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日本の不思議エトセトラ

タバコ
フランスはレストラン・カフェ・オフィスなど建物の中で吸ってはダメ。でも外では心おきなく吸える(バス停は禁止だけど吸っている人もいる)。日本では結構こだわりのありそうなレストランでも吸えたりする一方、外で吸うのが難しい。京都でタバコに火をつけたら、どこからともなく人が現れて罰金を取られた友達は、それ以来、まずタバコを取り出し、誰も現れないのを確認してから火をつける習慣になった。

タクシー
タクシーにお金を払うとき。800円ちょっとなのにみんな1万円札しかなかった。
「弱ったな・・・お釣りがない。仕方ない、自分のお金出すよ」と運転手さん。お釣りをもらって降りて、タクシーが走り去ったとき、
「ところで1万円払ったの誰?」と夫。
「あたしじゃない」
「僕でもない」
!!!
運転手さんは1万円はもらわず9000円のお釣りをくれて走り去ったということ。
「どーしよう?」「親切な運転手さんだったのに」(親切じゃなくても事態に変わりはないけど)とボーゼンと立ち尽くしていると、気づいたタクシーが戻ってきた。
「スンマセン」と運転手さん。すみませんはこっちなのにね。
一度は友人がカメラをタクシーに忘れた。高性能そうな(つまり高そうな)カメラ。「どーしよう?」「どこに連絡したらいい?」と立ち尽くしていると、気づいた運転手さんが戻ってきてくれた。
タクシーに忘れ物をしたときは、しばし立ち尽くすと解決するようだ。
フランスなら前者は戻ってくるけど、後者はどうかな・・・

お金
数字は万国共通だからすぐわかってもお金の単位が頭に入らないみたい。従って彼らの会話は、
「ちょっと1000ユーロ貸して」
「昨日の晩御飯は5人で10000ユーロ、安かったね」
などなど、スゴイことになっている。

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東京アヴァンチュール

ジャパンレイルパスをフルに使って、夜の9時過ぎに東京に戻ってきた。ケチが美徳の(?)フランス人は、
「あと3時間使えるってこと?」「3時間でどこに行けるかしら?」などと本気で言っている。
冗談じゃない、もう疲れたぜ、と1週間借りているウィークリーマンションに到着した。

うちの家族の部屋に入ると、3人で予約しているのにベッドが2つしかない。管理人の携帯に電話すると、
「エキストラベッドが必要とは伺っていなかったので・・・」
「でも3人で予約したでしょう?3人目はどこに寝ると思われたんですか?」
「・・・・」
「寝具があれば今夜はソファで寝ますけど」
「もう僕は帰宅しているので、それはちょっと・・・」
「じゃ、3人目はホテルに泊まれってことですか?」
「・・・・」
私は怒って電話を切った。
「3人目が赤ん坊と思ったのかな?」と夫。
「全員の生年月日書かされたんだから、そんなことない」
「フランスではともかく日本ではそういうことないと思ってたのに!」と娘。

とにかく時間は遅いし、怒ったので更に腹が減ったし、まずは何か食べようと、近くの中華料理店に入る。ラーメンやら野菜炒めやら、おこげ料理やら注文してガンガン食べていると、先ほどの管理人から電話がかかってきた。
「あの、もしかしたら解決法があるかと・・・」
「は?」
「結構こみいっているのでマンションに戻られたら電話してください」
戻って電話すると、なるほどこみいっていた:
「まず15階まで上り、1501号室の前まで行ってください」
行きました。
「ドアのわきの壁が実は扉になっていて押すと開きます」
開きました!
「その中に黒い長方形の箱が入っています」
たしかに。
「次のコード番号を押すと箱が開きます」
スパイ映画の中にいるみたいじゃない!と私たちはコーフンしてコード番号を押す。
「その中にある鍵で1501室に入ってください」
入るとお布団とかシーツ、タオルなどがしまわれている。
そこから寝具をとってソファで寝ろというのかと思ったら、管理人の提案はもっとソフィスティケートなものだった:その部屋にある鍵で使われていない部屋を開け、3人目は一晩そこで寝ていいと。スバラシイ。
というわけで、終わりよければすべて良し。
「さすが日本ね」と娘。


