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お姫さま交換

1715年、ルイ14世の死により、オルレアン公フィリップは、当時5歳のルイ15世の摂政になった。
1721年、野心家の彼は大胆な企みをする:ルイ15世(11歳)は間もなく実権のある王になる。スぺインの姫と結婚させて、長年戦争をしたスペインとの和平を回復し、戦いで疲弊した両国を盛り上げよう。その代わり、自分の娘をスペインに嫁がせよう。すなわち姫の取り換えっこ。

オルレアン公(オリヴィエ・グルメ)。カツラが似合ってない。

『l'Echange des Princesse/お姫様の交換』

オルレアン公は、娘のルイーズ=エリザベス(15歳)をスペイン国王の後継者と結婚させ、ルイ15世はスペインの親王アンナ=マリア=ヴィクトリアと結婚させる。しかし親王は・・・4歳だった。
幼い姫たちは、この強制結婚をどう生きるだろうか?

あまり知られていない歴史の一コマにスポットを当てた『L’Echange des Princesses/お姫様の交換』
ベストセラー作家のマルク・デュガンがシャンタル・トマ(デザイナーではなくて作家の)の原作を映画化。

『l'Echange des Princesse/お姫様の交換』

映像や衣装-特に2人の姫の交換劇-がタブローのように美しい。
見かけの美しさとは裏腹に、権力者の犠牲になる姫たち。結婚が成立すると、すぐから「早く妊娠して男の子を産め」。

反抗的なルイーズ=エリザベス、スペイン国王の息子ドン・ルイに「触られるのもイヤッ」

『l'Echange des Princesse/お姫様の交換』

一方、4歳の姫はぬいぐるみを抱いて寝ている。側近たちが額を突き合わせて「いかんせん骨盤がまだ狭くて」

『l'Echange des Princesse/お姫様の交換』

あんたらマジ ?!
セクハラ、小児愛が糾弾される今日では、信じられない世界。

ルイ15世は当時の人としては長生きで、5歳から64歳で亡くなるまで国王の座についていた。ヴェルサイユで生まれ亡くなった唯一の国王だ。
11歳の子供に側近のオジサンたちがお伺いを立てるのが可笑しいけど、すでにカリスマがある。18世紀半ばの男子平均寿命が25歳に達していなかったことを考えると、今よりずっと成熟が早かったはず。
右後ろの召使は奥方のお人形を持っている!

『l'Echange des Princesses/お姫様の交換』
photos:allociné

とにかく子役が上手い。特に4歳のアンナ=マリア=ヴィクトリア演じる子は姫になりきっている。

歴史物があまり好きじゃない私にも面白かった。この時代に生まれなくてよかった・・・

L’Echange des Princesses
監督/シナリオ:マルク・デュガン
主演:ランベール・ウィルソン、オリヴィエ・グルメ、アンナ=マリア・ヴァルトロミー他
1時間40分
フランスで上映中


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金曜の朝、セーヌ河の水位はオステルリッツ駅の地点で5.6mに達した。Vigicrue(増水予防ネットワーク)は土曜日に6.2mに達すると予言、警視庁は6mとやや楽観的。だったけど、正午にはVigicrueも6mに下げた。

パリ市内では浸水や避難は出ていないけど、ヴァル・ド・マルヌでは395人が避難、パリ近郊と遠距離郊外の1000世帯で停電している。
うちはマレで、しかも地上階。マレは沼地という意味でもともと湿地だから「やばくない?」と言うと、友達が「パリは大丈夫。セーヌがパリに入る前で洪水になるから」
パリを護るために、郊外を洪水にする・・・セーヌの水位が上がる度に流れるこの噂は、科学的には根拠がない。じゃただの都市伝説?というとそうでもないらしい。
「パリ郊外を洪水にするため、誰かが密かに水門を開けているわけではない。しかし、パリが洪水になったら被害は法外な額、何十億ユーロに上る」と、セーヌ河保護協会の会長で、議員のイヴ・ジェゴ氏。
パリの地下が浸水した場合、被害額は30~300憶ユーロ。メトロの復興作業に4~5年。旅行業界は惨憺、外国企業は他の都市に引っ越して2度と戻って来ない・・・
また、パリは地面はコンクリートだらけで雨水を吸い取ってくれる土が少ないから、勢いセーヌに流れ込む。
「だから可能な時は、パリ周囲の農村エリアで洪水にする防止対策が敷かれている」
なるほど。

2016年6月の増水の時「あと10年は起こらない」という話だったけど、地球の温暖化で、この現象が繰り返される恐れ、と言われている。「地球の温暖化はデマだ」と言い続けている大統領がいるけど。

わー!ここは公園だったのに

セーヌ川増水

川船レストランに人影はなく、セーヌ川遊覧船バトー・ムーシュも欠航になっている。

セーヌ川増水

こちらは有名な1910年の氾濫

1910年のセーヌ河氾濫

えっ!ここrue de Bac?

