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というと、評判になって混んだらいやなので教えたくない、と思うでしょ?でも全然そうではない。
映像デザイン会社Dekobotの面々に連れていってもらったレストラン。美味しくて、レトロな雰囲気が良く、値段が良心的、と殆どの条件を満たしているのに、ちょっと遠い。
8番線のドメニルの駅から歩いて10分から15分。近くにあったらぜったい常連になるんだけど残念だ。

レストランの名前はZYGOMATES(ジゴマット)、モダンな響きで、この雰囲気には“シェ・ピエール”とかのほうが似合う気がする。余計なお世話ですけど。

お昼のコース、アントレ・メイン・デザート・コーヒーまでついて15ユーロ。
カフェでサラダ・ニソワーズ、12ユーロが珍しくないパリでは感激の値段である。

本日のメニュー:アントレは、トマトのツナ・リエット詰めか、

tomate farcie

タズィキ(ギリシャ料理で、キュウリの千切りのヨーグルト和え)
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メインはバヴェット・ステーキのベアルネーズソースか、

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鶏のバスク風煮込み(鶏もも肉をトマトやピーマンと煮込んだもの)か、

poulet basquaise

メルラン(タラの一種)のムニエル

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私はツナ・リエットに、メインはバヴェット・ステーキにする。
バヴェットは、牛の図解で見ると22番。

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ちょっと歯ごたえがあるけど、味のある部分。
この牛の解体図を見るたび、こんなに全身食べちゃうんだ、やはり肉食人種であるなあ、と感心する。そのくせ、私が魚の頬は美味しい、とか言うと、みんなびっくりした顔をするのだ。

デザートは、イル・フロッタント、チョコレート・ケーキ、フロマージュ・ブランなど、おなじみの定番だけど、丁寧に作られている。

gateau choco

お腹がいっぱいになって、お店の古き良き内装と、レトロな目覚まし時計のコレクションに気づいた。
ワインボトルの上に並んでいるのがそう。
夜のメニューはどうするべ、と相談しているシェフとオーナー。

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ZYGOMATES(ジゴマット)って何か意味があるに違いない、と気になって辞書を引いてみたら、ZYGOMAは頬骨のことで、ZYGOMATESは微笑んだときの顔の筋肉のことだそう。
美味しくてついニッコリ、という感じだろうけど、解剖学的なネーミングである。

ZYGOMATES
7 rue de Capri 75012 Paris


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工場が閉鎖されてから、すっかり寂れてしまった南仏のある村。
刑務所暮らしをしていたサミールが出所して帰ってくる。待ちかねていた父親のフランシスは、息子を不器用に抱きしめる。
フランシスは工場が閉鎖されたあとも、無人の工場に出かけて、自分が使っていた機械を修理したり磨いたりするのが日課だ。妻に先立たれた彼は、お隣の中年女性、マリアと付き合っている。

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彼女の夫はある日、若い女と出て行ったきり帰ってこない。マリアは新しい薬の実験台になる仕事をして、一人息子を育てている。
その息子は一日中、外に座って父親の帰りを待っている。
父親はゲーリー・クーパーに似て男前だったといわれ、毎晩、ヴィデオでゲーリー・クーパーの西部劇を見ている。

一言もしゃべらず、障害者の友達と並んで父親を待っている。
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サミールはスーパーで働き始めるが、初日から「チーズのお買い得セール」でネズミの帽子をかぶらされ、数日でいやになってやめてしまう。
ムショを出たばかりでどこに仕事が見つかるっていうんだ!またドラッグの売買でもやる気か!と怒るフランシス。自分で何か見つけるさ、僕はお父さんのようにはなりたくないんだ、と怒鳴り返すサミール。
翌日彼は工場にでかけ、熱心に機械の手入れをする父親を見て、手伝い始める。

眠ったような村に残った人たちは、さりげなく労わりあいながら、昨日と同じような何事もない日を続けていくのだ。

・・・という、大したことは起こらないけど、後に残る映画だ。
Nassim Amauche(ナッシム・アマウシュ)という若い監督の初の長編作品。今年のカンヌの”批評家週間”でグランプリを取っった。

