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1940年、ドイツ占領下のフランス。ユダヤ人を匿っているフランス人を嗅ぎまわっているナチのハンス・ランダ大佐(クリストフ・ヴァルツ)が、田舎の農家を訪れる。
床下に隠れていたショザンナ(メラニー・ローラン)は銃弾を免れて逃げ去り、九死に一生を得る。彼女はパリにたどり着き、名前を変えて映画館を経営するようになる。

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一方、レイン中尉(ブラッド・ピット)はナチス駆逐を掲げ、ユダヤ系アメリカ人のグループを結成。目標はナチス兵の頭の皮、一人100枚持って来い!(タランティーノのことなので、この頭皮剥ぎシーンが何度か登場)
ドイツ人女優ブリジット(ダイアン・クリューガー)も加わり、ヒトラーらナチス幹部の殺害をもくろむ。

ハンス・ランダ大佐と望まぬ“再会”をしてしまったショザンナは密かに復讐を計画。レイン中尉の計画と偶然出会うことになる。

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カンヌでの批評は「タランティーノらしさが足らん」とイマイチだった。
『キル・ビル』や『パルプ・フィクション』のアクション物では発揮される彼の個性が、戦争物では輝かず、普通っぽくセリフが多すぎて冗漫・・・そうかなあ。私にはご機嫌に面白かった。この前批評のせいであまり期待していなかったせい?

クリストフ・ヴァルツ演じるハンス・ランダ大佐のインパクトが圧倒的で、ブラッド・ピット(出番もそう多くないし)も霞んでしまう。社交的で怜悧で残酷で4ヶ国語(独・仏・英・伊)を操るナチス大佐の挙動は、2時間半目が離せない。
クリストフ・ヴァルツはカンヌで最優秀男優賞を獲得しているけど当然の納得。オーストリア人で、4ヶ国語吹き替えなしで全部自分でしゃべっているのも驚く。フランス語もすごく上手い。

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ブラッド・ピットはちょっと3の線なのがいい。イタリア人の監督になりすましてナチスのソワレに潜入し、イタリア語が全然出てこないシーンは大笑い。コーエン兄弟の『Burn after leading』を思い出す。そういえばタランティーノとコーエン兄弟は、バイオレンス嗜好も含めて似ていません?

血まみれ泥まみれのメラニー・ローランが全力疾走で走っているシーンは予告編でも印象に残ったけど、彼女もとてもいい。芯の強いきりっとした役柄が似合っている。
フランス若手の中では一番きれいで魅力的な女優だと私は思うけど、息子にそう言ったら「まあね。でも鼻がちょっと・・・」というお返事。

鼻がどうだっていうの?

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厳しいんだね。彼は一体どんな女の子を連れてくるんだろうか・・・?


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テレビよりラジオのほうが身近だ。いつも目覚まし替わりに聞いているFRANCE INTER、夏の間はバカンスモードの特別番組になっていて、10時からのLovely Planetというのがなかなか面白い。
世界各国を回って、その国での男女の愛情表現、付き合い方、暮らし方をリポートする。
毎日聞いていたら、その道の専門家になれただろうに、時間帯ゆえ数回しか聞けなかった。

印象に残ったのはノルウェーの、子供が生まれたばかりの夫婦。母親が6ヶ月の産休を取ったあと、父親が4ヶ月の育児休暇を取ることができる。インタビュー時、母親はもう職場復帰していて、パパがミルクやオムツ替えやお風呂、掃除、洗濯、ご飯の支度をやっていた。
フランスの父親の育児休暇は14日間、週5日制だから約3週間だ。双子だと21日間、4週間取れる。男女同権先進国である北欧に比べて、まだまだ遅れている。
ノルウェーのパパは「家事は思ったより大変で、あっという間に一日が経つ。そろそろ仕事が懐かしい」そうだ。
ところでノルウェーは公務員じゃなくても午後4時に仕事が終るんだと!5時にはママが帰ってきて「夕ご飯できたよー」と食卓につく。その後の結構長い(白夜の時期なんか果てしなく長い!)夜の時間、一体何をしてるんだろう?

