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2つのアディクション:愛とコカイン

ロマンとカミーユ は愛し合うカップル。ロマンは、自分より遅く帰る妻を待ちつつ、2人の娘の宿題を見て、お風呂に入れ、ご飯の支度をする。
ある晩、娘のビアンカが熱を出し、ロマンは解熱剤のシロップを飲ませた。深夜、ビアンカは強い引きつけを起こし、救急車で運ばれる。彼女の尿からコカインが検出された。
有能な歯科医、家族を愛するロマンはコカイン中毒だったのだ。コカインは汗と一緒に出るので、ロマンの手から娘の体内に染み込んだ。
アメリカの紙幣の90%からコカインが検出されるのはこのせいだ。
激怒するカミーユ。
「いつからなの?」
「ずっと前から・・・」
「全然気づかなかったなんて!」
2人の間に愛は残っていた。でも信頼は回復できるだろうか?

女性監督、オードレイ・ディワンの処女作、『Mais vous êtes fous/ちょっと、あなたたち狂ってる』
ラブコメディのようなポスターとは裏腹に深刻なお話。

mais vous etes fous1

コカインの怖さがわかる。コカイン所持は禁錮1年+罰金刑。すぐに手錠がかけられ、家族に会うのが禁じられる。
突然引き裂かれた家族を修復しようとする2人。揺らいだ信頼、揺らがない愛情が力比べをする。

カミーユ役のセリーヌ・サレットは“シモーニュ・シニュレの再来”と言われる演技派。切れ長の目が、時に冷たく恐ろしくなるのもシニュレに似ている。この作品でもすごくいい。

mais vous etes fous3

ロマン役のピノ・マルメイは日本では知られていない人気俳優。私は好きだけど、3枚目ぽいキャラなので、もう少し陰のある俳優のほうがよかったかも。

mais vous etes fous2
photos:allociné

でも中身の濃い、いい作品。お奨めです。

Mais vous êtes fous
オードレイ・ディワン監督作品
主演:ピノ・マルメイ、セリーヌ・サレット
1時間35分
フランスで公開中


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が載っている、と読者の方が教えてくれた。
伊藤さんは、2015年、当時TBSの政治記者、ワシントン支局長だった山口敬之氏を準強姦で訴え、2度不起訴処分になり、目下民事で係争中。訴えてから、彼女に中傷や非難が殺到し、日本にいられなくなり、ロンドンに行って『Black Box』を書いたことは新聞で読んでいた。興味があったので、すぐサイトに行ってみた。

伊藤詩織さんのインタヴュー、パリマッチ
photo: Hanna Aqvilin

#MeTooの運動が起こって1年になりますが、どう思いますか?という質問に、
「ちょうど私が自分の体験を書いた本が出たときに始まりました。それまで孤立無援に感じていたところ、みんなが口を開き始めたので驚きました。私の家族も、被害者は私だけでないことを知って安心しました。
被害者たちが、話せなかったことを解放できたのはいいことです。でも日本ではまだ難しい。私たちは、言葉の解放の第一歩で、道のりは長いです。」
彼女の家族は、事件が公になることに反対し、本を書くことにはもっと反対したそうだ。

「あなたは日本の法律は他の国のと比べて違うことを説明していますが、日本は例外的と思いますか?」
「法律に関してはそうです。強姦に関する法律は110年前のもので、教育上、法律上・・・改正しなければならない点が多いです。でも本質的な問題は、性的暴行、ハラスメントは権力と強く結びついているという点で、世界共通です。
今、私はアフリカにおける女性器削除と性的暴行について調べています。もちろん日本と問題は全然違うものの、伝統や精神構造はかなり似ていて、女性問題に関して日本がどれほど遅れているか実感します。その遅れを明るみに出すことは、日本人として居心地悪さを感じます。日本人が聞きたくないことだから。でもこれは事実で、変化はこうやって始まるものです」

