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5月の第四日曜日がフランスのハハノヒ、Fête des mères。この日曜日が聖霊降臨祭(復活祭から7週目の日曜日)と重なると、6月の第一日曜日にずれ込む。
母の日の朝市は、ブーケを抱えた人と多くすれ違う。フランスでは、クリスマスの次にプレゼントをあげる日だとか。誰だって、母親から生まれているものね。
でもフランスで母の日がカレンダーに記されるようになったのは1941年のヴィシー政権下と遅い(アメリカが先駆者で1908年)

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さて母の日に贈られて「最も嬉しくなかったもの」のアンケート調査を見つけた。
1位:小麦粉粘土のネックレス。
小麦粉と塩で作るPâte à selは、陶器のように焼けて色づけできるので、幼稚園の工作でよく使われる。コーヒーカップだったら飾っておけるけど、ネックレスを贈られて「会社につけて行って」なんて言われると非常に困る。
2位:ミキサー
もっと美味しい料理を作れっていうメッセージ?
3位:掃除機
2位と同種のプレゼント。もっとちゃんと掃除しろってこと?
4位:電気脱毛器
毛深くて“お父さん”みたいだって言うの?!
5位:「世界一のお母さん証書」
会社に持っていって壁に貼ろうとしたら、隣の同僚も同じようなのを貼っていた・・・
6位:エロチックなゲーム
バレンタインデーにお父さんが誰かから贈られたプレゼントの使いまわし?セクシーギャルなどのロゴがプリントされたパンティも発案者はお父さんでしょ!
7位:家族の写真がプリントされた特注ゴルフボール
家族に腹が立ったとき投げつけたくなる・・・
8位:Wii
子供が欲しい、でもクリスマスまで待てない。
9位:Damart
薄手だけど暖かい下着。着心地はいいけど“最もセクシーじゃないランジェリー”の代名詞。
10位:ワイン
アル中になれっていうの・・・?

私は小麦粉ネックレスはもらわなかったけど、一番嬉しかったのは手作りのプレゼント:自作の詩が書かれたカードや似顔絵・・・幼稚園や小学校で“強制的”に作らされたものなので、子供たちが大きくなってからはもう期待できない。あの頃は可愛かったわね・・・
それに私の場合、誕生日と母の日が隣接しているので「立て続けに出費」という印象になるらしい。
今年は何かもらえるのかしら?


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イギリス人作家、ジェイムスが“美術におけるオリジナルと贋作の緊密な関係”について本を著し、その出版に際してフィレンチェで講演する。講演のあと、ギャラリーを経営するフランス女性(ジュリエット・ビノシュ)と知り合う。
「21時の電車で発つまで、どこかに行ってみたい」とジェイムスがいい、2人は車で近くの町までドライブに出かける。
「有名作家が同じ車に乗っているなんて!」とはしゃぐ彼女。出会いの予感・・・

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ところが、目的地についてしばらくするうち、この2人がずっと前から結婚していて息子までいるカップルと判明する。
妻と息子を放っぽり出して、あちこち旅をするジェイムス。
やっと帰ってきた日は15回目の結婚記念日だというのに、イビキをかいて寝てしまった。

“ばったり出会った男と女がふらりとドライブ”は、倦怠期を打破するゲームだったのだ。
2人の口論から、エゴイストな夫と、まだ愛情があって2人の間を再建しようとする妻の姿が見えてくる。

現実とフィクションが、ジェイムスの著作のテーマ、オリジナルと贋作に重なる。

ジェイムスを演じるのはウィリアム・シメルという知らない俳優。渋いというか疲れた感じがよく似合う。

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と書くと、ちょっと面白そうかもしれないけど、実はすごく退屈。
ドライブしているシーンも、せめてイタリア田舎の美しい景色でも見せてくれればいいのに、カメラは2人の顔を行き来するばかり。幸いチューインガムを持っていた私はそれを噛みながら睡魔と闘い、となりの夫はイビキをかいて本格的に寝てしまった。
後半、退屈さは少し減るものの、男の自分勝手な言い分に、こんなヤツに執着するのやめなさいよ!と腹が立ってきた。