24日は、ついに日本の登場。スタジオにはロマン・スロコンブと村上順子さんがよばれてコメントしていた。ロマン・スロコンブは、バンド・デシネや小説を書くが、日本の(特に男女関係の)専門家といったほうがいい。奥さんが日本人で、70年代後半から日本に何度も行っている。
村上純子さんは存じ上げなかったけど、パリ在住のミュージシャン&コメディアン。

日本は“出会い”が難しい国、という点が焦点になった。
スロコンブ氏は、「仕事の時間が長くて、出会う暇がない」と分析していたけど、それだけだろうか?
日本は異性間の自然な接触ができにくい、という気がする。例えば上司が「あ、その服、とても似合っているね」と言ったら、日本ではセクハラと言われかねないけど、フランスでは“魅力的であることを評価された一女性”と感じて、一日気分が良かったりする。深い意味は全然なく、フィジカルな接触が多い国でもある。”移行”しやすい。
日本人に結婚願望が強い、というのも特色として挙がった。
「なぜですか?」という司会者の問いに「社会的なもの」(つまり他人の目)と、「結婚に対してナイーヴな夢を持っている人が、特に女性に多い」という意見。当たっていると思う。

ところで。自己宣伝で申し訳ないけど、フランス人がどうやって出会い、一緒に出かけるようになり、暮らすようになるかを実例で紹介した拙筆の『パリは恋愛教科書』、読んでいただけたら嬉しいです。
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夏が終わる

一人でチュニジアの友達の家に行っていた娘が帰ってきた。初めて一人で飛行機に乗ったと得意そう。

濃い眉とか、どこか似ているこの2人

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全部2ユーロくらいだった、とTシャツを何枚も買ってきた。パリではあまり見ない原色、黒のスパッツと合わせて新学期に着ていくんだと。

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親がいなかった1週間、猫と家を独占して、毎晩友達をよんでドンちゃん騒ぎをしたらしい息子。冷凍庫は空っぽ、冷蔵庫には安ワインの残り、灰皿は全部、息子の部屋に集結していた。

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朝、チュイルリーの公園の前を通ったら、一夜にして移動遊園地がなくなっていた。あの人混みと嬌声がウソのよう。
昨日の夜、観覧車が半分になっているのを見て「え!ついに幻覚?」と急いで帰ったけど、取り外しの最中だったのね。
夏草や、兵ものどもが夢の跡・・・ちょっと違うけど、残像が懐かしくきらめく。

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前の日までお祭りだった・・・

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中年女の一途な恋、その結末・・・

月明かりが射し込むアパルトマン。夫の傍らに寝ている妻。でも彼女は目覚めていて、顔は緊張し、胸は激しく鼓動している。彼女は起き上がり、寝室を出て行く。間もなく銃声が鳴り響く。

映画『Partir』(旅立つ)、始まりはすごく上手い。

夫はお医者さん、子供が2人、裕福で幸せな家庭の奥さんのスザンヌ。
家の改装工事にスペイン移民の職人のイヴォンがやってくる。家の家具を一緒に運び出したり、足に怪我をしたイヴォンを車で送っていったりするうち、イヴォンはスザンヌに惹かれ、奪うようにキスをする。憮然として歩きさるスザンヌ、
でもその行為が彼女に火をつけた。次に電話をして彼のアパルトマンを訪れたのは彼女のほうだ。激しく愛し合う2人。逢瀬を重ねるうちに離れられなくなるのもスザンヌのほう。

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彼女の決断と行動は素早い。浮気は忘れるから元通りになってくれという夫も、突然の母親の変化に呆然とする子供たちも目に入らず、イヴォンと出て行く。でも20年間護られて暮らしたスザンヌに、現実はひどく厳しい。

愛人は貧しく、前科者。
ダンナ(下)は優しくて、ハンサムでお金持ちなのに・・・でも恋とはそういうもんだ。

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ブルジョアの奥さんが庭師と恋に落ちる・・・チャタレイ夫人と同じ構図だ。
監督のカトリーヌ・コルシニは、まさにチャタレイ夫人やアンナ・カレーニナといったヒロインに惹かれ、その線上で現代版を作りたかったという。この機会を逃したら敷かれたレールから脱出できない年齢に、敢えて恋を、違う人生を選んでいく女性を描きたかったんだと。