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吉野VSモン・サンミッシェル

「今、奈良にいて吉野に行かないなんてあまりにもったいない」とか「死ぬ前に一度見るべき」とか友達に言われ、ホテルの人にまで「みなさん、いらっしゃってます」と言われれば、影響されやすい私は行かざるを得ない。
「電車で1時間?」「坂道歩くの?」と躊躇いをみせる同行者たちを叱咤激励し、吉野に向かった。いつものようにモタモタしていたので急行を逃し、1時間半くらいかかって到着すると、ロープーウェイの乗り口から大変な人出だ。女性はみんな日よけの帽子を目深にかぶり手袋までしている。
下千本と呼ばれる山すそから歩き始めると、桜よりすごいのがお土産屋の数。日本全国どこにでもあるおみやげの吉野バージョンや、地元名産の葛もち、よもぎ団子、こんにゃくの串刺しとか、桜ソフトやよもぎソフト・・・しばらく行くと胃腸薬まで売っていて、客引きの声もうるさく飛び交う。

お坊さんたち密かにソフトクリームを食べていた。
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後ろを歩く友達夫婦が、モン・サンミッシェルかどうのこうのと言っているので、何の関係があるのかと思ったら「おみやげ屋が景観を台無しにしているとこがよく似ている」と。なるほどそう言われれば・・・
「日本人は美意識があってセンスがいいのに、なぜお土産はチープで美しくないのか」と旦那が不思議がる。
「それは世界どこに行っても同じでしょ」とマダム。
途中から勾配がきつくなってきて、日頃運動していない私たちは息を切らして上る。100kg近い体重を運ばなければならない夫は10mくらい遅れている。その脇を、お年寄りがスタスタ追い越して行ったりする。
お昼は過ぎていたけど「今、ご飯を食べたらそれ以上歩けなくなるからもうちょっと」と我慢して上っていたけど、友達は「ビールが飲みたい」と言いだし-この人は何か欲しくなるとそれしか考えなくなる-レストランと間違えてお寺に入り「ビールはどこ・・・」と聞いたりするので、中千本あたりでレストランに入った。

そこのお座敷からの眺めは素晴らしかった。こんな風に”山をピンクに染めている桜”を見るのは初めて。

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やっとビールにありつけた友達も桜を眺める余裕が出て、見とれている。
そこから上千本まで行くバスは長蛇の列で1時間待ちと聞いて、いや聞く前から夫は「もう一歩も歩けない」と言いだして、そこで挫折。
山を下り(下ってみるとそんなに上っていなかったことが判明)ロープーウェイに乗り、電車を2度乗り換え、ホテルについたのは7時すぎ。
桜はたしかに綺麗だったけど、人出とお土産屋ですっかり疲れた吉野でした。

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大仏より迫力、中学生の大群

京都駅に向かうタクシーの運転手さんに「奈良に行くんですけど」と言ったら、
「奈良はよう知っとるけど、大仏と公園と法隆寺しか見るもんがない」とのこと。
奈良駅で乗ったタクシーの運転手さんは、
「奈良は京都より6~8倍広い。京都は2日あれば全部見れるけど、奈良は5日かかる」
両都市のライバル意識が浮き彫りになる発言として興味深い。

奈良ホテルに泊まる。ミシュランのガイド紹介されているホテル・旅館は、値段が“安い”“中程度”“高級”と分かれているが、奈良ホテルは“狂気/la folie”、つまり超高い。ところがですね、京都で1泊した旅館(一泊1人12000円)-友達のマダムのほうが「ここ、ユースホステル?」といった旅館-とほぼ同じ値段なんですよ。
で、なぜユースホステルかというと、
-フロントに何か聞いても髪の毛をツンツンにした若者が、「ここ、2日前から働き出したんで知らないっす」と答えるし、
-朝食が8時半まで、と時差ぼけ(午前3時頃まで目がパッチリ)でなくても早過ぎる時間だし、
-夜更けにはかなり酔っ払った若者が次々に帰ってくるし・・・
そんなわけで、私たちは「京都まで来て旅館に泊まったのになぜ??」と思いつつ、スターバックスのテラスで朝食を取ったのである。

