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シラク前大統領、人気の頂点で起訴

『シラク前大統領、起訴』は朝から全メディアでトップで取り上げられた。
元大統領が起訴され公判出廷が命じられるのは歴史上初めてのこと、騒がれるのも当然だ。

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シラクさんがパリ市長時代(1977-1995)に、傘下の共和国連合(RPR)の職員21人がパリ市に架空雇用され、その給与がRPR資金、大統領選資金に流用されたという疑惑。
『現職大統領は裁いてはいけない』という特権のお陰で、在任中(1995年~2007年)は治外法権になっていた。
嫌疑は「公金流用」と「背信」。「公共流用」は禁錮刑10年+罰金15万ユーロ。
「背信」のほうは禁錮3年+37,5万ユーロの罰金。
罰金払うお金はあるだろうけど、ムショ入りというのはショッキングだ。

サルコジ大統領の不人気が幸いしてか、現職を退いてからのほうが人気が高いシラク前大統領。
今月半ばのパリ・マッチの政治家人気投票では76%を獲得してダントツ1位。
カナル・プリュスのギニヨル(政治家や有名人のソックリ人形のギャグ番組)では相変わらずの人気キャラ。

ベルナデットも似てるでしょ。

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11月6日は回顧録が出版になり、11月29日、77歳の誕生日にはバラエティ番組『Vivement Dimanche』(日曜バンザイ)にゲスト出演が決まっている・・・とオメデタ続きであったのに。

日本が大好きでお相撲の熱烈なファン(愛犬の名前がSUMO)、日本に愛人がいることは公然の秘密、その女性との間に子供までいるらしい。
個人的にも好きな政治家のシラクさん、判決はどう下るか・・・?



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フランスで大福が流行るか?

11区にあるラ・ココットという食専門の本屋さん。レシピ本、レストランガイド、食材の本、食べ物をテーマにした小説や漫画(谷口ジローさんの『孤独のグルメ』もあった)など、立ち読みしているとお腹が空いてくるような本や、オリジナルエプロンやトルション(フキン)、オーナーのアンドレアが日本から持ってきたお弁当箱やお箸。おみやげに喜ばれるお寿司のUSBキーは成田まで行かなくてもここで買える。

ここココットで和菓子教室を開催している。先生は辻料理学校を卒業し、パリで料理家・料理ジャーナリストをしている時岡千尋さん。
串団子や抹茶サブレ、苺大福やゆずケーキなど作って、今回でもう4回目。

フランス人の日本食への興味は日ごとに増すばかり、中国人経営のお寿司屋は増える一方だけど、デザートやパティスリーではフランスに敵わない。
和菓子で人が集まるだろうかと心配したが「他所でやっていないから」と結構集まる。
お父さんがお寿司を作れるので、自分は和菓子を、という学生さんや、日本に1ヶ月滞在してから抹茶がないと生きていけなくなったグラフィックデザイナー、日本料理大ファンのパートナーと暮らす料理ジャーナリスト、日本の食べ物は何でもダイエットにいいと思っている女性・・・

苺大福が評判良かったので、今日は栗入り大福、それと抹茶寒天。
Agar-agar(アガールアガール)と呼ばれる寒天はノーカロリーでミネラル豊富、とフランスでも人気上昇中だ。

白玉粉と水と砂糖のミックスで大福の皮を作る。普通は蒸して作るそうだが、時岡方式は電子レンジ。ちょうどいいテクスチャーになるまで何度か電子レンジに入れる。つき立てのお餅のような生地を片栗粉をたっぷり敷いたパッドにドサリ。

赤いお皿の上は前もって分配されたあんこ。中に栗が隠れている。

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大福は、発祥したとき「大腹」と書かれていたそう。時岡先生に教わった。
お腹一杯になるボリュームあるお菓子だったから?でも美しくないということで、大福になったそうだ。

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漉し餡とつぶ餡の違い、とか、日本で一番美味しい小豆の産地は?(答えは北海道)とか、美味しいお煎茶の選び方は?とか、生徒さんたちは鋭い質問をしてくる。
お煎茶は沸騰したお湯を少し冷ましてから入れたほうが・・・と言ってみたら、みんな既に知っていた!