1910年のセーヌ河氾濫
photo:prefecture

セーヌの増水の影響で、RERのC線が31日まで不通になり、ルーヴルやオルセーは下の階にある美術品を避難、川船の持ち主たちは船が河岸に乗り上げないか心配している。

もうひとつの弊害がネズミ、うちの猫が捕まえてくる小さなネズミではなくrat/ドブネズミ!
彼らの棲み処が浸水して、ドブネズミたちが外に出てくるので「道でネズミに出会う機会が多くなる」
ギャーッ!
 「と言ってもネズミが増えるわけではない。逆に、増水は齧歯類にとって致命的になりえるので、結果的にネズミ人口(?)は減る可能性がある」と衛生&安全の専門家。
それを先に言ってよ!

金曜日の夜は雨も止み、帰り道に通ったカフェやバーは賑やかだった。

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希望は捨てず・・・

“迷える小包”を読まれて、「やっぱりフランスの郵便局はねぇ・・・」と思われるかもしれないけど、どっこい信用できるのだ。
会社から毎週郵便物を日本に送っているけど、紛失したのはこの10年で2件か3件。Carte pro/プロ・カードという優先カードを持っているので、年末の長蛇の列も突破できるし、私はこの国の郵便サービスをかなり評価している。

だから希望は捨てず、また待たされ、また同じセリフを聞くのか、とうんざりしながら再度電話をした。
「その小包はサン・ルイ島のタバコ屋に着いています」
おお、郵便局がタバコ屋に変身したことを知っているのね!でもそこにはもう行ってみたって。
「いつ行きました?」
「うーん・・・週末が入ったから4日か5日前」
「その後に着いています」
「!?」
つまり一旦着いた後どこかを彷徨って舞い戻ったってこと?
数日は行く時間がなく、やっと土曜の夜、
「小包探しに行ってくる」というと、
「開いてるの?」と夫。
「タバコ屋兼カフェだから開いてるにきまってる」

果たして開いていたけど、中国オジサンは
「郵便物?それは月曜日じゃないとできない」
「どーして?」
「だって郵便局のネットワークが正午に閉まるから、調べらんない」
今度は自分に「アホか!」という番だ。ちょっと考えれば当然だ。小包への執念で(!)私の思考は鈍っている・・・ただのオッチョコチョイなのかもしれないけど。
オジサンはがっくりする私の肩を叩き「また来なさい」

週明け。大雨の降る中、私は再びサン・ルイ島に向かう。2度あることは3度ある?いや、あのてきぱきした中国オジサンには何か希望を抱かせるものがある。3度目の正直。
オジサンの前にはタバコや宝くじを買う人が既に5人いたけど、彼はあっという間に片付け、私の不在届通知を見て、
「バスティーユって書いてある」
私も字は読めるのよ、と言いそうになるのを呑み込み、こうこうこういうわけで、再びここに着いたらしい、と説明すると、奥に探しに行った。
小包を持って出てきたオジサンを、私は抱きしめそうになった。送り主はイラストレーターの田中英樹さん、娘が東京で研修した時の先生だ。小包には12月29日に投函され、記録的なスピードで1月3日に配達され、その後20日間もパリでたらい回しになっていた。

帰りにポン・マリーを渡ったら、アララ、連日の雨でセーヌが大変なことになっている。
水に浸かった木・・・足が冷たいでしょ?

セーヌ川氾濫?

河岸に降りていく道も水に浸かっている。

セーヌ川氾濫?

小包には抹茶キットカットや抹茶ラテなど娘が好きなお菓子と、田中さんの作品集が入っていた。感激。
娘が大喜びしたのは言うまでもない。中に入っていた手紙を声を出して読み、「ホラ、日本語忘れてないよ!」 と、お菓子を全部持ち去ろうとする。ちょっと、捜索したのは私なんだから、少しコミッションちょうだいよ!