先日、娘に性的暴行を与えた父親に無罪判決、を読んで、信じられなかった。理由は「抵抗できない状況と認めず」!
それ以前にも、同意ない性暴行に無罪判決が続いている、という記事を読んだ。「(女性が)許容していると誤信し得るような状況にあった」と暴行者に深い理解を示した判決。

もしウチに、頑強な男が押し入り-武器を持っているかもしれないー金を出せと言われたらつべこべ言わず出す。私が”抵抗できない状況と認められない”から男は無罪、になるわけがない。
この娘さんが受けた傷や屈辱、後遺症は強盗よりはるかに重いのに、絶対おかしい。非難の声がもっともっと大きくなり、判決を覆すパワーになれないだろうか。


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不審な荷物

うちを出ようとしたら、ゴミ箱の横に段ボール。粗大ゴミ?

colis suspect

ゴミ箱に入らない家電や家具は、パリ市のサイトで収集を頼み、送られた番号を貼って朝出すことになっている。うちでは夫が粗大ゴミ係で、壊れた掃除機やマットに嬉々として番号を貼り、外に出している。

近年、自分は地方に住んで、この建物内のアパルトマンをairbnbにしている人が増えている。本当は一年に120日しか貸してはいけない決まりで、バレると罰金なんだけどね。
入れ代わり立ち代わり、色んな国の旅行者がやってきて、彼らはゴミの捨て方を守らない(教えない大家やアジャンスの責任だ)。
でも旅行者がこんな大きな段ボール捨てるかね・・・身元不明、段ボールのボロさも不審だ。
そこへ隣人が通りかかったので、
「これ、怪しくないですか?」
「アラ、ほんと。開けてみた?」
「まさか」
「通報したほうがいいかも」
通報って、あたしがするの?

警察はただでさえ人出不足(土曜日は3万弱のジレ・ジョーヌに6万人の警官が出動した)で、バーンアウトの自殺まで出ているのに、もし何でもなかったら申し訳ない。怒られそうだ。
そこへ、隣人と私の会話を聞きつけた娘が、ナンダナンダと出てきた。ジョギングに色あせたTシャツ、あなたそれパジャマじゃないの?
“不審な荷物”を一瞥して、
「ここ、たまに1人か2人通るくらいじゃない。そんなとこに爆弾しかけて何のメリットがあるっていうの?」
ご託宣!
私と隣人は、ほんと、言われてみれば、アハハ・・・と別れたのであるが、スリランカで起爆装置がいくつも見つかったというニュースの直後。神経質になるのも無理はないでしょう。


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ベルナール・アルノー(LVMH):2億ユーロ
ピノ―(Kering、LVMHと同じく高級ブランドのコングロマリット):1憶ユーロ
ベタンクール(ロレアル):2億ユーロ
Total:1億ユーロ
地方公共団体:計8500万ユーロ、うちパリ市は5000万ユーロ・・・

ノートルダム寺院再建の寄付
photo:leprogres.fr

まだノートルダム寺院がくすぶっているうちから次々に再建の寄付が降り注ぎ、8.5憶ユーロに達している。
庶民の第一声は「え?そんなに持ってたの!」「あるとこにはあるんだ」
ジレ・ジョーヌが23週間、購買力の向上、税制の改善を訴える時期だけに、大企業がポンと差し出すゼロの数にびっくりだ。

フランスでは2003年にできた法律で、慈善、文化、教育、芸術遺産の保護などへ寄付すると寄付額の60~75%まで減税になる。
「企業の宣伝になるばかりか減税。いいことづくめじゃないか」
果たして極左派をはじめ揶揄の声が上がった。
もっと客観的な意見は「減税になるということはそれだけ国庫に入らないということ。ただでさえ苦しい国の財政がどうなるか?」
言われてみるとなるほどだ。

水曜日にピノ―が「ノートルダムへの寄付は減税対象にしない。その分、フランスの納税者の負担になるのは問題外だ」と宣言。
ベルナール・アルノーも続くであろうと思ったら、果たして翌日「減税はパス」
そして「企業宣伝+減税=いいことづくめ」という意見を「狭量さと嫉妬からの間違った議論」と批難した。

