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2020年のフランスの出生率は1.84。2019年の1.86より下がり約74万の赤ちゃん。
なんと1945年(第二次世界大戦)以来一番低い数字になった。

3年前の2017年、フランスはヨーロッパ一の出生率を誇っていたのに・・・

natalite france 2017

伝染病の不安に経済的不安。子供を作っている場合じゃない、という判断はよく理解できる。

去年3月、コンフィヌマン(全面外出禁止)が始まったとき、不動産業界は、
「国民が籠れば出生率が上がる。子供ができればより大きい住居に引っ越さなければならない。同時に、国民が籠れば離婚、別居が増える。今までひとつの屋根の下に住んでいたカップルに、2つの住居が必要になる」
と、コロナ禍では稀な楽観的予想をしていた。

ところが出生率は下がり、暴力夫は増えても経済的な問題で別居に至るケースは少なく、その代わり、パリ住民の地方脱出が増え、首都圏の不動産屋の期待はことごとく裏切られた。

死亡率も当然上がり、2019年に比べて+7.3%。
平均寿命も何か月か縮まった:女性85.2歳(-5カ月)、男性79.2歳(-6カ月)
さらにフランスで激減したのは結婚数で-34%。
去年の5月、最初のコンフィヌマンの終わりに、「宗教的場所での結婚式は30人まで」というお達しだった。
それを守らず大勢の結婚式やお葬式が行われたもんだから、次々とクラスター発生。
12月はじめには「宗教的も非宗教的(市役所とか)も6人まで」になった。6人ということは本人たち2人+それぞれの両親だけだ。

日本はどうかというと、出生率は1.42から落ちて1.36。1899年の調査開始以来最低の数字。
ところが死亡率も減っている。11年ぶりの減少と厚生省の公表。日本のコロナ死亡者は桁違いに少ないものね。

その日本では、大阪、京都など6府県が先行して緊急事態宣言解除になるそうだ。
逆にフランスは、ニース、ダンケルクが週末コンフィヌマンになり、パリがあるイル・ド・フランスは次の候補に挙がっている。
日本人がフランス旅行に来るのはまだまだ先のこと・・・

追伸:携帯スリショックから(ほぼ)立ち直りました。ご心配ありがとうございます!

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見事なスリ

先週一週間、夫と娘が田舎に行ってひとりだったので、友達をお昼に誘おうとか、ソルドの売れ残りを見に行こうとか楽しみにしていた。ところが思ったよりずっと忙しい週になり、“一人暮らし”の時間はまたたく間にすぎていった。

やっと一段落した金曜の夕方、音楽を聴きながらメトロを待っていた。
そしたら突然ぷっつり音楽が途絶えた。
「??」と携帯を探すと・・・ない!
まさか・・・わたしがスリに遭ったのは15年、いやもっと前かも。
モノプリを出たところで、キャッチャーみたいな体格の女性2人に飛び掛かかられ、お財布をもぎ取られた。
モノプリは複数の警備員が万引きに目を光らせているのに、お客(しかも顧客)のわたしが襲われたときは誰も現れなかった。ヒドイ・・・

話をメトロのプラットフォームに戻し、持っていたバッグは縦長で奥深く、斜め掛け。だれかが手を入れたら、いくらなんでも気づくはず。と、わたしはバッグをかき回したけど、携帯はなくなっていた。
まずはショック。
2か月前の結婚記念日に夫にプレゼントされた携帯で、クリスマスには娘がタマとリュリュの写真つきのケースをプレゼントしてくれて、とても気に入っていたのに。
次に驚愕。
ホームに着いて音楽が途絶えるまで数秒の間に、この奥深いバッグに手を入れて携帯を取る・・・手品みたい。すごいプロだ。
感心してる場合じゃないけど。

パリに旅行者がいなくなってスリの稼ぎが大幅に減っていると聞いた。
コロナ以前の同じ時期と比べて収入が50%以下になっている会社や個人業主は国に助成金を頼めるけど、スリはそういうわけにはいかない。だから盗みのテクを磨いて、住民を狙っているのだ。

メトロで音楽聴くのも考え物だわね・・・

telephone-pickpocket.jpg
photo:assurance-telephone-mobile.com

駅の窓口で「スリに遭った」と訴えると、暇そうな係員が、
「“捜査願”を出しますか?」
「は?」
「メトロの全部の駅に出せるんです」
「でも盗まれたなら、あまり希望はないですよね」
「まぁそうですが・・・一応出しますか?」
「じゃ一応」
と捜査願を出して、ガックリうちに帰った。
こういう時はやっぱり愚痴をいう人がうちにいたほうがいい。

