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映画ザッピング:8月は駄作の月?

80歳のクロード(ジャン・ロシュフォール)は一見エレガントなおじいさん。でも最近物忘れがひどくなり、身体も弱ってきて、ひとり暮らしが心配だ。仕事が忙しい長女のキャロルは、ヘルパーの女性に毎日行ってもらっているが、それでも一日何回も電話がかかってくる。「Papa」の着信を見るたびゲンナリするキャロル(サンドリーヌ・キベルラン)。

映画『Floride』

時には子供のように無邪気で、時にはほんとに意地悪おじいさん。自分の時計を隠して、ヘルパーに疑いをかけたり、エッチな質問で困らせたり・・・だからヘルパーの女性は決して長続きしない。
これは、クロードが自分の状態に自覚がなく「なぜヘルパーが必要なのかわからん」と思っているから。
さらに心の底では必要なら実の娘に世話をしてほしいと思っているから・・・

映画『Floride』

キャロルは何かあればすぐ飛んで行くのに-恋人が怒るくらい-クロードは「アリスのほうが優しい」と嫌味を言う。
そう、次女のアリス。クロードの夢はフロリダに住む次女アリスを訪ねることだ。タイトル『Floride』の所以。
果たして実現可能な夢なんだろうか?

映画『Floride』

私の義父もヘルパーの女性をクビにするのが得意だった。5分遅れてきても文句を言ったり、ドアをバタン!と閉めるとか、「暖炉の上の置物がなくなった」とか。
彼は、自分の世話は子供がすべきだ、と信じていた。すぐ駆けつけるのはいつも夫(長男)なのに、次男と比べて「ああしてくれた、こうしてくれた」・・・
つまりこの映画は、知られている老人の特徴をジャン・ロシュフォールが次々と描写するだけで、物語も感動もメッセージもない。
終わったときに「それがどーした?」と言いたくなる。名優2人も救えなかった・・・

『Floride』
監督:フィリップ・ル ゲイ
主演:ジャンロシュフォール、サンドリーヌ・キベルラン
1時間50分

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娘がKIKOのコンシーラを買ってきた。
「なんでコンシーラが必要なの?」
「ホラ、目の下にクマがあるでしょ、これガマンできないのよ」
それが“ガマンできない”なら、私は顔中にドーランを塗らなくてはならない。

それはともかく。H&MやKIKOで安いコスメを買う娘が、「デオドラントに発ガン物質」という記事を見つけた:一部のデオドラントに含まれているアルミニウムとアルコールは有毒で、骨、血液、循環系障害の原因になることは前から知られている(・・・)シカゴ大学で、437人の乳がん患者にアンケートしたところ、「週に2回以上デオドラントを使っている」女性は、乳がんになる平均年齢より15年も早く発病していた。
その記事の結論は、デオドラントを頻繁に使う人はオーガニックを使え。
フランス人は男女ともにすごく頻繁に使う。モノプリでは幅1mくらい全部デオドラントのコーナーだ。
男性用も豊富。アルミが入ってそうなパッケージだ・・・

デオドラント

デオドラントを頻繁に使っていた娘は、その記事におびえ、「すべてオーガニックにする」と宣言。そんな突然。
でも彼女が安いコスメを買ってくると「何が入ってるかわからないわよ」と言っていた手前・・・それにこの先長い人たちは、本当に注意しないといけない。
夏前に、オーガニックのエッセンシャル・オイルに植物を漬け込んで作るDouces Angevines/ドゥース・アンジュヴィヌのサンプルをいくつか試した。数年前、コスメサロンで知ったアンジェのブランド、当時は”オーガニック”に敏感じゃなかったみたいで、今頃になって注目し始める。

ドゥース・アンジュヴィヌ

昔の薬草学に基づいて、自社菜園で育てる菫、白セージ、プロヴァンの薔薇、キズタなどをエッセンシャルオイルでマリネする。すべて手作業。今時、こんな風に手間と時間をかけて作られるコスメがあったとは(それだけに高めだけど)。植物の有効成分が十分出たところで漉されてできる美容液は、オイルよりさらっとしている。

