Archive

癒し猫たち

アナイスは病気になる前、私が帰ってくるのを窓辺で待っていた。残念ながら、タマもリュリュもそれほど私になついていないけど、帰ってくるとどこからともなく現われる。
猫はうちの空気を変える。猫2匹が入院したとき、うちの雰囲気は違っていたもの。猫好きの友人曰く「家の魂よ」。
猫が近くにいると気持ちが和む。なんでも動物の存在はアドレナリンと副腎皮質ホルモンの生産を減らすとか。落ち着かなかったこの2週間はとくに癒された。

寝ているタマのそばにやってきて、舐めてあげるリュリュ

タマ&リュリュ

なんて優しいの、と感激したら

タマ&リュリュ

「うるせぇ!」と怒るタマ

タマ&リュリュ

タマ、立ち去る。「やったぜ」結局、リュリュはこの場所をゲットしたかったみたい

タマ&リュリュ

タマは水道の蛇口でしか水を飲まない。このほうが新鮮で清潔なのを知っている?

タマ

すぐにリュリュがやってきてマネするけど、どうやって飲むのかわからない。水をはね散らかすだけ。

タマ&リュリュ

タマは娘の猫で、娘の首に抱きついてグルグル言う。アナイスは私のそばから離れなかったし、夫と喧嘩すると私を護ろうと間に入った。ほんとに感情が通じ合った、と私は思っていた。

リュリュは野良猫だったせいか、もともとの性格か、誰になつくということなく、目的に応じて相手を選ぶ。寒くなると暖房機のそばにある息子のベッドで眠り、ご飯は私にねだる。

ある朝、寝ている私の脚の上にリュリュが乗ってきた。あら、可愛いと喜んだのも束の間、生暖かい感触。
「ぎゃっオシッコ!」追い払おうとしたけど、すでに遅し。マットレスまで濡れてしまった。
砂箱が汚れていたので、私への“見せしめ”だったみたい(砂箱は、誰に頼んでもやってくれないので私が変える)。マットレスを洗剤で何度も拭いたのに匂いが残っていたらしく、その後2回もやられた。

ついにデパートに防水シートを買いに行く。子供がオネショをしていたとき敷いていたヤツ。
売り場の人に、シーツとマットレスの間に敷くシート、と言ったら、マジマジと私の顔を見るんで、
「いえ・・・猫がオシッコするんで」としなくてもいい説明をする。いくらなんでも、ワタシじゃないわよ。

シートを敷いてからは被害はなくなったけど、リュリュがベッドに上がると、はっと身構える。
この時はアドレナリンが増えているはず・・・

ランキングに参加しています。クリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村





スポンサーサイト

デモ禁止に抗議するデモ!

夕方レピュブリック広場を通ったら、CRS(保安機動隊)の車が並び、武装した機動隊員がゾロゾロ立っていた。何事?と商店の人に聞いたら
「デモがあるから」
「でも、デモは今、禁止じゃない?」
「デモ禁止に抗議するデモなんだって」
「 !!!」

帰ってネットを見たら、
「11月13日のおぞましいテロ襲撃後、政府は非常事態の対策の一環として、パリと地方都市でデモを禁止した。
今後、予定されていた、テロと全く関係ない、環境保護、社会的・経済的不平等など訴えるデモは中止され、行えば処罰の対象となる。
一方、マルシェ・ド・ノエルやその他の商業的イベント、スポーツ試合は中止されていない・・・
デモ禁止は我々を護るためではなく、機動隊の出動を節約するためでもない。政府は“非常事態”を利用して、我々に猿ぐつわをはめようとしている。国民の基本的な自由、示威運動をすることを禁じようとしている・・・」
が、“デモ禁止に抗議するデモ”の主旨。
なんという屁理屈、ほとんどギャグ。