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迷える小包

コリシモ(郵便局の小包宅配便)の不在届通知が入っていたのは1月3日。宛名はTakoko。「5日からバスティーユの郵便局に取りに来い」と。その郵便局は歩いて5分だから、その足で置いてくれればいいのに、と思うけど、集配所に一旦戻すとか決まりがあるんでしょうね。
それはまぁいいとして、5日の夕方取りに行くと、追跡番号を叩いて、
「そんなものは届いていない」
「だって不在通知に書いてあるでしょ」
「僕が書いたわけじゃないから」
「・・・」
「苦情係に電話してみて、はい番号」

翌日その番号に電話し、さんざん待たされたあげく出てきた男性に、こうこうこういう訳で、と説明すると、
「今、調べますね・・・小包はバスティーユの郵便局に届いています!」
「だから行ってもなかったって言ってるでしょ」
「では捜査願を出しましょう。お名前は?」
「それが・・・」
名前はTakokoしか書かれていなかったので、日本の苗字が書かれていたか、フランスのだったかわからない。しばし迷い、日本から送られた確率のほうが高いだろうと日本の苗字を言う。
「あなたの捜索番号はxxxx。48時間後にまた電話してください」

2日後に電話したら、またさんざん待たされたあげく、
「小包はサン・ルイ島の郵便局に保管されています」
「!?なんでサン・ルイ島?」
「前に住んでいたとか?」
「全然」

翌日、サン・ルイ島の言われた住所に行ってみると・・・そこに郵便局なんてない!
公共サービスは時にシュールだけどこれは前代未聞。向かいの薬局に、
「この近くに郵便局ありますか?」と尋ねると、
「かって郵便局があったけど、今はタバコ屋カフェになっていて、そこが小包を預かってるの」
人口200人の田舎町じゃあるまいし、パリのど真ん中でそんなことが行われていたとは!
タバコ屋カフェの主人は中国人で(ますます増えている)フランス人よりてきぱきと、タバコやガムや宝くじを売り、コーヒーを淹れ、その合間に追跡番号を調べてくれた。
「ないね」
ウソ・・・

1月3日に配達された小包に2度と出会えないような気がしてきた。
一体誰が何を送ってくれたんでしょう?その“誰か”は私がウンともスンとも言わないので、心配しているか、礼儀知らずと憤慨しているはず。中身が生鮮食品だったらどうしてくれる?

その週は慌ただしくて、再び電話したのは1週間後だった。
「差出人に聞いてみてください」
「不在届通知には差出人の名前どころか、どの国から来たのかも書いてないのに、誰に聞けって言うんですか!?」
心当たりの人に片っ端からメールして「もしかして何か送ってくれました?」なんて聞けないわよ。
「では新たに捜索願を出しましょう。新たな捜索番号はxxxx」
電話を切って間もなくメールが送られてきた。
「あなたの小包の捜索願を受け取りました。つきましては差出人に連絡してみてください。差出人は捜索に必要なデータを保持している可能性があり・・・」
最後まで読む気もしなかった。


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メトロでひとり笑い

音楽を聴くのに飽きて、ぼんやり車内を眺めていたら・・・
車両奥の座席に座っていた中国人女性がすっくと立ちあがり、向かい側で居眠りしていた男性を揺さぶり起こし、自分だけドアのほうに向かった。目を覚ました男性は慌てて女性の後を追う。ドアが開き2人が降りた、かと思うと、男性がダダダっと駆け戻ってきた。隣の席に子供が眠っていたのだ。彼は子供をひっ抱えて走り降りた。アララ・・・子供忘れちゃダメでしょ!クスクスと笑ったのは私だけじゃない。それにしても先にさっさと降りた女性が母親ならヒドくない?

