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小説を書きたい、執筆に専念しようと、シビルが精神分析家を辞めようとしていたところへ、マルゴーという女性から電話がかかってきた。断れば自殺しかねない切羽詰まった声に、シビルは仕方なく会うことにする。
マルゴーは女優で、今撮影中の映画の主演男優と恋仲になり、妊娠してしまったという。
「その男性はあなたと一緒になる気はないの?」
「いいえ・・・彼は監督と結婚してるんです」

主演男優&マルゴーの愛人(ガスパール・ユリエル)と監督&妻(サンドラ・ユラ―)

カンヌ映画祭コンペティション参加作品 『Sybil』
photo:allocine

子供をおろすかおろさないか決められず、役を降りたくても降りられず、立ち往生しているマルゴーを見放すことができず、シビルは分析を引き受ける。
間もなくマルゴーの分析が小説のインスピレーションになり、シビルの小説が滑り出す。マルゴーの話は、シビル自身の終わった恋を、アルコール依存症だった過去を蘇らせた。

カンヌ映画祭コンペティション参加作品 『Sybil』
photo:allocine

ラストの撮影でマルゴーはイタリアのストロンボリ島に発ち、シビルは懇願されロケ地に向かう。
シビルはもう精神分析家としての距離を保つことができなくなっていた。マルゴー、愛人の男優、その妻の監督の痴情のもつれの中に、登場人物のひとりとして飛び込んでいく。

24日に公開になった『Sybil/シビル』

カンヌ映画祭コンペティション参加作品 『Sybil』
photo:allocine

ムムム・・・これがカンヌ映画祭の公式コンペティション参加作品?
女優2人は上手い。今年のカンヌ女優賞候補の筆頭だった(でも取らなかった)ヴィルジニー・エフィラは、今フランスで一番輝いている・・・ベルギー人女優。3枚目から悲劇のヒロインまで自然にこなし、美しくてユーモラス。
ベルギーのキャメロン・ディアスと呼ばれる。

左からガスパール・ユリエル、ヴィルジニー・エフィラ、ニール・シュネイダー(シビルの元カレ、ガブリエル)、アデル・エグザルコプロス
カンヌ映画祭コンペティション参加作品 『Sybil』
photo:public.fr

マルゴー役アデル・エグザルコプロスは、2013年カンヌ映画祭『アデル、ブルーは熱い色』でパルム・ドールを 受賞。監督と一緒に主演女優2人が受賞した前代未聞のケース。

問題はシナリオにあり。前半はいいとしても、後半、元カレやその間にできた子供や元アル中のフラッシュバックが多発で、その関連性がよく説明されていないし、第一、今一緒に暮らしている男と2人の子供は誰なんだ?

女性監督ジュスティーヌ・トゥリエがヴィルジニー・エフィラに(役者として)惚れ込んでいるのはわかるけど、精神分析家、作家、その上映画の撮影にまで関わりだすと、シビルという女性のキャラにも信憑性がなくなってしまう。
シビルと元カレ、ガブリエルのかなりきわどいセックスシーンがあり、「ここまでやらせるか」と思っていたら、この2人カップルになっていると知って、ホッ、それならいいけど。
余計なお世話?はい、確かに。

Sybil
ジュスティーヌ・トゥリエ監督作品
主演:ヴィルジニー・エフィラ、アデル・エグザルコプロス、ガスパール・ユリエル、ニール・シュネイダー
1時間40分
フランスで公開中


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ニュースザッピング:遺産相続争い

2017年12月に亡くなったジョニー・アリデー。没後に、2014年にアメリカで遺言状を書き換えていたことが判明:実子のダヴィッド・アリデー(母親シルヴィ・バルタン)、ローラ・スメット(母親ナタリー・バイ)を相続から除き、すべてを現妻のレティシアと2人の養子に残す。
ダヴィッドとローラは仰天し怒り、訴えを起こす。フランスで、子供を遺産相続から除くのは違法だ。
遺言状をフランス、アメリカ、どちらの法律で解釈するか?を巡って実子と現妻が争っていた。
お葬式で抱き合った泣いたのに・・・ちょっと遺産があると必ず争いが起こる。全然ジョニーファンではない私も判決には興味があった。

ジョニー・アリデー遺産相続
photo:Gala

火曜日にナンテールの裁判所は、
「ジョニー・アリデーをフランス在住の歌手とみなし、フランス司法が相続の裁定権限を持つものとする。相続は、未亡人とその子供2人、ダヴィッドとローラに5等分される。」