6月に訪ねた菜園
ドゥース・アンジュヴィヌ

おでこに吹き出物が出やすい娘はプレシーズという脂性&トラブル肌用。「スローな効き目だけど、吹き出物が枯れてきた」そうで、兄貴に使われないように隠している。
目の下のシミと唇荒れが気になる私はリアを使いだした。新しいものをつけるとピリピリすることがあるけど、これは肌が受け入れている、という感じがする。

そうそう、昨日突然歯が痛くなった。歯医者はまだバカンスで来週しか帰ってこない。薬局に鎮痛剤を買いに行ったら、
「歯痛によく効くのは・・・」
「よく効くのは?」
「クローブのエッセンシャルオイルです!」
ご託宣!という口調で薬局の女性。効かなかったら困るので、鎮痛剤と両方買って、帰ってすぐクローブ(丁子)のエッセンシャルオイルを一滴。味は苦いけど、騒ぐほどでもなく、30分もしないうちに痛みが引いてきた。画期的!

食べるもの、肌につけるもの、何が入っているかわからない製品が多くて怖い。昔から伝わる薬草、オーガニック・・・やっぱりいいのかもしれない。

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猫たちの待つ家へ

さて帰りは、格安便で有名なライアンエアーに初めて乗る。スーツケースを預けると40ユーロ、搭乗券をプリントしてない人は70ユーロ・・・と何かにつけお金を取られる。チェックインカウンター前にはメタルの箱があって、荷物がそれに入ると機内持ち込みが許される。並んでいる人はみんな、その箱に(力づくで)押し込んでいる。

座席は更に狭く、リクライニングしないしシートポケットもない。これで日本まで行くのはごめんだ。機内持ち込みの荷物を置く場所がないので、結局没収され、預けたスーツケースと同じ場所に入れられる、というヘンな話。朝作ったサンドイッチと再び別れることになった。機内では水も有料だ。

着陸前、厚い雲が切れて、農業国フランスの風景が見えた。37度のザダルから22度のパリへ!

ボーヴェ空港

ボーヴェ空港からパリ(ポルト・マイヨー)までバスで1時間10分。パリは車も人も少なく快適にガランとしていた。

うちに着くと、不満げな猫たちが待っていた。
「僕たちをほっぽらかしてどこに行ってたの?」この糾弾の眼差し・・・

タマ&リュリュ

子供が留守番、と言っても、彼らはうちにいる時は眠っていて、起きるとどこかに出かけて行く。名ばかりの留守番。
「砂箱は変えてくれないし、ご飯も不規則」だったらしい。
タマは早速スーツケースに入り、「もうどこへも行かせない」

タマ

リュリュは安心して長々と寝そべり、

リュリュ

私の短い夏休みは終わった。
・・・だって、そんなに長く行っていられるわけもなく、クロアチアの最後はパリに戻ってから書いている。
肌寒いパリで、あの光と、海の色と、イカのから揚げとコイン争奪戦を思い出しながら・・・

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(もうクロアチアは飽きた、という方、これが最後です)

クロアチア料理
と呼べるものは“ない”、が私たちの結論。海だらけなんで魚は新鮮、太陽を一杯浴びた野菜は美味しい、つまり素材はいい。それをただ焼いて、オリーヴオイルをかけただけ、は料理と呼べない。

これはSwordfish/めかじき。脂が乗っていて美味しかった。

クロアチア料理

パリではお目にかかれないタコのサラダ、何回も食べた。

クロアチア料理

最初の数日、私たちは魚のグリルやイカのから揚げばっかり食べて過ごした。旅行者の多くがそうしている。私は永久にそれでもよかったけど、肉食動物の夫が「ニク!」と言いだし、ある日ミックス・グリルを頼んだら50分待たされた。肉屋に買いに行ったに違いない。
そう、地元名産品に羊(brebis)のチーズがあった。フランスではけっこう高い。ただ、パンがすごくまずいので-ふにゃふにゃして味がない上、レストランで有料!-食べなかった。