ノートルダム寺院は保険に入っていない。1905年以前にできたカテドラルはすべて国の所有。自分が自分の持ち物の保険屋、ということは保険がない、ということで、国は寄付が必要なのだ。
“持っている”企業がお金を出してくれるのは、ピノーさんが言うように、納税者の負担になるよりずっといいではないですか。


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生き延びたもの、失われたもの

火災の翌日の夜、ノートルダム寺院を見に行ったけど、橋は通行止めになっていて近寄れなかった。
パリ市庁舎前の広場には大勢の人が写真を撮っていた。建物の合間に見える寺院の焼け跡は昨日よりもっと哀しく見える。
こんな姿になっちゃって・・・

ニュースで助からなかったもの、“不幸中の幸い”で生き延びたものを挙げていた。

炎に負けた尖塔が崩れ落ちる映像は世界中で流された。
1859年に建てられた尖塔はオーク材で作られ鉛で覆われていた。傷みがひどかったそうだ。火災現場を見ていた人たちの上に鉛のかけらの雨が降ってきたわけだ。
尖塔の“ふもと”は12人の使徒と4人の福音書著者の銅像で囲まれていた。計16の銅像は、修復のため火災の5日前に取り除かれたので奇跡的に助かった。
やはり奇跡的に助かった尖塔先端の風見鶏。信者やパリ市民を護り、《精神の避雷針》と呼ばれている。

ノートルダム寺院火災
photo:AFP

主要構造、正面、2つの塔は救われた、と文化相。一方、消防団は「炎でどのくらい脆弱になっているかまだ不明」崩れ落ちる可能性がないとは言えないみたいだ。

300年前に作られ13トンある大鐘は助かった。もうすぐ復活祭でこの鐘が鳴らされるはずだった。

ノートルダム寺院火災
photo:REUTERS

1856年に設置されたカテドラルの中央祭壇は「多分助かった。十字架は立っている」

ノートルダム寺院火災
photo:AFP

十字架から降ろされたキリストの遺体を抱きかかえるマリア像の安否は不明。ルイ4世の注文でニコラ・クストゥが1712~1728、16年かけた作品だ。

大パイプオルガン

パイプオルガン
photo:AFP
ノートルダム寺院には3つのパイプオルガンがあった。一番大きいのは15世紀に作り始め、少しずつ“肉付け”され、鍵盤5つ、パイプ8000本になり、フランス革命を生き延びた。最後の修復は2014年。これらのパイプオルガンの安否は不明、一番大きいのは「かなり被害を被った模様」と文化相。炎ではなく、消火の水のせいらしい。

マクロンは「さらに美しいノートルダムを5年で再建する」と言っているけど、シテ島に立って、8世紀の歴史を、革命や戦争を見てきた建物ではない。歴史と訪れる人々が作った魂を、あの寺院は持っていたなあ、と。


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夜8時のニュースでエマニュエル・マクロンが演説をすることになっている:ジレ・ジョーヌの抗議に対し、フランス各地で行われた大討論の総括と提案。
それを聞こうかとラジオをつけたら「演説は急遽延期になりました」なぜ?「ノートルダム寺院が燃えています」「!!」
ちょうどその時、息子から現場の写真が届いた。近くにいたらしい。
それからは晩ごはんも忘れ、みんなテレビにくぎ付けになった。

ノートルダム寺院火災
photo:RTL.fr

ノートルダム寺院火災2
photo:l'opinion

修復工事の真っ最中で、屋根の足場から出火したらしい。炎に包まれた尖塔が焼け落ちる映像は、NYの同時テロでワールドトレードセンターが折れた時のを思い出させた。
9.11に感じたのが恐怖なら、“哀しい”という言葉が一番近い。信者だろうとなかろうと、9世紀に渡る歴史を、訪れる人たちを見守ってきた寺院の存在はシンボルなのだ。パリから地方都市の距離はノートルダム寺院から測られている。

