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今日はネガティヴでも・・・

年末に夫がひどい呼吸困難になり、救急車で運ばれた病因。あれはコロナではなかったか?という疑問は、家族内でだんだん確信になっていた。
当時フランスでは、まだコロナが無名だったので、ナンジャラ肺炎という病名がついていたけど。
内科医の義妹は、
「まだCovid-19は入国していなかったから違う」と断言する。彼女は断言するのが好きだ。
「ウィルスにパスポートは要らない」マクロンのセリフをマネしてみたけど、効き目なし。
でもその後、11月末に最初の感染者がいたことがわかった。それに、
「嗅覚がなくなった?」
「そう、2か月くらい匂いを感じなかったんだって」
ある日、何かが焦げている匂いにびっくりしてキッチンに駆け下りたら、深刻に焦げている鍋の横で、夫が涼しい顔をしてテレビを見ていた。
「この匂い、気が付かなかったの?!」
「実はずっと嗅覚がないみたいなんだ」
その話をしたら、義妹の確信も揺らいできた。

夫が具合が悪くなってから、ずっとそばにいたので、退院したあとわたしが罹った“気管支炎”ももしかしてコロナだったのかも。
もしそうだったなら、しばらく感染する危険はないということだから・・・
抗体検査をしてモヤモヤを晴らしたいと思いながら時間が過ぎ、先週、やっと2人分の処方箋をゲット。血液検査ができた。
その結果が今日わかった:ネガティヴ、つまり罹っていなかった。
罹っていなくてよかった、ともいえるけど、抗体がないわけだから感染の危険はあるということで、喜ぶべきか心配すべきかハタと迷う。
夫はわたしより後で検査したので、結果は水曜日だ。

2日前から薬局でも抗体検査ができるようになった。指先に針を刺して採決する。
一時は処方箋をもらうのも大変だったのにね。

コロナ抗体検査
image:Adentis

そうそう、結果を取りに、ラボラトリーの前まで来た時、派手なシャツを着た男がわたしを追い越して中に入った。こういう姑息な抜け駆けをするヤツが時々いる。けしからん!
ラボには待っている人がいなかったので、そいつはすぐ受付に座り「抗体検査をしてほしい」
聞くともなく聞いていると、そいつはコロナの症状がほぼ全部あるらしい。
「いつからですか?」
「4日前から」
「では水曜日の朝9時半に来てください。朝は人がたくさんいて危ないから、中に入らず外で待つこと。いいですか?呼びにいきますから入らないでください」
ちょっと待ってよ、その男は今、しっかり中に入っていて、わたしの前にいるのだ。さっきはわたしに限りなく接近して抜け駆けした。アブナイアブナイ・・・
今日はネガティヴでも明日のことはわからないってこと。モヤモヤは続く。


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と、内閣改造のキャスティングに抗議するデモが各地に広がっている。

7月10日、パリ市庁舎前。「恥の内務相!」「どうして警察の親分になれるのか?」「女性の怒り爆発」・・・

新内閣に抗議デモ
photo:AFP

抗議の対象は強姦セクハラで訴えられている内務相ジェラルド・ダルマナンだけでない。
法相になったエリック・デュポン=モレティはメディアでも有名な辣腕弁護士。
悪いことをして訴えられ、有罪判決が出そうな政治家の救世主、といったほうが当たっているかもしれない。
怖そうでしょ?

フランス、新法相
photo:capital

中でも今回、問題視されているのはジョルジュ・トロン裁判。
サルコジ大統領時代の閣外相、イル・ド・フランスのドラヴェイユ市長のジョルジュ・トロンは2011年、「権力を有する人物による集団強姦・性的暴行」で複数の女性から訴えられた。早い話、ノンと言えない部下の女性にしていた、とうこと。

最初、禁錮6年、被選挙欠落5年の判決が出ていたところ、2017年、エリック・デュポン=モレティが弁護士になり、無罪判決(!?)になった。その時の判決文は、
「非常にセクシーな雰囲気の中で行われた集団性的戯れに参加した」が、ジョルジュ・トロンが「強制したという証拠はない」というシュールなものだった。
かくしてジョルジュ・トロンは今も悠々と市長と足フェチを続けているのだ。