抹茶の香りがたまらない寒天、アガールアガール。

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あんこに抹茶シロップにホイップクリーム、フランボワーズを添えてパフェの出来上がり。
これでもノーカロリーと思われたら困るんだけど。

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抹茶パフェが残ったので、家族に味見させようと持って帰ったら、「ナニ、その緑色のキューブ?!」と息子。「僕、もうお腹一杯」と夫。
食わず嫌いのアホたちが!一人で食べた。


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猫のカップルの年齢差

「猫、飼ってもいい?」
「うちに一匹いなかったっけ?」
「アタシになつくアタシの猫が欲しいのよ!」
娘のカミーユとのやり取りが始まって1年。

猫はテリトリーにこだわる動物だ。6年間も“一人っ子”として暮らしたアナイスが新入りを歓迎するとは思えない。
「雄ならいいんだ、ボーイフレンド欲しがってじゃない」
「お見合いさせたの忘れたの?うまくいかなかったでしょ」
「あれは男が意気地なしだったから・・・」

猫は大好きなので優柔不断にしていたら、行動力だけはある娘は、学校の友達に「子猫求む」と触れ回り、子猫が5匹いる男の子を突きとめ、早速視察にいってきた。
「すっごく可愛いエジプトの血が混じった雄猫」
エジプトってアビシニアン?「だったら早く連れてらっしゃい」というわけで、秋休みに入る前日、子猫がうちにやってきた。5匹の中で一番元気がいいという雄猫だ。

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名前はタマだって。ラムセスとかのほうが似合いそうだけど娘の猫だ、仕方ない。
アナイスが飛び掛ったりするとヤバイので娘の部屋に閉じ込める。

アナイスおばさんには悪いけど、子猫の仕草や表情は圧倒的に可愛い。

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当面、無関心を装う中年猫。

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夜遅く、娘の部屋で子猫と遊んでいたら、カリカリという物音。えっ!またネズミ!とギョッとしたら、アナイスがドアを引っかいている音だった。
でも部屋に入ってくるわけでも子猫に興味を示すわけでもなく、私を見上げ「あんた、こんなとこで何してるの?早く帰ってらっしゃい」と迎えに来たのだ。嫉妬ですね・・・

アナイスは6歳、猫の1歳=人間の7歳というから42歳。
40歳という年齢差、しかも女が年上。猫の世界では年齢差なんて関係ないんだろうか?


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ジャン・サルコジが、デファンス地区開発公団の会長の椅子を諦めたのは、国際的なニュースになった。
ジャン・サルコジはサルコジ大統領の次男、23歳。サルコジ大統領と最初の奥さんとの子供。生まれて3年後に両親が別れ、セシリアに育てられた。

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大学生2年生で県議会議員、早くも政治家の道を歩いている。
23歳でなぜ大学2年生かというと、パリ大学法学部2年を2回留年して今年3回目の挑戦。別に勉強ができないわけではなくて、政治家のほうが忙しくて大学に行く時間がないらしい。

ヨーロッパ一のビジネス新都市デファンスの現開発公団会長が65歳で退職しなければならず、ジャンが、有力にして唯一の会長候補になっていた。
当然、「若すぎる」「えこひいき」「特別待遇」と野党を筆頭に、批難の嵐。
サルコジ一族のことだから批難もバッシングもモノともせず、突き進む、と思いきや、20時のニュースに登場して候補を降りる、と発表。「疑いのある勝利は得たくない」

それはエリゼ宮(大統領官邸)の差し金か、ジャン自身の判断なのか?
「大統領に相談したかと問われればノン、父に相談したかと問われればウィ。彼は多くの父親と同じだし、僕もほかの息子と同じ。問題があれば話し合う。僕はこの決断を父に伝えました。決断は自分ひとりで下し、その結果も自分が請け負います。」

父親よりのアグレッシブさがない、柔らかな話し方だったそう。残念ながら私は見逃した。
「苦い後味はない、批難されるのは政治家の仕事の一部。不平は言いません」

パパ夫婦と、去年結婚した奥さんのジェシカ。
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23歳にしてリッパな“演説”だった、これからの成長が楽しみ、と逆に株を上げる結果になった。

「大統領に相談したかと問われればノン・・・」は、例えば「社長に相談したかといわれればノン、父親に相談したかといわれればウィ」などバリエーションが楽しめて、流行語になりそうだ。


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フランス人(特に男)はラコステのポロが好きだ。スポーツブランドの中で珍しくフランス製だから・・・?
個人的には、日に焼けた男性にピンクのポロは素敵。

