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21日の夜、サルサから帰り道、あちこちで音楽が鳴り人垣ができているのを見て、あ、今夜はフェット・ドゥ・ラ・ミュージックなんだ。子供たちが中学生の頃は、夜遊びの“口実”だった。今では「行くの?」と聞くと、娘はフンと鼻で笑い「ガキしか行かないわよ」
たしかに。
でも今年の音楽フェットは、エリゼ宮史上はじめて、大統領官邸の中庭でエレクトロのコンサートが開かれた、と後で知った。
“最年少大統領”をアピールするため?挑発?
フレンチ・エレクトロ“代表的”と言われるBusy P(Duft Punkの元マネジャー)、 Cézaire、 Chloé、 Kavinsky、 Kiddy Smileの5人のDJ・・・Kavinskyしか知らない。ライアン・ゴスリングが最高に美しかった『ドライヴ』の『ナイトコール』は、今でもプレイリストに入っているもの。
昼間のように明るい20時に始まり、エリゼ宮の中庭は人で埋まり、門の外には入れなかった500人あまり。でもまともに踊ってる人は稀、身体を揺すってるか、ケータイで写真やヴィデオを撮っている。

大統領官邸でエレクトロコンサート
photo: rtl.fr

お腹が空いてきた人には10ユーロのパニエ(お弁当籠)が販売された。チキンとベジタリアンのチョイス、というのがなんかマクロンっぽい。飲み物はアルコールなしビールかソフトドリンクが3ユーロ。もちろん禁煙。

DJのKiddy Smileは「オレは移民の子、ブラックでゲイ」と書かれたTシャツで、難民受け入れ法への反対を表明。出演料の1500ユーロを難民救済アソシエーションに寄付した。

大統領官邸でエレクトロコンサート
photo: gala.fr

大統領官邸でエレクトロコンサート
photo: ouest-france.fr

聴衆が一番湧いたのはケヴィンスキーが登場した時(やっぱりね)、でも一番待たれたのは“主催者”。
「マクロン、いつ来るの?」「こうなったら最後まで待つわよ」と焦れ始めた22時過ぎ、大統領夫妻が到着。

大統領官邸エレクトロコンサート
photo:lejdd.fr

中庭の聴衆にステージから手を振って官邸に入り、中ではこんなことになってた。

大統領官邸でエレクトロコンサート
photo: leparisien.fr

この写真には「キャー、エマニュエル&ブリジット、進んでる!」と「やりすぎ」の両方。とくに右派、極右派は大非難:「フランスの心への侮辱である」とフィリップ・ド・ヴィリエ(極右政党「フランスのための運動」党首)。

26日のアンケート調査で、マクロン大統領の支持率は5ポイント下がり、これまで最低の41%だそうで、コンサートと関係あり?


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オーガニックコスメと筆

小笠原さんはオーガニックコスメ、ドゥース・アンジュヴィヌの愛好者 。シワ伸ばしとかシミ取りの即効性はなく、皮膚の自然能力をジワジワ回復するオーガニックと、筆2本でリンパのツボをマッサージする小笠原さんの“気が合った”のも考えてみればロジックだ。
「毎日顔につけているものがどうやって作られているか見てみたい」と、受講生の方も一緒に、ロワールのほとりにあるドゥース・アンジュヴィヌの薬草園&ラボを訪ねた。

バイオダイナミック農法で作られた庭。その原則は、季節や月の満ち欠け、採取のタイミングを守り、あまり干渉しないこと(子供と一緒じゃない!)そして、植物は植物で治療する・・・

ドゥース・アンジュヴィヌ薬草園

ちょうど小笠原さんが、
「バラは害虫がつくでしょ。どうやって退治するんですか?」と尋ねた。切り花しか触らない私には思いつかない質問だ。
ブランド創立者のミッシェールのお答えは、「イラクサの“煎じ茶”」
雨水にイラクサを10日~15日間漬け込んだ液体は、殺菌効果だけでなく、寄生虫や病気への抵抗力を増す。このイラクサ水をバラに限らずすべての植物の葉や根っこにかけてあげるそうだ。