何の抗議であろうと平和的デモであろうと、人が集まるとこが狙われやすい(テロリストにとって効率がいい)。何百年も続いているマルシェ・ド・ノエルや、温暖化対策を決めるCOP21(気候変動枠国条約-国連締約国会議)は「中止すればテロリスト達の思惑通り」なので、予定通り実施になった。レジスタントの精神だ。その代わり安全警備の人員は倍増され、警官、機動隊員だって限りなくいるわけじゃないから、デモの警備まで手が回らない。小学生だってわかりそうな理屈じゃない・・・

幸いこのデモには300人くらいしか集まらなかった。それほどデモが好きなのか、よほどヒマなのか・・・

デモ禁止に抗議するデモ
photo:20mn

一方、テロ対策の協力を求めて、24日から世界を飛び回ったオランド大統領。昨夜はプーチン大統領と会談し、今朝のアンヴァリッドの犠牲者追悼式に駆けつけた。

テロ犠牲者追悼式典
photo:l'express

オランド大統領が“戦争の指揮官”になるとは、人は見かけによらない。
スクーターで愛人宅に通っていたときも驚いたけどね・・・

ランキングに参加しています。クリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村

アイルランドで初めて同性の結婚
カトリックの伝統が根強いこの国ではなんと1993年まで同性愛が処罰の対象だった。異例の国民投票で「同性の結婚」が大多数の賛同を得てから6ヵ月後、11月15日に複数の同性カップルが晴れて結婚。

ギニアで最後のエボラ患者、回復
生後3週間の女子(母親は死亡)のエボラが回復。今後、発病者がいなければ、42日後(ウィルス最大潜伏期の2倍)にギニアでの“疫病の終わり”が発表される。少なくとも29000人の発病者、11300人の死者を出したエボラ、感染者の99%が西アフリカのギニア、シエラレオネ、リベリアに集中した。

花咲爺さんスイス版
スイスの北、桜が植えられた果樹園で、野菜栽培をしているオジサンが土を掘ったところ、金貨がジャラジャラ!紀元3世紀、つまり約1700年前の古銭は、素晴らしい保存状態で、貨幣に刻まれている絵柄まで識別できるとか。犬が「ここ掘れワンワン!」と教えたかは不明。

チンパンジー、実験台を退職
98%人間と同じ遺伝子を持ち、一番私たちに近いチンパンジーは様々な実験台に使われてきた。このほどアメリカで“絶滅の危機にある種”の仲間入り、少なくともアメリカでは実験台にされなくなる。さてフランスは?ブリジット・バルドー、立ち上がれ!

野生に帰るパンダ
2歳の雌ジャイアントパンダ、Hua Jiaoが四川省の自然保護区に放された。2012年には同じ親を持つTao Taoもこの地区に放されたので、姉妹の再会?動物は、絶滅の危機にあるほうが得、というパラドックス。

ジャイアントパンダHua Jiao
photo:AFP

ボージョレ・ヌーヴォーは当たり年
お祭り騒ぎをする気分ではないパリで、ボージョレ・ヌーヴォーは19日、ごくひそやかに解禁され、気付かなかった人が多い(私もそのひとり)。カフェ、レストランにいつもの「Beaujolais nouveau est arrivé !」の貼紙も見られなかった。聞くところによると、夏が暑かったのでコクのある味だそう。

リヨンのボージョレ樽ころがし風景

ボージョレ・ヌーヴォー解禁

13日以前、ニュースで毎日のように報じられてきたカリム・ベンゼマの恐喝容疑(マチュー・ヴァルブエナを、夫妻のセックスシーンヴィデオを公開すると恐喝した)や、コカイン・ジェット事件はすっかり押しやられた。当事者たちはほっとしているかも。


ランキングに参加しています。クリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村



1週間のニュースザッピング

〇同時多発テロの週明け、ニコラ・サルコジがル・モンドのインタヴューで、
「(オランド大統領のテロ対策強化について)どうしてもっと以前にされなかったのか?シャルリー・エブドのテロは1年近く前だ。野党(つまり自分たち)が当時に要求したたことがなぜ聞き入れられなかったのか?・・・」
政府がサン・ドニ(テロリストの巣窟)襲撃に全力投球しているときに、こき下ろすとはタイミング悪すぎ、八つ当たりはやめろ、と批難された。