さて奈良といえば東大寺の大仏。でも大仏よりすごい迫力だったのが修学旅行の中学生の群。
これだけの数を一度に見たのは初めて。フランスのマセタ中学生より若く見える女子男子が、ガイドさんの説明を聞いたり、写真を撮ったり、お土産を買ったりして、可愛かった。

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入場券を買おうとしたら「○○中学1組集まって!」と先生が叫んだので、一緒に紛れて入ろうとしたがダメだった。年齢が違い過ぎるわよね。

女子のグループに「一緒に写真を撮ってください」と英語で頼まれる。
外人オジサンたちがはしゃぐので、「いいけど、どうして?」と聞くと、外国人と写真を撮るのが英語の宿題なんだって。オジサン、がっくり。
英語の宿題でも、“外国人”がフランス人であれドイツ人であれ構わないみたい。
間もなく2つ目のグループからも頼まれ、うちの“外国人”は10台以上のカメラに納まった。

鹿はいたる所にいて、ひっくりなしに鹿せんべいをもらっているのにみんな痩せている。ストレス?

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桜の儚さと『侘びと寂び』

13日に降った雨で東京の桜はほとんど散っていた。
まだ残っているかもしれない、と言われて目黒川(と言う川があったのね!)の川べりに行ってみる。地面は桜の絨毯で、満開の頃はさぞ綺麗だっただろう。一足遅かった。

桜を求めて、翌日京都へ。
京都駅からホテルまでタクシーに乗ろうとすると、「そのホテルならシャトルバスが出ている」と運転手さんが教えてくれた。「なんと誠実な!」と友達夫婦は感激する。彼らの友達で、ホテル・クリヨンでタクシーを拾い「マキシムまで」と言ったら(マキシムは目と鼻の距離)、パリを3周するぼったくりをされたとか。そういう運転手が日本にいないとは言えないけどね・・・

シャトルバスを待ちつつ、友達は「一服できる」。私は近くのコンビにに入った(コンビニは日本のお楽しみ)。出てきてみると友達がマイッタという顔で立っている。タバコに火をつけたとほぼ同時に、どこからともなく2人の男が現れ、ここは禁煙です、と1000円の罰金を取られたそう。京都駅の周囲は禁煙ってこと?2人で吸わなくて良かった。

桜が綺麗だという二条城に行く。ソメイヨシノは終わっているけど、すこし色の濃い山桜やしだれ桜がそれは綺麗だ。花びらが髪や肩にハラハラと落ちる。

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「桜はこの儚い美しさゆえに余計珍重されるのよ」というと、
「いや、移り変わるものはダイナミックだ」とわかろうとしない。
そのくせ、銀閣寺に行くと、
「わび・さびとは何ぞや?」という質問をしてくる。日本に来る準備といって『徒然草』から読んだ人は始末に悪い。
物理学者で現実的な奥さんは「あなた、それはワサビって読むのよ、ハハハ」
しかし『侘び・寂び』とは?・・・しばし考えて、
「簡素だけど粋のある暮らし方、考え方・・・」という説明を思いついたときは、質問の主はどこかにいなくなっていた。

“外国人”と日本に来ると、今まで知っているつもりで実は知らなかったことが明るみに出て面白い。
帰ってWIKIPEDIAを見たら、『寂び』とは“時間の経過によって劣化した様子”でもともとはネガティヴな意味。
まさに『徒然草』が、古くなったものに美を見出した先駆者らしい。
つまり、いい靴を買って何度も底を修理して10年以上履いていたりするフランス人は『寂び』の良さがわかっていることになる・・・


