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27日~28日に行われたアンケート調査の結果、62%が3回目のロックダウンに賛成。
オランダの暴動や、フランス人気質を考えるとまことに意外な結果、と思いきや、内訳を見ると:

57%が「友達をうちに呼ぶこと禁止」に反対
64%が「生活必需品以外の商店閉店」に反対
60%が「学校閉鎖」という言葉は聞きたくもない
54%が「レストラン&カフェ閉店延長」に反対
唯一64%が賛成しているのは「他の地方への移動禁止」


「こりゃ殆どアラカルトですね・・・」とニュース解説者。
「つまりライトバージョンならいいということですか」

木曜日の各党首、労組代表らとの話し合いの結果、ロックダウンは避けられないということになった。
それが3月バージョンか11月バージョンかが明らかにされていない。この2つは昼と夜ほどの違いがあるのだ。
3月-5月はレストラン&カフェはもちろん、学校、必需品以外の商店が閉まり、公園も閉まり、パリはSF映画のようになった。
11月は学校、商店、公園が開いていて、街は一見ふつうと変わりなかった。つまりライトバージョン。

「ふつうと変わりなかったら効果がないんじゃない?」と思うところだが、3月にはマスクがなく( !!)11月は徹底していたのが大きな違い。
アンケートに戻って、回答者の42%が「禁止事項に従わないつもり」
これは若いほど高く、18~24歳は66%。しかも彼らの大多数はロックダウンに賛成している。「でもちょっと大目に見てくれてもいいじゃない」ということ。
「62%が賛成」という数字だけ見ると、コロナのお陰で、フランス人は従順になった印象だけど、実は「子供は学校に行き、友達を呼んで騒ぎ、服や本も買えるロックダウン」ならいいと言っているわけ。それじゃ何もダウンしてないじゃない・・・
そういうわたしもこの意見に賛成だ。
3月バージョンは精神的にも経済的にもみんなキレるよね。

18時のヴォージュ広場、まだちらほら人影が。写真があるからには私もそこにいたということ。
日が少しずつ長くなってきたのが嬉しい。

パリ 夜間外出禁止


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何がマクロンを躊躇わせるか?

日曜新聞/ジュルナル・デュ・ディマンシュの一面、
「Reconfinement imminent /隔離間近」
カステックス首相はマスクをしたほうがいい・・・

jurnal du dimanche450

ハッとさせる見出しの割りには決定的なことは書かれていないんだけど、ワクチン研究インスティテュートの所長の見開きのインタビューがあり、
「ウィルスの伝播は、より伝染力の強い変種(複数)の出現を助ける。それらの感染スピードにわたしたちは追いつけない。でもクラスターを食い止め、テストし、隔離することでブレーキをかけることはできる。コンフィヌマン(全面外出禁止)は一番効果的な武器だ」
それでみんな、外出禁止令が出るのは今週と覚悟していたら、政府スポークスマンが「今週、マクロン大統領の発表はない」=外出禁止にならない。

医療関係者たちはグズグズせずにコンフィヌマンにしろと騒ぐのに、大統領が踏み切れない理由は:
〇“18時から夜間外出禁止”の2週間後の効果を待ちたい(16日から始まったから・・・あと3日じゃない)
全面外出禁止の経済的、精神的影響を考えると、できれば避けたいわけだ。
〇そしてもうひとつ大きな理由は“社会的受容度”、国民の反応だ。
夜間外出禁止に反対して日曜から始まったオランダの暴動が不安要素になっている。
抗議者たちのデモは、店のウィンドウを壊したり盗んだりの暴動&略奪に発展し、250人が逮捕された。

オランダ暴動
photo:l'independant

オランダ人は、北ヨーロッパの国民同様「規律を守る、反抗的でない」という評判があり、現地の特派員も、
「こういう暴動はむしろフランス、またはアメリカで起こりそうですが・・・」
(そういう評判なの?)
確かに“黄色いヴェスト”&壊し屋ブラックブロック暴動の映像は世界中に広まった。
3度目のコンフィヌマンで国民の一部がキレ、暴動が好きな前者たちも加わって・・・という事態を恐れているわけだ。
納得できる。

