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シルク・ドュ・ソレイユ(太陽のサーカス)というのをご存知ですか?私は知らなかったけど有名らしい。
25年前にギイ・ラリベルテ(自由のギイ!)という人が立ち上げたカナダのサーカス団で、その演出、舞台装置、アクロバットの技などが、伝統的サーカスとは一線を画するパフォーマンスだそう。

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誕生25周年を記念して、創立者ギイ・ラリベルテがブシュロンに、シルク・ドュ・ソレイユのスペクタクルからインスピレーションを得て20点のネックレスを作ってくれと依頼した。それが完成し、特別公開があった。

私がシルク・ドュ・ソレイユを知らないというと「あなた、日本人でしょ?」とびっくりされた。インド人に見えるかね?
なぜならシルク・ドュ・ソレイユは日本で一番人気があり、観客動員数も一位、現在、ディズニーリゾートのZEDで公演が始まっている。次がラスベガスで、ミラージュやMGMなどのホテルで定期的にスペクタクルがあるそうだ。

20点のネックレスは、それぞれ『O』(オー)、『ZUMANITY』(ズュマニティ)『LOVE』 などのスペクタクルのイメージでデザインされたもの。

写真をもらえたらもっとご紹介したいけど、ステージの色彩や煌きがはじけるような陽気なものばかり。クラシックなオート・ジュエリーの概念をぶち壊す遊びに満ちている。

ライオンの脚が動き、ライオンだけ取り外してブローチにできる。
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デザイン画ができたときギイ・ラリベルテに見せたら、全部にOKが出て、20本一度に完成させてくれと言われ、ブシュロンのアトリエはクリスマスも新年も返上して猛烈に制作。
一度アトリエを見学したことがあるけど、石をひとつひとつはめ込んでいく作業は、気の遠くなるような精密さと忍耐の仕事。1点作るのに延べ500時間を要したそうだ。

全部できてギイ・ラリベルテに見せたら彼は大満足で、「全部買いましょう」
「1点10万~30万ユーロ(1300万~4000万円)という買いやすい値段なので・・・」とブシュロンのスタッフ。
そういうのを買いやすい値段というの?!平均2600万円X20=5億2000万、ラリベルテさんは相当儲かってるわけね。

最後のほうで駆けつけたら展示場には私ひとりで、「シルク・ドゥ・ソレイユを知らないヤツがいたなんて」とマンツーマンで説明してもらえた上、見ている間にネックレスを次々ケースから出し始めた。金庫にしまうんだそうだ。
「触ってもいいですか?」「どうぞ」
手に取るとずっしり重い。これにはシンプルなショッキングピンクのワンピースが合いそう・・・など全く不要な想像をする私であった。


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フランスでスキー、そのピンきりお値段

日本ではスキー場がガラガラ、という話を聞いてネットで探したら、そういう記事がいくつも見つかった。
その理由として、
①不況が原因
②うちで遊んでいるほうが面白いという若者が増えた
③なかなか上達しないのでやる気が落ちているところへ不況が重なった、などいくつかの説があるらしいが、周囲がみんなスキーに行っていた時代から、どうしてそんなに失墜してしまったんだろう。

フランスでは減っている気配はないし、スキー旅行はかなりタイプが違う。2時間走ればスキー場に着く場所に住んでいる人や、金曜日の夜行バスで行って日曜日の夜行バスで帰ってくる若くて元気な人もいるけど、1週間単位で行く人が多い。
パリからだとTGVとローカル線を乗り継いで、駅からまたバスで山道を登って、たどり着くまで6~8時間かかる。車だと当然もっとかかるので、週末スキーはあまり聞かない。
ホテルに行かず、家族や友達とスチュディオやアパルトマンを借りたり、バカンス村に行く人が多く、それらは1週間単位になっている。
そのお値段は?まずピンの(一番高い)バカンス村、地中海クラブのスキー滞在。
ボボなスキー場として人気のある南アルプス、セール・シュヴァリエの値段は、大人2人子供2人で6630ユーロ、シャモニーで9978ユーロと、目から火の高さだ。