うちの息子も、チュニジアに行くとニセ物ラコステを買ってきて、ワニの大きさや顔つきを比較研究している。
その息子が事務所にやってきたので、「ワニ、好きでしょ?いいもの見せてあげる」とコレットのウィンドウに連れていった。さすがの彼も「ゲッ」と黙ってしまった。

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ワニは一匹だと可愛いが、これだけいるとホントに気持ち悪い。

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鳥肌が立ったワニのレース!
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私はコレットが皮肉でやっているのかと思った。ブランドだ、ロゴマークだ、と騒ぐ人たちへの皮肉。

コレットもなかなかセンスがあるねえ、感心しかけたら、全然マジで、ラコステのホリデー・コレクターシリーズ第四弾。ブラジル人のデザイナーCampana兄弟とのコラボレーションという、ブランド絶賛特別企画だ。

スペシャルエディションを20000枚、限定エディションは125枚、スーパー限定エディションは12枚。
メンズの限定版(真ん中の写真)で1900ユーロというお値段。ワニ・レースはもっと高いはず。
コレットのEshopでも売っている。

買う人の顔が見てみたい。こんなの着たら、彼女に一緒に歩いてもらえないよ・・・


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親たちの離婚

娘の仲良しグループ6人のうち、両親が離婚していないのはうちだけだ。
フランスの離婚率はたしか2組に1組、結婚していないカップルやパックスも多いので、別れる率はもっと高いだろうけど、6組中5組はすごい高さ。

子供たちはみんな一週間おきにママンのうちとパパのうちを往復している。
娘は友達に電話するとき、「今週はどっちだったけ?」としばし考え込んだりしている。

彼らがグチをいうのは、1週間おきに居場所が変わることではなく、母親や父親の新しいパートナー、つまり継母や継父(まま父とは読まないことをたった今知った!)のこと。
突然知らない人と一緒に住むのは、なにかと大変にちがいない。

友達のオリヴィアは母がイタリア人、父がフランス人。別れた後、父親はフランス女性と一緒になった。
この継母が、「あら、その服、似合わないわ。イタリア製なのかしら」とか差別的発言をするアホで、それを聞いて父親が何も言わないのも腹が立つという。そりゃそうだ。

もうひとりの友達エマは、ある晩母親が「今日は料理したくないわ。マクド(ナルド)に行こうか?」
エマが喜んでいると、継父が帰ってきて「マクド?そんなもん、食べたくない。中華のトレーターがいい」
その一声で「そうね、中華がいいわ」と母親は寝返り、中華になってしまった。
マクドに行く!という態勢ができあがっていたエマは、ひどく腹を立てた。
些細なこと、と思われるかもしれないけど、私たちの日常は些細の積み重なり。
それにエマが腹を立てたのは、ハンバーガーか酢豚かの問題ではなく、コロリと新しい彼に合わせてしまう母親の態度なのだ。

逆に“離婚組”の子たちが羨ましがられるのは夏のバカンスだ。
バカンスも父と母で半分ずつなので、1ヶ月母親と田舎に行き、次の1ヶ月は父親と海辺に行く、というようにぎっしりどこかに行っている。うちの子みたいに友達のいないパリで退屈する暇がないのだ。
何かいいことなくちゃねえ。


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珍しく熱を出して寝ていたら突然騒がしいので、降りていったら娘が5人も友達を連れてきてじゃれ合っていた。女の子が4人に男の子2人。誰かが弟を連れてきたのかと思ったら同級生だって。

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女の子のほうが男の子より早くマセるのは世界共通だけど、フランスではその差が目立つ。
この子たち、みんな中学4年生。といっても落第してるわけではない。
フランスの小学校は5年間で、中学が4年間。中学6年生から始まり、数字が少なくなっていく。つまり彼らは日本の中学2年に相当する13歳だ。

女の子はヒールの靴を履いてるのもいれば、毎日アイラインを入れてくる子もいる。イーストパックにはデオドラントのスプレーが必ず。服はH&MやZARAのソルド。みんな自分に合ったスタイルを見つけようとして、わりと成功している。

片肌脱いだボーダーシャツにショートパンツ。ショートパンツの子は多い。

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グレイのワンピースに同色のストッキング。ショートブーツまでグレイだった。みんな色はとてもベーシック。
ユニクロの運命はいかに?