父親役のジャン=ピエール・バクリは苦虫を噛み潰したような表情とブラックなユーモアで、ファンの多い俳優。彼をはじめとして役者がみんなよく、村への愛着と諦めが混じった村人たちの雰囲気と、ゆるゆると流れていく田舎の時間がリアルに、ちょっと哀しく描かれている。

タイトルの『Adieu Gary』のガリーは、実はゲーリー・クーパーのことで、私もすぐにはわからなくて、「ガリーってどの人?」と探してしまった。フランス人は何でもフランス式に発音するので紛らわしい。ゲーリー・クーパーそっくりのお父さんを毎日待ち続けていたマリアの息子が、ある晩、フランソワの“演出”で、お父さんをふっきれるので、このタイトルがついたそうだ。


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今年も元気、パリ・プラージュ

「パリ・プラージュ、一緒に行かない?」と娘を誘ったら、ゴスロリの服を探しに行く、と断られた。去年までは喜んでついてきたくせに!

海岸や太陽と聞くと、行かずにはいられないタチなので、シャトレから川岸に下りてみた。
今年はエコロジーがテーマだそうで、毎週火曜日は『無公害の電気自転車、電気バイクの無料試乗』や、喉が渇いたら“パリの水”(つまりセーヌの水ってこと!)無料配布、子供たちにはゴミの分別の仕方を教える『リサイクルアトリエ』(そんなの、面白がる子供がいるだろうか?)などが企画されている。
でも、川岸には、ひたすら肌を焼く人、話のタネにそぞろ歩く人、カフェで怠惰に涼む人など、あまりテーマには関心なさそうな人たちが沢山いた。

パラソルの下には水着の人たちがゴロゴロ寝そべっている。

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霧のシャワーは毎年登場、つまりリサイクル。

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1800トン運び込まれた砂もリサイクル。
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こうやって船で運ばれた。
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パリの夏のイベントとしてすっかり定着したパリ・プラージュ。
観光名所であり、デートコース、家族のお散歩コースであり、夏休み、どこにもいけない子供たちにバカンス気分を、という大切な役割も果たしている。

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体力と忍耐力を要するバカンス

フランス人が3週間、4週間とバカンスを取るのを「羨ましい!」と、私も思っていた。
でもそんな長い間、どこで何をするの?と周囲にアンケートするとこんなパターンが多い。

男性、45歳、フリーライター・翻訳家、奥さんと男の子2人:まず南仏のカシスにある奥さんの母親のアパルトマンに1週間(「狭いし、お義母さんも一緒なんで、疲れるんだよな」)。その後、車でオーヴェルニュの彼の祖父母の家にたどり着き、そこで4週間。「僕はフリーなんで有給がないから、休み中も一日の半分は仕事をする」。会社勤めの奥さんは5週間も取れないので、途中で帰るそうだ。

カシスの可愛い港
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夫婦、40歳くらい、子供3人:パリは高くてアパルトマンが買えないので、ノワールムーチエ島にセカンドハウスを買い、毎夏1ヶ月以上行っている。納屋だったので、最初の3年はバカンスというより改修工事。子供たちにも手伝わせ、全部自分たちの手でやって、少しずつ家らしくなってくるのが楽しみ。

ブルターニュ南の島、ノワールムーチエ。
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娘の友達、男の子12歳:父親がイタリア人、母親がギリシャ人、2年前に離婚。7月は父親の故郷、サルディニアへ。31日にパリに戻って、母親に引き継がれアテネに出発。母親の実家で1ヶ月。

海辺や山の中に家を借りる、という人も多い。
私たちもペルピニアン近くの海岸にアパルトマンを借りて2週間過ごしたことがあったけど、想像以上に重労働だった。パリではお昼はみんな外なんで、夜ご飯の心配だけすればいいけど、バカンス中は昼・夜、とボリュームあるご飯を作らなければならない。
パリでは、スーパーやPICARD(冷凍食品チェーン)に注文して届けてもらえるけど、バカンス地では買い出しは一仕事。年2ヶ月の稼ぎ時と、どの商店も値段を上げているので腹の立つことも多い。
普段より狭いアパルトマンに折り重なっているので、始終片付けている感じ・・・
食事作りと掃除で夫と私は「仕事しているときより疲れた!」とパリに戻ってきた。

