかいい感じだったよ」と夫にいうと、
「・・・というこは、子供ができたらイタリア・ギリシャ・フランス・日本の混血に・・・」とまた心配しだした。


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ブッシュに見せたいイラク戦争の映画

灰色の寒空に雨が降り出したグレイな週末は、バカバカしく可笑しい映画かヴィデオを観るに限る。近くの映画館に『ENVOYES TRES SPECIAUX』(超特派員?)を観に行った。

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有名ラジオ局R21は、名リポーターのフランクと腕利き録音技師のアルベールをイラクに送り込む。
フランクの臨場感あふれる《特派員報告》は人気をよび、R21は視聴率を上げる。
しかしある日、フランクが流した“スクープ”が、政治的波紋をよび、2人の身の危険を案じたフランス政府は、すぐにバクダッドのフランス大使館に出頭せよ、と命じる。しかし遅かった!すでに2人は人質に取られていた。

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アルベールの奥さんがテレビでよびかけ、2人の写真があちこちに貼られ、身代金のために全国からお金が集まってくる。

フランクとアルベールは窮地!人質になっているからではなく、2人はイラクになんか行っていないからだ。
アルベールのドジで飛行機に乗れなかった2人は、友達のアフリカ人がやっているハマムに逃げ込み、ネットでみつけた最新情報をパッチワークして《特派員報告》を送っていた。

いまや国民のヒーロー、2人を救い出そうとする運動はますます熱くなっている。今更、パリのバルベスにいました、なんて言えやしない!

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見るからにドジそうな中年男、ジェラール・ジュノと、まじめ可笑しいジェラール・ランヴァンのコンビ。

ジェラール・ジュノは、高校で出会ったクリスチャン・クラヴィエ、ティエリー・レルミット、ミッシェル・ブランと組み、『レ・ブロンゼ』『サンタクロースはクズ野郎』など人気お笑い映画に次々と出演。
「こういう冴えないオジサン、いるいる!」と思わせる平均的フランス人の雰囲気が受けている。
2004年に大ヒットした『コーラス』ではシリアスな主役が評価された。

ジェラール・ランヴァンは渋い2枚目の役も多いけど『ムッシュ・カステラの恋』『キャンピング』など、“いい男なんだけど抜けてる”役がすごくいい。

ストーリーに信憑性はないんだけど、2人のジェラールのやり取りに能天気に笑える映画。笑うとシワが・・・も忘れてゲラゲラ笑ってしまった。

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ソルドで買いました

中学生の女の子5人を引率していったソルドの疲れからなかなか立ち直れず、自分のものを見に行ったのはつい最近。
気合を入れて初日に出かける、なんてことも以前はあったけど、最近ネットショッピングや年中ソルドの店も増えて、有り難味が減ってしまった。

ダボッっとしたプルオーバーが欲しい、と思っていたら、BHVでこれを見つけた。

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SANDROというメーカーので50%オフの80ユーロ。
これにスリムジーンズを合わせるとなかなかバランスがいい・・・と思えてしまうのは、巷にゾロゾロいる《ボリュームのあるショートコート+スリムパンツ+バレリーナシューズ+バネッサ・ブリューノのトートバッグ》の若い女の子の影響か。その証拠に娘が「わーソレかっこいい!いつ私にくれる?」と叫んだもの。

ショートブーツは1ヶ月遅れの夫からのクリスマスプレゼント。
MANFIELDというメーカーので50%オフの120ユーロ。
私たちは数年前からクリスマスプレゼントをソルドまで待つことに決めているんだけど、今年は私たちの習慣をコピーした人が多いみたい。

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冬はほとんどブーツしか履かない。ちょうど靴磨きをしようと思っていたので、私のブーツをご紹介すると:
20年前に買ったフランソワ・ヴィヨン。乗馬ブーツ風のくびれのないまっすぐなラインが大好き。
当時、ボナパルト通りとマビヨン通りの交差点に大きな店を構えていたけど、タニノ・クリスティに買収されてしまった。タニノ・クリスティもストレートなブーツを作っているけど、微妙に違う。
3回くらい底を修理していまだに健在。靴修理屋さんに持っていくと「ヴィヨン・・・懐かしいねえ」なんていわれる。

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同じようなラインをやっとみつけたのは3年前。ミッシェル・ヴィヴィアン。べっこう色は黒によく合う。
ブーツはすぐに履かないで、2ヶ月くらい部屋において眺めている、という変な人。その間にアナイス(猫)が同類の匂いを感じてか、抱きついたりしている。

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「バルミツヴァによばれてるんだけど行っていい?」と娘。何それ?新しいロックグループの名前?
3回くらい聞いて、それがBar Mitsvahという、ユダヤ教のお祝いであることが判明した。
12歳か13歳になったとき、正式にユダヤ教の一員と認められたことを祝うもので、カトリックの初聖体と同類であるらしい。ユーゴという同じ中学の男の子がBar Mitsvahのパーティをするんで、娘もよばれたというわけだ。
「面白そうじゃない、いいよ」というと、大変な騒ぎになった。招待状に「正装でおいでください」と書かれていたからだ。
「正装って、ドレスでしょ?ドレスなんてない!」と、人の洋服ダンスをひっくり返し「ふるーい!」「年増っぽい」とか、さんざん文句を言った挙句、自分の黒いレースのスカートに、私の(大事にしている!)唇つきのプルオーバーというスタイルに決定。
一緒に行く友達2人もそれぞれおめかししてやってきた。娘は頼りにならんので、友達に「写真撮ってきて!」と頼んで送り出す。

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5時間後、高揚して疲れ果てて帰ってきた娘。
「楽しかった?」と聞くと、「楽しかったなんてもんじゃない、まあ聞いてよ」という彼女の話を要約すると、
「場所はユダヤ教の集会場みたいな大きなサロンで、ウエーターが何人かいて、飲み物を(注:各種フルーツジュースにコーラ。さすがにアルコールはなし)サーブし、飲み終わるといつの間にか横に立っていて、お代わりを注いでくれるの。本物のDJがいて、広いダンスフロアがあって、招待客(30人くらい)がそろうと、ダンスタイム。ほら、ディスコみたいなスポットがついて、音楽はロックとテクトニックとスローが交互って感じ。
ひとしきり踊ったら、すごくデカいケーキが3つ、花火と一緒に登場して、ユーゴ(パーティーの主人役)がそれを切ったの。その後、ユーゴが座った椅子をみんなが持ち上げて(これがバル・ミツヴァの儀式であるらしい)、それからお父さんとお母さんも持ち上げたの(さすがに親はいたのね)。それからまたずっと踊って、あたしアントワーヌと4回スロー踊っちゃった!」

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おお、スロータイム!

