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13歳でリッパな女!

娘は早速プールに飛び込み、15分もしないうちに同い年の女の子を見つけて一緒に泳ぎ出した。
プールサイドには夏季のアルバイトと思われる若いチュニジア男子が数人、子供の世話や、アクアジムなどスポーツの指導をしている。彼らが入れ替わり、娘とその友達のそばに寄ってきて、話しかけたりプールに突き落とそうとしたりする。
老けてみえるかもしれないけど、まだ13歳なのよ!
後で友達に話したら、チュニジアでは伝統的に結婚が早く、女子は15歳くらいで結婚可能とみなされる。つまり13歳は立派に“女”なのだ。
「・・・だから、気をつけてよ」と娘に言いながら私は愕然となった。その計算で行くと、私はオバサンというよりオバーサンじゃない!

夕方になって日が翳ってくると、プールサイドの人たちは太陽を追っかけてデッキチェアを移動する。
パリに住んだことのある人なら、フランス人(特に北フランス)がこれほど太陽を渇望するわけがわかるはず。
長い冬の後、カフェのテラスで初めて陽光を浴びる時の、太陽に抱擁されているような快感。
それだけに真夏のチュニジアで「一日何もしないで水辺で過ごす」休日は、日本人には向かない。
暑い日本を抜け出して、何が哀しくてまた35度の太陽にジリジリと焼かれなければならんのか!と思うよね。

バカンス村のプライベートビーチ。海岸近くは水温30度、果てしなく遠浅だ。
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一方、去年訪ねたタタウィンの遺跡や砂漠、ベルベル人の穴居などは興奮する面白さだった。

私たちの日常からは信じられない、過酷な自然との戦いの歴史、砂漠で生き延びる術が垣間見られる。
マグレブの国ではモロッコのほうが異文化や自然が魅力的と思っていたが、どーしてチュニジアも全然負けてはいない。さらに、
-チュニジアのほうが女性の地位が確立していて、日陰の身ではない。
-モロッコより観光客が少ないので、観光が快適。
-物乞いが少ない(モロッコでは物乞いされずに5メートル進むのが難しかった)。
というメリットがある。
季節はゴールデンウィークの頃(泳ぐにはまだちょっと寒い)か、10月(まだ泳げる)くらいが快適だ。
と思いつつ、私はこの夏最後の太陽を浴びて充電している。

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何もしない、頭は空っぽ・・・

友人一家はラマダンの真っ最中。回教徒が、夜明けから日没まで、食べない・飲まない・セックスをしない、つまりすべての快楽を絶って信仰の証をする一ヶ月だ。今年は8月11日から9月9日まで。
ラマダンをしている人たちの横で飲んだり食べたりできないので、私たちは、近くのバカンス村に行く。

フランス人が大好きなバカンス村。宿泊、3食、保育施設つきのパッケージで大抵は海の近く。
代表的なのは地中海クラブ、Club Medだ。80年代には出会いクラブとしても栄えたが、最近値段を上げていて、富裕層や成金のカップル、家族連れが多い。

FRAMやMAEVAはもっと大衆的なバカンス施設。チュニジアのSANGHOも同じくらいのカテゴリーで、1週間の滞在が4万円くらいだ。2週間滞在する人も少なくない。

SANGHOバカンス村の中。シンプルなバンガローが並んでいる。
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友達はコミュニケーションの会社をやっていて、SANGHOを日本に紹介したらどうだろう?と意見を聞かれている。
「うーん」と考え込んでしまう質問だ。
まず休みが少ないし、こんな風に「何もしない」滞在が日本人にうけるだろうか?

