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高二(première)の“先行バカロレア”フランス語筆記に続いて歴史・地理の口頭試問があった。
試験範囲は『シャルル・ド・ゴール』『第一次世界大戦』『中国』『グローバリゼーション』『地域行政』・・・つまり1年間で勉強したことのすべて、非常に広範囲。
一日パジャマのままで勉強していた娘が、夜遅く「質問して」とやってくる。こちらとしては「DVD でも観ようか」という気分。小さい字で書き飛ばした彼女のノートは判読するのから困難で、近代史など記憶の彼方・・・いや彼方にすら残っていない。質問するためには予習しなければならない。といっても試験は目前なので無碍に断れず、つきあったらけっこうお勉強になった。

聞くたびに恐いのが『第一次世界大戦』の被害、死者の数。生きて帰ってきても、負傷や精神的ダメージでボロボロになった兵士達・・・。現代の戦争とは程遠い。
私にも少しは知識があるのが『グローバリゼーション』(商品や原料、労働力が世界のどこからどこへ動いているか、マルチナショナル企業の搾取・・・)。
一番つまらんのが『地域行政』(国がどこまで地方自治体に決定権を与えているかetc…)

試験当日は、くじ引きで2つのテーマがあたり、20分間考える時間を与えられ、試験官の前で20分“解説”し、質問に答える。
同じ時間帯に6人ずつの生徒がconvoquéされる(滞在許可証更新のとき、お馴染みの動詞!=呼び出される)ので、最後になった生徒は2時間近く待つことに。その間ストレスが増し、最後の復習をしたくても集中できない。
娘は4番目で、くじ引きで『中国』と『コーヒー』が当たった(「紙を開くとき、手が震えたわよ!」)。この2つは「当たればいい」と言っていたテーマなので、ここでどっと安心。『コーヒー』はグローバリゼーションの代表的例だ。

廊下で待ちながら準備している間、試験場の声が聞こえてくる。前の男子生徒は“全然勉強しなかったみたいにしどろもどろ”、試験官は点数を上げようと(こういう善意の先生もいれば、逆に足を引っ張ろうとするヤツもいる)質問をガラリと変えた。
「サルコジ元大統領は右派ですか?左派ですか?」
男子はしばし考え「左派」(試験官はぶっ飛んだであろう)
「ではオランド大統領は?」「う・・・右派」(私が受けたかった!)

小学校から毎年欠かすことなく「クラスで一番おしゃべり」という形容詞をもらっている娘は、試験官の前でしゃべりだしたら止まらなくなり、しかも早口なので試験官は超スピードでメモを取り、20分経たないうちに「もういい」と言われたとか。喜びべきか否か微妙だが、本人は「知ってることは全部言った」とスッキリした面持ちで帰ってきた。

残すは金曜日のフランス語口頭試問。それが終わったら、長いバカンスに炸裂するのである。


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19日、パリ10区の高校で、19歳の娘に代わってバカロレアの英語の試験を受けようとした52歳の母親が捕まった。
“ローライズのジーンズにコンヴァースのテニス・シューズ、念入りなアイメイク”で、娘になりすませると思ったらしい。試験場の入り口で身分証明書をチェックする監視官(女性)が、「老けすぎ」(と言ったかどうかは知らないが)責任者に通報。不幸にも、この監視官は月曜の哲学バックで、本物の娘を見ていたのだ。

写真は母親ではありません、念のため。
バカロレア 英語
photo;AFP

私服警官4人が到着したけど、他の受験者たちを混乱させないように試験場には入らず。監視官が、熱心に回答しているお母さんに、
「ちょっと外に出てください」。
幸い、母親は騒がずに教室から出た。試験が始まってから2時間経過していたので、試験用紙はかなり埋まっていたはず。
警察署で母親は「娘の点数を上げるために自分が受けた」と白状。近々、裁判所から召喚される。
娘のほうは「5年間、公式の試験を受けられない」という重い罰になる。