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久しぶりの日本、初めての日本

「京都の桜をもう一度見ないと死ねない」(まだ死ぬのは早いだろう)と言っていた夫と日本に行くことになった。
娘は日本の桜をまだ見たことがない。
学校の復活祭休みはフランスをABCに3分割して1週間ずつずらして始まるので、桜にぶつけるのが難しく、ぶつかっても行けない年もあり、ようやく実現する。
仲のいい友達夫婦に「いつか一緒に行こうよ」と話したら、すぐ行く行くと言い出し総勢5人になった。

友達の旦那のほうは電子版百科事典の編集長だった人で、日本のことも私より詳しい。
「日本語には尊敬語と自分を引き下げていう言葉と女言葉と男言葉と4つあって間違えたら大変なんだって?」
「そこまで厳密じゃないけど、まあね」
「アメリカの捕虜収容所の話を知ってる?」
「?」
彼によると、第二次大戦中、アメリカの捕虜収容所に日本兵が増えてきて、コミュニケーションのために通訳が必要になった。所長さんは「日本語は色々な話し方があって間違えると大変なことになるそうだ。ちゃんとした日本語を話せる人間を探して来い」
やってきた通訳は、捕虜たちに向かって尊敬語で話し(「みなさん、そこに並んでいただけますでしょうか?」)捕虜たちは笑いが止まらなかったそうだ。ほんとかね?
ま、そういう知らなくてもいいことを沢山知っている人。
彼らのうちに行ったら、日本関係の本が山積みになっていて「ほらね、ちゃんと準備してるでしょ」。タイトルをみたら『枕草子』『徒然草』・・・
「ここから始めてたら何年後に“現代”に辿りつくの!?」
はたして現実のことになると、
「いつもネクタイを締めていなくちゃいけないってほんと?」とか、奥さんにいたっては、
「女性がパンタロンを履いてもいいの?」
彼らのイメージは“戦前の日本”みたいだ。

どうやら「日本歴史めぐりツアー」を期待しているこの夫婦と、スーパーやコンビニが大好きな夫と、「服はあまり持たないで行って、全部原宿で買う」と勝手に決めている娘と・・・楽しみなような恐ろしいような、一体どうなることでしょう・・・


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1986年4月。ウクライナ地方の小さな町、プリピャチ。
結婚間近のアンヤとピオットルはボートに乗ってプリピャチ川を漂っている。川べりでは女たちが洗濯をし、男の子が父親と林檎の苗を植えている。緑の多いのどかな風景。

そして結婚式の日、友達や家族に囲まれた花嫁・花婿はレーニン像の前で記念写真を撮る。
ウォッカを飲んで食べて踊ってのパーティの最中、ピオットルは「森の火事を消すのを手伝え」と呼び出される。
「結婚式の日だっていうのに行かないで!」涙ぐんで止める新婦に「仕事を失いたくない。すぐ帰ってくる」と出かけていく。
どしゃぶりの雨が降り出して、お客たちは軒下に逃げ込む。その雨が黒いのを誰も気に留めなかった。

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夫はその晩帰ってこなかった・・・永久に帰ってこなかった。

『La Terrre outragee/陵辱された土地』はチェルノブイリに一番近い町、プリピャチを描いた作品。
この町は原発の従業員の居住地として作られた町だった。

10年後、かっての花嫁アンヤは“チェルノブイリ・ツアー”という旅行会社のガイドとして、世界中から来る調査団やジャーナリストを案内している。
林檎の苗を植えた父親は原発の技師だった。政府から事故の詳細を硬く口止めされ、彼は蒸発することを選んだ。男の子は青年になり父親を探し続ける。

プリピャチは時が止まってしまった現代のポンペイ。廃墟の風景が住人の諦めや政治家のウソを雄弁に物語る。

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監督はウクライナを知り尽くしているフランス・イスラエル混血の女性ミシャル・ボガナン。アンヤを演じるのはオルガ・キュリレンコ。どこかで見たと思ったら『007慰めの報酬』のボンド・ガール。宿命と諦めて一日一日を送る女性を見事に表現しているのは、ウクライナ出身だから?