クロアチア チーズ

物価
2人でレストランで食べて、昼は20ユーロ、夜、ワインやビールをとっても50ユーロくらい、とフランスより安い(夫は1.5倍くら食べるから、ふつうはもっと安いかも)。
でもクロアチアの平均収入600ユーロ(最低賃金250ユーロ)を考えると「旅行者特別価格」だ。
貸しアパートメントは今回75~100ユーロ(一泊)だった。これはフランスと変わらない、つまり地元の家賃に比べてすごく高い。ザダルのアパートメントの大家が「7月、8月が勝負。9月には人がどっと減って寂しい」と言っていた。夏の2ヶ月マックスの賃貸料で1年分稼ごうというわけね。

治安
日本並みにいい。アパートメントを出て行く時に「ドアは開けて、鍵はテーブルの上に置いといて」「 ?!」でもわかるように。

言葉
クロアチア人の多くは最小限の英語を話す。年配の人はドイツ語がわかるし、対面がイタリアだからイタリア語も通じるらしい。フランス語は全然通じないけど、私の必要最小限の英語で生き延びられた。友達に「英語は段々思い出すよ」と言われた通りで、日々、語彙が蘇り(!)、最後の日には「あなた、英語をよく話す」と言われるまでに進歩を遂げた。
という自慢話を帰って息子にしたら、「そう言った人の英語力による」
そういえばその人はあまり英語が上手くなかったわね・・・

ネクタイ発祥の地
クロアチアの騎士が首に布を巻いていることが、ルイ13世の宮廷に伝わり、すぐにコピーされた。A la Croate (クロアチア人のように)が訛ってla cravate(ネクタイ)になったそうだ。現在、あまりお洒落に見えないクロアチア人がこの世界的モードを生み出したとは。人は見かけによらない。

さて最後に、クロアチアで一番美しかった眺め、ブラチ島の有名なCorne d’or (黄金の先端)の海岸。英語ではGolden Cape、クロアチア語では Zlatni Rat(なんとかネズミ?)。ちょうど発つ日で眺めるだけだったけど、息を飲む海の色だった。
ご覧のように周囲は林でホテルやお土産屋の建設が禁止されているのがエライ。

ブラチ島ゴールデン・ケープ


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クロアチアの町、人気投票一位!

フェリーが着くのは北のSupetar/スプタルという町。そこから山道を40分くらい走って目的地のBol/ボルに着く。キー騒動と運転で疲れた夫は昼寝、私はひとりで島探検に出かけた。道を聞くまでもなく、ビーチタオルを肩にかけた2人連れについていったら海岸に出た。
ボルの海岸は、今まで行ったクロアチアのどの海岸とも違う。海岸に沿って木陰になった散歩道が続き、お土産屋は一件もない。

ブラチ島

道沿いの個人の別荘はエル・メゾンに出てきそうだ。

ブラチ島

ビーチは混んでいないし、岩陰にはカップルや、ひとりで本を読んでいる人がチラホラ。
海は自分の足がはっきり見えるほど透明だ。
後でガイドブックを読んだら、まだ観光客が押し寄せていないので、この景観を保っているそうだ。橋なんか架けないで正解というわけ。
ビーチにはデッキチェアがあるけど、じかにタオルを敷いている地べた派とチェア派に別れている。

ブラチ島海岸

コート・ダジュールのデッキチェアは一日15ユーロ。去年は4人だったから15x4=60ユーロ+パラソル30ユーロ=90ユーロ。
借りていたアパルトマンの一日料金(110ユーロ)と変わりないじゃない、ふざけるな!と借りなかった。
売店で値段を聞くとデッキチェア、パラソルがそれぞれ40クーナ(約5.5ユーロ)。許せる値段。
「座ってれば、料金徴収に来るから」と言われて、座ってみる。
30分経っても誰も取り立てに来ない。1時間経っても来ない。午後遅くから座った人は免除とか?そうだとしたら駐車料金に比べて非常に良心的だ。
翌日、夫と2人で座ってみた。やっぱり誰も徴収に来ない。見回しても徴収者らしき人は見当たらない。
その結果、地べた派は、チェア派が実は払っていないのを知らず、チェア派はタダなので安心して座り続ける、という構図になっている。