つまり、フランス人が一年中楽しみにしているバカンスは、思いのほかエネルギーと忍耐力を要するお仕事なのだ。普段、夜だけ顔を合わせているカップルが24時間一緒にいるんだから、口論も増える・・・なんて、今年はあまり休みが取れない私が言うと、食べられないブドウを「あれは酸っぱいんだ」というイソップのキツネみたいだけど。


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フランス田舎は民宿流行り

義父母の家は、シャンパーニュ地方の小さな村。人口200人、パン屋も肉屋もカフェもなく、パンは、昔のお豆腐屋のように「バゲット、バゲット!」といいながら小型トラックで売りに来る。
車の運転ができない私は、ここに来ると自転車か、徒歩。スーパーのある町まで用事があるときは誰かにお願いして便乗させてもらうしかない。田舎に来るたびに「免許を取るぞ!」と決心し、パリに戻ると必然性がなくなるから決心は崩れる、という繰り返しだ。

義父の91歳の誕生日で、家族が田舎に集まった。
お祝いがあると子供でもシャンパーニュを飲む。男の子2人は18歳だけど、小学生のころから「おまえもまぁ一杯」と薦められていた。

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田舎のバラは、花びら一枚一枚が丁寧に美しい。

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義父の家には全員泊まれないので、一部は民宿に行くことになる。

隣村だって人口220人というこの田舎で、最近、Chambres d’hôte(シャンブル・ドット)、つまり民宿が増えている。
納屋を改造した広い2階屋が多いので、子供が独立したあと改造して民宿にし、老後の収入にするのだ。
こんな田舎に誰が・・・と内心思ったけど、結構繁盛していて週末は満室だったりする。
ブルゴーニュやサヴォアに車で行く人が、この辺りを中継地にし「ホテルに泊まるより安くて家族的でいい」とやってくるそうだ。

ちょうどバカンス時期で、近くの民宿はどこも一杯。隣のそのまた隣の村の、キャンプ場にできたバンガローに私たちは泊まることになった。

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二段ベッドにもうひとつベッドがあり、4人まで泊まれる。

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バンガローの名前は『ツーキヨ』と言われて、何語かと思ったら、オーナーが「日本語で、月の夜という意味です」と、「そんなことも知らんのか」という顔で説明してくれた。
スシや刺し身はともかく、『月夜』がこんなド田舎で使われているとは!

“可愛い”という形容詞しかないインテリア、新しくて清潔なので喜んだのも束の間。トイレが部屋になく、200m先と聞いてのけぞった。
「夜中に真っ暗な道をあそこまで行くわけ?」
「シリアルキラーが潜んでて襲いかかるっていうの?!」
「そうじゃないけど、お腹を空かせたイノシシが通りかかるとか・・・」
「ママンって怖がりね!」と娘に馬鹿にされ黙ったけど、インテリアが可愛くなくても、名前が『月夜』でなくてもいいから、部屋にトイレはつけて欲しいものだ。
トイレが遠い、といわれただけで、余計行きたくなる。

イノシシに襲われることもなく、無事に朝になった。

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親離れの夏休み

子供がコロニー(臨海・林間学校。植民地のことではない)に出かけるとホッとすると同時に「元気にしてるかしら?楽しくやっているかしら?」と心配するのが親というもの。
でも、40人、50人、という子供の親たちが毎日電話してきたら大変なことになるので、コロニーに電話することは禁じられている。携帯電話も持ってきてはだめ。その代わり、毎晩、メッセージが録音されていて、親たちはそれを聞くことで満足する。

フランス全国で何百と行われているコロニーと親たちを結ぶメッセージ会社があって、「フランス国内のコロニーに参加しているお子さんのご両親は1を押してください」「コロニーに場所の郵便番号を押してください」・・・と延々と続くメッセージの後に、やっと目指すコロニーの「今日の日記」にたどり着くのである。
メッセージは子供たちが代わる代わる登場して「今日は8時に起き、朝ごはんを食べたあと、6歳-9歳のグループは乗馬をして、10歳-12歳のグループは陶芸をしました・・・」
毎日同じような、たわいもない日記を、うちの子はいつ登場するのかしらと楽しみに、うっとりと聞くのである。
息子がコロニーに行っていた数年前と違うのは、写真も毎日サーバーに上げてくれるので、生中継で様子がわかる。
フランスには海を見たことがない子供も沢山いて、写真を見ると、みんな心から楽しんでいるのがわかる。

