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雨でも雪でも日曜は朝市

ポルト・ド・ヴェルサイユで農業市が始まった。フランスでも“より健康的に、より安全なものを食べる”傾向。食生活についてのアンケートで70%の人が「自然な食材を食べたい」と答えたとか。
「ではあなたにとって”自然な食材”とは何なのか?」という質問(がしたくなりますよね)に、
「生産者がわかっている、または知っている食材」。
BIO(オーガニック)という答えを予期していたら意外。でも「生産者がわかっている=どうやって作っているかが見える」だから、実は的を得ていません?

フランス人の肥満が問題になりだした10年くらい前、厚生省が「一日10種類の野菜・果物を食べましょう!」というスローガンを打ち出した。同時に「今日あなたはどんな野菜を食べましたか?」というアンケートをしたら、過半数の人が自信を持ってパスタ、お米を野菜に入れていた。肉や魚の付け合せにするものは全部野菜、と思っていたらしい。それを考えると、大変な進歩ではない?スバラシイ。

野菜の生産者では、ジョエル・チボーのオーガニック野菜が有名だ。私が時々構師(!)をしに行くお料理学校の先生は、全部そこで買っているそうだけど、トロカデロまで出かけて行くほどオーガニックへのこだわりも時間もない。その代わり、日曜日は必ず近所の朝市に(昼頃)行く。人気の商店は行列ができるし、時間帯によっては人をかきわけないと進めないくらいの混雑だ。

春を告げる水仙売りのオバサン
パリの朝市

パリの朝市

野菜は15年以上通っているイタリア人のエルザおばさんの店。冬でもまあ美味しいシチリア産のトマトや水気の多い白いズッキーニ。丸くてデカいイタリア茄子があるとはさみ揚げを作りたくなる。

白ズッキーニ

日本語に訳すと赤面するBoule d’orというカブもここで知った。皮が黄金色(or)で、ほっこりしていてポトフーに入れると美味しい。そのカブを(赤面しながら)買っていたら、隣の女性が、
「ソレ、どうやって料理するんですか?」
「クスクスに入れようと思って」と答えると、彼女は私をマジマジと見て、
「あなた、どこのご出身?」
日本人は寿司ばかり食べていると思ってるのかしら?

明日は鮭、あさっては子牛カレー、その次の日は・・・出かけるから子供たちが勝手に作ればいい」と考えて買い物するんだけど、よく忘れるのがその日に食べるもの。今日もキャディ一杯買い物して、
「で、今日は何を食べるの?」
「・・・・」

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メニューの下に『タバコ禁止』(は当たり前)と『写真禁止』のアイコンをつけたのは北フランスのレストラン La Grenouille(カエル)の星つきシェフ、アレクサンドル・ゴーティエ。彼だけでなく、お客が料理の写真を撮るのを嫌がるシェフが出てきているそうだ。

フランスの料理ブログ

ソレ、困るよね・・・でもなぜ?
「料理はそれを味わう“今現在”を楽しむもの。写真に撮って、TweetやInstagram、ソーシャルネットワークに載せたりするうちに料理は冷めてしまう」
「レストランの中は暗いしスマートフォンではいい写真は撮れるよ(そんなことない!)。それを公開しても自分たちの宣伝にはならない」
「食べることは自分の楽しみ、快感。セックスと同じ。セックスしてるとこを写真に撮って、ソーシャルネットワークに出さないでしょ」(例がおかしくない?食べることは、みんなで楽しめる悦びでしょ)

ペルピニヨン近くにレストランAuberge du vieux puits à Fontjoncouseを持つジル・グージョンも写真がイヤなシェフ。彼のOeuf de poule "pourri" de truffes-“「腐った”トリュフ卵」!あんまり食べる気にならない名前だ-はここの名物料理。卵にナイフを入れたとき「あっ !」と言わせる料理だけど、写真が出回っているのでもはや誰も驚かない。
「だから写真は困る」彼の言い分はわかる。
開けてびっくり、腐ったトリュフ卵
”腐った”トリュフ卵

一方、レストラン・ブロガーたちは、
「今日、利用者が一番見て参考にするのがFace bookやブログ。料理の写真を見て行く気になる人は大勢いる。つまりシェフたちにとってこれほど有益で、しかも無料の宣伝はない」
「美味しいものを食べる幸せの時を留めたい。みんなに見せたい」
「このレストランでこの料理を食べた、という体験を語って何が悪い。ヴァカンスの写真を撮るのとまったく同じ。それに、高い値段を取って、写真も撮らせないというのは許せない」(「お客様は神様です」・・・)

