FC2ブログ
Archive

コロナも霞んだスキャンダル

「バンジャマン・グリヴォーがパリ市長立候補を取り下げました」というニュースで金曜の朝は始まった。

本人が退陣を発表。
理由は「親密なヴィデオがサイトやソーシャルネットワークで流されるという卑劣な行為」のせいで、「自分の家族や大切な人を護るために立候補を断念する」と、殆ど涙声で語った。

バンジャマン・グリヴォー、パリ市長選を降りる
photo:la depeche

被害者ならなぜ訴えないの?引き下がることないじゃない!と思ったけど、間もなく”親密なヴィデオ”の内容が明らかに:
グリヴォー氏自ら撮ったセックステープで「ぼくは妻の子供の囚われの身・・・」などのコメントつき。しかも愛人に送っていた。
こりゃ引き下がるしかないわ・・・

現内閣のスポークスマンだったバンジャマン・グリヴォーは、ラ・レピュブリック・アン・マルシュ党が選んだパリ市長の立候補者。選挙戦に専念するために、2019年3月、スポークスマンを辞めている。
アンケート調査では現市長アンヌ・イダルゴ、右派レピュブリカンのラシダ・ダチに次いで3位につけていた。

このニュースは政界を揺るがし、もう一日中持ちっきり。私もネットで成り行きを追わずにはいられない。
政界の反応は、野党までグリヴォー氏に同情的で、ヴィデオの暴露を「おぞましく卑劣な行為」と批難。中には、
「浮気をした議員が辞めていたら、国会に誰もいなくなるじゃないですか!」という意見もあり、あら、そうなんですか。

夕方ラジオをつけたら、ヴィデオを流した人物が判明していた:ピオットル・パヴレンスキーというロシア人。
なんか見るからにヤバそう・・・

ピオットル・パヴランスキー
photo:Voici

亡命して2017年からフランスに住む、自称アーティスト&アジテーター。数日前にポルノサイトを立ち上げ、このヴィデオを掲載した。
目的は「ピューリタニズムと偽善を告発するため」で、「市長選で家族の大切さをうたいながら、裏ではこんなことをしているグリヴォー」が最初の標的になったと言っている。どうやってこのヴィデオを入手したかは謎だ。

でも全く無名の人間が、ネットの大海原の片隅でポルノサイトを始めたって、誰の目にも止まらなかっただろう。
それを拡散したのは同じラ・レピュブリック・アン・マルシュの議員、ジョアキン・サン=フォルジェ。

joachim son forget
photo:AFP

マジメな勉強家で評判が良かったのに、Tweeterにはまり、挑発的な写真を流して楽しんでいたとか。
それがエスカレートしてこんなことに・・・バンジャマン・グリヴォーの弁護士は告訴を決めている。

一方、ラ・レピュブリック・アン・マルシュは新たなパリ市長候補を大急ぎで選ばなくてはならない。
市長選第一回投票は3月15日、一か月後なのだ。

1月31日、武漢から帰国し、14日間ヴァカンス村に隔離されていた181人の中にコロナ感染者は出ず、今日全員自由の身になった、というニュースは霞んでしまった。


ランキングに参加しています。クリックしていただけたら嬉しいです。
にほんブログ村 海外生活ブログ フランス情報へ

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村


スポンサーサイト



プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

カレンダー
01 | 2020/02 | 03
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
最近の記事
カテゴリー
おすすめ書籍
RSSフィード
おすすめコスメ
フランスに行くなら
プロヴァンスの田舎町をまわる1日
アーカイブ