バカンス客たちの一日はこんな風だ:朝起きると、プールサイドや海辺のデッキチェアにバスタオルを置いて、一日過ごす場所を確保する。

空の色はスゴイ。
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朝食後、日焼け(止め)クリームを身体中に塗りまくると、寝転がって本を読んだり、おしゃべりしたり、時々子供を監視したりして、時間が過ぎていく。プールではアクア・ジムやウォーターポロ、海ではカヌーやモーターボートなどアクティヴィティもいろいろある。
女性たちは日焼けに専念している。しばらく仰向け、つぎにうつ伏せ、とバーベキューのように裏表焼く。日本女性が見たら自殺行為だ。彼女たちだって、日焼けが肌に悪い、しみや老化の原因になることはわかっているのにやめられないらしい。
時々、水に飛び込んで涼む。

お昼になると、水着の上にパレオを巻いたり、ショートパンツをはいてゾロゾロ大食堂にやってくる。
食事はすべてビュッフェ。各種サラダ、温かい料理も数種ある。太陽をいっぱい浴びて甘いトマト、水気の多いズッキーニ、ナス、パジョとよばれる小鯛に似た魚、鶏、羊・・・回教の国だから豚肉はない。料理は凝ったものはないけどそれなりに美味しい。
サラダ各種を目いっぱい盛った夫のお皿!
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みんなに公平に降り注ぐ太陽と、白い砂浜。“頭は空っぽ、何もしない”時間という贅沢のために、みんなお金を溜めてやってくる。
私はどうかというと、好きだ。お気に入りの水着と推理小説があれば一日海辺に寝転んでいる。頭の中にごちゃごちゃあったものが洗い流されるような感じ。空っぽのまんまでも困るけど。


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恐怖の5分間

夫の仕事仲間のチュニジア人によばれて、ジェルバに発つ。
動けなかった5ヶ月を取り戻すかのように、今年の夏はあちこちに行けて嬉しい。

フランス語が通じるし、国内を旅行するより安くで行けるチュニジア、モロッコはフランス人お気に入りのバカンス地。
それだけに飛行機は取りにくく、やっと見つけたのはTransaviaという聞いたことのない航空会社の、朝6時40分オルリー発の便。5時までに空港に着く、ということは4時半に出なければならない、ということは目覚ましは3時45分!早朝というより深夜じゃない。

ローコストの飛行機は、座席指定(7,5ユーロ)が別料金。機内での飲み物・食べ物も有料(水が2,5ユーロ、サンドイッチ5ユーロ)だ。新幹線の中のように売りに来る。

ジェルバまで2時間半。間もなく着陸します、というアナウンスがあり、窓に額をくっつけて、どんどん近づいてくる地面を見ていた。
ドンという音がして車輪が地面に着いた、と思ったら、その地面が急速に遠ざかっていく。
機体は上昇して、海の上を飛び始めた。
車輪が地面に着いた、と思ったのは私の錯覚?でも夫も「何があったんだ?」、他の乗客もざわめいている。

仮定①:空港を間違えた。滑走路に足をつけた途端「おっと、ここじゃなかった」と慌てて離陸。
仮定②:ハイジャック。着陸寸前にテロリストが操縦席に押し入り、他の空港に行けと命令した。
仮定③:機械の故障で着陸できず、燃料がなくなるまで旋回して海の上に胴体着陸しようとしている。

アナウンスがないので、私のシナリオは次々悪いほうへ発展する。
一人置いてきた息子・・・こんなことになるなら、出る前に抱きしめてキスをしておくんだった・・・

もっとずっと長く感じたけど5分くらいしてアナウンスがあった。
「着地したときにバランスを崩したのですぐに離陸し、一回りして、再度着陸します。失礼いたしました」

乗客の中には、仮定①と思っていた人もいたが、②と③まで想像したのは私だけだったみたい。笑われそうだ。

飛行機を降りるとき、乗務員たちはことさら「何でもなかった」という表情で「ア・ビアント」などと言っていた。

Transaviaは、実はAIR FRANCE・KLMの子会社だ。
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本当に「何でもない」ことだったのか、それとも着陸時にバランスを崩すなんてパイロットとしてあるまじきことなのか、あるいはすぐに離陸するという機転で事なきを得たのか・・・私にはわかりませんが。
何回もTransaviaに乗っている友達は「聞いたことがない!」と驚いていた。