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一方男の子は小学生のときと変わらないスタイル。

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彼らのおしゃべりを聞いていると精神年齢も女の子のほうが高いので(人数も多かったし)男の子はなかなか太刀打ちできない。そこで彼らが出す切り札は“三枚目”。おどけたり可笑しなことを言って笑わせる。
13歳の男の子も苦労が多いようだ。

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息子の担任の先生と恋に落ちる父親


可愛い奥さんと男の子が2人いるのに、次男の担任の先生(全然可愛くない)を好きになって、家族を捨てた友人がいた。

ここからは映画『マドモアゼル・シャンボン』のお話。

ジャンは左官屋、ある日息子を迎えにいって、若い担任の先生、マドモアゼル・シャンボンに会い、2人とも惹かれあう。
逞しい身体の労働者階級のジャン、対照的にどこか儚げなインテリの先生。
最初にアクションを起こすのは女のほうだ。
「窓から隙間風が入って困ってるんです。誰に頼めばいいのかしら?」
ジャンは自分が窓を修理してあげる、と彼女のアパルトマンに来る。
ジャンは彼女がバイオリンを弾くことを知り、一曲聞かせて欲しいという。それ以上は何も起こらない。

感情を言葉にするのが苦手なジャンと、一線を越えるのをためらう先生。恋に火がついたものの、それは相手を見つめる視線や、一人で相手を思っているときの表情だけで表現される。

『マドモアゼル・シャンボン』の批評は、「抑えた演技と、ミニマルな言葉が、うちに秘めた情熱を雄弁に物語る」と褒めていた。うーん、でもそれは、感情をあまり表さない東洋人のほうが長けていますよ。
例えば『花様年華』(In the mood for love)のマギー・チャンとトニー・レオン。交わる視線や、すれ違うときの緊張感、タクシーの中で2人の手が触れ合ったときなんか、そこに電流が通ったと思うほど官能的だった。

さてジャンと先生の恋の行方は?

ジャンを演じているヴァンサン・ランドンとマドモアゼル・シャンボン役のサンドリン・キベルランは元カップル。子供を一人作って、別れている、というのも興味のひとつ。

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それとジャンの奥さん役オール・アティカがいい。

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先生をうちに招いたとき、ジャンが先生を見る視線に気づき、数秒で夫の恋を悟るシーンが美しい。
夫を本当に愛しているんだな、と感じられる。
夫の浮気に気づかないのは、妻の心も離れているということだから。

さて、ランキングで一位になっていました!考えてみれば一位なんて生まれて初めて。運動会でもなかったし、中学の生徒会長に立候補した時は最下位でした!
沢山の方に読んで応援していただいて、大変嬉しいです。ありがとうございます。


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夜の勧誘電話

はかなり腹が立つ。
8時頃うちに帰り着いて、お腹を空かせた猫と、いつもお腹を空かせている子供たちに急かされながら、超スピードで何か作らねば、という時に必ず鳴る電話。

「お宅の地区で二重窓の特別キャンペーンをやっています」
「キッチン改造の無料見積もりを・・・」
「インターネット利用のアンケートに5分だけ・・・」

二重窓やキッチンは「まあ、残念だこと。ちょうど作り変えたばかりです、オホホ」で、会話を打ち切ることができるが、厄介なのは金融コンサルティング会社。不況のせいか最近多い。

「税金を払いすぎていませんか?」と聞かれて、「アラ、もしかして・・・」と一瞬黙ると、「奥様の年齢は?年収は?是非30分だけでもお時間を・・・」とたたみかけてくる。絶対、話に巻き込まれてはダメなのだ。

「うちはもう2人コンサルタントがいて必要ありません」という大嘘は逆効果だった。自分の会社のコンサルティングがどのように革新的で、効果的かを長々と聞かされるはめになる。

最近、ベビーシッターのマネをすることにしている(老けた声のベビーシッターだと思われるに違いない。)
「ムッシューもマダムもお留守で、私は何もわかりません」
「いつお帰り?さあ、12時は過ぎるんじゃないでしょうか」

最初にこの画期的な答えを思いついてほくそ笑んでいたら、横にいた娘が「ママン、何バカなこと言ってるの!?」と叫んで、バレてしまったが。事前によく言い渡しておくことが肝心だ。
この手は、その場はしのげても翌日またかかってくる、という問題が残る。

夫は一度「あなたも仕事でやっているんでしょうが、毎晩毎晩、忙しい時間にこういう電話をかけられてこっちもいい迷惑なんですよ」。ほほー、なかなか上手い撃退法、と聞いていたら、逆に仕事のグチを聞かされてすごい長電話になった。


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少女3人組が危ない!