すなわちこの5人。子供までサングラスかけてなくてよかった。

ジョニー・アリデー遺産相続
photo:marieclaire.fr

この判決に、ローラは感動し、ダヴィッドは「これで公平」と満足。当然レティシアは不服で、彼女の弁護士団はすぐ控訴すると発表。
「2007年からジョニー・アリデーの本拠地はロサンジェルスであった証拠が揃っているのに、この判決には驚くしかない」
「1年前からローラ・スメットとダヴィッド・アリデーは私のクライアント(レティシア)とその子供に対し攻撃的だった。ジョニーの思い出を汚すことも顧みず、単に金銭の利害を公の場で争った」(全部もらったら争わないでしょう・・・)

遺産が一体どれだけあるのか?というと4000万ユーロ~1憶ユーロの間と言われている。殆どが不動産(邸宅4件)なので推定価格に開きがあるみたい。加えて高級車、バイクともに約20台、ジョニーのステージ衣装やトロフィー、レコード、契約書、手紙・・・などファンが高額で買いそうなもので推定約200万ユーロ。ただしジョニーにはかなりの借金があった。

フランスでは相続から外された実子2人に味方する意見が多い。ジョニーより32歳若い元モデルのレティシアは外見にこだわり、浪費家。コンサートの予定や雑誌に載る写真全部管理していた、と元マネージャー。
「恋は盲目というけど、ジョニー目を覚ませ!と言いたかった」
それで全部レティシアに残す遺言状を書いちゃったのね・・・


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日本料理はここばっかり

「誕生日、うちでやる?外で食べたい?」と夫に聞いたら、「あの何とかいうジャポネがいい」
固有名詞を覚えようとしない人で、すべて”ce truc”(何とかいうもの)で片付け、こっちがわからないと苛立つ。
“何とかいうジャポネ”はロケット通りにある『河本』のこと。たまには場所を変えようか、と他の店を試しても結局ここが一番美味しいと戻ってくる。
今夜のお任せメニューは:

白アスパラと牛肉のたたき、胡麻マヨネーズ。アスパラをフランス式にグタグタになるまで茹でずアルデンテで美味しい。

パリ、日本料理「河本」

前菜盛り合わせ
ほうれん草胡麻和え、切り干し大根のお浸し、ツブ貝(多分)、信田巻き、プチトマト
“ひと口ずつ”がそれは丁寧に作られていて、プチトマトは、湯むきしたトマトをシロップに漬け胡麻ソースという凝りよう。

パリ、日本料理「河本」

茄子の白味噌田楽
河本の人気定番。お昼のメニューにも出る。皮まで食べたくなる。

パリ、日本料理「河本」

おさしみ:タコ、鯛、鮪のたたき海苔巻き

パリ、日本料理「河本」

ステーキ。付け合わせは野菜、じゃがいもコロッケ、野菜のかき揚げ。
和洋折衷のソースがまた美味、聞くのを忘れたけど聞いても再現できないでしょうね。

パリ、日本料理「河本」

この後ご飯ものが出る。お寿司の予感がした私はスペース確保のため、ステーキを息子に手伝ってもらおうとしたら、
「なんで!アタシにはくれないの!」と娘。
食いしん坊の娘は、小さい時から兄貴と同じ量を要求し、6歳上の兄貴はそれを「不公平だ」といい、喧嘩になっていた。
「君は毎日、ママンの料理を食べてるじゃないか!」(と息子に持ち上げられるが)
「ママンの料理とはランクが違う」(すぐ娘に引きずりおろされる)
男女同権を主張する娘が勝ち、2当分になった。

予想通り最後はお寿司。とろけるような鮭とマグロ。

パリ、日本料理「河本」

娘のデザート。餡子が苦手なあとの3人はどら焼きなしバージョン。

パリ、日本料理「河本」

このおまかせコースが45ユーロ。夫と子供はもちろん、払った私も大満足。
お昼のメニューは前菜盛り合わせ(夜よりやや少なめ)、茄子田楽、チョイスできるメイン(握り、ちらしあり)、デザートで20ユーロ。
お昼も予約したほうがいい。

ここロケット通りには中国人経営のお寿司屋が4-5件あり、印刷された写真入りメニューが出ている。握りで12ユーロから。
旅行者やたまたま通りかかった人は、わかりやすくて安い方に入るらしい。
従って河本のお客さんは違いの分かる日本人と日本食通フランス人、あまり混んでいないのが私たちには嬉しいけど。

