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『日本人なぜ休み下手?』

という記事が毎日新聞(デジタル)に載っていた。
“プレミアムフライデーを利用する人が少なく「見直すべきだ」と言われている。政府は来年度から子供の夏休みを別の時期に移し「キッズウィーク」(なぜ全部英語なんだろう?)という大型連休を始めようとしているけど、既に「子供に合わせて休みは取れない」など批判が噴出・・・”
その原因のひとつとして「若いころから休まずに働くことが普通だった人が今管理職についている。上司が休まないから部下も休めない」と分析している。
つまりいくら政府がいくらお膳立てをしても、「3時になりました。帰ります」と言いづらい職場の空気、上司&同僚の目があるということ。
「フランスや北欧の人から見れば滑稽だろう」
滑稽とは思わないでも、理解に苦しむだろうね。
ヴァカンスがあるからこそ、フランス人は毎日仕事をし、
定年&年給があるからこそ、あと1年、もう1年と仕事を続ける、と言っても言い過ぎではない。

8月最後の週末、パリに戻る車の渋滞

ヴァカンス帰り 渋滞

記事中、東工大教授の上田紀行さんの意見に同感した。
「日本人の場合、休むことの意味そのものが確立していない。(・・・・)休暇自体が人生の楽しみだという発想が乏しい」

退職した友人夫婦はあちこち飛び回っていて、仕事をしていた頃より会えなくなった。久しぶりに会ったら前より生き生きしていた。
先日会った友人は、「あと何年で定年」と「もういくつ寝ると・・・」みたいに言っていた。
彼らは、若いころから趣味、余暇に“投資”しているから、仕事をやめても退屈していない。
遊んだり休むことの“豊かさ”を、私も住むようになって経験した。

一方、日本では「休む=怠ける=よくない」という公式が刷り込まれていて、このメンタリティを変えるのは恐ろしく時間がかかる。待っていられない。
上田氏の言われるように「有給消化しない会社に罰則」、だけでなく、消化しない社員は減給、みたいに形から入っていくしかないだろうか。誰かが大型休暇を取るのを待っていたら、いつまで経ってもこのままだ。
あと、高校から哲学をカリキュラムに入れる?
フランスの教育で一番羨ましいと思うのが哲学の必修だ。
「人間の幸せとは?」「なぜ生きているか?」とか考えさせられると「仕事だけが人生じゃない」「自分の人生、他人の目なんか気にしてられるか」と思えてこないだろうか。
ま、フランス人が好き勝手なことをして、同僚全員が残っていても心置きなく帰り、4週間休んでもひとかけらの罪悪感も持たないのは哲学のせいだけとは思えないけどね。
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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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