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この犯人にしてこの弁護士あり

去年の10月末、オート・ソーヌ県で。ジョギングに出かけた妻アレクシアが帰ってこない、とジョナサン・ダヴァルが警察署に通報した。2日後、彼女の焦げた死体がグレの森の中で見つかった。絞殺で殴られた痕もあった。
アレクシアは29歳、スポーツ大好きな銀行員。
こういう事件の場合、まず疑われるのは配偶者だけど、ジョナサンは否定し、アレクシアの両親も「模範的な娘婿、ありえない」職場の同僚も「すごく優しい性格」(この辺から怪しい)

11月5日、家族や友人、地元の住民800人余りが『Marche blanche/白の行進』を行ったとき、ジョナサンは、
「妻は私を一番支えてくれた人、私の“酸素”だった。2人の結束でこれまでやってこれた。あの充実した関係が恐ろしく恋しい」と涙ながらに語り、参加者ももらい泣きした。

アレクシアの両親とジョナサン

ジョガー殺人事件の犯人
photo:francesoir.fr

3か月後の1月28日、警察はジョナサンを拘留。彼の弁護士は「なーに2時間くらいで解放されますよ、ハハハ」と言っていたが、拘留は延長。2日後にジョナサンは「“偶然”絞め殺してしまった」と白状した。

証拠はすべてジョナサンを指さしていた-事件当日、彼がひっかき傷を負っていた、アレクシアが包まれていた毛布が夫婦のものだった、夫婦がよく激しい口論をしていた・・・-にも拘らず、3か月間、“妻を殺され悲嘆に暮れる夫”を信じていた人たちは愕然。

そこへ「ハハハ」の弁護士が記者会見で、

ジョガー殺人事件犯人の弁護士

「我々は、ジョナサンを“殺人者”と呼びたくない。彼は自分のしたことの悲劇的な結果を自覚し、打ちひしがれている[・・・・]夫婦の関係は非常に緊迫していた。アレクシアは支配的な性格で、ジョナサンは過小評価され、押しつぶされていた」
「誰にも限界があるように、ジョナサンにも限界があった。あの日、口論が悪化し偶然に殺してしまった。この事件には2人の犠牲者がいる:アレクシアとジョナサンだ」
私は耳を疑った。アレクシアが支配的な性格だったので、殺されて当然みたいな言い方!
彼も犠牲者だ ?! “偶然殺した”って、過失致死に持っていこうとしているわけ?
果たしてこの発言は非難を浴びる。当然。

ジョナサンは絞殺は認めたけど、燃やそうとしたのは「自分じゃない」
つまりたまたま通りかかった誰かが死体に火をつけたってこと?いや、その前に彼らのうちに侵入して毛布を盗んでこなくちゃ・・・

アレクシアの両親は二重のショック:娘を殺され、殺したのが信頼していた義理の息子。
「アレクシアは、2人の仲がうまく行っていないことを両親に言っていなかったのかしら?」と私。
「第一、親なら感づくだろうに」と言うと、夫は
「不仲になったらすぐ言うようにうちの子供たちにも言っておかないと」
「・・・・」


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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