Kawamoto
43 rue de la Roquette
75011 Paris
☎01 47 00 34 36


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アマゾン騒動

誕生日のお祝いに「双眼鏡が欲しい」と夫。双眼鏡で何を見ようって言うの?
「鳥とか」
去年の誕生日は望遠鏡だった。田舎で星を見るためだって。星や鳥が見たいというのは新規の趣味。歳のせいだろうか。
私はアマゾンでご希望の双眼鏡を注文した。

bushnelle双眼鏡

配達予定日、追跡を見ると「配達中」。でも小包は届かない。夕方になって再び見ると、ナント「配達済み」になっている。
「済んでない !!」私はアマゾンに電話した。
正確には「電話してください」をクリックしたらすぐかかってきた。
「管理人が持ってるんじゃないですか?」
とのんびりした声。この建物に管理人などいない。
「お隣さんに聞いてみたらどうですか?」
私はキレて、
「あのね、アマゾンが届かないのはこれで3度目。こういうことが度重なるようなら・・・」
「わかりました!捜査を開始します!48時間お待ちください」
・・・・という話を食事のときしたら、息子はニヤニヤ笑って、
「すごくよくできたウソじゃない?練習した?」
“ネットで注文したけどまだ届かない”というのはプレゼントを買っていない子供たちの常套言い訳なのだ。

48時間待たず、双眼鏡は翌日届いた。受け取ったのは娘。
そのまた翌日の夜、アマゾンの配達人と名乗る男子から電話がかかってきた。
「電話しろって言われたもんで。何がどうしたんです?」
受け取っていないのに「配達済み」になってたんで、アマゾンに電話して探してくれと頼んだけど、昨日受け取った、と言うと、
「ああ、そうなんですか!そりゃよかった。おととい『配達済み』にしたのは僕です」
「なんで?」
「もう少し待ってくれって意味で」
「そんな意味に取れませんよ!盗まれたか他の人が受け取ったかと心配するでしょ」
「そうですか?」
「昨日配達したのはあなたなの?」
「そうです」
「じゃ、なぜ受け取ったって聞いてびっくりしたの?」
「いや、僕です。娘さんでしょ?ブロンドの」
「・・・・」
日仏ハーフでブロンドになるか!話にならん。
「あ、僕じゃなかった。夜だったでしょ?同僚に頼んだんだった」
なんとかつじつまが合い、気の良さそうなお兄ちゃんなんで、電話ありがとう、と切った。

「配達済み」が“少々待ってくれ”という意味?
世の中には色々な考え方があるもんだわね・・・


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カンヌ映画祭ザッピング

幕開け上映はジム・ジャームッシュの『The dead don’t die/死人は死なない』(たしかに・・・)
ビル・マーレイ、アダム・ドライヴァー、ティルダ・スウィントンン、クロエ・セヴィニー・・・ジャームッシュお気に入りのスターが勢ぞろい。評判は残念ながらソコソコ。
セレナ・ゴメスの耳元で何やら囁くビル・マーレイ。『ロスト・イン・トラスレーション(ソフィア・コッポラ』の最後でこんなシーンなかったっけ?この人がやると、何を言ったか気になる。

第72回カンヌ映画祭

近年、人気急上昇のベルギー人シャンソン歌手アンジェル。天使のように可愛いだけじゃなく歌が上手い。開幕式で歌った。

第72回カンヌ映画祭

第72回カンヌ映画祭開幕を宣言した、ジヴァンシーのドレスのシャルロット・ゲンズブールとハビエル・バルデム。

第72回カンヌ映画祭

21歳の最年少審査員、エル・ファニングはディオール。『Somewhere』(これもソフィア・コッポラ)では少女だったのにね。
ショパール主催ののディナーパーティで、ヴィンテージのプラダのドレスがきつすぎて失神してしまった。昔の女性は気付け薬を持ち歩いていたんでした。

第72回カンヌ映画祭

演劇界で不吉な色とされているグリーンのドレス、ジュリアン・ムーア。これだけ似合えば着たくもなる。

第72回カンヌ映画祭

タランティーノの『Once upon a time in Hollywood』で共演の巨大スター2人。
ブラッド・ピットがレオナルド・ディカプリオを“立てていた”という噂。
上映後の評判は・・・「ムラがある」「センチメンタル」「長すぎる(2時間45分!)