でもでも・・・自分の激しい恋を理由に、彼女を愛する夫や子供たちを容赦なく切り捨てて傷つけていくことを正当化しちゃっていいものか・・・?
と、映画のメッセージに疑問は生じるものの、初めて恋する娘のように歓喜を全身で表すスザンヌ(クリスティン・スコット=トマス)、夫役のイヴォン・アタル(シャルロット・ゲンズブールのダンナ)も、恋の相手のセルジ・ロペズも、役者はみんないい。

恋して可愛くなる中年女を見事に表現して株を上げたクリスティン・スコット=トマス

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観客はやっぱり中年の女性が多かった。
公開中。

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焼き魚とイカの日々

食事には期待しないほうがいい、と書いたけど、焼き魚は当たり外れがない。
メニューには1kgいくらで表示されている。ファーストクラスの魚:300クーナ/kg(6000円弱)、セカンドクラスの魚:250クーナ/kg・・・
「ファーストクラスの魚ってナンですか?」とたずねると「鯛だ」という。
「じゃセカンドクラスは?」「鯛だけど、新鮮じゃない」というお返事。
グリーンサラダを頼んで全然来ないので催促すると「色が変わってグリーンじゃなくなったんで・・・」

これは鱒。付け合せは冷凍のミックスベジタブルみたいなのが多い。

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イカも沢山とれるらしく新鮮で、から揚げやリゾットは必ずあるメニュー。
1週間で1年分くらいのイカを食べた。

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ガイドブックには書かれてなかったけど、クロアチアのレストランではカードが滅多に使えない。初日それを知らずに飲み食いし、皿洗いしそうになった。

最後の晩は海岸線を離れ、田舎のど真ん中にあるホテル。
だだっ広い食堂。お客は殆どいないのにサービスが遅く、共産圏時代の特色が残っている。

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フロントの中。よく見えないけど、オーナーのおじさんが札束を数えている。

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この”共産圏ホテル”もエレベーター、バスタブなしで自称3つ星。でも値段も良心的で(夕食は2人で20ユーロ)、アタリといっていい。

クロアチアは南に行くほど、ホテルも食事も高くなる。
急速に観光地化したので、サービス業のノウハウを身につける時間がなかった、という印象だ。途中で出会ったフランス人の旅行者たちも「ホテルの設備が悪い、食事が不味い、でも風景がめちゃくちゃ美しい」と異口同音。
海の色は網膜に焼き付いて、夢に見そうだ。

2011年にEUに加盟が予定されていてユーロになり、物価が上がるだろう。
その前にもう一度来たい。


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絶景、酷暑のドゥブロヴニク

と言っても、毎日アタマ空っぽで、海辺に寝そべっていただけではなく、歴史的でカルチャーなドゥブロヴニクやスプリットもちゃんと訪れた。
ドゥブロヴニクは中世、ヴェニスと張り合ったという文化・商業の中心地。フランスのガイドブックによると“スラヴの心を持ったラテン女”と形容されているけど、ラテン女のほうが美しく、スラヴ女のほうが性格いいってこと?ちょっと問題のある発言ではあるが、白い石畳のドゥブロヴニクの旧市街はエレガントで女性的だ。

「夏は早朝か夕暮れ時に訪ねるのをお奨めする」というガイドブックの忠告を聞かず、午後1時。真上から照りつける太陽の下、城壁にあがった私たち、眺めは素晴らしいけど、その暑さと言ったら!

レンガ色の屋根が続き・・・
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鏡のような碧の港が見え、

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突然、普通の暮らしにも出会う。

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クロアチアに来て初めて日本人旅行者と出会った。帽子に日傘でしっかりガードしている。すれ違ったときニッコリしてみたけど、ショートパンツで日焼けした私は同郷人とは思われなかったようだ。
炎天下の城壁一周はなんと2km続いた。

「み、みず!」と地上に降りる。
こんな細い、雰囲気ある裏道があり、風が通り抜けていく。
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港から頻繁に遊覧船が出ている。海風がほてった身体に気持ちよかった。

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クロアチアの島!

