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オフィスの引越しをした。
北マレのオフィスは、オープン・スペース(フランス語に該当する言葉がないのでこう呼ばれている)、つまり広いフロアにオフィスがいくつも入っている建物で、いろんな職種の人に出会えて面白いけど、騒がしいしプライバシーがない。例えば誰かが「お支払いは必ず来週しますから・・・」などと電話していると、フロア全体がシーンとなって聞き耳を立てている。聞かれては困る電話をかけるときは携帯を持って外に出て行く人が多い。雨の日や冬の間は厄介だ。などなどの理由で引越しを決めた。

でも引っ越す日はちょっとメランコリー。朝、引越しの小トラックと一緒につくと、管理人のおばさんと郵便配達のお姉さんが立ち話している。表門の幅がぎりぎりでトラックが入るのに苦労していると、住民のおじさんが頼みもしないのに現れて「もっと右に切って!」「オーライ、うまいうまい」。
そんな光景を名残惜しく感じる。

トラックに積み込んだあとのガランとしたスペース。

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いつもはスーツの営業のケヴィン、今日は引越しスタイル。

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新しいオフィスはチュイルリー公園とサントノレ通りの中間。コレットまで歩いて2分!
5階でエレベーターなしが欠点。引越しのときはきつかった。私たちが、というより重いものを運んでくれた3人の男性が。

目の前にある教会では結婚式のまっ最中。よーく見ると、ちょうどキスしている新郎・新婦が見えるはずなんだけど・・・

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パリの屋根が目線に見える風景。こんなに暖炉があるってこと?

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緑がたくさんある窓。窓から外を眺めるのが習慣になりそうだ。

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YAHOO フランスでは一日中トップで、日本より大々的に扱われている感じだ。
金曜日、TF 1の夜8時にニュースには、サルコジの内閣改造で文化大臣になりたてのフレデリック・ミッテランが出てきて、コメントしていた。
「肌を白くするとか、いつまでも大人になりたくない、とか不可能に挑戦したスターであった、云々・・・」
それを聞いていた息子が「マイケル・ジャクソンなんて聴いたことないくせに!」

フィロン首相もインタビューされて「アルバム『スリラー』が音楽史上最高の10億万枚売れたというのはスゴイ」 フランスの不景気を憂いているだけに、数字に敏感に反応した発言。

金融大臣ラガルド女史は「マイケル・ジャクソンの死にショックを受けたか?」と聞かれ「NON」と答えて物議をかもした。受けなくたっていいじゃない。

87年くらいでやめておけばよかった・・・
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ネットニュースのタイトルも「死因はモルヒネのオーバードーズか?」「ジャクソンのファミリーはマイケルを“殺した”として医師たちを糾弾」とかサスペンスなタイトル。
彼は最近とみに薬漬けになっていて、モルヒネの一種、Demerolを鎮痛剤として常用していたらしい。この薬は長く使うと習慣になり、幻覚、震え、てんかんの発作、不整脈などの副作用があるそうだ。

“いつまでも若く”に執着していたマイケル・ジャクソン、年を取る前に亡くなってしまった。


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24日はソルドの初日。いつも朝8時の開店前にデパートに行列ができたりするんだけど、今年はわりと静か。お昼頃、リヴォリ通りをバスで通ったときも、お店に人が溢れている、という光景は見られなかった。

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ソルドの有難みが薄れたのは、前にも書いたような気がするけど、年中ソルドのネットショップのせいが大きいと思う。
よく見ているのはVENTE-PRIVEE。ご覧のように、ID、パスワードを入れないと入れないし、会員の紹介がないと会員になれない。
毎日20くらいのメーカーが30%から50%オフくらいでストックを捌いている。パジャマとかランジェリー、Tシャツ、子供の服などは殆どここで買う。
欠点は注文してから届くまでに3週間くらいかかること。忘れた頃にやってくる。