ブラッド・ピット、レオナルド・ディカプリオ
photos:Getty images

去年のカンヌでは是枝さんの『万引き家族』がパルム・ドールだった。あれからもう1年、樹木希林さんはもういない、とセンチになるわたし。


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アラン・ドロンの涙

60年以上のキャリア、ヴィスコンティ、アントニオーニ、メルヴィル、ルネ・クレマン・・・名監督の映画80本に出演したアラン・ドロンが、カンヌで一度も賞を取っていなかった 、というのはびっくりだ。

日本でこそ人気があるけど、母国では傲慢で自意識過剰、扱いにくい、と言われ、カンヌとも長年仲が悪かった。
それで83歳まで待たされたのか・・・ようやく、これまでの功績にパルム・ドール名誉賞が与えられることになった。という発表に、Women and Hollywoodというアメリカのアソシエーションが反対署名運動を始めた:人種差別、ホモ差別、女性蔑視のアラン・ドロンに名誉賞などとんでもない!
署名は2万5千を超えた。

19日のジュルナル・デュ・ディマンシュのインタビューでドロンは、
「そんなことを言うアメリカ人は誰なんだ?彼女たちの作り事だ。私はゲイの結婚に反対ではない。そんなことどうでもいい。好きなようにすればいい。でも同性の両親が養子を取るのには反対だ。子供には父親と母親が必要だと私は思う。
私が女に平手打ちを食わせた?それは事実だ、でも自分がやったのより多くの平手打ちを食らっている」
「これだけ長年やってると鬱陶しがられる。『アイツまだいるのか』と。長続きする成功は嫌われ、色々言われることになる」
だからいちいち気にしていられるか、と。

83歳にしては、背筋がピンとして歩き方も堂々としている。お腹がちょっと出た?

アラン・ドロン、カンヌ映画祭
photo:linternaute.com

19日夜、パルム・ドール名誉賞が、娘さんのアヌーシュカの手から渡されると、毒舌は姿を消し、感動で涙声になった。

アラン・ドロン、カンヌ映画祭
photo:closer

「私がスターだとしたら、それはほかの誰でもない、観客のみなさんのお陰だ」
ピガールのチンピラだった自分をスカウトしてくれる人がいなかったら、今頃死んでいたか、刑務所だっただろう、とインタビューでも語っていた。
「最初、私の武器は顔(美貌!)だけだったけど、それだけなら1年と持たなかったはず。私が大根だったら、これだけ長続きしなかった」と付け加えるのを忘れない。

カンヌのステージでは「こんなにメソメソするのは滅多にない」と自嘲し、
「私はいずれ“旅立つ”。でもみなさんにお礼を言わないでは旅立てない」
“傲慢さ”が微塵もない映画界大モンスターの挨拶に、会場は盛大で長い拍手を送った。

さて、パパにパルム・ドールを手渡したアヌーシュカ・ドロン。
ドロンの女たちの中で母親は誰でしょう?
ロミー・シュナイダー、ドイツ人歌手ニコ、フランシーヌ・カノヴァ(ナタリー・ドロン、アントニーの母)、ダリダ、ミレイユ・ダルク・・・答えはオランダ人モデル、ロザリー・ファン・ブリーメン。ドロンは彼女との間に2人の子供、アヌーシュカとアラン=ファビアンがいる。


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ナタンの便り

期待と不安が半々のナタンが東京に発ってから1か月半。
最後に会ったとき「メールで近況教えてね」と言うと、困った顔になった。
「ぼくは書くのがとても難しい」
そういえば、私からのメッセージへの返事も「Oui 」「Non」「 Parfait」。
最初のボンジュールも最後のボンヌ・ジュルネもない素っ気ないもんだった。
「友達にも書かない。電話もきらい」
「2行でいいから!」と言うと、「ふふふ」と曖昧な笑いを浮かべ去っていった。
果たして何の連絡もないので、便りのないのは良い便り、と思おうとしていたら、ナタンを紹介してくれた友人が「妹さんに聞いたらうまくやってるみたい」
その友人はナタンの家の隣に住んでいる。
「発つ前の日に挨拶に来たの。“スゴイ先生”を紹介してくれてありがとうって」
“スゴイ”のニュアンスは不明だが、いい意味と思いたい。ゼロから始めて1年で日常会話はできるようになったんだもの。ま、本人もスゴク勉強した。

私も直に近況が知りたくなり、元気?学校はうまくいってる?とメールを送ったらすぐに返事が来た。フランス語で。
「たかこさん、あなたもぼくのように元気だといいです。
10連休に当たったのは確かにチャンスでした。新天皇の即位は印象的でしたが、周囲の日本人がそれについて何もコメントしないのは驚きました。バーという場所のせいかもしれません。(バーに入り浸ってるわけ?)
友達はできましたが、日本人と出会うのは思ったより複雑です。それでもぼくは東京の生活が気に入り、今の学校で1年の学生ヴィザを申請しようと思っています」
相変わらず、ボンジュールもア・ビアントもないけど、2行よりは長い。努力して書いたんだろうね。

彼の通ってる学校はDokodemoといい、住居探し、学生ヴィザ取得もフランス語で手伝ってくれる。東京、京都、大阪、福岡、ついで札幌、那覇にも開校したから需要があるんだろう。