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なるほど・・・ウェディングケーキ並!

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いつの間にか話を聞いていた息子は、「いくらかかっただろう・・・会場借りて、ウエーターにDJ、ミラーボールに特製ケーキ・・・ざっと見積もって・・・」
この子は小さいとき、銀行家になりたいなんて言ってたっけ。

あんな素敵なパーティ初めて・・・娘はまだうっとりしている。

バル・ミツヴァも大人の世界に足を踏み入れる儀式だ。
フランスの子供がマセているのはこのせいなんだ、とかねてから私は思っている。
中学に入るか入らないかで“ブーム”(パーティのこと。ソフィ・マルソーを有名にした映画『ラ・ブーム』を覚えています?)を体験して、早くから異性をフィジカルに認識する・・・
『ブーム』のソフィは確か16歳だったけど、デビュー年齢がだんだん下がっている。恐ろしいことに。
だから日本に連れて行くと、うちの子供は、同じ年頃の友達の子供たちより、老けてみえる。

「ねえママン、アタシいつ・・・」と娘がいうので、てっきり「あんなパーティしていい?」だと思って答えを考えていたら、「ユダヤ教に改宗していい?」だった。

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ブリューノとクリストフとご飯を食べた。
2人はフォトグラファー、去年の秋に会社を作ったけど、普通のフォトエージェントではない。今までになかったような結婚式の写真集を作ってくれる。
ウエディングドレスのデザイン画、仮縫い、結婚式の準備の様子、“楽屋裏”で一瞬見つめあう新郎と新婦・・・など、結婚式という(基本的には)一生に一度のイベントを物語のように見せる写真集だ。
シーンの演出やアングルが個性的。2人が並んで微笑んでいるクラシックな写真とは全然ちがう。
ご覧のように豪華本。お気に入りの詩とかテキストも入れてくれて、100ページ近く、これで3000ユーロ。
うーん、溜息・・・なんだかもう一度結婚式したくなる。

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「もっとページ数少なくして、安いバージョンはないの?今、不況だし・・・」と私。夢のない質問でゴメン。
「こういう革張りの豪華本の体裁にすると、100ページくらいないとカッコつかないんだよ。それに結婚式にはすごいお金をかける金持ちがまだまだいる」

お金に糸目をつけない華やかなお祝いをするのはユダヤ人だ。
うちの近くにはシナゴーグ(ユダヤ教会堂)があって、よく結婚式をやってるけど、花で飾り立てられた10人乗りくらいのリムジンが通りを塞ぎ、出席者たちの服装もスゴイ。シャネルやディオールの今シーズンのモードがカタログのように見れる。モデルみたいな人は少ないけどね。

「結婚式だけじゃなくてセレモニーなら何でもやるよ、バル・ミツヴァとかね。すごく派手に祝うじゃない」とクリストフ(耳慣れない『バル・ミツヴァ』はユダヤ教のセレモニーのひとつ。娘が初めてよばれたので、次回!)

ブリューノとクリストフも、いかにしてお金持ちコミュニティに接近するか頭を悩ましている。
パリのリッチ層が集まるデパート、ボン・マルシェにはジャン・リュック・ブレというウェディングプランナーがいて、クリストフいわく「毎年結婚したくなるような」結婚式を演出してくれるそうだ。このウェディングプランナーは彼らの宣伝をしてくれるというから、好調なスタートではないか。

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クリストフとブリューノ、人相悪くみえるかもしれないけど、実物はほどほどカッコ良く、面白い人たち。写真は大嫌いで「やめてくれ」「いやだ」の大騒ぎの末にやっと1枚。
撮られるのが嫌いな人が、撮られないために写真家になるんだって!

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月曜日からフランスの主要記者はほとんどアメリカに行っちゃって、テレビもラジオもネットもバラック・オバマ一色。出たがり・目立ちたがりのサルコジは面白くなさそうだ。

フランスでも人気の高いバラック・オバマ。20日は会社を早退して6時からテレビに貼りついていた人が少なくなかった。
その理由は、ベルルスコニーみたいに『若くて、良く日に焼けて・・・』などとは言わないけど、外見のカッコよさ。それにフランスは移民の多い国だから、彼の就任は肌の色による差別廃止への大きな前進だ。
ブッシュ時代はイラク戦争に反対したので、フランス製品ボイコットが起こり、アメリカ人は「フレンチ・フライ」をやめて「フライド・ポテト」と呼んでいた。オバマ就任でフレンチ・フライが蘇る・・・などなど。

これは(上のも)2008年7月にオバマ氏が来仏したとき、エリゼ宮での記者会見。
「わー触られちゃった!」
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サルコジとオバマ、ともにスター性のある2人。何かと比較される:
サルコジは当選が決まった夜、シャンゼリゼのフーケツで食事をして、コンコルド広場でミレイユ・マチュー(古いんだって)のコンサート。当事の奥さんセシリア(愛人とアメリカにいたのを呼び戻され、ファーストレディになった)は現れもしなかった。

バラック・オバマの就任式には200万人以上がアメリカ全土からやってきて、コンサートはビヨンセ、U2・・・。
奥さんのミッシェルと踊って『僕の妻は魅力的だろう?』なんて、かっこいい!

ミッシェルは弁護士、カーラは元トップモデルで今は歌手。インテリジェンスが違う。

サルコジとオバマをウサギと亀にたとえて、
「走るだけが脳じゃない。ちょうどいいタイミングにスタートして、長く続けるのが肝心。
うさぎはもうあえいでいる・・・」
手厳しいですね。

一方、アメリカの興奮と熱狂を冷めた目で見るむきも。
「世界中から嫌われた大統領のあとに就任したから、ことさら輝いて、希望の象徴に見えるけど、これからが見もの・・・」

また現地に行っていたフランス人記者は、「アメリカ全土がトランス状態。オバマが明日、水の上を歩いても誰も驚かないだろう」
雰囲気が伝わる一言。

サルコジはオバマに嫉妬している、といわれるけど、実は仲のいい2人。一緒に『トロピック・サンダー/市場最低の作戦』にも出ちゃって!
左は元財務相、今はIMF専務理事のドミニック・ストロス・カーン。

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レストラン紹介「美味しいパリ」にのせるため、ときどきレストラン探しにでかける。パリのフリーペーパーやサイトや雑誌の情報がソースだ。

食べて、写真も撮ったけど、結局のせない、ということが・・・結構ある。なぜか?