ビキニの子が多いのね。やけに老けている”女の子”がいるんで、「何回落第したんだろう!?」と思ったら、引率の看護婦さんだそう。

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乗馬は、コロニーの定番メニューだ。

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牡蠣の養殖場を見学に行った。

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先日、料金は両親の収入にスライドして4段階と書いたけど、パンフレットを読み直したら8段階で、一日2,05ユーロ(270円)から参加できる。最高料金の一日44,50ユーロ(5870円)払っている子供と、もちろん同じものを食べ、同じ部屋に寝て、みんな一緒にヨットや乗馬をして海で遊ぶ。
お金があまりない人も楽しめるのは、この国の大きな長所だ。

10日間のコロニーから、今日娘が帰ってきた。日焼けして、元気そう。
初めて会った子供たちやモニター(引率者)と朝から晩まで暮らし、部屋の片付けや荷物の管理を自分でするので、一人でどこかに行く度に、子供は少し大人になって帰ってくる。

「もっといたかった。帰るとき涙がでた」といわれると、「良かったね!」と答えつつ、一瞬複雑な心境になった。


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パリの花火も捨てたもんじゃない

花火を見ないと夏じゃない。
夏、東京に行く度に花火の日を探すけど、予定と合わなかったり、「すごーい人出よ」と脅かされて諦めて、ご縁がなかった。
「花火ってキャトルズ・ジュイエ(7月14日の独立記念日)だっけ?その前夜祭だっけ?」
と、突然夫が聞くので、パリにも花火大会があるのを思い出した。
「前夜祭は、消防署のダンスパーティだから、今日じゃない!」
即、調べたらやっぱり今夜だ。行こう、絶対行こう!
「10時45分から?遅いなあ」早寝早起きの夫を叱咤激励して家を出て、さてどこから見よう?
エッフェル塔の下から打ち上げるので、トロカデロあたりはすごい人出だそうだ。じゃ、橋から見よう、と私たちはポン・ヌフへ出た。
橋の上は隙間がないほどの見物人。私たちは橋の下の川岸に場所を見つけた。

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さっきの「Bal de Pompiers消防署のダンスパーティ」というのは、文字通り、各区の消防署が催すパーティで、昨晩も夜遊びをしていた息子によると「すごい行列だった」という人気。
最後に行ったのは、この子が生まれる前だったかしら・・・

始まった・・・
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ちょうどバトー・ムーシュが通りかかる。今夜、乗ったお客さんたちは花火のおまけつき。

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突然エッフェル塔が巨大なクリスマスツリーのように輝いた。拍手が起こる。

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パリの夜空は明るすぎるのがちょっと残念。でも綺麗だった。
このために毎年、日本から花火師(っていうのかしら)が来ていると聞いた。
やっぱり花火は、日本の風物詩。風鈴や浴衣、団扇とよく似合う。小さいとき、家族と毎年見た箱根大文字山の花火を思い出す。
日本人は、桜や花火の、一瞬にして散るはかない美しさが好きなのだ。


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社会の敵、ジョニー・デップ

『Public Enemies』は、社会の敵N0.1と呼ばれた実在の銀行強盗、ジョン・デリンジャーを描いた映画、またはジョニー・デップの久々の主演作である。

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1930年代に活躍したこのギャングは、できたばかりのFBIにデリンジャー部隊ができるほどの有名犯罪者。
当時、FBIの射的の練習には彼のシルエットが使われていたそうだ。
捕まっても必ず脱獄し、鮮やかな銀行破りを繰り返し、一目惚れしたビリー(マリオン・コティヤール)以外の女には目もくれないギャングが、31歳で殺されるまでの映画。一見静かな雰囲気で、目つきだけは常に鋭く、うちに秘めたバイオレンスを匂わせるジョニー・デップがこの上なく魅力的だ。30年代の帽子とダークスーツがよく似合う(ジョニー・デップでなくても男はみんなかっこ良く見える)。彼はジョン・デリンジャーという人物に前から興味を持っていたそうだ。

