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映画ザッピング:最後で泣く

ネヴァダの草原、野生の馬が群れている。
寝そべっていた馬が突然ピンと耳を立てて起き上がる。人間が感知できない音か気配に気づいたのだ。
数秒後にヘリコプターの音が聞こえてくる。馬の群れはヘリから逃げようと駆け出す。自由で美しい馬たちのギャロップ。しかしその先には囲いができていて、馬たちは追い込まれる。

ネヴァダの刑務所では野生の馬、ムスタングの調教を受刑者の《社会復帰プログラム》に組み込んでいた。
調教された馬は、競売にかけられ国境警備隊や警察に引き取られていく。

受刑者のロマンは人間関係を一切拒絶し、面会に来た娘にさえ「もう2度と来るな」と。

映画『Nevada/ネヴァダ』マティアス・スーナールツ

怒りや後悔を自分の中に閉じ込め、それは突然、暴力になって噴出する。
刑務所の教育者は野生馬の調教にロマンを加えた。とりわけ手懐けにくい馬を与えられ、性格の似た人間と馬の戦いが始まる。

映画『Nevada/ネヴァダ』マティアス・スーナールツ


ネヴァダの刑務所で実際に行われていることをもとにした『Nevada/ネヴァダ』(原題は『The Mustang』)

映画『Nevada/ネヴァダ』マティアス・スーナールツ

堂々とした体躯に甘いマスク、寡黙で何を考えているか読めない元殺人犯がはまり役、マティアス・スーナールツのために作られたような物語だ。
馬を調教するうちに、自分でコントロールできなかった感情も調教していく。
土色の荒野と馬、オレンジの囚人服、常に警戒していないと生き延びられない刑務所の暮らし・・・シンプルなシナリオだけど引き込まれる。女性監督なのね、びっくり。

私は猫で十分で馬を飼おうとは思わないけど、物言わぬ動物には愛おしさを感じて、最後で泣いた。
でもこのシーンではない。

映画『Nevada/ネヴァダ』マティアス・スーナールツ
photos:allociné

NEVADA
監督:ロール・ド・クレモン=トネール
主演:マティアス・スーナールツ、ジェイソン・ミッチェル、ブルース・ダーン他
1時間36分
フランスで上映中(お早めに)


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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