クロアチア4日目、PELJESAC(ペルジェサック)という南の島に向かう。
クネクネとカーヴが続く夜の山道を走りに走って(私は運転できないので、横に座っていただけだが)夜9時過ぎにたどり着くと、今夜は大きなお祭りで、道が閉鎖されていてホテルまで行けないと言われる。
離れたところに駐車して、スーツケースをゴロゴロ引きずってホテルに着けば、5階でエレベーターがなく、運んでくれるボーイさんもいなくて、階段の下で途方にくれる私たちであった。スーツケース3つにベビーカー、赤ちゃんを抱いた夫婦が、凄い形相で階段を上がっていく。やっとのことで部屋に着くと、バスタブもなく冷蔵庫もない。
クロアチア7日間の体験で、この国の人はエレベーターとバスタブの作り方を知らない、という結論に達した。港のお祭りの音楽が明け方まで聞こえ、怒りながら眠りに着く。

翌朝、窓を開けたら眼下に広がるこの風景!島の海はことさら綺麗、とガイドブックにも書いてあったけど、コバルトブルー?トルコブルー?・・・知っている言葉では形容できない海の色だ。ため息・・・
夜は真っ暗で何も見えなかったけど、こんな風景を見下ろすホテルと知っていたらあんなに怒らなかったのに。

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太陽の光に愛撫のように包まれ、一日、海を見て過ごす。こんなに気持ちのいいことが肌に悪いなんて信じられない。この代償ならシワでもシミでも引き受けましょう!

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夕暮れ時、帆船がゆっくり通り過ぎていく。こんな船は映画でしかお目にかかれないと思っていた。

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すべてを許せる海の碧

クロアチアの言葉:スラヴの国々の歴史はくっついたり分割されたり、占領されたりの繰り返しで、とても複雑で何度読んでも頭に入らないのであるが、中世はヴェニスの、第一次・二次大戦の後はオーストラリア、イタリア、ドイツの領土になっていたので、例えばレストランのメニューを開くと、クロアチア語、ドイツ語、イタリア語、そして英語で表記されている。英語よりドイツ語のほうが通じる。レストランでもホテルでもフランス語をしゃべる人には出会わなかった。

ホテル:私はBooking.comでホテルを探したが、カテゴリーで絞ろうとすると、3つ星、4つ星、5つ星しかない。クロアチアには高級なホテルしかないってこと?と思いそうになるが、全然そうではない。フランスのように審査基準がなくて、ホテル主が勝手に「うちは3つ星」「となりが3つなら、うちは4つ星にしよう!」と決めているのである。3つ星で、バスタブがない、5階建てでエレベーターがない、部屋に冷蔵庫がない、ベッドで部屋がいっぱいで、2人がすれ違うことができない・・・「ウソッ」「ふざけんな」の連発であった。フランスだったら“ぎりぎり2つ星”クラスが、値段だけは3つ星で、100ユーロ近くする。

この部屋が3つ星・・・!怒るよね。
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Booking.comで、フランスやイギリスのメジャーな都市のホテルは、人間がちゃんと訳しているが、クロアチアの小さな村のホテルは自動翻訳になっていて、ギャグのようにおかしい。
「これは、ホテルからわずか50メートル、子供たちに適していますが光って小石の浜でリラックス。太陽のデッキ、傘だけでなく、ウォータースポーツの罰金を選択提供しています。
月明かりの下、国際的評判の地元の赤ワインの絶妙な味を楽しんで夕食の下にしたことがあります。」

「ホテルFaraon Trpanjの絵の村の美しい自然がそのままPeljesac半島の豊かな歴史で有名な場所で有名なのが絶妙なワインのためにあります。ホテル Faraon直接、美しく手入れされた庭園とヤシの木があり、非常に良い含礫半プライベートビーチに直面している。 短い距離の中心部へ徒歩Trpanjこの美しいダルマチア南部の村での活気ある雰囲気のレストラン、カフェやお店を楽しむの通りです。」
ひとりで大笑い。

食べ物:期待してはいけない。言語と同じでいろいろな国の影響が入り混じり、スロヴェニアの名物はシュークルートだったし、クロアチアに入るとピザや仔牛のミラノ風などイタリアンが多く登場。観光客相手なので、努力の跡が見られず、早い話、不味い。“これまでで一番不味い中華”と“ただ塩辛い座布団のようなピザ”を体験。しかし値段はパリの半額以下。2人でお腹いっぱい食べて、ワイン半リットルで30~35ユーロ。

