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こっちは現代版三角関係

「あなたと寝たい。がまんできないくらい」とシャルロット。
「そんな…早すぎる。出会ったばかりじゃないか」とシモン。
彼は妻子持ちで、20年間浮気していないのだ。
一方、シャルロット(サンドリン・キベルラン)は連れ合いと別れたシングルマザー。積極的でダイレクトな性格。
躊躇うシモン(ヴァンサン・マッケイン)に、
「お互い惹かれ合っているんだから、明日のことは考えず、今を楽しめばいいじゃない」

映画『Chronique d'une liaison passagère/束の間の情事の日記』

シャルロットに押し切られ一線を越えてしまうと、シモンも昼下がりの情事がやめられなくなり、ベッドでしみじみとつぶやく。
「ぼくは満足だ」
「満足?気分がいいってこと?」
「ううん、今の人生に満足」
あまり遊んでなかった男が深みに嵌まると危ないのだ。

“女性をもうひとり見つけて3人”のアバンチュールを提案したのもシモン。
サイトで見つけた女性は、夫との仲が破綻しかけている若くてきれいなルィーズだ。

映画『Chronique d'une liaison passagère/ある情事の日記』

ところがその三角関係は思わぬ方向に発展していく。

エマニュエル・ムーレの『Chronique d’une liaison passagère/ある情事の日記』。
シャルロットとシモンの出会いから日付を追って綴られる。

映画『Chronique d'une liaison passagère/束の間の情事の日記』
photos:allociné

エマニュエル・ムーレは、仏版ウッディ・アレン、または新世代エリック・ロメール。会話が上手い。
この作品でも主役の2人がとてもいい。性格の全く違う2人の、月日が経つとともに変わる感情が、細やかにユーモラスに描かれる。ちょっとありそうもない大人のおとぎ話だけど。
美男ではないし髪も後退していて「モテないコンプレックス男」役が多かったヴァンサン・マッケインが可愛くて魅力的。

背徳的な三角関係の話とこの作品、ひとつ観るならこちらがお薦めです。

Chronique d’une liaison passagère
エマニュエル・ムーレ監督作品
主演:サンドリン・キベルラン、ヴァンサン・マッケイン
1時間40分
フランスで上映中

インスタTakako_wakameもご覧ください。

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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(単純計算しても歳は出ません!)
訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とヴィンテージの服、デビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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