〇マニュエル・ヴァルスの国会答弁-党派を超えて統一し、国民の安全を護ろう-中、野党右派のチャチやブーイングは、右派からも叩かれた:「恥を知れ」「時と場合をわきまえろ」

〇“カミカゼ”のうち2人が難民に紛れて入ってきた可能性、と聞いて勇み立ったマリーヌ・ル・ペン。
「私があれほど言ったじゃない !!」と喚くもそれほどのインパクトなし。

〇「オランド大統領が、多発テロに善処しているか?」というアンケートに73%が「ウィ」と答えた。

〇政府の指示で、オモチャ売り場から武器のオモチャが23点が回収された。中には本物そっくりもあったとか。

オモチャの武器

〇テロの首謀者と見られるアブデルアミド・アバウドが死んだサン・ドニ襲撃後、拘留されていた8人のうち7人が釈放。アブデルアミド・アバウドにアパルトマンを貸した男(↓)だけがまだ拘留されている。

パリ同時多発テロ、サン・ドニ襲撃

襲撃されたアパルトマン

パリ同時多発テロ、サン・ドニ襲撃

「ベルギーから来た友達2人を数日泊めてくれないかと言われて貸した。ベッドがないと言ったら『それは構わない、水道があってお祈りができればいい』と言われて・・・」
前科があり、自宅で武器が見つかったというこの男性、「ただ役に立てればいいと思って・・・テロリストなんて全然知らなかった」
誰も信じないこの“言い訳”はネット上でパロディになっている:「モロトフ・カクテル(火炎瓶)を作れるか聞かれたけど、僕はバーテンじゃないから知らないって・・・」

シャルリー・エブドのテロは「表現の自由」が狙われたけど、今回は“コンサートやバー、レストランで楽しむ人たち”が標的。人々が外に出なくなり、経済的打撃を与えるのが目的だ。
映画館やデパートは通常通りになったけど、デパートは30%減、週末の入場者15000人のレ・アールのシネマ・コンプレックスは3000人・・・
「いつも通りに生活したい」、でも「人が多く集まるところは避けたい」。ちょうどクリスマスシーズンに入るのに、パリの経済的打撃は大きそうだ。

ランキングに参加しています。クリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村


バタクランのコンサートで妻をなくしたFrance Infoのジャーナリストが、facebookに書いた文章を読んだ。
「金曜日の夜、君たちは僕の最愛の人、僕の息子の母親の命を奪った。でも僕は君たちを憎まない。君たちが誰なのかも知らないし、知りたくもない。君たちは死んだ魂だ。・・・・・
憎むなんてしたくない。憎しみに憎しみで応えたら、君たちと同じになってしまう。僕が怖がればいい、周囲の人たちを警戒の目で見て、自由よりも安全をとればいいと思っているだろう。残念ながらそうはいかない。・・・・・
今、僕は息子と2人きり、でも世界中の軍隊より強い。第一、君たちにこれ以上時間を割きたくない。メルヴィル(息子)がお昼寝から目を覚ます時間だ。17ヶ月のメルヴィルはいつものようにおやつを食べ、いつものように僕と一緒に遊ぶ。彼はずっと自由で幸せで、それを君たちに見せつけるだろう。でも憎みはしない。」

ラジオにちょこっと出てきたこのジャーナリスト、アントワーヌ・レリスは、
「息子に憎しみという感情を教えたくない。亡くなった妻と同じように、音楽や本を愛し、人生を享受する人間になってほしい」と、時々声を詰まらせながら話していた。

もうひとり、バタクランの窓から逃げようとして宙吊りになっていた女性-しかも妊婦-を助けた男性、最初は匿名を希望していたらしいが、ラジオのニュースに電話で応じた。名前はセバスチャン。