・・・この話をしたら、夫が「僕もあった!」
ある駅で初老の男性が乗ってきた。「65歳くらい。歩き方もしっかりしている」
そしたら同じ年くらいの女性がさかんに手を振って「ここに座りなさい」という身振り。男性は無視。女性は諦めず手を振り続ける。ついに男性は女性の前まで行き、
「私と同じ年か、いや多分年上のアンタに席を譲られる理由はない。余計なお世話だ!」と一括。「その剣幕に車内が一瞬シーンとなった」と夫。オバ(ア)サンはもちろん唖然。

フランスで65歳以上人口が20%近くなったけど、席を譲るのもなかなかデリケート。夫は「妊婦と思って席を譲ったら、そうじゃなかった」ことが何度かあり、譲るのをやめたそうだ。

メトロと言えば、東京の電車&メトロの不思議のひとつ:居眠りしていた人が、自分の駅が近づくと奇跡的に目を覚まして降りる。「眠っていてもアナウンスは聞こえている」「日本人は、自分の降りる駅を本能的に察知する( !?)」などの説があるけど、最近聞いたのは、「実は乗り越している人が多い。でも日本人は“ヤバい!乗り越した!”を全く顔にださないのでわからない」
これはかなり当たってそうではないですか。


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ONE NATIONの地上階にあるMonument café/モニュモン・カフェはヴェルサイユやシャンボールにもあり、時間をかけずにささっと食べれるカフェ・レストラン。メニュー数が少ないので、いつもなかなか決まらない娘もすぐ決まり(いつも迷うので「一晩考えて明日来る?」が定番ジョークになっている)サービスが早く、けっこう美味しかった。
カリフラワーのムース&スモークサーモンのヴェリーヌ、ロックフォールチーズのキッシュ

パリ・アウトレット One Nation

娘はラザニア。左は今日の料理の豚のほほ肉煮込み。ひとり15ユーロ平均。

パリ・アウトレット One Nation

さて腹ごしらえの後は、二手に別れ、娘はボーイフレンドへのプレゼントを探しに、私が去年から探しているのは綺麗な色のコート。アニエスbは毎年カシミアの1点ものコートを出すけど、やっぱり残っていなかった。

ウィンドウに惹かれたのはアニエスbの近くのCacharel。
Cacharelはランジェリーに使うクレープ地のブラウスで60年代に人気になり、ブリジット・バルドーがブラウスを胸の下で結んだ写真で大ブレイクした。

パリ・アウトレット One Nation

・・・読者の方の多くには“生まれてなかった”頃の話でしょうね。
最近はあまり目立たたないけど、アニエスbのように“パリジェンヌの好きなベーシックを良質の素材で”がウリだ。

まさに探し求めていたからし色!しかも私のサイズが残っていて、しかも定価560ユーロが350ユーロ、それがプレ・ソルド50%オフで「え?175ユーロ !?」買うしかない。

パリ・アウトレット One Nation

イタリアンな色彩のエトロ。服はかなり派手だけど、トレードマークのペーズリーのバッグやスカーフはいい。

パリ・アウトレット One Nation

夫にネクタイを買ってあげようか。ちょうどOne Nationのスタッフの男性が視察(?)に来ていて、私が目をつけたネクタイを手に取り「お、コレいいね」と店員さんと話している。
「店舗を周る時はクレジットカードをオフィスに置いてくるんだ、そうじゃないと危なくてしょうがない。じゃ後でね」
店員さんに聞くとそのペーズリーは最後の一本。悪いけど早い者勝ち!65ユーロ。

そのお隣のARMANIでは840ユーロのメンズスーツが562,8ユーロ、さらにそこから30%オフ=394ユーロ。毎年同じようなコレクションを出しているこういうブランドはここで買うべきだ。でも夫がARMANIのスーツに”入れる”には何キロか落とさないとダメ。

娘と落ち合ったら、プレゼントも自分のコートも見つからなかったとブスっとしている。セ・ラ・ヴィ。そこで実用品に向かった。
在住者にはお奨め。調理器具や小さな家電が半額近い。娘はホットカーラーを買う。

パリ・アウトレット One Nation

シンプルで上質の食器、Villeroy & Boch/ヴィルロア&ボッシュ、

パリ・アウトレット One Nation

スーツケースのサムソナイト(3つ100ユーロで買ったスーツケースが既に壊れかかっている。安物買いのナントカ・・・)も気になったけど、車で来ていないし次回に。16時のシャトルバスでパリに戻った。
旅行者の方にはヴェルサイユとのパッケージが良さそう。
公式サイトはこちら。日本語は仮バージョンだそうで、英語サイトのほうがいいかもしれない。

実は、このONE NATIONに来るまでかなり懐疑的だった。ネット販売が横行し、プライベートセールが頻繁にある今日、アウトレットに行く価値があるだろうか?・・・行ってみたら、予想したよりずっと良かった。
とにかく安い。最近もっぱらネットで買って-半分は返品して-いたけど、実際に触って着てみるのはいいもんだ。お店の人が感じがいい。広々していて、あちこちに椅子があって休める。
今年の流行が欲しい、という人はZARAに行ったほうがいいけど。

夜、買い物袋を見た夫が、
「どこか行ってたの?」
「One Nation。え?知らないの?」

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ソルドはどこに行くべきか?