イラン人監督、Abbas Kiarostami(アバス・キアロスタミ)の作品『COPIE CONFORME』(原作通りのコピー)。
日曜日のカンヌ映画祭閉幕セレモニーで、ジュリエット・ビノシュがこの作品で最優秀主演女優賞をとり、壇上でどんなに監督との仕事が素晴らしかったか強調したので、思わず観てしまった。

でも観ている間の退屈さとは裏腹に、不思議と余韻の残る映画ではあった。
長年、夫婦をやっていることの難しさ、激しさと優しさのあるビノッシュ(主演女優賞はうなずける)、そしてどっちに転ぶかわからぬままプツンと終わる最後・・・のせい?
昨日、日本の雑誌を読んでいたら「今度の週末は妻をデートに誘ってみよう」という文章があった。実は車の記事広告なんだけど、日常と切り離したフィクションの遊びも必要なのかもね。


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白いシャツと黒いスカート

女が美しく見えるためには、仕立てのいい黒いスカートと白いシャツがあればいい、というようなことを言ったのはサンローラン(それにしては色んな服を作ったけど)。
黒いスカートも白シャツも、デパートやブティックに溢れているけれど、自分に似合って、動いて綺麗なものに出会うのは実は難しい。
パンツはあまり似合わないのでスカート遍歴は長く、いろいろ試した結果、一番好きなスカートとして残ったのがこの3点。

1990年代初めのサンローラン。ウールギャバジン。膝が隠れる丈でレトロな雰囲気。ヴィンテージのお店で135ユーロ。

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同じ時期のサンローラン。動いたとき綺麗(スカートが)。膝丈。
ジージャンや、タキシードジャケットを合わせたりする。

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ラガフェルドがクロエにいたときのデザイン(彼が落ち目だったクロエによばれたのは1991年だから、これも90年代初め)
生地がしっかり厚くて立体的、一生物。
ヴィンテージのLA JOLIE GARDE ROBEで110ユーロ。

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白いシャツはより難しい。
シャツは、胸にボリュームがあって、3つ目のボタンがはじけそうなのが美しい(と思う)。そこから胸の谷間がのぞくのが魅力なのであって、ボリュームがないと、なんか無味乾燥。
しっかりした生地のを選んで貧弱さをカバーする、とか、逆にスリムなシャツを着て中性っぽくするとか、いろいろ試したけど、まだコレ!というのに出会えていない。


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歩いて外には出られなかった3月。4月になってリハビリに行くようになり、八百屋さんの店先に苺がたくさん並んでいるのを見て、苺の季節になったんだ、と気づいた。
朝市も私の(大好きな)役目だけど、ずっと夫に任せっきり。
市場で材料を見て「××の季節だ、○○を作ってみようか」が楽しいのに、つまらない。でもセ・ラ・ヴィ。

5月の2週目、初めて市場に“復帰”できたときは嬉しかった。
行きつけの八百屋やチーズ屋から「しばらく顔を見なかったね」「脚、どうしたの?」と言われ、季節物の苺やアスパラガスをおみやげにもらったりした。

シチリア産のトマトが出てきた。味が濃くて美味しい。
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調理器具を安くで売っている屋台。突然、エッフェル塔があるのはなぜ?

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肉屋さんで“自家製・子牛の挽肉”(肉屋なんだから自家製は当たり前じゃない!)を見つけて、クルジェット(ズッキーニ)の挽肉詰めを作ってみようと思い立つ。
「初めてだから保障はしないわよ」と予防線を張りつつ試食したら、なかなか美味しい!