でももう一年になる。いつこのトンネルから抜け出せるんだろう?
冒頭のワクチン研究者は「このウィルスは何年か居座る」と言っていた。ため息・・・

P.S. と書いて間もなく、「夜間外出禁止では感染に十分ブレーキがかけられなかったので、別のシナリオを考える」と政府スポークスマン。
別のシナリオとは:
〇全面外出禁止(学校は?お店は?)
〇夜間外出禁止+週末外出禁止
〇夜間外出禁止+移動距離制限(春は100㎞制限があった)
が考えられますね。



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イギリス産の変種コロナは伝染力が+50%と言われ、目下フランスでは一日に200~300人が罹っている。
これはコロナ感染者全体のの1~2%に当たる。
伝染力だけではなく「死亡率も30%高いから気をつけろ」と発表したのはジョンソン英首相。

boris johson
photo:@maxppp

この数字は「まだ確認されていない」とフランスは慎重。
ジョンソン首相はトランプ同様、コロナを軽視してマスクもつけなかったから「あんたに言われたくない」というのもあるだろう。

とにかく医療関係者たちは「イギリス産のピークは3月に来る。10%を超えるのを食い止めるのは今だ。コンフィヌマンは早ければ早いほど有効で、短くて済む」
と異口同音。医療関係者じゃなくても、納得できる意見だ。
ワクチン接種は100万人を超えたところで、感染の速度に追いつくには程遠い。

しかし政府は「まだ何とも言えない」と二の足を踏む。
2週間早く、夜間外出禁止を18時からにした東フランスでは感染者がマイナス15%。
経済と感染防止を秤にかける(何処も同じ)政府は「18時からの外出禁止の効果が見えてから判断する」

でも3回目の隔離は避けられない、という噂というか諦めは日に日に大きくなっていて、目下の関心は「3月型か、11月型か?」
3月は学校も商店も全部閉まった。狭いアパルトマンで子供の勉強を見て、自宅勤務もしなければならなかった親たちにとって3月型は悪夢だった。だから「せめて学校は閉めないで欲しい」

大学生たちも路頭に迷う(大学は、日本と逆で、入るのは簡単、入ってから大変)。
特に一年生は、級友の顔も知らず、一日何時間もパソコンの前で講義を聞き、夜外出もできず落ち込んでいく。自殺者も出ている。
その上、学費、生活費の収入源であるバイト(3人に1人がやっている)もできない。ベビーシッティング、配達、レストランなどのバイトには何の補償もないのだ。
今までなおざりにしていたことに気づいたマクロン大統領は、学生代表の訴えを聞き、

macron etudiants
photo:l'Etudiant

*一週間に一度、ヴァーチャルではなく大学の授業に出席。
*学食/restoUの一食1ユーロ(通常は3.5ユーロ 。2020年9月から奨学生のみ1ユーロだったのを全員に)
*鬱の学生が心理カウンセラーに相談できるよう「チェック(小切手)」を発行。
を約束した。

隔離か否かの方針は水曜日に医療関係者、関係閣僚と話し合って決めるそうだ。
コロナ以来、「悪いニュース」はカステックス首相が発表し、「すごく悪いニュース」はマクロンが発表することになっている。
誰が出てくるか・・・戦々恐々。


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バカの種類

「きさま!」「ぶっ殺すぞ」「バカヤロー!」・・・
アニメ『進撃の巨人』にハマっている娘の新ボキャブラリーだ。
「でも日本語の罵り文句は『バカヤロー』と『くそ』で、あまり種類がないね」
そう言われてみるとそうかも。

フランス語は“バカ”だけでも、crétin, con, imbécile, bête, abruti….と50くらい言い方がある。
Andouille/アンドュイユもそのひとつ。“子牛の胃腸の細きれを詰めたソーセージ”で-個人的には聞いただけで食欲を失うけど-なぜソーセージが“バカ、間抜け”という意味になったか?
・・・と夜間外出禁止の暇つぶしに調べたら、
「間抜けな顔をしていて、背が並外れて高く、天井から下がったアンドュイユをおろす人」から来ているそうだ。
日本語の「でくの棒」「うどの大木」と同じ発想だけど、「きさま、うどの大木!」と罵っても全然凄みがない。