真昼間、バスティーユ近くのキャッシュディスペンサーでお金を引き出そうとした。私の後ろには誰も待っていなかった。
暗証番号を打って金額を選ぼうとしたとき、右から手が伸びた。子供の手。
振り向くと娘くらい(12歳)の女の子が3人、東欧系のジプシーの子だ。
一人が私の手を掴んだ。もう一人の手がカードの挿入口に伸びている。
「やめなさいよ!」私は叫んで、手を振り放し、女の子を押し戻そうとした。びくともしない。
もう一本の手は相変わらずカードを取ろうとしている。

一人が私を抑え、もう一人が金額を押し、もう一人がカードを取る、という連携プレー。
感心している場合じゃない。私の手は2本、相手は6本、3人ともがっしりとして腕力がありそうだ。

ヘッドホンをつけた男の子が通り過ぎる。シル・ヴ・プレ!と叫んでも聞こえない。
少女3人に囲まれて窮地!という状況が自分でも信じられいけど、一言も口をきかず、押し返しても振り払っても、手を伸ばしてくる少女たちは不気味だった。
その時、男の人が2人駆けつけてきて、子供たちの襟首を掴んでディスペンサーの前から引き離した。
「警官を呼ぶぞ!」「2度とするな!」
子供たちは恨めしそうな顔で、一言も言わず走り去っていった。

男性2人は道路の反対側から見ていて、走ってきてくれたそう。ありがとう!

でも警官を呼んだところで、未成年は逮捕できない。それを利用して大人が手先として使っている。
ここ数年、メトロ(特に1番線)によく出没する東欧の子供のグループも、背後にマフィアがいるという話。

キャッシュディスペンサーを子供3人組で襲う、というのは女性が対象だ。今後お金をおろすときはボディガードをつけるか、銀行の中のディスペンサーを使おう、と心に誓った。どうぞご注意!


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変わって欲しくなかった街角

パリは、建築家の知人に言わせると「美術館のような街」、昔から変わらないので、彼にとっては刺激がなさすぎるそうだけど、私にとっては迷わないので便利だ、いや便利だった。

最近随分変わっている。
一番ショックだったのは、サン・シュルピス広場のサンローラン・リヴゴーシュ・オムのブティックがなくなっていたこと。代わりにコントワール・デ・コトニエの大きなブティックが開店する。コントワールはユニクロが買収した人気ブランドだ。
別にコントワールが好きじゃないというわけじゃないけど、広場の表情は変わってしまう。

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ずっと以前、サン・シュルピス広場に面した屋根裏部屋に何ヶ月か住んでいた。
トイレは共同のそれは小さな部屋で、教会の鐘の音がうるさかったけど、一歩外に出ると周囲の魅力は圧倒的だった。サンローラン・リヴゴーシュのエレガントな店は広場の主のようだった。

サンローラン・ファムとオムに挟まれたカフェで、あるとき夫が隣のムッシューに火を借りようとしたら「なんとマルチェロ・マシトロヤンニだった!」と、ひどく興奮して帰ってきたことがあったっけ。

広場からボナパルト通りに入ると、大きなNespressoの店ができている。ここ、前は何だったっけ?・・・キャシャレルだった。

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高級食品店のエディアールの店も次々になくなっていく。Rue de Bac のお店は(ここも)Nespressoに変わった。What’s else ? ゴブラン通りのエディアールはスターバックスになった。

まあエディアールは誰が買うかと思うほど高かったから、なくなるのも無理はないが、サンローランは残念だ。アートのコレクションは競売にかけられるし、店はなくなるし、イヴさんも安らかに眠っているどころじゃないだろう・・・

僕、また欝になりそう・・・

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彼が牡蠣を好きになった訳

ジョーとエレーヌは私が親代わりのように感じている友達夫妻。
ジョーはエレベーターを作る大きな会社の社長さんだった。引退して10年になる。エレーヌは版画家だ。

一日蒸し暑くて、夜から大雨になった晩、一緒にヨーロペアンに行った。

Européenはリヨン駅の前にある大きなブラッスリーで、彼らのうちから歩いて5分。何でもあるし、味もなかなかなので、彼らからご飯に誘われると大抵ここに行く。

ジョーとエレーヌと夫はいつもアントレに生牡蠣プレート。牡蠣が苦手な私は、彼らがレモンを絞ってシュルッと音をさせながら食べるのを、「なんでこんなものを・・・」と眺めている。