「One Nation、知らないの ?!」
「ひとつの国家?なにソレ?知ってるべき?」
「だってあなた、服好きじゃない」
友人によると、One Nationとはヴェルサイユ近くのアウトレット。
ラ・ヴァレが高級ブランドを集めているのに対し、アニエスb、コントワール・デ・コトニエ、Zadig & Voltaire、Sandro・・・などなどパリジェンヌに人気のブランドを集めているのが特徴だとか。
ヴェルサイユ・・・そこまで行くかなぁ、と思わないでもないけど、「アウトレット価格(33~50%オフ)がさらに50%オフになってた靴、色違い買っっておけばよかった・・・」というセリフは聞き捨てならない。

プロパーで買う人がどんどん減っている今日、ソルド開始時の20~30%オフは、可愛げがないというか、有難味がないというか。今は無きコレットの、初日から50%オフという潔さがないと行くににならないのだ。

学校が休みの娘に話したら「行く行く!」。クレジットカードには危険だけど2人のほうが楽しい。ソルド開始前の金曜日、半分寝ている娘を叩き起こして出かけた。
毎朝、オペラからOne Nationへシャトルバスが出ている。道が空いていて45分で到着。
ウェルカム・デスクで“パスポート”をもらう。それによると2013年12月にオープン(4年前?知らなかったなんて・・・)、船型の2万4000㎡のスペースに400ブランド。

ソルド前の開店(11時)直後なんで人が少なくて気持ちいい。

パリ・アウトレット One Nation

免税手続きもこのウェルカムデスクで。買ったお店でいちいち手続きするのではなく、合計金額175ユーロから一括で12%の免税手続きができる。
ソルド用製品を禁じているのも特徴。ソルドの時、大量に現れる、どことなくチープなコートや靴、高級ブランドまでやっているから腹立たしい。娘は説明を聞くより、早くお店に突進したい様子。まぁ待て。
プレ・ソルド(1月10日からのソルド価格をいち早く)のリストには、果たして表示価格の40%オフ、50%オフという数字が並んでいる。行きたい店をチェック、「午前中はまず視察しよう」

ギャルリー・ラファイエットのアウトレットはここが初めて。色んなブランドを網羅しているからまずここへ。
フランスでも大人気のマイケル・コースのバッグ。個人的にはもう少し柔らかい形が好きだけど、なるほどグレーやブルーの色が綺麗。定価250ユーロ→105ユーロ。

パリ・アウトレット One Nation

「あなたもこんなにちっちゃくて可愛かったのよ」「今は大きくて憎たらしいって言いたいの?」
6ヶ月しか持たない赤ちゃんの服はソルドでしか買えない。

パリ・アウトレット One Nation

Zadig&Voltaireは上質の素材+ロックなデザインで女優さんにもファンが多いらしい。最初、ザディグとヴォルテールという2人組が作ったブランドと思っていたことは、子供たちに言ったらバカにされそうだ(ザディグはヴォルテールの著書)。
娘はキャメルのメンズコートを試している。コート買うなんて言ってないでしょ。

パリ・アウトレット One Nation

Courrègesも初めてアウトレットへ。2年前に亡くなったアンドレ・クレージュは60年代、宇宙服みたいなミニドレス、コロンと可愛いバッグで未来派ルック旋風を起こした。今また新鮮。
パステルカラーも特徴。350ユーロのバッグが175ユーロ。

パリ・アウトレット One Nation

この辺りで朝から何も食べていない娘が「腹減った、もうダメ、倒れる!」
彼女の視線の先にはガラス張りの明るいカフェ・レストランが・・・(続く)

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猫の教育、猫の役割

「ちょっと !! そんなとこに座り込んで!アンタたちのご飯じゃないの」

猫たち

「猫嫌いの人が見たら卒倒するでしょ!」

猫たち

「やめろ!お皿の上で取っ組み合いするなって!」

猫たち

「さっさと降りてよ」

猫たち

日曜日、夕食に来る人を待っていた時。洗面所でアイラインを修正していた隙に、こういうことになっていた。
いつも同じキャッツフードなんで、他のものが食べたいという気持ちはわかるけど。
クリスマスには、羊の脚を2匹でどこかへ運び去ろうとしていたのを危機一髪で阻止した。翌朝のために買っておいたパン・オ・ショコラが無残な姿で発見されたこともある。夜中、暇にまかせて何をやってるんだか。