Ane/アーヌはロバ。可哀そうにロバはアホで頑固というイメージがあり(本当にそうなの?)「T’es un âne ! アホタレ!」と罵り言葉になる。

オンラインレッスンのFrantastiqueは、ルーツが知りたくなるヘンな表現や、映画のセリフも出てきて楽しめる。
まぁバカの種類が多いのはあまり自慢にならないけど。
先日『創作漢字コンテスト』なるものの存在を知り、入賞作を見て、表意文字の可能性と豊かさに感心した。

最優秀賞:訓読みは『はなれてすわる』(ソーシャルディスタンス)
画期的!

はなれてすわる

優秀賞のひとつ:(外出禁止で)コロナ太り
フランス人は隔離で平均3㎏太った。

コロナ太り

こういう漢字ばかりなら子供たちも苦労しないのでは・・・


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パリ、17時45分

翌日の日本語の準備をしていたわたしは時計を見て飛び上がった。17時半。
あと30分の猶予。コートを着てマフラーをぐるぐる巻きにし走り出ると、ばったり友達に出会う。
「散歩してるんだ」
「わたしは郵便局とモノプリ」
「あと25分、急げ!」

大通りに出たら、今まで見たことがない光景:みんな走っている!-と言ったらオーバーで、ゆっくり歩いているおじいさんおばあさんもいるけど-“残すところ後何分”という緊張で張り詰めている。
元来パリは、時間に表情のある街。18時~20時の時間帯は、買い物をする人、学校帰りの親と子供、カフェの前で(今は中に入れないから)一杯やる人・・・で緊張のとけた顔をしている。
2時間早まった夜間外出禁止は、この“緩みの時間”を奪ってしまった。
わたしにとっても、本屋をのぞいたり、音楽を聴きながら歩いたり、夫を散歩に連れ出す貴重な時間だったのに。

それに一体何の効果があるんだろう?という問いに「わからん」と答える医療関係者が多い。
反対にデメリットは数多い。
みんな18時に家にたどり着かなければならないので、メトロはぎゅう詰め、道は大渋滞。スーパーは大混雑。と、どこも濃密な状態になる。

外環状道路、ピーク時で375㎞の渋滞

パリ、夜間外出禁止18時
photo:Actu.fr

レストランの持ち帰り料理の大半は18~20時に売れていた。
ただでさえ3分の1が倒産すると言われるレストラン業界にさらなる痛手。
飲食業だけじゃない。“会社帰りにショッピング”も無理になる。明日20日からのソルドを前に衣料品商店も悲鳴を上げている。

そして忘れてならないのが心理的な影響。“18時から夜間外出禁止”が意味するのは「仕事に行け、学校に行け、でも娯楽(レストラン、バー、映画館、コンサート・・・)はナシ。」
まさに「métro ,boulot, dodo」(メトロ、仕事、ねんね)。
許可書を持てば何時でも出かけられた“隔離”のほうがまだマシだ。
灰色の空と寒さも手伝って、フランス人のモラルはゼロ。「Le moral dans les chaussettes/モラルは靴下の中」だ。

さて閉店15分前。モノプリは既に“入場制限”を始め、中はいつもの倍以上のお客が走っていた(オーバーでなく)。
その焦りを煽るように「あと〇分で閉店」というアナウンスが流れ、店の奥から電気を消し始めている。やりすぎ。

昔(わたしが日本にいた頃だから大昔?)規定時間内に規定金額を超えないように買い物をするTV番組があったのを思い出した。


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目を疑った

10年カードをどのようにゲットしたかと言うと、息子が生まれたときに“自発的に”くれたのだ。
その前は弁護士に頼んで申請していたのにウンでもスンでもなく、毎年並んで更新していた。
そしたら出産直後で許可証どこじゃないときに向こうからやってきた。「フランス人の子供の母親」だからと。