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作り方はいたって簡単:
材料4人分
挽肉400g(羊、子牛、豚、合挽きなど)
太目のズッキーニ4本
卵1個
エシャロット大1個
クミンシード大匙2
タイム大匙1
ニンニクひとかけ
パン粉適宜
① ズッキーニは縦2つに切り、スプーンで種の部分をくりぬく。
② くりぬいた部分を細かく切る。
③ 挽肉に、②と、エシャロットのみじん切り、卵、クミンシード、タイム、塩・コショウをいれ、よく混ぜ合わせる。
④ ズッキーニに③を詰める。
⑤ ニンニクのみじん切りとパン粉を混ぜ、④の上にかける。
⑥ 180度のオーブンで25分から30分焼く。

半分にトマトの角切りを散らせてみたけど味は殆ど変わらないので、次回からはナシ。

一年中あるけど、これからが季節のズッキーニ、太陽の香りがする野菜だ。一度お試しを。


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クシャミと神様の関係

花粉症の季節。
フランスでは誰かがクシャミをすると、
「A vos souhaits (あなたの願いが叶いますように)」
「ありがとう!」
と3点セットになっていることが多い。ちなみにクシャミの音はハクションではなく、“Atchoum!(アチューム)”で、よく聞いているとなるほど「アチュー」と言っている人が多い。

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「あなたの願い・・・」の代わりに「Dieu vous bénisse」 (神の祝福がありますように)という人もいる。

クシャミと神様の関係は?と不思議に思って調べたら、この3点セットの起源は中世に遡る。
最も有力な説:当時、一番恐れられていた病気がペスト、そしてペストの最初の兆候がクシャミだったそうだ。だれかがクシャミをすると「ペストじゃありませんように」という願いをこめて、こう言っていたのが今日まで続いているらしい。
第二の説:当時、クシャミをすると魂の一部が外に飛び出してしまう、と信じられていた(それほど大きいクシャミをしていた?)。魂の一部がなくなっても禍がありませんように、という意味で『A vos souhaits』『 Dieu vous bénisse』というようになった。

英語では「Bless you」だし、スペインでは「イエズス!」ポーランドでは「健康のために!」というそうだ。起源は同じと思われる。

日本では「誰かが噂している」というけど、あの根拠は何だろう?


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奇抜で流行遅れなシャツで、焼きそばをすすりこむ鳩山首相の写真がフランスにも上陸。
このキッチュなパッチワーク、その昔(1980年代)流行ったよね。

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市民を官邸に招いた4月の「リアル鳩カフェ」でのスタイルで、欧米のメディアから『目を疑う色彩感覚』『時代遅れの1980年代風』と批難轟々。
Yahoo.frは『支持率が落ちているときは控えめにするべき。この政治箴言を守らなかったため、日本の首相が非難の的になっている。原因はシャツ・・・』という見出しで、『どうして誰かがアドバイスしないのか?』と不思議がっている。
『首相のワードローブを仕切っているは奥さんの幸さん。彼女は、毎朝ブラッシングでこのふくらんだヘアスタイルにして送り出している』と責任の所在をほのめかしている。

「たかがシャツ・・・」ですまされないのは、このスタイルが、鳩山首相の時代感覚や国民の感情との“ズレ”を象徴しているからでは?失望が高まって政治的な批判から人物批判になってきている。
そういえばサルコジは、男性誌GQのアンケートでワーストドレッサーの3位になった(1位はゴードン・ブラウン、2位は英国タレントのリュッセル・ブランド)。

オーバーサイズで長すぎのポロ。カーラさんは一緒にお買い物しないの?
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2位に輝いたリュッセル・ブランド。この人は知らなかった。
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奥さんがデフィレのようにとっかえひっかえ最新流行の服で現れるのに、彼は濃紺のスーツかジョギングスタイル。
上げ底の靴以外、こだわりはないみたい。あ、オバマ大統領に会いにいくときは、自分の身長に合わせて作らせた演説台を持っていったそうだ。


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うさぎ美味し・・・

レストランUSAGIの噂は聞いていたが、今まで行く機会がなく、夫が誕生日に日本レストランに行きたいという希望なので、試してみようかと。マレの北のほうなので普通なら歩いてだって行ける距離だ。

テーブル数は少なくて小さいけど、スタイリッシュなお店だ。こだわった内装や照明に、中学校を思い出させる机と椅子が不思議とマッチ、日本風でもなくフランスでもない“ウサギ風な空間”?