大きな理由は、毎日どこかでお昼を食べなければならないフランス人の選択基準と、遥か日本から来て、パリに数日だけ滞在する日本人の選択基準(「レストラン選びに失敗は許されない!」)がズレているからだろう。考えれば当たり前の話。

それに、大きい声じゃ言えないけど、フランス人のほうが、“うちで大したもの食べていない人”が多いと確信する。肉のロースト、ステーク・アッシェ(ひき肉ステーキ)、オムレツ・・・などのローテーションの家庭が多いし、日本の食卓にある、ちょこちょこっとした副菜は全然ないもの。

さて本日は、フレンチ・コードにも書いているジャーナリストの咲子さんと、スタッフの1人と3人で、雑誌でみつけた12区のレストラン、レ・バンケットに出かけた。
咲子さんは、作るのも食べるのも大好きな人で、話していると食への情熱や好奇心がオーラのように伝わってきて、ひどくお腹が空いてくる。

レ・バンケットに到着。入り口のバーコーナーは古き良きカフェの雰囲気でいい感じ。

bar

お昼のメニューはアントレ+メインか、メイン+デザートにグラスワインがついて14ユーロ。
私のアントレ、レモングラス風味レタスのポタージュ。
レモングラス入りならタイ風?と思ったら、クリーミーな普通のポタージュ。
ネーミングが凝ってる。

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メインは全員タラのポワレ、色々な野菜のミックスソテーの上にのっていて、見かけなかなか美味しそうだけど、味付けに一工夫ほしい、というより味付けを忘れたみたい。みんなひとしきり塩・コショウを振りかけた。

poisson

2人はデザートをチョイス。チョコレートケーキ、ソース・アングレーズ(カスタードソース)。
よくこれだけ薄く切れたね・・・

chocolat

もうひとつのデザート、オレンジのカルパッチョ、フランボワーズシャーベット添え。
今後、うちでオレンジを切って食べるときも「カルパッチョ」とよぼう。グルメな響き・・・

orange

開いて間もないと聞くので、味つけやメニューに向上を期待したい。
いまのところ“近くにこのレストランがあれば時々利用するかもしれないけど、わざわざメトロに乗ってくるほどではない”というのが私たちの評価だ。

長所も忘れずに:
-お店の人が感じいい。
-グラスワイン(ピッシェでくるので2杯分はある)つきでこの値段は、なかなかのコスト・パーフォマンス。

バスティーユから8番線で一駅のLedru Rollin(ルドリュ・ロラン:日本人には一番発音しにくいRとLのオンパレード。悪夢の駅名)から歩いて5-6分。

ご飯どきに、たまたまそばを通りかかったらどうぞ。
Les Banquettes
3 rue de Prague 75012 Paris

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「クレープを作る!」

「クレープを作る!」うちに帰るなりカミーユが言う。夜の8時だ。
「突然どうしても食べたくなったのよ、妊娠してるのかしら?」
ギョッとさせないでよ、11歳だろ!

食べたいとなると、待てない人。「すぐWEBでレシピを探して!」
私もすぐノルほうなので、急いで探す:小麦粉250g、卵4個、牛乳2分の1ℓ、砂糖一袋、塩一つまみ・・・砂糖一袋?フランスのレシピは概してアバウトだけど、これはすごいアバウト、それにすごい量だ。減らそう。

娘は、ぽっちゃり型で、お医者さんから「市販のお菓子はダメ、アイスクリームは週1回、おやつには必ず果物を食べること・・・」といわれている。
食べ盛りなんだから、いいじゃないと思うけど「今、気をつけないと一生肥満の傾向になる」と脅かされ、注意している。父親のようになったら困るじゃない。

でもうちで作るクレープだからいいか・・・。

全部自分でやるとカミーユ。上記のレシピは8人~10人分だから、全部2で割って、粉125g、卵2個をボールに入れて、牛乳4分の1ℓを少しずつ入れて泡だて器でかき混ぜる。塩一つまみ、バター、砂糖適量を加えてさらにかき混ぜる・・・なかなか上手いじゃない。
1時間寝かすからデザートにちょうどいい。

「さあ始めるわよ!お玉でひとさじ」

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「きれいにひっくり返った!」

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「板チョコを並べて・・・」
「そんなに!?お医者さんに言いつけるよ!」

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「四つ折にして出来上がり!」
「お皿がかけてる!誰の仕業だ?」

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初めてにしては美味しくできてるじゃない?

この後で「僕の高級リンツをクレープに使った!」と兄貴が騒ぎだし、喧嘩になっていた・・・

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ソルドを諦めて映画

夫とソルドに行こうといっていたら、ジュリアン(息子)が「凄まじい人出だよ」というので、2人ともグッタリして、じゃ映画を観ようということで意見の一致をみた。

『ルイーズ・ミッシェル』を観た。あまりメジャーな映画じゃないし、俳優も知られていないので、日本ではかからないと思うけど、このシュールなユーモア、日本人には受けるのではないかしら?

LM

ピカルディー地方のどこかの町、ハンガー工場で働く女工員たち。
ところがある朝、出勤してみると、工場は空っぽ。人件費の安い外国に、社長が一夜にして工場を移してしまったのだ。

女工員たちには一人2000ユーロの解雇手当が渡される。みんなの解雇手当を集めて、別の仕事をみつける資金にしようと話し合っていると、ルイーズがいう:そのお金で殺し屋を雇い、社長を殺すってのはどう?
みんなその意見に即賛成して、殺し屋探しはルイーズが担当することになる。

彼女がやっと見つけた殺し屋ミッシェルは、武器の数と口先だけは一人前だけど、実は犬も殺せない臆病者。男勝りのルイーズと女々しいミッシェルが、社長を追って珍道中を始める・・・