フランスは属地権/droit de sol と血族権/droit de sang があって、フランスで生まれた外国人親の子供は、属地権からフランス国籍になる。
フランス人親だと、どこで生まれようと血族権からフランス国籍になる。
理由はともかく、弁護士が取れなかったものを、ミルクを飲んでは眠っている赤ん坊が持ってきたのだ(わたしたちは結婚していなかった)。
・・・ノスタルジックになっている場合ではない。
当面の問題は、ただでさえのろいお役所仕事がコロナで更に停滞している今、1か月半のブランクをどうする?
パスポートが身分証明書になるけど、後から「あなた、1か月半カードなしだったんですよ!」と罰則とか罰金(今、国はお金がないから)になったら・・・とひとり悶々としていたら。
問い合わせを送った2日後の朝、警視庁からお返事!目を疑ったわね。
「あなたの要請にお答えするため、添付の呼び出し通知を添付します」
開くと、アポイントが3月10日が1月25日になっていた。何十人抜き?
出頭するのは、なぜか17区の警察

police-75017.jpg

持って行くべきものは:
〇呼び出し通知
〇切れた10年カード&切れてないパスポート
〇住居証明(3か月以内の家賃か電気ガスの領収書)
〇3.5X4.5㎝の写真1枚

1週間以内に返事が来るはずはない、と信じていたのに・・・先入観で判断してはいけない、と言おうか、やればできるじゃない、と言おうか。
23日と24日は週末なので、2日間大人しく潜んでいればいい、と一安心。
と書いていたら、雪が降り始めた。初雪!

建物の中庭

パリは雪 1月16日

こっちのほうが綺麗。ヴォージュ広場の雪景色

パリは雪 1月16日


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ある日突然、滞在許可証が

間もなく切れることに気づいた。1月23日。
パスポートの時は「この写真、やけに若い」と思ったら、もう切れていたので、事前に気づいただけでもマシだ。

すぐに警視庁のサイトを見たら、コロナのせいできっちりアポイントを取らないといけないことになっている。
確か10年前は、番号札を取って、大きな待合室で待ったような・・・あれは20年前?
10年前のときは、間際で写真が小さすぎるか大きすぎると言われ、外に撮りに出るハメになった。
感じの悪い係員オバサンに腹を立て、ちゃんと説明を読まなかった自分に腹を立て、世の中にウンザリという表情の写真になった。更新すればこの写真ともおさらばできるのだ。

サイト上でアポイントを取ろうとしたら一番早くて3月10日!
仕方なくそれを選び、でも1月24日から1か月半、どうする?
と夫に言ったら、「ゼ・パ・グラーヴ」。自分のことは何でも重要なのに、人のことは「大した事ない」になる。
「隠れてればいいじゃないか?」
「・・・・」
サイトで「contact」のページ(簡単には見つからないようになっている)を探し出し「こういうわけなので、レセピセをください」というメッセージを送った。
Récépissé/レセピセとは更新願いの受領書のことで、滞在許可証代わりになる。

滞在許可証レセピセ

間もなく自動返信が来た。
「あなたのメッセージを受け取りました。8日間経って返信がなければまた連絡してください」

フランスは役所仕事がのろいというか融通がきかないので有名だ。
コロナワクチン接種が遅々として進まないのも、ひとえに行政の複雑さのせいと言われている。
ワクチンはEhpad/エパッドと呼ばれる老人ホームの入居者が最優先で始まった。
接種は義務ではないので(義務にするほど数がない)本人の同意が必要だ。
本人が納得してサインすれば問題ないけど、認知症の患者さんは家族か後見人を呼び出してサインしてもらう。
大して複雑な話じゃないのに、Ehpadの責任者に健康省から送られた「コロナワクチン接種要綱」は48ページもあった。
1ページで済むものを48ページもの要綱を作るから時間がかかり、責任者が読むのも時間がかかり、スタートが遅れたのだ。

だから8日以内に返事が来るとは思えない。
文句を言えば「ぎりぎりでアポイントを取ったあなたが悪い」と言われそうだ。その通りなんだけど。
この国にいると忍耐力が養われる。(続く)


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2020年、コンフィヌマンや夜間外出禁止で一番被害を被ったのがレストラン(-32.9%)。
次がオモチャ&レジャー(-29.5%)までは驚くに当たらないけど。
3位につけるのは靴業界-27.5%!
なるほど、自宅勤務で外に出ないから靴が要らないのね。
その代わり伸びているのが部屋履きで、靴メーカーは部屋履きラインに力を入れているとか。