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支持率と体重が一緒に増える

マクロン大統領の支持率が5ポイント上がって42%、カステックス首相は+6ポイントで同じく42%になった。
2月17~18日のアンケート結果。与党だけでなく野党支持者の支持率も上がっている。
カステックス首相は去年7月就任時の56%から1月の36%まで続いていた下降線に歯止めがかかった。

sondage macron castex
photo:orange actu

さらに最近のコロナ対策-「再コンフィヌマン(ロックダウン)にしない」という選択-に63%が賛同している。
医療関係者たちが、早いとこ国民を閉じ込めろ、と主張していた1月末、カステックス首相が「もう一度、自分たちにチャンスを与えたい」と演説したとき、みんばびっくり、拍子抜けした。
再び籠るのは考えただけで気が滅入る。でもホッとする一方で、危ない賭けではない?と不安になる。
「人間が死ぬ原因は伝染病だけじゃないから」と夫。
借金で首が回らなくなり自殺する人もいれば、コンフィヌマンの孤独に耐えかねて窓から飛び降りた人もいる。
実際、わたしたちの周囲にも抗うつ剤を飲んでいる人が複数いる。

医療・経済・国民の心理の3つを秤にかけた結果が「ワクチン接種者を増やしつつ」「18時から夜間外出禁止」。
感染者は横這いと微かな下降線を繰り返し、ワクチン接種者は241万人。
「この賭けに勝てばマクロン大統領の再選も可能になってきますな」と政治評論家が言っていた。
そう言えばフランスの大統領選まであと14ヶ月だ。

そのマクロンが「何㎏か太った」というニュース。
エリゼ宮はこれを「朗報」と言っている。
「コロナ(12月に罹った)から無事に回復した証拠であり、この数㎏は大統領に重みと成熟度を与える」
これほど大変な任期を務めた大統領はいないのに太るなんて・・・一体どういう体力&精神力の持ち主なんだろう?


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医療関係者たちがこぞって「予防的ロックダウン」を薦めたのに「しない」とマクロンが決めてから2週間ちょっと。
この1週間、一日の感染者数は2万人を超えず、入院患者も微かに減りつつある。
「2021年がコロナのヴァリエーションの年ではなく、パンデミーに勝つ年であるように」と健康相オリヴィエ・ヴェロン。

この楽観的展望に一部の地方議員は怒っている。
北フランスのダンケルクでは10万人中658人が感染(国の平均は200人弱)。その大半がオリジナル版より感染力が強いイギリス版コロナ。ダンケルク市長は学校閉鎖を提案したが聞き入れられず、その代わり追加ワクチン2400が送られてきた。

東フランス、モーゼルは感染者の3分の1以上が南アフリカ版コロナ。市長は2月の冬休み前に学校閉鎖を主張したが、答えは同じく追加ワクチンだった。
「ワクチンを打つのは何日もかかる。感染にすぐブレーキをかける措置が必要だ」
全国一律ではなく、地域別の対策をしろと政府を非難している地方議員はこの2人だけではない。

しかし、マクロンは譲らない。譲ろうにも「もうお金がない」のが現実。
1か月ロックダウンにすると経済活動の10~18%の損失、金額にすると200憶ユーロ以上という、日本円にしたらゼロがいくつかわからない数字になる。
もう一年近く部分的失業保険(給料の84%)をとって“何もしていない人”は1200万人を超える。
レストラン業界が騒げば助成金をだし、カルチャー関係(演劇、映画、美術館)が悲鳴を上げればお金を出し、学生には学食1食1ユーロ・・・と、まるで「お札を刷ればいい」というように気前がよかったけど、ない袖は振れなくなったのね。

門限18時は誠に不便で、「許可証を持てば夜でも散歩できたロックダウンのほうがよかった」と言っていたわたしも、この金額を聞くと黙るしかない。
今日は仕事で少し遅くなったので、久しぶりに18時過ぎに(許可証を持って!)メトロ3駅分、歩いて帰ってきた。
この時間でも明るい、日が長くなったのに気づいて嬉しくなる。

place des vosges 18h40

建物が傾いているのではなく、わたしの撮り方のせい。空のブルーに見とれた。

beaumarchais.jpg

春近し!