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メニューはアントレ、メイン、デザートになっていて、日本料理というより日本素材を使った創作フレンチとよんだほうが近い。
お客さんはフランス人のみで、それも典型的マレのボボ、広告やモード業界風のお洒落な男女である。
そういえば「一緒にウサギに行こう」と盛んに誘っていた友達も、売れっ子音楽プロデューサー、20歳年下の女の子と3度目の結婚をしようしている。
カメラを忘れたのを一瞬悔やんだけど、フラッシュが光ったりしたら眉をひそめられそうな雰囲気だ。

子供たちがアントレに取ったフォアグラとニンジンの生春巻き。『春巻き』という言葉に惑わされたのであろうが、中華トレイターで買ってくるrouleau du printempsとは似ても似つかないもの。ニンジンの千切りをフォアグラソースで和えたものが薄い春巻き皮に包んである。
夫のダイコンとからすみのサラダは、ダイコンの薄切りでからすみをサンドイッチにしたのが5つ並んでいる。
「すっげえボリューム!」と息子が言ったのはもちろん皮肉である。
私は今日のアントレ:小エビのカルパッチョ。小エビをどうして薄切りにできるのか楽しみにしていたら、叩いていた。アントレじは10から13ユーロ。

メインは、スモーク鶏の野菜包み蒸し、サレール産牛肉のゴマソース、鮭の蒸し焼き、ゴマと味噌ソース・・・20から24ユーロ。
付け合せの“今日のご飯”(ニンジン入り炊き込みご飯。白いご飯はない)、お浸し、サラダなどは別料金になっている。
レンコンチップスつきの牛肉ステーキを選んだ人は満足していた。
鮭は一切れが3つに切られ、違ったソースがかかっている。どれも、ほのかに味噌、さりげなくゴマという薄味で私は好きだったが量は少ない。
鶏の包み焼きはニンジンとアスパラが入っていて、ゴマソースがついている。

軽くて凝った味。フランス人が好きな“質と値段の関係”でいえば、高めである。
正統派の日本料理を期待してくる人や、ボリュームを求める人はがっかり、いや腹を立てるかも。
つまり、食べ盛りの子供を連れてくるところではない。でも主賓の夫はウサギ体験に満足していたからまあいいか。
ニンジン嫌いの息子は、春巻きの中、鶏の中、付け合せにニンジン千切りサラダ、ご飯にまでニンジンでブツブツ言っていた(でも食べていた)。ハタと、ウサギの好物であることに気がついた。

USAGI:58 rue de Saintonge 75003
火から土、19時から22時半

この『リヴ・ゴーシュのホテル』というサイトに、デザートの味噌ケーキ、アヴォカドとメープルシロップのソルベなど、写真がいくつか載っている。


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フランス人を混乱させるウナギ文

そんなわけで、シャトレにある天理日本語学校で日本語の教え方を教わっている。
最初はタクシーで行き来しなければならなかったけど、先週は初めてバスで行った。
初めてお風呂に入れたとき(それまでもちゃんとシャワーは浴びていた。念のため)も嬉しかったけど、初めてバスに乗ったときもウキウキした。子供のとき、初めて一人でバスに乗ったときの気持ち、あの独立感に似ているかも。
当たり前のことができるようになる喜び、というのを体験中だ。

話がそれましたが、外国人が習う“日本語”と、私たち学校で習った“国語”とは教え方が随分違うことを発見している。
例えば、5段活用とか下2段活用という言葉は使わない(なぜ、下2段、上2段というのか今頃知った!)。簡単に1グループ、2グループと呼ぶ。
構文としては、どの言語も同じで
わたしは山田花子です。
ぼくは学生です。
から教え始める。
この文章で、わたし=山田花子、ぼく=学生だけど、日本語では「花子さんはトイレです」という使い方もする。
私たちにとっては「日本語の便利なところ」であり、外国人にとっては「?!?」だ。花子=トイレではない!
Hanako est aux toilettes.
で、
Hanako est toilettes.
とは言わないものね。
これをウナギ文というそうだ。知ってました?
2人の男性がレストランで、壁に貼ったメニューを見ながら、一人が
「ボクは天丼にするよ」
するともう一人が
「ぼくはウナギだ」
これを聞いていた外国人が恐ろしく混乱した、とか。
日本語の柔軟さが、外国人にとってはそのまま難解さになってるわけだ。と感心したけど、「ウナギ文」という表現を知らなかったのは、クラスで私一人だったようだ。