生徒の50%が中国人、20%ベトナム、10%韓国、パキスタンとフランスがそれぞれ9%

日本語学校 Dokodemo
photo:dokodemo

「日本に行ったら戻ってこないんじゃないか?」というナタンの両親の危惧は当たっていたわけだ。両親は”日本の女性に出会って”
と思っているけど、今のとこそれはないみたい。
どっちみち、私がナタンに再会するのは東京のようだ。


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麻酔医はシリアルキラー

ブザンソンのサン・ヴァンサン・クリニックの麻酔医、フレデリック・ペシエ、47歳。ここ数日、何回もニュースに登場した。
2006~2016年に、患者24人の麻酔に、過剰な部分麻酔薬かカリウムを混入。どの手術も生死の危険のないものだったのに、患者は手術中に心臓停止になり、そのうち7人は死亡している。被害者は4~80歳。
アデノイドの切除で麻酔をした4歳の男の子は、2度の心臓停止を生き延び、両親が訴えた。

「私は自分の好きな仕事をし、それに多くの時間を費やし、常に向上させようとしている。その私が麻酔に毒性のある薬を混入し、そのあとで蘇生したというんですか?そんなバカげた話がありますか?」

frederic pechier
photo:l'Est Republicain

と本人は否定するけど、捜査官は“バカげた話”とは思わない。
「昏睡させてから蘇らせ、全能感を感じる、それが動機だった」
“消防士が放火魔”と同じロジック。
その通り、同僚の多くからスター扱いされ、一方で、「高飛車」「自分に自信がありすぎる」と敵意を持つ者もいた。

フレデリック・ペシエは2017年から司法監視下(医療に一切携わってはいけない、フランス領土を出てはいけない)だったが、今度新たに17件の疑いが加わり拘留された。勾留時間切れの48時間後、一時釈放され、ラグビーマンのような体躯の彼が“娘の腕の中に崩れこんだ”とか。心臓専門医の奥さんは現れなかった。
ブザンソンの検事は確信ありげで、終身刑になる可能性大と言われる。
そりゃそうだ。お医者さんの姿をしたシリアルキラーなんて怖すぎる・・・


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経験不足のスリ

アルルで屋外の有料駐車場に入った。係員らしき人はいない。メーターで午後4時まで料金を払い、駐車券をボードの上に置く。
並んでいる車を見ると、無料駐車もいるじゃない。誰も回ってこないんだろうか?

arles parking

あちこち観て戻ってきたら、4時を30分過ぎていた。そそくさと立ち去ろうとしていると、忽然と大男が現れ、
「時間過ぎてますよ。払わないと出られません」
「ぼくが行く」友人のひとりがすぐ車を降りる。ちょっと胡散臭さを感じて私も一緒に降りた。
メーターに車のナンバーと時間を打ち、カードを入れるんだけど、グズグズしていると時間切れになって最初からやり直さなくてはならない。友人がコードを打とうとしていると時間切れ。
「もう一度コードを打って」と大男が言ったとき、差し込み口からカードが消えていた。
「ちょっと何してんの !?」私は大男の手を掴み、友人のカードをむしり取った。
「やり方はわかってるから離れてて!」
私が男を睨んでいる間に、友人はコードを打ち30分の追加料金を払った。
「ぼくはやり方を見せようとしただけですよ」と大男。
「それはご親切に!」

カードをかすめ取り「もう一度打って」とコード番号をゲットする、という手口なんだ。
駐車場を出るとき、果たして何のチェックもなく「払わないと出られません」からウソだった。

危うくスリを免れた“快挙”を、後日、家族に話したけど・・・私にもわかったということは、あの大男、経験不足の初心者だったに違いない。経験を積んだスリがいるだろうから、この手口にご用心!


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ゴッホ、ローマ遺跡・・・と言えば

アルル!フィジャックから313㎞、4時間弱のはずなんだけど、5時間くらいかかった。
運転しない(できない)私は気楽だけど、左ハンドルに慣れないドライバーは緊張しっぱなし。

最初のサービスエリアに着いたのが午後1時頃。朝ごはんをしっかり食べた私たちは「まだお腹空かない」「じゃもう少し走ってからお昼にする?」とやり過ごしたのが間違いのモト。
その後は走れど走れど「ナイフ&フォーク」の標識は現れず、どこかの地方都市の郊外にファミリーレストランが並んでいるのを見つけ、高速を降り、一番無難そうなマクドナルドに入った。
美食のこの地方で、何が悲しくてマクドナルド・・・

macdo_201905130704138c6.jpg

アルルのウリといえばゴッホ。1888年から1889年5月の短い滞在期間に多くの作品を描いた。
『夜のカフェテラス』のモデルになったカフェ。今はカフェ・ヴァン・ゴッホ。