息子がオテル・デュー病院に入院していたとき、私は毎晩ノートルダム寺院の前を通って通った。ある晩、広場に巨大なクリスマスツリーが現れた。一色だけのイリュミネーションに照らし出された寺院は思わず立ち止まるほど美しかった。

サン・ミッシェルやオテル・ド・ヴィルから火災を見守っている人たちは泣いていた。

消防車の梯子は最長30m、80mある屋根には到底届かない。
「森林の火事のときみたいに飛行機かヘリから水を撒けないの??」という私の疑問に、アナウンサーが間もなく答えてくれる:6トンもの水を空から落下すると、消防団や付近の住民が死亡する危険があるだけでなく、建物の構造が崩れ落ちる可能性がある。なるほど。

ノートルダム寺院火災
photo:ledauphine

11時半。「火災は鎮火したようです」とニュース。「屋根は3分の2が焼け落ちたが、建物の構造は救われた模様。エマニュエル・マクロンはノートルダム寺院再建の寄付を始めると発表しました」
再建には何年(何十年?)もかかるだろう。その間、サン・シュルピス寺院が代役を務める。


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使わないほうがいい洗剤!

「『6000万人の消費者』が、60種の洗剤・脱臭剤・スプレーを分析した結果を発表しました」と金曜のニュース。
『Six millions de consomateurs/6000万人の消費者』は消費国立研究所が発行している雑誌だ。

6000万人の消費者


それによると、
「家の中の空気汚染の大きな原因は家庭用洗剤。その多くにアレルギー、喘息の原因となる有毒物質が含まれている」
まあ驚くに当たらない。

ニュースでは、「 Ajaxなど」と有害製品第一位しか言ってくれない(それ以上言うと掲載誌が売れない!)ので買った。
広告がないのでふつうの雑誌よりかなり高い:6.9ユーロ

一番タチが悪いのは“自然”“エコロジー”を謳い、実は自然でもエコロでもない製品。
筆頭はニュースでも挙げられAjax。
床・タイル用洗剤『Ajax Fête des Fleurs avec huiles essentielles/ Ajaxエッセンシャルオイルの花祭り』は 、実は“アレルゲン祭り”で。エッセンシャルオイルの香りはすべてシンナムアルデヒド、リナロールなど芳香剤。消毒薬グルタラールも有害で、皮膚アレルギーの原因になる。

有害な家庭用洗剤

『Ajax pure Multi-surfaces/Ajaxピュア マルチ表面』
ユーカリプスの芳香剤にアレルゲンが含まれているという表記はなく『表面の埃を拭き取り、アレルギーの原因を減らす』だって。
皮膚、眼、呼吸器官に刺激がある表面活性剤、ベンゼンスルホン酸ナトリウムも入っていた。

洗剤系の大手メーカーCIF-うちでも使っている-の
『CIF Nature Ultra dégraissant avec des extraits de citron/CIFナチュラル レモン・エキス配合強力油落とし』

有害な家庭用洗剤

もアレルゲンの芳香剤入り。これで床を洗いそのままにしておくと-フランス人は“流す”ことをあまりしないから-有害な空気を吸い続けることになる。即やめなくちゃ。

有害製品のリストは長く、聞いたことのないメーカーも少なくない。
『6000万人の消費者』の結論は、「市販の洗剤を使わないほうがいい。自分で作るか(そんな!)お酢と重炭酸塩を使いなさい。」

うちは2-3年前からキッチンのシンク洗いにお酢の洗剤を使っている。お酢の匂いが漂うけど、綺麗に洗える。

使うべき家庭用洗剤

浴槽やガラスには市販のものを使っているけど、空気中に拡散するスプレータイプ、ナニナニの香りを強調してるのも今後買うのはやめよう。
しかし、環境保護がこれほど叫ばれているのに、ナチュラルそうなネーミングで有害新製品を出すなんて。これらの大手メーカーは何考えてるんだろう?
ネスレ製品ボイコットに加えて、有害な洗剤ボイコットもするハメになった・・・

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2020年のパリ市長は誰?