それから有名ブランドが勢ぞろいしているYOOX
2000年に出来たイタリアの会社で、今はパリ、マドリッド、NY・・・東京の代官山にも進出していることを発見した。ちゃんと日本語サイトがあるんだ。
YOOXは「少なくとも50%オフ」という振れこみ。今までにCostume NationalのセーターとPINKOのスカート、プレゼント用にハイヒールの形のペンダントなどを買った。 “楽しみに待つ”暇もなく、3日くらいで送られてくる。日本のお客さんには日本にストックを置いているのかと思ったら、イタリアから発送されている。
それでも4-6営業日で着くというのは、イタリアらしからぬスピードだ。VENTE-PRIVEEも見習ってほしい。

このサイトは、サイズや色、アイテムで絞り込めるので、深夜それで遊び出すとキリがなくなってしまう。必要でもないものに一目惚れする危険性も孕んでいる。
階下では息子がパソコンゲームで、上では私がYOOXでやめられなくなっている。この親にしてこの子あり、だ。


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アラン・ドロンとロミー・シュナイダーの物語『こんなに愛し合っていたのに』の中で、何ページにも渡って登場する映画が『太陽が知っている』(原題はLa piscine=プール)だ。2人の再会のきっかけになった1968年の映画。
監督のジャック・ドレイは、ドロンの相手役にモニカ・ヴィッティを考えていたが、ドロンがどうしてもロミー・シュナイダーを押し、既に大スターだった彼が「ロミーじゃなければ役を降りる」とまで言い出したので、監督が折れた、というエピソード。
撮りだしてみると、かつての恋人たちが演じるラブシーンや、嫉妬の場面などがすごく官能的で、封切りと同時に大ヒットになり、カルト的映画になった・・・といわれれば、観ないわけにいかない。
「ないに決まってる」と思いつつ、近くの中古DVD屋に入ったら、ドイツ製のDVD があるではないか。「ドイツ語バージョンだけじゃないでしょうね」と念を押すと「まさか。この映画、滅多に見つからないんだけど、あなたラッキーだよ」と言われて、17ユーロと中古にしては高いけど買ってしまった。

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夏のバカンスに南仏サン・トロペのプールつきヴィラを借りたマリアンヌ(ロミー)とジャン=ポール(ドロン)は、泳いで食べて飲んで愛し合うという日々を送っている。
そこへ、マリアンヌの元彼(モーリス・ロネ)が、18歳の娘(デビュー仕立てのジェーン・バーキン)を連れて立ち寄る。
「しばらく泊まっていったら?」「じゃ、そうするか」と4人暮らしが始まる。

マリアンヌと元彼の、まんざらでもない雰囲気に嫉妬するジャン=ポール。同時に彼は、ミステリアスな娘に惹かれてもいる。太陽と青いプールのヴィラに不穏な空気が漂い出す。

わりとシンプルなストーリーのサスペンスだけど、俳優たちがそれぞれのキャラを鮮やかに演じて、人間ドラマとしての魅力がある:優しい恋人に見えながら、エゴでインモラルな性格を秘めるドロン、熟れた美しさに溢れながら、陰のあるロミー、娘を溺愛する気のいいプレイボーイ、モーリス・ロネ、少女と女の中間の危うい魅力を発散するジェーン・バーキン・・・

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このロケの間、ドロンとロミーは恋人同士だった頃のような親密さを見せるが、ロケの終わりに、ドロンはミレイユ・ダルクと恋に落ちるのだ。

そういえば『太陽がいっぱい』(le plein soleil、原題に忠実な訳)、『太陽はひとりぼっち』(原題はeclisse=木片)と、この『太陽が知っている』・・・アラン・ドロンの映画の日本語タイトルは太陽シリーズだ。太陽の男だったのね。

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美しすぎる当時のアラン・ドロン

Dior の香水、EAU SAUVAGEのポスターをあちこちで見かける・・・「誰、あの人?」と若い子は言うだろうけど、アラン・ドロンですよ・・・ただし43年前の31歳のドロン。
『太陽が一杯』『太陽はひとりぼっち』の頃の彼は、人間離れした美しさだった。

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契約金もかなりの額らしいけど、何よりドロンは当時の美しさを不朽にできたわけだ。