負けん気が強く健気な”ギャングの女”
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登場する当時の車も美しい。とくにFORD V8は、警察の追跡を最もかわせる車としてデリンジャーが愛用し、有名にした車。FORDにお礼状まで書いたそうだ。礼儀正しいギャングだったのね。

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『俺たちに明日はない』のボニーとクライド(ボニーも同じ理由でFORD V8を愛用。彼も感謝の手紙をFORDに送った)、『明日に向かって撃て』のブッチ・キャシディとサンダンス・キッドも実在の人物で、4人とも魅力的だ。いつも死と直面しながら、不死身と信じているかのように突き進む、デカダンな緊張感に色気があるのだろうか。
殺したり盗んだりの犯罪者なのに「逃げ切って!」応援してしまう。

彼らの映画は結局「どこで誰にどうやって殺されるか」だ。
「あなたはいつか捕まって殺される。その時、そばにいたくない」というマリオン・コティヤールが言う。全く同じセリフを、『明日に向かって撃て』でキャサリン・ロスがポール・ニューマンに言ってなかったっけ。


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娘が友達とコロニーに出かけた。
コロニーは、夏のバカンスの間に区や市や、民間の会社が企画する、臨海・林間学校だ。
学校のバカンスは2ヶ月と長く、フランス人といえども親はそんな休みを取れない。テレビやパソコンの前で、一日中グーダラされると鬱陶しいので、親たちはコロニーに送り出したり、おじいちゃん・おばあちゃんの家に預けたりするのだ。

娘の参加するコロニーはオレロン島。アバウトにどの辺というのは知っていたが、地図で調べたら、ラ・ロッシェル(大西洋岸の真ん中あたり)のちょっと下だ。10日間で、サーフィンやカヌー、乗馬などがメニューになっている。対象年齢は6歳から13歳。

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サーフィンは、50m泳げる証明書がないとやらせてもらえない。
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林間学校にはターザンごっこがつきもの・・・
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部屋は4人部屋が多い。
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このコロニーはパリ市の企画で、参加料金は親の収入にスライドして変わる。10日間、3食オヤツ、すべてのアクティヴィティ、往復のTGV込みで、平均4万円くらいではないか。

集合時間に駅に送っていくと、40人くらいの子供が集まっている。10歳以下の子供が多いので、娘たちはがっかりだ。
「ガキばっかり!」
同じ年頃のかっこいい男の子たちを期待してたらしい。
「モニター(引率者)のお兄さんがかっこいいじゃない」と慰めると、
「ママン!あれ、25歳くらいのオジサンじゃない!」
はあ、そうですか・・・
娘たちは、希望をなくした暗い顔で出かけたが、2日後、元気なSMSがきた:コロ(コロニーを縮めてこう呼ぶ)はメチャクチャ楽しいよ!


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ある日突然変わる子供たち

小さいときに大好きで暗記するくらい何度も読んだ本に『メアリー・ポピンズ』がある。
バンクス家の2人の子供、ジェーンとマイケルのベビーシッターとして、ある日、風に乗ってやってきたメアリー・ポピンズ。ミステリアスで、厳しくて無愛想だけど、子供たちに不思議な冒険をたくさんさせてくれる。

岩波から出ている。レトロなイラストもいいでしょ。

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ディズニーで映画化されたとき、ジュリー・アンドリュースが演じる、やたら快活で、歌ったり踊ったりするメアリー・ポピンズにひどくがっかりしたものだ。私のイメージと違いすぎた。

初めての実写とアニメの混合も見事に失敗していた。

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1巻目『風に乗ってきたメアリー・ポピンズ』の中に、『ジョンとバーバラの物語』というエピソードがあった。