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幸せそうにシュルッと食べているジョーは、昔、牡蠣が嫌いだったそうだ。
どうして好きになったかと言うと、社長時代にブルターニュのナントの取引先の会社に呼ばれた。
会食となり、前菜に生牡蠣(ブルターニュは産地だものね)が出てきたので、パスしようと決めた。
ところが誰も手をつけない。
ジョーは自分が主賓なので、自分が食べださなければ誰も食べないことに気づいた。
こうなったら仕方ない・・・ジョーは覚悟を決めて、生牡蠣をひとつ口に入れたら「すごく美味しい!」
それ以来生牡蠣の大ファンになったそう。
「じゃ食べず嫌いだったのね?」
「そう、見かけがイヤだった」
私は食べてから嫌いになったので、もう好きになれそうもない。カキフライは好きなんだけど。

ジョーが北京に出張したときの話。レストランで北京ダックや海老の炒め物のあと、肉の煮込みが出てきた。すごく美味しいけど、何の肉だろう?同席の中国人に聞いたら、しばし沈黙したのち「それだけは言えない」という返事!
「サルか犬だったんじゃないか」とジョー。

エレーヌはもう何度も聞いた話なのか、黙って笑っている。

さてメインの帆立貝のソテーにクリーミーリゾット。

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皮がパリッと焼けたサーモンは私のお気に入り。鞘インゲンのソテーが下に敷いてあって、アメリカンソース。

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ワインはちょっと冷やしたソミュール・シャンピニーを取った。

レストランを出ると、雨は上がっていてすっかり涼しくなった10月の宵だ。


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文化大臣の大スキャンダル

文化大臣フレデリック・ミッテランが2005年に著した『la Mauvaise vie』(不道徳な人生)という本。
自伝的小説で、語り手がタイに行って、少年を買う、という一節を、極右翼のル・ペンの娘、マリー・ル・ペンが探し出し「現役の大臣が、こんなことをしてどうやって性犯罪者を裁けるのか?!」とテレビ番組で糾弾した。野党が、与党の足を引っ張るネタを探し回っているのはどの国も同じ。辞職すべきと息巻いている。

フレデリック・ミッテランは元大統領フランソワ・ミッテランの甥で、映画やドキュメンタリーの監督、映画評論、深みのある声なのでナレーターをやったり、『アメリー』にもちょこっと出でいる。
2008年からイタリアのヴィラ・メディチの責任者をやっていたが、今年、6月に文化・コミュニケーション大臣に任命された。

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釈明(?)するため、TF1の20時のニュースに登場したフレデリック・ミッテランは、こげ茶に渋いオレンジのピンストライプのスーツというエレガントな服装。サルコジにも少し見習って欲しい。

「若い男性と関係を持ったことはあるが、未成年とやったことはない」と断言し、あの本は「小説でも回想でもない、虚空に漂わせておきたかった。自分のに、他の大勢の人生にもよく似た、人生の話」。

たしかに自分の人生を描こうとするとき誰でも脚色するだろう。

このスキャンダルの火元はロマン・ポランスキーだ。彼が33年前、13歳の少女にわいせつ行為をしたことでチューリヒの空港で逮捕された。ポランスキーを公に弁護したミッテランが槍玉に上がってしまった。うっかり弁護もできない、政治家は大変だ。

あなたのせいよ、ロマン君!

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すでに19万部売れているこの本『la Mauvaise vie』、さらに売れるのは間違いない。

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ユニクロ・パリの宣伝効果

オープンの日、800人並んだというユニクロ、パリ・オペラ店。
その中にはサクラもいたという話だけど、いたとすればなかなかの宣伝効果であった。
あの行列を見ると、行きたくなる、行かなくちゃいけない、という気にさせられる。

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サクラだけじゃなく、エマニュエル・セニエやマチュー・カソヴィッツ、レア・セイドゥなどの俳優を惜しみなく起用したポスターや、バスの横腹、メトロのエレベーター、当日は道路の鉄柱にまで、これでもか、というほどユニクロの文字が行き渡った。

