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小説を書きたい、執筆に専念しようと、シビルが精神分析家を辞めようとしていたところへ、マルゴーという女性から電話がかかってきた。断れば自殺しかねない切羽詰まった声に、シビルは仕方なく会うことにする。
マルゴーは女優で、今撮影中の映画の主演男優と恋仲になり、妊娠してしまったという。
「その男性はあなたと一緒になる気はないの?」
「いいえ・・・彼は監督と結婚してるんです」

主演男優&マルゴーの愛人(ガスパール・ユリエル)と監督&妻(サンドラ・ユラ―)

カンヌ映画祭コンペティション参加作品 『Sybil』
photo:allocine

子供をおろすかおろさないか決められず、役を降りたくても降りられず、立ち往生しているマルゴーを見放すことができず、シビルは分析を引き受ける。
間もなくマルゴーの分析が小説のインスピレーションになり、シビルの小説が滑り出す。マルゴーの話は、シビル自身の終わった恋を、アルコール依存症だった過去を蘇らせた。

カンヌ映画祭コンペティション参加作品 『Sybil』
photo:allocine

ラストの撮影でマルゴーはイタリアのストロンボリ島に発ち、シビルは懇願されロケ地に向かう。
シビルはもう精神分析家としての距離を保つことができなくなっていた。マルゴー、愛人の男優、その妻の監督の痴情のもつれの中に、登場人物のひとりとして飛び込んでいく。

24日に公開になった『Sybil/シビル』

カンヌ映画祭コンペティション参加作品 『Sybil』
photo:allocine

ムムム・・・これがカンヌ映画祭の公式コンペティション参加作品?
女優2人は上手い。今年のカンヌ女優賞候補の筆頭だった(でも取らなかった)ヴィルジニー・エフィラは、今フランスで一番輝いている・・・ベルギー人女優。3枚目から悲劇のヒロインまで自然にこなし、美しくてユーモラス。
ベルギーのキャメロン・ディアスと呼ばれる。

左からガスパール・ユリエル、ヴィルジニー・エフィラ、ニール・シュネイダー(シビルの元カレ、ガブリエル)、アデル・エグザルコプロス
カンヌ映画祭コンペティション参加作品 『Sybil』
photo:public.fr

マルゴー役アデル・エグザルコプロスは、2013年カンヌ映画祭『アデル、ブルーは熱い色』でパルム・ドールを 受賞。監督と一緒に主演女優2人が受賞した前代未聞のケース。

問題はシナリオにあり。前半はいいとしても、後半、元カレやその間にできた子供や元アル中のフラッシュバックが多発で、その関連性がよく説明されていないし、第一、今一緒に暮らしている男と2人の子供は誰なんだ?

女性監督ジュスティーヌ・トゥリエがヴィルジニー・エフィラに(役者として)惚れ込んでいるのはわかるけど、精神分析家、作家、その上映画の撮影にまで関わりだすと、シビルという女性のキャラにも信憑性がなくなってしまう。
シビルと元カレ、ガブリエルのかなりきわどいセックスシーンがあり、「ここまでやらせるか」と思っていたら、この2人カップルになっていると知って、ホッ、それならいいけど。
余計なお世話?はい、確かに。

Sybil
ジュスティーヌ・トゥリエ監督作品
主演:ヴィルジニー・エフィラ、アデル・エグザルコプロス、ガスパール・ユリエル、ニール・シュネイダー
1時間40分
フランスで公開中


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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