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キャンプ場にいた男性に、「ゴミをどこに捨てたらいいですか?」と聞いたら、「捨ててあげるよ」と、そこまでは親切だが、立ち去り際に「ガイジンだから・・・」
「思わず振り返ってにらんだわ!ガイジンだからゴミが捨てられないっていうの?ちゃんと日本語で聞いたのに・・・」
娘は本気で怒っている。
「サイゼリアでコーヒー飲んでいたら、近くに座っていた男子がまじまじと見て、『君、日本人じゃないよね?』っていうのよ。ふつう、知らない人にそんなこと言わないよね?」
たしかに、パリで「君、フランス人じゃないよね?」なんて言い出したら、一日何十回も言わなくてはならない。

フランスでは保育園から、クラスに異人種、異文化の子がたくさんいる。
「〇×ちゃんが晩御飯に来るから、豚肉はだめ」とか「×〇君のバルミツヴァ(ユダヤ教の成人式、13歳!)によばれた」とか、肌の色、宗教や慣習が違う人たちがいるのを、小さいときから日常で体験する。第一、母親からして肌の色や慣習が違う人だ。

イギリスがユーロ離脱の国民投票をするとき、離脱賛成の人のインタビューを聞いていたら、「昔はこうじゃなかった、今は外国人や難民が多くて脅威だ」という意見が多かった。
島国で他の国と国境を接していないので、戦ったり助け合ったりする共同体という感覚が、大陸と違う。その点で、日本はイギリスに似ているといわれるけど、と言うと、
「日本では永久に“ガイジン”なのね」と娘はため息をつく。
「私なんかフランスでは永久に移民だし、日本ではかなりズレちゃってる。でもそれを居心地悪いとは思わない。2つのカルチャーがあるんだもの」
娘はしばらく考えて、「そうだね」
それ以外は、「活気がある、いつもどこかで面白いことがある、可笑しくてへんな人が一杯いる。パリは退屈、何も起こらない・・・」と日本絶賛。子供たちが“自分の日本”を見つけてくれれば、と思っていたので、ヨカッタヨカッタ。

「女の子なのに?!と言われたけど買っちゃった」甚兵衛。鼻緒のかわいい下駄も買ってきた。“ガイジン”のお土産選び!

甚兵衛

スーツケースはすぐに猫たちに占領された。

タマ&リュリュ


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娘の日本便り:山体験

飛行機に乗るなり“昏睡状態”で眠った(でも映画は2本観て、機内食は全部食べた)という娘は元気の塊で帰ってきた。
帰るなり、パソコンを取り出して写真を見せてくれる。東京や京都は知っているけど、山の写真見せてよ。
「奥穂高は山が高すぎて諦めたの?」
「そうじゃないの、“その山”がどこにあるかわからなかったのよ」「 ・・・」
「そこに山があるから登る」というのは聞いたことがあるけど、「どこにあるかわからなかったから登らなかった」は初耳。誰かに聞く、というテがあるだろうに・・・
「あまり人がいなかったし、キャンプ場は石がゴロゴロしてて眠れないし、あんな寒い思いをしたのは初めて!」
上高地はすごく混む、と聞いていたけど、どの写真にも人影はなく

上高地

涸沢のキャンプ場もこんな感じで、

涸沢

研修の先生が貸してくれたという寝袋・・・寝服?先生曰く「熊が出てもそのまま逃げられる」
寝袋でもセクシーに見えるか?実験の写真だそう・・・

上高地

食糧はカップラーメンや缶詰を持っていったけど、「お湯がないとこがあってカップラーメンは食べられなかった」
ヒュッテでお弁当が買える、と言っておいたのに、予約し忘れ。
「缶詰だけじゃお腹いっぱいにならないし、お金がかかった」って、一体どこで何を食べたんだろう?