中でも及第と言えるパスタ。ソースは海老のおだしがきいて美味しいがパスタがクタクタ。イタリア人はソースだけ教えて、パスタのゆで方は教えなかったらしい。

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しかし海の色を見ると、すべて許せてしまう。


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クロアチア、ザダールを歩く

1000年に渡りダルマチア地方の中心地だったザダール(Zadar)は、中世の遺跡が多い町。ハンガリーに次いでヴェニスが15世紀はじめから4世紀も占領して、海から攻めてくるトルコとの戦いの要地としていた。海賊戦が行われていたであろう港は、今日、アドリア海の島々に行くフェリーが横付けしている。

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老朽化した建物や安普請の新建築が混じっている。
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市場にはやたらニンニクが目に付く。ドラキュラ除けに一家に一個とか?買ったほうがいいんだろうか・・・
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結論としては、絶対訪れたほうがいい都市ではなかった。お昼に食べた中華は、どうしたらこんな不味いもんが作れるんだろう?というくらい画期的に不味かったし。
でも港の日没は、うっとりする綺麗さだ。
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アドリア海、息を呑むブルー

スロヴェニアからクロアチアに入国するときも、「ちょっとイタリアにタバコ買いに行ってくる」みたいに簡単かと予想していたが、そうでもなかった。
まず両替所があって、ここからユーロは使えなくなる。クロアチアの通過はKuna、1ユーロ=約7クーナ。

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続いて、まずスロヴェニアの国境があり、私のパスポートを不審そうに見て、同僚に見せたりしていたので、私の旅もここで終わりかとドキドキしたが、ただ珍しかっただけらしい。お騒がせな。そのすぐ後にクロアチアの国境があり、ここはスンナリ通過。

イストリア半島はイタリア、スロヴェニア、クロアチアが跨る半島で、上のほうにトリエステがあり、南のほうにプーラ(Pula)というクロアチアの町がある。古代ローマ時代に、政治・商業の中心地として栄え、円形競技場が残っているので有名だ。なるほど見事に残っている。

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イストリア半島を半周してから、私たちはクロアチアのアドリア海沿いを下り始める。
噂には聞いていたけど、海の色が凄い。緑がかったブルーで、底が見えるほど澄んでいる。

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『紅の豚』が昼寝していたような小さな入り江があちこちにあり、数人の人がのんびりと泳いだり、寝転がったりしている。

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ひたすらに蒼い風景を見ながら、南下し、車の中で水着に着替え、小さな入り江で泳いだ。
気温は30度超えているのに、アドリア海の水はとても冷たい。


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東欧のバカンス-筋金入り人間

シャルルドゴール空港で、セキュリティチェックのゲートを夫がくぐったときピピピーッと鳴り、ベルトも時計も外して、くぐり直してもピピピーッと鳴り、身体検査されたけど何も隠し持っていないので、係員のお兄さんは不審そうな顔で、でも通してくれた。
「フフフ・・・ステントのせいなんだ」と彼は笑う。
「!?」
夫は去年、長年の飽食と喫煙のせいで動脈血栓になりそうになり、ステントと呼ばれるバネを入れて動脈を広げる処置をしたのだ。探知機が血管の中の金属を探り当てて、反応するというわけ。
「何で言わないの?」
「だっていくら探しても何もないから不思議がるのが面白いじゃない」
筋金入りなのを密かに喜んでいる様子。ヘンな趣味!

スロヴェニアの話に戻って、スロヴェニア人の知人と夫はドイツ語で話している。
ドイツ語は全くわからないので「英語、話します?」と聞くと「ほんのちょっと」。謙遜してそう言っているのかと思ったらほんとに“ちょっと”なので、仕方ないから通訳してもらう。
ところが2人の間で話がどんどん発展して、私はこれから何が行われるのかもわからない。
「訳してよ!」「なんて言ってるの?」と催促すると、長々と話していたくせに訳すと2言くらいなのだ。ソフィア・コッポラの『ロスト・イン・トランスレーション』を思い出す。

夜行ったレストランは1822年創業。
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メニューも、ドイツ語で決定され、オードブルはマッシュルームのスープ。見かけほど美味しくなかった。

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メインはこの地方の名物!とお奨めされたけど、なんだ、シュークルートじゃない。私はソーセージ類が大の苦手なのでそれはパス。
ふとコールドプレイのクリス・マーチンがロシア名物のソーセージを断ったので、ロシアでのコンサートが全部キャンセルになったという話を思い出した。