Ifop(Institut française de l’opinion public/フランス世論研究所)の電話アンケート。
「5分しかかかりません」「じゃいいですよ」
質問は2020年パリ市長選の候補者たちについて。10人以上の候補者の名前が挙げられ「知ってる、知らない」を答える。

殆ど知らない。
知っているのはバンジャマン・グリヴォー41歳。

パリ市長候補 バンジャマン・グリヴォー
photo:LCI

エドゥアール・フィリップ内閣のスポークスマン。社会党の地方議員、ドミニック・ストロスカーン(性的暴行事件で失墜した社会党の大統領候補)の協力者でもあった。2015年からエマニュエル・マクロン陣営で、党の創立に関わった。
市長選に全力投球するため、最近スポークスマンを辞任。マクロンはまた一人、要人を失ったことに。

ラシダ・ダティ54歳。元法相、2008年からパリ7区市長。

パリ市長候補 ラシダ・ダティ
photo:lemonde

モロッコ移民の父親、アルジェリア人の母親、子供11人の次女。移民のサクセスストーリーの象徴で、ニコラ・サルコジのお気に入り。ブランド好き。去年から、このボトックス顔になった。

アンヌ・イダルゴ59。現パリ市長。

現パリ市長 アンヌ・イダルゴ
photo:le parisien

立候補はまだ表明していないけど、「出ない」とも言っていない。かなり評判が悪い。
パリから車を締め出そうとしていて(できるわけないでしょ)その一環で、パリ中心部の広場(レピュブリック、バスティーユ、ナシオン)を大改造している。バスティーユはもう何か月も掘り返して、歩道が信じられないくらい広くなりつつある。

バスティーユ広場工事

背景に見えるのがバスティーユのオペラ座

バスティーユ広場工事

イダルゴ市長はそこに花や緑があって、子供たちがスケートボードで遊んでいる、みたいなイメージなんだろうけど、勢い車道がうんと狭くなるので一日中渋滞している。
渋滞にイライラしたドライバーは信号無視しようとするので渡る時危なくてしょうがない。その上、自転車は「歩行者がいない時に限り信号無視していい」ことになり、当然「歩行者がいない時に限り」という条件はぶっとぶので、かなりのスピードの自転車が歩行者めがけて突っ込んでくる。
住民以外で怒っているのはRATP。この改造計画でバスが広場を一周できなくなる。延長した歩道の一部が、中央の”7月の塔”と地続きになるからだ。
去年の夏からパリ市庁に「ちょっと待った!」と訴えているのに返事がなく、工事は着々と進んでいる。

話をアンケートに戻して、この3人の印象を「すごくいい・けっこういい・けっこう悪い・すごく悪い」から選べと言う。
「それしか選択肢がないんですか?」とアタシ。「“ふつう”とか“無関心”はないの?」
「ないです」
というので、“けっこういい”と“けっこう悪い”になった。
「誰に投票するつもりですか?」はデフォルトでバンジャマン・グリヴォー。
質問はほかにもあって電話を切ったとき15分が経過していた。

2日後、ラジオのニュースで「2020年のパリ市長選についてIfopのアンケート結果では・・・」
バンジャマン・グリヴォーがトップだ。アタシの一票も入ってる!
でも特に彼を支持しているというわけではないのだ。個人的にはベルトラン・ドラノエ前市長が一番良かった。


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ゴーン仏弁護士「あれは拷問だ」

「自白させるために人質にする、これは“人質司法”と呼ばれている日本式やり方だ」
今朝のFrance Infoで、ゴーンの弁護士フランソワ・ズィムレイは怒っていた。
「一日8時間、昼夜を問わず尋問し、しかも日本では拘留中に弁護士の立ち合いは認められない-これは“拷問”だ」