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キスができないもどかしさ

友達と食事をしてレストランを出ると、娘たちがゲラゲラ笑っている。何事かと聞くと、
「レシートの掴み合いが可笑しい!」
私がレシートの方向に手を伸ばす・・・や否や友達が素早く掠め取る。そのタイミングというか、掠め取るワザが見事なんだそうだ。日頃、鍛えていない私は反射神経において太刀打ちできていない、と。
その後、娘たちはレシート奪い合いのシミュレーションをして遊んでいた。
フランスでは、そろそろ行こうか、という時になってもテーブルの上のレシートを全員が無視している、ということはあるけど・・・

渋谷の雑踏を通り抜ける度、私たちはそれぞれ5個くらいのティッシュをもらっていた。
日本のティッシュは、フランスの半分くらいの薄さ。トイレットペーパーも断然薄くて何だか頼りない。
ウォシュレットの普及と関係あり?

サービスの良さは日本を訪れた外国人がみんな感心することだけど、来るたびにそれが増しているような気がする。
タクシーの中で電話をかけていて、「あ、ちょっと待って、書くもの探しますから」といったら、紙と鉛筆が目の前に現れたときはホントにびっくりした。

ホテルで晩御飯を食べたくなくて、
「この居酒屋さん、まっすぐ行って右ですよね」とフロントに聞いたら、
「夜道だから送っていきますよ」。
さらに居酒屋のご主人に「また迎えに来るから電話して」は、方向音痴の私にはとても有難かった。
娘が忘れた帽子を車で追っかけて届けてくれたり、どちらも高知のホテルでのこと。
マニュアル化したサービスではなく、気持ちが伝わる親切に感激だった。

・・・などなど、娘たちが日本で驚いたこと、フランスとの違い。
「じゃイヤだったこと、困ったことは?」と聞くと、
「キスができないこと」
チュッチュッと両頬にbisesができないとー特に言葉が通じないエマはー「会えて嬉しかった」という気持ちが伝えらなくて残念だったそうだ。
確かに、久しぶりで再会した友達と別れるとき、突っ立って、手を振るだけは何か物足りなかった。フィジカルな触れ合いには、言葉で言う以上に伝わるものがある。
「誰とでもしたい、というわけじゃないけど」と娘が付け足した。

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(タイトルから他の内容を期待しませんでした?)


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両極端の街、パリVS東京

太陽が照り付ける35度の成田から、雨降り18度のパリへ急降下。
この温度差が、2つの都市の違いを象徴しているように感じた。

タクシーは、人の少ない8月の夕暮れ時の風景に入っていく。
パリは、昼間は活動している顔で、日が暮れてくると緊張が和んでくる。時間に表情がある街だ。
夜8時になると殆どの店が閉まり、日曜日は休息の日で朝市だけ。
東京は曜日にかかわらず24時間消費でき、24時間同じテンションで動いている。
夜中の新宿駅の、真昼間のような賑わい、時間も曜日もないコンビニ。

東京は変化し続け、パリは変化を嫌う街。
来るたびに新しい高層ビルが建ち、東京の都心部はますますSF映画の背景のようだし、大江戸線の深さは非現実的だ。
東京をすっぱり縦割りにした断層図を見てみたい気がする。地震があったらどうなるんだろう?
パリは美術館だ、とフランスのある建築家。美しいものがあるという意味ではなく、すべて古くて変わらない、という意味だ。

発明され続ける便利な隙間商品。
パソコンやゲームをしながら、キーボードを汚さずポテトチップを食べるための『ポテチの手』が大ヒットしているとか。ポテトチップスを“ポテチ”と略すことすら知らなかった。

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息子に買っていこうかと思ったけど、キーボードを汚すことを何とも思っていないようなので、やめた。