今のドロン。
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もうひとつ話題になっているのが、この本『ドロンとロミー:こんなに愛し合っていたのに』。

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2人が初めて出会ったのはアラン・ドロン23歳、ロミー・シュナイダーが20歳、『恋ひとすじに』のロケでロミーがフランスに来たときだ。
2人は忽ち恋に落ち、今のブラッド・ピットとアンジェリナ・ジョリーのように、日夜プレスに追いかけられる“世界で一番美しいカップル”になる。
ヨーロッパ中のプレスを招いて盛大な婚約式。でも結婚するタイミングがないまま、超売れっ子だった2人はロケ続きで離れ離れの生活になる。
ドロンにとって激しい恋は次第に友情に変わっていき、彼は、ナタリー・バルテレミー(後のナタリー・ドロン)と出会い、結婚してしまう(ヒドイ男!)でもロミーにとってはそうではなかった。
それはロミーにとって、幸せな時代の終わりだったのかもしれない。

私たちは結末を知っている:哀しみとアルコールにどっぷり浸かったロミーは、ある朝目覚めなかった。82年5月のことだから43歳という若さ。
この本はそこに至る道のりを、2人の出会いや行き違いを、ドロンのセリフをまじえて語っている。
叶わなかった恋、ドロンにとっては悔恨の残る恋の物語。写真がふんだんに載っていて、読み出したら止まらなくなった。
ヴィスコンティ、コクトー、エディット・ピアフ、イヴ・モンタン・・・登場する人物の顔ぶれもすごい。

アラン・ドロンは日本で長いこと、欧米の美青年の代名詞だった。この本は日本で出してもヒットするかもしれない。フランスではすでにベストセラーで、Diorの広告のおかげでまた売れそうな勢いだ。


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コレットだから許される?

夏のソルドが6月24日から始まる。
気がつくと、年に2回のソルドに対する気合は年々減少して「あ、そう」という感じだ。

夏のソルド、冬のソルドという言葉がかつての魅力とパワーを失った理由は、
大蔵大臣クリスティーヌ・ラガルドが景気高揚のため「年中ソルド」を奨励し、“レジにて20%オフ”とか“プロモーション”がしょっちゅう行われるようになったこと。
前年コレクションを捌くストック屋やネットショップが急激に増えたこと。
顧客(1度でも買えば顧客になれる)対象のプライベートソルドが横行、本番ソルド前、プロパーで買うお客を尻目に40%オフで買えること・・・などが挙げられよう。

このテの抜け駆けで一番すごいのがコレットだ。6月15日から1週間、すべて潔く50%オフ。
もとが高いブランドばかり、つまり付加価値の大きいものばかり置いているものね。先週覗いたら、マネキンたちがシャツで420ユーロ、スカートで1300ユーロくらいの装いで並んでいた。

こんな可愛い招待状を堂々と送っている。
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ソルドの予算には限りがあるから(ない人もいるだろうけど)、早く始めたほうが勝ちに決まっている。

サントノレ通り界隈は、プライベートソルドとコレットの先駆けでいち早く春夏物を捌き、一足早く秋色になるのだ。


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『送り人』を観に行ったら満員で、カンヌ映画祭にも参加した『Les Beaux gosses』という映画を観た。
レ・ボー・ゴス、イケ面、ハンサムという意味だけど、逆説的なタイトルだ。
主人公は15歳の高校生、エルヴェ。美青年でもないし、着るものにもこだわらないし、ニキビ面、歯は矯正中。成績は中の下くらい、両親が離婚してお母さんと2人暮らし、面白い友達に囲まれて、まあまあの高校生活を送っている。
頭を占めるのは、女の子のこと。関心はすごくあって、通販カタログのランジェリーのページなどを熱心に見ている。早くガールフレンドが欲しい。

左がエルヴェ。
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ところがまさかのことに、クラスの美少女オーロールに気に入られて舞い上がる。でも、どうやって対処していいのかよくわからない。ドジを重ねて、愛想をつかされた、と思ったら、オーロールは彼に抱きついてくるのだ。まったくオンナってわからない・・・