パリ同時多発テロ、バタクラン

「舞台の袖に逃げたら、そこは行き止まりで窓があるだけだった。窓から飛び降りようとしたけど、高すぎた。その時、下の窓にぶら下がっている女性に気付いた。彼女は道にいる人たちに助けを求めていたけど、下の人たちは撃たれないように逃げ回っていてそれどころではない。その状況にいたら誰だってしたように、僕はその女性を引っ張りあげた・・・」

セバスチャンはその後、人質に取られ、カラシニコフが突きつけられた1時間半を過ごす。
「悪夢という言葉でしか表現できない。子供の頃見た、怪物や悪人に追いかけられる悪夢そのもの・・・」
「あなたの話を聞いていると憎しみが感じられませんが」というキャスターの質問に、
「憎しみはない、あるのは感謝、今、生きていることへの感謝です。あの時、撃たれて死んでいても何の不思議もない状況だった」

最愛の家族を亡くしたり、悪夢から生き延びた人たちは犯人を憎んで当然と思っていので、エライ!とびっくりした。
この2人が信者でるかは別として、思想的背景としてのキリスト教からきているんだろうか?

月曜日のSimply Redのコンサートや、英仏サッカー試合を中止しなかったのを見て、ああ、レジスタンスをした国なんだと思った。
非常事態に直面したとき、国民は知らなかった一面、思いがけない強さを見せるものだ。


ランキングに参加しています。クリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村



テロの翌日、土曜日は美術館、映画館、ディズニーランド、デパートも閉り、「やむをえない用事以外、外出するな」とニュースで繰り返している。逃走したテロリストがいるし、まだショック状態で、街はひっそりしていた。
特にうちの界隈はどのテロ現場(スタッド・ド・フランス以外)からも近い。バイトに行った息子は「メトロがガラガラだった」。
夜、“やむをえず”パンを買いに行ったら、朝市の屋台の骨組みが建てられていた。「日曜日の朝市も中止」と聞いたけど、あるのかな?
日曜の朝、行ってみたら骨組みだけ、ガランとした風景だった。悪夢がウソのような秋晴れだ。

パリ同時テロ後、パリの様子

住民は午前中だけ開いているスーパーとピカール(冷凍食品チェーン)に押し寄せている。私たちも駆けつけた。
バスティーユ広場のカフェには人が一杯。“やむをえない用事”には見えないけど、みんな誰かと一緒にいたい、話したいのだ。

パリ同時テロ後、パリの様子

その気持ちは同じ。私もじっとしていられない。うちにいると何も手につかない。
娘も「ひとりじゃ宿題ができない」(親がいるだろう!)と友達の家に出かけていった。

パリ市内の献血センターには、怪我人に血を提供したいという人の長蛇の列ができた。

パリ同時テロ後、パリの様子

3時間待ちとか。夕方には「もう血は十分なのでまた次回に」と断られた人もいるそうだ。自分も何かしたいと自発的に思い、それを行動に移す人たちの多さに感動する。私もしたいけど、残念ながら赤血球が足りない。

レピュブリック広場はすごい人出と聞いて、午後、バタクランに花を置きに行った。
コンサートを聞きにきたばっかりに、友達をよんでカフェのテラスで誕生日を祝ったばっかりに、むざむざと殺された人たち、その家族・・・書いているだけで泣けてくる。犯人たちは人間の皮をかぶった怪物だ。
襲撃のあと、最初に会場にに入った特殊部隊のひとりが、「衝撃的だったのは、床に倒れた人たちの携帯電話が一斉に鳴っていたこと」と語っていた。被害者に若い人が多いのも痛ましい。

ヴォルテール大通りに出ると、ものすごい人、テレビの中継車で、バタクラン(左手にかすかに見える赤い建物)に近づくこともできない。

パリ同時テロ後、パリの様子

後から後から人がやってくる。花を持った人、ろうそくを持った人・・・聖地巡礼のようだ。

近所に住む友達に出会った。彼女も2人の子供がいる。「みんな無事?」「みんな無事、あなたのとこは?」と、抱きしめ合った。
彼女の体温が、背中をさする手の優しさが、心に染み渡る気がした。
生活は続いていく。続けていかなくちゃ。怖がって閉じこもっていては、犯人の思う壺だ。