設定は可笑しいけど、2人の隠された過去とか、ちょっと真実味にかけるディティールが散りばめられていて、シュールなユーモアの世界だ。

ルイーズを演じているのがベルギー出身のヨロンド・モロー。すごく大柄で、太っていて、綺麗でもないけど人気がある。アンチスター。肉体派(ただ立っている、歩いているだけで、せりふよりも雄弁、という意味の)

『アメリー』にアパート管理人の役で出ているそう。記憶にないけど・・・
2004年に『Quand la mer monte(潮が満ちるとき)』でセザール最優秀女優賞。濃メイクで着飾った綺麗な女優さんが並ぶ中で、彼女はすごい存在感を放っていた。

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殺し屋を演じるブーリ・ラネールも、“いるだけですごく可笑しい”タイプの俳優。ベルギー人。
2008年公開の映画『エルドラド』(泥棒に入られた男が、泥棒と仲良くなって、一緒に旅に出るロードムービー)の泥棒役も良かった。

BL

マチュー・カゾヴィッツ(アメリーは追っかける男性ニノを演じた)が、エコロジック・ペンションの主人役でちょっこっと登場する。

そういえばこの映画、ロバート・レッドフォード主催の映画祭(があることも知らなかった!)SUNDANCEに参加する。レッドフォードがこのユーモアを評価するだろうか・・・?

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2008年のベスト歌手

NRGミュージックアワードが土曜日の夜あって、2008年度のベスト歌手やベストアルバムを視聴者の投票で選出する番組なんだけど、ほかに観るものもなかったので、ズルズルと最後まで観てしまった。

NRG(エネルジー)は若者に一番人気のある音楽ばっかり流しているラジオ局だ。
最後まで観てしまったのは、ミレーヌ・ファルメールとコールド・プレイが出る、と司会者が5分おきぐらいに予告していたから。視聴者がテレビの前を離れないようにする戦略にすっぽりハマッてしまった。

司会者はギリシャ人のニコス。彼はスターアカデミーの司会もやっていて、本当の音楽好きで知識豊富だけど嫌味じゃなく、カッコいいけど良すぎず、バランスのいい司会者。
美人歌手のインタビューで、うっとり見とれて質問を忘れたりするところが可愛い。
画質が悪い写真ですみません。

nikos

さてミレーヌ・ファルメールは、80年代に現れた、小悪魔的セクシーを強調する、歌って踊れる赤毛の歌手。
メディアに滅多に現れない、その代わりにヴィデオクリップにお金をかけ、ほぼ2年置きに大掛かりなコンサートツアーをする。1年以上前に売る出されるコンサートのチケットは2日で完売し、EBAY(オークションサイト)で何倍にもなって売られる。
「現れない」という戦略が成功して、コンサートDVDやアルバムが滅茶苦茶売れるのだ。という私も密かなファンで、コンサートのDVDは何回も見たっけ。

MF

今回もミレーヌ・ファルメールがベストアルバム賞をとった。白いミニのスーツで現れたミレーヌを見て「この女、いくつだ?」と夫。「見かけよりずっといってて、確かもうすぐ50じゃない」というと、彼は「絶対、整形しまくっている」
ほんと、80年代からほとんど変わっていない。
最近は歌がイマイチで、ヴィデオもナイスバディを強調するばかり、ストーリー性の少ないものになってきた。
彼女のオフィシャルサイト

ベスト男性歌手はクリストフ・マエ。私は「名前は知ってる」くらいで、娘も「なんでこいつが?」と驚いていたけど、一応この人です。

mae2.jpg

ベスト女性歌手はジェニファー、ミュージックアワードの常連らしい。

jeniffer2.jpg

さらに詳しくはこちらをどうぞ

コールドプレイは最後のほうで、クリス・マーチンだけが登場した。
ロックは、デヴィッド・ボウイやポリス、U2に匹敵するグループが出てこない、と個人的に思っていたが、コールドプレイはすごい、クリス・マーチンは素敵だ。
彼がグウェネス・パルトロウズと一緒に暮らしていて子供が2人いると知ったのはつい最近で、かなりのショックを受けた。
概して、“誰もが知っていることを知らない”傾向があり、今夜登場した歌手も半分以上知らなくて、子供に馬鹿にされる。困ったもんだ、と反省のうちに土曜日は終わったのだ。

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ピカールのない食卓なんて・・・

『パリっ子のお昼ごはん』に登場の男性が、お昼にPICARD(ピカール)で冷凍メニューを買ってオフィスで食べる、と語っていた。
そう、ここ数年でPICARDの進歩は目覚しく「冷凍食品=早くて不味い」というイメージを塗り替えてしまった。(何ももらってないけど)うちの食卓、PICARDなしでは語れない。

便利なのが野菜。インゲンやほうれん草、クルジェット(ズッキーニ)などがすぐ使える状態で1kgパックになっている。洗ったり、切ったり、筋をとったりする手間がなく、冷凍じゃない野菜と同じくらい美味しい。
野菜ミックスは「インゲン+ブロッコリー+ニンジン」「茄子+トマト+モザレラ」などが組み合わされていて、好きな量だけフライパンにぶち込んで、数分かき混ぜるだけ。値段は“野菜そのまま”は1kgで2ユーロくらい。ミックスで4ユーロ弱。それぞれの野菜の下ごしらえを考えると、涙が出るほど便利でお得だ。

昨日の晩御飯:グリーンアスパラ(凍ったまま蒸し器で15分)、茹で上がりにパラパラと塩を振って、タルタルソースで食べる。

asperges

メインはパーチのムニエルに前出の「茄子+トマト+モザレラ」、こってりした付け合せで淡白な魚を「美味しい」といわせるワザ。

perche

サーモンや鯛、鯖が4切れから10切れずつパックになっているのもお薦め。釣り上げて船の上で冷凍するらしいので、パリの魚屋で買うのより新鮮だ。

豚肉や牛肉のカレー風味やハーブでマリネしたのも美味しい。
牛肉ってそのまま冷凍すると、同じ牛肉とは思えないほど、筋っぽさが前面に出て、味がなくなるものだけど、マリネにするというテがあったのね。
冷凍食品業界を独走するメーカーだけに、一日中「凍らしては解凍して試食する」を繰り返しているのだろう。さすが。

その研究結果が如実に現れているのが“ゆでたパスタの冷凍”である。
『鶏と夏野菜のスパゲッテイ』『サーモンとズッキーニのタリアテーレ』など、フライパンで炒めるだけのパスタシリーズ。茹で加減がちょうど良く、味付けもいいので、遅く帰って、腹を空かせた家族がもう待てない、という時に便利。ただ主役であるはずの「鶏」や「サーモン」が少ないのが欠点。生存競争の激しい我が家で、ちょっと遅れて食卓に到着した人は「今日はベジタリアンメニュー?」というハメになる。

さてPICARDで、絶対買ってはいけないもの:お寿司の冷凍!
sushi

夫が「買う」というのを断固反対したが、会社の近くのPICARDで買ってお昼に食べてみたそう。
「あんな不味いもん、生まれて初めて!魚がちょうど良く解凍してもご飯がまだ凍っていて、ご飯が解凍したときには魚は蒸魚になっている、その上ご飯がパサパサ・・・」だから言ったじゃない!