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東欧のバカンス-スロヴェニア

バカンスでクロアチアに行くフランス人は、直接、ザダールとかドボルニツクの海辺の町に飛ぶけど、私たちは、知人のいるスロヴェニアのリュビアナという町まで飛行機に乗る。
あまり利用されていない便らしく、シャルルドゴールのターミナルからバスで遥か彼方まで連れていかれ、このままバスに羽が生えて飛んでいくんじゃないかと思ったころ、工事現場の真ん中にある建物に到着、ご覧のような小さな飛行機に乗る。

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横3人がけで18列しかない。13時発だったので、お昼が出るかと期待したら、解凍したまずそうなサンドイッチが配られただけであった。
15時に、緑が多く太陽の照りつけるスロヴェニアに到着。
雪が残る山に囲まれ、窓に赤いゼラニウムが咲く家が並び、オーストリアの田舎町のようだ。
絵葉書のような景色。緑がやたら多く、友人によると国の60%が森なんだそうだ。

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ブレッドという避暑地。湖の対岸のお城はドラキュラが似合いそう。そういえば、ルーマニアとかこの辺がドラキュラの産地だ。

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夕食を食べたラドリツァという町。イタリアの田舎のようだ。イタリアの国境もすぐ近くで、税関もパスポートチェックもなく、ちょっとイタリアに行って来る、という感じらしい。

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夜遊びとスリの街、バルセロナ

友達と計10人でバルセロナに行っていた息子が帰ってきた。
おお、無事でよく帰ってきたね!でも、全然日焼けしてなくて、疲れた顔・・・昼過ぎに起きて、午後はサグラダ・ファミリアやグエン公園に行ったり、美術館を見て、9時か10時頃、アパルトマンに戻って腹ごしらえをし、バーやクラブに繰り出し、朝帰り、というのをノンストップで1週間やるとこういう顔になるらしい。

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バルセロナまで行って海は行かなかったの?と聞くと、行った行った、でも夜の海。バーの後に酔い覚ましに泳いでいたんだと。
たしかにバルセロナは夜更かしの街で、大人の世界にデビューする18歳の男の子たちには魅力であろう。

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行く前に、バルセロナはスリで有名なとこだから、と注意したけど、友達が初日にやられたそうだ。深夜の海岸で、ビールはいらないかと声をかけられ、返事をしている間に、共犯者にバッグごと持っていかれた。
それって、10何年か前、まだ小さかった息子と夫とバルセロナに来たとき、私がやられたのを同じ手口じゃない!
噴水のある小さな広場で、噴水の縁石に座って休んでいたら、旅行者っぽい人に英語で道を聞かれた。私も旅行者で、知りません、と答えている間に、相棒が横においていたリュックを持って走り去ったのだ。その広場をアパルトマンが取り囲んでいて、退屈そうなおじさんやおばさんが窓から見物していたのに、誰も「盗まれるぞ!」「注意しろ!」とか叫んでくれなかった。「みんな共犯者じゃない」と夫と憤慨したもんだ。
あの手口がまだ行われているのね。
その友達は、うちにも時々遊びに来る感じのいい男の子なので、せっかくの休暇が台無しになっただろうと気の毒だ。
その後も、別の友達がカメラを盗まれ、息子はお財布を盗まれたけど、追いかけて取り戻した、と自慢げに話す。相手は4人組だったそうで「ナイフでも持ってたらどうすんのよ!」と、今更心配してもしょうがないけど。

とにかく、近くにいたらハラハラしたり怒ったりしそうで、子供は大きくなったら、親の見えないところで遊んでくれたほうがいいのかもしれない。


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未知の国、クロアチア

旅行の準備は楽しい。旅はこのときから始まっている感じだ。
今年は私も夫も1週間しか夏休みを取らないので、日本に帰らず、クロアチアに行く計画を立てている。
クロアチアはバルカン半島にある国で、1991年にユーゴスラビアから独立し、独立紛争は多くの死者をだした・・・くらいは知っているが、詳しい事情はこちらで。

着色されているとこがクロアチア。車で上から南下する予定。

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なぜクロアチアか、というと、夏のバカンスは、海と太陽しか思い浮かばなく、大して泳げもしないのに、砂浜に寝転がって本を読み、定期的に水着をめくって日焼け具合を調べ、ウトウトし、暑くてたまらなくなると水に飛び込む、その繰り返しがたまらなく好きなのだ。つまり肌の老化や皮膚がんのもとになることがやめられないのだ。