トマトのため、もやしのため、キャベツのため・・・と野菜ごとに作られたのサラダソースも、友人宅で出会った。
そしてデパ地下に溢れる和洋中のお惣菜。
街には人が溢れ、物を買い、夕方のデパ地下なんてラッシュ時のホームみたいだ。
一度味をしめたら後戻りが難しい隙間商品たち。それが日本経済の推進力のひとつだ。

ここにいたら、私は「残り物で何を作ろうか・・・?」という想像力の訓練をしなくなるだろうし、要らないものを買い込んで、うちが物だらけになるに違いない。

サランラップ・ミニすら思いつかないフランス(自分でハサミで切ったりしている)。やりすぎとやらなすぎ。少し歩み寄ったらいいのに・・・


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成田、全力疾走

朝の9時ですでに34度。窓から、最後の東京の風景を眺めているうちにリムジンバスは成田に着いた。
2時間以上前に着くなんて珍しい。3度も列を間違えた挙句、チェックイン。
スーツケースを預けるとき、正確なセリフは忘れたが「武器や危険物は入っていませんか?」というようなことを聞かれた。ここで「入っています」と答えたらどうなるんだろう?と思いながら「いいえ」。

朝から何も食べていなかった私たちは悠々とサンドイッチを食べ、出国審査に赴く。
列の後ろについて待っていると、「ハセガワさま!」という声。よくある姓だから自分のこととは思わない。それに呼ばれるようなこと何もしてないもん。
ところが「エールフランスでお発ちの・・・」と限定されると、もしかして?
間もなく“顔は割れている”といわんばかりに、地上勤務の女性が私向かって突進してきた。
「スーツケースに危険物が入っているので、出していただかないと出発できません」
私たちは待っている人を全員すっ飛ばして出国審査を通る。
「危険物ってナンですか?」
「わかりません!」
「どっちのスーツケースですか?」
「わかりません!一緒に走ってください」
私が骨折の後でまだ走れないと言うと、娘たちのほうをきっと向き、次の瞬間には、みんな全力疾走で走り出していた。
私と一緒に残った女性スタッフがトーキーウォーキーで、
「今、子供が向かっています。10歳以上と思われます」
「13歳!」
危険物?何が危険なんだ?と中身を思い浮かべながら、精一杯の小走りでゲートに着くと、スーツケースが床に開けられている。
「ライターが入っていますね?どこですか?」
プレゼント用に買った小さいライターを取り出し、手荷物に入れた。
こんな小さいもの、どうやって発見したの?ひとりでに発火する危険性があるってこと?
「武器や危険物」じゃなくて、「ライターやマッチは入っていますか?」のような現実的な質問をしてくれたら、こういう騒ぎにはならなかったのに。
批難の眼差しに見送られながら、私たちはしおしおと飛行機に乗ったのだ。
新幹線といい飛行機といい、私は乗り物と相性が悪いみたい。

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四国まで来て良かった

小豆島からフェリーで高松へ。
「また船?」「船は酔うのよ!」と娘たちは酔い止めの薬を飲み、船に乗った途端、カツカレー弁当をすごい勢いで平らげ、売店にアイスクリームを探しに行くんだから訳がわからない。

四国は中心部に山があり、鉄道は海岸線をぐるりと回っていくので目的地である高知県の土佐入野まで4時間くらいかかった。旅行客は地元の人が多く、東京からでも珍しいのに、フランスから来たというと殆どあきれられた。行きにくい場所に行くのが好きなのかな・・・

ここまで来たからには、と翌日足摺岬まで行くことにする。バスは片道1900円、往復3800円×4人=15600円。タクシーの運転手さんが、2万円で足摺岬往復してくれるという。ところが四万十川や見残し海岸など「見たほうがええ」場所を付け足していくと「2万9000円でどか?」結局2万6000円で交渉成立。

足摺岬よりインパクトのあった見残し海岸はグラスボートでしか接近できない。弘法大師が、見残しで残念がったのでこの名前がついたとか。蜂の巣のように浸食された奇妙な岩が続いている。

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なぜこんな形になったのか知りたい!でも誰に聞いても「さあねぇ」だった。自然は不思議。

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意外と滑らないので、海沿いを一周。1時間半くらいかかったかな。リハビリの先生に言ったらひっくり返るだろう。
足摺岬は地元の人がネコ岬と呼ぶほど猫が多い。

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入野の海岸は綺麗な砂浜が続き、遠浅で水の温度も調度いいのに誰もいない。独占状態だ。私たちだけを監視してくれる監視人までいる。
こんな素敵な海岸になぜ誰も来ない?なぜみんな沖縄に行くの?