ところが最近の日本食の流行にあやかろうと、目下「ジャポン特集」をやっていて、このお寿司をガンガン宣伝しているのだ。
お寿司が美味しく冷凍できたら、日本でとっくにやっているはずでしょ。PICARDのお寿司を食べて、フランス人が「今流行りのスシとはこういうものか」と思ったらヤダなあ、と憂う私だ。

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フランス女が魅力的な理由

rachida

先週のCourrier Internationalの特集記事が「かくも美しく、利発で、自由・・・外国のプレスがうっとりするフランス女性」・・・
そんなフランス人、周囲にいたっけ?と思いつつ読むと:
「アメリカやイギリスの女性は40歳過ぎると、魅力的であるためというより、年相応のきちんとした外見であろうとする。ところがフランス女はどうだ?
法相ラシダ・ダチは、43歳で子供を産み、父親の名前は“ナイショ”。でも人々はそれを批難する気配もない。貧しい移民の出身だが、今は臆することなく、ディオールのイヴニングでレセプションに現れる。これこそ、フランスのスローガン『自由・平等・友愛』を体現する姿勢である。

私(記事を書いているイギリス女性記者)なんか、夏のめちゃくちゃ暑い日に、花柄のスカートにタンクトップで銀行に行ったら、スーツにストッキングで汗をダラダラ流している女性行員から、「いつもこんな格好されるんですか?」と非難がましく言われたものだ。

大統領選でサルコジと戦ったセゴレーヌ・ロワイヤルを見よ。前のパートナー、フランソワ・オランド前書記長と子供を4人作って(この2人は結婚していなかった)別れ、55歳の今は年下の政治家と一緒に暮らしている・・・」という要旨。

下の写真、左からカーラ・ブルーニ、法相ラシダ・ダチ、蔵相クリスティーヌ・ラガルド、外務大臣秘書ラマ・ヤダ、内務相ミッシェル・アリオマリー。なるほどフランス政界には大胆ファッションの美女が揃っている・・・

femmes politiques

セゴレーヌはPaul Kaのスーツがよく似合い、水着姿がゴシップ雑誌に載ったけど、まだまだ魅力的だ。

segolene

大統領夫人のカーラ・ブルーニは言うに及ばず。もとトップモデルだもの。
イギリス公式訪問のときは50年代風のディオールのアンサンブルで現れ、セクシーじゃない女に囲まれたイギリスの政治家たちを魅了した。目が笑ってないサルコの顔に注目。

carla2

つまりフランス女性は40歳どころか、60歳過ぎても女であることをやめず、シングルマザーや不倫、アバンチュールをはばからずに公開し、周りの視線からも自由である、のが魅力的な理由というわけ。

そう言われてみると、当たっているかも。「かくも美しく、利発・・・」といわれると、「え?誰のこと?」と思うけど、いつまでも現役で自由なことは確かですね。

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”らしくない”管理人

dessin

そうするうちに私は下の娘を産み、しばらくウチにいた。
郊外に住んでいる「管理人のおばさん」は10時に出勤してきて、夕方6時頃まで立っている。
息子が指摘するように、いつも黒い網タイツ、ぴったりしたミニスカート、冬は毛皮のコートと典型的な娼婦スタイルだ。

窓から観察していると時々お客と一緒に階段を上っていく。年齢層は20歳から同年代と広く、常連もいるみたい。60歳ですごいなあ。

ところが、ある朝、おばさんの後から、夫が上っていくのが見えた。出産直後の妻の鼻の先でナンテこと!私が硬直していると、息子が「パパ、待って!僕も見る!」と階段を駆け上がっていく。僕も見る・・・・?!
幸い、息子はすぐ駆け下りてきて「ママン、すごくちっちゃいんだよ」「ちっちゃいって何が?」「管理人のおばさんのウチ」「・・・・」
そこで判明したのは、さすがに仕事がしんどくなってきた娼婦は、近々引退することに決め、仕事場にしていたスチュディオを売ろうとしている。好奇心(?)から、夫がそのスチュディオを見にいったというわけだ。誤解を招くようなこと、しないで欲しい!

「これからは自分のうちの近くで老人の世話をする」と彼女は間もなく去っていった。
ずっと男性の世話をして、今度はご老人の世話・・・世話好きな人なのね。エライなあ。
彼女がいなくなってから、門の前はなにか物足りなく、うちは2度泥棒に入られた。
ほらね、やっぱり管理人のおばさんだったでしょ?

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消滅の危機にある管理人

concierge

パリのアパルトマンには伝統的に、コンシエルジュ(管理人)のおばさん(おじさんのことも)がいて、その多くは移民のポルトガル人だ。入り口に一番近いアパルトマンに住んでいて、そのお仕事は、
郵便物を受け取って、各アパルトマンに配る、
門の前や中庭や廊下をそうじする、
ゴミ箱を出す、
そして一番時間がかかるのが、通りかかる近所の人とおしゃべりすることだ。
管理人が“ちゃんと見張っていると”空き巣が少ない、ともいわれる。

概して太っていて、概して同じ柄のエプロンかワンピース姿なのですぐわかる。パリの風景のひとつになっているこの管理人が消滅しかかっている、と今朝ラジオでいっていた。

彼らのサラリーは、建物の住人が出し合って払うが、それを節約するために管理人を置かず、管理会社に頼んで、週に1-2回、お掃除にきてもらい、暗証コードやインターフォンで安全を守るアパルトマンが増えているからだ。