ポスターにもリッチ感が漂ってません?
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これには1週間通しのリフトパス、スキー学校(毎日5時間)が含まれ、3食+オヤツまで込みになっているんだけど、それにしても高い。料金は2月のスキー休み中だけポンと(通常の70%増しくらい)跳ね上がる。これに電車か車の交通費をプラス、子供はすぐ大きくなるのでスキーウェアも買わなきゃ・・・と、親子4人で行ったら、給料の何か月分が飛ぶ額だ。

クラブ・メッドはここ数年でジリジリ値段を上げ、ボボや成金をターゲットに決めたようだ。
スキーシーズンが近づくと、私は怖いもの見たさでクラブ・メッドのサイトに行き、見積りを出しては「マジ!?」とのけぞるのが習慣になった。

ずっと大衆的なMAEVA(マエヴァ)は、宿泊施設(下の写真)だけ。小さなキッチンつきで自炊しろ、というシステム。

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2月のスキー休み中はやはり倍になり、4人用スチュディオで880ユーロ。
これに貸しスキー(1人1週間110ユーロ)、リフトパス(1人1週間200ユーロ)、食事、そして往復の足代などを加算しても・・・クラブ・メッドの半分以下だ。

さらにラスト・ミニュットなど、直前に叩き売りにするサイトでは、1週間の宿泊が125ユーロなんてのも見つかるが「明日、発て!」と言われても、そう簡単に発てるもんじゃない。身軽な人向き。

私がブツブツ言いながらスキー滞在を探しているのを見た夫が、「こんなのもあるんだって」と新聞の1ページを持ってきた。見ると「格安スキー、イグルー(エスキモーの圧雪の家)に泊まる」
彼は雪が嫌いでスキーもできないのだ。「なによ、ひと事だと思って!」と丸めて捨てたのは言うまでもない。


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フランスでスキーをするには

フランスの右下にはAlpes du Nord(北アルプス)、Alpes du Sud(南アルプス)、その上にはJura(ジュラ)、Vosges(ヴォージュ)、六角形のフランスの真ん中下あたりにはMassif central(中央山塊)、スペイン国境沿いにはPyrénées(ピレネー山脈)・・・これらの山岳地帯に大中小のスキー場が点在していて、その数はざっと数えただけで200以上、フランスのスキー人口は多い。

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スキー場の分布を眺めていると、地理に弱い私などには大変良いお勉強になる。
「こんなとこにイタリアがいたなんて!」(もっと南にあると信じていた)
「南仏の人は年中気候がいい上、スキー場が近い。ズルイ!」など、あまり人に言えない発見が多い。
このサイトのトップに分布図があります。

ジュラやヴォージュ、ピレネーは標高が低いので、最近の暖冬では雪がたっぷりなかった。勢い、アルプス側にスキー客が集中する。

学校の2月の休みは別名スキー休みと呼ばれ、フランスのスキー場を繁盛させるために生まれた休暇だとか。
フランス人の考えそうなことだ。
さらにフランスをABCの3つのゾーンに分け、休みを1週間ずつずらしている。スキー場が一度に混まないようにという配慮。
バカンスが命というフランス人じゃなければ考えつかない。ゴリッパ。

ABCがどのようになっているかというと、
Aゾーン:グルノーブル、リヨン、モンプリエ、ナンシー・メッツ・トゥールーズなど。
Bゾーン:マルセイユ、ディジョン、リール、リモージュ、ニース、ストラスブルグなど。
Cゾーン:パリとイル・ド・フランス、ボルドー。
と、地図が頭に入っている方はすぐお気づきのように、どういう原則で分けたか全くわからん分けられ方をしている。どうやって決めたかご存知の方がいたら教えて欲しい。

さて2010年のスキー休み、
Aゾーンの方たちは2月13日~3月1日、
Bゾーン2月6日から22日、
Cゾーン2月20日から3月8日で、つまりパリは一番最後。
その代わり来年度はCゾーンから休みは始まり“恨みっこなし”という仕組みになっている。

この時差休暇、混みあわないためには確かにすぐれた方法だが、うちの子供はディジョンに住む従兄弟と一緒にスキーには行けない。ディジョンの休みが終わると、パリの休みが始まるからだ。