2か月で、「から揚げとコロッケは一年分食べた」そして、「どーして日本食って揚げ物ばかりなの?」そりゃ自分で揚げ物ばかり選んでるからよ!
「今夜、何食べたい?」と聞くと、「典型的フレンチ!・・・カモのコンフィとか?」というお返事だった。


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娘の東京便り3

「チェックインできる荷物はいくつ?」
「25㎏が2つ+機内がひとつ」
「たった3つしか持てないの?!」
「あなた、スーツケースひとつで日本に着いたのに、なんでそんなに増えたの?」
「だってマダム(私のこと)が色々忘れ物するから・・・」
「忘れ物ってマウスと・・・本一冊とお土産(非常に軽い)・・・それで25㎏増えたっていうの?!」
「あ、瓶のゴミはどこに捨てればいいの?」(都合が悪くなると話題を変える)
「壁にゴミ収集日が貼ってあったじゃない。そんなこと覚えてないよ」

娘は、研修が終わった後、パリから友達が着いた。2週間、“家電がしゃべる”友達のうちに住み、京都や上高地に旅行し、困ったときだけメールが来た。即席スープを「お湯で溶くのか牛乳か?」とか、試着室から写真を送ってきて「このワンピース、お直しできると思う?」とか、「知るか!」という内容ばかりであった。

京都へは夜行バスで往復。「椅子が限りなく倒れて、周りにカーテンがついてるの!すごく快適。途中で止まったトイレは、超清潔で、トイレが50くらい(!)あって、クラシック音楽が流れていて、住みたいくらいだった」
京都よりトイレに感銘を受けたみたい。

登山がしたい、というのが出発前から娘たちのご希望、全く経験のない私は、どこに行ってどの山に登ればいいのか・・・結局詳しい友達に聞いて、上高地から徳沢に行き、奥穂高に登って降りるという4泊のコース。
「たった4泊?」
「登山なんかしたことないじゃない。2000mも登るのよ、大丈夫?」
「ビアン・シュール!」とテントまで担いで出かけた。
しかし。3日目にメールが来て「一日早く帰りたい」
「どーして?」
「テントで殆ど眠れなかったし」
「ふむふむ」
「すごく寒くて・・・」
「何度も言っただろう!」
「それにこの山、高すぎる。私たちのレベルじゃない」
急きょバスを変更して、一日早く東京に戻ってきた。そのバスは、席も狭くよくなかったそうで、住みたくなるトイレにも止まらなかった。京都のと同じ会社、しかも京都往復より高いのになぜ?

スカイプに現れた娘は見たことのない甚兵衛を着ている。似合うじゃない。
「すごく素敵なワンピースも買っちゃった」ちょっとちょっと、私のキャッシュカード!
そして「帰りたくなーい」と繰り返すのであった。楽しいことには何でも終わりがあるのよ・・・

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謎のスクーター男の勇気

ニュースやソーシャルネットワークで流されたニース・テロのヴィデオ、よく見ると冷凍トラックをスクーターで追っかけ、追いついている男性の姿。



彼は、消息がわからなかった人たちのひとりで、“トラックに轢かれた”、“銃弾に当たった”・・・などの推測が飛び交っていた。
ようやく身元がわかり「身体も精神もズタズタだけど無事」で、地元新聞ニース・マタンに、その時の様子を語った。彼はフランクと名乗り、でも姓は明かさない。
「妻とスクーターで、海岸に近づいたところ、人ごみが走り出した。同時に、トラックが背後に現れた。トラックは猛スピードで私を追い越し、歩道を走り出した。人が次々に跳ね飛ばされ、とっさに何が起こっているのかわかった」
彼は妻を下ろし、スピードを上げてトラックを追いかける。
「やれるとこまでやろうと決めた。人々の間をジグザグに走った、倒れている人もいた」
トラックに追いつく。ドアを開けたかったので、スクーターを捨て走った。
「飛び乗って、運転席にしがみつくことができた。窓は開いていた。脚踏み台に立って、渾身の力で(犯人を)殴った、顔を殴り続けた。彼は何もいわず、反応しないで、私に銃を向け、引き金を引いた。でも弾は出なかった。私の頭ははっきりしていた、トラックを止めるために死んでもいいと思った」
フランクはその直後、銃床で殴られ、トラックから落ち、犯人は間もなく警察に撃たれた。

