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高校生日記1:Face Book被害

そう、娘は高校生になった。授業中、絵ばかり描いていて先生に怒られていた彼女は、念願の美術大学の付属高校に入って狂喜している。
新しい友達もできて、中学時代の友達ともしょっちゅう行き来しているので、社交的にも多忙そうである。
彼らのコミュニケーションはもっぱらFace Book。電話かけたほうが早いのに、と思うときも、すぐパソコンに飛んでいく。

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「これがアンナ、中国人のハーフですごく綺麗な子」と、新しい友達も、Face Bookのページで紹介してくれる。
誰が撮ったのか、どの女の子もモデルのようにポーズして、中には胸の谷間をしっかり見せてるのもあって、オジサンが喜びそうだ。
「アンタもこんな写真載せてるわけ?」
「まさか!」
娘の写真を見ると、どうやら3枚目の線を狙っているようだけど、全部見せてくれているとは限らないものね。

さて、週末に友達の誕生日フェットによばれたと興奮していた。
郊外の一軒家に住んでる子で、何十人もよぶそうで、何を着ていくとか、食べ物のカンパが一人いくら、とかメッセージが飛び交っている。
フェットは大人並みに9時からなので、娘は友達の家に寄って“メイクの仕上げをし”一緒に行く、と出かけて行った。夜は遅くなるので泊めてもらうことになっている。

さて翌日、昼ごろ帰ってきた娘に「どうだった?」と聞くと、意外や意外、「サイテー」という答え。
「友達の友達も連れてきていいんで、集まったのは100人くらい(!!)。最初は良かったんだけど、11時頃、見たこともない高校生男子が50人くらいやってきて我が物顔で飲み食い始めたの・・・」
「Face Bookに書いたりするからだよ」といつの間にか妹の話を聞いていた息子。
「ほんと?」
「うん、○○高校の女の子が何十人来るとか、食べ物の写真とか・・・」
それで収拾がつかなくなり、「寛容な母親」を演じていた母親がキレて「全員、帰れー!」と叫び、夜中の12時に15歳になるかならない子供たちが道に放り出された。
「ええー!」
そんなことと知っていたら、能天気に映画なんか観ていられなかった。
幸い、友達の一人がすぐ近くに住んでいて、じゃあうちに泊めてあげる(素晴らしい友達である)と言いだし、そこで寝たんだと。

“見たこともない男子集団”は、その中の誰かがFace Bookのページを見て、後は口コミで伝わったらしい。
アンケート調査とかするときに100人集めるのに苦労しているというのに、大した宣伝力だ・・・と感心している場合じゃないけど、Face Bookは用心して使わないと怖いということ。気をつけてよ!



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現実のホラー:『推定有罪』

奥さんと3人の子供と暮らし、有能な執達吏のマレコー。ある日突然、警察の一団に寝込みを襲われ、ペドフィル(子供に性的暴行)容疑で夫婦とも手錠をかけられる。
「全く身に覚えが無い、何かの間違いだ!」と何度繰り返しても、捜査官たちはせせら笑うばかり。家宅捜査で見つかった1冊のポルノ雑誌までが“証拠”にされてしまう。
マレコーの悪夢が始まる。彼の有罪を信じる判事を相手に弁護士は苦戦し、刑務所暮らしは長引く。

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『Presume coupable/推定有罪』は、フランスで2002年に実際に起こった“ウートロー事件”を忠実になぞったもの。
北フランスの町、ウートローを不名誉な理由で有名にしたこの事件、まず、ペドフィルの主犯の夫婦が逮捕され、共犯者として20人近くの名前を挙げ(その中にマルコーがいた)大掛かりな集団小児暴行事件として、フランスを震えあがらせた。さらに“共犯者”が主犯夫婦のでっちあげで、みんな無罪だったことが明らかになり、2度目、フランスを震撼とさせた。

映画は、事件の展開というより、マレコーが屈辱を受け、尊厳を失い、仕事を失い、家庭が滅茶苦茶になる様を描いている。判事の間違った判断が、無実の人間を、その人生をどんなに滅茶苦茶にしてしまうか。逮捕・拘置・裁判という歯車が回りだすと、それに逆らうのがどんなに難しいかが伝わり、リアルな怖さだ。