アルル、カフェ・ヴァン・ゴッホ

ゴーギャンとの関係が悪くなり自らの耳を切り落とし、「大切に取っておいてくれ」と娼婦に渡した。直ちにゴッホが収容されたアルルの市立病院。現在はエスパス・ヴァン・ゴッホ。

アルル、エスパス・ヴァン・ゴッホ

「ゴッホの絵と同じ!」ではなく、ゴッホの絵をもとに中庭の方が復元されている。

アルル、エスパス・ヴァン・ゴッホ

アルルのもうひとつの見所はローマ時代遺跡。4世紀、ローマ皇帝コンスタンティヌスの滞在中に造られた公衆浴場は必見。

アルル、コンスタンティヌス公衆浴場

説明によると、更衣室で服を脱いだ後、外で軽い運動をしてからプールでエクセサイズ。
続いてぬるま湯(25-30度)のお風呂。床が熱いので、湯治客は木の底の特性サンダルを履いた。
続いて乾いた暑さの部屋(サウナ)か、湿った暑さの部屋(ハマム)で汗をかく。
毛穴が開いたところで、熱いお風呂(55度)に入り、身体を洗った(公衆浴場なんだから最初に洗ったほうがいいのでは・・・)。
当時は石鹸がなかったので金属たわしで身体をこすったとか。
その後、冷たいお風呂に入り毛穴を引き締め、香りのいいオイルでマッサージ、脱毛(!)。
その後、大理石のベンチで休んだり、読書をしたり、という一日がかりのコースは、まさに今のタラソテラピー&エステサロン。
昔の人は進んでいた・・・


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モト弁護士&プレイボーイ

シャンブル・ドットをやっている義弟のジャン=ルイはモト弁護士。税金を長年に渡って滞納したため資格を失ってしまった。
税金を払えなかったわけではなく、ガールフレンドにプレゼントしたり、一緒に高いホテルに泊まったりして使ってしまったからだ。

義父母は、そんな息子を叱るでもたしなめるでもなく、母親は「モテるのは男の甲斐性」と自慢にし、厳格な大学教授の父親は“自分にないものを持っている”プレイボーイ息子を可愛がった。
その結果、義弟は一度も結婚せず、独立もせず、数年ごとに変わる恋人の家と実家を行き来していた。
30過ぎても親の家に住んでいる男子の映画『Tanguy/トンギィ』が2001年にヒットしたけど(先日出た続編は駄作)、ジャン=ルイはTanguyどこではなく、60歳まで親の家に住んでいた。

元彼女たちはイタリア人、コルシカ人、南仏人と南の女ばかり。母親が南仏アジャン出身なのでマザコンかも。
今一緒にいるのもコルシカの女性。弁護士だったころ弁護した女性だ。10年以上と長続きしているのは、年取って以前ほどモテなくなったのと、コルシカ女性が目を光らせているからと思われる。

弁護士ができなくなった彼は、そのコルシカ女性と、パリにレストラン『Table Corse/コルシカの食卓』を開いた。プラザ・アテネのアラン・デュカスのレストランにいた若い料理人をシェフにし、ミシュランに出るくらい流行ったのに閉店。
原因のひとつは、シェフがカミングアウトして、セカンドを口説いたのにセカンドが応じなかったので決裂したからだ。

その後、義弟はシャンブル・ドット(英語のbed and breakfast)をあちこちで探し、フィジャックにいい物件をみつけて落ち着いた。

名前はSoleiho/ソレイオ。昔、この地方で、穀物やコーヒー、ラヴェンダーを乾かしていた最上階のこと。

フィジャック、シャンブルドットSoleiho

サロン兼食堂

フィジャック、シャンブルドットSoleiho

サンティアゴ・デ・コンポステーラ(フランス語ではSaint Jacques de Compostelle) への巡礼の道筋に当たり、1階はお遍路さん用の素泊まり宿。上の階に3つ星ホテル並みの部屋が4室。
けっこう繁盛していて、オフシーズン(11月から3月)は閉めてコルシカ島に行ったり、優雅な生活をしている。

・・・という話を-もちろん義弟がいないところで-友達にしたら、「映画みたいな話!」と呆れていた。
ほんと、滅茶苦茶だけど憎めない、映画の脇役で出て来そうな人なのだ。