ランキングに参加しています。クリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村




同時テロのうち、一番被害のあったコンサート会場ル・バタクラン。たまたまコンサートにいたEurope 1のジャーナリスト、ジュリアン・ペアルスの談話は恐ろしい:
コンサートが始まって40分くらいしたとき、爆竹のような音が聞こえると同時にカラシニコフを持った攻撃者が、観衆のほうに向かってきた。攻撃者は少なくとも3人で、銃口を僕たちのほうに向け発砲してきた。
反射的にみんな床に伏せた。でもパニックになった人たちが立ち上がって逃げ出そうとした。彼らはたちまち標的にされ撃たれた。動いてはいけないと思った。私の上には何人か折り重なっていて息をするのが苦しかったけど、そのお陰で命拾いをしたと思う。

椅子の隙間から様子が見えた。攻撃者はなんの躊躇いもなく、銃に装填しては“死の任務”を続けていた。覆面をしていなかったので、彼らの顔が見えた。一番若いのは20歳そこそこで、薄髭を生やし、まったく感情のない目をしていた。殺人マシンのようだった。彼らは系統的に撃っていき、頼むから殺さないでくれと言う人も撃った。撃っては装填し、また撃ち続けた。

そのうち、犯人たちが装填しているときが逃げるチャンスとわかった。ステージの袖には会場のテクニシャンが何人か隠れている。でもそこは行き止まりで、ステージの反対側から外に出られる、と誰かが言った。そのためにはステージを横切らなければならない。
次の装填ポーズを待って僕たちはいっせいに駆け出し、ステージを横切った。脚を撃たれている女性がいたので、僕は担いで外に転がり出た。

パリ同時テロ、バタクラン
photo:rtl.fr

パリ同時テロ、バタクラン
photo:salte.fr

同時テロ全体の死者は128人、負傷者300人、うち80人が重症。バタクランの犠牲者が最大で、死者82人と言われている。
零時過ぎに警察が介入したとき、犯人のうち3人は爆発性ベルトを作動して自決。4人目は警官に撃たれ、倒れながらベルトを爆発させた。
ソーシャル・ネットワークには「妹がコンサートに行ったけど、消息がわからない。見た人は教えてください」など写真つきで家族、友人を探している人や、「息子にコンサートをプレゼントしたら、死をプレゼントしてしまった」 ・・・
母親の悲しみと罪悪感を思うと泣かずにはいられない。
なんでこんなことを・・・

ランキングに参加しています。クリックしていただければ幸いです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村



「先週、友達からびっくりする電話がかかってきたんだ」とアダム。「『奥さんの心臓の鼓動を日本のTeshimaで聞いたわよ!』って」
アダムはかって同じオフィスを共有していたこともある友達、親友だ。
「なにそれ?」
話は2010年に遡る。グランパレでクリスチャン・ボルタンスキーというアーティストの展覧会があった。“人類の限界と記憶の重要性”を追求しているアーティストで、タイトルは『運命と避けられない死について』。聞いただけで胃が痛くなりそうなエクスポに、2人は行ったわけだ。

グラン・パレ、クリスチャン・ボルタンスキーのエクスポ

ボルタンスキー、グランパレ

その一画に「あなたの心臓の鼓動を録音しましょう」というのがあり、アダムの奥さん(イヴじゃなくて)カリーヌは面白がって録音した。
日本に行っていた彼らの友人が、たまたま瀬戸内海の豊島(てしま)に行き、美術館に入り、カリーヌの心臓の鼓動を聞いた、という美しい偶然。でも、なぜパリで録音された心臓音が、豊島まで運ばれたんだろう?豊島は“瀬戸内海に浮かぶ食とアートの島”だそうだ。