そして水。タマは水道の蛇口からしか水を飲まない。新鮮さにこだわるってこと。誰かが洗面所にいると「水!」と鳴き、その誰かはしばしば蛇口を閉め忘れる。
「もったいない、エコロジックじゃない」と娘が言い出し、
「フォンテーヌ(水飲み器)を買えば?」と息子も賛同し、
ちゃんと飲んでくれるかね・・・と思いながらこれを買った。タンクの中にフィルターが入っていて、浄化された水が循環する。
フィルター3個つきで約40ユーロ。

猫の水飲み器

おお!タマはすぐに飲んだ。

タマ

「ナンだ、コレ?」懐疑的なリュリュ

リュリュ

昔、長い航海に出るとき、猫を1匹、船に乗せたそうだ。船員たちの悲しみや怒り、イライラを猫が吸い取ってくれるから。
食べて寝ているだけに見えるけど、猫たちはうちの家族の鎮静剤になっているんだろう、きっと。


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老婆の泣き笑い

山東省の田舎に一人暮らしているマダム・リンは元農婦。歩くのは杖が必要だけど、頭ははっきりしていて人の手を借りず質素な生活を送っている。
ある日、彼女が転んだら-大した転倒じゃなかったのに-6人の子供たちは母親をホスピスに入れる相談を始める。転ぶたびに誰か呼ばれるんじゃやってらんない、と。
「私はまだひとりでやっていける。このままがいい」とマダム・リンは抗議するが、無視される。
「もう前金を払ってあるんだ」
「じゃ、ホスピスのベッドが空くまで、あなたたちの家を順々に泊まり歩く」
母親の希望を子供たちは渋々受け入れる。

でも行く先々で彼女は邪魔者扱いされる。「場所がない」「薬代がかかる」「ただでさえ忙しいのに」
商店をやっている子供は「老婆が店の奥に座っていると印象がよくない」と聞こえよがしにいう。

映画『le rire de Madame Lin/マダム・リンの笑い』

孫たちとの場面は少しほっとする。孫娘は洗面器でおばあちゃんの髪を洗いながら(でも最後までお湯を変えない)話しかける。おばあちゃんは口数が少ないけど、その言葉は適切で、誰の悪口も言わない。

映画『le rire de Madame Lin/マダム・リンの笑い』

マダム・リンは頭を床にこすりつけてお祈りをする。願うのは子供たちの幸せだけなのに、その子供たちに、自分が歓迎されていないことを日に日に感じる。ますますしゃべらなくなり、その代わり神経質な笑いが始まる。最初は泣いているのかと思うような笑いで、止まらなくなる。不気味に感じた家族がお医者に連れていくと、老人性の神経的な笑いと言われる。その笑いのお陰で彼女はますます疎ましがられるようになる。

Zhang Taoの『マダム・リンの笑い』。中国語タイトルは『喜喪』

映画『le rire de Madame Lin/マダム・リンの笑い』
photos: allociné

いつかは誰もが直面する“老い”、現代の姥捨て山を描くのは若い監督で、これが最初の長編。
子供たちの意地悪さが、ちょっと露骨すぎと思わないでもないけど、現実なのかもしれない。それだけにマダム・リンの沈黙、後姿、視線、そして病的な笑い・・・が彼女の心情を、募っていく絶望を雄弁に伝える。
演じるのは全部シロウトで、それだけにドキュメンタリー風で、中国の田舎の生活も伺える。