ここでも、ほかの人には当たり前のことを発見する喜び・・・


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子供たちに質問されて答えられない、という経験をするようになって、日本語の難しさを改めて悟った。
2人の子供は日本語学校に通っている。彼らの生活は友達も、学校の先生も、もっと小さかった頃はベビーシッターもフランス語なので、母親が、夜ちょっと日本語をしゃべったところで勝ち目がないのだ。

子供たちが使っている日本語の教科書。
「ワープロ」とか「フロッピー」とか死語が出てくるのが可笑しいけど、なかなかわかりやすく説明してある。
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小さいときは寝る前に日本語の本を読んでいた。
『桃太郎』とか『浦島太郎』の定番、娘は『鉢かつぎ姫』が好きで、私が一番好きなのは佐野洋子の『百万回生きた猫』だった。
ある日、息子が
「“さんとーば”ってどういう意味?」と聞く。
「サントーバ?三塔婆?・・・そんな言葉ないわよ」と言っても、「絶対お話の中に出てくる」と言い張るので、あれこれ読み返したところ、「おじいさんとおばあさん」の真ん中であることを突き止めた。
コイツ、何にもわかってなかったんだ!とがっくりした。

日本語でとくに難しいのは助詞だ。
主語は「は」か「が」で、私たちはそれを深く考えずに使い分けているが、なぜ「は」じゃなくて「が」なんだ?と聞かれると深く考えることになる。
「『信号赤です』、でも動詞が変わると「信号赤になりました」』
「なぜ?」
「『信号赤になりました』というと、他のものは赤くなっていないけど、信号は赤くなったようなニュアンスがあって・・・」
「他のものが赤くなる状況って何?」
「他のものが赤くなる状況とは・・・」
と答えが大いによどんでくる。
「信号は・・」「信号が・・」と繰り返しているうちに自分でもわからなくなって、
「そのまま覚えなさい」とか「どっちも使える」になってしまうのは、情けないというか歯がゆいではないか。

養老 孟司さんの『バカの壁』を読んでいたら、ちょうどそのことが書かれていた。
「昔々あるところにおじいさんとおばあさん住んでいました。おじいさん山に芝刈りに、おばあさん川に洗濯に・・・」
という例を出し、不特定なときは“が”で、“そのおじいさん”と、定冠詞がつく場合は“は”になることが多い、という説明だ。
正確な文章は忘れてしまったが、主旨はこうだった。
おお、画期的な答えを見つけた!と一瞬喜んだが、これでもすべては説明できないのだ。

「そのまま覚えるしかない」「それは例外よ」ばかり言ってられない。
私が日本語教授法の研修を受けようと思い立ったきっかけだ。


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病院に行った。
2ヶ月前は、入り口から整形外科にたどり着くまでの道のりが果てしなくて(普通の人が歩いて5分くらい)3回ほど休憩したものだが、今日はスタスタ歩く。
私は松葉杖プロになりつつある。でも両手が塞がっているので扉を開けるのに苦労する。
パリの建物の扉がどれも頑丈で重いのに初めて気づいた。
ちょっと“途方に暮れた”顔をして、扉の前にたたずんでいると、通行人の誰かが開けてくれるけどね。

診察室には若いインターンが2人いて、先生はレントゲン写真を見せながら、
「ほら、ここが折れたところ・・・金属棒を入れて膝の位置でネジでとめてるわけ」と説明する。

私はみんなから聞かれて答えられなかったことを聞いてみる。
「この金属棒、いつか取るんですか?」
「取る必要はありませんよ、ずっと入れっぱなしでいいんです」
「じゃ空港のセキュリティチェックで毎回引っかかるってことですね?」
「この処置は今日び珍しいことじゃないんで、税関員も知ってますよ。第一、税関員の半分くらい人口装具を入れてるんじゃないかな」(税関員ってそんなに転びやすい仕事だった?)
「でも私の友達で、ズボンを脱がされそうになった人がいますけど・・・」
先生はニタリと笑って、ちょっと考えてから、
「ひとつ困ることといえば、火葬にしたときに、金属棒が出てくるといやだ、という家族がいますね。骨壷に入らないので困ると・・・」
紳士的な顔をしてショッキングなことをいう人だ。
「ということは、まだ考える時間があるということですね」と答えると、ついてきてくれた夫がすかさず、
「君のほうが若いから、ボクが先に死ぬはずだから、子供たちに聞いてくれ」
インターンたちがゲラゲラ笑った。

当面、ロボコップのような脚で生きていくということだ。


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獣医さん、責任とってよ!