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かっての健康相ベルナール・クシュネールの娘で、法学部助教授のカミーユ・クシュネールが著した本
『Familia Grande/ファミリア・グランデ』は、彼女の双子の弟が13~15歳のとき、義父に受けた性的暴力を暴いている。

kouchner.jpg
image:viabooks.fr

と聞いて、理解するのに少し時間がかかった。
まず、双子は同性とか限らないことを思い出し、次に「義父」とは、実父ベルナール・クシュネールと実母エヴリーヌ・ピジエ(故人)が離婚後、エヴリーヌが再婚した相手のことだと。

その義父、オリヴィエ・デュアメルは憲法&政治学者でFondation Nationale Science Politique /国立政治学基金のプレジデントという権威のある有名人。
女学生をくどきそうな雰囲気は大いにある。

duhamel.jpg
photo:francetvinfo.fr

『ファミリア・グランデ』(大家族?)は、デュアメルが自分の取り巻きの知的エリートグループにつけた名前だ。
デュアメルと母親エヴリーヌは南仏の別荘に友人たちをよび夏を過ごしていた。ポスト68の進歩主義に傾倒する人たちで、“自由”を尊重するというと聞こえはいいけど、別荘はヌーディストクラブと化し、デュアメルは大人子供の裸の写真を撮り、壁に張り巡らしていた。
近親相姦も強姦も「自由」や「解放」というスローガンで片付けられていた、とんでもない世界。
被害者ヴィクトール(仮名)はずっと本の刊行に反対してきたが、カミーユ(44歳)も2児の母になり、黙っていられなくなった。デュアメルだけでなく、知っていて口をつぐんでいた母親や大学関係者を訴えるために。
本が起こした雪崩は大きい。
今まで何年も何十年も秘密を押さえ込んでいた蓋が開いたように、被害者たちが口を開いた。
デュアメルは全職を辞任し、“見て見ぬふりをしていた”側近たちも次々に辞職。
キリスト教教会関係者のペドフィリアも、蓋が開くまで長い時間がかかった。
性的暴行が権力と結びつき、イヤと言えない。家族(加害者でない)に話しても信じてもらえない。その結果、重い塊を何十年も抱えることになるのだ。
日本にも言えないでいる被害者が多くいるはずだ。沈黙を破るきっかけになる著書なり告白の功績は大きい。


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肩肌脱いだ健康相

アストラゼネカのワクチン27万個がフランスに届き、追加の約30万個も数日中に届くらしい。
このワクチンは2度~8度、つまり普通の冷蔵庫で保存でき、3月から薬局でも接種できるようになるのがメリット。
一方、65歳以上には予防能力が低いという欠点があり、まず50歳未満の医療関係者が受けることになった。

そのデモンストレーションに、健康相オリヴィエ・ヴェロンがカメラの前でワクチンを受けた、というのをラジオで聞いていたけど、ネットの画像を見てびっくり。

ここまで脱いだの?百聞は一見!

健康相オリヴィエ・ヴェロン ワクチン
photo:TF1

この映像が公開されるや否や、、
「わーすごい筋肉!」
「ベンチプレス120回やってる二の腕!」
「マクロンも嫉妬する」
「いい男!少し胸毛があったらパーフェクト」(言えてる。脱毛してるの?)
・・・・というメッセージがTwitterに押し寄せた。
つまり、ワクチンよりオリヴィエ・ヴェロンのナイスバディの宣伝になった。ウソみたい。

ヴェロンは40歳。もと神経科医でも今は政治家なので、
「医療関係者でもなく、危険要因があるわけでもない。なんで優先的に!?」
という非難も少なくないけど。
とにかく今「olivier veran」と叩くとすぐ「muscle/筋肉」がついてくる。
そういえば「ニコラ・サルコジ」と叩くと「身長」、ブリジット・マクロンは「年齢」がついてくるから、「筋肉」で文句は言えないわね。


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「好きかどうかわからないけど、まぁ1話だけ見てみて」と息子に言われて、娘と観た『今際の国のアリス/Alice in Borderland』。
アリス、チョータ、カルベ。幼馴染の男子3人組が突然、人間のいなくなった異次元の東京に入り込む。

『今際の国のアリス』

そこではゲームに参加して勝ち残った者が生き延びられるというルールになっていた。
1話を見て、ナンだ、若者向けのシリーズじゃない、と思ったのにやめられなくなって、年甲斐もなく最後まで見てしまった。