ここが「心臓音のアーカイブ」

豊島 心臓音のアーカイブ
photo:youtube

さらに偶然は、その数日後に、アダムはアメリカの作家のこんな短編を読んだ:心臓移植手術を受けた男性が、退院後ドナーの妻に会いたいと思った。彼女は躊躇ったあげく承諾し、2人は公園で会った。当たり障りのない会話の後、ドナーの妻が「ひとつお願いがあります」
「なんでしょう?」「“あなた”の心臓の音を聞かせてください」
男はシャツの胸を開け、妻はそこに耳を当てて心臓音を聞く。そして2人は泣き出した・・・

すごいメロじゃない。
アダムはこの短編を読んでなお更、カリーヌの心臓音の話に感動したそうだ。
「2017年に一緒にTeshimaに行かないか?」
奥さんの心臓音なら毎日でも聞けるじゃない、という言葉がでかかって、5年前に娘とその友達と行った四国が蘇った。今まで行った地方の中で、一番印象に残っている場所。
「今年は旅行しすぎたんで、来年は大人しくすることにして2017年・・・」とアダム。
心惹かれた。カリーヌの心臓音を聞きに豊島に行こうか・・・


ランキングに参加しています。お気に召したらクリックしてください。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村


日本人はみんな似てる ?

久しぶりに一緒にご飯を食べた友人がこんな話をしてくれた。彼は美術書の編集者だ。
少し前に日本に行ったとき。最初の晩、通訳兼コーディネーターの女性と一緒に夕食をし、翌朝9時にホテルのフロントの前で待ち合わせをして別れた。翌朝、彼がフロントの前で待っていると、その女性が入ってきて、当たりを見回し、彼を見た・・・にも拘わらず、彼女はフロントを素通りして奥まで探しに行き、戻ってきて、ようやく彼のところに来た。
「あなた、さっき入ってきたとき私を見たでしょう?」
「いいえ」
「だって目が合ったじゃないですか!」
彼女はとても困った顔をして「いいえ」
2人でタクシーに乗ってから、彼は聞いてみた。
「もしかして欧米人はみんな似ていますか?」
彼女はますます困った顔になり「・・・はい」

「あ、それ!私も同じことがあった」と私。
どっかの帰り道、友人の両親がカフェのテラスに並んで座っているのを見つけた。挨拶しようと近づいていくと、母親が、
「あら、ヴィヴィアンヌの友達のタカコだわ」
するとお父さん、「いや違うね。日本人はみんな似とるから」
彼らの前について「日本人、みんな似てますか?」
と言うと、お父さんは返事に窮した。ふふふ・・・

「そんな!君をほかの日本人と間違えるなんてありえない」
フランスの男友達は“お世辞”を忘れない。
でも、フランスで、アジア人の見分けがつかない、という人は少なくない。それを利用して、盗まれた日本人の滞在許可証や10年カードを中国人が使っているとか。私も10年カードを盗まれたことがあるけど、今頃だれかが有効年月日だけ変えて使っているかもしれない。
そういえば、こんなこともあったっけ。
もう25年も前のこと。雑誌のジャーナリストの通訳で日本に行ったとき、彼は取材先で2度、「フランスから?アラ素敵、アラン・ドロンに似てるわね」と言われた。その男性はアラン・ドロンには似ても似つかなかったので「僕のどこが ?!」と混乱した。後で気づいたんだけど、当時の日本でアラン・ドロンはフレンチ男のプロトタイプだったのだ。
今だったら誰だろう?ドパルデューに似てるわ、なんて言われたら怒るよね・・・


ランキングに参加しています。お気に召したらクリックしてください。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村


700kgのコカイン事件にサルコジ前大統領が関わっている??と、彼の携帯電話2つ、自宅とオフィスの電話の、1年間の着信/送信が調べられた。これはプライバシー侵害で訴えられかねないから、よほど“疑い”があったはず。
サルコジの一年の通話は膨大な量だろうから、作業も膨大であっただろう。8ヶ月かかって、すべての電話番号とジオロケーション(ユーザーの位置情報)が、2枚のCDに焼かれ“封印”された。そしてコカイン・ジェット事件捜査で現れた電話番号と付き合わされた。結果は・・・・ゼロ。コカインとサルコジを関連付ける通話はひとつもなかった。判事がっくり。