孫娘の腕にしっかり浮き輪をつけて海に入ったおばあちゃん。何か忘れてない?
そういえばクロアチアではトップレスは見なかった・・・

ブラチ島海岸

タダで座れたからというわけではないけど、私たちのクロアチアの町人気投票でブラチ島ボルが一位に輝いた。あくまでも“私たち”のです、念のため。

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ブラチ島にたどり着く

トルギルからブラチ島に行くのにGPS(カーナビ、日本ではPND?)に行き先を打ち込むと、「なんだ、1時間半で着くじゃないか」と夫。
スプリットに近づく頃、地図を見ていた私は「・・・でもこの島、どこにも橋がかかってない。フェリーしかないよ」おっとっと急ブレーキ!
ガイドブックを見ると、やっぱり「スプリトからフェリー」と書いてある。
「これだからクロアチアのGPSは当てにならん !」言う通りにしていたら海に飛び込むとこだった・・・

車線を変えてスプリトで降りた。6年前に来たダルマチア最大の都市。37度の炎天下に、前回より遥かに多い車と人がひしめいて、港に続く道は渋滞している。ザダルも前に比べて旅行者が多かった。
理由は簡単。テロが危ないマグレブ(チュニジア)、経済危機のギリシャに行こうとしていた-つまり私たちのような-人たちが、クロアチアに来たってこと。私たちの考えたことはみんなが考えていた、ということだ。がっかり。
やっとフェリー乗り場にたどり着くと、すでに数十台の車が待っている。次の便まで50分。

港には大型ホテルくらいの客船が停泊している。

クロアチア、スプリト

ひとかけらの影もない駐車場でじっと待つ。40度。卵を落としたら目玉焼きになりそうだ。
やっと先頭の車が動き出した。夫はフェリーの中で読む本をトランクに取りに行き、戻ってきたら、
「アレ、キーはどこ?」
「持って出たじゃない・・・・まさか!」
「まさか!」
事実はそのまさかで、本を取ったあと、キーをトランクに残したまま閉めてしまった。
アホとかドジと言っている場合じゃない。隣の列の車が動き出している。50分炎天下で待って乗れないなんて!
「Avisに電話するか?」と夫。スペアキーを持ってここまで来るのにどのくらい時間がかかるだろう?
第一、キーを中に残してオートロックのトランクをバタンと閉めるようなアホが、他にいないはずがない。なんか方法があるはず、と私たちは後ろの座席が外れないか揺さぶってみた。動く!ひとつ目の座席の背が外れ、下方にスーツケースが見えた。2つ目を外すとスーツケースを引っ張り出すことができた。希望の光。でも中は真っ暗で何も見えない。携帯で照らすと彼方にキーらしきものが。何か長いものがあれば取れそうだけど、そんなものあるわけもなく。トランクへの“通路”はスーツケースの厚みで、私なら入れそうだ。這いつくばって手を伸ばすとキーに触った。やったぜ!

何とか列の最後に入れて、無事フェリーに乗れた。
「こんなバカなことをしたのは始めてだ」と夫。当たり前でしょ。
このアクシデントと暑さの後、冷房の効いた船室は天国!50分後にブラチ島/Bracの港が見えてきた。

クロアチア、フェリー


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世界遺産の町、トロギル

小ヴェニスと呼ばれているトロギルはなるほど美しい町。15世紀の城壁、13世紀の聖ラウレンティウス教会、港には大きな客船が停泊している。石畳の道にはレストランやカフェが並び、海岸沿いはApartmanの看板が続く。

クロアチア、トロギル

6年前に来たときは、道路に「貸しアパートメント」「貸し部屋あり」などのプラカードを持った人が立っていた。それが貸しアパート業としてビジネスになったわけだ。ホテルより遥かに多い。
トロギルで借りたアパートメントには専用駐車場があり、感激で涙が出そうになった。
ホテルより遥かに広く(40㎡)、果物やチーズ、パンを買ってゆっくり朝ごはんが食べられる。電子レンジや洗たく機(どっちも使う機会がなかったけど)もあり、設備もばっちり。一泊75ユーロ。
「ユーロでもクーナでもいいけど、現金で払って」と若い女性の大家。あらら、オネーサン、脱税してるでしょ。ザダルでも「現金で」だった。赤信号、みんなで渡れば怖くない。

海岸まで歩いて5分足らず、でいいことずくめに見えたけど、人間と一緒で長所があれば短所あり:
海岸通りに面しているので、遅くまで渋滞してうるさい。スプリットの空港が近いので、頭上を飛行機が飛んでいく。騒音だけじゃなくてアパートが振動する。でもバカンスだから許そう。
あ、また飛行機・・・
クロアチア、トロギル

この海の色、この透明さ!

