8月の長い週末:フォアグラとカモの町

「すごく美しい町」「絶対行くべき」と言われたサルラはフィジャックから150㎞の町。
朝市があるから間に合うように、と早起き(8時半!)したら、雨降りだった。今年の夏、私は雨女だ。

サルラ-正確にはサルラ・ラ・カネダ/Sarlat la Canéda-は、ペリゴール地方、正確にはペリゴール・ノワールの町。
ペリゴールと言えばトリュフ、フォアグラ、カモ・・・13世紀の建物もある旧市街は確かに美しいけど、バカンス客が溢れ、朝市はフォアグラとカモだらけ。どっちも好きじゃない私はどーする?

サルラの旧市街

サルラ朝市 フォアグラ、カモ

フォアグラやカモのコンフィは真空パックと缶詰もある。子供たちに買おうと思ったけど、真空パックは要冷蔵、缶詰はパリにもあるので諦める。
飴色の液体はクルミのオイル。エンダイヴやマッシュルームのサラダに美味しいというので買った。料理には使えない(加熱しちゃいけないってこと)そう。

サルラ朝市 フォアグラ、カモ

「この辺一帯に可愛そうなカモたちが飼われてるのね」と言ったら、「アメリカ人みたいな発言をするな」とジャン=ルイ。
身動きのできないカプセルホテルみたいな檻に入れられ、チューブでエサを流し込まれる・・・拷問じゃない。
日本の鵜飼いの鵜は、首に巻かれた紐のせいで、アユを呑み込めない。鵜匠はそれを吐き出させてアユ漁をする。
日本の鵜とフォアグラになるカモとどっちかになれ、と言われたら、私は迷わず「ウ!」と答える。

市場を取り囲むレストランは揃って、フォアグラ、カモの足のコンフィ+ジャガイモのサルラデーズというメニュー。カモの脂で薄切りのジャガイモをソテーしたポム・サルラデーズは子供たちの大好物。“サルラの”という形容詞だったのね。

パリはパリジャン、パリジェンヌ。リヨンはリヨネ、リヨネーズ、ニースはニソワ、ニソワーズ。町の形容詞形はそこの住民を表す単語でもある。クイズにもよく出るのが「モナコの住民は?」「モナコワ?」「はずれ!」正解はモネガスク/Monégasque。

フォアグラ、メロン、カモのコンフィ、ジャガイモのサルラデーズ、カベクー(チーズ)と地元名産オンパレードの一皿が15ユーロ(安い!)デザートの名物はクルミのケーキ。

ペリゴール料理

つまり恐ろしく高カロリーなものを食べているのに、この地方の人たちは太っていない。これぞフレンチ・パラドックス。


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コメント
パリ居住時代を思い出しながらいつも楽しく拝読しています。

私も一度サルラに旅をしたことがあります。
初めてのフランス田舎周遊旅行の2日目でした。懐かしいです。
1泊しかできませんでしたが、迷路のような古い町並みをワクワクしながら散策しました。
おっしゃる通り、パリよりもお料理の値段が2/3近く安いので、量も大したことないと思い
前菜メインデザートと一気に注文してしまい
量はパリの1.5倍というフランス田舎のトラップにかかり苦労した夕食を思い出しました。

これからもご夫婦ともにお元気で、パリや田舎のお話をお聞かせください。
こんにちは
こんにちは。初めてコメントさせて頂きます。エクス在住のアラサー男子です。いつも楽しみに拝見しています。
コンフィって何種類か調理方法があるんですよね。僕はカルカッソンヌで食べたものが一番好みでした。赤ワインにぴったりでおいしいですよね。
フォアグラのくだり、興味深いですね。僕は北米と日本にも住んでいたことがあるので、フランスに来てからも文化の違いに戸惑うことがあります(それはそれで楽しんでいます)。わたしもカモにチューブを挿してまで太らせるのはカモが可哀想だと思いますが、フォアグラは大好きだし、なくなったらすごく困ります。日本の実家ではウサギを長年ペットとして飼育していましたので、初めて市場やブッシャリーで裸でバンザイしているウサギを見たときは衝撃的でした。でもこれらもフランス文化のひとつなんですよね。"国際的"なスタンダードに沿わないからといって培ってきた文化を簡単に非難するのはよくないなとよく思います。(長谷川さんがここまで深い意味を持って記載されたつもりでないことは承知しております^ ^)
Re:
コメント、ありがとうございます。
フランス田舎は、それぞれ違った景観と料理で楽しいですね。
私が好きなのは、コート・ダジュールの内陸部、ヴァンスやペイヨンです。

Re: アレックス様
エックスにお住まいですか。美しい町ですね。

アレックスさんの言われるように、文化を非難するつもりはありません。最近フランスで食肉用家畜の扱いが問題になっていますよね。日の光を一度も見ないで、狭い檻に入れたまま、残忍な(動物が苦しむ)殺し方・・・せめて生きている間、動物らしく生かしてやりたいと思うものです。
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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


長谷川たかこ

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