バカにならないお金(当然保険のきかない手術代と診療代)と時間(夫と息子がダンボールを抱えて、犬猫病院とうちを往復する)をかけた猫2匹はどうなったかというと・・・
その前になぜダンボールかご説明すると、アナイスは動物運搬用カゴを見ると拒絶反応を起こし、悪戦苦闘になる(人間が負ける)。そこで息子が、バスタオルを被せて捕まえ、ダンボール箱にすっぽり入れる、というキャッチ法を考え出した。
で、猫の大きさに比してかなりデカいダンボールを抱えて徒歩で病院に赴くわけだが、鳴いたり暴れたりするので、道行く人たちが不審がったり怖がったりする。危険な猛獣でも運搬しているのではないかと思うらしい。
そこで「猫です」「普通の猫です」といいながら歩かなければならない。私は松葉杖のおかげでこの役目を逃れることができた。

避妊手術の結果、タマ(1年にならない雄)は無傷。何事もなかったように元気。

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中庭の木にも難なく駆け上る。前世はサルだったとか?

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一方エリザベスカラー(と呼ぶことを読者の方から教えていただいた)をつけ、不自由な生活を強いられるアナイス(6歳の雌)。
手術のためお腹の毛をばっさり剃られた。不公平だ。
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避妊手術をしたのは、タマがそろそろ子供を作れる歳になるので、アナイスを押し倒したら危ない、のと、2匹の間の“性的葛藤”がなくなれば、仲が良くなるという獣医さんのお奨めに従ったからだ。

ところが、手術後1ヶ月以上経っても、全然前と変わらんのですよ。先生、どうしてくれるの?
タマはアナイスを追い回し、アナイスのご飯を食べ、ついにアナイスが切れて一喝。5分後には同じことが再開されるのだ。

強いて変わったといえば、エリザベスカラーをつけてからアナイスの性格が良くなった。
私と息子以外には絶対なつかない無愛想な猫だったのが、人懐っこく可愛い性格になった。

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エリザベスを外したら性格が元に戻るのではないか、とみんな恐れて、本人には悪いけど、なかなか外せないでいる。


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1. あなたが一番好きな動物は?
猫。
猫のイメージの言葉を5つ言ってください。
気まぐれ、官能的、独立心、しなやか、可愛い。
2. 2番目に好きな動物は?
犬・・・かな。
犬のイメージの言葉は?
忠実、愛情深い、美しい、役に立つ、友達。
3.山のイメージの言葉を5つ並べてください。
寒い、美しい、休息、孤独、スポーツ(“澄んだ空気”と言ったら、それはダメだと言われる。)
4.海は?
暑い、休息、恋、心地よい、飽きない。
5.あなたは真っ白い部屋に1人で閉じ込められています。何を感じますか?
休息、閉鎖、自由、空白、平安。
さて、結果は、1番好きな動物は“自分”。(気まぐれで官能的・・・?)
2番目は“こうありたい自分”。(美しく役に立つ友達・・・)
山のイメージは、私にとってセックスのイメージ(寒いスポーツ?!)
海は恋のイメージ。(暑い休息?)
最後の白い部屋は、私にとっての“死”だ。休息、自由、空白、平安・・・。

友達に教えてもらったクイズは言葉選びに性格が出て面白い。
例えば息子の1番はチータで「速さ、カリスマ、美しさ、力強さ、敏捷」で、「まさにボク」と満足そう。
山(セックス)は「元気になる、酸欠(!)、滑る、美しい、純白」。
白い部屋(死)は「閉鎖、孤独、閉所恐怖、嫌悪、退屈」と超ネガティヴだ。

週末にやってみてください。

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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから20年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書2冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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