彼が犯人を殴ったおかげで、トラックのスピードが落ち、警察は撃つことができた。
ニース空港に勤めるフランク。彼のようなごくふつうの人間が、たまたま恐ろしい事態に置かれて、桁外れの行為に出るなんて・・・命を捨ててもいいという勇気は、どこから出てくるんだろう? 
昨年1月のテロでも、ユダヤスーパーで人質を隠したマリの青年がいた。
こういう人たちにこそ、レジオン・ドヌール勲章をあげるべきだ。


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ろうそくを灯さなくなる日・・・

昨年11月、バタクランで妻を亡くした、アントワーヌ・レイリスというジャーナリスト。当時投稿した『私は犯人を憎まない』は多くの人が読み、その達観に驚いた。

ニース・テロの後、彼はこれを投稿した。
「私はろうそくの匂いに耐えられない。吐き気をもよおす。ニースで、パリで、オーランド、イスタンブール、ブリュッセルで、彼らが死を撒き散らしたすべての場所で、いつも同じシーンが繰り返される:写真を飾り、花を置き、ろうそくを灯す。その苦い香りは、口の中に流れた血の味を残す。

もう涙は残っていないと思っていた。最悪のときは過ぎた、もう慣れたと思っていた。間違いだった。新たなテロが起こるたび、私は泣いた。男たち、女たち、子供たち・・・彼らには希望があり、不安があり、人生があった。だから私たちはろうそくを灯す。

疾走するトラック、恨みを装填したカラシニコフ、爆薬を詰め込んだ爆弾に対して、ろうそくはちっぽけだ。でも、それは彼らが使えるどんな武器よりも強い。なぜなら、他人の死に対して反応しなくなる日、ろうそくを灯さなくなる日、私たちは彼らと同じになってしまう。死を怖がらない人間に。
だから、死を恐れ、生を抱きしめよう。私は窓辺に置いたろうそくに火をつける。」

昨年1月の『私はシャルリー』に始まり、私はパリ、ブリュッセル、オーランド、イスタンブール・・・その度にエッフェル塔はそれぞれの国旗の色に染まった。またか・・・という空気は否めない。でもろうそくを灯し続けることが、私たちは生に執着する、それは死より強い、というメッセージになる。

一方、自分ならこうした、ああした(行間に“自分なら防げた”)とわめくニコラ・サルコジはじめ、政府バッシングをする野党レ・レピュブリカン。テロを利用して選挙運動するみたいで、小さすぎない?
「これまでに現政府ほど、テロと戦った政府はない」とマニュエル・ヴァルス。それは事実だ。

ニースでの追悼黙祷ではブーイングで迎えられた。こういう顔にもなるというもの・・・

ニース・テロ

国が、世界が一丸となって戦うべきときに、足の引っ張り合いしかできないのかね、まったく・・・

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ニース・テロの犯人像

サッカー欧州選手権も、革命記念日のシャンゼリゼパレードも無事に(つまりテロがなく)終わって、ほっとしたところへ・・・7月14日夜恒例の花火を観に、ニース、プロムナード・デ・ザングレに集まった3万人の群集を、19トンの冷凍トラックが薙ぎ倒した。死者84名、うち16名は身元が確認されていない。怪我人200余名、うち50名が重症。

冷凍トラックは2km暴走して、警官に発砲し、さらに300m進み、反撃した警官に殺された。

ニース・テロ

トラックの中に身分証明書、犯人はフランス・チュニジア混血のMohamed Lahouaiej-Bouhlel(モハメド・ラウェジュ=ブレル)31歳。子持ち、離婚、職業は運転手。

ニース・テロ

暴力沙汰で前科があるが、fiche S (Sカード)と呼ばれる監視対象には入っていなかった。
近所の人たちは「孤独で暴力的」「離婚の後、欝状態だった」「イスラム化?全然そんな気配はなかった」と語り、口々に「あの男が・・・信じられない」