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バンド・デシネ(漫画)作家、リアッド・サトゥーフの初監督作品。
女の子のほうが早熟で、男の子がついていけないとこや、息子に疎ましがられるのをものともせず「もうキスはしたの?」と問いただすとんでもない母親とか(ついにキスを目撃したら、得意げに別れた夫に電話で報告する!)可笑しいシーンがたくさんあり、可笑しいけどとてもリアルなのだ。

無神経だけど無邪気なので、腹が立つけど許せてしまう母親。
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同じアンビバレントな年頃を女の子の主人公で描いたのが『LOL』だけど、『Les Beaux gosses』 はその男の子バージョンであるだけでなく、『LOL』より庶民的な階層の子供たちが主人公で、フランスの素顔が伺える。

うちに帰って『Les Beaux gosses』を観てきた、と言ったら「ウソ!」「ご冗談を」というのが子供たちの第一声。私たちは、自分や子供に重ね合わせて共感したんだけど、息子に言わせると「カリカチュアだらけの駄作」なんだそう。観てもいないくせに。
まあ、思春期の渦中にいる人は見たくないのかも。


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12歳パーティの実態・・・

夜の12時に帰ってきた娘は「頭がガンガンする・・・私は世界一疲れた少女よ」などといってパタリと寝てしまったが、実はビールを飲んで酔っ払っていたことが判明した。
「何本飲んだの?」
「少しよ・・・2本」
そこへ突然息子が現れて私を押しのけ、
「何本飲んだんだ?親に2本って言うなら、本当はもっと飲んでるはずだ!」
兄貴には真実を語ったんだろうか?

さらに、最初のうち女の子と男の子がそれぞれ固まってぎこちない雰囲気だったので、盛り上げようと、
Bouteille(ボトル)という遊びをしたことも明るみに出た。
これは、男の子と女の子がボトルを真ん中に輪になって座り、ボトルを回して止まったとき先端が向いた子と、再びまわして先端が向いた子がキスしなければいけない。一見無邪気で、実はアブナイ遊びである。
たしか小学校4年のとき、友達の誕生パーティで子供たちがこれをやろうとしたら、親が慌てて止めに入ったという話を聞いたけど、今回は、親が見ていない間に思う存分やったらしい。それで盛り上がってスロータイムになだれ込んだというからスゴイ話である。

「あーなんであんな子と踊っちゃったんだろう、シンジラレナイ!」と翌日赤面しているなんて、大学の初コンパの翌日みたいじゃない。6-7年早いんだって。
「だから早く老けるのよ」と自分を納得させる私である。


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12歳の早熟パーティ

「学年末のパーティが行っていいでしょ?」と娘。
学年末?!この前、中学5年生になったばかり思っていたら、もう終わり?(フランスの学校は、1年目が6年生、5、4、と上にいくにつれて数字が若くなる。つまり中学5年は日本の中学2年に相当するけれど、フランスは小学校が5年なので、年齢は1歳若い)

パーティは夜7時か11時。クラスの女の子の家に、クラス全員がよばれているそうだ。
「男の子もよばれてるのか?」と夫。「クラス全員だから、当たり前でしょ」と娘に冷たく言われている。
大きくなるほど、始まる時間が遅くなり、迎えに行くのは面倒だけど、行っちゃいけないという理由もないので「いいよ」。
当日の土曜日、「着ていくものを決めたり、いろいろ準備するから」と、夕方から友達がうちに集まってきた。準備とはメイクのことで、私のメイク用品を全部持ち出して「この口紅、オバサンぽくない?」(うるさい!)「質の悪いペンシル!折れちゃった」とか言いながら、12歳の少女たちの顔がだんだん、すごく大人っぽくなるのだ。老ける、といっていいくらい。息子がお節介に覗いて「あの子、二十歳?何回落第したの?」と小声で私に聞いたほど。