過干渉は子供のためにならない、が明確にわかる例ではあるけど、この52歳で英語に自信ありのお母さんは-ジーンズはくためにダイエットまでしたかも-なんか憎めない。


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高二のフランス語バカロレア

水曜日のお昼過ぎ、16-17歳の男女が大勢たむろしているのに遭遇した。
「ここにも高校があったんだ!」フランス語バカロレアが始まるところだ。娘も他の校舎で、試験が始まるのを待っているんだろう。若い子たちはワイワイガヤガヤ、学食が開くのを待っているような雰囲気だ。

フランス語バック(バカロレア)はPremière(高校2年)の終わり、つまり本バックの1年前にあって、点数が翌年加算される。文系、理科系、科学技術系・・・とバックの種類で異なるけど、娘はフランス語の筆記試験と口頭試問、歴史の口頭試問が8日間の間にある。
筆記は例によって長々と書かせるやつで時間は4時間(!)。1年間で勉強したこと-17世紀の古典主義(モリエール、ラシーヌ)、18世紀の啓蒙主義(ヴォルテール、モーパッサン)、19世紀の象徴主義(ランボー、ヴェルレーヌ)・・・-がベースになっているとは言え、何が出るかわからない。
試験勉強をしている娘が、夜遅く「質問して」とやってきるので「象徴主義とは何年から何年頃で、どういうテーマだった?」とか言いながら、昔々、私もフランス文学史をやったわねぇ・・・でも日本と違って、年代はそんなに重要ではなく、文学史の流れを掴んでいて、代表的作家や作品の知識があること、「つまり全般的な教養が試されるわけよ」と娘。はぁそうですか。それにしても、私だったら30分で書くことがなくなってしまうだろう。

受験生はミネラルウォーターや、元気づけのチョコレートやお菓子を持って来ていい。

バカロレア

夕方帰ってきた娘は「私が一番早く試験場を出たんで、何か書き忘れたのか不安・・・」
持ち時間は4時間でも2時間経てば退場していい。早く書き終わった子と、書くことがない子が出てくる。
本バカロレアの看板科目、有名な哲学の試験は、最初に出てくる子をジャーナリストたちが待ち構えていて、問題が暴露される。
「何だったの?」
「詩がでた、テオフィル・ゴーティエ」
「どうだった?何か書き忘れたの?」
「・・・そうかも。ああ、試験って腹が減る」と娘はお昼に「緊張して食べられなかった」というパスタを猛烈な勢いで食べだした。そして、
「あーもうバックなんて!こんなに早く年取るとは思わなかった」
それ、私のセリフだろうが・・・

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ソフィア・コッポラの新作『The Bling Ring』はフランスでの評判はまぁまぁ。「現実にあったことをそのまま描いているだけで、視点が感じられない」という声もあり、これまでの作品みたいに絶賛ではなかった。でもソフィア・コッポラだもの、観ないわけにはいかない。

ソフィア・コッポラ『The Bling Ring』

ロサンジェルスに住むニッキー、サム、クロエ、レベッカは、スターのファッションや高級ブランドに憧れ、Facebookが大事な10代の女子4人組。そこへ転校生のマークが白一点で加わり、ネットでスターのスケジュールを調べ、留守を狙って泥棒に入ることを思いつく。

ニッキーは『ハリー・ポッター』のハーマイオニー、エマ・ワトソン
ソフィア・コッポラ『The Bling Ring』2

1回目がウソみたいに上手くいったのでやめられなくなり、パリス・ヒルトン、オーランド・ブルーム、レイチェル・ビルソンなど、スターの豪邸を軒並み狙う。
犯人グループは『Bling Ring』と名づけられ、彼らが盗んだバッグ、ジュエリー、服、靴、現金・・・は総額300万ドルに達した。

”お仕事”の後はクラブで酒とドラッグ。Facebookに載せる写真も忘れずに!
ソフィア・コッポラ『The Bling Ring』3
photos:Allociné