その信じられないことが。16日に過激派組織ISが犯行声明:モハメドはISの呼びかけに応じ、ダーイシュの戦士として行動した(よくやった)。
「戦線や訓練には参加せず、ダーイシュの呼びかけに応じ超過激な反抗に走る、新しいタイプのテロリスト」とカズヌーヴ内相。その呼びかけとは、“イスラム帝国の戦士たちは、あらゆる可能な手段-例えば車-を用いて攻撃すべし”

つまり現在の自分に不満で、暴力的な人が、ジハードのメッセージに出会い、“ネガティヴなヒーローになれる道”を見つけてしまう。そして実践してしまう。怖い・・・

ニースの友達にすぐ電話したら無事で「いつもは地元で花火を観るのに、今年はたまたまマントンの花火を観に行った。運命のいたずらだね・・・」
犠牲者の中には子供も多かった。近親者の悲しみと悔しさは計り知れない。

パリ、ブリュッセル、オーランド、バグダッド、そしてニース。宗教の名をかざした殺人は、終わりが見えないのが恐ろしい。

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サッカー欧州決勝戦の翌日、「勝っても負けても」大統領から昼食に招待されていたフランス代表チーム、レ・ブルー。
気を遣ったオランド大統領は「疲れて(=落ち込んで)いたら来なくてもいい」と言ったそうだけど、じゃ行きません、というはずもなく、ブルーのスーツ姿の選手達は13時にエリゼ宮にやってきた。みんなションボリしていた。

フランス選手団&オランド大統領

誰の子供か、ヘアスタイルですぐわかるでしょ

payet_fils.jpg

サッカーファンで仏チームの試合は全部観た、という大統領は“君たちは国民を団結させ、士気を盛り上げた。これは敗北ではなく、明日への希望の勝利だ”という演説で、失意の選手達を励ましたとか。2000年以来初めての決勝進出だったから、たしかに新しい世代の誕生、明日への希望だ。
彼らがエリゼ宮を出る頃、エリゼ宮のあるフォーブール・サントノレ通りにはファンが待ち構え、「メルシー、レ・ブルー!」の合唱になった。

フランスのメディアは「悲しい、残念」というトーンだけど、他の参加国のメディアはフランス叩きだ。
ポルトガルのEl Mundo:「弱者が強者に勝って満足、仏チームは世界の恥だ」
イギリスのThe Guardian:「ロナルドの退場で、仏チームは勝利は手中にあると思い、エネルギーを無くしてしまったようだ」

そうなんだよね・・・木曜日のフランスVSドイツ準決勝。半世紀(確か)ドイツに勝てたことがないフランスにとって、恐ろしい強敵で「難しい」という予想だった。ドイツは勝つ気でいたし、試合が始まって優勢だった。でも強者が負けた。

1975年から、ポルトガルはフランスに勝っていない。仏チームは(国民も)絶対勝つと思っていた。試合が始まって、フランスは優勢だった。その上、エースのロナルドが怪我で交代。
絶対勝てる、という心の緩みで、負けたんだろうか?自信があるときが要注意なのは、スポーツに限ったことじゃない。でも、ジニアックのシュートがゴールネット枠に当たったのは不運としか言いようがない。
・・・サッカーなんて全然知らなかった、興味もなかった私が、息子にすっかり洗脳されたみたい。

「大金持ちがボールおいかけるのがそんなに面白いの?」という女友達に、
「サッカーが嫌いならわかるけど、そういう言い方しないでよ!」
息子と同い年のグリエズマン(写真一番左)が、フランスの期待を背負い、プレッシャーに押しつぶされずに立っているなんてスゴイじゃない!