意見を求められた大シェフ、ギイ・サヴォアは、
「レストランがそれぞれ決めればいいことだけど、写真に撮って人に見せたい、というのはシェフにとって料理が評価されたことの証。例えばレストランの開店一日目にお客が料理の写真を撮ったら、これほど嬉しいことはない。それに料理の写真は昨日今日始まったことでなく、日本人は40年前からやっている」
40年!話半分で20年じゃないかと思うけど、大物はさすがに寛容で、同感できる意見。

写真を嫌がるシェフはフランスだけでなく、NYでも『Grosse Pomme』とか、断る店がある。“椅子の上に乗って写真を撮る”気合の入ったお客が続出したせいとか。あと「写真で見たのより盛りが悪い」という文句もあるそうだ。

写真を非難するのは、悪いことを書かれたシェフの「負け犬の・・・」かと思えば、けっこう有名シェフが首謀。でも写真禁止になったら店じまいしなくちゃならないサイトやブログが出そうだ。


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10日、アンドリューの軍用基地に到着したオランド大統領を迎えたのはタルマックに敷かれたレッドカーペットと、ホワイト・ハウスの儀典シェフ、ナタリー・ジョーンズ。
オバマさんは現れないの?とオランドが拍子抜けしたかどうかは知らないが、VIPルームに通された。間もなくヘリコプターでオバマ大統領が到着し“熱い握手を交わし”、すぐにエアーフォース・ワンでヴァージニア州モンティチェロへ。
そこは米3代目大統領のトーマス・ジェファーソン(1743-1826)の領地。歴代大統領の中でも親仏家として有名だった。この“予期せぬ小旅行”はフレンチ・プレジデントへの敬意の表れらしい。
公式訪問中の前半は記者団断りで、2人で一体何をお話していたんだろう?フランスの要人&一般人の多くがNSAに盗聴されていたこと
フランソワ・オランドに続いてオバマ大統領も愛人スキャンダルの渦中だけど、「愛人の賢い対処法」を話していたんじゃない?「ヘルメット&スクーターはばれるからやめたほうがいい」とか・・・

さて11日は350人が招かれてホワイトハウスで晩餐会(ステイツ・ディナー)。

オランド大統領&オバマ大統領夫妻
photo:europe1

独身(ファーストレディなし)で訪米した仏大統領の隣に誰を座らせるか?で儀典係は頭を悩ませたけど、結局、オバマ大統領とミッシェル・オバマでサンドイッチ、になった。

オランド大統領&オバマ大統領夫妻2
photo:midi libre

さてそのメニュー
-イリノアのキャヴィア・ペンシルヴェニアの鶉の卵・NYとアイダホの特産ジャガイモのクリームスープ
-ミッシェル・オバマの菜園で取れたサラダ
-コロラド産ビーフ、マッシュルームとエシャロットのソテー
-ハワイ産チョコレートのガナッシュ、ペンシルヴェニア産ヴァニラのアイスクリーム、フロリダ・オレンジ
トリコロールの砂糖菓子:赤い薔薇の砂糖衣、青ユリ(白はどうなった?)
ワイン:Napa Valley、Monticelloのシャルドネ

・・・とアメリカ産ずくし。ハンバーガーばっかり食べているわけじゃない!とこを見せた。

フランスに住んでいたことがある、というだけでこの人も招待された:ブラッドリー・クーパー

オランド大統領&オバマ大統領夫妻4
photo:TF1

歌手のMary J.Bligeが歌を披露したけど、それがジャック・ブレルの『Ne me quitte pas』(行かないで)。

オランド大統領&オバマ大統領夫妻3
photo:midi libre
ヴァレリー・トリエルヴェレールと別れたばっかりのオランド大統領には、皮肉な選曲・・・


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元来、ヘンな猫のアナイスが最近さらにおかしい。降着猫ストレスによる円形脱毛症は相変わらず、その上、首の周りに湿疹ができていて、ひっきりなしに掻いている。ま、皮膚病は性格には関係ないけど、ヘンなのは“今までゼッタイ寝なかった場所で寝ている”こと。娘の部屋とか、洗面所とかシャワー室のタイルの上とか、雨が降るのに屋根の上で瞑想にふけっていたり。そして、今まで一日中“住んで”いた私の部屋によりつかなくなった。

アナイス1

動物は具合が悪いと、人目につかない場所に隠れるけど、別に隠れているわけではなく、思いがけない場所でアナイスと出会う。
「寝ている場所からすると熱があるのかも」
「猫がお風呂場で寝るときは病気だ」
と夫が断言するので、息子と獣医のとこに連れていくことに。ふつうは捕まえるのに一苦労で、結局捕まらず獣医の予約をキャンセルしたことも数回。なのに今度はわりとスンナリ籠に入った。ますますおかしい。