事件の視点が感じられないどころか、全編皮肉っぽく、特に親たちがカリカチュアに近くアホに描かれている。一方若者達-特にグループ唯一の男子マーク-を見る目は寛大だ。お金第一の消費社会、“露出趣味”のソーシャルネットワークが横行する時代の“犠牲者”。
ネットをちょっと探せば、スターたちの住所も、モノに溢れた贅沢な生活も公になっているんだから、彼らは罪悪感をあまり感じず「お買い物に行きましょ」というノリで盗みに入る。防犯カメラの存在も考えず、盗品をすぐFacebookに公開する無防備さ。
「スターのようにお金持ちで有名になりたい」という“夢”と、現実感を失わせるヴァーチャルな世界・人間関係・・・観たあとジワジワ来る作品。

『ヴァージン・スーサイド』『Somewhere』では、物質的には何一つ不自由なくても、心に空洞を抱えるアドレッサン(10代)の姿を描いたソフィア・コッポラ。彼女の目を引いたこの事件は2010年に起きて、Vanity Fairに詳しい記事が載り、タイトルは『容疑者はルブータンを履いていた』だった。

パリス・ヒルトンはこの映画の撮影のために自宅を提供。悪趣味豪華な家、ちょっと盗まれてもわからないくらいの膨大な持ち物・・・カンヌでの上映にも来ていたそうだけど、一体、どういう気持ちでこの作品を観たんでしょうね。


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アドレッサンと再構成家族

私のカットをしてくれるジェラールは、バスティーユに小さなヘアサロンを持っている。おしゃべりするうちに仲良くなって、バカンスの貸しアパルトマン情報を交換したり、「前髪だけ切って!」と駆け込むとタダでやってくれたり。
昨日行って「サバ?」と聞くと「全然」というお返事。
「息子のことが心配で、夜もよく眠れない」
彼の息子は23歳の情報処理エンジニアで、大学を出てからCDD(期間限定契約、日本でいうと派遣?)で勤めたけど、それが終わってから仕事がない。
「一日うちに閉じこもって『World of Warcraft』をやっていて、全然外に出ないし友達もいない」
「それ、テラピストとか分析家に相談したほうがいいんじゃない?“引き篭もり”って聞いたことある?そういう状態は長く放っておかないほうがいいらしい」

引き篭もりはHikikomoriとそのまま使われ、最初は日本特有の社会的病理のように扱われたけど、当然フランスにもいる。日本と同じで数が出しにくいけど、若者の失業・就職難が問題になっているだけに閉じこもる人は少なくないはず。
「僕もそう思うんだけど、23歳だもの。襟首を掴んで連れていける年じゃない」
「アドレッサンが終わる年齢が段々遅くなってきて、うちの息子だって精神年齢のほうが低いもの。襟首掴んでいいんじゃない?息子さんと一緒に住んでるんだっけ?」
「いや母親と暮らしている」
で、その“母親”は、時間がないとかテラピストはお金がかかると言って、動こうとしないそうだ。父と母が別れていて「子供のことは私のほうがわかっている」「あいつの言うことは賛成したくない」という確執があると、さらに厄介だ。

ジェラールには息子より3つ年下の娘もいて、
「彼女は正反対の頑張り屋。研修に行っていて夜はバイトで、こっちがハラハラするくらい」なんだって。
娘さんがバイトで遅くなると迎えに行ったり、郊外で仕事の面接があった時は半日仕事を休んだり、と優しいパパだ。
「娘さんとは一緒に住んでるだっけ?」
「いや彼女は父親と暮らしている」
ここで私の頭は「?????」だらけになった。
息子が母親と暮らしている、は納得。でも“娘は父親と暮らしている”なら、彼は一体、娘の何なんだ? 同性カップルで養子ってこと?20年も前に・・・?その3年後には”娘の母親”と?
「あ、話に夢中になって、短くしすぎた?」とジェラール。
「!!」

中は「????」、髪は「!!」の頭で、私はサロンを出た。


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先週までコートを着ていたのに、突然夏になって、ノースリーブ、素足にサンダルみたいな人が多い。
Vゾーンから覗く豊かなバストや立体的なヒップに私は憧れるけど、「水着まであと何週間!」と友達は次々とダイエットを始めた。男性も、だ。