私たちがスキー場に行くと、一番感じ悪い(?)とされているパリッ子と、一番誇り高くて排他的と言われるボルドレ(ボルドー住民)でほぼ占められているいる、という状況だ。
でも現実には、嫌な思いをしたことはないけどね。スキー場があまりないイギリスやベルギーから来ている人にも出会う。
次回はスキー滞在のピンキリ料金のことをお話します。


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お父さん健在-『テトロ』

最近、娘のほうがメディアに乗っていて「あ、ソフィア・コッポラのお父さんね」なんていわれていたフランシス・フォード・コッポラ。
父兄会に行って「あら、お嬢さんによく似てる」と言われた時の「逆だろうが!」という気持ち?ちょっと違うか・・・

フランシス・フォード・コッポラの久々の作品『TETRO』は、深い余韻を残す傑作だ。お父さん健在!

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テトロは家族と決別し、10年来アルゼンチンで暮らしている。弟のベニーは兄の居場所を見つけだし、ブエノスアイレスまで会いに来る。テトロは歓迎しないが、ベニーは一見無邪気に居座る。18歳になった彼は、兄が突然、家族から逃げ出した理由を知りたいのだ。
兄が書いたものを盗み読みするうち、過去が少しずつ姿を現していく。
どの家族にも秘密はある。家族の秘密は概して重く、みんなその上に蓋をして生きていこうとする。ベニーはその蓋を持ち上げようとする。

モノクロのせいか、レトロで哀愁があるブエノスアイレスの町。
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厚い殻に包まれたテトロ、疎ましがられてもぶつかっていくベニー、テトロを愛し、ベニーも可愛く思うアルゼンチン女性のミランダは仲介役になろうとする。危うい三重奏が、モノクロの映像で描かれる。

俳優がすごくいい。愛憎をうちに秘めた陰鬱なカリスマを放つテトロのVincent Gallo(ヴィンセント・ガロ)。ベニー役のAlden Ehrenreich(アルデン・エレンレイクって発音?)はディカプリオの若い頃、もっと古くではマーロン・ブランドの若い頃と比較される、期待の星。

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最近観たうちで最高の絶対お薦めの映画(えっ『アバター』でもそう言った?ジャンルが違うもの・・・)


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と言っても、インド・マフィアに襲われた、というわけではない。
「行かないほうがいい」というつもりで書いたら「そんな可笑しなレストランなら行ってみたい」という物好きな意見もあって、ネット上での評判を探してみようという気になった。

そしたらあったんですよ:
「最初から最後までこの上ない感じよさ!カクテル・メゾンがサービス(あれってファンタ・オレンジじゃない?)。18ユーロのメニューはボリュームたっぷりで美味。香辛料が効きすぎていたが(マジ?!)最初に言えば加減してくれるそう。内装が素晴らしく、外には静かなテラス席も(パッサージュだもん当たり前)。リピーターになる価値あり」

このような意見があったから香辛料を減らした(なくした?)のか、あれでも辛いというフランス人がいるのか・・・。

しかし、評判が良くて行ってみたら高飛車で感じ悪いレストランが少なくない、という現状。このインド・ギャルソンたちの感じ良さはたしかに評価に値する。それにご飯を食べに行って、お腹が痛くなるほど笑った、というのも珍しい。

私がちょっと席を立って戻ってくると、友達(私より若く、漫画のキャラのように可愛い)が、ギャルソン2人に囲まれていた。
「油断もスキも・・・」と思いながら「何々?」と聞くと、「身の上話」
自分の名前は何々で、9ヶ月前にインドからやってきて、フランス語はよくしゃべれないけど、英語は不自由なくて・・・
なるほど主人が怒鳴りつけている訳だ。

最後には、ホラ、インド女性がジャラジャラつけている細いブレスレットをおみやげにくれた。
正しくはガラスのはずのブレスレットは、プラスティックにキラキラする粉末をまぶしつけたもので、その粉がセーターにくっつくし、どんな手首にも入るようにやたらデカいのですぐ落ちてしまったけど。
フランス人のお客たちはこの「至れり尽くせり」に感激して、ギャルソンと熱い握手を交わして出て行く人もいた。

