それでもデモがしたい!

労働法改正案(通称エル・コムリ法案)に反対するデモ・ストが3月から続いている。
“雇い主に有利な改正”なのが反対の主な理由だけど、雇い主が今より簡単に雇用、解雇できるようにならないと失業者は減らないし、世の中停滞したままだ。
この改正案が経済の活性化に繋がると信じるオランド&ヴァルスのコンビは譲らないし、組合や学生は飽きもせずデモを繰り返す。23日(木)はなんと10回目。

ちょうどサッカー欧州選手権真っ最中、フランス各地のスタジアムには夥しい数の警官が配置されている。
パルク・デ・プランスに試合を観にいった息子は「2度、バッグの中身+身体検査があった」
「すごく時間かかりそう・・・」「それがすごく速やかだった。警官の数はハンパじゃなかったけどね」

時期が時期だけに、カズヌーヴ内相は「デモを中止してくれないか」と(丁寧に)に組合側にお願いした。
前回のデモのとき “暴力分子”が商店のウィンドウや病院の正面を壊したり、車に放火して収拾が大変だったから。警官だって限りなくいるわけではない。
「とんでもない」と労組側。
「では歩かずに静止デモにしてくれないか?バスティーユ~ナシオンの警備は難しい」
「ノン。それではデモ行進と言えない」
ついに前日22日朝、パリ警察がキレて「デモ禁止!」を発表したもんだから、組合、野党は「民主主義に反する!」「表現の自由、デモする自由!」と大騒ぎ。

結局、両者が歩み寄って“コースを縮小する”で落着。縮小コースとは“バスティーユからバスティーユ”。正確にいうと広場からアルスナル湾までの500mを行ったり来たりするというギャグみたいなデモ、と前日は笑っていたのだが、一夜明けるとバスティーユは大変なことになっていた。
広場から出る道は全部通行止め。機動隊のバンが並んでいる。
メトロは閉り、バスも不通。バスティーユは世の中から隔絶された。

労働法改正反対バスティーユのデモ

さらに広場はこのような壁で囲まれた。こんな新兵器があったのね・・・

労働法改正反対バスティーユのデモ

出たらすぐ検問にあった。バッグの中を見て「マダム、ナイフとか持ってないですか?」思わず「持ってます!」と言いそうになった。

四方を囲まれた広場で、檻のクマみたいに行ったり来たりするわけ?それでもやりたいのね・・・
赤いバルーンは大手労働組合CGT。

労働法改正反対バスティーユのデモ

警官、憲兵2000人、デモ参加者2万人(警察発表の数字、主催者側発表はその3倍)。つまり10人にひとり警備がついたことになる。この写真だと逆みたいだけど。30度になる夏日、厚着・重装備の警官たち、かわいそう・・・

労働法改正反対バスティーユのデモ
photo:lemonde.fr

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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


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