クロアチア、トロギル


港の船ウォッチングは面白い。
なぜ船にパンチングボールが?と思ったら、船が岸壁に当たって傷がつかないようにするためだそう。

クロアチア、トロギル

年期の入った漁船。

クロアチア、トロギル

『プリンセス・ダイアナ』という豪華な名前の客船。洗濯物なんか干して、ダイアナが怒るよ・・・

クロアチア、トロギル


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さらばザダル!

翌朝、町外れに車を取りに行った夫が、真っ青な声で電話してきた。
「車がない!盗まれた!」
「道を間違えたんじゃない?」道はどれもよく似ているし、夜だったし。
「くまなく探したけどないんだ。レンタカー会社に電話してくれないか?」
私の英語は5分もしゃべるとみんな大笑いになるのに、私に振るのね。
盗むはstealで、過去分詞は stolenだったっけ、と思いながらAvisに電話する。
係員は慌てず騒がず、
「レッカーで持って行かれたんじゃないですか?駐車料金払ってなかったんで・・・」
「ちゃんと払いましたよ」
「警察に届けた?」
「いいえ、お宅に最初に電話したんです」と、あなただけが頼り、という情感を込めて言ってみた。
「オペルですよね。ちょっと待ってください」
間もなく「病院横の駐車場で見つかりました。取りに行ってください」
見つかったのは有難いけど、そんなアバウトな情報じゃ・・・「どこの病院ですか?」
「病院はひとつしかないのですぐわかります」 ザ・病院というわけだ。
次にアパートメントの大家に電話して、
「こうこうなんで、10時のチェックアウトを少し延ばしてくれますか?」
次に入る人が待ってるのに、グダグダ・・・と言ってから、大家は、
「じゃ1時間延ばしてあげます。その駐車場は空港行きのバスでひと駅ですよ」
どうやら“その駐車場”は有名らしい。バスを逃した夫がタクシーを拾うと、「あ、あの駐車場だね」と言われたそうだ。

持って行かれた理由は「身障者用のスペースに駐車していたから」。
夫が、絶対そんなドジはしていない、道に大きく画かれているロゴくらいわかる、と抗議しても水掛け論。罰金700クーナ(約90ユーロ)!
同じく車を取りに来たフランス人は、「ホテルの前に駐車し、荷物を取りに行って戻ったら車が消えていた」とすごく怒っていたとか。

ザダルは、この駐車地獄でかなり印象が悪くなった。早く逃げ出そう。
せめて最後によいイメージを、と有名な市場に立ち寄る。

太陽をいっぱい浴びた果物が美味しそう。1kg 14クーナ(2ユーロ弱)の桃を買った。

ザダル市場

大きなラグビーボール型のスイカ。食べたいけど、こんなの抱えて歩けるか・・・

ザダル市場

クロアチア名産のBrebis(子羊のミルクから作られるチーズ)。

ザダル市場

着せ替え人形の服かと思ったら、子供服!

ザダル市場


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野菜、花、名産のチーズ・・・

クロアチアの島:パグ

パーキングメーターの補充に明け暮れるのは本末転倒だから、車でどこかに行こうということになった。
ザダルに来たのにザダルにいられないというのも本末転倒な気がするけど、セ・ラ・ヴィ。

本土と橋で繋がっているパグ/Pag島。島の大半が植物の生えていない岩で、巨大アザラシが寝そべっているような不思議な光景だ。塩田がたくさんあり、パグの塩は美味しいとか。

クロアチア パグ島

2時を過ぎていたので、ガイドブックに出ていたレストランでイカのから揚げを食べる。当たり外れがなく(1回あったけど)カラリと美味しい。70クーナ=10ユーロ弱。6年前と違うのはフレンチフライで上げ底になってるとこ。フランス人の入れ知恵か?