すごく信頼がおけて、住人の面倒を見てくれるアタリの管理人もいれば、捨てたゴミを好奇心から覗いたり、たずねてきた人に感じが悪かったりするハズレも少なくない。いたほうがいい、というわけじゃないけど、伝統的職業が時代に合わなくなって消えていく、というわけだ。日本の切符切りみたいに。

私たちが今のアパルトマンに越してきた12年前、建物の前には娼婦が立っていた。
うちに向かいのスチュディオ(ワンルームのアパルトマン)が彼女の仕事場だったのだ。
ミッシェルという名前の、60近い娼婦は、一日中外に立っていて近所のみんなとおしゃべりし、驚くべきことに、見回りにくる警官ともお友達だった。警官に近所の情報を流す代わりに見逃してもらっていたんだと思う。
私もすぐ仲良くなり立ち話するようになった。

6歳になったばかりの息子が「あの人、誰?」と聞くので、とりあえず「管理人よ」と言っておいた。管理人はいなかったのでちょうど良かった。
でも、子供の目は節穴ではない。すぐに「あのおばさん、なぜ掃除しないの?」「網のタイツはいてる管理人ってめずらしいね」などと、なかなか鋭いことをいうようになった。
ああ、長くなりそう・・・この続きはまた次回!

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巨匠の死

「フランス映画界は親分を失った」「偉大な監督・プロデューサーの死」と朝からその話で持ちっきり。クロード・ベリー(74歳)が亡くなったのだ。

日本の検索エンジンで調べたら、「フランス菓子クロードのおいしいベリー」、「クロードの人気商品、ブルーベリーのモンブラン・・・」しか引っかかってこなくて、日本ではあまり知られていなかったみたい。これでは本家クロード・ベリーが可愛そう、とこれを書いているわけだ。
その上、いくら探してもこんな小さな写真しかみつからない・・・

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監督としては『老人と子供』(1967)は、反ユダヤ派のおじいさんが、自分のうちに隠れていたユダヤ人の子供に愛情を抱く話。
大統領選にまで出馬した発言力のあるコメディアン、コリューシュ(フランスの北野武的存在。バイク事故で亡くなった。下の写真)を主人公にした『チャオ・パンタン』(1983)。コリューシュは最優秀男優賞をとった。
マルセル・パニヨルの作品の映画化『泉のマノン』『フローレット家のジャン』(1986)・・・

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プロデューサーとしては、ミロス・フォアマン、ロマン・ポランスキー、ペドロ・アルモドヴァール、デュラスの作品の映画化『ラマン・愛人』も彼の製作。

そして2008年の『シュティの国へようこそ』、フランス映画史上最大のヒットになった。

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監督、製作だけでは飽きたらず、自分も出演してしまった映画は20本以上。骨の髄まで映画人、なのに、セザールもパルムドールもとったことがなかった。
でもこれだけ惜しまて逝ったら本望ではないかしら。日本でもう少し知られていたら良かったね。

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中学生ソルド・ツアー

keller

「週末に友達とレ・アールのソルドにいきたい」と娘が言うので、「大人がついていかないとダメよ。一緒に行ってあげようか」などと軽々しく答えたことを、のちに後悔することになる。

土曜日になってみると、たしか単数だった友達が5人になっていて、これじゃソルド・ツアーの添乗員!でも前言は翻せない。

彼女たちのプランは、ケレール通りを見てからフォロム・デ・アールに繰り出そうというもの。
ケレール通りはゴシックとゴスロリのメッカ。通りの周辺も、黒尽くめ、または黒にフラッシーな原色をあわせた若者がゾロゾロしていて、別の惑星に来たような印象。
この通りのブティックは、ソルドにしなくても売れるので、下げ幅は小さい。娘が選んだトレーナーは、わずか10%オフというケチさ。
ここで買ったのは娘だけ・・・と、よく見ると、ゴスロリがかった格好をしているのは彼女だけだ。いいのかしら?

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寒い中をそこからレ・アールへ。途中の噴水が凍っているのにびっくり。歩けるくらいしっかり凍っている(写真の女の子は、パリジェンヌの代表的スタイル:モノトーンに赤い小物でアクセント)

フォロム入り口の人出を見て、回れ右して帰りそうになる。なにしろ今日はソルド開始後、初めての週末、一番人が多い日だ。覚悟を決めて突入。

フォロムの中では、ジェニファー、アクセサリーのクレールズ、H&Mなどを見る。見るといったって、私は彼女たちが迷子にならないように見張っているのが役目。「レナはどこに行った?」「お財布、気をつけて!」「はぐれたら携帯で電話するのよ」

さて11歳-12歳の中学生5人、みんなソルド用に親からお金をもらってきている。絶対今日中に使いきろうとする子、見るだけで何も買わない子、ひたすらベーシック好みの子など色々で面白い。ひとり、両親が離婚している子は、《父親のウチ用》と《母親のウチ用》に服を買わなくてはならないと、必死だ。

このソルドツアー、午後3時から8時までかかり、最後のレジは子供たちに並ばせて、私はぐったり座っていた。いやー疲れた、足が棒のようだ。

這うようにしてうちに帰ったら、娘の赤いスリムパンツに早速兄貴からクレームがつく。ジーンズはブルー、黒、グレイ、白に限る。赤いジーンズなんてもってのほか。妹とは絶対一緒に歩かない・・・父親は何もいわないのに、コンサバの息子がうるさいのだ。私も着用禁止になったコートがある。

soldes

戦利品を着た娘:トレーナー(38ユーロ)ベルト(10ユーロ)ブレスレット(友達からのプレゼント)

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「ここをズームにして」だそうです。
赤いスリムは、ほとぼりが冷めてから着るつもりらしい。







また渦中の人、ラシダ・ダチ

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法相ラシダ・ダチが帝王切開で出産して、5日目から任務に戻った。ぴったりしたスーツに高いハイヒール姿。43歳の初出産だ。

無謀だ、子供に影響が出ると、産婦人科医はもちろん、心理学者や女性の権利の運動家まで登場して喧々諤々。
「ラシダ・ダチはスーパーウーマンとしてメディアにさらされている人。彼女が出産後5日目で復帰したのを、憧れる女性が少なくないはず。これがお手本になるのは良くない」
「私も帝王切開で生んだけど、5日目なんて歩ける状態じゃなかった。その上、あんな高いヒールで!」
「あんまり早くお母さんから離れると、赤ちゃんは後々、お母さんにまとわりつくようになる。幼稚園に行くとき毎朝、泣いて別れたがらないとか」
「いつ仕事を始めようが、彼女の自由じゃないの。ほっときなさいよ、ただ、子供が可愛そうだけどね」