リピーターにはならないけど、もう一度くらい行ってみようか、などと思い始めているワタシ。


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お奨めしないレストラン

パサージュ・デ・パノラマにあるベトナムレストランでお昼を食べようと友人と出かけたら、満員であった。
寒いしお腹は空いてるし、パッサージュ内にゴチャゴチャとあるレストランのどこかで食べよう、と探して、久しく食べてないからインド料理にしようか、と立ち止まったら、すかさず扉が開いてインド青年がこやかに招いている。
コートを脱いで座るか座らないうちに、オレンジ色のカクテル・メゾンと突き出しらしきものが運ばれてきた。
「オハヨゴザイマス。オネガイシマス」あまりに感じがいいので、「今の時間は“コンニチワ”だ」というのも忘れてニッコリ。

メニューを開くと、プラ・ド・ジュール(今日の料理)が鶏のカレー、魚のカレー、タンドリー・チキン。それがメニューに印刷されている(つまり毎日同じもの)というのが不安要素であるが、友人は鶏のカレー、私はタンドリーにする。
突き出しは、クミンシード入りのナンをぱりぱりに焼いたのと(美味しい!)ヨーグルトのディップ、チャツネ、野菜のピクルスに香辛料をまぶしたもの。

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それをお皿にとって食していると、インド青年が新しいお皿を持って現れ、「オネガイシマス」。
食べている最中のお皿の上に、ためらいもなく別のお皿を重ね去っていった。唖然。
これはもう突き出しを食うな、ということと察して、辺りを見回すと、テーブルは半分くらい埋まっていて、主人らしいインド人が、2人の若いウエーターを絶えず叱り飛ばしている。
「あそこのお客、ずっと待ってるじゃないか、早くしろ!こんなことならオレひとりでやったほうがマシだ!」

間もなく、別のインド青年が新しいお皿を抱えてやってきて、先ほどの第二の皿を取り払うと、ピクルスが無残につぶされた第一の皿の上に第三の皿を置いて立ち去った。主人が叱り飛ばす理由がわかってきた。

間もなく、山のようなご飯にカレーとチキンが盛られた、すなわち第四の皿が現れた。ボナペティ!
一口カレーを食べて、友人と顔を見合わせる。
「全然辛くない」
「というより甘くない?」

カレーソースにミックスベジタブルみたいなのが入っている。

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自分でインドカレーを作る友人は、突き出しのチャツネや辛ピクルスを混ぜて味にメリハリをつけようとしたが・・・

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マズイというわけでもないので黙って食べる。途中、2度ほどウエーターが「コトは順調に運んでいるか?」と聞きに来る。
最後には熱いおしぼりまで出てきて、サービスはすごくいいのだ。

主人が通りかかったとき、「どうしてここまで辛くしないのか?」と尋ねたら、フランス人向きの味付けにしているからだと。
「それにこの気候で辛くしたら、大変なことになる」
つまり、インドで超辛いものを食べるのは、体温を下げるためで、寒いパリで同じ味付けにしたら危険だという意見だ。
「でも程度問題で・・・」と食い下がったら、「じゃ、次に来たときはもっと辛くしてあげるから!」
“次”があるかどうか疑問だけど、感じの良さと変な可笑しさを大いに楽しんだ私たちであった。

念のため住所を。プラ・ド・ジュールは11ユーロ。
NEW KASHMIR
23 Passage des Panorama 75002


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親がダメだと子供が頑張る

料理は好きで新しいレシピを見つけては試し、見事に失敗したりしているけど、苦手なのがお菓子だ。
甘いものがあまり好きじゃない、というのが決定的。唯一好きな抹茶を使ったデザートは、私以外誰も好きではないので、結局お菓子は作らない。
「チョコレートケーキを作る!」と娘が突然言い出し、兄貴も「ヤレヤレ!調理用のブラックチョコをすぐ買ってこい」と盛り上がり、また口だけかと思っていたら、翌日日曜日の午後に本当に作り始めた。
娘がネットで探してきた“わりと簡単な”レシピ。兄貴のほうは料理が好きで、自分でトマトソースを作ったりしているが、彼女にとっては初めての料理だ。
材料は:
ブラックチョコレート:200g
バター:125g
小麦粉:100g
イースト:一袋
卵:4個
砂糖:200g
塩:一つまみ