最近では#metoo運動に反対-推定無実を尊重-して物議をかもした。
内務相ジェラルド・ダルマナンのように自分が訴えられているのではないけど、アンチ・フェミニストな弁護で知られ、行く先々で非難の声を浴びている。
ただでさえ警察官の人種差別、女性差別が問題になっているところへ、“警察の警察”である法相と内務相のプロフィルは、確かに問題でしょうね。大統領と首相への信頼度に跳ね返ってくる。

一方、拍手で迎えられたのは文化相になったロズリーヌ・バシュロ。シラク大統領時代のエコロジー相、サルコジ時代の健康&スポーツ相。国会議員・・・の重鎮。73歳には見えないでしょ!

フランス、新文化相
photo:télérama

単刀直入な発言が好かれ、TVやラジオの政治バラエティ番組の司会もしていた。
コロナで大打撃を受けたカルチャー界(映画、演劇、コンサート・・・)を救済する任務を負い、男女同権評議会のメンバーでもある貫禄マダムには、女性の期待も大きい。


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新内閣のセクハラ大臣?

フィリップ首相(左)は、大統領より支持率が高くなった絶好のタイミングで辞任。地元ル・アーヴル市長に再選され、ジャン・カステックスにバトンタッチした。

フランス新内閣
photo:Actu.fr

新首相ジャン・カステックスは55歳、プラード市長、地方議員、サルコジ時代は大統領官房長補佐・・・という地味で堅実な経歴で、一般には知られていない。
“一般には知られていない”点は、エドゥアール・フィリップが現れたときと似ているけど、元首相が人口17万3000人のル・アーヴル市長なら、カステックスは人口6000人のプラード市長。さらに地味だ。

といっても、ジャン・カステックスが初めてニュースに登場したのは2か月前。デコンフィヌマン(隔離解除)を仕切るように名指しされたのが彼で、ムッシュー・デコンフィヌマンと呼ばれた。
マクロンは既にカステックス氏の起用を考えていたに違いない。自分より人気のあるエドゥアール・フィリップに我慢できなかった?

さて新内閣のキャスティングが発表になり、物議をかもしているのは内務相になったジェラルド・ダルマナン。既にフィリップ内閣の国家予算相だったのが昇進した。
38歳の若さ、野心とエネルギーが詰まった小柄な体躯は・・・そう、ニコラ・サルコジの若い時を思わせる。

右は評判の悪かった前内務相、クリストフ・カスタネール

フランス新内閣
photo:voix du nord.fr

このダルマさん、じゃないダルマナンは、2018年に、強姦、セクシャルハラスメントで訴えられてた。本人は全面否定。
証拠不十分で一度、予審免訴になったものの、最近、破棄院(最高裁判所)が掘り返して、再審を始めた、というもの。
今のところ、推定無罪、疑わしきは罰せず、だけど、破棄院の再審で白と出るか、黒と出るか?
グレイのニュアンスは濃く、フェミニズム団体が抗議している。

前途多難な”600日の新内閣”。そう、大統領選まであと600日だ。


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4か月ぶり映画館

封切り前に映画館が閉鎖になり、ポスターだけ残った作品がいくつかあった。
公開されないのに、ポスターは見飽きられてしまった可哀そうな作品。

そのひとつ『Les Parfums』 。

映画 『les Parfums』

エマニュエル・ドゥヴォス主演だし、4か月ぶりに映画館に行かない?と夫を誘うと、「行く行く!」。

リヨン駅近くのUGCの、一番大きい330席の映写室に、観客はたった10人。従業員数のほうが多い。
「3席使って寝よう」というわけにはいかないけど、観客にとっては快適&安心。
でもこれじゃ映画館はやっていけない、と気の毒になる。
さて。
ギヨームは、日本で言うとハイヤーの運転手。離婚調停中で、ひとり娘の共同親権をゲットするためせっせと働いている。
ある日、迎えに行った女性アンヌは鼻をクンクンいわせ、
「あなた、タバコを吸うのね。わたしを迎えに来るときは、その前も、タバコを吸わないでちょうだい」
だけでなく、着いたホテルではシーツが気に入らないとシーツ取り換え(コロナ以前の話!)まで手伝わされる。
彼女は有名な調香師だった。

