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泣きっぱなし、でも観てよかった


若いシリア女性Waadがのアレッポの日常をヴィデオに撮った『For Sama/サマのために』

For Sama

2012年~2016年、シリア内戦で政府軍と反対勢力が街を東西に二分割して戦い、4年間戦場と化した。

For Sama

内戦が勃発した当初は学生だったWaad/ワードは、アレッポの日常をヴィデオに撮ろうときめる。
若い医師ハンザと出会い結婚。

For Sama

彼の勤務する病院には毎日砲弾で負傷した住民が運ばれてくる。
間もなくワードは妊娠し、女の子を産み、サマと名付ける。
シリア語で空の意味。空のように自由で明るく・・・

For Sama
photos:allociné

しかしアレッポの日常は次第に地獄絵になっていく。
病院は次々に爆破され、ハンザのいる病院だけが残る。血と死体は日常の光景になり、命が縮まるような砲弾の音が続く。
その中でサマは希望の具現のように見えるが、
「初めてサマを産んだことを後悔した。ハンザに出会わなければよかった・・・」

とにかく全編、観客がみんな泣きっぱなし。彼らは娘を護り、その日を生き延び、怪我人を助けることで泣く余裕すらないのだ。

彼らの勇気、人間愛、そして美しさ。そう、人間の美しさに打たれる。
カンヌ映画祭で「これまでで一番優れたドキュメンタリー」と称された作品。
どんなフィクションも、この説得力には敵わない。日本でかかるといい。

Pour Sama(For Sama)
Waad al-Khateab監督のドキュメンタリー
1時間40分 
フランスで上映中


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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