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送っていくのは私が買って出て、迎えに行くのをほかのお父さんに押し付けた。
最初4人のはずが8人の女の子を送っていくハメになる。7時からだけど「早く着くのはブスだけだから遅れていく」とみんながいうので、遅めにでた。

パーティを主催する子はメトロを乗り換えて30分以上かかるところに住んでいる。原則的には自分の住む区の学校に行かなくてはいけないけど、いい学校がないと、越境してくる子がたくさんいるのだ。
パーティ会場。薄暗くしてクラブ風。

最初は男の子、女の子は離れているけど・・・
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次第に混じりあってスローなんか踊ったそうた。
疲れ果てて、満足して、12時頃帰ってきた。

上の子のときも感じたけど、フランスの親は(社会は)、子供を早く大人にしよう傾向がある。
大人の時代はいやっていうほどあるから、そんなに急いでマセることはないのにね・・・

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パリ3区にあるピカソ美術館はオフィスの近くで、よく前を通る。そこから、クロッキー帳が盗まれた。
赤い革表紙にAlbumと記され、1917年~1918年、1923年~1924年のデッサン33枚が収められているそう。
ピカソの最初の奥さん、オルガのポートレート16枚、『アルルカン』のデッサン1枚が含まれていて、推定価格600万~700万ユーロ(8億円前後)。

オルガさん、綺麗な人だったのね・・・
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アルルカンはいくつかあるけど、キュビスムの作品のクロッキーとどこかで読んだ。

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人があまりいないのが快適なピカソ美術館の中。

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これだけ美術館のある街だから盗難はあるだろうけど、この事件の画期的な点は、
-ガラスの陳列ケースの鍵が壊れていた。
-警報装置も機能していなかった。
-その上、クロッキー帳がなくなっていることに24時間気が着かなかった。
-さらに、最近、館長が「予算不足で安全装置が十分でない。8月23日に臨時休館にして安全装置の点検をする」と、まるで「泥棒に入るなら今です!」と言わんばかりの発表をしたばかりだった。
この四重ドジに館長は寝込んでいることだろう。

熟練した泥棒か、突然の出来心か、ピカソの熱烈なファンの仕業か・・・まあ、上記の状況から考えると計画的犯行っぽい。ふと陳列ケースを開けてみたら、開いちゃって、手に取ったら警報も鳴らないので、持って出てしまった・・・のかもしれない。

超有名な芸術家の、これだけニュースになった盗難だから、クロッキー帳を正規のルートで売ることは不可能だ。闇ルートだと価値は5%に下がるそう。8億円の10%が8000万、その半分だから4000万円・・・悪くないじゃない!?

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案ずるより作るは易し

ずっとキッシュやタルトは難しくで自分で作れない、と信じていた。
ある日決心して、サーモンとほうれん草のタルトを作ったら、なんだ、私にもできるじゃない。
それ以来、時々作る。ラタトイユとローストチキンの残りで作るタルトはなかなか美味しい。
外で食べるのよりあっさりしているのはバターの入れ方が足りないから?
ま、そのほうがお医者さんから減量を言われている夫にはいいかも。

クスクスも、絶対うちでは作れないと信じていた料理。
野菜と肉は別々に準備して、セモリナをふやかす時はダマにならないように注意して・・・と話に聞いてご遠慮していたけど、このレシピを読んだら、なんだかできそう。
試してみたら、かなりそれっぽい出来上がりになった。

今回は羊肉(Agneau)のクスクス。

なんだかごった煮のよう。見かけは悪いけど、実は美味しい。

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さて作り方。
羊の骨付きを1kg、ぶつ切りにしてもらう。日曜日の朝市で1kg、14ユーロ前後。野菜はニンジンとズッキーニを合わせて肉と同量くらい。カブやキャベツを入れる人もいる。