フランスで有名なダイエット法と言えば・・・

(一番売れた)ドクター・デュコンDukanのプロテインダイエット
最初の1ヶ月はひたすらプロテインだけ(例えば朝:卵3個、昼:ステーキ2枚、夜:魚400g)。プロテインでも脂肪分の高い乳製品や豚肉加工品(パテ、ソーセージ)はダメで、それ以外は食べ放題。“野菜”で許されるのはなぜかピクルス。1ヶ月後から緑黄色野菜を食べてよく、その後、果物もOK。

利点は、プロテインなら食べ放題なので空腹感がないのがこと。夫もこれで5kg痩せた。
欠点は、たんぱく質の取りすぎが腎不全を招く危険性。野菜を食べないから当然、便秘になる。お金がかかる。リバウンド率が80%と高い。夫もほぼ取り戻した。

著書「私は痩せられない」はミリオン・セラー
フランスのデュコン・ダイエット

(一番やりたくない)単品ダイエット
食品の組み合わせが太らせるという理屈で、1食(または1日)1食物だけ食べるというダイエット。例えば、月:米200g、火:肉500g、水:果物1kg、木:魚500g、金:野菜(缶詰はダメ)1kg、土:卵6個、日:乳製品好きなだけ・・・と聞いただけで食欲が失せそうな。
欠点は、会社勤めの人は実践しにくい。科学的根拠に基づいていない。プロテインが不足し筋肉が衰える。そして何より、食べる楽しみがなくなる。フラストレーション度100%。

(本人はやってなかった?)ドクター・アトキンス(Atkins)の低炭水化物ダイエット
アメリカ人アトキンスが始めたダイエットは70年代から広まり、試した人4000万人とか。肉・魚・乳製品・野菜・果物はOKで、米・パン・パスタ・糖類はダメ。
アメリカでは2000年から副作用が批判され始め、アトキンス本人は2003年に転倒して死亡。その時116kgあったという噂。
フランスのお医者たちには“一番危険がない”と言われているとか。

(一番きな臭い)ジャン=ミッシェル・ギュレのメンタル・ダイエット
「私の目をじっと見なさい・・・あなたは痩せている。マクドナルドもケーキも忘れなさい・・・」
催眠術、ビデオ&オーディオ・コーチングで、自分が徐々に痩せていると思うことで、痩せる。フラストレーション度は非常に低いけど、そんなんで痩せるわけない・・・

”メンタル・スリム”だって
フランスの催眠ダイエット


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ディカプリオ、キャリー・マリガンにスパイダーマン(トビー・マグワイア)という豪華な顔ぶれ、バズ・ラーマンの『華麗なるギャツビー』。フランスでは5月半ばに封切りになり、評判は良くないけど、観ないわけにはいかない作品。

キャリー・マリガンは20年代ファッションがよく似合う。
華麗なるギャツビー2

すべてがリッチで華やかで皆さん美しく・・・本当のこととは思えない。登場人物の心情が感じられない。
ギャツビーの大邸宅で開かれるパーティは、ディズニーランドのパレードのようだ。

華麗なるギャツビー

ギャツビーがデージーに次々とシャツを投げるシーンは「ラルフ・ローレンのソルド?」

ロバート・レッドフォードのギャツビーをディカプリオは越えられない、という批評があったけど、ディカプリオではなくて演出の問題ではない?ディズニーのパレードから、人生を、愛を選び間違えた男の苦悩を感じるのは難しい。

評判は非常に悪かったけどやっぱり“観ないわけにはいかない”のがニコラ・ウィンディング・レフン&ライアン・ゴズリングのコンビ『Only God forgives』。
カンヌ試写ではブーイングになり「審査員はこの作品を許すだろうか?」というコメントがあった。許さなかったらどうなるの?リンチ?今後出品禁止?・・・と思ったけど、これはタイトルの洒落だったのね。今頃わかった。