ここまで読み上げて「ギャッ!イーストがない」と娘。
「材料を見てから、買い物に行けって言ったじゃない」と私。
すると「僕が探してくる」と息子が、既にコートを着て立っていた。
私が「パン買って来て」と頼んでも絶対すぐには動かないくせに、なんというモチベーションの違い!

ご存知のように、日曜の午後開いているのはアラブ人経営のミニスーパーだけ。イーストなんて売ってるかしら。
しばらくして戻ってきた息子は「1件目のアラブスーパーでなかった。2件目行ってもなかった・・・」がっくり肩を落とす娘。
「でも頭のいい僕は、パン屋に行きました!ジャジャーン!」とイーストの袋をポケットから出す。
兄と妹、6歳離れているのに「精神年齢、一緒じゃん」と思うのはこういう時だ。
たしかにパンを焼くにはイーストは欠かせないものね。しかも自家製だ。

作り方はいたって簡単。
1. 鍋にチョコレートとバターを入れ溶かし混ぜる。

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2. 滑らかに混ざったら、火から下ろし、イーストと小麦粉を混ぜる。
3. オーブンを180度に加熱する。
4. 卵黄と砂糖をボールに入れ、白っぽくなるまで泡立て、2に混ぜる。
5. 卵白と塩をしっかり泡立て、3に混ぜる。

このように逆さにしても落ちなくなるまで泡立てる。

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6. ケーキ型(直径26か28cm)にバターを塗り、小麦粉をふり、タネを流しいれる。

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7. オーブンで30分焼く。楊子を突き刺して、中まで焼けているか確かめる。
私と夫は映画を観に行き、7時頃帰ってきたら、家中にチョコレートの香り。オヤツに早速食べた2人は「大成功、すごく美味しかった」。

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私たちも味見したら、好みじゃないけど、美味しくできている。程よく膨らみ、しっとりして、ブラウニーに似たこってりした味。初めてなのにスゴイじゃない。
「今度、チーズケーキ作ってよ」と私(そう、チーズケーキは好きだ)。
私の苦手科目を子供がカバーしてくれるとは有難い。

ところがその翌日、5月に中学から“海のクラス”に行くことが判明した。
「エマと2人でダイエットすることに決めたの。この太もも、何とかしなくちゃ!ケーキ作りはしばらくお休み」
と娘が宣言。
喜ぶのが早すぎた。


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『アバター』の悪評は・・・

12月中旬の封切りから既に800万人の観客を動員した『アバター』。
こんな風にすごいヒットをする映画には、当然、悪評も多く出るわけで、それは今までの観客動員記録を突破したフランス映画『シュティの国にようこそ』だって同じだった。

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で、『アバター』の批判は何であるかというと、まずシナリオが単純すぎ。
-自然を愛する者が善人で、自然を破壊するのが悪人という構図のお手軽さ(確かに単純な構図ではあるけど、万人に伝わるメッセージというのは単純なほうがいいのではない?)
-登場人物たちがカリカチュアすぎる。
-白人が未開人に受け入れられ(当然彼らより賢くて強いから)指導者になっちゃうという何度も繰り返されたテーマ。
-9月11日テロの批判をしようとして失敗。

3Dのクオリティについて。
-3Dメガネを貸すだけで3ユーロは高すぎ。30分後には頭痛がしてきた。
-3D効果に改良の余地あり。時々、風景がぼやけるし、色が美しくない(フランスでは3D対応している映画館が少ない。確かに2Dのほうが彩色が綺麗で、両方観た人で2Dのほうが良かったという人がいる)

アバターの映像効果は正確にはVFX(ヴィジュアル・エフェクツ)と呼ぶそうだが、フランス人は大雑把にSFX(フランス語でEFFETS SPECIAUX)と呼ぶ。
この映画のSFXはスゴイと評価する人が多いが、
「中でも一番スゴイSFXはシゴニー・ウィーバーが65歳なのに25歳に見えること」なんてイジワルな意見も。

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ウィキペディアで調べたら、1949年生まれの60歳じゃない!