17世紀にシャラント県で生まれたのでCharentaises/シャランテーズと呼ばれるフェルトの部屋履き。
当時は、足音を立てずに移動できるよう召使が履いていた。

chaussons.jpg

“リタイアしたおじいちゃん”のイメージなのに、若い靴メーカーJules & Jenn(↑)のサイトで『売り切れ』。

自宅勤務用のコレクションを発表したのはケベックのブランドHenri Vésina
上だけシャツ&ネクタイで、下はジョギングの人は多いけど、上だけスーツを買う人がいる?
は疑問だけど、このユーモアは称えよう。

henri-vezina-work-from-home-collection-fb5-png__700.jpg

さて「2020年の言葉」で、マスクやコロナや危機など聞き飽きた言葉の中に「changement /変化」があった。

身近で人が死んでいくのを見て「明日、自分が死んだら誰が悲しむだろうか?誰がわたしの死を惜しむか?」
そして「何か人の役に立つことをしたい」と考えるようになる。
医療関係者たちはひとりでも多く救おうと奮闘し、毎晩8時にみんなの拍手を受けている(隔離解除になってからフェイドアウトした)。だからと言って医者や看護婦になるには遅すぎる。
折しもテレビでトレーダーから有機野菜栽培に転身した男性のインタビューを見て、ああ、自分も変わりたい、人生を変えたい、という心境になる人が増えたそうだ。
確かにパンデミーは個々の価値観や人生観を変えた。

個人的には、机の引き出しの混沌とした状態を見て、
「整理しなくちゃ!もし明日死んだら恥じゃない!」と思うものの、そのまま引出しを閉める毎日。変わっていない・・・


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パリは『光の街』だったのに・・・

「なんて街だ!」が、久しぶりにパリに来た義弟ジャン=ルイの第一声。
彼は南西フランス、フィジャックでシャンブル・ドットを経営していて、パリは3年ぶり。
「あっちこっち一通になってて大回りさせられる。自転車専用通路が車線より広い。大バカ市長が!」

“大バカ市長”とはアンヌ・イダルゴで、彼女の『パリから車締め出し作戦』の結果だ。
つまり作戦は成功している、と言えるんだけど、車線が狭いから渋滞は前よりひどい。つまり大気汚染もひどい。

批難が多いイダルゴさんが2022年大統領選に出馬するらしい。大統領選もオリンピックと同じで「参加することに意義がある」?
でもエコロジー緑の党と組めば、ある程度票を取るかもしれない。

「キミたち、毎日見てるから気づかないだろうけど、パリはすごく暗い。フィジャックのほうがずっと明るい」とジャン=ルイ。
「光の街」という別名があるのに、レストランやカフェの明かりがないと暗い。だけでなく、街灯の節約してるのかしら?

パリ、夜間外出禁止
photo:lapresse.ca

パリ、夜間外出禁止
photo:orange actu

午後5時過ぎだったので「紅茶?」と思ったら、「もっと強いモノがいい」とウィスキーになった。
連れ合いのマルティーヌがすぐ顔をしかめ、
「アンタ、太るからやめなさい!」(運転するんだからやめなさい、ではない)

うちの夫も100㎏になるとヤバいのでうるさく言うけど、ウィスキーの瓶を前にして言ってもしょうがない。
子供におやつを出して「食べちゃダメ」というのと同じじゃない。
マルティーヌは「ダイエットしてるから」と何を薦めても首を横に振り、長居はしたくない、というようにコートも脱がず座っている。
8時から外出禁止なのでその前にホテルに帰るというので、「料理のデリバリーをしているレストラン探そうか?」
「大丈夫、ピザを買っていく」とマルティーヌ。
!?ダイエットしてるんじゃなかったの?