バンコクに住むジュリアン(ライアン・ゴスリング)は表向きボクシング・クラブの経営者、でもそれはカモフラージュ、裏で麻薬密売をして稼いでいる。
オンリー・ゴッド・フォギヴ

そこへアメリカで犯罪組織のボスをしている母親が乗り込んでくる。ジュリアンの兄ビルが、コールガールを惨殺した廉で、これまた惨殺されたので、死体を引き取るためだ。
ビルを溺愛していた母ボスは、ジュリアンに屈辱的な言葉を浴びせ、兄貴の敵を討つよう命じる。

ブロンドに派手ファッションの母、一見クリスティーヌ・スコット=トマスとは思えない。

オンリー・ゴッド・フォギヴ2
photos:allocine

『ドライヴ』のライアン・ゴスリングのイメージをぶち壊したかった、というけど(それは確かにぶち壊れているけど)・・・目を覆いたくなるほどのバイオレンス、『ドライヴ』では意味を持っていた“間”とか“テンポの遅さ”、街の美しい映像もここではマニュアルになってしまっている。中身がなく“形”だけ。

映画館を出て「がっかりを越えて腹が立つね」と夫と話しながら歩いていたら、隣を歩いていた男性が
「『Only God forgives』のことですか?全くアレはなんでしょう!」と話しかけてきたほど。
しかし、映画祭のコンペティション参加作品に選ぶほうも選ぶほうだ・・・

『華麗なるギャツビー』は6月14日日本封切
フランスでは2作とも公開中。

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同性結婚が合法になり、男性カップルが初めて結婚式を挙げ、反対派はますますアグレッシヴになっている時、カンヌでは女子2人の愛を描いた作品『La vie d’Adèle』がグランプリを取った。
「審査員長として非常に大胆な選択では?」というアメリカのジャーナリストの質問にスピルバーグは、
「この作品は、ホモセクシャルの物語ではなく、非常に美しいラブ・ストーリーだ」
やはりコンペティション参加作品の男性カップルを描いたスティーヴン・ソダーバーグの『Behind the Candelabra』がアメリカで映画館上映禁止になった(TVで放映)ので、確かに“大胆な選択”かもしれないけど、スピルバーグの答えは単純明快にして奥深い。そして、観たい気にさせる。でもこの作品はフランスでも秋にならないと公開されない。

『La vie d’Adèle』はJulie Marhoのバンド・デシネ『Le bleu est une couleur chaude/ブルーは暖かい色』の映画化(フランスでも漫画が映画化されるようになった!)。17歳のアデルと、年上の学生エマとの恋の物語。

le bleu est une couleur chaude

監督のアブデラティフ・クシシュは、
「原作から映画にするのは初めてのこと。このバンド・デシネですごく気に入ったのは2人の出会い:アデルが電車に乗り遅れたところに、たまたまエマが通りかかる、その出会いにとても強いものを感じた。2人ともその時は再び会うかどうかも知らない。でもこの出会いは2人の人生を覆す。映画で私が集中したのは、この出会い、そして決裂を2人がどう生きるかということ」

グランプリ受賞のとき、アデル(アデル・エグザルコプロス 右)とエマ(レア・セイドゥ)

La vie d'Adèle

なんだ、別れるわけ?そこまで言っちゃうの!ま、ハッピーエンドにしたらフランス映画じゃないものね。

映画で同性愛を扱うのは、タブーとは言わないけどデリケートなテーマだった。今朝ラジオで聞いたばかりだけど、キスシーンとかは女性2人のほうが"ショッキングではない”という理由で(ま、そうかも)女性カップルのほうが多かったとか。『エマニュエル夫人』(1974)の中のレズシーンは美しかった。
映画での扱われ方もこれから変わっていくだろう。

同性の結婚をどう思うかと時々聞かれるけど、私は賛成だ。一度きりの人生、それぞれの愛と幸せの形を、他人の目を気にせず貫けたらいい。それには日陰から日向に出すのが一番ではないかと。
反対派はアホすぎて墓穴を掘っている・・・


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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