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誰もいないレストハウスでコーヒーを頼めばおやつがついてくるし、ホテルの送迎ミニバスがどこにでも来てくれる・・・娘たちは何かにつけ「可愛いから」とサービスしてもらった。可愛くないオバサンもその恩恵に与かった。

東京ではお店やレストランの人と会話をするのが難しい。マニュアル以外のことへは発展しないのだ。ここではタクシーの運転手さんやレストハウスのお兄さんとたくさんおしゃべりができた。

手つかずの自然の姿、気さくで優しい人たち。
はるばる来てほんとに良かった。


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トトロが出てきそうな森にて

小豆島の名所のひとつ、エンジェルロード。干潮になると向かいの小島とを結ぶ道が現れる。
瀬戸内版モン・サンミッシェル?そこを手を繋いで渡れば2人の愛が叶う、というこじつけがちょっと余計だ。
現れる道より海の色に見とれる。

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友人のSが到着。彼女のスケジュールはすごい。
前日朝6時の新幹線で岡山に着き、瀬戸内芸術祭を観に、直島、豊島に赴き-島間の横の連絡船がないのでいちいち高松に戻り、お昼も食べ損ねる-その晩は高松に泊まり、次の朝早い連絡線で、男木島、ついで女木島に渡り、アート作品を観て、昼すぎには小豆島でのらりくらりしている私たちに合流した。

彼女が加わると、私たちも活気づき、芸術祭の臨時バスに乗り、農村歌舞伎舞台や、棚田を観に行く。

棚田は段々畑の田んぼ版で、青々とした稲、その背後にうっそうとした森があり、娘たちは「トトロが出てきそう!」と駆け出す。
私には日仏合作映画『ユキとニナ』の不思議の森そのもの。あの映画、どこで撮ったんだろう?
海の綺麗さや緑溢れる風景のほうに惹かれ、芸術祭の参加作品にはあまり関心がなかったけど、これはすごい。台湾のアーティスト王文志の竹でできた家。タイトルは『小豆島の家』。

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「もうちょっとマシなタイトルつけられなかったの?」と娘。

ちなみに、手前に立っている竹は、カラスよけかと思ったら『声なき人の声』というタイトルのオブジェであった。

『小豆島の家』の中。竹の床が裸足に心地よく、中は風が通って涼しく、思わず寝転びたくなる。

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参加作品ではなく、地元の有志で歌舞伎が上演される農民歌舞伎舞台。段々が客席。

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舞台の中を覗くと、

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衣装や背景が。

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私たちはこの辺で「疲れたね」 「そろそろ帰って温泉に・・・」となるのだが、Sはほかの出展作品も精力的に見て3kmくらい歩いたそうだ。
ここで日仏の違いが如実に現れる。ヴァカンスはvacant(空っぽ)と一緒の語源だから、頭空っぽ、何もしないのが“正しい過ごし方”と思っているフランス人は多い。結局、休みの長さの問題か。一度に4週間も休みがあれば“何もしない”と言えるよね。

夜はバスの運転手さんに教えてもらった居酒屋に行き、カンパチのお刺し身やカツオのタタキ、焼き鳥などを食べる。こういう普通の日本ごはんが幸せ。
帰り、バスがもうないのでタクシーを頼むと、さっきのバスの運転手さんがやってきた。同じ会社の経営で、夏の書き入れ時はかけもちになるそうだ。