「誤解を晴らしてパパはすぐに帰ってくる!」と言ったけど・・・
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アメリカで無実を叫び続けた容疑者の死刑が行われてしまったけど、司法という名前のもとに、人を殺し、その人生を破壊してしまえる事実を、本当に怖いと思う。

若くて頭でっかちの判事
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写真:Allocine

主人公マレコー演じるフィリップ・トレトン(役作りで20kgは痩せた)は、彼が俳優であるのを忘れるくらいなりきっている。
暗くて重い作品だけど(夫は「暗すぎる」とパス!)観てよかった。

それにしても、DSKの強姦未遂といい、このウートロー事件といい、フランスには性的犯罪しかないの?と思わそうだけど・・・いえいえ、そんなことはありません。念のため。

『Presume coupable』
ヴァンサン・ガレンク監督作品
102分、フランスで上映中


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DSK、政治界から撤退せよ

記録的な視聴者(1340万人。ところで日本は視聴率何%というのにこっちでは必ず人数を言う。なぜ?)を集めた元IMF専務理事、ドミニック・ストロスカンの初釈明

マスコミや一般の反応 は、“反省の色が足りない”“謝罪していない” など、かなり厳しい。
彼の釈明は、もちろん側近が考えに考えて準備したものだが、“セックス”“強姦”の言葉は巧みに避けてあった。
クリントンは、モニカ・レヴィンスキーと関係を持った後の釈明で“不適切な行為”と言ったそうだが、DSKの場合はレベルが違う。選挙戦を前にして、寸暇を惜しんで(検事によると約8分間)ホームメイドとやってしまうなんて、女好きを越えてビョウキだ。
そこで、「不適切な行為・・・それ以上に道徳的過ちだった」というセリフになったが、軽すぎたみたい。

DSKはフランスでも強姦未遂で訴えられている。8年前の未遂事件を、今度の事件に触発されて訴えたのはジャーナリスト&作家のトリスタン・バノン(31歳)↓

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写真:AFP

インタビュー中、彼女の訴えについて尋ねられると、DSKは『彼女の想像であり中傷だ。なんら暴力も強要もなかった』(つまり合意の上)と一蹴。
トリスタン・バロンは社会党政治家アンヌ・マンスーレの娘。アンヌはDSKと関係があったので、当時は訴えないほうがいいと忠告した経過がある。それを今、娘を炊きつけ、自らもメディアに出て『女の敵!』などと非難しているので、個人的恨み?と思いたくなる。
それにしても、行く先々で女(しかも母と娘!)に手を出してたのね。いや、女の方だって、DSKの魅力にまいっていたに違いない。

また、あるメディアの見出しは『マルティーヌ・オーブレイに毒入りプレゼント』:
「大統領選に出る意思があった。それも今は遠い過去のこと」と発言し、オーブレイと自分の間に、支持率の高いほうが社会党候補になる“協定”があったことを明らかに。
4ヶ月前までDSKが一番の支持率だったので、彼が棄権して(仕方なく)オーブレイが候補として手を上げた、という構図が明らかになり、オーブレイの立場を悪くする結果に。

さらに最後に「これからも国民に貢献する仕事を・・・」を政治復帰を仄めかす発言も非難され、政治シーンから退却したほうがいい、の声が過半数だ。

経験と実力のある人だけど、公の立場でアメリカにはもう行けないものね。政治にしろ金融にしろアメリカなしでは考えられないから、返り咲きは難しい。
「これまで女性に対して軽率だった。この軽率さは永久に終わり」と言っていたが、そんなに簡単に直る病気だろうか。


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NYのホテルでホームメイドを強姦した疑いで手錠がかけられたDSKことドミニック・ストロス=カーン。日本では“元IMF専務理事”という名で報道されている。ホームメイドの証言の嘘が次々明らかになり、起訴が取り下げられ、4ヶ月後にやっとフランスに戻ってきた。そのDSKが日曜夜、初めてテレビ(20時のニュース)に現れ、釈明。

緊張した硬い表情のDSK、キャスターのクレール・シャザルもいつもより怖い顔をしている。

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写真:Reuters

NYのソフィテル、スイートルームで起こったこと
いかなる暴力も強制もなかった(つまり合意のもとでやった)が、不適切な行為だった。妻や子供たち、友人、そして国民に対する過ち、“道徳的過ち”だ。大変後悔したし、今もしている。