バスに乗っていたら若い男女のグループが「アタシ、ユニクロ行きたい」「あ、オレも」としゃべっているのを聞いて、「こいつらもヤラセ?」と疑いたくなるほど。

さて気になるのは「いくらお金をかけたのか?どこの広告代理店がやったのか?」だけど、ご存知の方がいたら教えて欲しい。

マガジンハウスの友人がパリに取材に来て、若い男の子数人にユニクロの服を着せた写真が撮りたいというので、息子に友達を集めてもらった。100%欧米人がいいというので、息子は面白くなさそうだったが、結局当日モデルに加わった。撮影風景を覗きたかったけど、叶わず残念。

とてもよく撮れたと聞いて、発売が待ち遠しい。11月号のポパイだ。
色々着てみたらしいけど、中でも「本物の革に限りなく似ている合成革のブルゾン」が良かったとか。

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私はジル・サンダーがデザインした+Jを絶対試着してみたい。
今のJil Sanderは彼女がいたときと違うし、何よりゼロの数が2つ違うものね!


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アナ・ウィンター、厚化粧の素顔

モード界に絶対的権力を持つアメリカVOGUE誌の編集長で、『プラダを着た悪魔』のモデルとなったアナ・ウィンターのドキュメンタリー映画。
タイトルの『SEPTENBER ISSUE(9月号)』は、VOGUE一番重要な秋・冬モード特集号で、550ページのうち半分以上が広告だ。

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そんな大事な号の準備を撮っているので、騒然とした編集部で髪振り乱して走り回っているかと思ったら、みなさんのんびりしていて、アナ・ウィンターがおなじみのワンピース姿で優雅に歩き回っている。

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彼女が初めて許可したドキュメンタリー、というだけあって、とっかえひっかえ違うワンピースでモデルのように現れ、ポーズも決めている。
一瞬現れる自宅はわりと普通なのに、ワードローブはスゴイ。毛皮のコート、何枚持ってるんだろう?全部、贈られたもの?

噂に聞くイジワルさも専制的なとこも感じられず、周囲も「アナは人の意見を聞かず、すべて決めるけど、彼女の判断は正しいので仕方ない」と思っている、ように描かれる。

VOGUEのNo2、モード編集長のグレース・コディングトン(左)は、アナに賛同できないことが多く、自由にしゃべらせたら色々悪口が聞けそうだが、その前で踏みとどまっている。諦めと忍従。

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グレースは60年代モデルだった。

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なんでアナがこれだけ世界的に影響力を持つようになったか-VOGUEに服が載れば、売り上げがどれだけ上がるとか-そういう背景が描かれて欲しかった。

サングラスを取るといたずらっぽい目で、意外と可愛い。今年60歳。

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全体的に表層的な、VOGUEのプロモーションヴィデオという感じがした。
その証拠に途中でちょっと寝ちゃったもんね。

まっすぐ切り揃えたボブに大きなサングラス、そういえば大内順子さんも何十年同じスタイル。
モードの大御所のアイコンスタイルなんだろうか?


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と、聞かれると、うーん・・・どっちだろう?

ウソのエキスパートを主人公にしたイギリスのテレビシリーズ『Lie to me』スタートの際に行われたアンケート調査で、男のほうが2倍ウソをつくという結果。上司に、同僚に、妻に・・・男は一日平均6回、女は3回ウソをつく!

調査対象になった2000人のうち女性の83%は「連れ合いのウソはすぐ見抜ける」と自信たっぷり。

ところが、ボディ・ランゲージ専門家のリチャード・ニューマンは、
「殆どの人は相手がウソをつくときの“サイン”を見分けられない:ウソをつくとき、相手の目を見ないと思っている人が多いが、実は反対。ウソを信じてもらえたか確かめるために相手の目をちゃんと見る」そうだ。

さて男の嘘トップ3は:
1.ノープロブレム、すべて順調だ。
2.これが最後の一杯!
3.君のお尻、大きくないよ

女の嘘トップ3は:
1.ノープロブレム、すべて順調よ。
2.いいえ、これ新しくないの。ずっと前から持っているわ。
3.これ、高くなかったのよ。

うーん、思い当たる!
ある男友達が「女性の服を褒めると“これ、昔の服よ”か“ソルドで買ったの”の2通りの答えしか返ってこない」と不思議がっていたっけ。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから20年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書2冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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