カルロス・ゴーン4回目の逮捕の2日後、“身の危険を感じて”フランスに発った妻、キャロル。
彼女のインタビューが日曜日の新聞に載った。

カルロス&キャロル・ゴーン
photo:Ouest-france

4月4日早朝、寝込みを襲われた2人(朝弱い私には既に拷問だ)。
「女性警官がバスルームとトイレまでついてきた。屈辱的だった」

「私のパソコン-カルロスはパソコン禁止-タブレット、携帯が没収された。『電話だけは取らないで、私は日本に知り合いがひとりもいないし、子供たちと連絡を取りたいから』と言っても耳を貸さなかった」

「800万ユーロの保釈金を払い、カルロスは検札の条件をすべて守ったのに(再逮捕の)理由がない。“黙らせるため”だったのか・・・彼は11日に外人記者クラブで記者会見を予定していた。でも逮捕されるかもしれないのがわかって彼はTF1とLCI(ともにTV局)に送ろうとヴィデオに録画していた」

「カルロスがすぐ釈放されるかどうか数日待ったけど、弁護士が何日もかかりそうだというので出発を決心した。金曜日夜、在日仏大使が飛行機に乗るまで同行してくれた。でも離陸の直前まで『降りなさい』と言われるのではないかと生きた心地がしなかった」

キャロル・ゴーンはマクロン大統領に会って助けを求める、と言っている。

日産の臨時株主総会で、経営陣の責任を問う声が多かったそうだけど、確かに、経営陣だってマッシロとは言い切れないのでは。

カルロス・ゴーンが無罪とは全く思わない。長すぎる権力、桁外れの報酬で感覚が麻痺し、一線を大きく越えてしまった人。
でも、日本の検察のやり方-超長い拘留期間、拘留状態、4度目の逮捕・・・-が世界的に報道され、批判され、今後、企業の外国人リーダーは日本で仕事をしたくない、「日本でガイジンはヤバい」と思うのでは。


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ゲイであることを隠して、ハリウッド映画のスーパーヒーロー役をゲットしようとするテレビスターの物語。
『Ma vie avec John F.Donovan』ジョンF・ドノヴァンとの人生。
『ゲーム・オブ・スローンズ』のキット・ハリントン、スクリーンでは初めて見る。憂いがあって適役。

『Ma vie avec John F.Donovan 』グザヴィエ・ドラン

2016年に撮影開始しているのに、公開がこの3月になったのは二転三転あったから。
まずグザヴィエ・ドランの”読み違い”。彼の頭の中で前から温められていたこのアイデアは、撮ってみると「ウソっぽかった」
媒体が違うと効果が変わるってことある。しかも最初のモンタージュは4時間を超えていた。

そこでもっと個人的な切り口に変え、そのため、ジェシカ・シャステンの役をバッサリ切らなければならなかった。
「僕はジェシカ・シャステンを敬愛している。第一、彼女の結婚の証人だった。だからと言って、もし彼女の役が-ゴシップ誌のイジワル編集長-が作品全体に合わなければカットを厭わない。もちろん最初に知らされたのはジェシカで、それからソーシャルネットワークで公表したら、頭でっかち、恩知らず、と恐ろしいバッシングに遭った。」とグザヴィエ・ドラン。

とうとう2時間強の作品に仕上がり、トロント・フェスティヴァルで上映された。
観客は拍手したのにアメリカのメディアは酷評し、アメリカでは公開されないことに。前作『たかが世界の終わり』もアメリカでは公開されなかった。
ドランのカナダのディストリビューターもそれに倣い、イタリア、日本、韓国など、彼の作品が知られている国にも配給されない。
共同制作したフランスだけで公開となった。