庭には、野性すみれ、パープルコーンフラワー(ムラサキバレンギク)、芳香クマツズラ、オトギリソウ・・・などが同棲している。名前と顔が一致しないけど。

ドゥース・アンジュヴィヌ薬草園

去年の夏に摘んだ野性ラヴェンダーを準備する研修生。
この小さいラボで作られる美容液がヨーロッパ中、そして日本まで送られる。

ドゥース・アンジュヴィヌ

見学のお礼に、小笠原さんがミニ筆リンパマッサージを。
まず大御所ミッシェールに。

ドゥース・アンジュヴィヌ

施術のインストラクター、ソフィは「ああ、気持ちよかった!」

ドゥース・アンジュヴィヌ

2人とも喜んでいたけど、それは単なる“儀礼的”なものではなかった。後日ソフィから、
「あの筆の感触が忘れられない。ドゥース・アンジュヴィヌの施術に使いたいと思うけど可能だろうか?」
ほほう !凍りコンニャクや米ぬか袋を現代版にした「まかないコスメ」のように、熊野の筆がフランス上陸か?
日本の伝統がこの国でも受け継がれるのは嬉しいことだ。

ただし、この筆はリンパマッサージのために考案・特注されたものなので、研修が必要。一朝一夕には使えないのだ。ソフィさん、日本まで行って研修受けて!


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修羅場の日曜日

子供たちのゴッドファーザーやマザー、ずっと会っていなかった友人との夕食は、娘の引っ越しや、ワールドカップ(大事な試合があると息子はテレビにくぎ付け)などの難関を乗り越え、日曜日になった。

うちの家族は4人だったはずが、子供にそれぞれ彼女、彼ができて気がつくと6人になっている。
「座って食べるなら6人呼んで12人が限界。立食ならもっといける」
「立食は疲れる」と夫。
では12人。
「メニューは前もって作れるもの:2種サーモンのテリーヌ、オッソブーコ」
「ママンはチョコレート好きじゃないから、抹茶チーズケーキも作ろうか」
とデザート係の娘。おお、素晴らしい!

日曜の昼頃起きた娘は、まず“日曜日一日開いているスーパー”探しから始めた。前途多難。
午後4時。テーブルはこういう状態に。”修羅場”という言葉を思い出した。

dessert1.jpg

私の担当はもうできてるから余裕で写真なんか撮ったけど、果たして20時までに準備終わるの?
オッソブーコのカレー煮込みは大勢のときの定番。見かけはイマイチだけど実は美味しい。

osso bucco

「ギャッ、チーズケーキは一晩寝かさないとダメなの忘れてた!ごめんね」と、はかなく却下。

18時。チョコレートケーキの土台ができた。オーブンには私のテリーヌが入っているので順番待ち。娘イライラ。

dessert2.jpg

土台2つを重ね、間と周囲にチョコレートソース。

dessert3.jpg

18時半。テリーヌ完成。これを3つ作った。

terrine.jpg

息子と彼女が“手伝いに”到着。「シャワー浴びる」「着替えたい!」それは“手伝う”とは言わないよ。

予想通り20時きっかりに娘のゴッドファーザー、セルジュがマダムと到着。エプロン姿の私を見て「あら、早すぎた?」
それから他の人も到着して、アペリティフ、夕食・・・と嵐のように時は過ぎ、午前1時近く「終電!」と慌てて帰り出すまで、出来上がったケーキの全身写真を撮るのも忘れ・・・最後の一切れ!

gateau chocolat

最後のひとりは明日、娘さんがバカロレアの初日。「ちょっと迷ったけど、私がいないほうがプレッシャーが少ないだろうと思って」
正しい。貼りつかれるより、千鳥足で帰ってくる母親の方がラクに決まってる。