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不況+失業+孤独=サイコスリラー

パリで職を失ってから1年、お金も底をついたコンスタンスは、故郷に戻ってくる。前に勤めていた不動産屋がちょうどひとり求人しているので、また雇ってもらえないか頼むが、社長は渋い顔。
「どうして?私は仕事ができたでしょ?その上、パリで経験を積んできたし・・・」
社長は彼女をまっすぐ見て、
「パリで仕事を見つけたら即、すべてを放り出して、どんな迷惑をかけたかわかっているのか?」
そして次に面接に来た若い女性を招き入れるのだ。

コンスタンスは同じ不動産屋に勤める前の恋人が出社するのを待ち、電話するが、彼はコンスタンスの番号を見て切ってしまう。
故郷の町でみんなに歓迎されると思っていたコンスタンス。こんなはずじゃなかった・・・母親は入院し、誰もいない実家にひとり、お金がないので缶詰のコーンを食べる。何としても再就職しなければ・・・

不動産屋に“次に面接に来た若い女性”オードレイが採用されたことを知ると、コンスタンスはアパルトマンを探しているふりをして彼女に近づく。
一緒にジョギングするほどお友達に。
フランス映画『Irréprochable』

昔の恋人、フィリップ(ジェレミー・エルカエム)。心は離れているけど放っておけず、面倒を見ようとする。

フランス映画『Irréprochable』

社会派リアリズムに見えた作品が、のどかな田舎の風景を舞台にサイコスリラーに変わっていく。
セバスチアン・マルニエ監督の『Irréprochable/非の打ち所がない人』
「パリの会社で上司のセクシャルハラスメントに遭い、辞職して、母親の世話をするために故郷に戻ってきた」というコンスタンス。母親を病院に見舞いに行き、ストイックにジョギングを続ける。一見、非の打ち所がなく感じよく、でもその笑顔が消えると暗く冷たい表情になる。

フランス映画『Irréprochable』
photos:allociné

失業、不況、孤独・・・追い詰められて少しずつ常軌を外れていく。被害者が危険人物になっていく。今の時代に生きる人たち(フランスだろうが日本だろうが)に「私もコンスタンスのようにならないとは言えない・・・」と思わせる信憑性。
それは一重にマリナ・フォイスの演技だ。日本ではあまり知られていないけど、例えば『パリ警視庁、未成年保護部隊』でカリン・ヴィアールと大喧嘩する女性警官。特に綺麗でもないごくふつうの中年女性であるだけに尚更、真実味あり。
お奨めです!

『Irréprochable』
セバスチアン・マルニエ監督作品
主演:マリナ・フォイス、ジェレミー・エルカイム、バンジャマン・ビオレ、ジョゼフィーヌ・ジャピイ
1時間43分
フランスで公開中


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最近、目頭の小さいシワに気付いた。こんなの前からあったっけ?目の下のクマも濃くなったような・・・
目といえば、ジェーン・バーキンほど年齢で目が変化した人はいないのでは。顔の中で目の役割の大切さがわかるというもの。

ジェーン・バーキン

ジェーン・バーキン

彼女がどんなケアをしたか、しなかったか知らないけど、こうなったら遅いのである。
「バーキンは、アルコールやタバコや肌に悪いことを目一杯やったからよ」と言われても安心できない。私だってタバコを吸うしお酒も飲む。まぁ、量の問題だろうけど。
一度、ラジオNOVAですれ違ったことがある。収録が遅れてことに文句を言っていて、かなり高慢で感じ悪くてびっくりした。

さて話を戻して。仕事柄、コスメの試供品はたくさんもらうので、その中からコーダリーのプルミエ・クリュ・アイクリームをつけ始めた。ポリフェノールをはじめブドウ種と茎の有効成分に注目したブランドで、フランスではニュックスと並んで“中級コスメ”の筆頭だ。

コーダリー創立者のマチルド・トマ。創立当時より綺麗になっているのが説得力あり。

コーダリー創立者、マチルド・トマ

プルミエ・クリュは総合エイジングケア・ラインで、コーダリーの中では一番高い。そのせいかどうか、2週間後、目頭のシワは確実に減った。クマのほうはまだ変化なし。
[使用者の意見]を読んでいたら、アイクリームは、この一番高いラインよりも、レスベラトロール[LIFT]のアイリフティング・バームが効くと書いている人がいた。瞼が下がってくるのが一番ヤバイからリフティング、いいですね!次はこっちを試そう。