セゴレーヌ・ロワイヤルは「産んで5日目に、司法の重要な改革を提案するサルコジが悪い。私が彼女の立場でも同じようにしただろう。ラシダ・ダチを責めるのはお門違い」とサルコジ非難の発言だ。

とにかく、ラシダ・ダチが子供の父親が誰か明かさない、と言ったときよりずっと大きな論争になっている。

週末のアンケート調査によると、60%近くが超早い復帰を「良くない」と答え、「良い判断」とする人が33%、残りは「彼女の勝手」。
でも逆に長く産休を取れば「だから女に政治は任せられない」とか言われるんだろうから、結局、有名人の宿命でしょうね。

前首相のドヴィルパンが、世論に叩かれてブツブツ言っていたら、奥さんに「でもなりたくて(首相に)なったんじゃない」といわれて、何もいえなくなった、という話を思い出した。



凍りつくフランス

mouette

フランス全土、猛烈に寒い。
ブルターニュのベル・イル(美しい島、という名前の島)で休暇を過ごした友達の話。
カモメたちがいつものように海岸に下りてくる。いつもと違うのは、海岸が凍っている!
着地した途端、スケートリンクみたいにツルツル、スッテン。こんな経験はないらしくカモメたちはビックリ。滑って転んでも何が起こったのかわからない。

mouette2

後から降りてくる仲間に「すべるぞ、気をつけろ!」という伝達システムもないので、次々に着地しては滑って転ぶ。一番左のカモメ、転んでるところ・・・でも美しい鳥ですね。
友達がつけた写真のタイトルは「ホリデー・オン・アイス」!

neige

こちらはロワール地方、雪のシャンボール城。
え?まさか!わざわざ行って撮ってくるわけないでしょ。





猫とネズミ:エピローグ

「一晩一緒に暮らすとネズミ嫌いが直る」なんて言ったのはどこの誰だ?!
ジョージ・オーウェルの『1984』を読みながら、ウトウトし始めていたとき、ベッドの上で動く黒っぽい小さなものを見たときの私の叫び声!お聞かせしたかった。
その声でアナイスが目覚め、追いかけっこが始まった。

やっと本能に目覚めたか!『トムとジェリー』なんか見たことなかったもんね。頑張れ、アナイス!
しかしここぞというとき-前足でパンチを食わせれば倒せそうなとき-なぜか一瞬引いてしまう猫、そしてネズミの素早さも聞くに勝る。

もう夜中の1時過ぎ、猫に任してはおけない。私は無印のプラスチックケースを空にする。
上からすっぽり被せて捕獲しようというわけ。
しかし、ネズミは隅っこや物陰が好きで、なかなか開けた場所に出てきてくれない。アナイスとの鬼ごっこを見物すること30分、ついにネズミが隅から走り出て、床に置いてあったファイルの中に逃げ込んだとき、ファイルに無印ケースを被せた。ヤッタゼ。

ネズミがファイルから出てこないのが不安要素ではあったけど、ベッドの下にも机の後ろにもいない。アナイスは無印ケースの匂いを嗅ぎまくり、上に乗ったり、開けようとするので、ケースを引きずって部屋の外に出し、さあ寝るぞ!

さて翌朝、夫に「この中にいるはずだから、どうにかして」と言うと、私のパニックをあざ笑ったくせに、怖がるのだ。結局2人で大きなビニール袋に、ケースごと入れて逆さにふる、という方法で捕獲・・・ネズミは死んでいた。結構大きなケースなんだけど酸欠になったのか?恐怖で心臓マヒとか?でもネズミ捕りにかかるよりは良かったよね。
「ネズミ捕まえたの、誰?」というと、アナイスは「ひと事」という顔をしてあさってのほうを向いていた。

souris

さて箪笥の後ろに誰もいなかった、とこまでお話しましたよね。ほどなく、壁に小さな穴を見つけた私(古い建物なんで)「ここから出て行ったのでは?」と、ガムテープを貼って塞ぎ、これで一件落着、と安らかな気持ちで出かけた。

しかしその夜、「ママン!ネズミ!私の目の前にいる!」という娘の叫び声で破られる平安。
駆けつけるべきか一瞬迷う。だってネズミは本当に怖い。
「アナイス、アンタの出番よ」「かかれ!やっつけろ」と息子もけしかける。
「ダメ、殺しちゃダメ!すごく小さくて可愛い」「窓開けて外に出したら?」「この寒さだもの、出るわけないよ」
ところが、息子に抱えられてやってきたアナイス、ネズミと対面すると、ビビって後ずさる!
ネズミは素早く本の陰に逃げ込み、アナイスは「急用を思い出した」というようにそそくさと部屋を出て行った。唖然。
猫とネズミは本能的に宿敵で、猫はネズミを取ると「戦利品」を自慢げに主人に見せに来るんではなかったの?
「アナイス、お前には失望したよ」と息子。

anais

私の問題はさらに切実だ。
猫が威嚇にならないなら、アナイスと寝ても身の安全は保証されない。私は自分の部屋の扉を素早く閉めた。ネズミを可愛いという人が、一緒に寝ればいいのだ。

これで今夜は安心して眠れる!とベッドに入ると、ついてきたアナイスがまっしぐらに私の机の向かう。ウソ!机の後ろにいるってこと?ドア閉めといたのに、どこから入ったの?!

机の隅を凝視していると、細長い尻尾が見え、本人が姿を現した。5cmくらい、本当に小さい。
猫が怖くないと知って大胆になったのか、チョコチョコと進むと、ベッドの下に入り込んだ。
アナイスは何をしとる!と探すと、ベッドの上で足を舐めて身づくろいなどしている。
つまり姿が見えないときは嗅ぎまわったりするくせに、ネズミが現れると、ほかの用事を思い出して見て見ぬふりをする臆病者なのだ。

ああ、ネズミが下にいるベッドでなんて寝られない!
ところが、眠気が勝って、猫と私はそのまま眠ってしまった。人間って(猫も)適応力がすごいのね。
ネズミ嫌いの方、1晩一緒に暮らすとネズミ嫌いは直るかも・・・



猫とネズミ

souris

寝不足で、眠気と戦っている。
なぜ寝不足かというと、私の部屋にネズミが出たから。
本人と顔を合わせたわけではないけど、“いた”ことは確かだ。

夜、アナイス(猫)が、箪笥の隙間に異様な興味を示していた。箪笥に短い足がついていて、床との間に5cmくらいの隙間がある。お気に入りのネズミ(!)の人形が、そこに入っちゃったんだろうくらいに思っていたけど、隙間に頭を突っ込んでクンクン匂いを嗅いだり、関心の持ち方が普通ではない。
もしかして・・・と隙間に重ねてあった雑誌を恐る恐る取り出してみたら、やっぱり!ネズミのフンが!