一緒に食べて、飲んで、たくさんしゃべって・・・ああ、楽しかった、と深夜のお風呂。話に夢中であまり食べる暇がなかった私はお腹が空いてきた・・・

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魔法の筆

整形・ボトックス・スレッドリフトVS自然&オーガニックコスメ・マッサージ・・・エイジングケアはどんどん二極化している。
私は断然、後者だけど、今まで“つける”だけだった。
しかし。マッサージとか顔ヨガで顔を運動させたほうがいいのでは?そういうことを毎日やっている人の肌や輪郭が文句なく綺麗だからだ。大いに説得力あり。
エステティシャンで顔ヨガ講座も開催している立神詩帆さん、会うたびに「あたしも何かしなくちゃ」と思うし、筆リンパマッサージの小笠原実穂さんも然り。
フランスでは大学生で通りそう。実は高校生のお嬢さんが2人。

筆リンパマッサージ 小笠原実穂さん

小笠原さんは、ヨーロッパに昔からあるマニュエル・リンパドレナージュとベトナムのディエンチャン反射療法の資格を取り、施術をされていた。
ある日、カリグラフをしていた彼女は「筆を使ってリンパマッサージをやったら・・・?」
試してみると、手でするより均一の強さでマッサージでき、顔の繊維を傷つけることがない。手が疲れない。肌触りがよく、筆の柄の先でツボを押すことができる・・・

小笠原さんは広島出身、広島の熊野は江戸時代から筆の産地で有名だ。地元の筆会社と試行錯誤してマッサージ用特注の筆が誕生した。同時に小笠原さんは、筆凛波®︎(筆リンパ®︎)という独自のメソッドを開発。

筆リンパマッサージ 小笠原実穂さん

2014年、マレのギャラリーで筆リンパマッサージのイベントをきっかけに、フランス人にもファンができた。それ以来毎年2回、受講生も一緒に施術をしに来られる。
私は2年くらい前、小笠原さんに「フランスのオーガニック傾向の話をしていただけますか」「私でよければ」とお受けしてお知り合いになった。

筆リンパマッサージは、実は懐疑的だった。「一年に1回か2回やって効果があるものか?」そういうこと言ってるから何も始められない。受講生の方たちの肌も綺麗だし、今回やっていただくことに。

最初、筆の柄の先であちこちを軽く押すと痛い場所がある。「イテッ」と言うと「目が疲れてる」「ここは胃腸」と小笠原さんが説明してくれる。筆の柔らかい感触を感じていると、半分眠っているような、意識はあるのに自分の寝息が聞こえるような、それは不思議な感覚。気持ちいい。
1時間半があっと言う間で、「はい、終わりました」と言われたときは、現実に引き戻された気分。「え、ここはどこ?」

「あら、たかこさん、顔が変わってる」
と言われ鏡を見ると、おお!よく眠った朝の顔、何より輪郭が引き締まった感じ。日本人はシワはあまりできないけど、重力には勝てず、気になるのはたるみだ。
リンパドレナージュだから毒素を排出し、循環がよくなった結果?
「この顔、どのくらい持つんですか?」
「2日間」
2日間でどこに行こうか?誰に会おうか?と焦る私に、小笠原さんは、
「自分でもできますから。こうやってシュッシュッと朝晩2~3分でいいんです」と両手に1本ずつ筆を持ち、鼻の脇から耳に向かって、何回か撫ぜる感じ。その後、耳の付け根から首に向かって降ろす。

筆リンパマッサージ 小笠原実穂さん

自分でやるマッサージ用に作られた筆。毛先のカットが微妙でフォルムが美しい。

fude560.jpg

ほんとにそれだけ?
簡単じゃないと続かない。顔ヨガ(けっこう難しい。できない顔がある)は三日坊主だったけど、今度は続けられるか?・・・

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ナタン君、週末何をしましたか?