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オードレイ・トトゥが演じるのが『シャネル以前のココ』なら、これは『シャネル以後のココ』の物語。

1913年、シャネルはイーゴリ・ストラヴィンスキーの『春の祭典』の初演を観にシャンゼリゼ劇場に赴く。前衛的な曲と振り付けに、観客はざわめき、椅子を蹴立てて帰る人が続出。しかしシャネルは魅了される。

7年後、押しも押されぬ有名クチュリエとなったシャネルと、ロシアから亡命してきたストラヴィンスキーが出会う。電流が走るような出会い。
恋人ボーイ・カペルの死に打ちひしがれていたシャネルは、ストラヴィンスキーに田舎の家に来て暮らすように薦める。妻と子供4人を連れてやってきた音楽家とシャネルの間に情熱がはじける。

シャネルを演じるのはCHANELのモデルでもあるアナ・ムグラリス。あまり好きな女優ではなかったけど、アンバランスな美貌と、冷たい印象が意外とはまっている。
ひっきりなしにタバコを吸うシャネル。アナ・ムグラリスもヘビー・スモーカーで有名だ。
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イゴーリは『007カジノ・ロワイヤル』で悪役をやったデンマーク人、マッド・ミッケルセン。批評では「ダイコン!」と叩かれていたけど、音楽一筋で感情表現が不器用なところに逆にセクシーさがあった。

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イニシアティヴをとるのは必ずシャネル。仕事第一でブティックの従業員にもきつい普段の顔、ストラヴィンスキーが作曲する部屋に突然やってきて、熱烈に愛を交わすコントラストは、氷山と火山のようだ。

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それにしても2人とも、相手のことを考えてぼーっとして仕事が手につかなくなる、なんてことはなく、情熱を糧にして香水(シャネルの5番)や曲を生み出し、奥さんの苦しみなんて無視しているところが、成功する人は違う!と思わせる。

シャネルの田舎の家の内装も、アナ・ムグラリスがとっかえひっかえ着るカール・ラガフェルドがデザインした服も、全編通してアール・デコのタブローのよう。それだけに奥行きに欠ける印象はあるけど。

監督はバンドデシネの映画化『ブルーベリー』や『99フラン』のジャン・クーネン。私はどっちも観ていないけど、有名クチュリエの映画を撮りそうもない監督らしく意外性が話題になった。

今なお新鮮で美しいアール・デコのモードを見るだけでも価値のある映画。公開中。


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フランスは去年の夏、A型インフルエンザ予防接種ワクチン9400万個を注文し(8億6900万ユーロ)、その半分以上の5000万個をキャンセルした。キャンセルしても、まだたくさん余っているので、カタールやエジプトに転売し、ウクライナ、メキシコにも売りつけているところだとか。
なんで9400万個注文したかというと、人口6360万人の4分の3がすればいいという判断で、4分の3は4770万人×2回という計算だ。
何でこんなに余ったかというと、
-当初2回しないと聞き目がないと言われていた予防接種が1回で十分なことが判明したから。
-予防接種をした人は人口のわずか7%、約450万人。
-かかりつけのお医者さんはできなくて、定められた病院やセンターに行かないと予防接種が受けられない不便さ。
しかも、毎年フランスではインフルエンザで1000人以上の死者が出ているのに、A型インフルエンザの死者は200人。「なんで大騒ぎするの?」といぶかる向きが。

行列して待って予防接種を受ける人もいるにはいる。
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などで、厚生相ロズリーヌ・バシュロの読み間違いやオーガナイズの悪さが叩かれている。

ハスキーボイスで素敵なおばさんなんだけど・・・
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野党が暴いたところによると、政府はワクチンだけじゃなくて大量のマスク(17億ユーロ!)も買い込んだらしい。マスクしている人なんかお目にかかったことがない。