叫び声で駆けつけた家族は、私のパニックをあざ笑う。「ネズミ、可愛いのに」「アナイスがいるから出てこないよ」「顔の上、歩いたりしないから」
ウルサイ!怖いものは理屈じゃなくて怖いのだ。
既に夜11時を過ぎ、箪笥を動かして大捜索に協力してくれそうな人はいない。
ああ、今夜は眠れない・・・

アナイスは一晩中、箪笥から離れず、時々飛び掛ったりしていたので、私はウトウトしてはその音で目覚めた。4時頃、ふと目を覚ますと、アナイスはいない。トイレかしら?
そしたら、カサコソと音がし始めた。猫がいなくなったので、隠れ場所から出ようとしている!
アナイス、早く部署に戻れ!
ネズミさんと鉢合わせしたくないので、力ずくで猫を連れ戻し、明け方少し眠った。

朝、嫌がる夫をおだてて、箪笥を動かした・・・いない。壁に穴もない。
じゃあの音は何だったの?絶対この耳で聞いた。
第一、誰もいなかったら、アナイスがあんなに関心を示す理由もない。
ネズミはドアから入り、猫のいぬ間にドアから出て行ったの?

猫がいればネズミは出ないっていうのはウソなんだろうか?知っている方がいたら教えて欲しい。
ああ、今夜も眠れない!
(暖かいお気に入りの場所でくつろぐアナイス)

vedette

大晦日の日に夫の従兄弟夫婦がパリに遊びにきた。
シャンパン地方の小さな村(人口150人)、見渡す限りのブドウ畑の真ん中に住んでいて、シャンパン作りをしている。狩で捕ってきたイノシシや鴨や庭で作った野菜(すごく美味)を食べ、自家製のワインやシャンパンを飲む、というほとんど自給自足の生活をしている彼ら。
“人がやたら多くて、物価が高くて物騒なパリ”にはよほどのことがないと出てこないけど、たまには一緒に新年を祝おうよ!と誘ったらやってきた。おみやげはもちろんシャンパン!ふふふ・・・

年越しは友達もよんでうちで祝い、元日は彼らに付き合って、パリ観光の一日となった。
パリを案内するのは嫌いじゃないけど、この寒さ!蚤の市に行きたいというのを思いとどまらせ、ポン・ヌフからセーヌの観光船、Vedette du Pont Neufに乗り(船のほうがまだ暖かいと思ったら、気温は零度!私は半冷凍状態で陸揚げされた)シャトレのブラッスリー、ZIMMERで遅いお昼。飲まなきゃやってらんないくらい寒いので、飲んだ。
その後は「エッフェル塔に上りたい」というので行ったら、寒風の中、2時間待ちの行列であきらめる(ホッ)。
夜は友達の家でご飯を食べ、11時からキャバレーCRAZY HORSEでショーを観るという、日本のツアー旅行並みの強行軍の一日であった。

CRAZY HORSEのショーは、すごく前に大学の友達が遊びに来たとき「折角会いにきてくれたんだから(別にそういうつもりじゃかったらしいけど)奢るわよ」と言ったあとで値段を知り、真っ青になった記憶がある。
夫も大昔に行って「その後、友達とウイスキーを1本開けて、セーヌに落ちた」という苦い記憶があるが、今回はアクシデントもなく、無事にシャンパンつきのショーを楽しんだ。

crazy

1951年にアラン・ベルナルダンが始めたCRAZY HORSEは、セクシーというより造形美。
背丈も体重もほとんど一緒の綺麗な女性が、照明を纏い(女性の身体がストライプや水玉模様になる)踊る・・・あんまり完璧に綺麗で、みんな似ているので、生きた女性というより美しいロボットを観ているような気分。間に入った、双子の男性のタップダンスが一番ウケていた。

ベルナルダンは、裸をアートにすることで、LIDOやムーランルージュと差別化を図ったけど、アートになりすぎてちょっと冷たい感じ。従兄弟たちもリドのほうが良かったみたいだけど、元日は満員だったのよ、ごめんなさい!



お薦め映画

pour elle

ボナネ!あけましておめでとうございます!

お正月なので映画でも観ようという方に、最近観た映画で、印象に残ったのは・・・フランス映画では 『Pour elle/彼女のために』(監督:フレッド・カヴァイエ)
殺人容疑で逮捕され、20年の刑を言い渡された妻(ダイアン・クリューガー)を、夫(ヴァンサン・ランドン)が、脱獄させようとするお話。
愛する女を取り戻そうとする夫の意思と熱意がすさまじく、妻が本当に人を殺したのか?この脱獄計画は実現可能なのか?という疑問はどうでもよくなり、引き込まれてしまう。
無骨で荒くれっぽい外見と裏腹に、繊細で優しい心の持ち主、という雰囲気のヴァンサン・ランドン、仕事も生活も犠牲にして脱獄一筋の役にぴったし。ムショ暮らしが長くなっても、衰えぬ美しさのダイアン・クリューガーは綺麗過ぎ。
信憑性がないストーリーで、これだけ引き込むのはエライ。愛する人のためならとてつもないパワーを発揮できるという、いわば愛の力の物語。これだけ愛されたら・・・どうしよう?

lebon

韓国映画 『Le bon, la brute et le cingle/良い奴、悪い奴、変な奴』は抜群の娯楽映画。
1930年の満州の原野を舞台に、列車強盗テグ(ソン・ガンホ)、馬賊のチャンイ(イ・ビョンホン)、クールなガンマンのドウォン(チョン・ウソン)が宝を巡って追いかけっこ。息もつかせぬアクションの連続、ユーモアもあって、2時間があっという間。チョン・ウソンがすごくカッコイイ!



プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから20年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書2冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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