フランスでの批評は『マミー』『たかが世界の・・・』ほど良くはなかったので、ちょっと迷った末、観に行ったら良かった。
2000年はじめ、少年ルペールが大ファンのドノヴァンに手紙を書き続け、10年後、やはり俳優になった彼がジャーナリストに“自分のドノヴァン”を語るところから始まる。
母親(ナタリー・ポートマン)と2人暮らし、学校では“女の子!”といじめられ、学校から帰って観るテレビシリーズだけが生きがいのルペール(ジェイコブ・トレンブレイ)と、

『Ma vie avec John F.Donovan 』グザヴィエ・ドラン

ゲイであることを隠し、分裂したアイデンティティに苦しむドノヴァンの日常が

『Ma vie avec John F.Donovan 』グザヴィエ・ドラン
photos:allociné

交互に描かれる。

アメリカではまだ隠すべきことなんだろうか?
「もしクリス・エヴァンス(キャプテンアメリカ)がカミングアウトして、彼氏と手に手を取り合ってレッドカーペットを歩いたら、ディズニーは大騒ぎするだろう。最新バージョンの『美女と野獣』はアラバマ州の全映画館で上映禁止になった。脇役の男性が他の男性とダンスするシーンがあるからだ」とドラン。
「僕の場合、最初から隠さなかったのでまだいいけど、もし俳優だけやっていたら、絶対主役は回ってこなかった」

ピューリタンの国で、差別はまだ根強いのだ。

Ma vie avec John F. Donovan
グザヴィエ・ドラン監督作品
主演:キット・ハリントン、ナタリー・ポートマン、ジェイコブ・トレンブレイ他
2時間3分
フランスで公開中

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週末に友達夫婦のうちに夕食に行った。30年来の付き合いで彼らのグルメな食習慣は知り尽くしていると思っていたら、ミネラルウォーターの銘柄が変わっていた。エスプレッソマシンがなくなっていた。
「ネスレ製品、ボイコットしてるのよ」と友人妻。

ネスレが発展途上国(主に東南アジア)に乳児用粉ミルクを売り、1977年から不買運動が始まったのは有名だが、アフリカではまだ悪徳商法が続いている、と彼女。
毎年、世界中で150万人の新生児が粉ミルクのせいで死亡している、という事実にOMS(世界保健機関、英語でWHO)とUNICEFは驚いた。
ネスレの粉ミルク年商額は130憶ユーロ。ブルキナファソとトーゴの医療機関の15%には、毎年プロモーション用の粉ミルクが無料で送られてくる。
アフリカでは“欧米のライフスタイルに倣おう”というCMが多く、欧米から輸入されるものはなんでも高級だ。
母親が母乳で育てようと哺乳瓶を与えようと、子供の知的能力に何ら差がないのは科学的に証明されている。
“質より量”を選び、3か月目から哺乳瓶で育った息子と、「もう出ない!」というまで母乳を希望した娘に知能の違いは感じられない。
だから粉ミルク自体に非はないんだけど、問題は、アフリカ住民の経済的状況が欧米のそれのそれと違うという点。
貧困層は粉ミルクを水で薄めすぎるため、栄養失調で抵抗力がなく感染性の病気に罹り・・・多くは死亡する。

さらにサハラ以南のアフリカ住民の半数は飲料水がない生活をしている。
飲料水は遠くまで汲みに行くか、買わなくてはならない。

nestle afrique

それができない場合、粉ミルクを汚染された川の水で薄める・・・結果は推して知るべし。
アフリカの粉ミルクが“毒入りプレゼント”と言われる訳。

一方、母親は母乳を与えている間は非常に妊娠しにくい。排卵に必要なホルモンに授乳が影響するせいだ。
「粉ミルクに切り替えたアフリカ女性は次々に妊娠して、子供5人も養えない!ということになるのよ」と友人妻。

その日から、私もネスレ・ボイコットに参加することにした。キャピタリズムもここまでくると犯罪だ。
しかし、世界最大の食品・飲料会社ネスレはこれだけのメーカーを傘下に持ち、

ネスレ製品ボイコット

今後、このリストを持ってスーパーに行かなくちゃ・・・


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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