たまねぎをザクザク切って、オリーブ油で炒め、羊肉を入れ、焼き色をつける。
3㎝くらいに切ったニンジンを加え、塩、epices pour couscous(クスクス用スパイス)を適宜ふりかける。本当はこのレシピにあるように色々なスパイスを入れるべきなんだけど、この混合スパイスでも結構それなりの味になる。
ヒタヒタの水とトマトピューレ大匙2、ブイヨン(羊だったらフォン・ド・ヴォー、鶏肉ならチキンブイヨン)を加える。
30分くらい煮込んでから、2-3cmに切ったズッキーニを加えて、さらに私は1時間近く煮込む。普段はアルデンテな野菜が好きな人でも、クスクスはクタクタ煮たほうが美味しい。

セモリナだって、熱湯をかけて3分で出来上がりというインスタントラーメンみたいなのがスーパーに売っている。これは香辛料入りセモリナ。

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結果的には肉と野菜が一緒に作れて“簡単料理”のジャンルに入れてもいいくらい。
是非お試しあれ。


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ノルマンディ上陸(1944年6月6日)65周年記念で、カンを訪れたバラック・オバマとミッシェルを、ニコラ・サルコジーとカーラ・ブルニが出迎えた。オバマ大統領はサルコジに挨拶し、カーラに挨拶しようととしたら、彼女はそれを無視して、まずミッシェルに「ボンジュール!」。数秒、オバマ大統領がポカンとするシーンがあったとか。

記念式典後の記者会見は13分に限られ「ハリウッドスターのよう」と某ジャーナリスト。ハリウッドスターが「大統領のよう」と言うほうが正しいような気もするけど。最後の3分は側近が指で「3・・・2・・・1・・・ハイ、それまで!」

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午後はパリで来て、ノートルダム寺院を1時間見学。夕食は7区のレストランla Fontaine de Marsで。
ニュース解説では「フーケツではなく」という挿入句が入った。フーケツはサルコジが大統領に当選したとき繰り出した、有名で高価なレストラン。
ここフォンテーヌ・ド・マルスは、シックだけど高級すぎない伝統的フレンチ。パリのアメリカ大使館が1週間前に予約したものだが、レストラン側はやってくるのが米大統領一家とは知らされていなかった。刺客が潜んでいたらヤバイもんね。

バラック・オバマは羊の腿肉にイル・フロッタント、ミッシェルは牛フィレステーキにクレームブリュレというシンプルな、でもフランスらしい料理を選んだ。飲み物は水!
すべて席に運ばれる前に毒見役が食べた。ルイ14世のようではないか!サルコジがすぐマネしそうだ。

翌日、日曜日、家族でポンピドーセンターを見学してから、バラック・オバマはワシントンに向けて発ち、もう一日パリに残るミッシェルと娘2人、マリアとサシャはエリゼ宮で昼食。

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女3人、パリに残ってやることと言えば・・・ショッピング!なんて冗談で言ったら、実はその通り。
午後、女3人は6区(サン・ジェルマン・デプレ界隈)でショッピング。
その後、ルーヴル美術館を貸しきって(つまり3人だけで)見学。館長のアンリ・ロイレット自ら案内した。
今頃は3人もAir Force Oneの飛行機の中。今日のパリは寒い雨降りで残念でしたね!


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翌朝、ネズミ駆除剤を配置した私は、食べたりしないように猫を部屋から閉め出し、「これで今夜は一件落着」と安らかな気持ちで出かけた。

そして、夜。うちに帰って部屋を開けると、ネズミが悠々と部屋を横切っているではないか!
ギャーッという叫び声に驚いたのか、ネズミは足踏み健康器(痛いので誰も使っていない)の上で凍りついた。私も、入り口で凍り付いていると、娘が覗き込んで「わっ可愛い!」と駆け寄ろうとする。
「ちょっと待って!」今、逃げられたら、また居候の夜を過ごさなければならない。
「箱とかかぶせて捕まえて!」
「まかしといて」と娘。
見るのもいやなので、外で待っていると、あっという間に「捕まえた」という声。
娘は、かぶせた箱に顔をつけるようにして、
「見て!可愛い・・・私、げっし類が大好きなの」「げっし?」

