フランソワ・オランドが見つけ、可愛がり、育てた、と思っていたエマニュエル・マクロン。
2012年大統領選を控えたある日、ミッシェル・サパン(現財務相)に連れられて朝食会に現れたこの若者にフランソワ・オランドは目を留める。パリ政治学院、グランゼコールのエリートコースを進み、会計検査官を経て投資銀行Rothschild&Cieに入りトップまで上り(200万ユーロ稼ぎ)、私生活では24歳年上の高校教師との愛を貫いた、北仏アミアン出身の“天才児”マクロン。

エマニュエル・マクロン

頭の回転の速さ、物おじしない態度、いつもにこやかで感じいい。間もなく大統領になったオランドは34歳のマクロンを大統領の官房秘書に据え、G20、G8、欧州評議会などに連れて行った。彼の若さ、リベラルな考え方がますます気に入ったオランドは、2年後、2014年に経済相に据えた。シンデレラ・ボーイ・・・

経済相になったマクロンは最初はおとなしくしていたけど、「若いフランス人は億万長者になりたいという欲望を持つべき」「伝統的な左派の考え方では現実に対応できない」など、ちょこっと挟む一言に、伝統左派はいら立つ。そのツケが回ってきたのは『マクロン法』の可決。日曜営業や長距離バスの自由化で経済活性化しようという法案は社会党内にも反対者がいて、ヴァスル首相は共和国憲法49.3を行使して、評決なしに通さずをえなかった。
自分の利益のために“可愛がった”のに、マクロンは、だんだんオランド大統領の手に負えなくなってくる。そして今年4月、マクロンは“左派でも右派でもない”政治運動En marche !(進行!)を発足。現役大臣としては前代未聞、そんなことやってよかったの?
8月30日、大統領に辞任届を出す。オランドは引き留めようとしたらしいけど、政治野心に燃えて走り出したマクロンをもう誰も止めることはできない。

心配なのは、髪がこれ以上後退しないか・・・

エマニュエル・マクロン

飼い犬の手を噛まれる?
ブルータスよ、おまえもか?
「父親を“殺して”独立していくのは珍しくない」とパリ市長のアニー・ヒダルゴ。
火曜日の辞任以来、メディアはマクロンの一挙一動に注目している:果たして8か月後の大統領選挙に出馬するか?
大統領の器なのは確かだけど、早すぎる、政策がない、ちょっとナルシストすぎる気がする。サスペンス・・・


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プロフィール

Author:長谷川たかこ

この国に住もう!と決めたのは13歳のとき。それが実現したのは10年以上経ってから、それから30年の月日が流れました(計算しないで!)
現在フレンチ・コード主宰。訳書多数、著書3冊。夫1人、子供2人、猫2匹と暮らす騒がしい毎日。映画と料理とデビッド・ボウイが趣味。


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