彼がが来ると最初にする質問。芸はないけど、会話のネタになる。
「ともだちのうち行きました。帰りました」
「それだけ?」
「はい、近くなかったです。2時間」
「行くのに2時間、帰るのに2時間?遠くにすんでる友達なのね?」
「ともだちの彼女の家、とまりました」
“彼女”には”petite amie/恋人” の意味もあることを教えたらナタンはたちまち覚えた。
「友達の彼女の家に泊まった?友達も一緒だったの?」
そうじゃなかったらヤバいじゃない。余計な心配だけど。
「はい、彼女の誕生日です」
なるほど。パーティだったのね。「じゃ、たくさん人が来たの?」
「はい」
「お酒もたくさん飲んで」
「たくさんじゃない、前はたくさんでたおれました」
21歳でもうバカ飲みはしなくなったって、一体いつから飲み始めた?
「音楽かけて踊った?」
「いえ、ダンスしません」
「?!」

子供たちがうちでパーティをするときは、額や花瓶や壊れそうなオブジェは全部隠し、家具にはビニールシートという大準備がある。親は追い出され、建物の入り口に「今夜xx宅でパーティをします。騒がしいと思いますがご容赦ください」(午前2時まで許される)という張り紙。サロンはダンスホールと化する。
子供たちの友達がパーティするときも、同じような感じらしいけど。
「だれも踊らないの?」
「だれも」
「じゃ何するの?」
「かくれんぼ」
「は?」
「庭でかくれんぼ、ぼく大好き!」
とナタンはすごく嬉しそうな、マンガの顔になった。
お酒もあまり飲まずダンスもせず、庭でかくれんぼ・・・おかしいのはうちの子供たちのほう?としばし考え込む私。


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幽霊とセクハラ

これという映画もないし、たまにはアートな週末を、とマイヨール美術館に藤田嗣二展を観に行ったのが2週間前。
とても良かったので次の週末も美術館、夫と娘と彼女のボーイフレンドも一緒にMusée Quai Branlyの「Enfer et fantôme d’Asie/アジアの地獄&幽霊」展へ。
人が多いかも、並ぶのヤダよね、と言いながら着いたら、チケット売り場の前に誰もいない。おお、毎月第一日曜日は国立美術館がタダなんだ!その代わり、待ち時間45分。

待っている間、夫はどこかに座りに行き、娘は「『一枚、二枚・・・』の話して!」
番町皿屋敷ね。お屋敷に奉公している菊という下女が、ご主人が大事にしている皿を一枚割ってしまった。主人は怒って菊の中指を切り落とし(ヤクザは小指だけど)監禁する。菊は抜け出して庭の古井戸に身を投げた。それ以来、毎夜、井戸から『一枚、二枚・・・』とお皿を数える声が・・・

エクスポには、中国、韓国、台湾、タイ、日本の幽霊が結集。他のアジアの国にはけっこうカラフルで陽気な幽霊がいる。

悪魔の口?

アジアの地獄と幽霊展

両足を揃えて飛びはねるドラキュラ

アジアの地獄と幽霊展

やっぱり日本製が一番怖い。なにコレ、左の手!

アジアの地獄と幽霊展

アジアの地獄と幽霊展

「お岩って誰?」と娘。
四谷怪談は諸説あるけど、他に愛人ができた伊右衛門が妻のお岩を厄介払いしようとした話。歌舞伎で、毒を飲まされて顔が変形したお岩が鏡の前で髪を梳く場面(髪がごそっと抜ける)、お岩と、別件で殺された小平の死体を戸板の両面に括り付けて川に流す戸板返しの場面はかなり怖い。

他のブロガーの方も書かれていたけど、日本の幽霊は圧倒的に女が多い。なぜ?
「女性の方が造形的に幽霊に似合う」と私。髪が長くて華奢で出やすい。
「女は恨みが内向する?」と娘。確かに!江戸時代は今より男尊女卑で、女性は思っていることを言えなかったから、恨みつらみが募って死んでから化けて出る。