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まだ本物の壁画が見れる洞窟

友達のひとりがラスコーの洞窟に行きたがっていた。でもあそこ、コピーしか見られないし、バカンス中(パリを含むCゾーンの復活祭休み)で人が多いよね、と話していたら、義弟が「じゃペッシュ・メルルの洞窟に行けば?」

フィジャックから約50㎞、1時間弱。“まだ本物が見れる”先史代洞窟のひとつ、Pech Merle/ペッシュ・メルル。
1922年、洞窟の中で遊んでいた男の子3人が、手で土を掘っていたら突然、通路が現れた。やっとひとり通れるくらいの果てしない通路を3人は這い進み、巨大な洞窟にたどり着いた。子供たちが外に出てきたのはなんと11時間後。

先史代洞窟ペッシュ・メルル/Pech Merle
photo:pechmerle.com

すぐに、地元の神父兼考古学者によって、洞窟の壁画の調査が始められ、1926年に一般公開されることになる。
今から約16000年前、クロマニヨン人が木炭で描いた馬、野牛、マンモス。壁画の数は少ないけど、びっくりするプロのタッチ。ピカソがどこかの壁画を見て「脱帽」と言ったという話が信じられる。

この水玉が何を意味するか?水玉の馬がいた、という説もあるそうだ。

先史代洞窟壁画ペッシュ・メルル/Pech Merle
photo:pechmerle.com

マンモスさん!

先史代洞窟ペッシュ・メルル/Pech Merle
photo:tripadvisor.fr

クロマニヨン人から「ハーイ!」 この手には感動する。

先史代洞窟壁画ペッシュ・メルル/Pech Merle
photo:pechmerle.com

当時、洞窟にはクマやライオンが住んでいたので、クロマニヨン人は外で暮らしていた。彼らは外で何回か練習してから、危険を冒して洞窟に入り、絵を描いたと言われる。
壁画だけでなく、鍾乳石(上から垂れ下がる)と石筍(下から生える)も幻想的。

先史代洞窟ペッシュ・メルル/Pech Merle

自然の創造力、クロマニヨン人のアートレベルの高さ、何百万、何千万年という歴史の中で、なんとちっぽけな私たち、洞窟を発見した子供3人の勇気(無謀さ!)・・・震えたのは感動のせい?それとも足元から這い上って来る寒さのせい?(氷河期に生まれなくて良かった)
ガイドさんによると「遅かれ早かれ非公開になる」そうなので、この感動はお早めに。
こちらのサイトから予約できます。


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名誉挽回!ロカマドゥール

1166年に聖アマドゥールの遺体が“完璧な状態で”発見され、カトリック信者の巡礼の地となったロカマドゥール。黒い聖母像も有名だ。
去年の夏行ったときは、暑くて、人が多くて、疲れて、キッチュなお土産物屋にうんざりし(十字架を担いだキティちゃんに出会いそう)、もう来ることはないだろう、と思っていた。
今回、友人たちが行きたいと言うので(確かにロット地方に来てロカマドゥールに行かない手はない)全然期待しないで行ったらとても良かった。

この景色が見えると「おお!」と言わない人はいない。

ロカマドゥール3

青空、肌寒いくらいの気温、人が少なく、駐車場もすんなり(夏は避けるべき、ということ)
駐車場から城門まで、遊園地のようなPetit train。夫が乗りたいと騒ぐんで乗ったけど、歩いたほうが早い。

南西フランス、ロカマドゥール

石像になった道化人。微動だに-瞬きひとつーしない。お金を入れるとウィンクしてくれる。

南西フランス、ロカマドゥール

前回はエレベーター、今日は歩いて上るぞ。

南西フランス、ロカマドゥール

216段の階段を上ると、7つの教会からなる聖域にたどり着く。
時代を経て黒ずんだ木製の『黒い聖母』。

南西フランス、ロカマドゥール

2016年にカオールの病院でスキャンしたところ、くるみの木の一本彫りで、マントは金属、ネックレスは銀製、中に聖櫃は隠されていないと判明。剥がれたり穴が開いているとこはあっても黒いマリアは「比較的いい健康状態」。

そこから先は階段ではなく緩い登り坂。

南西フランス、ロカマドゥール

十字架を背負ったキリストの足跡が記されている:「ここで1回目の転倒をした」「ここで〇〇が汗をふいてあげた」・・・

南西フランス、ロカマドゥール

信者でなくても苦悩が伝わってくるので、信者が膝をついて上りたくなるのがわかるような気がする。

とにかく、何世紀もの間、世界中の巡礼者を迎えたインパクトのある聖地で、風景も素晴らしい。
教訓:何事も一回の印象で決めてはいけない。


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再び“世界で一番長いクラス会”