個人的にはラジオの政府広報「・・・・A型インフルエンザH1N1の予防接種を受けましょう。一人の注意はみんなの健康!」がうるさすぎ。そのくせ予防接種が受けられる“引換券”を誰も受け取らないのは、なんというパラドックスと思う。
やれって言われてもできないじゃん。
タダが大好きな夫は“引換券”を楽しみに待っているというのに。


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クリスマスの前日、パン屋で私の前に並んでいた孫連れのおじいさん、ケーキの隣に積み重ねられている、ギャレット・デ・ロワ(王様のギャレット)を見て眉を吊り上げ、「ナンポルト・クワ!(滅茶苦茶じゃ)」と言っていた。

ギャレット・デ・ロワは1月6日のエピファニー(公現祭)に食べるお菓子。
エピファニーは、キリストの誕生を知った東方の3博士が、星に導かれてベツレヘムにやってきたことを祝う日だ。
パイ生地の中にフランジパン(アーモンド入りカスタードクリーム)を入れた丸いギャレットは、中にフェーヴと呼ばれる陶製のお人形やオブジェがはいっている。
これを人数分に切り分け、一番若い人(ふつうは子供)が、テーブルの下に入って「最初の一切れはピエール、次はパパに・・・」と割り当てを決める。フェーヴが当たった人が王様で、ギャレットについてくる紙の王冠をかぶる。

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ギャレットそのものより、それを食べるときの“儀式”が楽しみで、1月になると必ず買ってしまう。
それをクリスマスから売り出すとは!キリストの誕生と、それを知って、遠くから(徒歩で!)お祝いにきた3博士のお祭りを一緒にしちゃいかん・・・おじいさんの「ナンポルト・クワ」の理由だ。

“早くから売り始めても売れるから売る”パン屋の言い分はわからないではないが、私が腹立たしく思うのは、その値段。
原価はすごく安いはずなのに、堂々と4人用20ユーロくらいで売っている。ぼろ儲け商品だ。その結果、
「信号で止まったら、横に赤いポルシェがいて、乗ってるやつの顔に見覚えがある。テレビタレント?俳優?・・・と考えたけど思い浮かばない。しばらくしてピンときた、うちの近くのパン屋の主人だったんだ!」ということになる。

フェーヴはソラマメの意味、もともとは陶製のソラマメが入っていたけど、それじゃつまらないので、陶製のお人形になった。
東方の3博士や、ヨゼフやマリアなどエピファニー起源のキャラから始まって、動物やオブジェ。当然コレクターが現れ、そんならシリーズ物にしたほうが売れるだろう、とディズニーや漫画、童話のキャラ、スポーツやアートシリーズも登場。2000個とか集めている人がいるそうだ。食べるのが大変だろう。

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靴屋さんシリーズ。こんなフェーヴのはいったギャレットはどこで見つかるんだろう?
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コーヒーミルシリーズ。
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今年の新シリーズのひとつは、なんとカーマ・スートラ。ちょっとギャレットって、大人のお菓子だった?!
前出のおじいさんが聞いたら、心臓マヒを起こすんじゃないだろうか・・・


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アイルランドと並んでヨーロッパ一の出生率を誇るフランス。平均子供数は2,02人。
さて2009年はどんな名前が人気だった?

まず女の子
1位:Emma エマ
2位:Léa レア
3位:Manon マノン
4位:Chloé クロエ
5位:Camille カミーユ
6位:Zoé ゾエ
7位:Lola ロラ
8位:Louise ルイーズ
9位:Océane オセアヌ
10位:Lilou リルウ
男の子
1位:Nathan ナタン
2位:Lucas リュカ
3位:Enzo エンゾ
4位:Jules ジュール
5位:Hugo ユーゴ
6位:Noah ノア
7位:Arthur アルチュール
8位:Mathis マチス
9位:Maxime マキシム
10位:Léo レオ

つまり2音節くらいの短い名前が人気ということ。なぜかというと、ベアトリスはベア、キャロリーヌはキャロ、と長い名前は省略して呼ばれることが多いから。勝手に縮めないで欲しい、と思う親は最初から、これ以上省略できない短い名前をつける。