先日、メナードの新ライン・プレス発表に行った。オペラ通りとヴァンドーム広場を繋ぐ、モノポリーで一番高い通り、rue de la Paix のお店は日仏プレスで混雑していた。
Embellir(エンベリエと発音)は、霊芝(レイシ)というキノコが有効成分。写真の右にあるのが実物。
別名、万年茸(マンネンタケ)で、名前からしてエイジングケアの香り。表面がニスを塗ったように艶やかで、メナードはこのツヤ部分の抽出に成功、1980年代からの研究の成果だそうだ。

メナード、エンベリエ

洗顔、マッサージ、リクイド(乳液)、エクストラクト(美容液)、デイクリーム、ナイトクリームがフルコースだ。洗顔クリームの泡がきめ細かく、美容液の前に乳液をつけるのが珍しい。美容液は肌がピンと突っ張る感じ(おお、引力に逆らっている!)

霊芝という高価そうな成分と容器のリッチ感から、ワンランク上のラインと予想したけど、ワンどころではなかった。フルコース揃えると1600ユーロ!キャビアを使っているラ・プレリーと肩を並べる。可愛い容器の試供品を有難くいただいた。目下、他のブランドを使っているので、その後に試すことに。混ぜるとわからなくなるものね。
日本にいた頃、メナードにあまりお目にかからなかったのは、「美容社員がお宅に伺う」販売法だったからだ。

コスメ各社のエイジングケア競争はこれから益々過熱し、保湿(乾きが諸悪の根源というので)に効く植物や成分があちこちで発見、発明されるだろう。
問題は、自分の肌と予算(!)に合った製品を見つけることですね・・・

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観ないと後悔、赤いカメとある島の物語

荒れ狂う海で必死にもがく男。波間に消えたかと思うと、浮かび上がり、また巨大な波に飲み込まれる(25m泳ぐのがやっとの私には息詰まるシーン)。気がつくと男は砂浜に投げ出せられていた。そこは無人島で、棲んでいるのはカニと鳥とカメ・・・食べるものは熱帯植物の実くらいだ。

アニメ『La Tortue Rouge/赤いカメ』

“人間の知恵”を信じる男は筏を作り、大海原に漕ぎ出す。でも自然はそんなに生易しくなかった。筏は正体不明の力でバラバラになる。クタクタになって浜まで泳ぎ着く男(泳げる人は逞しい)。

アニメ『La Tortue Rouge/赤いカメ』

男は諦めず、もっとデカい頑丈な筏を作り海に漕ぎ出す。また同じことの繰り返し。

何度目かにまた筏が壊され、男は“犯人”と対面する:それは巨大で、鮮やかな赤い甲羅を持つカメだった(ここからが予想外なのでこれ以上書けない、書いてはいけない・・・)。

アニメ『La Tortue Rouge/赤いカメ』

男とカメの、人間と自然の物語、『La Tortue Rouge/レッドタートル、ある島の物語』はただひと言、素晴らしい。
自然の恐ろしさ、優しさ。人間の無力さ、生命力。御伽噺(浦島太郎もカメと出会うけど、全然違う展開)のようであり、実は、試練あり幸せありの人間の人生そのものだ。
手付かずの自然の中に温かみのある人間の姿を置いた画風もすごくいい。この自然の描き方、浜をせわしなく横切るカニさんの姿に既視感あり・・・と思ったら、スタジオ・ジブリがコープロダクション。

オランダ人のアニメ作家ミカエル・デュドク・ドゥ・ヴィット/Michaël Dudok de Witは2006年、高畑勲にこのシナリオを見せた。
『蛍の墓』『かぐや姫の物語』を作り、スタジオ・ジブリの共同創立者でもある高畑 勲は物語に感動し、アニメ化を薦め、協力した、といういきさつ。
10年かけた作品は63歳のミカエル・デュドク・ドゥ・ヴィットにとって初の長編アニメ。今年のカンヌ映画祭、『ある視点』特別賞をとった。
全くセリフがないので子供でも、と思うけど、内容は大人向け。映画館に小学生の子供がひとり(!)、ひっきりなしにお母さんに質問していた。
もう絶対のお薦め!日本より一足(2ヶ月)先に是非観てください。