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小豆島にいます

日本は“帰国”、そして“旅”でもある。
帰る度に知らなかった地方を訪ねることにしているし(子供たちにいろんな日本を知って欲しいものね)、遠くから見ている日本と再会する機会であり、なぜ自分がフランスで住むことを選んだか考えてしまうときでもある。

東京は、常に動いていて、24時間、消費への誘惑がある街。地下鉄が錯綜し(来るたびに新しいのが走っている)どこへ行くのも路線図を前にしばし考える。数日いると疲れてくる。

新幹線で岡山に着き、岡山港からフェリーで1時間10分、小豆島にやってきた。
小豆島は東京の対極で、自然のほかは清々しいほど何もない。土庄(とのしょう)という島で一番大きな港に泊まっているが、コンビニはもちろん、果物が食べたいなあと思って探してもない。
地元の人に聞くと、まるでカマンベールを売っているお店を聞いたかのよう「くだもの?」「ないなあ・・・冬だとみかんとかあるがね」
バスに乗っていくハイパーがあることが後日判明した。

ハンバーグ定食を頼むと、なんか昭和の洋食みたいなプレゼンテーションで懐かしい。ハンバーグの横にはなぜか鶏の唐揚げが2つオマケについている。サラダにはキュウリの斜め切りが3つ立ち、スパゲッティのマヨネーズ和えがついている。

島の中の移動は路線バスがあるけど、1時間に多くて2本。どのバスに乗ったらいいかわからなくてウロウロしていたら、眉毛を細くした若者が2人「運転手さんに聞いたろか」と走り回って教えてくれた。東京より、みんな気さくで話す機会が多い。

港のホテルからバスで5分ほどの海水浴場、ヘルシービーチ。人が少なく水が綺麗。
でも、もうちょっと情緒のある名前をつけて欲しかった。

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温泉へ。実はこの下の水着を着ている。「他人の前で裸になれるわけないじゃない!」2年前はやってたくせに。
「水着なんてダメよね?」と友達に聞いたら、テレビの温泉紹介で、タレントが水着を着て入るので、それをマネする人が出てきたとか。「別にいいんじゃない?」

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新幹線パニック

新幹線に今から乗ろう、というとき、切符の日付が間違っていることに気づいた。焦って窓口に行って「昨日のみどりの窓口の人が間違えた」と訴える。
確かめなかった自分の責任は棚に上げて、相手のせいにするのはフランスでついた悪い習慣?
しかし、日本人はそういう間違いをしない、という信頼感はあった。変えてはもらえたけど、名古屋まで禁煙席は満席だという。私も少しタバコを吸うけど、喫煙車のもうもうとした煙と匂いはかなわない。でも仕方がない。

大急ぎでおべんとうを買い、娘たちを急かしてホームに上がり、入ってきた新幹線に乗った。
けっこう自由席が空いていたのでラッキーと3人で座った途端、それが新大阪行きの『こだま』であることが判明。私たちが乗るべきは岡山行き『ひかり』だ。
殆ど同じ時間に同じ顔の電車が入ってくるなんて紛らわしい!
私はすっかりパニックになって、何かを売りに来た男の人に、
「駅員さんはどこ!」
「車内のどこかにいるはずです」
「緊急なんです!」
「何が緊急なんです?」
私が説明すると、その人はクールに
「じゃ新横浜で降りて、次来る電車に乗ってください」
「ひかりは追い越さないんですか?」光は1秒に地球を7周半するんじゃなかったけ?
「xxxまではひかりは追い越しません」
xxxは熱海とか静岡あたりだと思うが、忘れた。