ジャン=ルイはhomme à femme(女好き、モテ男)で結婚はせず、移り変わる彼女たちをわたしたちも見てきた。
夫曰く「一番性格が悪く、きれいじゃない」マルティーヌと15年も一緒にいる。
「なんでよりにもよって!」2人が帰ると夫は苦々しげにつぶやいた。


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マスクでアンチエイジ

一瞬誰かと思ったマリーヌ・ルペン。ほとんど“可愛い”と言っていい。

marine le pen masque
photo:challenge

マスクなしの顔を見てなるほど。両端の下がった口元と薄い唇が“感じ悪く”しているのね。

marine le Parisien
photo:le Parisien

ブリジット・マクロンはどうだろう?
モロッコ人アーティスト作のマスクだとか。無地しか着ない彼女のイメージと違う。

brigitte macron masque
photo:femmeactuelle.fr

やっぱり”マスク顔”のほうが若々しいような・・・

Brigitte-Macron-europe1.jpg
photo:europe1.fr

そういえば、外で「こんにちは」と言われて、誰かわからないことがある。
昨日ばったり会った友人も「あら、お元気?」と言って時間を稼ぎながらしばし考えた。マスクで随分若く見えたのだ。
・・・という話を夫にして、
「アジア人は、シワは少ないけど、年齢と共に重力に勝てないのは欧米人と一緒でしょ。たるみが表れる顔の下半分をマスクが隠してくれる」
「・・・」
「だからマスクをするようになって、時々・・・」
「マドモアゼルと呼ばれるようになった?」
「当たり!」
最初、パン屋さんで新入りの店員さんに「マドモアゼル」と呼ばれたときは、自分のこととは露思わず、あさっての方を向いていた。

マスクは口紅節約だけでなくアンチエイジ効果もあるのだ。すばらしい。


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船便で出た?

届かないのは宅配便だけじゃない。
12月15日に日本の友人に出した小包、クリスマスの後にそろそろ着いているかと「追跡」を見てたまげた:「あなたの郵便物をお預かりしました」で止まっている。つまりあの郵便局にまだいるってこと。
航空便は午後5時にトラックが来て、郊外の集配所に運ばれ、翌日にはロワシー空港につく。

1年半前にできたパリ北集配所。この滑り台、試してみたい。

centre de tri
photo:le Parisien

12月の郵便局はすごく混んでいた。わたしの小包がどこかでこぼれ落ちた?
局の片隅に忘れられているのかもしれない。
わたしは郵便局に赴き、追跡番号を見せて
「まだフランスにいるみたいですけど、一体どうして?」
「だって日本は国境閉めたでしょ?」と局員。
それは数日前の話。人のせいにしないでよ。
「在住者以外は入国できないけど、郵便物は別なのでは?」
「でも同じ飛行機に乗るから」
「・・・・」
そういえば日本への貨物便はない、という話を聞いた。乗客があまりに少なく採算が取れないので人も貨物も一緒の便に乗る。
ロワシーに着いた郵便物はそこで次の便を待つのだ。
「そのうち着きますよ」と局員はニッコリ。
腐るものは入ってないけど、笑っている場合ではない。

21日に娘が東京の兄貴に送った本は昨日3日に届いているから、先着順に飛行機に乗れるわけではないらしい。
空港のどこかに、フランス全国から来た日本行きの小包や手紙の山があり、その山が日に日に高くなっている光景が浮かんだ。
どれがいつ投函されたかなんて、かまっていられないんだろう。
日本からのも然り。友人が2週間前に出してくれた小包はまだ届いていない。
“船便”の世界じゃない。
日本がますます遠く感じられる。

追伸:届かなかったユニクロのダウンは払い戻しされました!盗まれたスピーカーは義妹に払い戻され、わたしはチェックをもらいました・・・というわけでめでたしめでたし。ご心配ありがとうございます。


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大晦日の夜、「夜間外出禁止が守られているか」「不法パーティが行われていないか」見張るため、10万人(!)の警官&憲兵が全国に散りばめられた。パリには9000人。
内務相ジェラール・ダルマナンのお達しは「寛容度ゼロで取り締まれ」。