しかし。今の日本も根強く男社会、という気がしたのは、堤堯氏、久保紘之氏というジャーナリストが、テレ朝記者&官僚のセクハラ事件について対談している記事。
久保氏「この女性記者にはプロ意識や覚悟がなさすぎるんじゃないかな。・・・・政治の世界ではああいう手合い(福田氏のような)が掃いて捨てるほどいる。そんなの先刻承知のうえでこの世界に入ってきたわけでしょう。高校出たてのカマトト娘じゃあるまいし、甘ったれるなよ」
それに答えて堤氏は、
「先日2人の元新聞記者にこの件をどう思うか聞いてみたら、『取材現場は戦場で、戦場では通常の社会生活とは違うルールと覚悟が適応される。テレ朝の女性記者はそれを理解していなかったんじゃないか』」
あんまりびっくりして雑誌を取り落としそうになった。

この理屈が通るなら、ハーヴェイ・ワインスタインも「ハリウッドは戦場で、通常とは違うルールと覚悟が必要。映画の世界では私のような手合いが掃いて捨てるほどいる。女優たちはそれを承知でこの世界に入ってきたわけでしょ。甘ったれるな」とか言って切り抜け、逮捕されなかった。
自分の優位、権力を利用して猥褻な言動をするのは浮気より恥ずべき行為、取材現場やハリウッド以前の、根本的な道徳観の問題だ。
こういう発言していたら、誰か化けて出るわよ。


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毎日シャンプーはなぜ悪い?

この国で「髪を毎日洗っている」というと99%の人が「それはよくない」と言う。「今にハゲになるわよ」
「日本では朝晩シャンプーしている人もいる」なんて、信じないだろうから言わない。

なぜよくないかと言うと、皮脂は髪を保護し、保湿する。皮脂を取り過ぎると頭皮は自己防衛でもっと皮脂を出す。もっと頻繁に洗いたくなる・・・という悪循環。髪を痛めるだけではなく、ますます脂っぽくなる、という頷ける理由(一度もシャンプーしていない猫の毛の艶を見よ!)
ヘア専門家の中には「カシミアのセーターを毎日洗ったらどうなると思います?」という人もいる。

コスメやメイクの記事を読みまくっている娘は、1週間髪を洗わないという“ケア”をやった。
ポニーテールにしていたからそんなに目立たなかったけど、最後にはかなりベッタリしてきて、よく我慢できると感心。
その甲斐あってか、3日に一度のシャンプーで済むようになったとか。私はショートだからすぐにペチャっとなる。2日に一度が限度だ。
娘によると、コーヒーの出し殻が皮脂の正常化に効果がある。自然素材だし、どうせ捨てるもんだから、と試してみた。
シャンプー少々に混ぜないとパラパラしてつけにくいし、バスタブが出し殻だらけになるので一度でやめた。

一方、毎日洗うのは必ずしも悪くはない、要はシャンプーの量と洗い方による、という専門家もいる。
まずブラッシング(やってない!)して髪を濡らし、少量のソフトなシャンプーを毛根につけ、強くマッサージせずに洗う(やってる)。その後、十分にすすぐ、水ですすぐのが理想的(寒すぎ)。

そういえば日本ではシャンプーと対になっているリンスが、フランスでは一般化していない。ヘア製品の老舗René Fuetererのサイトにヘアマスク、ヴィネガー、オイルはあっても、おから入りシャンプーまであっても、リンス/Après shampooing はない。

おから入りシャンプー

私も使っていないけど、不思議といえば不思議・・・


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増える中高年男子の整形

この15年で30%増というから、大騒ぎするほど増えているわけではないけど。
パリで整形&エステティック外科をする某医師によると、ピークは40-50歳:「疲れた顔に見えたくない」。
60-75歳:まだまだ元気というのを見せたい。若い女性と再婚し-彼女の連れ子も若いから-“おじいちゃん”と呼ばれないように。あるいは、仕事を続けたいから、それに相応しい外見を保ちたい、という理由。
「もう一花咲かせたい」という理由も絶対あると思うけど、どうやら言わないみたい。
年齢に拘わらず「整形したことがわからないように」という要望だそうだ。

増えるフランス中高年男子の整形
photo:figaro madame

ではどこをどう整形するか?
40-50歳には、ボトックス少々(そういえばここ数年、ボトックス顔の男を見かけるようになった)と目。男性は目じりのシワ、垂れてきた上瞼をはあまり気にしないけど、目のクマ、垂れ下がりは直したがる。
約一週間の皮下溢血班(青あざ)+4000ユーロ。
くすみ、シワにお悩みの男性には脂肪のマイクロ注射が、顔はデカくならず、にツヤを与える。6日間の顔のむくみ+4000ユーロ。