クロアチア 食事

スペインとか暑い国ではお昼を遅く食べる人が多いので、お客さんはまだいたし、私たちの後から入ってくる人もいた。
クロアチアのレストランの定番は、ピザ、パスタ(対面がイタリアだから)と魚料理。魚はイカ、海老、マグロのステーキもよく出会う。

食べ終わって、ビーチはどこかと聞くと、「あそこの橋を渡ると、右と左に見渡す限りのビーチ」とウエイトレス。“見渡す限り”と言ったかどうかは確かじゃないけど、イントネーションから広いビーチが続いている、と勝手に理解した。
行ってみると、すぐに見渡せる小さいビーチで、江ノ島海岸(久しく行っていないけど)のような混雑。1㎡のスペースを見つけるのに苦労する。

右を見ても・・・
クロアチア パグ島

左を見ても・・・
クロアチア パグ島

「他所を探す?」「めんどくさいから、ここでいいか・・・」と芋洗いビーチでしばし泳いだ。

その後、パグ島を車でウロウロして夜7時すぎ、ザダルに向けて出発する。そう、夜10時~翌朝8時までの駐車無料タイムにぶつけようという魂胆。ところがザダルに着くと、あらゆるパーキングエリアが満車で、場所を探す車がグルグル周っている。
後で知ったことだけど、考古学博物館前の広場で、地元の歌手のコンサートがあるからだ。名前も知らない歌手だけど、夜の暇つぶしにとバカンス客が詰めかけているらしい。
30分以上グルグルしたあげく、町外れにようやく駐車できた。時間は9時半。持っていたコインを入れると、翌朝8時45分まで駐車可能。安心してアパートメントに帰ったのだが、ああ、敵は一枚上手だった。


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クロアチアの休日:コイン争奪戦

この国では車がないと動けないので、ザダルに着いて2日目にレンタカーをした。みんな路上駐車しているので、近くの道に止めればいいじゃん、と思ったのが甘かった。駐車地獄の始まり始まり・・・

ザダル

よく見ると所々にパーキングメーターがあって、みんな律儀にお金を払っている。
料金は1時間10クーナ(1,5ユーロ弱)。高くはないけど、パーキングメーターはお札もカードも受け付けない(クーナは10からお札)。日本だとその隣に両替機があるはずだけど、そんなものは(当然)ない。
日本で両替機がないと、近くの商店に入って「すみませーん、細かくしてもらえますか?」「はーい」になるはずだ。と、お店に入ったら「両替はしない」とすげない返事。
仕方なく4クーナの水を買って、20クーナ札を出した。これで16クーナのコインがゲットできる!と思ったら、レジのおばさんは10クーナ札を混ぜてお釣りをくれた。
「あのぉ全部コインにしてくれますか?」おばさんはコインじゃらじゃらのレジを前に「コインはない」と言い切るのだ。
仕方なく、もう1本水を買って12クーナのコインを確保した。でもこれで1時間だけ!

観察していると、旅行者はみんな、要りもしない絵葉書やガムや水を買って、コイン集めに奔走している。国と商店の結託により、駐車料金は倍くらいになるわけだ。
その晩、ありったけのコインを入れると「21時45分まで駐車可能」のチケットが出た。22時からよく朝8時までは駐車無料なので、15分くらい大丈夫だよね、とアパートメントに帰った。ところが翌朝、115クーナの罰金がぺったり貼られていた。

どこに隠れているのか知らないけど、15分も見落とさない罰金徴収者が忽然と現われるらしい。
旅行者が、見物や海水浴よりコイン集めに走り回るという、なんともシュールな世界・・・

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クロアチアの休日:ザダル

「通貨はなんだっけ?」
6年前に行ったときはクーナで、「間もなくユーロになる」と聞いたような。それで確信を持って「ユーロよ」と答えたのに、果たして間違い。クーナのままでした。借りたアパートメントの金額もユーロで表示されていたのに・・・

そう、前回はホテルに泊ったけど、殆どのホテルが自称4つ星で、設備・サービスは2つ星だったのを思い出し(“4ツ星ホテル”にエレベーターがなく、自分で5階までスーツケースを運び上げたのが忘れられない)今回はアパートメントにしたのだ。