若い女性の獣医さんが籠を開けようとすると、獰猛なうなり声、おおアナイス健在!
「アグレッシヴな猫ね。どうしましょう?診察できるかしら」
どうしましょうって、あなたプロでしょ。
獣医さんは覚悟を決め、アナイスをバスタオル巻きにして、湿疹や、いまや長方形になった円形脱毛症を診はじめる。アナイスは「ウー」とうなり続け、息子の力でしっかり押さえていても隙を見てタオルから逃げ出そうとする。獣医さんはその度に飛び退る。アナイスがかって彼女の同僚に襲い掛かり、手から血が滴り落ちたことなど、私も息子もオクビにも出さない。
結局、ストレスからくる脱毛症と湿疹以外に“どこも異常はない”。ちょっと拍子抜け。

能天気な降着ネコのタマは元気で太りすぎ
タマ

帰って夫に、
「どーしてお風呂場で寝ると病気だなんて言ったの?猫飼ったことないくせに」
「いや、それは近所の猫がお風呂場で死んだって話を聞いたことがあるから」
そんなこと一般論にしないで欲しい。余計心配するじゃない。

その晩、アナイスがちゃんと砂箱でオシッコをしているのを目撃してびっくりした。この子は、洗面台で用を足すという困った習癖があったのだ。
「もしかして認知症じゃない?」
「?」
「つまり、今までの習慣を忘れちゃったってこと」
息子がゲラゲラ笑い出した。
「ふつうはボケるとおかしなことをしだすのに、この猫は元からおかしいから、ボケて正常になったってこと?!」
アナイスも11歳。そうなのかもしれない。私のこと、忘れちゃったの?


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これが噂のフォーブール食堂

仕事先でお昼に連れてきてもらったのがフォーブール・サントノレの105番地。

cantine de Foaubourg1

噂に聞いた、夜はDJが入ってイベントがあり、有名人がたくさん来るっていうレストラン、Cantine de Faubourg。
中はびっくりするくらい広くて、モダンなインテリアで、椅子やテーブルはバーのように低く、タキシードのギャルソンと、モデルみたいなウェイトレスがあちこちに立っている。・・・のに『フォーブール食堂』という外したネーミング。

cantine de Foaubourg2

さてメニューを開くと、オードヴルに:
サーモンのタタキ 16ユーロ
マグロの細切り、一瞬炙り、ゴマ醤油 19ユーロ
シーザーサラダ 18ユーロ
生ハムとイチジク 25ユーロ
オーガニック・スモークサーモン 26ユーロ
シュウマイ6個 17ユーロ、ギョーザ6個 17ユーロ・・・

この内容にしてこの値段、ギョーザ1個400円って、何を入れればこの値段になるわけ?
招待者を盗み見ると、平然とした顔でメニューを眺めているので私も続きを見る。
メイン:
105プレート 27ユーロ
鶏か牛肉か海老のブンボーフエ 15ユーロ
チーズバーガー 28ユーロ
包丁で叩いたタルタルステーキ 22ユーロ
ランド産の鶏のロースト、冬の野菜 28ユーロ
ペンネ・アラビアータ 18ユーロ
クラブハウス・サンドイッチ、自家製フリット 16ユーロ(この値段で自家製じゃなかったら犯罪だ)
ブンボーフエはフランスではボーブンと呼ばれるベトナムの・・・ファーストフード。米粉の麵の上に春巻きとか牛肉、コリアンダーなどの香草がのっている。

すなわちここのコンセプトは無国籍(または多国籍)。そして、ギョーザとかハンバーガーとかベトナムラーメンとか、世界各国の大衆的食べ物を昇格させている。ハンバーガーのグルメ・バージョンは確かに流行りだけどね。
それぞれタルタルステーキ、ブンボーフエや鶏のローストなど選び、私はタタキやシュウマイやcrevettes panko(海老パン粉=エビフライ)が少しずつ盛り合わせてある『105プレート』にした。
料理のプレゼンテーションはお洒落だ。屋台で食べるようなボーブンが、大きな白い食器に上品に盛られ、タキシードのギャルソンがうやうやしく運んでくる、というのはよく考えるとギャグだけど。

cantine de Foaubourg3

『105プレート』のお味はと言うと、タタキは味がなく、春巻きは皮が固く(電子レンジに入れた?)、タイサラダは美味しいけど2口しかなく・・・そう、シュウマイは美味しかった。ま、自分では来ない場所だし、色んなものが少しずつ食べられて、ご馳走様。

これは『105プレート』の夜バージョン、2人用、90ユーロ!

cantine de Foaubourg4

後でこのレストランのフォーラムを見たら、「わーお洒落!美味しい!」という意見が1名。その他は「ストリートフードにこの値段!」「サービスが遅く、注文を間違える」「創造性のないメニューに法外な値段」・・・質と値段の関係にこだわるフランス人の評価は厳しい。
ロケーションと雰囲気(音楽はなかなか)、有名人・・・つまり“ここにいる”ために払う値段ってことですね。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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