60歳以上の年長組にはリフティング。男性は皮膚が厚めなので上手く行き、耳の中の傷跡も目立たない。ただし治癒には女性より時間がかかる、特に65歳以上は色んな薬を飲んでいる人が多いため。
3週間のむくみ+約1万ユーロ。

体型も直したい
アルコール、ソーセージやパテの豚肉加工品、チーズを減らし、スポーツをすることでお腹の脂肪は減らせる。が、問題は腰の脂肪。フランス語ではpoignées d’amour/愛の一握りという可愛い名前で呼ばれているけど、なかなか落ちてくれず可愛くない。

増えるフランス中高年男子の整形

ミニ脂肪吸収が効果的。
一か月の青あざ、コルセット着用+4000ユーロ
男性もなかなか大変なのね。


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うちの定番ピカール

うちの食卓は朝市とピカールなしには考えられない。
ピカールは特に野菜が便利。洗ったり筋を取ったりする手間なしに、蒸し器やフライパンにぶち込むだけ。野菜ミックスは付け合わせのワンパターンから抜け出せる。

例えばグリル野菜(ズッキーニ、ナス、パブリカ、玉ねぎ)のミックス。

ピカール野菜

野菜の顔ぶれはラタトゥイユに似ているけど、ラタトゥイユが夏野菜のごった煮なら、より炒め物に近い。
肉、魚、何にでもに合う。

グリル野菜のタジン風

ピカール野菜

これも夏野菜の煮込みだけど、味がより濃厚&スパイシーなので淡白な白身魚や鶏の胸肉の付け合わせに。パスタのソースにもなる。冷凍ホタテ貝とこれをフライパンで解凍している間にスパゲティを茹でる、という荒っぽい料理を時々する。
どうやら私はズッキーニやナスの夏野菜が好きなんだ。

ジャガイモのロテサリー風

ピカール野菜

ニンニク丸ごと入り、カリッとして美味しい。
一度冷凍のジャガイモ料理を買うと、ジャガイモの皮をむき切り、下茹でして炒めるなんて「やってられるか」という心境に。しかも自分で作るより美味しい。

調理していない生の魚もよく買うけど(Flétan=オヒョウ:大味、骨なし、フライに最適、Dorade Sébaste=メバル科?オーブン焼きやムニエル)日本には入っていない。やっぱり魚は冷凍じゃないものを買う習慣?そうでしょうね。

これはグリーンランドのFlétan/オヒョウ。1㎏パック23.95ユーロ・・・だから日本だったら5000円近くするかも。日本の値段は1.5掛けくらいの感じだ。

ピカール魚

調理品では小エビのタイカレー風味

ピカール

ピーマン、エシャロット、レタスのサラダにのせると本格的(?)タイサラダになる。ただし電子レンジで解凍すると海老がゴムみたいになるので、フライパンでゆっくり、片面火が通ったらひっくり返すくらいの忍耐力と気遣いが必要。でも美味しい。

アトランティックサーモンのタルタル(電子レンジはダメ)、イカリングフリットも家族みんなが好き。飽きがこない味。

・・・と書くと、ピカールから何かもらってるでしょ、と思われそうだが、20年以上ピカールの忠実な顧客なのに何の優遇もなかった。つい最近、やっとPicard et moiというカードができて、会員のみプロモーションがある。でも買い物するたびにポイントが溜まる、というのはない、片手落ちのカードだ。
ピカールは値段設定が良心的だからまあいいけど。そう、日本では“高級冷凍食品”の扱いだけど、フランスでは“高級”のイメージはないわね。冷凍食品はイマイチ美味しくない、種類が少ない、というイメージを打開した功績はあるけど。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(単純計算しても歳は出ません!)
訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とヴィンテージの服、デビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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