ジェーンとマイケルの下の双子、ジョンとバーバラは赤ちゃんで、動物の言葉がわかり、窓辺に遊びにくる鳥たちとおしゃべりする。メアリー・ポピンズは魔女だから、当然、動物の言葉がわかる。
常連のカラス(たしかカラスだった)は窓辺にきて、双子や魔女とおしゃべりをするのを毎日のお楽しみにしている。ところがある日、双子に話しかけると「バブバブ」という言葉が返ってくる。
動物の言葉がわかる時期が過ぎて、双子は普通の子供になってしまったのだ。
「こうなることわかってたでしょう」と冷たく言うメアリー・ポピンズに、「そりゃわかっていたけど・・・」とカラスはしょんぼりする。
うろ覚えだけど、こんなストーリーだ。

フランスにもこんなお話がある。赤ちゃんはお腹にいる間、お母さんやお父さんの話すことが全部わかっている。月が満ちていよいよ生まれるというとき、天使がしーっと指を赤ちゃんの口に当てると、それまで聞いたことも言葉も忘れてしまう。唇の上にある筋は、天使の指の跡・・・
誰が考えたかしらないけど、すごくポエティックな話でしょう?

なぜそんなことを思い出したかというと、娘のカミーユが突然“子供じゃなくなった”と感じたからだ。何かあるとうるさいくらい電話してきて、仕事場にまでついてきて隣で絵を描いたりしていた娘が、ふっと変わっていく。
次の時代に移行してしまったのだ。
それもジョンとバーバラや、天使の指のように、一瞬にして。
成長して当然なんだけど、変わらないと困るんだけど、やっぱりちょっと寂しく感じる。

今日の私は窓辺のカラスの心境だ。


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初体験JAPANEXPO

「えーっまだ行ったことないの?!」と人間じゃないみたいに言われると、何が何でも今年は行かなくては、と決めていたJAPAEXPO。
公式サイトによると「ジャパンエキスポJAPAN EXPOは、毎年7月フランス・パリで行われる、マンガ・アニメ・ゲームを中心とし、音楽・モードを含めた日本のポップカルチャーと、書道や武道・茶道・折り紙などの伝統文化を合わせた、日本文化のフェスティバルです」

場所は、ロワシー空港の手前、Villepinteの巨大なエクスポジション会場。北駅からRER(郊外電車)に乗ってしまえば30分足らずなんだけど、はるばる出かけていく、という感じ。

会場に入る前に、衣装の最終チェックをしている3人組。右の大柄な女性は実は男だった。

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NANAのメイクをして写真を撮るコーナー
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縁日にヒント?学校、茶、永・・・関連のわからない漢字のちょうちんが下がった通り

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タンタンの出版社、カステルマンの漫画シリーズ名は作家。私も翻訳をした谷口ジローさんの作品や『無限の住人』が人気。
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公式サイトは「伝統文化を合わせた日本文化のフェスティバル」といっているけど、99,9%、漫画・アニメ・ゲームだ。いけばなのコーナーは閑散。
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晴れの日のために衣装を決めてきた若い子たちばっか。平均年齢15歳くらい
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歩きつかれて、更にギューギュー詰めのRERで帰ってきた。
とにかく体験した。今日からは「えーまだ行ってないの?」と言う側になったぞ!


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バーバラという女性は、“ピエール・エルメの奥さん”と呼ばれることが多いのでは?
でも知る人ぞ知る、2000年からバッグを作っているデザイナーで、自分の名前(Barbara rihlバーバラ・リル)のブランドを持っている。
そのバーバラが7月1日にバッグ・コレクションのお披露目パーティをやった。場所はSpill、コレットのWebサイトを作っている(もちろん他のこともしている)会社だ。

バーバラの登場。胸の谷間がすごい。
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30度を越す暑さの中、冷えたシャンパンと繊細なプチフール(今回はご主人のマカロン!)を期待して、大勢の人が詰め掛けた。

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聞くところによるとバーバラは「有名になりたい」が口癖だったそうだ。
有名パティシエを夫に持つだけでなく、自らも成功して有名になりたい!そういう人の上昇パワーはスゴイものがある。漲るエネルギーを感じる女性だ。
その願望叶って盛大なお披露目パーティ。

バーバラと対照的に静かな雰囲気のピエール・エルメ。

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肝心のバーバラのバッグ。

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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから20年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書2冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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