娘の東京便り3

「チェックインできる荷物はいくつ?」
「25㎏が2つ+機内がひとつ」
「たった3つしか持てないの?!」
「あなた、スーツケースひとつで日本に着いたのに、なんでそんなに増えたの?」
「だってマダム(私のこと)が色々忘れ物するから・・・」
「忘れ物ってマウスと・・・本一冊とお土産(非常に軽い)・・・それで25㎏増えたっていうの?!」
「あ、瓶のゴミはどこに捨てればいいの?」(都合が悪くなると話題を変える)
「壁にゴミ収集日が貼ってあったじゃない。そんなこと覚えてないよ」

娘は、研修が終わった後、パリから友達が着いた。2週間、“家電がしゃべる”友達のうちに住み、京都や上高地に旅行し、困ったときだけメールが来た。即席スープを「お湯で溶くのか牛乳か?」とか、試着室から写真を送ってきて「このワンピース、お直しできると思う?」とか、「知るか!」という内容ばかりであった。

京都へは夜行バスで往復。「椅子が限りなく倒れて、周りにカーテンがついてるの!すごく快適。途中で止まったトイレは、超清潔で、トイレが50くらい(!)あって、クラシック音楽が流れていて、住みたいくらいだった」
京都よりトイレに感銘を受けたみたい。

登山がしたい、というのが出発前から娘たちのご希望、全く経験のない私は、どこに行ってどの山に登ればいいのか・・・結局詳しい友達に聞いて、上高地から徳沢に行き、奥穂高に登って降りるという4泊のコース。
「たった4泊?」
「登山なんかしたことないじゃない。2000mも登るのよ、大丈夫?」
「ビアン・シュール!」とテントまで担いで出かけた。
しかし。3日目にメールが来て「一日早く帰りたい」
「どーして?」
「テントで殆ど眠れなかったし」
「ふむふむ」
「すごく寒くて・・・」
「何度も言っただろう!」
「それにこの山、高すぎる。私たちのレベルじゃない」
急きょバスを変更して、一日早く東京に戻ってきた。そのバスは、席も狭くよくなかったそうで、住みたくなるトイレにも止まらなかった。京都のと同じ会社、しかも京都往復より高いのになぜ?

スカイプに現れた娘は見たことのない甚兵衛を着ている。似合うじゃない。
「すごく素敵なワンピースも買っちゃった」ちょっとちょっと、私のキャッシュカード!
そして「帰りたくなーい」と繰り返すのであった。楽しいことには何でも終わりがあるのよ・・・

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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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