東京の風景、特に渋谷界隈が懐かしかったせいもあるし、人っ子ひとりいない街(夜明けに撮った?)に既視感、3月~5月のコンフィヌマン中、パリの街はこんなだった。
ゲームオタクのアリスがいい(主役だものね)。でもビーチが出てきてから、俳優たちの演技が過剰で面白さが少し薄れる。
実写の前にアニメ化され、アニメの演技をもとにしたからじゃないか、と息子の意見。
なるほど。アニメだとふつうの演技も、人間がやると不自然になるのね。

歴史物はあまり好きじゃないのに、4シーズン観てしまった『The Crown』。
2020年のNetflixのシリーズ中、フランスでは一番人気だった。
1947年からのエリザベス2世の治世を描き、2シーズン毎に主演俳優が変わる。

シーズン1&2のクレア・フォイのエリザベスとマット・スミスのフィリップが良かった。

『ザ・クラウン』
image:tele7jours

クレア・フォイは『ミレニアム』シリーズの『蜘蛛の巣を払う女』のリスベット、ステーヴン・ソダーバーグ『パラノイア/Unsane』の主役ソーヤーもよかった。
フィリップ役のマット・スミスは初めて見る俳優。女王の夫、という飾り物的な位置に不満で、自分の存在理由を主張しつつ、反抗期の息子のように振る舞うキャラによく合っている(つまり上手い)。
シーズン4でダイアナ妃が現れると釘付けになる。
エマ・コリンの、ちょっと陰のある目と上目遣いの視線がダイアナ妃にそっくりなのだ。それにしても不幸な結婚生活だった。

『ザ・クラウン』
image: francetvinfo.fr

観ながら「みんな狂ってる」と夫。たしかに王室の人間たちは普通じゃない。
一日中、人に見られていて演じなければならない、という運命のせい?
外に見せなければならないイメージと内部の力関係が大切で、人間らしい関係がないというか・・・日本の皇室も似たようなものだろう。
フィリップ殿下(本物の)にジャーナリストが『The Crown』をどう思うか?尋ねたら、
「あまりに(事実と)違うので笑ってしまう」というお答えだったそう。
ふむ、巧みなかわし方。
日本で皇室の歴史がシリーズ(NHKの朝ドラ?)になるというのはちょっと想像できない。
ということは、日本の皇室が英国王室よりさらに異次元の世界ということだろうか。


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どんなスリラーより怖い

映画館、美術館、スポーツクラブなど娯楽の場所が全部閉まって以来-つまり去年の3月から-夫もろともNetflixのシリーズ漬けになっている。選ぶのはサスペンス&スリラー。

最近観たのは『アンダーカバー秘密捜査官』。
麻薬ディーラー、フェリー・バウマンが君臨するキャンプ場に、カップルのふりをして潜入する男女捜査官の話。
キャンプ場の麻薬王っていうのも庶民的だけど、フェリー・バウマンは凶悪ながら情に厚く、若い奥さんにメタ惚れで憎めないキャラ。シナリオがよくテンポもいい。

数年前のシリーズ『ブラッドライン』。
海辺でホテルを営む地方名士家族。ホテル45周年記念パーティに、長い間姿を見せなかった前科者長男がフラリと戻ってきた。
それを皮切りに、閉じ込められていた家族の嘘と秘密が浮上してくる。
地元で尊敬されているホテルオーナー夫妻も一皮剥けば違う人物。“人間はみんな灰色”というキャッチをつけたい。

どちらのシリーズも殺人やヴァイオレントな場面が多々あるけど、どんなフィクションより怖かったのが「Affaire Watts/American Murder ; The Family Next Door」というドキュメンタリーだ。

シャナン・ワッツは、夫と4歳と3歳の娘2人と暮らし、3人目を妊娠中。傍目には幸せな34歳の女性。

affaire Watts

2018年8月13日、地方のセミナーに参加した彼女は午前2時に自宅に帰ってくる。
その翌日から、シャナンは親友の電話やメッセージに返事をしない。心配した親友は警察に通報する。
家の中は空っぽだ。仕事から帰ってきた夫クリスはあちこちに電話し、シャナンの携帯にメッセージを残す。
どこにいるんだ?帰ってきてくれ。
寝室のテーブルにはシャナンの結婚指輪が残されている。

事件の何か月か前から、シャナンは「クリスが変わった」「実家に5週間もいて帰って来たのに、わたしに触れようともしない」「1時間泣いた」・・・というメッセージを親友に送っていた。
これ以上書かないほうがいいでしょうね。