大学時代の友達が10連休に遊びに来た。
お医者さん、高校の英語教師、薬局経営・・・とフランス文学と関係ない道を歩いてきた同級生が、何十年後にフランスで再会する。原点回帰!
3年半前はパリとコート・ダジュールで、予想以上に愉しく“クラスメートが友達になる”旅だった。
味を占めて2回目は南西フランス。鴨、フォアグラ、トリュフ、カトリックの巡礼コースとしても知られるロット地方。
フィジャックの義弟のシャンブルドットを足場に周辺の村を訪ねる。 

最初の計画では、パリからTGVでブリーヴに行き、そこでレンタカーを借りることにしていた。
そしたら田舎のAVISには9人乗り(私たちは7人)のバンがない。万が一誰かが返却してあったとしても、営業所は夕方6時に閉まるので、TGVが着く時間には「開いてないべ」と言われ、この案は破綻した。

ちなみにニースの営業所は午前零時まで営業で、車種も揃っているのに、ちょっと田舎に行くと「12時半から14時までお昼休みで18時には閉まる」というモードになっている。需要がそんなにないからそれでも回っていくということだ。

そこで夫が思いついた第2案は、パリで大型車を借り、彼と同級生の1人が交代で運転してブリーヴまで行く。残りの5人はTGVで発ち、ブリーヴで合流する。
この案は、
〇別れないほうがいい(TGVで発った人たちが長く待つことになりかねない)
〇一緒に行ったほうが愉しい(それはそうだ!)
という反対意見があり却下。
結局、パリで借りたメルセデスVitoで、フィジャックまでの600kmを走破することに。

窓がスモークで「ヤクザの車みたいだ」と夫。

mercedes vito (2)

正午に出て、途中でお昼休憩をし、夜7時頃に着くという読みは現実的じゃなかった。
オートマチック車に慣れていない夫が車を動かせるまで時間がかかり、高速の方向を一度間違え、トイレ休憩があり、ドライブインで早くもお土産買い・・・シャンブルドットにたどり着いたのは9時を回っていた。

3つ星ホテルクラスの部屋(広さはもっとある)、値段は半分(2人使用で85ユーロ)

フィジャック、シャンブルドット

目覚めればこの景色。

フィジャック、シャンブルドット

原点回帰珍道中の始まり!


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カードの大ドジ

新しいVISAカードが届いた。古い方がまだ有効期限で、しかもネットで買ったものを返品して返金を待っていたので、新カードは有効にしないでいた。
日本も同様と思うけど、カードはキャッシングか買い物をして有効になる。ネット通販では有効にできない。
やっと返金があったので、新カードを持って出かけ、ユニクロで期間限定値下げの薄手ダウンを買う。
令和とともに新カードになった。あまり関係ないけど。

翌日、魚屋で払おうとしたら、カードが却下される。なぜ、どうして?
見かけも暗証番号も一緒のカードなので、新と旧を混同したらしい。
慌ててうちに帰って、バッグの中やコートやスカートのポケットをくまなく探すけど新カードはない。
ユニクロで落とした?こう見えてもカードをなくしたことはないのに・・・

すぐユニクロに駆けつけ「おととい買い物したんですけど、カードの忘れ物ありませんでした?」
レジ係の男性が責任者を呼ぶと、責任者というよりラッパーのイメージの、革ジャンの男性が現れた。
「何時ごろでした?」
私がレシートに書かれた時間を言うと「ちょっと待っていてください」
7分くらいで責任者は戻ってきて、
「あなたは、赤と黒のスカートをはいていて、カードをスカートのポケットに入れました。そのまま出口に向かい、その間に何も落としていません」
「どうしてそんなこと・・・すごい記憶力!」
責任者はびっくりした顔で私を見て、
「防犯カメラですよ」
いやだ、ちょっと考えれば当たり前じゃない。なんてアホな発言。
私は赤面してユニクロを後にした。

それにしても困った。明日から旅行に行くのに、カードがないとホテルも払えないし、現金も出せない。
でもカードは止めないと危ないじゃない。
仕方なくカードのセキュリティサービスに電話して、カードを止めた。有効化したばかりのカードを。

電話を切ってヤレヤレ、銀行でおろして現金を持って歩くのか、とキッチンのテーブルに座ったら、さっきバッグをひっくり返して出てきた名刺やレシートの中に、新カードがあるではないか!
慌てて電話を取り、ダメもとで「5分前に電話してカード止めたんですけど、あったんです!」
「申し訳ありませんが、一度止めたら元へは戻せません」
そりゃそうだよね・・・
使えなくなったピカピカの新カードを、恨めしく眺めるばかりであった。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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