観たあとに残るのは、家族の中で一番品格があり、名前の通り、凛としているマダム・リンの姿だ。

余談ですけど、この神経的な笑い、決して年寄りだけじゃない。義父の埋葬式のとき、緊張していた娘と甥が笑いだし、止まらなくなって困った。

Le rire de Madame Lin
監督:Zhang Tao
1時間22分
フランスで公開中

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作品より舞台裏のほうが話題になった

1973年。ローマの街をふらついていたポールは覆面の男たちに誘拐される。
ポールは世界一、いや世界史上一富豪のジョン・ゲティの孫息子。誘拐犯たちは1700万ドルの身代金を要求してくる。
ジョンは身代金を払おうとしない。一番可愛がっている孫の命でも、財産の一部を差し出すには十分な理由ではない、と。
ポールの母-ジョン・ゲティの義娘-ゲイル(ミッシェル・ウィリアムズ)は自分の耳が信じられない。何としてでも身代金を用意しなければ。でもどうやって?離婚した夫-ジョン・ゲティの息子-はドラッグ中毒で使い物にならない。
ゲティの警備を担当しているフレッチャー・チェイス(マーク・ウォールバーク)に助けられ、ゲイルは誘拐犯と身代金の値下げ交渉をする。
そのうちポールの耳が送り付けられてきた・・・

リドリー・スコット『All money in the world』

誘拐犯のひとりがロマン・デュリスに似てると思ったら、ロマン・デュリスだった。右が富豪の孫、ポール(プラマー)

リドリー・スコット『All money in the world』


実話に基づいたリドリー・スコットの『Tout l’argent du monde/All money in the world』

リドリー・スコット『All money in the world』

ジョン・ゲティ役、ケヴィン・スペイシーのスキャンダルのおかげで前評判になった:公開を6週間後に控えた10月末日にケヴィン・スペイシーの性的暴行事件が発覚。スペイシーが謝罪を“私はゲイだ”宣言にすり替えたことで更に批難を浴び、被害者たちが次々に口を開き、彼がセクハラ常習犯だったことが明るみに出た。
11月初め、リドリー・スコットとプロデューサーはケヴィン・スペイシーが現れるシーンを、クリストファー・プラマーで撮りなおすことに決める。
ハーヴェイ・ワインスタイン事件以来、セクハラ告発が相次いでいる。スぺイシーが出たら作品はボイコットされかねない。このスキャンダルを下げてレッドカーペットを歩くことはできない・・・
既に4000万ドルかかった製作費にさらに1000万ドル追加、徹夜の撮影で、22シーンを撮りなおす。そして監督もプロデューサーも、ケヴィン・スペイシーに作品から“消された”ことを知らせなかったのだ。ハリウッドの過酷な制裁。

さて作品自体。お金は怖い、人間を中毒状態にして不幸にする。と実感する。成功と富に取りつかれ、家族よりお金が大切、という歪んだ価値観。
「どれだけお金があれば安心するんですか?」というフレッチャー・チェイスの問いに、ゲティの答えは「もっと」
世界中のお金すべて・・・

リドリー・スコット『All money in the world』

ケヴィン・スペイシーが堕ちたのは当然で、差し替えたのは正しい判断と思うけど、お金中毒の怪物ゲティは彼が適役だった。

こういう老け顔になっていた。

リドリー・スコット『All money in the world』

Tout l’argent du monde
監督:リドリー・スコット
主演:マーク・ウォールバーク、ミッシェル・ウィリアムズ、クリストファー・プラマー
2時間15分
フランスで上映中

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プレイバック年越し

-イカとネギの酢味噌和え
-薄焼き卵の信田巻き
-寄せ鍋
年越しのメニューはこう決めた。友人夫婦2組を呼んでいるから全部で6人。

31日の朝市は予想以上の人出で、魚屋3件でイカは売り切れ。八百屋に行けばネギが売り切れ。
その理由:今年はクリスマスの週末と学校の休暇の始まりが重なって、パリの住民の多くが実家に帰り、24日の朝市はいつもよりずっとお客が少なかった。そこで31日はいつもより少なく仕入れたところ・・・「クリスマスに出かけた人たちが意外と早く帰ってきて」品物が足りなくなった。つまり2日とも読めなかったってことね。
イカはピカールで、ネギは朝市とは全く反対方向の商店街に行くことに。

巨大イカの輪切り。茹でて冷凍しているので、自然解凍すれば柔らかくて(ゴムみたいじゃなくて)美味しい。4.95ユーロ!
ピカール、イカ

その上、パン屋にではバゲットが売り切れ。次に焼けるのは午後3時ごろと言われた。
鍋なのになぜバゲットかというと、日本のご飯を食べても“〆はチーズ”というフランス人が少なくないから。それはいいとして、握りずしを食べながら「バゲットはないかね」と言った義父にはぶっ飛んだ。