映画 『les Parfums』

数日つき合ったギヨームは、その横柄さに腹が立ち、
「僕はあんたの秘書じゃない。それにメルシーひとつ言えないのか」と捨て台詞を残し走り去る。

映画 『les Parfums』
photos:allociné

顧客を失った、と思っていたら、アンヌは再びギヨームを指定してきた。そして打ち明け話をする:
高級ブランドの香水を作っていたアンヌは、ある日突然、嗅覚を失う(コロナ以前)。
「鼻じゃなくて経験に頼りながら香水を作って、1本目、2本目まではなんとか切り抜けたけど、3本目は惨憺たる結果」
契約は破棄され、彼女は香水業界から干されてしまう。
以来、彼女に来る仕事は、地方の洞窟のコピーを作るんでその匂いを再現する、とか、高級バッグの、強すぎるなめし剤の匂いを中和させる、というものばかり。

ギヨームは、孤独で高飛車な調香師を理解し始め、スーパーでシャンプーを買う時、何種類も開けて(!)香りを嗅ぐようになる。

社会的クラスが違う人間が出会う、最近わりとあるテーマで、悪くない。
ラジオで「Feel good mouvieですね」。この表現好きじゃないけど、当たっている。

帰り道、「映画館も劇場も大変だ」と夫。もとの観客を取り戻すのにどのくらいかかるだろう?
お天気のいい日、セーヌ河岸はギョッとするくらいの人出なのに、日曜日の映画館がガラガラなんて。
戸外の方が安全だから?
ロックダウンした都市の再起動は時間がかかりそうだ。

Les Parfumes
グレゴリー・マーニュ監督作品
主演:エマニュエル・ドゥヴォス、グレゴリー・モンテル
1時間40分
フランスで公開中


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と、昨日戻ってきた日本人の友人。彼は日本出張だったときにパリが都市封鎖になり、解除後もなかなか飛ばなくて、結局4か月も戻ってこれなかった。
JAL、 ANAは高すぎてAIR FRANCEに乗り、
「機内もガラガラで3席分使って寝てこれたのはよかったけど、機内食は遠足のおやつみたいなのと軽い食事だけ」
そこまで節約するのね。これからお弁当を持って乗らなくては!
免税品店も閉まっていて「タバコが買えなかった。ごめんね」
人がいなくてお店が閉まった成田・・・なるほど怖そうだ。

わたしは10年以上、日本のタバコ(ニコチン0.1㎎、タール1㎎のウィンストン)しか吸わないので、日本から飛んでくる友人は必ず免税品店に寄らされる。
最後のウィンストンがついになくなったので、本当に久しぶりに近所のタバコ屋に赴いた。
「0.1㎎の・・・」と言ったら、中国人のおばさんが、そういうことは表示されていないのでわからん。

数年前(もっと前?)からタバコのパッケージは均一になり、ブランドがわからない。
恐ろしい写真+キャプションで喫煙者を減らそうとしているけど、ニコチン&タール量は表記すべきではない?

「喫煙は動脈を詰まらせる」「心臓麻痺の原因になる」・・・
これに比べて、日本の「たばこの煙は周りの人に悪影響を及ぼします」は非常にソフトだ。

cigarettes en France
photo:challenges.fr

「じゃ、一番軽いのは?」
「あたしは吸わないので知らない」
それと、自分が売っているものの商品知識は別だろうが!しかも不愛想。
ここには2度と来ないと決めて買わずに出る。

2件目のタバコ屋は中国人。
「0.1㎎はフィリップ・モリスとベンソン&ヘッジス」とすぐ出してくれて、
「フィリップはブリティッシュな味、ベンソンはアメリカンテイストです」
「イギリスとアメリカでどう違うんです?」
「アメリカンのほうが軽いです」
よく知っていて親切。
ベンソンを買った。9.8€。
そういえば大通りのタバコ屋2件も中国人経営だ。