このドキュメンタリーは、友達や警官が撮ったヴィデオ、シャナンが毎日のようにFacebookに投稿者した写真やヴィデオ、友達に送ったメッセージを繋ぎわせて事件を再現していて、それがとてもリアル。鳥肌が立つ。
事実はシリーズものより怖い。


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逞しいネコたち

ロックダウンだろうが夜間外出禁止だろうが、変わりなく自分たちの暮らし(食っちゃ寝)を続けているという点で逞しい。

1年近く“いつも誰かがウチにいる”状況を、喜んでいるのか鬱陶しいと思っているのかわからんけど、前より要求が多くなった。
いるなら利用しようというわけ?
例えば水。
このようなウォーターファウンテンがあるのに最近利用しない。

外出禁止のネコたち

「水道水のほうがより新鮮」

外出禁止のネコたち

で、喉が渇くとタマが呼ぶ。すぐに応じないとだんだん威嚇的な鳴き方になる。

食事時になると、何かもらおうとテーブルの上に乗ってくる。

外出禁止のネコたち

友人とご飯を食べているときもこれをやって、友人はタマをテーブルから“放り投げた”。
内心「なんてことを!!」と思ったけど、よく考えると彼女が正しいのだ。

獣医さんに「クロケットだけじゃなくて、タンパク質&野菜もあげなさい。うちのネコは白身魚とズッキーニが好きよ」と言われ、試してみたけど白身魚は見向きもせず。
タマは鶏の挽肉や胸肉、リュリュは牛肉の煮込みが好きだ。つまりチキンメニューとビーフメニューを用意しなければならない。

毎日天気が悪くて外に出られないので、食べる以外は2匹仲良く寝ている。

外出禁止のネコたち

寒い日はヒーターの前。

外出禁止のネコたち

「火事のとき、レンブラントの絵とネコを選べと言われたら、ネコを救う」
と言ったのはジャコメッティと知って、このアーティストがより好きになった。


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マクロンの心理作戦?

一月半ば『全国18時から夜間外出禁止』になってから、医療関係者は「早くロックダウンにすべき」と繰り返し、メディアも「ロックダウンは避けられない」というメッセージを流し続けた。
その結果、誰もが「いつ発表になるか?」とハラハラするようになっていた。
仕事の打ち合わせを決めるのに「ロックダウン解除後にしましょう」という返事も来て、アララ、そんな差し迫った話になってるの?

ところが金曜日の夜。マクロン大統領、首相、関係大臣が議論した後、出てきたのはカステックス首相
しかし発表の場所がエリゼ宮なので「発表するのはわたしだけど、決めたのは親分(大統領)」という意味合いらしい。

pas de confinement 29_01

カステックス首相ってアルベール・デュポンテルによく似てません?

Dujardin-malade-de-Dupontel.jpg

(元へ)そして開口一番「ロックダウンにはしない」
ニュースキャスターも一瞬あっけにとられた。
その代わり、
〇EU圏外の国へ(からの)行き来禁止。
〇2万㎡以上の食料品を除くショッピングセンター&デパート閉鎖
という新たな規制も「ロックダウンにならない!」というニュースのインパクトで霞んだ。
よく考えると、日本には行けないということで、個人的には重大事なんだけど。

日曜日の朝、著名らしい心理学者が「フランス人の今の精神状態を考えた巧妙な方策だ」
どうして?
彼曰く「ロックダウン噂が流れ始めてから、不安で呼吸が苦しくなったり鬱状態になって精神科や分析医を訪れる人が一気に増えた。このニュースにほっと胸をなでおろした人が大多数に違いない」

さらに「今後ロックダウンになるか否かの鍵は、あなた方の手中にある」とカステックスの言葉を取り上げ、
「これまで政府は、外出するな、隠れパーティするな、マスクを外すな・・・とうるさく言い、守らないと罰してきた。つまり、国民を“子ども扱い”してきたのに『鍵はあなたたちの手中にある』と責任を投げた。これは、落ち込んでいた精神状態を持ち上げる効果がある」
ふむ、なるほど。

マクロンを躊躇させていた理由のひとつは”国民の許容範囲”だったから、この方策になったのか。

心理的にはよい方策でも、医療的、経済的には「したほうがいい」のかもしれない。
コロナ時代の指導者は、この3つを秤にかけなければならないのだ。
マクロン叩きしかしない野党の党首らに「そんなら自分でやってみろ」と言いたくなる。


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(単純計算しても歳は出ません!)
訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とヴィンテージの服、デビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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