午後は信田巻きを作って、残りは肉団子に。薄焼き卵で巻くので、煮ないで蒸す。
どこで仕入れたか忘れたこのレシピはお客メニューのひとつになっている。

信田巻き

寄せ鍋の土鍋を探し始めたら、どこにもない。夫も動員し、キッチンの隅々、物置きやカーヴまで探したけど、
「あんな大きいものがなくなるわけがない」と夫。
「割ったんで捨てた?」
「だったら覚えてる」
「もっと大事なこと忘れるじゃない」
「??」
「あたしの誕生日とか」
喧嘩になりそうなとこへ息子が現れる。
「土鍋、どこ探してもないの・・・」
「京子で売ってるよ。まだ開いてるしダッシュ!」
息子は修士論文を書きながら日本食品店「京子」でバイトしている。親に営業しないでよ。
ダッシュなんて時間も気力もない。ステンレスの大鍋で作ることにした。中身は海老、あんこう、鮭、豆腐、白菜、ほうれん草、シイタケ、しらたき・・・

土鍋があった場合の想像図。

寄せ鍋2
(写真はネットから拝借しました)

朝市の売り切れと鍋探しで大幅に時間を取られ、20時で準備は80%であった。友人たちには21時と言ってある。
あと1時間、大丈夫、と思ったらベルが鳴って、郊外に住む友人夫婦1が立っていた。ヤダ・・・
「道がガラガラで12分で着いて、駐車する場所が一発で見つかった」
私の計算では、車で30分、駐車するのに15分=45分だったのに。
一方メトロで来る友人夫婦2は遅れてきて、彼らが“シャンパン担当”だったので、みんな辛抱強く酒の到着を待つことに。

ご飯はどれも好評できれいになくなり、たくさん飲んで、笑った。
鍋が空っぽになったころちょうど零時になり、シャンパンをもう一本開け、キスをし合って新しい年に突入した。
みなさんご健康で、良い年になりますように!


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一位は子供たちからの贈り物

プレゼントは選ぶほうが楽しいと思っていたけど、今年のクリスマスはもらって嬉しいものばかり。

「いつも音楽を聴いてるから」と、スマートフォンに繋げるJBLのエンクロージャー。もらってから手放せなくなった。

cadeaux.jpg

『Tokyo Vice』は、上智を出て読売新聞社会部の記者になったアメリカ人、ジェイク・エーデルスタイン著のサスペンス。同じ大学を出て、私が小さいときに亡くなった父が勤めていた新聞社の記者、というだけで親近感がわくじゃない。
小説の主人公は本人で、日本の“闇の部分”に関心を持った“ガイジン”記者の“ぼく”が、ヤクザ山口組の親分に関する特ダネを掴んだ。それを知った組から「記事を消さなければアンタを消す」と脅されることになる。
Wikipediaで見る限り日本語版が出ていないのは、山口組の圧力だろうか?
子供たちからの2点はピッタシ私向きの選択だった。

もうひとつ、娘が選んでくれたのはリアナのメイクコレクション、Fenty Beauty の口紅。

リアナ Fenty beauty
photo: teenvogue

どんな肌の色にも似合うルージュ、と一色だけ。色もテクスチャーも舞子さんがつける紅のようだ。
おちょぼ口なら似合うだろうけど、「あなた、口紅の消費量が多くて大変ね」とからかわれる私がつけると大変なことに。
「じゃアタシがもらう」と娘がつけたら彼女にも赤すぎ。
2人でさんざん試したあげく、娘はクリネックスで指紋を拭き取って「〇〇の誕生日のプレゼントにする」

義妹に“贈らせた”のはAgnelleの手袋。
1937年創業の手袋ブランドで、デザインも色も、従ってお値段もワンランク上で憧れていた。

agnelle 手袋

色物にも惹かれたけどボタンの並んだ黒に。

agnelle 手袋

猫たちがもらったのはレーザーポインターと羽毛。食べては寝ているので運動不足解消に。
アナログのほうが意外と受けて、羽が半分くらいむしられた。

chats noel

クリスマスの1週間後に年が変わるのは毎年同じなのに、毎年「えっ?もう?」と思ってしまう。
“年越し定番”の友人夫婦6人と寄せ鍋を食べ終わった当たりで2018年になった。この人数だとボナネ!とキスをし合うのに時間がかからない。
・・・ということで
Bonne Année 2018 !
平穏で良い年になりますように。
また1年、読んでいただけたら幸いです。

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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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