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校長先生の現実味のないアドバイスが終わると、各クラスに分かれて、各教科の先生が今年度のプログラムを説明する時間になる。
1クラスは約25人で1学年5クラス。親の数が多いのは、離婚したり別れたカップルが多いからだ。
一緒に住んでいれば、父親か母親のどちらかが出席して、あとで“業務連絡”をすればいいけど、子供が父と母の家を行ったり来たりしている場合は2人とも来るケースが多い。ちゃんと伝達してくれないのでは、という危惧があるし、ライバル意識もある。
各クラスに分かれて、といってもこの中学校に「何年何組の教室」というのはない。課目ごとに教室が決まっていて、数学の教室から歴史の教室へと、生徒たちは重いリュック(5kg!)を担いで移動する。
小学校から中学の大きな変化は、この“定住場所”がない、という点。最初は「次はどこへ行けばいいの?!」とウロウロしたそうだ。
担任の先生は存在する。去年は若い体育の先生(男)、今年は中年女性の数学の先生が担任だ。
「私が3年1組の担任、マダム・○×です。ただでさえ紹介する先生が多いのに、校長先生の話が長引いたので、先生たち、ひとり持ち時間は最長8分です。簡潔にお願いします!」
を合図に10人以上の先生が次々現れてしゃべる。

平均年齢は45歳くらい。女性のほうが多いのは、教員の給料が安いからと言われる。でも休みは長い。
8分と言われたのに長々しゃべる先生もいれば、潔く短い先生もいて、性格が窺えるというもの。
歴史・地理の先生はクマのぬいぐるみみたいな風貌だけど、話はピシッと簡潔だ。
ドイツ語の先生は、大柄で太った女性。袋に穴を開けたようなワンピースを着て、穴から巨大なブラジャーが丸見えであった。
「ドイツの中学と交換留学はないんですか?」とあるお母さん。
「私は就任したばっかりで学校に慣れなきゃいけないし、ほかの学年も持っているんで今年は無理です。来年はやるつもり。でもお子さんたちは高校ですよね」 それから思い出したように、
「落第しなかったら、ですけど」とニタリと笑う。
次に現れたスペイン語の先生は、対照的に若くて小柄で可愛いく、黒のキャミソールにスカート。お父さんたちの熱い視線が集まった。
外国語は、英語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語から第一、第二外国語をそれぞれ選べる。残念ながら日本語が選べる学校は、私たちが住む4区にはない。

月から金まで一週間の授業時間は30,5時間。月曜が一番ハードで8時から17時まで。水曜日が半ドンでちょっと一息つく。

日本と違うのは「理科」が「物理・化学」と「科学」に分かれていること。「テクノロジー」という課目があること-去年は風力発電や携帯電話の仕組みなんかやっていた。中学から外国語を2つやること・・・さらにラテン語をとっている子もいる。
うちの子供たちも始めたが2人とも途中で投げ出した。
「語学は覚えるんのがすごくめんどくさいけど、それを使えるようになると面白い。ラテン語は死語だから、苦労だけで使う楽しみがない」と、屁理屈が大得意の兄貴が言えば、
「それに私たち日本語までやってるもの」と妹。親は折れたのだ。

説明会が終わったのは8時すぎだった。知り合いの母さんと夜道を一緒に帰る。子供たちが通っていた小学校の前を通った。ついこの前までここに迎えに来た気がするのにね・・・


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(単純計算しても歳は出ません!)
訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とヴィンテージの服、デビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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