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フランス国民全員に毎月500ユーロ!

大統領選左派予備選挙で選ばれたブノア・アモン。

モト教育相。オランド&ヴァルスの政策に反対して左遷された。
よく見ると、オランド大統領を痩せさせて髭を濃くしたらこうなる?という風貌。

ブノア・アモン 政策

彼の政策で、もっとも論議を呼んでいるのがrevenu universel/万人適用の収入だ。

何それ?
フランス国民全員に、貧富に関わらず、条件なしで、一生一定額を毎月支給する。ブノア・アモンは月額535ユーロを提案。

そのメリットは?
貧困の人たちが最低限の生活費(食・住・医療)を払えるようにするのはもちろん、より自由に、よりプレッシャーなく生活設計ができるようにする。例えば、535ユーロのお陰で週5日のフルタイム勤務から週3日にし、生まれた時間で趣味を伸ばす、子供と遊ぶ、スポーツをする、個人事業をする・・・等々。つまり色々な形での”消費”を伸ばす。
(毎日のように終電で帰り、子供や妻との時間が持てず、だんだん家庭の中に居場所を失い、定年後に何をしたらいいのかわからない、という日本人が少なくないことを考えると、これは悪くないアイディアに思える。同時に、元来働き者の日本人には可能だけど、フランスでやっちゃっていいの?という疑問。)

さらに近い将来に起こるロボット化社会では、みんなに仕事がない状態になる。万人適用収入は、現在の社会保障に取って変わり、合理化する手段である。
(確かに。郵便局の窓口、スーパーのレジは既に機械に取って代わっている。今は笑っちゃうGoogle翻訳も数年後には-文学を除いて-使えるものになる見込み)

反対者は?
万人適用収入は人々を怠け者にするという意見。
この制度は1970年からいろいろな国で試され、その後の調査で、このために仕事をしない、という結果にはなっていない(第一、月500ユーロでは生活できない)。仕事の時間を減らし、他の活動(必ずしも収入につながらない)をしている人が大多数。人間は無為では生きられないことを証明している。
先ほどの「フランスでやっちゃっていいの?」は撤回したほうがいいらしい。

そのお金はどこから?
月535ユーロを国民全員に払うと、1年に20億ユーロかかる(2500億円?)
ブノア・アモンは、これを住居手当、家族手当、最低保証などをフュージョンすること、脱税(年間6~8億ユーロ)を減らすことで調達すると言っている。
フランス語に「Déshabiller Pierre pour habiller Paul/ピエールを脱がせてポールに着せる」という表現があるけど、どっかを削らなくては不可能だ。
コンセプトに説得力はあるけど、実際に6600万人に”着せる”には、”脱がせる”ほうも大変じゃない!

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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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