わたしが行かないうちにフランスのタバコ事情は大きく変わっていた。値段は毎年のように上がり、

2010年は4€以下だったのが、今は10€前後。既に「喫煙は殺す」のメッセージ。

cigarette 2010 (2)
photo:l'Est Republicain

ホラーなパッケージになり、「タバコ屋は全部中国人が買った」という友人のセリフは本当だった。

ベンソンは、もとはイギリスでも2007年に日本たばこ産業に買収されたそうだ。
しばらくは“日本資本、イギリス生まれアメリカンテイスト”を吸うことになる。


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この夏、EU圏に来ていい国

すなわちコロナが鎮静した、とみなされる国が7月1日に発表された。
アルジェリア、オーストラリア、カナダ、ジョージア、日本、モンテネグロ、モロッコ、ニュージーランド、ルワンダ、セルビア、韓国、タイ、チュニジア、ウルグアイ。そして中国は、向こうがヨーロッパ人の入国を許せば、という条件つき。

このリストは2週間置きに見直される。

EU圏に来ていい国

アメリカ人、ロシア人はヨーロッパに来れない。
フランスの観光客1位はアメリカ人だから、観光業界にとって-とりわけ高級ホテル、星付きレストランにとって-致命的だ。

現在、パリのホテルの稼働率は10%を超えない。通常75~80%で、サロンや国際会議があると90%に達する。
これなら開けないで、従業員を失業扱いにして寝ていたほうが得策かもしれない。

コート・ダジュールのリゾート地も、この夏、ロシア富豪を当てにできないことになる。

でも日本人は来れる!わーい!と喜ぶのは早い。
ニュースに出てきた某ツーリストオフィスのボスは、
「日本人は非常に用心深い。“ジレ・ジョーヌ(黄色いベスト)”の時、パリは内戦状態と思われた。テロが続いた時は論外だった。今年は期待できない」
日本からのパック旅行は9月まですべてキャンセルになったそうだし。

逆に「日本に来ていい外国」はタイ、ヴェトナム、ニュージーランド、オーストラリアが第一弾の入国許可候補で「検討に入った」。
圧倒的に少ない感染者数、死者数(フランスの60分の1!)を誇る日本としては用心深くならざるを得ないでしょう。

中国が近くて中国人観光客も多いのに、どうして日本は感染を押しとどめられたのか?がよく話題になる。
「キスしない、握手しない、清潔好き、マスクの習慣あり」が必ず挙がる(『民度の違い』は挙がらない)
先週、薬学研究者の友人と会ったら「食べ物じゃない?」
他の国民は食べないけど、日本人が日常よく食べているものに免疫力がある、と言う説。モーリシャス島もその可能性があるんだって。
日本人がよく食べて他国では食べないもの・・・海藻?納豆??
仮説ではあるけど、ありうるかもしれない。やっぱり納豆かな?


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モト首相フィヨンに実刑判決

2017年の大統領選で、支持率トップを走っていたフランソワ・フィヨン。サルコジ大統領時代の首相で、いつもすごく仕立てのいい高そうなスーツを着ていた人。
選挙戦の真っ最中に、カナール・アンシェネ紙が、奥さんペネロープの架空雇用をすっぱ抜いた:“議会アシスタント”の名目で計60万ユーロ(7000万円強)が払われたのに、議会でペネロープ・フィヨンを見かけた人がいなかった・・・
大統領選3か月前というタイミングだけに「これは陰謀だ」とフィヨンは叫んだけど、架空雇用の事実は消せなく、候補を降りた。

それから3年。パリ裁判所が下した判決は;
フランソワ・フィヨンに禁錮5年、うち実刑2年。37万5000€の罰金。10年間の被選挙欠落。
ペネロープには執行猶予つき禁錮3年、同額の罰金。

フランソワ・フィヨンに有罪判決
photo:AFP

厳しい判決の理由は、模範を示すべき立場の人間が「個人の利益を公共利益に優先させ」「国民の信頼を裏切った」。
おっしゃる通り。
選挙運動中、フィヨンは誠実さ、クリーンな政治を掲げていたのに、実は私腹を肥やすことばかり考えていたのね。
裁判所によると、奥さんだけでなく子供2人にも払われた上院下院の公金を足し算すると、なんと115万6000€(約1億4000万円)に上るそうだ。
それでSartheのシャトーに住み、いつもオーダーメイドのスーツを着ていたなんて、全く。

フィヨン夫妻の弁護士は控訴すると言っているけど、横領の事実は変えられない。
そういえば、2012年の大統領選で有力候補だったDSKことドミニック・ストロス=カーンは、セックススキャンダルで政治生命を絶たれた。支持率トップはヤバいことが多い。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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