今まで、綺麗な海といいお天気が保証されている、といえばコルシカ島、7月8月は大変な混雑になり、物価は上がり、スーパーに行くのに渋滞し、人は感じ悪くなってきた。そこで、数年前からクロアチアのアドリア海沿いの町々がにわかに脚光を浴び、コルシカに行っていたフランス人が流れ出したのだ。
最初は海の綺麗さ、物価の安さ、観光客ズレしていない素朴な人柄が評判だったが、ホテルが急増し、物価も上がり、コルシカ化の一途を辿っているようだ。

アドリア海と聞くと、宮崎駿の『紅の豚』を思い出す。こんな入江が登場した。

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須賀敦子さんの『トリエステの坂道』を読んで、行ったような気になっているトリエステもアドリア海に面していて、クロアチアとの国境から20kmくらいの距離だ。

というわけで、私は毎晩、クロアチアの地理のお勉強と、ホテルの比較研究にいそしんでいる。

ホテルは初めて使うBooking.comがとても便利だ。掲載ホテル数が非常に多く、主要都市から5km、10km、15km以内と周辺の村のホテルも紹介しているのがありがたい。
『利用者の声』も面白い。「ロケーションはよく、部屋もまあまあだったが、食事がひどい。犬だって食えない」という意見のすぐ下に「すべてに満足しましたが、とりわけ食事が素晴らしく美味でした」というのが並んでいたりする。どちらを信じたらいいんでしょうね。


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電光石火のスリにご注意

友達のパトリスと久しぶりに会った。待ち合わせのカフェに行くと、テーブルに自慢げに置かれたIPHONE!
「買ったの?」
「それが長い話でね・・・」
ある朝メトロの中で、携帯で株式市場を見ていた。
メトロがRIQUETで止まり、ドアが開き、その時、電光石火のように誰かが飛び込んできて、パトリスの手から携帯を奪うと飛び出していった。

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一瞬何が起こったのかわからなくてポカンとしたが、すぐリュックを掴むと閉まりかけたドアから飛び出し、男を追いかける。10分も走り続けて、男は迷路のような裏道に入り込み、パトリスも息切れしてきて、
「アイツは20歳、オレはその倍以上の年だ、体力が違う。たかが携帯のために心臓マヒを起こしたら馬鹿らしい」と追跡をあきらめた。
「一番アタマにきたのは、そいつ、僕の手から携帯をもぎ取ったとき、ニッコリ笑ったんだよ!」

息が切れた上、カッカしていた彼は、最初に目に入った店で、IPHONEを買っちゃったというわけだ。
「衝動買い、と一瞬後悔したけど、すごく便利なんだ。ほら、サイトも全部見れるし・・・」
とFrench-codeを見せてくれる。例えば、レストランのページに行って、電話番号を触ると、すぐ電話がかけられるのだ!画期的。

ところでスリの話に戻って、メトロのドアが開いて閉まる20秒くらいの間に盗む、という手口は経験がある。
RERで、夫はヴィデオカメラが入ったバッグをわきに置いて新聞を読んでいた。電車が止まり、扉が開いたとたん、長身の男がすごいスピードで現れて、ヴィデオカメラを掴んで逃げ去った。何が起こったのかわからなくて唖然としている間に扉が閉まり、電車は走り出したのだ。

2階立てのRERに駆け上がり、ひったくって、駆け下りて逃げ去る離れ業。
車中に相棒がいて指示してるんだろうか?
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日本で買ったご自慢のヴィデオカメラも悔しいが、ちょうど歩き出した娘の映像がたくさん入っていて、お金で買えないものを盗まれたのがひどく悔しい。

その時「もう横に何も置いてはだめね、手に持ってなくちゃ」と思ったのが、手に持っていても危ないっていうこと?・・・というより、危ない場所では注意するってことだ。

パトリスがやられたRIQUETやその隣の STALINGLAD は物騒な地区で、長いことドラッグ売買の場所だった。取り締まりが厳しくなって、ディーラーたち(特にクラックの)がRERのST-DENISのほうに移動した、という話だ。つまり、メトロがその辺りを通るときやRERの中では、携帯もカメラもバッグにしまい、バッグを抱きしめる、くらいの注意をしましょう、ってことですね。

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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから20年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書2冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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