とにかく絶望的な状況ではなかったのでほっとする。私たちは新横浜で降り、次に来た電車に(周囲の3人にしつこく確認した後)乗った。
自由席は満員だ。スーツケースを転がしながら空席を求め、車両から車両に渡り悪く。
「重い」「座りたい」と娘たちが文句を言い出したとき、グリーン車の扉が開いた。私たちを待っていたかのように殆ど空席!
「ここに座って車掌さんが来るのを待とう」
快適な10分。やってきた車掌さんに、事情を説明して「名古屋までここにすわってちゃいけません?」と、私はシュレックの猫のように精一杯かわいく言ってみたが、だめだった(そりゃそうだよね)。
でも、禁煙の空席をみつけてくれてそこに無事移動。どっと疲れた。

娘たちが選んだトンカツ弁当。一転豪華(?)主義はフランスだ。

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私の選んだ「東京」というお弁当。いろんなものが少しずつは日本的。結構美味しかった。

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味覚にまで影響するマンガの力

毎晩、懐かしい友人たちに会ってご飯を食べる。
ちゃんとした和食のお店だと6時くらいで、居酒屋に行くときは8時か9時と時間はまちまちだ。
習慣から、6時に夕食は早いので、お昼を早め軽めにするとか、いっそのこと抜くくらいにしないとお腹が空かない。
その日は、渋谷の懐石レストラン山城屋庄蔵に大学の友達大勢と行くことになっていたのでお昼抜き、お店に着くころ娘たちは、
「お腹が空きすぎて気持ち悪い」までになっていた。
このレストランはお任せコースのみで13歳以下の子供お断り。娘たちは老けてみえるので「大丈夫とは思うけど、もし歳を聞かれたら15歳よ」と言ってあった。
豚骨の煮こごり、赤オクラ、白ナスのお浸し、はもとウニの茶碗蒸しなど、普段は食べない食材の凝った料理が、ほんの一口ずつ次から次へと出てくる。私にはとても美味だったが、娘たちは「味がない」「食感がヘン」とヒソヒソ言い合っている。
料理長は正しかったのだ。老けてみえても実は13歳の彼女たちには繊細すぎる味、豚に真珠であった。

翌日、居酒屋で鶏のから揚げやや餃子と再会し「Trop bon!」とモリモリ食べていた。
大人でもフランス人は、しっかり味がついたもののほうが好きだ。ご飯にもお醤油かけるし。パリに懐石の店が現れない(私の知る限り)のはそのせいかな。

エマがDangoが食べたいと言う。
「団子?どうしてそんなモン知ってるの?」と聞くと、マンガに出てきたそうだ。

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漫画に度々登場するラーメン。
パリでも時々作るから、お箸さばきもすすりあげる音も食べるスピードもなかなかのモン。

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しかしマンガの威力はすごい。懐石料理が出てくる漫画はないんだろうか。
日本にいる間、ラーメンやから揚げばかり食べさせられるハメになったらかなわない。


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日本に住みたい!

娘たちは何か珍しいものを見つけると、カメラを持って突然いなくなる。
「ちょっと東京で迷子になったら、二度と会えないよ!」と追いすがると、
噂に聞いていた四角いスイカ!ハート型もある。

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フランスにはない苺のショートケーキ。しかし名前はガトー・アン・フレーズ。

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そして念願の竹下通りにたどり着く。私は20年ぶり?もっとかもしれない。

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見るものすべてが「カワイイ!」「カッコいい!」「欲しい・・・」ので、なかなか前進できない。
『One piece』の帽子を見つけた!これでさらに「漫画の中にいるみたい」

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プリクラ。
こういう女の子を見ると、必ず「美しい!」と振り返る。ちょっと形容詞が違うんじゃない?

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竹下通りには、流行のものがパリよりずっと豊富で、値段も安い。リバティプリントのスカートが1050円。
生地も縫製もパリの中国製よりしっかりしている。2人ともスカートを購入。
「友達に見せたら、死ぬほど羨ましがられる」そうだ。

竹下通りで買った帽子とスカート(右)、実はキュロット。
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人がみんな親切で、素敵なものがたくさんあって・・・エマは「日本に住みたい」と言い出した。

毎日プリクラして、ショッピング・・・そりゃ学校行くより楽しいよね。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから20年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書2冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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