執拗な捜査官は、サルコジが6つの電話番号が頻繁にかけているのを指摘。これらの電話番号をSFRに調べさせたら、結果は、①カーラ・ブルニー、②義理の妹コンシュレオ、③サルコジの広報担当、④護衛の警察官、⑤パートナーの弁護士、⑥TV司会者のアルチュール・・・
つまりニコラ・サルコジは妻と義理の妹と自分のボディガードと仕事のパートナーと友達のアルチュールに頻繁に電話している・・・ギャグのような捜査結果。

しかし転んでもただでは起きないのが捜査官。サルコジは過去3回、コカイン・ジェットと同じ会社のプライベートジェットを利用している:カタール、アブダビ、アメリカのテターボロ。

サルコジ元大統領

その費用、合計30万1000ユーロ(約4千万円)を、LOV groupeという企業に払わせている。つまり横領罪の疑い。この件はマルセイユからパリの裁判官に託された。

記事を最後まで読むと「なーんだ」と思うけど、プライベートジェットの値段とサルコジが愛妻家であることはわかった。

政治家にしては珍しく髪を染めていない。このほうが知的で経験豊かに見えるという計算から、という噂。

サルコジ元大統領

それにしてもベタンクール事件(2007年の大統領選挙の不正献金をもらった)、ビグマリオン事件(2012年の選挙資金の偽造申告)などで事情聴取や勾留までされたサルコジが、楽勝で共和党/Les Républicainsの党首になり、次期大統領候補でもあるというのは不思議だ。
政治家は“灰色”だけど、彼の場合、かなり黒に近くない?

ランキングに参加しています。お気に召したらクリックしてください。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村




事件は2013年3月20日。ドミニカ共和国のプンタ・カナ空港を、サン・トロペに向けて飛び立とうとしていた飛行機が、武装したドミニカ警察に包囲された。パイロット2人、乗客2人を乗せたフランスの航空会社SN-THSのファルコン50から、スーツケース26個に入ったコカイン700kgが見つかった。
4人のフランス人-機長、副操縦士、ブローカー、乗客-は全員「スーツケースに何が入っているか知らなかった」と無実を主張したが、そんな主張が通るはずもなく、ドミニコ共和国裁判所は禁錮20年の刑を言い渡す。
この事件は『Air cocaïne/コカイン・ジェット』事件と名づけられた。

彼らは15ヶ月のムショ暮らしの後、2014年6月から仮拘禁が認められ、監視つきの住宅で暮していた。ところが先週、4人の逮捕者のうち、写真のパイロットの2人、パスカル・フォレとブリューノ・オドスが脱走してフランスに戻ってきた。
理由は「フランスの司法で裁かれたい」、でもどうやって逃げ出したかはノーコメント。

コカイン・ジェット事件

彼らの弁護士は「彼らは司法が存在しない国から逃げ出した。裁かれることから逃げたのではない」
ドミニコ共和国の検事は「無実なら脱走したりしない」と、国際手配をほのめかす。
外務相ローラン・ファビウスは「フランスは彼らの脱走に全く関与していない」でも「引渡しはしない。彼らはフランスで事情聴取される」
そこへ、“この事件を担当しているマルセイユの予審判事が、ニコラ・サルコジのコカイン・ジェット関与を疑っている”と、昨日のジュルナル・デュ・ディマンシュ/日曜日の新聞がすっぱ抜いた。
記事によると、予審判事は警察に、サルコジ元大統領の携帯電話2つの通話を調べるように要請。彼は同じ航空会社SN-THSのプライベートジェットを使っていて、事件の2日後も乗っている・・・推理小説もぶっ飛ぶ現実のお話。続きが待ち遠しい。


ランキングに参加しています。お気に召したらクリックしてください。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村


プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

カレンダー
10 | 2015/11 | 12
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -
最近の記事
カテゴリー
おすすめ書籍
RSSフィード
おすすめコスメ
フランスに行くなら
プロヴァンスの田舎町をまわる1日
アーカイブ