陰謀説について
色々な説があるが言及する段階ではない。ただソフィテルから原告側の弁護士にだけ情報がいっていたのは事実(Sofitelはフランス企業グループAccordのチェーンホテル)。

奥さん、アンヌ・サンクレールの役割
類稀な女性、彼女を伴侶に持ったことは大変幸せだ。でも彼女が私の無実を信じていなかったら、ここまで支持はしてくれなかったと思う。

財政的にも助けられた?(アンヌ・サンクレールは富豪の娘):
保釈のため2間のアパートをみつけたが、300人の報道陣が取り囲み、他の住人たちから「出て行ってくれ」といわれた。次にワンルーム(ほんとかね)をみつけたが、同じことに。そこで一軒家でないとダメだということになり、仕方なくあんなに高い(600㎡、ジャクジーつきのお風呂、ホームシネマ・・・家賃約400万円)家を借りることになった。そうでなければ刑務所なので、選択の余地がなかった(+保釈金100万ドル、保証金500万ドル。つまり、その財力がない人は選択の余地がなく、刑務所に留まるということ。アメリカで保釈になるには膨大なお金がかかる・・・覚えておこう)

大統領選について
(DSKは社会党の最有力候補でアンケートでも1位だった)大統領選には出馬したかったが、それはもう不可能。社会党の候補者のだれそれを特に支持することもしない。

これからの政治生命について
ます休んで考えたい。私は今までずっと国民に貢献する仕事をしてきたので、それを続けていきたいと思っている。

最初は緊張していたDSKも、半ばからだんだんいつもの調子を取り戻し、最後に“ユーロ危機”について意見を求められると、ユーロをやめるべきとは思わない。今はギリシャ破産が騒がれているが、明日は他の国もそういう運命になりかねない。この共通通貨制度を護るために、フランスも今すぐ手を打たなければ・・・と、元IMF(国際通貨基金)専務理事だっただけに、確信ある話しぶり。堕ちるとこまで堕ちたのに、この自信!と一緒に見ていた夫と顔を見合わせた。
アンヌ・サンクレール(元人気キャスター)と何度も練習したんだろうけどね。政治家というのは別の生き物だ。

この日、テレビ局(TF1)の入り口には、50人ほどのフェミニズム団体が詰めかけ「DSK、恥を知れ!」と叫んでいたとか。


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お医者さんの待合室で

悪寒がして咳が出て喉が痛い・・・大したことないだろうけど明日は日曜だし診てもらったほうがいいかと、かかりつけのお医者に電話すると、今日は診察しないというすげない返事。
そこで友人に教えてもらった別の開業医に電話する。
「予約は取らない。来た順よ。12時までだから急いで来なさい」と言われ、12時10分前に駆けつけると、待合室には順番を待つ人が10人以上!
一人20分としても・・・少なくとも1時間半待ち。覚悟を決めて雑誌の山を探すと、案の定「DSK、地獄に堕ちる」なんて古いのばっか。12時までって言っていたのに、12時すぎてもまだ患者さんが入ってくる。

みんな順番がわかっているのかな(自分もよくわかっていない)と不安になっていると、オバサンの一人が、
「えーと、私はそこのマダムの後で、あなた(私)は後から来たわよね」。
こういう時必ず“仕切り屋”が現れるのでありがたい。
アリーグル市場で八百屋さんをしているという彼女は、
「私はこの先生に30年近く診てもらってるの」
「私は50年ですよ」と答えたのは、小柄なおばあちゃん。
しかし。さっき顔を出した先生はどう見ても60は越えていないから、50年っているのはちょっと・・・と思っていると、
「私は110歳になるんです」とおばあちゃん。
みんなびっくりしておばあさんの顔を見る。一人で階段を上ってやってきたし、背中も曲がっていないし93歳の義父よりはるかに若く見える。
「シンジラレナイ!」「80以上には見えない!」「一体何を食べてるんです?」

「次の方」と先生が顔を出すと、「このおばあちゃん、110歳ですって!」と八百屋オバサン。
「何言ってるの、彼女は1933年生まれですよ」と先生が笑う。待合室にいた人たちは一斉に暗算を始めた。「78歳!」
おばあちゃんは、がっかりした顔になり、バッグから身分証明書を取り出して確かめたりしていた。女性はみんな若くサバ読むもんだと思っていたら、ある年齢になると逆になるんだろうか。