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敵が動けないとわかると私も大胆になり、近づいてみた。
なるほど小さくて可愛い。こんなものに怖がって逃げ回っていたのか、と恥ずかしくなるけど、恐怖症というのは理屈じゃないのよね。
「ねえ、飼ってもいい?」
「ネズミを飼う?」
「だってレナはハムスター飼ってるし、同じようなモンじゃない。いいでしょ?」
たしかに捕まえたネズミをどうするか考えていなかった。
外に逃がして、また入ってこられたらヤダし。寝ている間に顔の上を歩き回られたりするのが怖いわけで、檻に入っててくれるなら私としても異存はない。
私は、金網の箱を探し出してきて「これに入れて。逃がしたら殺すからね」

娘はティッシュで掴んで、難なく箱に入れ、大事そうに自分の部屋に持っていった。頼もしい限りである。

ティッシュから出ている太いほうの黒い線がシッポ。
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「お腹空かせてないかしら?」
「ネズミが好きなのは・・・チーズ!」
と、チーズを小さく刻んで、「お水もあげなくちゃ」などと言っている私もシュールである。

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ネズミのいる暮らし

ネズミとの同居生活も2日目に突入した。
アナイスはご飯を食べるのも忘れて一日タンスの前に陣取っているが、見張っているだけじゃあね。

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ジュリアン(息子)の報告によると、カサコソ音をさせてネズミが出てきそうになると慌ててベッドの下に避難するそうだ。
ジュリアンにネズミ駆除剤を買ってきてもらった。美味しそうな匂いの、ネズミ好みの味のシリアルで、「おびき寄せ、食べさせ、殺す」という、考えると残酷な話。申し訳ないけど、この際仕方ない。

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それをタンスの下に入れて様子を見たけど、興味を示した気配はなく夜も更けてきた。それどころか夜行性らしく、ますます活発にカサコソと動き回っている。
面白い本と一緒にベッドに入るのが楽しみの私は泣きたくなる。今夜もこの部屋では眠れない。

ジュリアンに外泊をけしかけるわけにもいかず、イビキで有名な夫の部屋はご遠慮して、今夜は娘の部屋に居候だ。

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午前3時のシュールな光景

夜中に物音で目が覚めた。
アナイス(猫)が私のベッドの上で飛び跳ねている。
「アンタ、ちょっと何時だと・・・」と言い掛けて、灰色の小さなものが一緒に飛び跳ねているのに気づいた。
なんとベッドの上で、猫とネズミのバトルが繰り広げている!
「ヒッ」という聞きなれない鳴き声がしたと思ったら、アナイスがネズミを咥えた。そこで「エライ!それでこそ猫!」とほめるべきところを、私はけたたましい叫び声を上げた。
ネズミは怖いけど、何も食い殺さなくたって・・・と人間は複雑である。
その叫び声にビビッて、アナイスがネズミを取り落とし、灰色の小さなものはすごい勢いで脱走。どこかに隠れた。

このタンスの下に隠れたらしい・・・
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まだ心臓がドキドキしている。猫がいればネズミは出ないなんてデタラメじゃない!
今年2回目だ。あるいはウチの猫がよほど普通じゃないとか?・・・とにかくこの部屋ではとても眠れない。

幸い息子は友達の家に泊まりに行っているので、本と目覚まし時計を持って、息子のベッドに引っ越した。
シーツはクシャクシャだけど、寝心地はなかなかよろしい。今夜はもう眠れない、と思っていたけど、そのうち本を取り落として眠ってしまった。

6時頃、鳥の鳴き声と足音が眠りの中にしみ込んできた。
息子の部屋だけ1階で通りに近いので、街が目覚める音が聞こえるのだ。
しかし、間もなく悪夢のような猫とネズミの光景を思い出した。詩的なことをいっている場合ではない。恐る恐る自分の部屋に行ってみると、アナイスは平静な顔で、ベッドに寝ている。
一晩一緒にいたんだから、いくらなんでもやっつけたに違いない。だから落ち着いた態度なんだろう。自分のベッドでもう一眠り、と毛布を跳ねのけたら、なんと例のネズミさんが慌てて隠れたのだ。
毛布の上と下で寝てたってこと?!あんたたち、なんてシュールな関係!
私は言葉を失い、息子のベッドに引き返した。