毎年、人で埋め尽くされるシャンゼリゼ大通りは警官しかいない。

シャンゼリゼ、大晦日
photo:lexpress.fr

にもかかわらず、レンヌ近くのモト倉庫で、レイヴパーティが堂々と行われていた。
集まった人は2500人。隣国からはるばるやってきた参加者もいた。

rave party Rennes1
photo:Rennes.maville

激しいテクノミュージックの音にたまげた近所の人が通報し、憲兵が駆けつけたが、参加者たちが中から酒瓶や石を投げて抵抗。憲兵何人かが軽傷、車一台が燃やされた。
パーティは倉庫2軒(テーマが違う)で行われ、音楽、アルコール、ドラッグやり放題。マスクをしている人は少なく、みんなくっつき合って踊っている。

感染者が増え、3度目のコンフィヌマンはいつか?という状況で信じられない話だけど、警官&憲兵たちが介入しなかった(できなかった?)のも信じがたい。
「阻止しようとしたが、参加者たちの暴力的な抵抗に直面した」と地元警察。
仕方なく、倉庫を取り巻き、時々出てくる人に覚せい剤テスト(瞳孔)をし、多分「中はどんなことになってるの?」と聞き、マスクや消毒ジェルを配ること48時間。
たしかに、ラリッた参加者たちの反応を想像すると、力づくで介入すれば大勢の怪我人を出すことになっていただろう。

憲兵たちは見張り続け、空ではヘリが旋回している2日の早朝5時半。テクノミュージックがピタリと止み、パーティは終わった。
参加者のうち800人が調書を取られ、主催者(顔が見たい!)の捜査が始まった。
これだけ大規模なパーティをなぜ事前に阻止できなかったかというと「ソーシャルネットワークを使わず、口コミで伝わり、会場の住所は最後まで明らかにされなかった」
行先もわからずスペインやドイツからやってきた人がいたってこと?

クラスターを作りCovid-19をばら撒き、「こんなパーティは久しくなかった。発散する必要があった」と開き直る人たちは、一体何を考えているんだか。反体制、陰謀論者、反ワクチン派・・・ともかぶっているんでしょうね。

文末になりましたが、新年おめでとうございます。
平穏で、去年よりいい年、自由に他の国に行ける年になりますように。


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「クリスマスに何をもらった?」

と聞くのが好きだ。
日本語の生徒さんマリエットにSkypeで聞いたら、彼女はしばし考え込んで(この質問をするとしばし考える人が多い)
「本とセーター」
リタイアした未亡人の彼女はヴィレットのタワー13階にひとり暮らし、25階に住む息子さん家族とクリスマスを祝った。
「息子さんには何をあげました?」
「息子さんにジャケットをあげました」(何度か言ったけど自分の息子に“さん”をつける)
「息子さんは奥さんから何をもらいました?」(コレ、フランス人も苦労する『あげる・もらう・くれる』の練習になっている、フフフ)
「ルブータンのくつ」
「!!!」
そういう配偶者、わたしも欲しい。
母親からジャケット、妻からルブータンの靴なんて、
「息子さんはおしゃれなんですか?高かったでしょ?」
「60パーセントオフでした」
そういうセール、わたしも行きたい!
「ふつうのくつで、底が赤いだけ」

メンズも赤い底なのね。でも見せるためにはこういうスタイルをしなければならない・・・

leboutain homme
photo:pinterest.fr

肩こりがひどくて、週に一回通っているキネ(マッサージ)の先生にも同じ質問をした。
大柄でエネルギッシュな若い女性で、マッサージも力強く、時々押しつぶされそうになる。
何をもらったっけ?と彼女もしばし考え、
「パズル・・・」

地方出身でパリひとり暮らしの彼女のような人や学生にとって、外出禁止は一番つらい。
「夜は映画、お芝居、スポーツクラブ・・・寝に帰るだけだった」のに、映画館、テアトル、スポーツクラブが閉まり、仕方なくパズルをするようになった、という話を家族にしたら、クリスマスプレゼントはパズルだらけになった。
彼女はそんなに嬉しくないみたいで、
「来年はパズルをする時間がない年になるといいんだけど・・・」
ほんと、その通り。

出口の光が見え隠れするトンネルの中を歩いていたようなフランスの1年。
異常な1年の“ふつうの生活”におつき合いくださり、心からありがとうございます。
新しい年がより平穏で、2020年よりいい年になりますように!


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(単純計算しても歳は出ません!)
訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とヴィンテージの服、デビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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