「私は20歳以上です」

コンビニで缶ビールを買ったら、
「押してください」
「?」
「そこ」
と指差されたとこを見ると『私は20歳以上です』というパネル。顔見りゃわかるだろう!
数年前に一緒に来た白髪の友人も押せと言われて、「からかわれていると思った」
・・・という話を友達にしたら「責任逃れなんだよね。マニュアル化した電話の応対も、気象庁が梅雨入りを“宣言”しないことにしたのも全部責任逃れ」
気象庁が梅雨入り宣言しないことにした気持ちはわかるけど、20歳タッチパネルは桁外れの責任逃れだし、無意味だ。去年、成人であるとボタンを押した15歳の少年にタバコを売ったコンビニが訴えられた、という話を聞いた。
これをフランスでやったら大変なことになる。13歳のガキだって躊躇いなく押してお酒やタバコを買うし、過半数の酒・タバコ屋が訴えられることになるだろう。

ある時、パリのスーパーでレジに並んでいると、私の前の男の子2人がジンを2本買おうとしていた。どう見たって15-16歳の2人を見て、レジの女性は「子供には売れない」とキッパリ。
でも男の子たちの意志は固く、レジの前を動こうとしない。買ってこないと顔が立たない、とかリンチに遭うとか、事情はあるだろうけど・・・
「じゃ身分証明書を見せなさい」とレジ係。見せられるわけがない。
そこへ責任者の女性登場。後ろに並んでいたお客達はしびれを切らし他のレジに移ったけど、私はどうなるか観察していた。責任者の判断は、
「大人のお客さんに頼んで買ってもらいなさい」
「 ??!」
“未成年者にアルコールを売らない”という義務を果たしたレジ女性も私と同じくらいビックリしていた。責任逃れどころか違反介助じゃない、まったく。

つまり、この20歳タッチパネルに少しでも効果があるとしたら、ここが日本だからだ。でも、明らかに20歳以上の人には押させなければいい。レジにいるのはコンピューターじゃなく生身の人間なんだもの・・・それを白髪でもシワシワでも「押してください」だから“マニュアル化”になっちゃう・・・


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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