やっと私の番になり、診察室に入るとタバコの匂いがして、机の上にはしっかりタバコの箱が。
「○○さんの紹介できました」と言うと、「あら、○○さん、どうしてる?奥さんは元気?」と噂話で10分。待たせれる訳がわかった。
気管支炎だそうで。でも「タバコ吸うの?しばらくやめなさい」なんてことはもちろん言わず。
「あんまり効かないけどね・・・」と言いながら処方箋を書いて、「あったかくして大人しくしているのが一番」
ぶっとんだ“名医”と、下町っぽい温かさの待合室。少し具合がよくなったような気分でお医者さんのとこを出た。


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義父を見舞いにシャンパーニュ地方の実家へ行く。もとから気難しいイジワル爺さんは93歳、年齢とともに緩和するどころか益々つき合いにくくなっている。
会いに行かないと文句を言われるが、せっかく行っても「なんだ、お前か」という顔。

棲家も主人に似てくるもんで、家も住みにくい。料理をしようと思っても、焦げ付くフライパンや圧力装置の壊れた圧力鍋しかなく、調味料も最低限しかない。それでもせっかく来たんだから、と煮込みなどしていると「ガス代が上がるから注意しろ」と言われる。

家族が来ても湯沸かし器のキャパを上げないので、シャワーは途中から水になる。

でもブドウ収穫が終わったばかりの丘陵は緑、また緑の眺め。
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残っているブドウを口に入れると味が濃くて美味しい。
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「庭からの眺めがいいわね、テラスでアペリティフにしません?」
と義父に言うと、食事の時間が遅くなるから「ノン」。
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やっと義父が寝室に引っ込んだので、娘と埃をかぶった自転車を引っ張り出す。

脚を骨折してから怖くて乗らなかった自転車は私の“克服課題”であった。
こぎ出してみろと、ナンだ、全然怖くない。
街頭がほとんどない村の道は人気がない。昔の共同洗濯場を通り、教会と墓地の横を通って村を一周する。10時過ぎ、殆どの家の明かりは消えていて、私たちが通ると犬が吠える。雲が切れて満月が顔を出した。

夜のサイクリングは最高に気持ちよく、これでまた自転車に乗れる!

寝ようという時になって、何十年も変えていないマットレスが傾いているのを思い出した。寝ている間にズルズルと少しずつ滑り落ちていくので、定期的によじ登らなくてはならない。
”居心地いい”という概念が完璧に欠落した人と家。

「年取ってもああはなりたくないね」と夫と言いあっているけど、自分たちががどんなオジイサンとオバアサンになるか、理想と現実は違うだろうから確約はできない。
子供たち、覚悟していなさい!

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重病の子供を抱えた両親の愛情物語

クラブでひと目惚れした2人。
「僕はロメオ」
「冗談でしょ?!」
「なぜ?」
「だって私はジュリエット」

間もなく男の子、アダムが生まれる。
泣いてばかりいる赤ちゃんで、成長するに連れて、歩けない、首が安定しない、顔が左右不対象などの障害が現れる。
専門医をたずね、脳腫瘍といわれたときのショック。ロメオとジュリエット、それぞれの家族も加わり、病気との長い戦いが始まる。で、タイトルが『La guèrre est déclarée/宣戦布告』

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監督ヴァレリー・ドンゼリが実際に体験したことで、彼女自身が演じ、ロメオも実際のパートナーが演じているので、なかなか真実味がある。といっても子供の闘病より、この戦争を戦い抜く2人の愛情&結束にスポットが当たっている。

フランス映画『La guèrre est déclarée』

話の進むスピードが速く、ユーモラスな会話もあり、ロメオとジュリエットの親たちのキャラも面白い:典型的なブルジョア夫婦として描かれるジュリエットの両親。いつもバーバリーのコートで現れる。一方ロメオのお母さんはカミング・アウトして女性と暮らしている。

難をいえば、音楽がちょっと多すぎ。テンションや感情が高まるところで音楽に逃げ込むような印象・・・自分たちが実際生きたことなんで、距離をとるためかもしれない。
でもローリー・アンダーソンの『O Super man』はすごくはまって良かった。
泣かせようとしてない映画だけど、やっぱり泣く。

La guèrre est déclarée
ヴァレリー・ドンゼリ監督・主演
100分
2011年パリ映画祭で審査員賞他、カブール映画祭でグランプリ受賞
フランスで公開中


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シラク元大統領、アルツハイマー?