ザダルで借りたアパートメント。静かで、広々していて3人まで泊れる。一泊90ユーロ、1ユーロ=7,6クーナで計算される。
飛行場で換金したときは1ユーロ=7,1クーナだった。もらうときより、払うときのほうが高いのが気になる・・・

ザダル、アパートメント

窓から中庭が見える。この庭のせいで名前はシティ・ガーデン・アパートメント。

ザダル、アパートメント

バスルーム

ザダル、アパートメント

小さいキッチンには前のお客が使ったサラダオイル、パスタ、キッコーマン醤油(!)などが残っていた。
フランスでは、万が一食中毒にでもなったら家主の責任なので、毎回全部捨てられる。

ザダル、アパートメント

アドリア海沿岸の真ん中あたりにあるザダル。18世紀からフランス、オーストリア、次いでイタリアの領土になった町だ。
クロアチア独立戦争のとき、かなり破壊されたので、新しい建物が多い。

考古学博物館前の道には“地元名産”のレース編みテーブルクロスが並んでいる。店番のおばあさんがせっせとレース編みをしている、ように見えるけど、ガイドブックによるとこれは“やらせ”。レース編みはルーマニアなどから輸入されているそう。

「写真はきらいなのよ」 ごめんね!

ザダル

誰もいない小さな入り江で泳ぐのを夢見ている私には、いささかがっかりのシティビーチ。港のそばにあり、いきなり深い。
海の底にオルガンが設置してあり、波が音を奏でるようになっている。ザダルご自慢のオルガンらしいけど、実はかなりうるさい。

ザダル、海岸


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やっぱりプロペラ機だった!

パリからクロアチア航空で、ザグレブまで2時間。飛行機はバックパックの若いグループが多い。途中で“食事”が配られる:小さなパンにキュウリと鶏肉の薄切りが挟んである、それだけ。航空券は格安じゃないのに、出てくるものは格安便並みじゃない。せめて“食事”と呼ばないで欲しい。

ザグレブはクロアチアの首都なのに、飛行場は前世紀風レトロな建物。

ザグレブ空港

中に入ると空港職員が「トランジットで他所に行く人!」と叫んでいる。おしゃべりしていると「ちょっとそこの人たち、大事なことなんだからよく聞きなさい!」学校の先生みたいで、「スプリットに行く人!」と言われると、みんあ思わず手を挙げる。はい、先生!
その後、ひとりひとり名前が呼ばれ、搭乗券が配られる。でも発音が滅茶苦茶でよくわからないので、たまりかねたフランス人が「私が読みます!」と引き継いだ。
「ドゥブロヴニクに行く人!」「はい!」、最後にやっと私たちの目的地、ザダルの搭乗券が配られた。
空港内には、コンピュータさえ見当たらず、アナログで人間的。いい感じ。
”学校の先生”はチケットを配り終えると、お役目終わりとどこかに去っていった。

ザダルに行く人は数人しかいない。
「小さい飛行機だろうね」と夫。ゲートを出ると、果たして小さい・・・プロペラ機!が待っていた。機内持ち込みのスーツケースは、上の棚に載せると「落ちるかもしれない」ので、機体の後部にまとめられる。パリの空港で買った晩御飯の入ったスーツケースとしばし別れることに。

プロペラ機に最後に乗ったのはいつだろう?ちょうど座席がプロペラの横、ゆっくり回転し始めて、だんだん線状になるのを眺めた。これが途中で止まったら、怖いだろうな。
飛行機はジェット機よりはるかにすごい音と、お腹まで響く振動とともにヨッコラショと飛び立った。
夜9時すぎのザグレブの町、オレンジの光を散りばめた夜景が広がり、しばし見とれる。

スチュワーデスがワゴンを押してくると、夫は期待に目を輝かせた。“No meal”と書いてあるって言ったでしょ。ワゴンには飲み物だけで、しかもミネラルウォーターのみだった。みんな大人しくお水を飲む。

ザグレブからザダルまで飛行は正味30分。ドン、ドンと車輪が滑走路につくと、機内全体から拍手が起こった。みんな怖かったみたい。
でも逆に、ちゃんと着地しなかったら、どうなってたのよ!

ザダール空港


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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