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いかに安くコスメを買うか

フランスにはパラ・ファルマシー(準薬局)というジャンルがあり、近年その数がどんどん増えている。パラ・ファルマシーで扱っているのはファーマシーコスメ、ビタミン剤やダイエット食品で、薬局より安い。トイレットペーパーや殺虫剤は置いていない。クリーンなインテリアに整然と製品が並んでいて、デパートの化粧品売り場とマツモトキヨシの中間に位置する、日本にはないカテゴリーだ。

パラ・ファーマシーチェーンのひとつ、パラ・ショップ
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最近、このパラ・ファーマシーにも不況が忍び寄っているらしく、時々興味深いプロモ-ションをやっている。「3点買うと、3点目が1ユーロ」という日があった。私は、歯ブラシと歯磨き、そして「3点目」に前から試してみたかった某メーカー夜用クリームを選び、いそいそとレジに向かったら「いえ、一番安いものが『3点目』です」といわれてしまった。40ユーロのクリームの代わりに、2ユーロの歯ブラシが1ユーロ!こんなはずじゃなかった!と思って見回すと、私と同じく「これが私の3点目」を決めていた人ばかりで、動揺や失望が感じられた。

2本セットにして安くするのはよくやるテだけど・・・
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それから2週間ほど後、今度は「毎週木曜日、男性に限り全製品50%オフ」というのをやった。
最初は「差別!」と女性客から非難されたけど、その女性たちも男に頼めばいいことに気づき、次の木曜日は、長いリストを渡され途方に暮れる男性や、奥さん付き添いのもとに買い物をするおとうさんの姿が目立った。私も夫に頼んで、シャンプーやボディクリーム、デマキをまとめ買い。
次の木曜日の夕方、買い忘れたものを思い出し、友人の男性を送り込んだら、棚がほとんど空で、店内には中国人しかいない、と電話。「男なら50%オフ」がクチコミで中国人ネットワークに広まり、転売する人たちが駆けつけたというわけだ。
お店は「1人最高10点まで」と制限し、例外的に夕方5時半に閉店にしてしまったそうだ。
「3点目」で失敗し、この50%オフはもうやらないだろうと思うと残念だ。

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エアバス330の行方

リオデジャネイロからパリに向かう途中、突然消息を絶ったエールフランスのエアバスA330のニュースで持ちきりだ。228人の搭乗者のうち73人がフランス人だった。
フランスとブラジル空軍、アメリカも応援にきて機体の捜査が続いている。落雷に遭って墜落説が出たけど、裏づけされていない。とにかく機体が見つかっていないのだ。

雷と飛行機は相性が悪い、なんて知らなかった。飛行機に乗っていて雷が鳴ったり稲妻を見た経験もない。パイロットは飛行中、正確な気象情報が得られるので、雷を避けて通ることができるという。それでも一日になんと約10機が落雷に遭っているそうだが、その時、すごく揺れるくらいで、問題なく飛び続けるという。
でも、強い放電が何度も機体を横切った場合、電気系統のバグが起こる可能性があり、エアバスA330はそのケースではないかといわれているが、まだすべて仮説だ。

この型の飛行機だそうだ。
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フランス時間の午後2時半頃、ブラジル空軍が、座席の一部と金属破片を見つけたと発表。座席の残骸には番号もあるというが、エアバス330のかどうかは定かでなかった。
夜になってから「間違いない」ことがわかった。

ブラジルに毎月出張している友達がいるので、ニュースを聞いたときすぐ彼のことを思った。彼は乗っていなかったが、同僚が乗りそうになったそうだ。
今朝、ラジオで聞いた“奇跡的に乗らなかった人たち”の一人、“乗り遅れた”のがその同僚。パスポートが切れているのが判明して乗せてもらえなかった人もいた。
サリン事件のときも、「その朝に限って子供がむずがって泣いて、いつも乗る電車に乗り遅れて助かった」女性の話を聞いた。
人間の運命は本当にわからない。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから20年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書2冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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