マリー・フランス、ジャン・ポール、ジャン・ガブリエル、などの複合名前も最近は殆どお目にかからない。ジャンガブと呼ばれて嫌がっている友達がいたっけ。

ちなみに、娘の同級生にはエマが1人、クロエが2人、マノンが1人、カミーユは娘のほかにもう1人。もう12歳だけど、トップ10をまだ反映している。カミーユは男女両用の名前だけど、最近は圧倒的に女の子が多い。

テス、フィレモンなどエキゾチックば名前や、ポム(りんご)、スりーズ(さくらんぼ)のようなフルーツ系にも出会う。

2人の娘にタラとイゼと名づけた友達がいて「個性的ね」というと、「日本の名前なのよ」と言われた。タラは鱈で、イゼは伊勢からとったらしい。フランス語はSがひとつだとZになるので、イゼになっちゃったようだ。真実は伝えていない。

名前には20年くらいの流行サイクルがあるといわれるけど、アラン(ドロン)、フランソワーズ(アルディ)などはカムバックしてこない名前。
夫がお財布を忘れて追いかけていったとき「アラン!」と叫んだら、60近いおじさんが2人振り向いたことがあった。


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ボナネ!BONNE ANNEE!

明けましておめでとうございます。日本はもうしっかり2日ですけどね。

大晦日の夜は、友達をうちによんで、おさしみや、胡麻和えや、鶏の挽肉と野菜を薄焼き卵で包んで蒸したのを作り、12時が打つとシャンパンを抜いてボナネ!とキスをし合うという例年通りの年越しをした。
日本のご飯を作ると、フランス人は「これ何?」「美味しい!」と言ってくれるけど、フランス料理ほど食べないのが常。
最後にチーズを出すと、やっと馴染みの顔に出会った、というようなほっとした顔をする。

フランス家庭のクリスマスの晩餐は“それぞれの家の習慣”があって、伝統的フレンチが多いようだ。
私なんか、生牡蠣、フォアグラ、羊の脚(GIGOT)の丸焼きにビュッシュ・ド・ノエルというメニューを、思えば20年近く食べ続けているものね。

大晦日はもっと遊びっぽく、いろんな料理にトライする人が多いし、とことん飲む人も多い。
年末に料理番組を見ていたら、パリで3件レストランを持つクリスチャン・コンスタンが出てきて“スモークした牛の舌とフォアグラのミルフィーユ”というのを披露していた。
絶対作らないだろうな、と思いながら(フォアグラになる鴨さんの話を聞いてから尚更)見ていたら、女性アナウンサーの反応が面白い。
フォアグラのムースを作るんで、コンスタンが鍋にバターを入れると、
「ああ!そんなにバター入れていいんですか?」
「一年に一度だからいいじゃないですか。フォアグラの節約にもなるし」
ポルトワインを「ほんの少し」と入れると、
「かなりドバっと入ってましたけど・・・」

とくにパリでは軽めでヘルシーが流行りなのだ。
息子がアルバイトしている日本食品店では年末お寿司キットがたくさん売れたそうだ。

さて31日の夜、シャンゼリゼ通りや120歳を迎えたエッフェル塔周辺には8000人(フランス全国で45000人)の警官が出動して警戒に当たったそうだ。一度シャンゼリゼに行ってみたいと思うけど、シャンパンの瓶を投げあったり、車が放火されたりして危ないらしいし、うちで飲んだり食べたりしたあとは億劫になって行きそびれている。

police.jpg

今年のシャンゼリゼは20万人の人出、1年前の55万人より激減して、その代わり120年祭のエッフェル塔に7万5000人が押しかけた。

Tour eiffel1

足し算しても2008年より人出はずっと少ない。
シャンゼリゼ付近でのアルコール販売とガソリンの缶の販売は夕方から禁止されたにもかかわらず、焼かれた車は1137台と前年とほぼ一緒。車に放火するのはヨーロッパの“流行り”だとか。
私は車を持っていない(それ以前に免許を持っていない)けど、朝起きたら、愛車が黒焦げの鉄くずになっていたらショックだろう。

2010年が、みなさんにとって健康でよい年でありますように!


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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