日本人には生々しすぎて息が詰まりそうになるけど(私は日本に住んでいないから観れたのかもしれない)、原発の、事故が起きてしまったときの怖さに改めて震えがくる。チェルノブイリで起きたことを当時のソ連の政治形態のせいばかりにはできない。日本でも同じようなことが起こったではないか。
こういう映画は作られなければいけないし(4分の1世紀も後だけど!)この怖さは伝えていかなければならないと思うのだ。

映画が終わったあと、観客はしばらく席を動けなかった。

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La Terrre outragee
原題Land of Oblivion
フランス映画 1時間48分
フランスで公開中


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15年前、娘は春と一緒にやってきた。
パリのサロン・ド・リーヴルで 『漫画展』があり、谷口ジローさんと(今は亡き)メビウスの討論会や、日本の雑誌に掲載された漫画家たちのインタビューに、大きなお腹で参加した。その1週間後に生まれた。“突然産気づいたときのために”と初めて携帯を買ったのも15年前。

地上階の我が家に陽が差し込み出し、夏時間に変わる頃になると娘の誕生日だ。
「うちでする?レストランに行きたい?」と聞くと、
「ショートケーキが食べたい」
ギョッ。

息子がアルバイトをしていた日本食品店にクリスマスに突然ショートケーキが現れた。それを食べて以来、時々うわごとのように“ショートケーキ”と言ってたっけ。パティスリー大国のくせに、フランスにあのケーキはない。一見「Fraisier/フレジエ」が似ているけどバタークリームで、生地にアーモンドペーストを使っていて、私にとっては別人だ。

ネットで探すとミュエットにYamazakiのサロン・ド・テにShort Cakeがあるとか。この名前「どこが短い(Short)んだろう?」と長年疑問に思っていたが、Shortには「サクサクした」という意味もあり、元祖アメリカのショートケイクはビスケット地を使ってサクサクしているのでこの名前がついたとか。周知のことかもしれないけど知らなかった。
さてYamazakiさんに電話すると、丸型ケーキを注文できるという。スバラシイ。
実は去年もショートケーキを食べたがっていたを、当日の夕方になって思い出し、探して買いに行く暇はない、息子と2人で「作ろう!」ということになった。
「でもママンはお菓子全然作れないじゃない」
「あれはスポンジとホイップクリームと苺があれば誰だって(?)できるのよ」
そこで巨大なブリオシュ、苺、スプレー式ホイップクリームを買い求め、ケーキを“作る”というより“構築”に取り掛かる。積み重ねているうちにうず高くなり、支えていないと倒れるケーキになった。

切っているうちに無残な姿に・・・
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味は似てはいるけどあのフワフワ感がなく、スポンジが見るからに多すぎた。でも娘は喜んで、私たちの努力は報いられたのだ。
さて夕方、パリを横切って遥々ミュエットまで行った。超ブルジョア地区であるこのあたりは私の守備範囲ではなく、なんか別の惑星に降り立った気分になる。Yamazakiはメトロのすぐそば、地元の人のサロン・ド・テという感じで風景に溶け込んでいる。
ラッシュのメトロでケーキがつぶれたりしないよう細心の注意を払いつつ、うちにたどり着いた。

夕食には牛肉のタタキサラダを作り、お寿司を取り(といっても出前はないので夫が運んできた)、
そして問題のケーキ。
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どうしたらこんなに滑らかな表面になるわけ?プロとアマチュアは違うとは言え、違いすぎる。
もちろん味も。この圧倒的軽さ、ほのかな甘さが日本のショートケーキだ。
娘は大喜びで、甘いものが苦手な私がぺろりと食べた。
でも息子と悪戦苦闘した去年の“ショートケーキ風”も悪くはなかったな、と。もう2度と作らないだろうけど。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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