La Tortue Rouge//レッドタートル、ある島の物語
原作・監督:ミカエル・デュドク・ドゥ・ヴィット
アーティスティック・プロデューサー:高畑 勲
フランス・ベルギー・日本共同制作
1時間20分
フランスで公開中
日本は9月17日より公開

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日本から来た友人とポンピドゥーセンター近くのレストランMonjulに晩ごはんを食べに行く。

マレ、レストラン『モンジュル』

メニューを見ると・・・アララ、これは複雑。前にお昼に来たときはこんなじゃなかった。
例えばアントレのひとつ、タイトルは「アンディ・ウォーホールスタイル」
スモーク・ハドックのカルパッチョ、カリフラワーのババロア、ジャガイモと野菜の花びらチップス、野菜のブイヨンゼリー・・・
これらを一緒に食べるとどんな味になるんだろう? なんでアンディ・ウォーホールが出てくるんだろう?
隣のテーブルの男性が(感激した様子もなく)食べているのがこれらしい。アーティストの友人は「盛り付けがウォーホールっぽいってことじゃない?」なるほど。パス。

「日の出に横たわる鮭」:鮭のしょうゆマリネ、インゲン、ワケギ、ワカメ、ゴマ油、しょうがとライム入り酒、ご飯のチップス、昆布の新芽・・・
100%ニッポンに挑戦するわけね。これにしよう。
フランス人が日本の食材を使うと、意外な発想に驚くことがあるが、これはふつうのワカメの酢の物だった。“横たわる”はすの鮭は、角切りが2つだけ。緑の葉っぱがご飯のチップスらしいけど、「これ食べれるの?セルロイド?」という食感。

マレ、レストラン『モンジュル』

メインには「タイ風サイケデリック万華鏡」:タラの揚げドーナツ、ジャガイモと野菜のバターソテー、ほうれん草、うずらタマゴとアイオリ(どこがタイ風?)
または、アルデンテの野菜詰め鶏のフライ、ショウガと香草、クリーミーなご飯のムース、ピラフ、タイカレーのピクルス、チンゲンサイ。タイトルは「四方八方に広がる混沌」 !!

この店の特色は、タイ、日本、中東(ファラフェルもあった)フランスなど世界中の食材や料理法を駆使し、その結果はあまり気にしない、ということになる。
「消去法で選ぶしかないか・・・」と友人がつぶやたとき、逆隣のテーブルに、小さいイカが雲の上に漂っているような、芸術的な皿が運ばれてきた。
「アレにしようかな」
「アタシも」

マレ、レストラン『モンジュル』

イカの中には煮詰めたラタトゥイユ、一口食べて友人が、
「コレ、何かに似てる・・・イカ飯!」
小さいカップに入ったのはジャガイモのピュレでものすごくピリ辛。通りかかったギャルソンに聞くと「黒コショウ」というお答え。ピュレの中に黒コショウを瓶ごと落としたに違いない。
黒い網状はイカ墨のから揚げ、こっちは塩辛い。白いエマルジョンはあまり味がなかった。
それぞれ独創的で盛り付けも美しいけど、美味しいかと聞かれると返答に詰まる。自ら認めているように“四方八方に広がる混沌”・・・懲りすぎるとこういうことになる。

デザートも、「ホワイトチョコとワサビのアイスクリーム」とか「カマンベールのマカロンにアプリコットのチャツネ」など凝り続けていた。
しかしレストランがほぼ満席であるのを見ると、フランス人は「エキゾチック!」「斬新!」と喜んでいるらしい。

Monjul
28 rue des Blancs Manteaux 75004
休:日曜、月曜
夜は3皿37.5ユーロ

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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから20年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書2冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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