シラク元大統領がパリ市長だった時代の架空雇用疑惑の裁判が今日から開かれた。が、張本人のシラク氏は出廷しない、できない状態。
裁判所に提出された診断書によると、シラク元大統領は、病態失認(アノソグノジア)という病気-自分の疾患に気づかない、忘れたことも忘れる-だそう。これは一般にアルツハイマーと呼ばれている病気の範疇に入るものだとか。
側近の話によると、
「何にも関心を持てず、会話に加われない。『フィロンって誰だ?』などと言いかねない。会話の途中、突然席を立ってどこかへ行ってしまう」つまり法廷に立つのは絶対無理な状態。

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写真:pure-peaple

これまでも架空雇用疑惑で事情聴取を求められるたびに、“健康上の理由”ですり抜けてきた過去があるので、「またか」という声もあるけど、こういう疾患ならギリギリまで言いたくなかった家族の気持ちは理解できる。

シラクはフランス人が「一番好きな政治家」の人気投票でいつも上位。日本大好きで、日本に愛人までいる(いた?)のは政治家の間では公然の秘密。バカンスにも連れていく愛犬の名前は“相撲”だ。
日本贔屓という理由だけではなく、人間味が感じられる好きな政治家、そんな病気に侵されているなんて哀しい。

しかしちょっと考えると・・・忘れたことを覚えていたら、忘れたことにはならないから、物忘れをする人は“忘れたことを忘れている”わけで、みんな病態失認(アノソグノジア)を病んでいることになりません?


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・・・自分より20cmも背が高くなって力も倍くらい強くなっても心配するもんだ。
友達のうちに行ってくる、と夜出て行った息子が帰ってこなかった。20歳の大学生だし、朝帰りはよくやる。
でも翌日の夕方になっても帰ってこないので、心配になりだした。
必ず電話かSMSを送ってくるし、お腹が空くと帰ってくるという現金な子だから。

うちによく遊びにくる友達に電話したら「昨日は一度も会っていない」「誰のうちに行ったのか知らない」という返事。
夫は「何かあったに違いない」と私より心配するので伝染して、いても立ってもいられなくなる。
仮定①:事故か喧嘩で怪我をして救急車で運ばれ、身分証明書を持っていないので身元がわからない。

私がバスに跳ねられた時(15年前の話)は、まさにその状況で、夫はパリの病院1件ずつ電話して何件目かで意識がなかった私を見つけたそうだ。
15年の間にテクノロジーは急速の進歩を遂げ、今日ではパリの病院が全部ネットワークで繋がっている。電話で名前、生年月日、身長や特徴を言ったら1分足らずで「そのプロフィルに合う人は昨夜救急車で運ばれませんでした」という答え。それを聞いて私の心配は約半分に減った。

仮定②:セーヌ河岸(息子の友達グループの集まり場所)でハシシかなんか吸っていたのを警官に見つかってしょっぴかれた。
「週末の深夜、そんなことでしょっぴいてたら警官何人いても足りないじゃない」と私。
でも夫は「いや、そうに違いない」と確信ありげ。しかも成人なので、フランスの警察は親に連絡してこないという。釈放されるまで心配しながら待つってわけ?
時間が経つにつれ、夫は「吸ってただけじゃなくてハンパじゃない量を持っていたのかも」と“ディーラー説”にまで発展。
「毎晩遅く帰ってくると思っていたら・・・“釈放”されたらじっくり話し合わなきゃいかん」
娘だけが平然とテレビを見ながら「そのうち、ただいまって帰ってくるよ」

はたして。8時を過ぎた頃、「ただいまー」という暢気な声と共に息子が帰ってきた。
「丸一日どこ行ってたの!?」
「連絡もしないで!」
と襲いかかる親に息子はびっくりして、「ごめんごめん、ケータイのバッテリーがなくて・・・」
彼の言い訳によると、友達のうちで昼頃目覚め、お腹が空いたので帰ろうと思ったら、友達がご飯を作ってくれるというので一緒に食べて、その後テレビを見始めて、
「気がついたらこんな時間に」
とにかく無事に帰ってきて良かった、と夫は“ドラッグディラー説”などすっかり忘れ、私は、お昼を作ってくれた友達は女であろう、と想像し、娘は「私の言ったとおりじゃん」とニンマリするのであった。



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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから20年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書2冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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